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第三次宮崎市文化振興計画(案).pdf

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(1)

第三次宮崎市文化振興計画

(案)

「心豊かで活力に満ちた

市民文化都市 みやざき」

を目指して

2018年(平成30年)1月

(2)

目 次

第1章 文化振興計画の策定にあたって

1 策定の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・1

2 文化振興の意義 ・・・・・・・・・・・・・1 3 計画の位置付け ・・・・・・・・・・・・・3

4 計画の期間 ・・・・・・・・・・・・・4

5 推進体制 ・・・・・・・・・・・・・5

第2章 文化の現状と課題

1 文化を取り巻く社会情勢 ・・・・・・・・・・・・・7

2 国・県の動向 ・・・・・・・・・・・・・9

3 宮崎市の文化の現状と課題 ・・・・・・・・・・・・12 第3章 宮崎市の文化振興の理念と目標

1 基本理念 ・・・・・・・・・・・・22

2 基本目標 ・・・・・・・・・・・・22

3 基本方針 ・・・・・・・・・・・・23

4 施策の体系 ・・・・・・・・・・・・24

5 重点プロジェクトの設定 ・・・・・・・・・・・・25 第4章 施策の方向と主要施策

基本方針1 市民文化の振興 ・・・・・・・・・・・・26 (1)文化芸術活動の促進

(2)担い手の育成

(3)若い世代へのアプローチ

基本方針2 文化遺産の保護と活用 ・・・・・・・・・・・・30 (1)文化財の保護と活用

(2)伝統文化の保存と振興

基本方針3 文化を支える基盤の充実 ・・・・・・・・・・・・34 (1)文化資源の活用と連携

(2)文化芸術活動支援環境の整備 (3)交流・連携の促進

<参考資料>

① 第三次宮崎市文化振興計画策定の経緯 ② 宮崎市文化振興計画検討委員会設置要綱 ③ 宮崎市文化振興計画検討委員会委員名簿 ④ 主な取組(実績)

⑤ 文化関連施設一覧

(3)

1 策定の趣旨

2001 年(平成 13 年)12 月に制定された「文化芸術振興基本法」(以下、「振 興法」という。)において、「地方公共団体は、文化芸術の振興に関し、その 地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する」と明文化さ れたことをうけて、本市では、2005 年(平成 17 年)3 月に、本市の文化芸 術振興の中長期の指針として、「宮崎市文化振興計画」を策定しました。

その後、合併や社会情勢の変化などを踏まえ、2012 年(平成 24 年)3 月 に、所要の改訂(「第二次の宮崎市文化振興計画」)を行いました。

これまでの計画では、「心豊かで活力に満ちた市民文化都市 みやざき」を 目指していくことを基本理念として、「市民が主役の文化芸術活動の推進」 及び「特性を活かした地域文化の振興」を基本目標に掲げ、様々な文化振興 の施策を展開してきました。

現在の計画が 2018 年(平成 30 年)3 月に終了することから、市民や文化 芸術活動団体等を対象としたアンケート調査結果、文化を取り巻く社会情勢 の変化、学識経験者や文化施設関係者及び文化芸術団体関係者等により構成 された「文化振興計画検討委員会」の意見、パブリックコメントの手続きを 通して市民からいただいた意見等を踏まえ、本市の文化芸術の施策を総合的 かつ計画的に推進するために、「第三次宮崎市文化振興計画」を策定します。

2 文化振興の意義

(1)文化とは

文化を最も広義に捉えれば、「人間の自然との関わりや風土の中で生ま れ、育ち、身に付けていく立ち居振る舞いや、衣食住をはじめとする暮ら し、生活様式、価値観等、およそ人間と人間の生活に関わる総体」を意味 します。また、「人間が理想を実現していくための精神活動及びその成果」 であるという側面があります。(「文化芸術の振興に関する基本的な方針」 (2015 年(平成 27 年)5 月 22 日閣議決定)より抜粋)

(2)文化(文化芸術)の価値

(「文化芸術推進基本計画(第 1 期)の策定について(中間報告)」(2017 年 (平成 29 年)12 月文部科学省・文化審議会)より抜粋)

① 本質的価値

・ 文化芸術は、豊かな人間性をかん養し、創造力と感性を育む等、人 間が人間らしく生きるための糧となるものである。

(4)

・ 文化芸術は、国際化が進展する中にあって、個人の自己認識の基点 となり、文化的な伝統を尊重する心を育てるものである。

② 社会的・経済的価値

・ 文化芸術は、他者と共感し合う心を通じて意思疎通を密なものとし、 人間相互の理解を促進する等、個々人が共に生きる地域社会の基盤を 形成するものである。

・ 文化芸術は、新たな需要や高い付加価値を生み出し、質の高い経済 活動を実現するものである。

・ 文化芸術は、科学技術の発展と情報化の進展が目覚ましい現代社会 において、人間尊重の価値観に基づく人類の真の発展に貢献するもの である。

・ 文化芸術は、文化の多様性を維持し、世界平和の礎となるものであ る。

(3)本計画における文化の範囲

本計画においては、基本的に「文化芸術基本法」(2017 年(平成 29 年) 6 月の振興法改正により法律の名称を変更。以下、「基本法」という。)に 例示された文化芸術の分野を対象にするとともに、若い世代を中心に誕生 したポップカルチャー等、文化の対象範囲を幅広く捉えます。

※ 食文化などの振興法改正により文化芸術に新たに追加された分野につ いては、今後、基本法に基づく国の「文化芸術推進基本計画」(以下、「推 進基本計画」という。)の策定状況等に応じ、対応を検討します。

<表1> 文化芸術基本法に例示された対象分野

芸術 文学、音楽、美術、写真、演劇、舞踊その他の芸術 メディア芸術 映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他

の電子機器等を利用した芸術

伝統芸能 雅楽、能楽、文楽、歌舞伎、組踊その他の我が国古来 の伝統的な芸能

芸能 講談、落語、浪曲、漫談、漫才、歌唱その他の芸能 生活文化・国民

娯楽・出版物等

生活文化(茶道,華道,書道,食文化その他の生活に 係る文化)、国民娯楽(囲碁,将棋その他の国民的娯楽)、 出版物及びレコード等

文化財等 有形文化財・無形文化財並びにその保存技術 地 域 に お け る

文化芸術

(5)

3 計画の位置付け

(1)本市が策定する各種計画との関連性

① 本市のまちづくりの最上位計画である「第五次宮崎市総合計画」(以下、 「総合計画」という。)では、将来の都市像を「未来を創造する太陽都市 『みやざき』」とし、まちづくりの基本姿勢である“地域に愛着を持ち、 新たな価値を共に創る”という「共創」の考え方に基づき、地域の特性や 住民ニーズに合った取組により、多様で自律性の高いまちづくりを推進し ていくこととしています。

「第三次宮崎市文化振興計画」は、総合計画におけるまちづくりの基本 目標(目指すべきまちの姿を示したもの)の一つである「良好な地域社会 が形成されている都市(まち)」を実現するための方策(重点項目)とし て設定された「一人一人が尊重され、生き生きと暮らせる『共生社会の確 立』」の達成に向けた、文化芸術に関する総合的な施策の方向性を示す計 画として位置付けられます。

<表2> 第五次宮崎市総合計画における、重点項目を実現するための目標

※ 指標の内容は、2018 年度(平成 30 年度)から 2022 年度(平成 34 年度)までの 期間(前期基本計画)における項目になります。

② 本市が策定する「宮崎市教育ビジョン」や「宮崎市公共施設等総合管理 計画」など関連計画との整合を図ります。

(2) 関連法律との関係

基本法、「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」(以下、「劇場法」と いう。)や「文化財保護法」など文化の振興に深く関連する法律を踏まえ た計画です。

