• 検索結果がありません。

和歌一字抄下

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "和歌一字抄下"

Copied!
23
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

鞭割警戟繊﹃和歌一字抄﹄翻刻︵四︶

日比野浩信

︵前号の続き︶

和歌一字抄下

催閑亡勝驚閣帰遇過客        逢 意染砕戴興未不不招友

堰   閣帰逢

封向 尋

翫 待

冒侵

思憶述懐

知伴凌 D愛惜傳留雑

不談踏不鐸悔望不臨動 知  携撰 董留

不契結荒不鳴見宿入越 弁 」 揮wa看

  A   

  三き 

  ま

一99一

(2)

客 不多似未寄忘

   不忘未忘

   依

   猶尚

   如

   少

   為作

 ︵三行空白︶﹂

客依月来 樹陰留客

野花留客 行客吹笛

同座

同  厭  不依  各  不如  有在  言志

(五 オウ︶

即無毎不及未 事  改 飽 讃一皆不纏交 寄  異

       三条大納言

π会忘にし人もとひけり秋のよは月出はこそ待へかりけれ

       顕季卿

五八

lあふさかの関ならねとも夏山の木の下陰も人はとめけれ

       俊頼朝臣

五八五秋くれはやとにとまるを旅ねにて野へこそ常のすみか成け助

       家経朝臣

エベく

フ.笛の音は月にたかくそきこゆなる路の空にてよやふけぬらん

       藤経衡

五八七旅人の吹てすくなる笛の音を待宿あらは来ぬと聞らん

       長季﹂︵五八オ︶

五八八夕男に笛の音はかりきこえつ・遠の里人いつち行らん

不不_同自比

 ■−L.マ

疋マ

(3)

   郭公留客    俊頼朝臣

・八

繧スかためにたひねをすれは時鳥匝川川Uさよふかすらん

   卯花留客    源雅光

五九

Bうの花の盛になれは山かつのかきねしもこそ過うかりけれ

   依月客来    永源法師

至我ひとりなかめてのみやあかさましこよひの月の朧なりせは 友向花恋友 無名

五九

花桜にほふさかりはかきたえて音せぬ人そ恋しかりけれ

   同        同

五九三花桜匂ふをあかすなかむれはたのめぬ人そいと・恋しき﹂︵五八ウ︶

   月前待友    藤原家経朝臣

五九

l秋よりもみるほとひさし夏のよの月には人を待へかりけり

   春友      俊頼花園左大臣イ

萎ちらぬまは花を友にて過ぬへし春より後のしる人もかな

   雪中待友    同人

五九

Zこぬもうしいさ・はまたし山里につもれは雪は友ならぬかは      夏    泉為︒友 俊頼

薯たつの市のうるまのし水す・しくてけふはかひ有心ちこそすれ

   虫為夜友    同

一101一

(4)

夷秋のよをたれと・もにかあかすらん虫の音きかぬ人にとははや

   月毎秋友    同﹂︵五九オ︶

藁おもひくまなくても年のへぬるかな物いひかはせ秋のよの月

   月旅中友    顕季卿

六︒︒舟出してすまのうらはによもすから月の光のさすとこそみれ

   月旅宿友    忠命法橋

六︒一草枕このたひねにそおもひしる月より外の友なかりけり

   月多秋友    定家

六︒二ちよふへき玉の岡の秋の月かはす光のすゑそ久しき

   遇友恋月    西行

六︒三いまよりは昔かたりは心せんあやしきまてに袖しほれけり

   松作千年友   経信卿

六︒四うへてみるちとせの松の木たかさに我老らくのおもほゆる哉﹂︵五九ウ︶

   松退年友    顕季

六︒五千とせまてすむへき宿のためしにと岩ねの小松けふそうへつる

   松久友    俊頼

奏君もしる松も二はのむかしより久しくも代にすきにける哉

   泉邊逢友    行宗

六︒七おもふとてさそふ泉の水ならは袖さしかはしまとゐせましや

(5)

