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もしもUndertaleの内容で東方の少女達を登場させたら。 ID:227609

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Academic year: 2022

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(1)

もしもUndertaleの内容 で東方の少女達を登場

させたら。

しゃぶしわの人

(2)

︻注意事項︼

 このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にPDF化したもので

す︒

 小説の作者︑﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を

超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁じます︒

︻ あ ら すじ ︼

 ある日︑主人公は不吉な言い伝えのある山に転落してしまう︒山の地下には︑様々な

モンスター

?

が住んでいる地下世界が広がっていた︒主人公は︑地上へと帰るため︑地

下世界を冒険することになる︒その中で︑主人公は個性豊かなモンスター

?

たちと遭遇

する︒モンスター

?

たちとのバトルを乗り越え︑無事に主人公は地上に帰ることはでき

るのか

?

 ※内容捏造と会話捏造と地名捏造あり

(3)

  目    次   

Part1︻Fallen human︼

│││││││││││││││ 

1

Part2︻Ruins Keeper︼

│││││││││││││││ 

8

Part3︻Depressed gh

│││││││││││ost︼ 

12

Part4︻To protect y

││││││││││││ou.︼ 

15

Part5︻New encounte

││││r 〜新たな出会い〜︼ 

19

Part6︻Human hunter

│││││ 〜人間ハンター〜︼ 

27

Part7︻Puzzle fairy

││││││ 〜パズル妖精〜︼ 

31

Part8︻Puppy knight

││││││ 〜仔犬の騎士〜︼ 

36

Part9︻First puzzle

│││││ 〜第一のパズル〜︼ 

40

Part10︻Second puzz

│││le 〜第二のパズル〜︼ 

45

Part11︻Pink friend

││││s 〜ピンクの友達〜︼ 

58

Part12︻A fairy who

 can

'

t hate 〜憎めない妖

││││││││││││精〜︼ 

62

(4)

Part13︻Blue attack

││││││││ 〜青攻撃〜︼ 

65

番外編︻Grim reaper an

d fairy 〜死神と妖精と〜︼ 

││││││││││││││││││││││││││││││││││││││││││

70

Part14︻White Wolf 

│Knight 〜白狼騎士〜︼ 

77

Part15︻White eyes 

and black gap 〜白い瞳

││││││││と黒い隙間〜︼ 

83

Part16︻White darkn

│││││ess 〜白い闇〜︼ 

88

Part17︻Escape 〜逃走〜︼ │││││││││││││││ 

96

(5)

Part1︻Fallen human︼

 .........ここは何処だろう

?

周りは暗くて何も見えない︒唯一見えるのは︑上から

の光で照らされている黄色い花畑だけだ︒上を見ると︑人差し指と親指を繋げて作った

OKサイン位の穴がある︒そこから光が流れているのだろう︒

 どうやらあの穴から落ちてしまったらしい︒幸いな事に︑この花達がクッションに

なってくれたおかげで無事に済んだ︒近くに水があるのなら今すぐにでもこの花達に

お礼を言いたい︒

 ここに突っ立っていても仕方ないのでどこかに道が無いか探す事に.........と

思ったら目の前に直線上の道があった︒

 少し長めの道を歩くと︑身長を大きく上回る鳥居のような門を見つけた︒他に道は無

いのでここを進む事にした︒

 門をくぐると︑奥には.........生首のような何かがいた︒

﹁やぁ︑私はレミィ

!

饅頭のレミィだよ

!

1

(6)

 陽気な挨拶をしてきたレミィと名乗る生首の容姿はナイトキャップにリボンを付け

た帽子をかぶっている︒それだけ︒他にあるとするなら.........背中には蝙蝠のよ

うな翼がある事ぐらい︒髪の色は濃い紫で︑瞳はとても紅い︒

﹁キミ︑人間でしょ

?

だったら大歓迎だよ

!

 人間と言われた︒もしかして............もしかしなくとも︑ここには人間は居な

いという事なのだろう︒

﹁この世界には人間は居ないからね︒すごく珍しいんだよ︒ねぇ︑キミさ︑この世界の

ルールを知らないでしょ

?

 レミィの質問にコクリと頷いた︒

﹁そりゃそうだよね︒だったら私が教えてあげるよ

!

この世界でのルールはね︑愛を分

け合うことなんだ

!

 愛.........愛を

?

もしかして平和な世界なのかもしれない︒

﹁愛を分ける方法は後で教えるとして︑愛を貰うとLvが上がるんだよ

!

 Lv......

?

何だかゲームみたいな概念だ......

﹁因みにLvと言うのはね︑﹇LOVE﹈の略なんだ

!