指 標 現況値 目標値

(中間年度)

目標値

(最終年度) 出典等

文化芸術を通し て、心豊かに暮ら す人の割合

46.8% (2017)

48.6% (2020)

50.0%

(6)

4 計画の期間

文化の振興にあたっては、長期的かつ継続的な視点にたって、文化芸術 に関する施策を講じていく必要がありますが、総合計画の期間に合わせ 2018 年度(平成 30 年度)から 2027 年度(平成 39 年度)までの 10 年間の計画と します。

ただし、中間年度(2022 年度(平成 34 年度))に、総合計画の見直し状 況、推進基本計画の策定状況及び関連のある法律の改正状況等を踏まえ、改 訂を行います。

<表3>各計画・基本方針の期間

【写真】みやざきアートセンター 【写真】生目の杜遊古館

西暦 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年 2027年 (平成) (28年) (29年) (30年) (31年) (32年) (33年) (34年) (35年) (36年) (37年) (38年) (39年) 宮崎市 2008年~

【総合計画】

宮崎市 2012年~ 改訂

【文化振興計画】

国 2015年~

【基本方針※】

(7)

5 推進体制

(1)本計画の推進体制等 ① 宮崎市庁内の組織設置

文化芸術、まちづくり、教育及び産業などの担当部署である庁内関係 課で構成された組織を設置し、各分野との連携、調整及び情報の共有化 等に取り組みます。

② 学識経験者等で構成された「(仮称)宮崎市文化振興懇話会」の設置 学識経験者、文化芸術団体及び文化施設管理者等で組織された「(仮称) 宮崎市文化振興懇話会」を設置し、本計画の進捗状況等について報告を 行い、意見を求めます。

③ 「(仮称)宮崎市文化振興条例」の制定の検討

本市の文化を、守り、育て、創出していく姿勢を明確に示すとともに、 積極的に推進していくことなどを目的として、「(仮称)宮崎市文化振興 条例」の制定について検討していきます。

(2)本計画の進行管理等 ① 進行管理

本計画を継続的に推進するため、定期的に主要施策に関連する主な事 業の実施状況等を把握し、必要な取組を適宜展開します。

各事業の評価にあたっては、文化芸術の特性に配慮し、定量的な成果 指標に加え、定性的な成果指標を組み合わせて行います。

② 市民ニーズの反映等

市民アンケート等により、市民のニーズを把握しながら、「(仮称)宮 崎市文化振興懇話会」の意見、法律等の改正及び文化行政を巡る環境の 変化等を踏まえながら計画を推進します。

(3)本計画の推進に向けた役割 ① 市民

(8)

② 文化芸術団体

文化芸術団体には、自立的かつ主体的な文化芸術活動を通して、文化 を振興するとともに、他の文化芸術団体や、観光、まちづくり、国際交 流、福祉、教育及び産業等のその他の関連分野の団体等と連携しながら、 地域の文化振興に貢献していく役割が期待されます。特に、連合体であ る宮崎市芸術文化連盟は、本市の文化芸術の継承・発展及び創造の牽引 役としての役割が期待されます。

③ 民間事業者等

企業の社会的責任が注目される中、自らが有する事業ノウハウや人材、 資金を活かした文化芸術活動への支援が期待されます。

④ 文化施設

文化施設は、市民の文化芸術の鑑賞及び創造などの拠点であり、人材 育成の場としての機能や、施設間や地域、また、各活動主体との連携が 期待されます。資料館等は、本市固有の文化遺産や芸術等の研究をはじ め、その成果や文化への理解を深める機会を、市民に提供することが求 められます。

⑤ 芸術家

文学、音楽、美術及び演劇等の様々なジャンルで、宮崎市出身の芸術 家が活躍しています。市民との交流を通し、本市の文化の振興に寄与す ることが期待されます。

⑥ 宮崎市(行政)

宮崎市は、市民、文化芸術団体、民間事業者等、及び宮崎県や周辺自 治体と連携し、文化の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進する 役割を担います。

(9)

1 文化を取り巻く社会情勢

(1)高度情報化社会の進展

スマートフォンをはじめとする情報通信技術の進展は、私たちの日常生活 や経済活動に大きな影響を与えています。また、第四次産業革命といわれる 「ロボット」や「AI」などの技術革新は、今後、私たちのライフスタイル に対して利便性及び効率性の面から、大きな影響を及ぼすことが見込まれて います。その一方で、情報の格差や地域コミュニティの力の低下等が課題と なっており、社会的関心が高まっています。

(2)グローバル化の進展

情報通信技術の進展などに伴い、人やモノ、情報、資本等が地域・国境を 越えて自由に移動するというグローバル化に伴う交流によって、他地域の 様々な人材、技術などを利用できるようになることから、新たな文化的価値 が生まれますが、その一方で、地域独自の伝統文化の衰退や多文化共生※1

のあり方が社会的課題になっています。

(3)漫画・アニメ等の台頭

近年では、華道や茶道などの伝統文化だけではなく、より現代的な日本文 化にも注目が集まっており、中でも、若い世代を中心に支持を得ているのが 「ポップカルチャー」です。ポップカルチャーとは、大衆向けの文化全般を 表し、具体的には、漫画、アニメ、ゲーム及びコスプレ※2等のことを指し

ます。漫画やアニメは、新たな自己表現の創造など楽しみ方に広がりがでて きています。また、ゲームや映像・動画発信は多様化し、ショービジネスと して展開するとともに、地域おこしとしても、注目を集めています。コスプ レは、日本発のポップカルチャーであり、若者をはじめとする多くの人々の 間で楽しまれています。

なお、国では、クールジャパン※3の取組を官民連携による体制で進めてい

ます。

1 多文化共生 国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的差異を認め合い、対等な関

係を築きながら、地域社会の構成員として共に生きていこうとする考え方。

2 コスプレ コスチュームプレーの略。漫画やアニメなどの登場人物やキャラクターを真

似て装う行為。

3 クールジャパン 外国人がクール(洗練された、かっこいい等)と捉える日本の魅力的

なもの(漫画・アニメ・ゲーム等といったコンテンツ、食、おもてなし、伝統芸能等)。

(10)

(4)文化芸術の力の再認識

2011 年(平成 23 年)3 月に発生した東日本大震災においては、文化芸術 活動が震災復興の過程で果たす役割として、「日常を取り戻す契機となる」 「自己のアイデンティティーと地域への帰属意識を再認識することで、復興 の困難に立ち向かう心にエネルギーを充填する」「文化芸術を通じて国民の 心を一つにする効果等がある」ことが報告され、文化芸術の果たす役割の重 要性が改めて認識されています。

(5)急速に進む少子・高齢化の到来

国では、高齢化と人口減少の加速により、団塊の世代が 75 歳以上を迎え る 2025 年には、医療や介護を必要とする高齢者の増加や、それに伴う人材 不足の問題など、社会を取り巻く状況は大変厳しくなると予測されています。

宮崎市においても、2025 年には高齢化率が 30%を超え(2017 年(平成 29 年)10 月 26.9%)、2040 年には高齢化率 36.0%、約 4.5 万人の人口減少が 推計(将来推計人口)されています。

(11)

2 国・県の動向

(1)「文化芸術振興基本法」の改正

2001 年(平成 13 年)12 月に施行された議員立法による振興法は、文化 芸術の振興に関する基本理念や地方公共団体の責務を明らかにするとと もに、施策の基本となる事項などを定め、「心豊かな国民生活及び活力あ る社会の実現に寄与すること」を目的としています。また、「文化芸術活 動を行う者の自主性が十分に尊重されなければならない」とも定められて います。

