1. 研究のモチベーション 2.Belle II 実験
3. ダークフォトンの
検出感度測定 4. まとめ
!2
Contents
!3
Theoretical motivation
(1) ダークマター
◀銀河団同士の衝突 (カラー):x線観測 (緑):重力レンズ
・光では見えない重力源が存在。
・質量の多い部分(重力レンズ)と明るい部分(X線)がずれている。
!4
Theoretical motivation
ダークマター
宇宙の観測からダークマターの確かな証拠が数多く報告されている。
現在の宇宙でDMは通常の物質(バリオン)の5倍 Ω
DM= 26.8%, Ω
通常= 4.9%
素粒子の標準理論では対応する粒子は存在しない。
→素粒子物理、宇宙物理にとって大きな課題。
ダークマターを足掛かりにした新物理の探索が期待される。
▲WMAP衛星による宇宙背景放射(CMB) スペクトル
▼宇宙の組成比
ダークマターの性質
1.電気的に中性 2.色荷を持たない
3.有限な質量持ち、非相対論的に運動
4.十分長い寿命を持つ
!5
ダークセクター
ベクターポータル(Aʼ)→ダークフォトンなど スカラーポータル→ダークヒッグスなど
擬スカラーポータル→ALPsなど
ニュートリノポータル→右巻きニュートリノ
「ダークセクター(DS : Dark Sector)」という枠組みが注目されている。
残存するダークマターの量を説明するには、宇宙初期に標準模型の粒子(SM)と DS間の相互作用が必要、仲介粒子のみを介して相互作用が可能と仮定。
→その相互作用を媒介する粒子を「仲介粒子(ポータル)」と呼ぶ。
SM( 標準模型 ) Dark Sector
結合定数 結合定数
Portal
υ e
H e −
π ρ n p
γ
g g SM SMとDS間の 結合定数
Dark Matterχ g D ρ π
dd ?
ε
Theoretical motivation
仲介粒子
・DMのひとつ、SMとDSの両方に結合する
・SMとの相互作用、ゲージ不変、ローレンツ不変を仮定
・ゲージ不変より、可能な相互作用は4つに絞られる▶▶
・SMとの結合定数はフリーパラメータとする
→高統計の実験が必要
SMのU(1)
Yのテンソル場 B
μνと、
DSのU(1)
Dのダークボソンのテンソル場 Aʼ
μνが 運動項を通して混合、
ゲージ対称性に矛盾することなく 標準理論粒子との相互作用が可能。
(Kinematic coupling)
ラグランジアンの運動項はSMの電弱相互作用 の破れのあと、
F
μνは光子、Z
μνはZ
0のテンソル
!6
ダークフォトン模型 : A’
SM
SM
ε
γ , Z A '
Theoretical motivation
ダークフォトン A’ と
標準理論の結合定数
※以下、εはフリーパラメータとして扱う
ε
Y2 B
µνA '
µν→ ε
Y2 ( cos θ
WF
µν− sin θ
WZ
µν) A '
µν!7
e + e - 衝突現象 を 用 いたダークフォトン 探索
Theoretical motivation
e
+e
-衝突型加速器でのinvisible粒子の探索
→終状態が1つの光子のみの事象を利用。
光子のエネルギー E
γを測定する事によって invisibleな系の質量M
invが決まる。
E γ = 1 − M inv 2 s e + + e − → γ + invisible
▲1光子事象のイベントディスプレイ
もしダークフォトンAʼが生成されていれば
M
invの分布にAʼの質量M
Aʼのピーク構造が見える。
(M
inv= M
Aʼ)
ε A '
γ
γ
e
+e
−信号事象
▲ e
++ e
−→ γ + A ' 事象 (Aʼは観測されない)
!8
2.Belle II 実験
Belle II experiment
Belle II 実験
9
Belle II 検出器
8m
8m
・荷電粒子、光子等の中性粒子の検出能力を備えた大型測定器
・高い運動量分解能、エネルギー分解能、粒子識別能力を持つ
崩壊点検出器 : 粒子の崩壊点の検出
中央飛跡検出器 : 荷電粒子の飛跡・運動量・エネルギー損失の測定 粒子識別検出器 : 粒子の種類の同定
電磁カロリーメータ : 電子の識別・光子のエネルギー測定
非対称エネルギーの電子-陽電子衝突型加速器 SuperKEKBと、Belle II 検出器
を用いて行われるルミノシティフロンティア実験
B中間子の物理をはじめ、稀な物理事象を
高統計・高精度に探索することを目的とする。
ビームの 重心系エネルギー
10.58GeV
θ
天頂角: θ 方位角: φ
!10
Belle II 検出器 Belle II experiment
Z
θ
天頂角: θ 方位角: φ
!11
電磁カロリーメータ
Electromagnetic calorimeter (ECL)
CsI(Tl)結晶シンチレータと反応し生じた 電磁シャワーにより電子・光子の
エネルギーを測定する。
中央飛跡検出器
Central Drift Chamber (CDC)
荷電粒子の運動量測定、
粒子の崩壊点決定を行う。
本研究では光子と荷電粒子を識別し 荷電粒子ベトーに用いる。
Belle II experiment
Belle II 検出器
Z
!12
モンテカルロシミュレーションによる検出効率や背景事象、
トリガーの評価を行い
Belle II 実験でのダークフォトン・ダークマターの
探索可能領域について報告する。
3. ダークフォトンの
検出感度測定
0 2 4 6 8 10
Minv [GeV]
0 20 40 60 80 100 120 140 160
A') [nb]γ→(e+e- σ
*)|<0.966 θγ
|cos(
∈=1
Production cross section
MAʼ (GeV)
信号事象 (1光子事象)の
モンテカルロ(MC)サンプルを独自に生成。
とすると生成断面積は
β=1,ε=1のとき
上の式は の生成断面積に一致する。
e
++ e
−→ γ + A '