       是イ 誰  遠花誰家    坂上定成

六︒︵よそなからおしき桜のにほひかなたれ我宿の花とみるらん

   卯花誰垣    太政大臣

六︒九神山のふもとにさけるうの花はたかしめゆひしかきねなるらん

   卯花誰家    俊頼︵六〇オ︶

 なにかそのイ

六一

B友にかとふをのかかきねのうの花をみぬにてしるしもの・ふそとは

猫孤 掲聞郭公    藤原経衡

六=我ならぬ人はねにけり時鳥き・やしつると誰にとはまし

   月照孤舟    師賢朝臣

六三みなれさほとらてそくたすたかせ舟月の光のさすに任て

   独尋花藁. 西行

竺三たれか又花を尋てよしの山苔ふみわくる岩つたふらん

   独見月    有教母

六西なかむれはおほえぬこともなかりけり月や昔のかたみなるらん

動  暁風動簾    行宗

六三夕仁据ぱこす吹かへす秋風にをさふる袖のしとろ成かな﹂︵六〇ウ︶

越  越山見花   俊頼

妻白妙の花の梢にめをかけて入にし嶺をおりそわつらふ

   夏日越聞    同

一103一

(6)

      ハママサ

六一

オ夏くれはゆきかふ人を相坂の関はし水にまかせてそみる

過  郭公暁過    行宗卿

︷三あまの戸を・しあけかたの時鳥いつこをさしてなき渡るらん

招  花招客     永源

六三堀うへしかひもあるかな桜花ゆきかふ人も過かてにして

       橘為仲朝臣

六・︒春ならぬお越も人をとひしかは花ゆへとのみ思ひしもげし

来  依月客来    永源法師﹂︵六一オ︶

三我ひとりなかめてのみやあかすましこよひの月の朧なりせは

   客依月来    三条大納言

奎忘にし人もとひけり秋のよは月出はとこそ待へかりけれ

   秋来水邊    藤原時房

杢三吹風も岩もる水もす・しきは山川よりや秋は立らん

   泉聲来枕    太政大臣        りイ 六二四をときけはむすはぬ草の枕さへす・しかりける宿のまし水

     ︵2︶    水風晩来    顕季卿

六二五夕つくよむすふ泉もなけれともしかのうら風す・しかりけり

   樹陰風来    俊頼朝臣

妻日さかりはあそひてゆかん影もよしまの・萩はら風立にけり﹂ ︵六一ウ︶

(7)

   不来      難契不来恋 関白

六二

オこぬ人をうらみもはてし契をきしそのことのはも情ならすや

   同       顕輔卿       せイ 六二八中くにたのめさりとはみちのくのとふのすかこも中にねなまし

臨  緑松臨池    恵慶法師        みとりイ 六二九誰にとか池の心もおもふらんそこにやとれる松のちとせを

   柳臨池水    通宗卿

六≡︒青柳のうつれるかけを池水のそこの玉もと思ひける哉     朝    毎日臨菊    顕季

六三一菊のはな咲ぬる時はめかれせすいくあさ露の置てみつらん

   臨老惜花    顕仲入道﹂︵六ニオ︶

六三二老ぬれは我かよはひもあたなるにまつちる花のおしまる・哉

入  落花入簾    顕季卿       てそみるイ 六三三桜花みすのまとをり入からにちりさへけさははらはさりけり

   山月入簾    頼綱朝臣

奎四あらはにや内もみゆらん玉たれの山のはいつる月の光に

   同       藤原隆賢

皇あしひたくこやのこすには山のはの月より外は入人もなし

   松聲入夜琴   斎宮女御

一105一

(8)