2017 年(平成 29 年)年 6 月の振興法の改正により、法律の名称が基本 法に改められ、前文、基本理念及び基本的施策などが改正されました。改 正の趣旨は、文化芸術政策を更に充実しつつ、観光、まちづくり、国際交 流、福祉、教育及び産業等の関連分野における施策を法の範囲に取り込む とともに、文化芸術により生み出される様々な価値を文化芸術の継承、発 展及び創造に活用しようとするものです。

(2)「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」の制定

劇場法は、劇場、音楽堂、文化会館及び文化ホール等(以下「劇場、音 楽堂等」という。)の現状や課題を踏まえ、振興法の理念にのっとり、音 楽、舞踊、演劇、伝統芸能及び演芸等の水準の向上と振興を図るために制 定されました。劇場法には、劇場、音楽堂等の事業、関係者並びに国及び 地方公共団体の役割、基本的施策等が定められています。

(12)

(3)文化芸術の振興に関する基本的な方針の策定

振興法では、国は「文化芸術の振興に関する基本的な方針」を定めるこ ととされており、2015 年(平成 27 年)5 月に、今後おおむね 6 年間を見 通した第 4 次基本方針が閣議決定されました。

同方針では、地域における文化芸術の振興について、多彩な文化芸術の 鑑賞機会の充実や創造活動等を支援し、地域住民の文化芸術活動への参加 を促進することなどが定められています。また、心豊かな国民生活を実現 するとともに、活力ある社会を構築して国力の増進を図るため、文化芸術 の振興を国の政策の根幹に据え、今こそ新たな「文化芸術立国」を目指す べきであるとしています。

≪我が国が目指す「文化芸術立国」の姿≫

(「文化芸術の振興に関する基本的な方針」(2015 年(平成 27 年)5 月 22 日閣議決定)より抜粋)

・ 子どもから高齢者まで、あらゆる人々が我が国の様々な場で、創作 活動へ参加、鑑賞体験できる機会等を、国や地方公共団体はもとより、 芸術家、文化芸術団体、NPO、企業等様々な民間主体が提供している。

・ 全国の地方公共団体、多くの文化芸術団体、文化施設、芸術家等の 関係者により、世界に誇る日本各地の文化力を生かしながら、2020 年 東京大会を契機とする文化プログラムの全国展開等がなされている。

・ 日本全国津々浦々から、世界中に各地の文化芸術の魅力が発信され ている。東日本大震災の被災地からは、力強く復興している姿を、地 域の文化芸術の魅力と一体となって、国内外へ発信している。

・ 2020 年東京大会を契機とする文化プログラムの全国展開等に伴い、 国内外の多くの人々が、それらに生き生きと参画しているとともに、 文化芸術に従事する者が安心して、希望を持ちながら働いている。そ して、文化芸術関係の新たな雇用や、産業が現在よりも大幅に創出さ れている。

(4)文化財保護法の改正(予定)

(13)

るところにより、国が指定した文化財以外の文化財で当該地方公共団体の 区域内に存するもののうち重要なものを指定し、保存及び活用のため必要 な措置を講じることができます。

「文化財保護法」は、2018(平成30)年に、平成16年の改正以来14年ぶ りの改正が予定されています。現行法では文化財の指定・登録や変更の手 続きが定められていますが、活用については盛り込まれておらず、今回の 改正により総合的な文化財の保存活用等について盛り込まれることとさ れています。

<表4>文化財の定義(文化財保護法第2条抜粋)

(5)2020 東京オリンピック・パラリンピック、第 35 回国民文化祭・みやざき 2020、第 20 回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会の開催

2020 年(平成 32 年)には、東京オリンピック・パラリンピック競技大 会が開催されますが、本大会はスポーツの祭典のみならず文化の祭典でも あり、国では、文化芸術立国の実現に向け、文化プログラムが展開されて います。それに合わせ全国各地においても文化イベントの開催が見込まれ ています。

また、同年には、国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭が本県で開催 され、多数の方が来県するとともに、本市の多数の市民が当文化祭に参加 することが見込まれています。

(6)みやざき文化振興ビジョンの改訂(宮崎県)

「みやざき文化振興ビジョン」(2017 年(平成 29 年)3 月改訂)は、県 の文化振興に関する基本的な方向性などを明らかにした、文化に関する県 政運営の指針であるとともに、県民全体で共有していく指針とされていま す。

有形文化財 建造物、絵画、彫刻、工芸品、書籍、典籍、古文 書など

無形文化財 演劇、音楽、工芸技術など

民俗文化財 衣食住、生業、信仰、年中行事など

記念物 貝づか、古墳、都城、城跡、旧宅その他遺跡 文化的景観 地域における人々の生活又は生業及び当該地域

の風土に形成された景観地

(14)

3 宮崎市の文化の現状と課題

(1)各種アンケート調査の概要

現状を把握し、本計画に、広く市民の意見を反映させるため、アンケート 調査を次のとおり実施しました。

①文化振興に関する市民意識調査(市政モニター) 調査対象:宮崎市政モニター

調査期間:平成 28 年 10 月 3 日(月)~平成 28 年 10 月 14 日(金) 配布数 :210 人

回答数 :182 人(回答率 86.7%)

②文化振興に関する市民アンケート調査 調査対象:18 歳以上の市民(無作為抽出)

調査期間:平成 28 年 11 月 18 日(金)~平成 28 年 12 月 2 日(金) 配布数 :2,000 人

回答数 : 619 人(回収率 31.0%) 【前回調査】

調査時期:平成 22 年 11 月

回答数 :389 人(配布数:2,000 人、回収率 19.5%)

③文化芸術活動団体アンケート調査

調査対象:宮崎市芸術文化連盟加盟団体

調査期間:平成 29 年 1 月 13 日(金)~平成 29 年 1 月 30 日(月) 配布数 :139 団体

回答数 : 74 団体(回収率 53.2%) 【前回調査】

実施時期:平成 23 年 6 月

回答数 :67 団体(配布数 143 団体、回収率:46.9%)

④文化振興に関する市民アンケート調査(若い世代対象) 調査対象:高等学校及び専門学校の生徒

調査期間:平成 29 年 8 月 21 日(月)~平成 29 年 9 月 20 日(水) 配布数 :各学校で、生徒に配布し回収

回答数 :385 人

(15)

(2)各種アンケート調査結果の概要

前ページの4つのアンケート調査結果の内容を重点的にまとめ、それぞれ のアンケートの同一の設問について、現状と課題に加え、考察を行いました。

1 この1年間に、文化芸術を鑑賞したり、自ら活動(ボランティアや個人練 習、習い事を含む。)を行った人の割合

<表5>

この設問では、鑑賞している市民は約 8 割となっていますが、自ら活動した 市民は 3 割程度に留まっています。このことから、鑑賞の機会から活動に至る までのきっかけづくりが少ないという課題が見受けられます。

2 文化的な体験や活動への関心度と、「関心がない」理由について(若い世 代アンケート結果)

<表6>関心度 <表7>関心がない理由(複数回答可)

n:アンケート回答数

この設問では、若い世代は7割を超える人が関心があることを示しています。 一方、課題となる「関心がない」理由としては、「鑑賞・体験する機会がな い(なかった)から」が 34.3%を占めることから、若い世代が関心を持てる ような情報発信や企画に参加する機会を提供すれば一定の成果があがること が期待されます。