e
+e
−→ γγ
信号事象 MC サンプルの生成
The study
!13
15 ° ≤ θ
γ*≤ 165 °
▼ε=1のときのAʼの生成断面積σAʼ
σ ( e
+e
−→ γ + A ') = 3 αε
2s d cos θ 8 − 8 β + 3 β
2+ β
2cos2 θ β sin
2θ
∫
β = 1 − M
2A'/ s
γ
e
+e
−A ' α
αε
信号事象 角度分布はSMとAʼの結合が
ベクター型であることから決まっている。
質量M
AʼThe study
!14
M
Aʼ= 0, 0.2, 0.5, 1, 1.7, 2.5, 3, 5, 6, 7, 8 (GeV)
θ*
γ: θ[15,165(度)]
φ*
γ: 一様分布 φ[0,360 (度)]
f ( θ ) = 8 − 8 β + 3 β
2+ β
2cos2 θ β sin
2θ
・それぞれのM
Aʼに対してMCサンプルを10,000 イベントずつ生成。
・作成したMCサンプルは実機をモデルにしたBelle II検出器シミュレーション を通し、その後実際のデータと同様の解析を行った。
信号事象 MC サンプルの生成条件
The study
!15
ε A'
γ
γ
e+ e−
信号事象
❶イベント中に2個以上の光子が 生成されているにも関わらず
光子が1つしか検出できなかった場合
❷荷電粒子が検出できなかった場合
❸ビーム由来の背景事象
ビームガス散乱・タウシェック散乱など
γ
γ
e
+e
−主要な背景事象
ダークフォトン探索において QED由来の背景事象を
取り除くことは 最も重要な課題。
背景事象のMCサンプルを用いて 選別後に残る
背景事象の事象数を 定量的に見積もる。
e
+e
−→ e
+e
−γ
e
+e
−→ µ
+µ
−( γ ) e
+e
−→ γγ γ ( )
主要な背景事象
The study
!16
❶イベント中の1番高いエネルギーを持った光子に対して E γ > 2 GeV かつ 20 ⚪ < θ
γ<145 ⚪ を要求
❷飛跡検出器・崩壊点検出器の情報から よく再構成された荷電粒子の飛跡が0本
1光子事象のプレセレクション
ε A'
γ
γ
e+ e−
信号事象
▲1光子事象のイベントディスプレイ
(lab) γ2nd
E
Entries 488 Mean 0.1098 Std Dev 0.1713
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
(GeV)
2nd
γlab
E
0 50 100 150 200 250
events / (0.05 GeV)
(lab) γ2nd
E
Entries 488 Mean 0.1098 Std Dev 0.1713
!17
The study
❸エネルギーが2番目に高い光子に対して
E γ2nd =< 0.05 GeV && 20 ⚪ < θ
2ndγ145 ⚪ を要求
背景事象の除去
▼ 選択❷後残った、2番目に高いエネルギーを持った光子のE
γ2nd分布図
信号事象
2光子あるのは全体の5%
除去
(lab) γ2nd
E
Entries 2.473338e+07
Mean 3.132
Std Dev 1.898
0 1 2 3 4 5 6 7 8
(GeV)
2nd
γlab
E
0 0.5 1 1.5 2 2.5
106
×
events / (0.05 GeV)
(lab) γ2nd
E
Entries 2.473338e+07
Mean 3.132
Std Dev 1.898
背景事象 e
+e
−→ γγ γ ( )
除去
→ e
+e
−→ γγ γ ( ) 事象を除く
Eγ2nd =0GeV は 9512事象
!18
選別❸後の信号事象 e
+e
−→ γ + A ' の分布
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4226 Mean x 76.34 Mean y 4.855 Std Dev x 44.96 Std Dev y 0.3361
0 2 4 6 8 10 12 (MCS)14 γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4226 Mean x 76.34 Mean y 4.855 Std Dev x 44.96 Std Dev y 0.3361
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 3066 Mean x 51.31 Mean y 2.229 Std Dev x 26.23 Std Dev y 0.1132
0 5 10 15 20 25 (MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 3066 Mean x 51.31 Mean y 2.229 Std Dev x 26.23 Std Dev y 0.1132
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4125 Mean x 75.79 Mean y 5.098 Std Dev x 45.47 Std Dev y 0.3413
0 2 4 6 8 10 12 (MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4125 Mean x 75.79 Mean y 5.098 Std Dev x 45.47 Std Dev y 0.3413
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) (Lab) vs Eγ γ θ
Entries 4090 Mean x 75.23 Mean y 5.143 Std Dev x 45.15 Std Dev y 0.3558
0 2 4 6 8 10 12 14 (MCS)16 (Lab) vs Eγ γ θ