六三六ことのねに嶺の松風かよふらしいつれのおよりしらへそめけん

   同       同

六三七松かせのをとにみたる・ことのねをひけは子日の心ちこそすれ﹂︵六ニウ︶

   泉聲入夜寒   師賢朝臣

六三八さよふかき岩ゐの水のをときけはむすはぬ神も涼しかりけり

   虫聲入琴    行宗朝臣

六三九秋かせのことはをことにひきなせと聲ふりそふるのへのす・虫

遇逢 泉邊逢友    行宗朝臣

六四︒思ふとちさそふ泉の水なくは袖さしかはしまとゐせましや

   松樹遇春    新院御製

六四一とことはにかはらぬ松もさしそふる若枝そ春のしるしなりけり

   隔簾遇恋    同

六四二心あれやまはらにあめるみすた・み聲斗こそきかまし物を

      ハママベ 不逢 違不逢恋イ   俊頼﹂︵六三オ︶

六.・玉ゆかのおましの脚か口にはたふれて心はゆきぬ君なけれ共

   愚不逢恋金   顕國朝臣

六四四あひみんとたのむれはこそくれはとりあやしやいかに立帰るや計・

封  封月惜花   相模

六四五夜のうちはちりをこたらは桜花月みて物はおもはさらまし

(9)

   封花日暮    永源

六四六さかりなる花のもとには春の日のくる・もしらぬ物にそ有ける

   夕封卯花    資仲朝臣

奪月にこそふせやのすたれあけしかとうの花にまたおろされぬ哉

   封水待月金   藤基俊

六四八夏のよの月まつほとの手すさひに岩もるし水いく結しつ﹂︵六三ウ︶

   封泉述懐    俊頼朝臣        たイ       きよ 六四九身のうきにしみかへりぬる歎をは玉井の水もえやは清めん

   封月待秋    懐円法師

   ︵3︶ 套見る程もなくて明ぬる夏の夜の月につけても秋そまたる・

   封山待月金   土御門右府

窒有明の月まつほとのうた・ねは山のはのみそ夢にみえける

   同 六五二此世には山のはいつる月をのみ待ことにてもやみぬへきかな

   封月墨日馨 定家   すイ 六五三忘ぬやはしめもしらぬ空の月かへらぬ秋のかすはふりつ・

   封家花思野   嘉言﹂︵六四オ︶        をみてイ 六五四わか宿にためしはかりの花みれは空にさかの・秋をしる哉

   封菊惜秋    大江廣経朝臣

一107一

(10)

六五五うつりゆく菊をみてこそなけかるれいかにせはかは秋のとまらん

   同座      源時綱

奏心なき宿のきくたにうつろへはいか・はすへき秋はつるをは 留播柳留客 経信卿

六五七あをやきのいと・かきねになみよれは立くる人もたえぬ也けり

   山花留人    祭主公長        のもと      もイ

ふこ

Z

・..おの︑えは木下にてやくたさまし春をかきらぬ桜なりせは

   卯花留客    俊頼朝臣

藁卯花の盛ならすは山里にくる人ことになかゐせましや﹂︵六四ウ︶

   同座     源雅光

六六︒卯花のさかりになれは山かつのかきねしもこそ過うかりけれ

   郭公留客   俊頼

六三たかために旅ねをすれは時鳥またともなかてさよふかすらん

   野花留客    同

六六二秋くれはやとにとまるを旅ねにて野へこそ常の栖なりけれ

   紅葉留客    素意

六六三故郷にとふ人あらは紅葉・のちりなん後をまてとこたへよ

   留舩聞鴬    國基

六六四き・すて・過しゆかねは鴬の聲は舟ちのとまりなりけり

(11)

   残菊留秋    顕季卿﹂︵六五オ︶        ママ  六六五冬に今は成ぬときけはたのまれす時とこそみゆる白菊の花

   同      俊頼       鳩ふく 六六六おしまれて花咲秋もうつろへは菊をはえこそみすてさりけれ

      ママ     樹陰留客    顕

六六七相坂の関ならねとも夏山の木下かけも人はとめけり

不留 来不留恋金   顕季卿

六六八玉津しま岸うつ波のたちかへりせな出ましぬなこりさひしも

   同      俊頼

六六九思ひ草葉末にむすふ白露のたまくまては手にもたまらす

宿  露光宿菊    無名        ママ  六七︒かさしにはおらまほしきを白菊の花にやとまれる露やこほれん﹂

   旅宿蛍火   源雅光

奎よもすからほたるはかりはほのめけと人かけもせぬ草枕かな

   旅宿待月    頼家

六七二おほつかな有明の月のいてねかしいかなる山のふもとなるらん

   月前旅宿    顕季卿        やみるらんイ 六七三松かねに衣かたしきよもすからなかむる月をいもみるらんか

   旅宿月金 三条大納言

(六 ワウ︶

一109一

(12)