79.6% 25.4% 84.1% 26.9% 89.6% 34.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

鑑賞

活動 市民アンケート市政モニターアンケート

若い世代アンケート

n=385 どちらか といえば 関心がな い, 17.1%

関心がな い, 8.6%

関心があ る, 31.2% 無回答,

2.1%

どちらか といえば 関心があ る, 41.0%

35.4% 34.3% 25.3% 14.1% 13.1%

0% 10% 20% 30% 40%

他のことに関心があるか ら                 鑑賞・体験する機会がな い(なかった)から     興味がないから 、楽しく ないから         

余裕がないから

その他

(16)

3 「宮崎市の文化」の現状について持っているイメージ

<表8>各項目について、「そう思う」と回答した人の割合

この設問では、宮崎市の文化のイメージとして、「①自然が豊かである」と「② 伝統的な祭り・行事・芸能などが残っている」が全アンケートで上位となってい ます。一方、「⑥文化情報の発信」「⑦文化施設の利用しやすい運営」「⑨文化・芸 術に親しめる機会の充実」等については、市民アンケートでは約 20~30%の数字 を示しており、満足度が低いという課題が見受けられます。

91.4% 76.9% 56.5% 43.6% 40.2% 34.4% 34.2% 23.6% 22.9% 9.0% 8.6% 6.9% 5.8% 91.2% 84.1% 58.2% 47.3% 40.7% 34.6% 33.5% 24.2% 24.7% 9.9% 8.8% 6.6% 6.6% 94.0% 86.2% 66.8% 46.8% 68.8% 54.8% 55.8% 48.6% 43.4% 29.6% 24.2% 27.0% 21.0% 93.2% 86.5% 54.1% 64.9% 44.6% 62.2% 48.6% 28.4% 35.1% 23.0% 8.1% 9.5% 24.3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

①自然が豊かである

②伝統的な祭り・行事・芸能などが 残っている

③文化財(有形文化財、史跡、天然 記念物、保護活動など)が保存・ 活用されている

④美術・音楽などの芸術活動が盛ん である      

⑤生活の中から生まれた知恵や 工夫などが残っている    

⑥文化行事などの文化情報は、 適切に発信されている    

⑦文化施設は、利用しやすい運営 が行われている         

⑧子どもたちが、文化・芸術に親し める機会(鑑賞、体験)が充実し ている                

⑨文化・芸術に親しめる機会(鑑賞、 体験)が充実している       

⑩文化活動に関わる人材(指導者・ アドバイザー)が充実している

⑪科学や技術が発達し、新しいも のが創造されている      

⑫街に活力があふれている

⑬学問が盛んで教育水準が高い

市民アンケート

市政モニターアン ケート

若い世代アンケート

(17)

4 文化を豊かにするために必要なこと

<表9>

この設問では、必要なこととして、市民、市政モニター、若い世代アンケ ートで、「②鑑賞・発表の機会の充実」へのニーズが高くなっています。一方、 「③指導者・アドバイザーの存在」は、市政モニター・市民アンケートでは 約4割の人が選択しています。このことから、市民は、鑑賞・発表の機会の 充実を図るには、指導者・アドバイザーの存在が重要であると認識している ことが推測されます。

55.4% 48.8% 45.7% 38.1% 36.8% 36.8% 35.7% 34.6% 33.8% 45.1% 60.4% 39.6% 41.2% 37.4% 36.3% 36.3% 35.2% 27.5% 35.1% 49.9% 19.0% 39.2% 27.8% 19.2% 32.5% 23.6% 10.9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

①文化芸術を広く伝える仕組みの構築

②鑑賞・発表の機会の充実

③指導者・アドバイザーの存在

④市民の自主的な文化活動の充実

⑤歴史文化や伝統文化の発掘と継承

⑥企業や個人が文化芸術活動に積極 的に援助や貢献をする        

⑦文化に関する交流の機会の促進

⑧市民と行政、市民活動団体及び文化 芸術団体との連携            

⑨日常的な制作・練習のための施設 の充実      

市民アンケート

(18)

5 「宮崎市の文化」をより豊かにするために、宮崎市(行政)が力をいれるべきこと

<表10>

53.8% 43.3% 32.8% 31.7% 30.9% 27.3% 26.2% 23.7% 23.1% 22.9% 22.8% 22.5% 19.5% 14.4% 12.3% 5.2% 58.8% 44.0% 38.4% 31.3% 23.6% 25.8% 18.1% 23.6% 15.4% 21.4% 24.2% 23.6% 19.8% 13.2% 15.9% 11.5% 48.3% 53.5% 48.8% 23.6% 25.7% 14.0% 38.4% 22.9% 17.9% 20.0% 20.0% 20.3% 19.5% 10.6% 59.5% 31.1% 27.0% 54.1% 13.5% 64.9% 18.9% 9.5% 24.3% 14.9% 55.4% 8.1% 13.5% 12.2% 12.2% 12.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

①子どもたちに対する文化芸術 の鑑賞・体験機会を充実する

②情報やメディアの活用を促進する

③文化施設の整備・充実を図る

④文化芸術活動をしやすい環境を 更に整備する      

⑤文化財の保護・活用を促進する

⑥文化芸術活動に対する市の補助 金や助成制度を充実する    

⑦指導者や専門家を育成・支援する

⑧国際的フェスティバル開催・著名な 芸術家を招へいする        

⑨文化芸術を活用した、地域のまち づくり活動を支援する       

⑩地元の若い芸術家を掘り起こし、 支援する       

⑪文化芸術団体、サークルの育成 や援助を行う       

⑫街角などでの公演や展覧会を充 実する       

⑬企業や個人からの援助や貢献を 受入制度を充実する       

⑭他地域との文化交流を促進する

⑮市内大学との連携による公演や 講座を開催する         

⑯顕彰制度を創設する

市民アンケート

市政モニター アンケート

若い世代アンケート

文化芸術活動団体 アンケート

(19)

この設問では、これから本市が具体的に力を入れるべきことを示しています。 主な意見として次のようなものがありました。

まず、「①子どもたちに対する文化芸術の鑑賞・体験機会を充実する」は、市 民に対するいずれのアンケートでも上位になっています。このことから、市民の 多くが将来を担う子どもの成長にとって文化芸術は、豊かな感性を育む等の理由 で有効と認識していると予想されます。

次に、「②情報やメディアの活用を促進する」は、若い世代アンケートで5割 を越える人が選択し、他のアンケートと比較しても高い数字となっています。こ のことは、若い世代が、情報通信機器等を介して、文化芸術にアプローチしたい という意識があると予想されます。

また、文化芸術活動団体アンケートが、他のアンケートと比較し高い数字とな っている項目は、「④文化芸術活動をしやすい環境を更に整備する(文化の水準 向上への支援等)」「⑥文化芸術活動に対する市の補助金や助成制度を充実する」 「⑪文化芸術団体、サークルの育成や援助を行う」となっています。このことは、 文化芸術活動団体の高齢化や担い手不足が背景にあると推測されます。

6 市内の文化財に関して、宮崎市(行政)が力をいれるべきこと

<表11>

この設問では、「①文化財の保護」が最も多く、次いで「②民俗芸能の伝承・ 支援」、「③文化財の情報提供」となっています。その中でも、「③文化財の情報 提供」と「④文化財の活用・公開」については、前回よりも割合が伸びていま す。このことから、文化財の「活用」を期待されていることが推測されます。