考えた人はすごいねぇ︒﹂

 なるほどね︒だから愛を分け合うんだ......でも︑Lvが上がるとどうなるんだろ

?

2 Part1【Fallen human】

(7)

﹁おや︑キミにもLvがあるんだね︒よーし︑早速愛を分けるよ

!

 そう言うと︑レミィは体から何個かの小さくて白くて丸い物を出した︒

﹁これが愛だよ︒さ

!

受け取って

!

 レミィは愛と呼ぶそれを全て飛ばしてくる︒自分はそれを貰おうとそれに近づいて

触れた│││

3

(8)

 瞬間︑身体中に激痛が走り出した︒いきなりで︑しかも感じた事の無い痛みだったた

め︑尻もちをつき︑身体が動かなくなった︒

﹁.........ククククク︑アーッハッハッハッハ

!!!

 レミィが出した高笑いには不快感を抱いた︒

﹁ホント︑キミは馬鹿だねぇ︒こんなに簡単な嘘に引っかかるなんてキミくらいさ︒﹂

 レミィはクズ顔を作り︑こちらへと近づく︒

﹁そりゃ騙されるよね︒だってぇ︑キミはつい先程この世界に来たもの

!

﹂ 弾  レミィはどす黒いオーラを纏ったを幾つか出し︑自分の周りを囲った︒

﹁いい

?

この世界のルールはなァ︑﹇殺るか殺られるか﹈なんだよ

!

 そう叫ぶと︑自分を囲っている弾幕がこちらへと飛んで│││

4 Part1【Fallen human】

(9)

5

(10)

 きたと思ったら︑何故か弾幕は弾かれた︒と同時に身体中の痛みが消えた︒

﹁なっ.........何が起こっ│││﹂

 レミィが喋ってる途中で︑隣に炎の弾幕が出てきてレミィへと飛んだ︒

﹁ぎゃああああ

!!

 短い断末魔と共にレミィはどっかへと飛んでった︒

﹁............﹂

 何が起こったかは理解出来なかった︒誰かが助けてくれたのだろうか.........

﹁.........大丈夫

?

 突然優しげな声が聞こえた︒声の主を探ろうと顔を上げると︑傘を持った人がこちら

の顔を覗き込んでいた︒その人の容姿は︑紫色の動きづらそうな服を着ていて︑その服

には紋章のようなものが描かれている︒先程も言った通り︑右手には傘を持っていて︑

傘の先からは少しだけ煙が出ていた︒そこから弾幕を打っていたのだろうか︒髪の色

は深い緑で︑瞳はレミィ同様とても紅い︒

﹁......大丈夫そうね︒立てるかしら

?

 そう言いながら︑彼女は自分に手を差し伸べてきた︒だが︑それを否定する様に手が

動かなかった︒それもそのはず︑先程の出来事の後だと優しい人を信用出来なくなる︒

6 Part1【Fallen human】

(11)

﹁.........もしかして︑動けないの

?

だったらこれを︒﹂

 そう言うと︑彼女は何処からか花を取りだし︑自分の顔へと近づけた︒途端︑何だか

眠くなって......きて............

7

(12)

Part2︻Ruins Keeper︼

 .........目が覚める︒上と下からは柔らかい感触がする︒とても暖かい︒どうや

らベッドで寝ていたようだ︒もしかしてあの人が運んでくれたのだろう

か............このままだとまた寝てしまうかもしれない︒

﹁あら︑お目覚めかしら

?

 あの時の優しげな声がまた聞こえる︒彼女だろうか

?

﹁あらあら︑可愛げな顔しちゃって.........また寝るの

?

 流石にそれだと失礼なので急いで起きる︒焦りすぎてベッドから落ちてしまった︒

﹁......大丈夫

?

 ああ︑この時に心配されるのが苦手だ.........

8 Part2【Ruins Keeper】

(13)

 ﹁そういえばまだ名前を言ってなかったわね︒風見幽香︑この遺跡﹃ルインズ﹄の番と花

の世話をしている者よ︒﹂

 幽香と名乗った彼女は水が一杯入ったコップを渡した︒

﹁貴方︑人間でしょう

?

 似たような質問を思い出し︑身体中から恐怖の感情が這い上がってきた︒抑えようと

水を一気飲みする︒

﹁.........︒﹂

 幽香の言い方に違和感を覚える︒久しぶりと言う事は過去に人間がここに来ている

という可能性が高い︒或いは元々上の︑自分が住んでいた世界にいたという可能性も捨

てきれない︒

妖達 モンスター達﹁私......いえ︑私を含むは元々地上で人間と仲良く暮らしていたの︒﹂

 後者の方が正しいのか︒少し驚きだ︒

﹁でも.........ある日突然︑人間と妖達とで戦争が起きた︒そして人間が勝利し︑私達

をこの地下世界へと閉じ込めた︒﹂

 そんな歴史聞いた事がない︒まさか︑隠蔽していたのか

?