六七四我こそはあかしのぷビに旅ねせめおなし水にもやとる月哉

   旅宿落葉    俊頼       もともイ 六淀吹はらふあらしと・もにたひねする涙の床に木葉ちる也

   旅宿時雨    贈西上人﹂︵六六オ︶

六七六いほりさすならの木かけにもる月のくもるとすれは時雨ふるなり

   旅宿冬夜    経信卿

・七七旅ねするよとこさえ?明ぬらしとぽ窟鐵聞ゆ輪..        本ノマ・    旅宿雪     顕季卿

棄松かねにおはなかりしきよもすからかたしく袖に雪は降つ・

   旅宿水蛍    行宗卿

六友日もくれぬすたく蛍をか・りにてあやしきうらに旅ねをやせん

   旅宿暁鴬    無名

交︒あけぬとていそきたつたのかけちには鴬の音や関の関守

帰  郭公欲帰    行宗卿

交一けふはさはこゑなおしみそ時鳥かへる山ちのかたみにもせん﹂︵六六ウ︶

   郭公帰山    俊頼顕季卿イ

六八

時鳥二むら山を尋みんいりあやの聲やけふはまさると

   帰路落花    顕季卿   にイ

六八

O家よいもはくものふるまひしるからん道さまたけに散紅葉哉

(13)

   不帰      喚不帰     俊頼

六八

Eみかりのに露籔∪忠たか?﹂ゑ霞プかぬ恨をそする

        なかれイ      とイ 尋  山家尋人 範永朝臣

六会たつねつる宿はかすみにうつもれて谷の鴬一聲そする

   暁尋花     顕季卿

六く六夢さめていそきそきつる山桜朝吹風のた・ぬさきにと

     ママ     庭尋花     白川院御製﹂︵六七オ︶

六八

オ春くれは花のにほひにさそはれていたらぬ里のなかりつる哉

   尋聞郭公    橘成之

六八

ェはるくといく田のもりに尋てそ山時鳥一こゑもきく

   尋虫声裏書   定家

六八九松虫のなくかた遠く咲花の色くおしき露やこほれん

傳  風傳隣花    坂上定成   さくイ 六九︒桜ちる隣にいとふ春かせは花なき里そうれしかりける

   人傳郭公    関白

究一時鳥過つとかたる人ことにいくたひとひつあかぬあまりに

望  望山花     範永       ふリ 六九二かすみたつと山の花も咲にけり身につむ雪を春のけてかし﹂︵六七ウ︶

   山家望月    隆資

一111一

(14)

・九・諸友にすみ月なくは山里に㍑り舞秋のよをあかさまし

   水邊望天河   兼澄隆イ

六九四君か代にはしめてすめる水なれはあまの河波立かよふらし

   水邊秋望    経信卿

六登もみちみしおりならねとも大井川秋のけしきの浅からぬ哉       イ    山居夕望    隆俊卿

六九六いりしより都のかたをなかめつ・山のたかねにけふもくらしつ

   野外秋望    定家

莞七むらさめの玉ぬきとめぬ秋かせにいく野かみかく萩の上の露

   海上夕望    國基L︵六八オ︶

六九八よもすからいさりやせまし夕くれにおきつしまへにかよふあま舟

   海上遠望    関白

六九九和田のはらこきいて︑みれは久かたの雲井に嘉ふ奥津白波

   旅宿遠望    良邉    なイ 七︒︒わたのへや大江のきしに旅ねして雲井にみゆる伊駒山哉

    ハママ     野経眺望    顕輔卿

・︒・ますらおかあさ砦野夢みわたせ呈一弄をかけてかく鍵麓︑

   雪中眺望    関白

・︒・紅にみえしこすゑも雪ふれはし最ガくる神なひのもり

(15)