≪総括≫

以上がそれぞれのアンケート調査結果から見える主な現状、課題及び考察で す。これらをもとに、これからの方向性を定めることが重要だと捉えています。

57.0%

47.5%

45.9%

45.4%

28.8%

27.1%

64.5%

45.5%

38.6%

39.1%

26.5%

19.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

①文化財(有形文化財、史跡、天然 記念物など)の保護        

②民俗芸能の伝承・支援

③文化財の情報提供

④文化財の活用・公開

⑤伝統的な技術などの記録・保存

⑥文化財に関する公的施設の整備

市民アンケート

(20)

(3)宮崎市(行政)の文化芸術の取組状況等

「第二次の宮崎市文化振興計画」で設定した基本方針毎の取組状況等は 次のとおりです。

① 市民文化の振興

計画期間中に、子ども向けの音楽鑑賞事業や日常生活に根ざした文化 芸術にふれるきっかけづくりを目的とした事業等を新規で立ち上げる など、市民のニーズ等を踏まえ、市民が自主的、主体的に多様な文化芸 術に触れる環境づくりを進め、おおむね関連事業を達成することができ ました。

<表12> 市民アンケート等調査結果

※若い世代・・・若い世代アンケート調査結果(2017 年(平成 29 年)実施)

<表13> 文化芸術活動団体アンケート調査結果 2010(平成 22)年 調査結果 n=389

2016(平成 28)年 調査結果 n=619

施設で文化芸術を鑑賞した人の割合 65.0% 72.2% 若い世代※:76.9%

美術や音楽などの文化芸術が盛んで

あると回答した人の割合

41.9% 43.6% 若い世代:46.8%

文化芸術に親しめる機会が充実して

いると回答した人の割合 未実施

22.9% 若い世代:43.4%

文化芸術活動に関わる人材(指導者等)

が充実していると回答した人の割合 未実施

9.0% 若い世代:29.6%

2011(平成 23)年 調査結果 n=67

2017(平成 29)年 調査結果 n=74

現在の活動は5年前(発足5年未満の 場合は発足時)に比べ、

・(非常に)活発になっている

・ 変わらない

23.9%

41.8%

28.4%

41.9%

団体の会員の中心世代は、

50歳代 60歳代

70歳代 80歳代

(21)

② 文化遺産※4の保護と活用

文化遺産を未来に向けて継承するとともに、「地域の宝」として市民が 愛着や誇りを持てるように、史跡の整備や指定文化財の適正な保護や管 理、未指定文化財の調査などを行ってきました。また、市民が文化遺産 に接する機会を提供するため、市内の遺跡の発掘調査の成果を講座やイ ベント等により市民に周知するとともに、歴史資料館や体験学習施設の 活用を推進しました。

<表14> 市民アンケート等調査結果

<表15> 指定文化財内訳

<表16> 登録文化財内訳

2010(平成 22)年

調査結果 n=389

2016(平成 28)年

調査結果 n=619

文化財が保存・活用されていると 回答した人の割合

45.2% 56.5% 若い世代:66.8%

伝統的な祭り・行事・芸能などが 残っていると回答した人の割合

77.6% 76.9% 若い世代:86.2%

指定文化財 指定指定指定市 計

重要文化財(有形文化財) 6 11 40 57

無形文化財 0 0 2 2

重要有形民俗文化財(有形民俗文化財) 1 0 1 2

無形民俗文化財 0 3 15 18

史跡 6 20 23 49

特別天然記念物 2 0 0 2

天然記念物 8 2 11 21

計 23 36 92 151

登録文化財 登録

有形文化財 19

記念物 1

計 20

(22)

③ 文化を支える基盤の整備

市民の主体的な文化芸術活動や地域文化活動が行われやすい環境づく りの一つとして、本市の文化の振興を支える基盤の整備を図りました。 ・ 文化施設の管理・運営については、市民が安心して快適に利用でき

る環境の整備を行いました。

・ 文化芸術の情報の収集・発信については、市のホームページや SNS※5など様々な媒体を活用しましたが、市民等アンケート調査結果

において、情報の発信が不足しているとの意見が多くありました。 ・ 多様な活動主体の交流・連携や市内外の文化交流については、各種

団体が行っている事業への支援などを行いました。

<表17> 市民アンケート等調査結果

※ 本項目は、前回のアンケートでは未実施。 ※ 文化関連施設は、参考資料に記載しています。

(4)宮崎市の文化芸術の課題

① 文化芸術に親しめる環境づくり

生活文化をはじめとして、文化芸術に対する市民の関心は高くなって いますが、行動まで至らないケースが多く、文化芸術を、気軽に、かつ 世代や生活環境を越えて継続的に体験、鑑賞できる環境づくりが必要と なっています。

② 文化芸術団体への支援

宮崎市芸術文化連盟加盟団体の高齢化が進むなか、新規に加盟する団 体が少なく、特に若い世代にその傾向が強くみられます。このため、若 い世代が加盟しやすい魅力ある組織づくりへの支援が必要となってい ます。また、分野を越えた団体とのつながりや、団体と市民・地域との つながりへの支援も必要になっています。

③ 高齢者等への環境づくり

生涯にわたって学び続けることは、心を豊かにし、自己を高めること につながるため、生涯学習の機会を充実する必要がありますので、退職 を迎えた市民が、生涯学習の一環として文化芸術活動を継続できる環境 づくりが必要となっています。

2016 年(平成 28 年)度調査結果

文化行事などの文化情報は、適切に発 信されていると回答した人の割合

市民アンケート 34.4% 若い世代アンケート 54.8% 文化施設は利用しやすい運営が行わ

れていると回答した人の割合

市民アンケート 34.2% 文化団体アンケート 48.6%

(23)

④ 乳幼児を含めた子ども※6が文化芸術に親しめる機会の充実

より身近な場所で、親子が参加・体験できる行事の開催へのニーズは高 くなっています。次代を担う子どもや若い世代に対し、優れた芸術作品や 郷土芸能など、文化施設等を中心に多彩な文化芸術の鑑賞や体験の充実を 図ることが必要となっています。

⑤ 若い世代※7へのアプローチ

先人により培われてきた歴史や文化を、守り、後世に伝えていくことは 私たちの使命です。文化芸術を継承される立場の若い世代が文化芸術との 関わりを深めるために、その世代へのアプローチが必要となっています。

⑥ 文化遺産の保護と活用

文化財のきめ細かな情報収集を継続して行うことが求められるととも に、未指定の文化財や郷土の偉人など、まだ十分に知られていない文化遺 産も数多くあり、これらの文化遺産やその周辺環境を総体として捉え、継 続的・計画的にその保存・活用に取り組むとともに、次世代への継承のた め、まちづくりや地域の活性化などに活用していくことが重要です。その ため、文化財の保存と活用が両立するような専門的な観点から相談や助言 を行いながら、地域の特色を活かした地域振興、観光振興策と連携してい くことが求められています。

文化遺産の保存・活用の担い手として多くの人を巻き込むためにも、専 門的知識がない人も含めて、文化財の魅力や文化財に関する調査研究の成 果等を分かりやすく伝え、歴史・文化財の奥深さを感じてもらえるような 取組が必要です。

⑦ 文化施設の管理運営

日常的な制作・練習で使用する施設の充実に対する市民のニーズは高く、 文化施設の維持管理は引き続き適正に行う必要があります。また、個々の 施設のミッションを明確にし、気軽に文化芸術を鑑賞するとともに体験で きる企画や利用しやすい施設づくりを、市外からの誘客も視野に入れ積極 的に展開していくことが必要となっています。

また、本市の厳しい財政事情から、既存の施設の長寿命化を図りながら、 効率的な予算運用、適正な会場使用料の設定、スポンサー協力による冠大 会の実施等の収入財源の確保が必要となっています。