Entries 4090 Mean x 75.23 Mean y 5.143 Std Dev x 45.15 Std Dev y 0.3558
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4427 Mean x 75.22 Mean y 4 Std Dev x 43.72 Std Dev y 0.2617
0 2 4 6 8 10 12 14 16 (MCS)18 γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4427 Mean x 75.22 Mean y 4 Std Dev x 43.72 Std Dev y 0.2617
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4343 Mean x 76.08 Mean y 4.417 Std Dev x 43.96 Std Dev y 0.29
0 2 4 6 8 10 12 (MCS)14 γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4343 Mean x 76.08 Mean y 4.417 Std Dev x 43.96 Std Dev y 0.29
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) (Lab) vs Eγ γ θ
Entries 4276 Mean x 75.97 Mean y 4.731 Std Dev x 44.37 Std Dev y 0.3282
0 2 4 6 8 10 12 14 (MCS) (Lab) vs Eγ γ θ
Entries 4276 Mean x 75.97 Mean y 4.731 Std Dev x 44.37 Std Dev y 0.3282
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4438 Mean x 75.12 Mean y 2.913 Std Dev x 42.78 Std Dev y 0.1548
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 (MCS) γ (Lab) vs E γ θ
Entries 4438 Mean x 75.12 Mean y 2.913 Std Dev x 42.78 Std Dev y 0.1548
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV) CMSγ E
(MCS) (Lab) vs Eγ γ θ
Entries 4468 Mean x 74.68 Mean y 3.499 Std Dev x 43.28 Std Dev y 0.2149
0 2 4 6 8 10 12 14 16 (MCS) (Lab) vs Eγ γ θ
Entries 4468 Mean x 74.68 Mean y 3.499 Std Dev x 43.28 Std Dev y 0.2149
M
Aʼ= 0GeV
M
Aʼ= 1GeV
M
Aʼ= 3GeV
M
Aʼ= 4GeV
M
Aʼ= 5GeV
M
Aʼ= 6GeV
M
Aʼ= 7GeV
M
Aʼ= 8GeV
・E
γは帯状に分布
・M
Aʼが小さいとE
γは大きく、M
Aʼが大きいとE
γは小さくなる
光子の角度 θ
γlab光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV)
CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
0 500 1000 1500 2000 2500 (MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
γ γ
The study
!19
選別❸後の背景事象 の分布
特徴(1) エンドキャップ方向に事象が多い
特徴(2) 1つの光子がECLの隙間を通り抜ける事象がある 特徴(3) 3光子事象によるバンド構造
e
+e
−→ γγ
θ
γlab光子の角度 θ
γlab光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*背景事象の E * γ vs θ lab γ 分布
e
+e
−→ γγ γ ( )
背景事象
Z
ビームパイプ
γ
γ
隙間
The study
!20
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV)
CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
0 500 1000 1500 2000 2500 (MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
θ
γlabZ
光子の角度 θ
γlab光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*背景事象の E * γ vs θ lab γ 分布
e
+e
−→ γγ γ ( )
背景事象
選別❸後の背景事象 の分布
特徴(1) エンドキャップ方向に事象が多い
特徴(2) 1つの光子がECLの隙間を通り抜ける事象がある 特徴(3) 3光子事象によるバンド構造
e
+e
−→ γγ
γ
γ
隙間
The study
!21
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV)
CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
0 500 1000 1500 2000 2500 (MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