    山居眺望    長家卿

.︒.ありま山たひのひかすのゆくま・に昨日もけふもなかめをそする﹂︵六八ウ︶

   野望草滋    俊頼

し︒鯛むさしの・あしのおきふを分行は末はよりこそ空はみえけれ

見  月前見花    匡房卿

七︒月かけに花みるよはのうき雲はかせのつらさにをとらさりけり

   晩見藤花   俊頼        まイ 七︒六紫にいくしほそめて藤の花夕日さかきの灰をさすらん

   晩見野花    同

七︒︑くれぬとも花のあたりにやとりして秋は野守と人にいはれん

       イ    雪中見松    為義朝臣

七︒八あまた年雪はつめとも我宿の松のみとりそかはらさりける

   見花延齢﹂︵六九オ︶

七︒九なかむれはおのこえさへそ朽ぬへき花こそちよのためしなりけれ

聞  山家聞鴬    経信卿

七︒鴬の音こそ遥にきこゆなれこや山里のしるしなるらん

   夜聞子規   俊頼 七︐あけはまつちらさておらん時鳥はな橘の枝になくなり

   山家聞鹿   経信卿

一113一

(16)

七 秋︑ふかみ山かたそひに家居して鹿の音さへになけはかなしも

   暁聞濤衣    橘為仲

し.︑あくるまてしてうつ聲のたえせぬは誰ためいそく衣なるらん

   旅宿聞留    俊綱朝臣

七.

・草枕むすふね覚の笛の音に吹あはす也峯の松かせ﹂︵六九ウ︶

   夜聞落葉    橘則季

七.よはに散をとはすれとももみちはの色をもみねは時雨とそ思ふ

   旅馬聞雲    恵慶        ︵7︶りけりイ 七.六ゆくとくと雲路をならす薦かねの常に旅とは思はさらなん

   荒屋聞虫    嘉言

し.七我宿はあさちかはらにあれぬれと虫の音さへそ取所なる

ハママリ

未未聞郭公 顕季卿

七.八夏衣たちきる日よりけふまては待にきなかぬ郭公かな

待  山家待花    同

し.九足引のかた山きしに家ゐして嶺の桜の花待我は

   封月待郭公   為義朝臣﹂︵七〇オ︶        ︵8︶なんイ 七︒かくてのみなかす成なは時鳥月をのみみる身とや成なは

   待聞子規    顕季卿        ママへ ︑.︑夏衣たちにし日より時鳥ぬる・夜もなしにいまそ鳴なる層

(17)

   待草花     同

し︑.思ふとち露打はらひみにゆかん花野の萩のはやもさかなん

   萩盛待鹿    白河院御製

︼︐一かひもなき心ちこそすれさを鹿のたつ聲も鵬ガ萩の錦は

   秋夜待月    三宮 七四秋のよの月は山路をいてねともかねて心に入にけるかな

   田家待月    俊頼

七κはやくいて・門田にやとれ秋の見ぱ︶のほる露のかすやみゆるとL

   舩中待月    嘉言

三たかせ舟さほのたちともみえぬ哉月をのせてそ出へかりける

   待秋夜月    ⊥ハ条宮 七ピまたちらぬさきに紅葉をみるへきになか月影の出かてにする

   山家待春    頼家朝臣

七べ山さとにあさけの煙たなひくを春にさきたつ霞と思はん

   雪中待春    源能基兵部少輔

七・雪ふかき山かくれなる鴬89我はかりこそ春としるらめ

   待客閣郭公   顕季卿

七.