⑧ 芸術作品の保管・活用

郷土にゆかりのある作家やその優れた芸術作品等に関する情報を収集す るとともに、市が所有する作品については、適切に保管、活用することが 求められます。

6 子ども 本計画では中学生以下を示す。

(24)

1 基本理念

総合計画の重点項目の一つである「一人一人が尊重され、生き生きと暮 らせる『共生社会の確立』」では、多様な学習機会が提供され、市民一人一 人が、文化や芸術、スポーツなどの生きがいを持つとともに、性別や年齢、 国籍、障がいの有無などにとらわれず、互いに尊重し、共に支え合う地域 社会づくりを目指しています。

この長期構想と、本市の文化芸術の現状や課題及び社会情勢等を踏まえ、 次のとおり、基本理念を定めます。

文化の持つ力により、すべての市民が、心豊かで、生き生きと暮らすこ とができるとともに、魅力や活力にあふれる「みやざき」を目指すべき姿 とし、次の世代に引き継いでいきます。

2 基本目標

基本理念に示された本市の目指すべき姿を実現するために、次の2つを 基本目標として設定します。

・ 日常生活に根ざした、市民が主役の文化芸術活動の推進

すべての市民が文化芸術を身近に感じ、文化芸術活動に自立的かつ 主体的に取り組むことができるよう、文化芸術活動を推進します。

・ 特性を活かした地域文化の振興

特色ある風土を活かした宮崎らしい文化の振興を図ります。

<基本理念>

「心豊かで活力に満ちた市民文化都市 みやざき」を目指します

(25)

3 基本方針

基本目標を達成するため、次の3つの基本方針を設定し、具体的な施策 に反映します。

(1)市民文化の振興

市民が、文化芸術により生み出される様々な価値を活かすことによ って心豊かな暮らしを実現するために、文化芸術に親しめる機会を創 出します。

また、未来への継承などの観点から、文化活動において、「中学校 から高等学校へのつなぎ」など節目節目での切れ目ない対策を図ると ともに、文化芸術を支える担い手の育成や団体への支援を継続的に行 うことにより、県都であり伝統ある本市らしい地域文化のさらなる振 興を図ります。

(2)文化遺産の保護と活用

本市の豊かな歴史・文化財・伝統文化は、今日まで地域の人々によ って守り、伝えられてきた貴重な財産です。

これらの文化遺産を将来に向けて継承するとともに、「地域の宝」 として市民が愛着や誇りを持てるよう、積極的な保護・活用を行うな ど環境の整備や情報の発信を推進します。

(3)文化を支える基盤の充実

本市の文化施設の安全かつ利便性の高い管理運営や芸術作品等の 適切な保管・活用に取り組むとともに、文化情報発信の充実及び文化 芸術に関するイベント実施のノウハウ等を提供及び助言するなど文 化芸術活動を支援する基盤の充実を推進します。

(26)

4 施策の体系

【基本方針】 【施策の方向】 【主要施策】

基本理念:「心豊かで活力に満ちた市民文化都市 みやざき」を目指します

2 文化遺産の 保護と活用

3 文化を支え る基盤の充実

(1) 文化芸術活動の促進

(1)文化財の保護と活用

(2)文化芸術活動支援 環境の整備

*重点プロジェクト

①気軽に親しめる機会の充実 ②発表の場や機会の充実 ③活動への支援

④大規模イベントを契機とした文化の継承

①次代の担い手の育成 ②文化をつなぐ人材の育成

①文化財の保護 ②史跡の保存と整備 ③埋蔵文化財発掘調査 ④文化財の顕彰

(3)交流・連携の促進

(1)文化資源の活用と連携 (2) 担い手の育成

(2)伝統文化の保存と振興 ①民俗芸能の保存と継承 ②伝統工芸の振興

①利用しやすい施設の管理運営 ②施設間の区別化・連携 ③地域やボランティアとの連携 ④芸術作品の保管・活用

①文化芸術活動支援体制の構築 ②文化情報発信手段の充実

①姉妹都市等との文化交流 ②多様な活動主体間の交流 ③関連分野施策との連携 基本目標:日常生活に根ざした、市民が主役の文化芸術活動の推進

:特性を活かした地域文化の振興

1 市民文化の 振興

①若い世代への文化の魅力発信 ②若い世代が主役の文化活動支援

(27)

5 重点プロジェクトの設定

(1)重点プロジェクトの意義

市民や文化芸術団体等のニーズが高く、また、事業効果や必要性の視点か ら、重点的に実施すべき取組を次のとおり重点プロジェクトとして位置付け、 積極的な推進を図ります。

① 若い世代へのアプローチ ② 文化芸術活動支援環境の整備

(2)各重点プロジェクトの設定理由 ① 若い世代へのアプローチ

人口減少が進展する中で、先人により培われてきた文化を、守り、後 世に伝えていくためには、若い世代が、地域への愛着や関心をさらに高 め、文化芸術活動に参加し、活動し、牽引していくという、一連の流れ をつくることが求められます。また、文化芸術は、あらゆる人々が文化 芸術の場に参加する機会を通じて、多様な価値観を尊重し、他者との相 互理解が進むという社会包摂の機能を有し、また、新たな文化芸術の創 造によりイノベーションが生まれ関連ビジネスへ波及することが期待 されています。

現在の文化芸術関連イベントでは、分野によって、若い世代の参画が 少なく、また、地域社会での文化芸術教室等は、一般的に中高年向きが 多くなっており、若い世代が文化芸術に触れる機会が少ない状況です。 このようなことから、若い世代が、幼少期から養われてきた豊かな創 造力や表現力、コミュニケーション力を、文化芸術を通して、さらに育 むことができる機会を提供するとともに、若い世代のニーズに則した文 化芸術活動の促進を図ることが重要となっています。

② 文化芸術活動支援環境の整備

文化芸術団体により様々なイベントが開催されていますが、イベント を継続的、効率的及び効果的に行うためには、企画立案から実施、検証、 再構築、また人的つながり(芸術家や地域の団体等)など専門的なノウ ハウを蓄積することが求められます。

このような中、イベントを実施しようとする文化芸術団体等に対し、 企画立案や実施会場、資金確保(助成制度教示等)、他団体との連携等 に関して、専門的な見地で適切な助言を行える体制を構築することによ り地域の文化の土壌醸成が期待されます。

(28)

26

-第4章

施策の方向と主要施策

基本方針1 市民文化の振興

年代、性別及び職業等を問わず、広く市民が日常生活に根ざした文化芸術に 触れ、関心を持つとともに、活動していくことにより、市民文化の向上が図ら れます。

そこで、文化芸術を身近に感じられる機会や発表の場の充実を図るとともに、 市民や文化芸術団体等が主体的に行う文化芸術活動の支援に努めます。

また、大規模な文化行事については、開催を通して地域文化の醸成の推進を 図り、未来に継承していくように努めます。

主要施策① 気軽に親しめる機会の充実

子どもから高齢者まで、幅広い世代にわたる市民が、日常生活及びその 延長上で、身近で気軽に文化芸術を鑑賞、体験できる機会の充実に努めま す。

主要施策② 発表の場や機会の充実

市民や文化芸術団体の活動意欲を高め、文化芸術活動が活発に行われる ようにするため、日頃培った成果を発表する場や機会の提供に努めます。

【写真】宮崎市美術展(講評会) 【写真】童謡の日コンサート

(29)

主要施策③ 活動への支援

宮崎市文化振興基金※8等を活用して、市民や文化芸術団体の公演、展覧会、 文化交流及び文化財保護等の活動を支援します。また、各地域の文化行事の 開催を支援します。

【写真】宮崎市文化振興基金を活用した演劇のイベント

(地域文化活動助成事業)