Z θ
γlab光子の角度 θ
γlab光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*e
+e
−→ γγ γ ( )
背景事象
背景事象の E * γ vs θ lab γ 分布
選別❸後の背景事象 の分布
特徴(1) エンドキャップ方向に事象が多い
特徴(2) 1つの光子がECLの隙間を通り抜ける事象がある 特徴(3) 3光子事象によるバンド構造
e
+e
−→ γγ
隙間
The study
!22
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV)
CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
0 500 1000 1500 2000 2500 (MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
γ
ビームパイプ
γ
Z θ
γlabγ
光子の角度 θ
γlab光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*e
+e
−→ γγ γ ( )
背景事象
背景事象の E * γ vs θ lab γ 分布
選別❸後の背景事象 の分布
特徴(1) エンドキャップ方向に事象が多い
特徴(2) 1つの光子がECLの隙間を通り抜ける事象がある 特徴(3) 3光子事象によるバンド構造
e
+e
−→ γγ
Z
The study
!23
❹検出光子がバレル部分(35 ⚪ < θ γ 120 ⚪ )にあることを要求
❺E*
γが十分大きい事を要求
Minv の値によって 2 種類の条件を課す
背景事象の除去
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV)
CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
0 500 1000 1500 2000 2500 (MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 309027 Mean x 59.48 Mean y 4.243 Std Dev x 45.24 Std Dev y 1.302
光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*光子の角度 θ
γlabe
+e
−→ γγ γ ( )
背景事象
▶M
inv> 6 GeV : E*
γが より大きい
▶M
inv=< 6 GeV : E*
γが より大きい
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree) γlab
θ
1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6
(GeV)
CMSγ E
(MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 8659 Mean x 68.99 Mean y 5.068 Std Dev x 21.47 Std Dev y 0.3674
0 20 40 60 80 100 120 (MCS) γ (Lab) vs E γ
θ
Entries 8659 Mean x 68.99 Mean y 5.068 Std Dev x 21.47 Std Dev y 0.3674
γ
γ
隙間
The study
!24
! ( 4.5 GeV<E*
γ&& 58
⚪=<θ
γ=<61
⚪) を要求
❻ECLの隙間に光子が逃げたことによる事象を除く
θ
γlabZ
背景事象の除去
e
+e
−→ γγ γ ( )
背景事象
光 子 の 重 心 系 エ ネ ル ギ ー
E
γ*光子の角度 θ
γlab!25
The study
−20 −10 0 10 20 30 40 50
2) inv(GeV M2
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 )2 Entries / (0.5GeV
γ) ee(
γ) γ( γ
γ) µ( µ eeee
µ µ ee
Recoil mass distribution
背景事象
・背景事象を全て足し合わせ50fb
-1で規格化。
・信号事象の検出率は約10% 。
・以上の選別で残る背景事象はほとんどが
信号の感度を上げるにはさらにこの事象を落とす必要がある。
e
+e
−→ γγ
Belle II 50fb
-1弱い選別(❶〜❻)後のM 2inv 分布
ARICH CDC
End plate
Z θγ
lab2ndγ
1stγ
2nd(degree)
lab
γ2nd
θ
Entries 5973 Mean 103.1 Std Dev 49.33
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
(degree)
lab
γ
2ndθ
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 220
)
°events / (1
(degree)
lab
γ2nd
θ
Entries 5973 Mean 103.1 Std Dev 49.33
ARICH
CDC
End plate
弱い選別(❶〜❻)後の背景事象 の 分布
・130
⚪~150
⚪付近 : 多量の背景事象が存在 考えられる理由
→内側の検出器に信号が残っていないか確認が必要
e
++ e
−→ γγ ( γ ) θγ
lab2nd!26
弱い選別で残る背景事象の様子
The study
→前方の測定器( CDC や SVD) に
2番目の光子の角度
▶CDCの読み出し回路が搭載されたエンドプレートで光子のエネルギーが吸収されている?
▶ビームバックグラウンドの光子?