¥迫Fにきかまし物を郭公たのめし人のはやきまさなん

   雨中待人    俊頼﹂︵七一オ︶

(七 Zウ︶

一115一

(18)

七︑雨ふりし日はあやにくにこし物をこはたれなれや音信もせぬ

   花残待人    國基

七..尋くる人もやあるとあしひきの山下かけに花そのこれる

   山家待春    経衡

S.梢なる雪をこそみれ山里は春立ほとの花によそへて

   水上待月    頼資

・・石まゆくいは波たかしたかせ舟月いて巴そさしものほらめ

惜  老人惜花    範永朝臣

七︑ちる花もあはれとみすやいそのかみふりはつるまておしむ心を

       俊頼朝臣    老人惜春    橘俊成越中守

七云おひてこそ春のおしさはまさりけれ今﹂厨もあはしと思へは﹂︵七一ウ︶

   夏夜惜月    輔親卿

七じ夏の夜の雲路は遠く成まされかたふく月の行やらぬまて

   同       曽祢好忠

S八あまの戸をあくるもしらすなかめつ・みねともあかぬ夏の夜の月

   終夜惜秋    藤隆資

匂元あけぬとも秋のなこりとみゆはかり雰たにしはし立とまら南

悔  悔離別    俊頼

七四︒いまさらにいもかへさめやいちしるきあすはの宮にご柴さすとも

(19)

   悔會合     同 ・・.いにしへを思へは鍍るししめのうちにさかきさすまは嘉罰匿物を

鳴  鹿鳴秋萩    無名L︵七ニオ︶

・・.下葉より物思ふ轡いと︑しく鹿の音乞鶉.つなきてきかする

   旅鷹鳴雲    俊頼      なき 七巴はつ雁の過つる空のうき雲を鳥の跡ともおもひける哉

驚骸 花骸定心    永源        ゆか 七四四ともすれはよもの山へにあくかれて床におられぬ花桜かな

   擦衣驚眠    俊頼

七四κ衣うつきぬたのおとに夢覚てことそともなくぬる・袖哉

      ︵10︶    郭公驚眠    藤原永実

七兜まちかねてまとろめは又きなく也人くるしめのほと・きす哉

   同座      俊頼    ぬ 七四︑またすてふ我名もたてし時鳥なきおこしつと人にかたるな﹂︵七∴ウ︶

   郭公驚夢    藤原定頼所衆

七四八まちかねてまとろむ夢に郭公きくとみつるはうつ・なりけり

   同       太政大臣 七兇おとろかす聲なかりせは時鳥またうつ・にはきかすやあらまし

     ヘマこ    浪聲驚夢   源重之

一117一

(20)

七π︒こひしさは夢にのみこそなくさむれつらきは波の聲にそ有けり

   同       致親         ・

莞.うらちかくぬるかとすれは白波のよる音にこそ夢さめにけれ

興  秋花催興    顕季卿        ハママリ 吉.よと・もに野へに心やあくかれんもとあら萩のはなしちらすは

   田家秋興    匡房卿﹂︵七三オ︶ ・些あきくれ隻げの風鰯を寒み山田のひた房任てそきく

   同       仲實

・・夕され蛙戸のまろやにそよかれて門田の稲に麓灘︑イ

   同       俊頼 ・︑・山田もる彰のふせやに風吹はあせつたひして鶉離.イ

   河邊興     同

・︑・をかみ河聾のはひえにあゆつりてあそふもさめ塀そのこ思へは

翫  樹陰翫泉    贈左大臣     にイ ヒe松かねの岩もるし水むすふよはわか身ひとつに秋はきにけり

   翫野花     師賢朝臣

ヒ︑八さらぬたに心のとまる秋の・にいと・もまねく花す・き哉﹂︵七一ニウ︶

   翫池上月    白河院御製       とイ 莞池水のこよひの月をうつしもて心のま・に我物に見る

(21)

   翫宮庭菊    長房卿

七六︒朝またきやへさく菊の九重にみゆるは霜のをける也けり

   藁・翫露 源仲踵︐

七六一をみなへしけさはすかたのまさる哉露のむすへる玉かつらして

   翫紅葉     経衡

七六二日をへつ・ふかく成行もみちはの色にそ秋のほとはしらる・

   翫明月     行宗卿

七六三なこりなくよはの嵐に雲晴て心のま・にすめる月哉

愛  毎年愛花    三宮﹂︵七四オ︶

七六四としことにちれは物おもふ花の色をみにといさよふ我心哉

鐸撰 揮紅葉     宇治太政大臣

七六・いつれをか心にとめんしくれつ︑紅ふかくて詫みちぽ

      憲    同       藤兼房

奏もみちははみな紅に成にけりいつれやしほに過てみゆらん

   同以上有馬會   平棟仲

・・七かつみても事たつぬる紅葉哉こ㌘りかかき色は有やと

   同       義通

奏紅葉はのうすきもこきもをのつから心のうちにわきてこそみれ

   同       頼家朝臣

一119一

(22)