主要施策④ 大規模イベントを契機とした文化の継承

2020 年度(平成 32 年度)の第 35 回国民文化祭・みやざき 2020、第 20 回 全国障害者芸術・文化祭みやざき大会及び 2024 年度(平成 36 年度)の市制 100 周年記念事業等の大規模イベントの開催を通して、多数の市民や文化芸 術団体の参加が見込まれますが、一過性で終えるものとせず、醸成された地 域文化の未来への継承を念頭に取り組むことに努めます。

【写真】2017 年(平成 29 年)奈良県で開催された国民文化祭(開会式)

8 宮崎市文化振興基金 本市の文化の振興に寄与する事業を継続的に実施していくため

(30)

28

-少子高齢化社会のなか、文化を創造及び継承する人材を持続的に育成していく ために、まずは、将来を担う子どもたちが、文化芸術等により、豊かな想像力 や感受性を育てる環境づくりを進めます。

また、担い手として、企画制作する人、参加する人及び支援する人など、多 様な立場の人材育成に努めます。

主要施策① 次代の担い手の育成

地域や学校において、子どもたちの地域への関心や愛着を深めることを目 的に、地域に伝わる民俗芸能や伝統文化を学ぶ機会を提供するとともに、感 動体験により豊かな人間性を育むことを目的に、音楽等の文化芸術を鑑賞及 び体験する機会を提供します。また、中学校から高校にかけての橋渡しが重 要なことから、中学校と高校の連携を検討します。

主要施策② 文化をつなぐ人材の育成

担い手として必要な、企画制作する人、参加する人及び支援する人など、 多様な立場の人材育成に努めます。

特に、市民文化を振興していくため、各文化芸術活動を先導し、伝統を守 っていくとともに、新たな文化を創造していく優秀なリーダー及びコーディ ネーターの育成に努めます。

【写真】小学校での和太鼓体験 【写真】小学校での音楽鑑賞

(ふるさと文化学習支援事業) (小中学校芸術鑑賞派遣事業)

(31)

若い世代を対象としたアンケート調査結果によると、「日常生活の中で優れた 文化芸術の体験をしたり、自ら文化芸術活動を行うこと」に対する回答として、 「大切である」が約 9 割、「関心がある」が約 7 割という、高い数字を示してい ます。また、「宮崎市の文化を豊かにするには何に力を入れるべきか」に対し、 「情報やメディアの活用を促進する」を選んだのは約 53%(複数選択可)で、一 般市民アンケートに比較して、約 10%高くなっています。

一方、地域社会での文化芸術教室等は、一般的に中高年向きが多くなってい ます。

このような状況のなか、情報通信機器等を気軽に利用し、生活の一部として いる若い世代に対し、文化芸術の魅力を発信し、文化芸術に気軽に触れられる 環境づくりに努めます。

また、次の段階として、実践を通して文化芸術を体感する機会づくりに努め ます。

主要施策① 若い世代への文化の魅力発信

若い世代の文化芸術に対する意識の高揚を図るために、インターネット や SNS を活用した情報発信に努めます。また、漫画やアニメ等を活用して、 文化芸術の魅力を若い世代に発信するよう努めます。

主要施策② 若い世代が主役の文化活動支援

前主要施策①の魅力発信により、文化芸術に対する関心を高めた若い世 代に対して、鑑賞から次の実践の段階として、メディア芸術や計画的なアー トワークショップといった、文化芸術を体感する機会を提供するよう努めま す。また、学生から社会人に変わるなどの生活環境が変化する時期に、それ までに行われてきた文化芸術活動を継続できる環境づくりを検討します。

【写真】みやざきアートセンターでの展覧会の様子 【写真】若い世代のイベントの様子(音楽)

(32)

基本方針2 文化遺産の保護と活用

本市には、地域において長年守られてきた有形・無形の文化財、豊かな自然 や歴史に培われた天然記念物や史跡、地域の人々の暮らしの中で育まれた民俗 文化財など、多くの文化財が遺され、それぞれの地域の歴史や特性を現在に伝 えています。

文化財の持つ魅力を一層引き出し、多くの人の参画を得ながら社会全体で文 化財を保護していくためにも、文化財の魅力の発信強化が必要となります。こ れらの文化遺産が広く市民に顕彰され、将来に確実に継承されるよう、県との 連携や「文化財保護法」、「宮崎市文化財保護条例」等の関係法令のもと、市 民と行政がそれぞれの役割を果たしながら、その適切な保護と十分な活用が図 られることを目指します。

主要施策① 文化財の保護

樹木等の天然記念物、建造物、美術工芸品といった有形文化財など、保 護の観点からそれぞれの文化財が適正に管理されるよう必要な措置を講じ ます。また、「宮崎城跡」などの未指定文化財の調査・検討を行い、新た な文化財の指定を推進していきます。 また、「南九州の古墳文化」として、 世界文化遺産登録を目指す国指定史跡「生目古墳群」について、県などと 連携しながら機運の醸成や認知度の向上を図ります。

主要施策② 史跡の保存と整備

国指定史跡である「蓮ヶ池横穴群」「生目古墳群」「穆佐城跡」「佐土 原城跡」「本野原遺跡」の整備を引き続き進めます。整備にあたっては、 市民が史跡の価値や重要性を理解し愛着が持てるよう努め、史跡の保存へ の意識を醸成していきます。史跡の価値や特性を活かし、地域の誇りや拠 り所となるよう環境整備に努めます。

(33)

主要施策③ 埋蔵文化財発掘調査

開発等により消滅する遺跡の記録保存が適正に行われるよう、埋蔵文化 財の分布状況を把握し開発事業者との調整を円滑に進めます。また、発掘 調査の成果を積極的に公開していきます。

主要施策④ 文化財の顕彰

歴史や文化財などの文化遺産は、市民にとって、郷土への愛着や誇りと なる「地域の宝」であり、地域の魅力を発信するための貴重な文化資源で もあります。文化財を通じて地域住民がふるさとへの理解を深め、文化財 の継承の担い手として様々な活動に参画することが、文化財とそれを育ん だ地域の持続的な維持発展に必要となります。

そのため出前講座やホームページ、各種広報等を活用しながら、地域や 学校への情報提供を継続的に行うなど郷土の歴史や文化財などを広く市民 に啓発するとともに、歴史資料館の活用を推進します。また、文化財愛護 会やボランティアの育成を行い、次世代に引き継ぐ意識の醸成に努めます。

文化財等の地域資源をネットワーク化することで、観光や産業関連分野 との連携を図り、共に発展する環境づくりに取り組みます。

【写真】国指定史跡 生目古墳群 【写真】国指定史跡 穆佐城跡

(34)

【写真】国指定史跡 蓮ヶ池横穴群

地域のつながりが希薄になり、少子高齢化が進むなか、伝統文化の担い手不 足が問題となっています。 このような伝統文化は地域コミュニティの醸成を図 るものであり、次世代に継承する必要があります。

現在、本市には文化財指定されたものを含め登録民俗芸能団体が 64 団体(2017

年(平成 29 年)12 月 1 日現在)、宮崎県伝統的工芸品の指定対象事業所が 11 事業所(2017 年(平成 29 年)12 月 1 日現在)あります。宮崎県で開催される 国民文化祭を契機ととらえ、地域で守り育てられてきた民俗芸能や伝統文化が 後世に永く継承されるとともに、これらの文化的資源を活かした地域の活性化 や伝統文化の振興が図られる事業を推進します。