▶ e
++ e
−→ γγ ( γ ) 事象のうち、1光子がビームパイプに抜けた?
!27
The study
❼完全な1光子事象を要求する
背景事象の除去
( Belle II検出器で再構成可能な最低エネルギーは0.02GeVなので、
0.02GeV以上の光子を全て取り除く)
!28
The study
それぞれのダークフォトンの質量M
Aʼに対する背景事象数を評価する。
−20 −10 0 10 20 30 40 50 60
2) inv(GeV M2
0 50 100 150 200 250 300 )2 Entries / (0.5GeV
γ) ee(
γ) γ( γ
γ) µ( µ eeee
µ µ ee Recoil mass distribution
背景事象
Belle II 50fb
-1強い選別(❶〜❼)後のM 2inv 分布
背景事象数の評価方法
Minv2
Entries 658 Mean 36.3 Std Dev 3.303
−20 0 20 40 60 80 100
2)
2(GeV Minv
0 5 10 15 20 25 30 35
2
) Entries/(0.5 GeV
40Minv2
Entries 658 Mean 36.3 Std Dev 3.303
信号事象
M
Aʼ= 6GeV
0 1 2 3 4 5 6 7 8
2] [GeV/c MA'
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45
103
b
×!29
The study
それぞれのM
Aʼに対して期待される背景事象数 b 青 : 弱い選別 (選別❶〜❻ E
2ndγ< 0.05GeV) 赤 : 強い選別 (選別❶〜❼ 2光子事象を全て排除)
Belle II 50fb
-1・強い選別(❼)は、弱い選別(❻)で残っていた
由来の背景事象を1/10に減少させる。
・信号の検出効率は弱い選別から約1%減少した。
e
++ e
−→ γγ ( γ )
背景事象数の結果
0 1 2 3 4 5 6 7 8
(GeV) MA'
0 0.05 0.1 0.15
0.2 0.25 0.3 0.35 0.4
Signal efficiency
▼信号の検出効率 ηeff
信号の事象数の上限値
前節で求めた予想される背景事象数bから、ダークフォトンの質量毎に Likelihood関数を用いて信号の上限値を算出。
Likelihood関数
90%の信頼度での事象数の上限N
up求めたN
upから、ダークフォトンの 生成断面積の上限値σ
upは
L : ルミノシティ(収集したデータ量) 50fb
-1と仮定。
!30
ダークフォトンの検出感度
The study
σ
up= N
upL ⋅ η
effN
up= 1.28 1
b 1 − σ
b2b
⎛
⎝⎜
⎞
⎠⎟
L ( ) µ , b = ( µ + b )
nn! e (
−µ+b) ⋅ exp ( m − b )
22 σ
b2⎛
⎝ ⎜
⎜
⎞
⎠ ⎟
⎟
真の信号数:μ 真の背景事象数:b bの誤差:σ
b観測した背景事象数:m
観測した信号と背景事象数の和:n
信号事象の検出効率 : η
eff−2
10 10−1 1
2
] [GeV/c M
A'−4
10
−3
10
ε
Tight Expected sensitivity Belle II 50 fb-1
Loose 50 fb-1
Tight Expected sensitivity Belle II 50 ab-1
!31
The study
▼ Belle II実験で期待される結合定数εの上限値
結合定数εの上限値
求めたσ
upと、ε=1の時の生成断面積σ
A'との比をとり、
ダークフォトンAʼの結合定数の上限値ε
upを算出。
結合定数εへの制限
ε
up= σ
upσ
A'(ε=1)!32
The study
・50fb
-1(2020年夏達成予定)で先行実験と同等の探索領域を実現
・Belle II実験の目標ルミノシティ50ab
-1までデータを収集すると、
ε~ O (10
-4)まで探索範囲の拡大が可能。
・BelleIIで探索できる10MeV-5GeVの質量領域は、
宇宙のDMの量を説明を試みる様々な理論で注目されている領域である。
−2
10 10−1 1
2
] [GeV/c M
A'−4
10
−3
10
−2
ε
10Tight Expected sensitivity Belle II 50 fb-1
Loose 50 fb-1
Tight Expected sensitivity Belle II 50 ab-1
先行研究(BaBar) 本研究
結合定数εへの制限
4. まとめ
!33
−2
10 10−1 1
2] [GeV/c MA'
−4
10
−3
10
ε
Tight Expected sensitivity Belle II 50 fb-1
Loose 50 fb-1
Tight Expected sensitivity Belle II 50 ab-1
!34