七究かそふれは日のみ暮つ・いつれともわかれぬ山の紅葉をそみる﹂

不揮無澤 月不鐸虞   経信卿

七七︒ひさかたの空にか・れる秋の月いつれの里もか・みとそみる

   同       顕季卿    庵イ 七七一柴の戸も玉のうてなも空晴ておなし心にすめる月かな

   花無澤庭    同    れイ 七七二いつくともわかぬ桜のはな・れは尋いたらぬくまのなき哉

勝  盟麦勝衆花   家経朝臣

七七三たつたひめことにやそめし春も秋もとこなつにしく花のなき哉

   同       経衡       やとイ 七七四ちとせへん君そみるへき床夏に匂ひひとしき花は有共

   秋依月勝    橘俊宗﹂︵七五オ︶

圭なに事に春の明ほのをとらましさやけき月の秋なかりせは

   秋月勝春花   為義朝臣

七七六みる程もなくて散にし花よりものとけき秋の月はまされり

   落葉勝花    三条大納言

七若花よりも心そとまるふかくさのかれの・うへにちれる紅葉は

戴  白菊戴露    藤成高西市正

七七八いつのまにむすほ・れてか白露のまたうつろはぬ菊にをくらん

(七 lウ︶

(23)

   庭草戴雪    範永朝臣

菱おきのはにふりか・りたる雪みれは我もとゆひそ先しられける

    同座      隆経朝臣

七八

B年ふかく庭の草葉も成ぬれは雪をいた・く物にそ有ける﹂︵七五ウ︶

A  121110987654321

  

A  A  A  A  A  A  A  A  A  A

)  )  )  )  )  )  )  )  ) 

) 

) 

同歌︑﹁日本歌学大系﹂では﹁又とも鳴で﹂とある︒

﹁晩﹂字︑﹁口﹂扁に﹁免﹂のような文字︒

﹁程﹂字︑努が﹁ホ﹂のような文字︒

﹁日本歌学大系﹂では﹁こゑきこゆ也﹂とある︒

﹁まかふ﹂︑﹁まよふ﹂のようにもみえる︒

﹁み﹂字︑﹁え﹂のようにもみえる︒

この傍書﹁りか︵里可︶﹂のようにみえる︒﹁丹鶴叢書﹂

この傍書﹁なは﹂の左傍にある︒

﹁こ﹂字︑﹁う﹂のようにもみえる︒

﹁原﹂の左傍に﹁ヒ﹂の見セ消チ記号を削り消す︒

﹁ね﹂字︑﹁手﹂のようにみえる文字︒

﹁郎﹂字︑﹁良﹂のような文字︒ を参照した︒

一121一

︵続︶

参照

関連したドキュメント

この数字は 2021 年末と比較すると約 40%の減少となっています。しかしひと月当たりの攻撃 件数を見てみると、 2022 年 1 月は 149 件であったのが 2022 年 3

○ 4番 垰田英伸議員 分かりました。.

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

今日は13病等の短期入院の学生一名も加わり和やかな雰囲気のなかで

とりひとりと同じように。 いま とお むかし みなみ うみ おお りくち いこうずい き ふか うみ そこ

SST を活用し、ひとり ひとりの個 性に合 わせた   

なごみ 11 名(2 ユニット) 、ひだまり 8 名(2 ユニット)短期入所(合計 4 名) あすわ 2 名、ひまわりの家 2 名

真竹は約 120 年ごとに一斉に花を咲かせ、枯れてしまう そうです。昭和 40 年代にこの開花があり、必要な量の竹