主要施策① 民俗芸能の保存と継承

地域の民俗芸能が次世代に引き継がれ、永く継承されるよう、その活動 への支援を行うとともに、埋もれた民俗芸能の掘り起こしに努めます。

また、民俗芸能活動や後継者育成を支援するため、民俗芸能を発表する 場の提供と、子どもや広く市民が民俗芸能を鑑賞できる機会の提供に努め ます。

施策の方向(2) 伝統文化の保存と振興

(35)

主要施策② 伝統工芸の振興

地域に残る伝統的工芸が未来に継承できるよう活動に対する支援を行い ます。また、伝統的工芸品の展示など広報・宣伝に努め、地域特有の産業 の促進に努めます。

【写真】宮崎漆器

(36)

34

-基本方針3 文化を支える基盤の充実

文化施設は、市民の文化芸術の鑑賞及び創造などの拠点です。施設間の区別 化・連携、指定管理者との有機的連携及び地域やボランティアの参画等を通し て、施設利用者にとって、安全かつ利便性の高い施設の管理運営に努めます。

また、本市が所有する芸術作品については、適切に保管し、必要に応じて展 示し有効活用を図ります。

主要施策① 利用しやすい施設の管理運営

開設から 10 年を超える施設が増加し、施設の長寿命化、維持管理費の縮 減が求められているなか、安全性や利便性を確保しながら計画的に修繕を行 います。また、市民目線(受益者視点・納税者視点)で、コストパフォーマ ンス(費用対効果)を高めるため、窓口業務等のソフト面の充実を図るとと もに、施設等の適正な使用料を設定します。

さらに、指定管理者制度を適切に運用するとともに、民間との連携を通 して、民間が持つ高度な技術やノウハウ、アイデアを取り入れることにより、 更なるサービスの向上に努めます。

主要施策② 施設間の区別化・連携

施設利用者の施設選択範囲の拡大及び施設の効率的運用の視点から、 各々の文化施設の有する機能及び役割のもと、施設の特徴等を活かした文化 事業を開催するなど、施設間の区別化を図ることに努めます。また、施設管 理や施設利用者サービス等に関する情報共有や意見交換などを通して、施設 間・文化芸術団体との有機的連携を図り、市外からの誘客も視野に入れなが ら、効率的及び効果的な施設運営に努めます。

施策の方向(1) 文化資源の活用と連携

(37)

主要施策③ 地域やボランティアとの連携

市民が文化施設を身近な存在に感じ、愛着を深化させるようになるとと もに、施設運営に対し、利用者の視点を反映させていくことを目的として、 施設の運営や主催する事業において、地域やボランティアとの連携を図りま す。

主要施策④ 芸術作品の保管・活用

本市が所有する美術品等の芸術作品等については、適切に保管し、必要な ものはデータで管理するとともに、本市が所有する施設に展示するなど、有 効活用に努めます。また、国内外で高く評価されるなど、特に卓越した能力 を有した作家やその作品については、宮崎の宝として、観光や中心市街地の 活性化等と連携しながら、有効に活用いたします。

このほか、郷土にゆかりのある作家やその優れた芸術作品等に関する情報 の収集に努めます。

【写真】パブリックアート※9(高千穂通りに設置している「時空の蕾」)

9 パブリックアート 公共的な空間に設置された芸術作品。本市では、中心市街地に宮崎

(38)

36

-地域の文化の土壌醸成を図ることを目的に、文化芸術団体等の組織運営等に 関する相談体制を整備するとともに、文化芸術関連情報を一元的に収集・発信 し、市民が幅広い分野の文化芸術に出会う機会を拡大し、また、文化芸術を生 活の身近な存在となるよう努めます。

主要施策① 文化芸術活動支援体制の構築

文化芸術活動に対し、未経験や経験不足のため、団体の組織運営や事業実 施等のノウハウを有さない文化芸術団体等や高齢化の進む文化芸術団体等 を対象に、組織及び事業実施等に関する運営方法や資金調達方法等の相談や 助言を行える仕組みづくりに努めます。なお、活動支援を通して蓄積された ノウハウについては、体系化し、広く文化芸術団体に情報提供するよう努め ます。

主要施策② 文化情報発信手段の充実

文化芸術に関する各種の行事、文化教室の開催及び文化施設等の情報を 収集、一元化し、若い世代から高齢者までを対象とした多様な発信手段によ り、広く市民に対し情報提供するよう努めます。

【写真】文化芸術団体のイベントの様子(民俗芸能)

【写真】宮崎市立図書館

(39)

文化交流により、異なる歴史や文化を互いに学び、理解を深め合うとともに、 分野の異なる文化芸術団体間の交流を図ることにより、市民文化の振興や新た な文化の創造を図ります。

また、文化芸術が観光や福祉などの他の分野と連携することにより、文化芸 術や各分野の施策効果の向上が期待されます。

主要施策① 姉妹都市等との文化交流

姉妹都市や郷土の先人にまつわる他地域との文化交流により、市民文化 の振興、新たな文化の創造及び地元に対する市民の誇りの意識醸成を図りま す。

主要施策② 多様な活動主体間の交流

分野の異なる文化芸術団体間の交流を促すことにより、文化芸術活動の 活性化及び新たな文化の創造に努めます。

主要施策③ 関連分野施策との連携

文化芸術と観光、福祉、教育、まちづくり、産業及び国際交流等の他の 関連分野施策との連携を視野に入れた総合的な文化芸術施策を展開するよ う努めます。

(40)

【 参考資料 】

① 第三次宮崎市文化振興計画策定の経緯

② 宮崎市文化振興計画検討委員会設置要綱

③ 宮崎市文化振興計画検討委員会委員名簿

④ 主な取組(実績)

(41)

① 第三次宮崎市文化振興計画策定の経緯

期 日 会 議 名 等 内 容 等

平成 28 年 10 月 市民意識調査(市政モニター) 市政モニター210 名

対象(回収率 86.7%)

平成 28 年 12 月 市民アンケート調査 市民 2000 人対象

(回収率 31.0%)

平成 29 年 1 月 文化芸術活動団体アンケート調査 139 団体対象

(回収率 53.2%)

平成 29 年 4 月 25 日 第 1 回庁内ワーキングチーム会議 前計画実績まとめ他

平成 29 年 5 月 16 日 第 1 回文化振興計画検討委員会 委員委嘱

日程・実績説明他

平成 29 年 6 月 5 日 文化振興計画検討委員会テーマ別

意見交換会

若い世代の意向調査

方法他

平成 29 年 9 月 市民アンケート調査(若い世代) 市内学生 385 人対象

(回収率 100%)

平成 29 年 12 月 20 日 第 2 回庁内ワーキングチーム会議 骨子案作成他

平成 29 年 12 月 27 日 第 2 回文化振興計画検討委員会 骨子案説明、意見交換

平成 30 年 1 月 9 日 第 3 回庁内ワーキングチーム会議 素案作成

平成 30 年 1 月 11 日 庁内関係部局長・課長合同会議 素案説明、意見交換

平成 30 年 1 月 17 日 第 3 回文化振興計画検討委員会 修正素案説明、

意見交換

平成 30 年 2 月(実施中) パブリックコメント

平成 30 年 3 月(予定) 第 4 回庁内ワーキングチーム会議 パブコメ対応案、反映

案説明、意見交換

平成 30 年 3 月(予定) 庁内関係部局長・課長合同会議 パブコメ対応案、反映

案説明、意見交換

平成 30 年 3 月(予定) 第 4 回文化振興計画検討委員会

パブコメコメント反

映案説明、意見交換、

参照

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