9

(14)

﹁それからは︑みんな廃れていき︑狂っていき︑壊れた︒人間とが憎いと︑殺意の波動が

収まること知らなかった︒みんなみんな︑地上へ行く方法を探った︒だけど︑人間が

結界 作ったがそれを妨害した︒この結界さえ破れば.........でも︑人間と妖では力の

差が大きい︒それ故︑みんな出ることを諦めて暗い空間の中ひっそりと暮らした︒﹂

 ......過去の人間は何が目的てこの人達をこの世界に閉じ込めたのだろうか

?

﹁.........けど︑ある妖が賭けに出た︒妖には人間とは違う特殊な特性がある︒それ

は人間の魂を吸収する事によって神に近い存在になるという特性よ︒ま︑飽くまでも言

い伝えだけど︒﹂

 .........それが可能だとすれば︑結界を壊す事が出来る......かもしれないとい

うことか︒

﹁そして彼はその言い伝えを信じて貴方みたいに人間が来るのを待った︒そして︑長く

待った末に漸く人間が落ちてきた︒あの時は流石に驚いたもの︒本当に人間が落ちて

くるなんてね.........そして彼は人間を殺し︑魂を吸収した︒そした

ら...............これ以上は無理かな︒﹂

 その後どうなったのかが凄く気になる︒

﹁さて︑そろそろお昼時ね︒出来るまで散歩でも行ってくれば

?

 ......確かに︒この遺跡にはワンチャン他の妖達がいるかもしれない︒この好奇心

10 Part2【Ruins Keeper】

(15)

が抑えられない︒

﹁あらあら︑そんなにお昼が楽しみなのね︒﹂

 そういう事ではないが︑まぁそういう事にしておこう︒

11

(16)

Part3︻Depressed ghost︼

 そういえば︑先程から無視していたけど︑なんで木の棒なんか持ってるんだろうか

?

多分この世界に来る前は身を守るためーやらなんやら言いながらこれを持ったんだろ

う︒今考えるとアホ臭い事だ︒まぁ︑持っていて損するのかと言われれば損はしていな

い︒

 この遺跡︑広すぎて全て回っていくのは無理そうだ︒それに︑あまり離れすぎると妖

が襲ってくるのかもしれないーと言おうと思ったけど︑ここの妖達はあまり攻撃的では

なかった︒寧ろ︑話しやすい︒

 そろそろ戻ろうと思った時︑何か陰鬱な曲が何処からか聞こえてきた︒

﹁に︑人間さん︑早くこ︑ここから逃げなよ︒﹂

 近くにいた妖が逃げるよう促してきた︒何があると言うんだ

?

﹁こ︑この曲は偶に遊びに来る﹃ルナサ﹄ていうゆ︑幽霊が演奏してるんだけどず︑ずっ

と聞いてると頭が痛くな︑なってくるんだ.........だ︑だから早く逃げて.........﹂

 限界が来たのか︑その妖は颯爽と逃げていった︒この曲︑確かに鬱になりそうだが︑自

分は逆に好きだ︒何故か落ち着いてくる心地よいリズムだ︒そのルナサという幽霊に

12 Part3【Depressed ghost】

(17)

是非会いたい︒

 居たには居たが︑既に演奏は終わっていた︒幽霊と言うのだからどんな者が想像しや

すかったけど︑想像の斜め上の答えが出てきた︒ルナサの容姿は︑袖が短くシンプルな

黒いシャツを着ていて踵まで届くよう程のタイツを履いている︒髪の色は黄色く︑瞳も

髪と同様黄色い︒

 現在は暗い空気を出しながら体育座りをしている︒横にはヴァイオリンが置いてあ

る︒あれで演奏していたようだ︒何だか話しかけずらい空気だけど︑自分は勇気を振り

絞って﹁どうしたの

?

﹂と話し掛けた︒

﹁.........あれ......なんで人間がここに............

?

 どうやら自分の存在に気付いていなかったようだ︒ここの妖はみんな私の存在に気

づいていたけど.........そういえばさっき妖が﹁遊びに来る﹂と言ってい

た............あー︑そういう事か︒自分がここに来た時︑まだ居なかったんだ︒

13

(18)

﹁......まぁ︑いいか.........どうせ私の演奏なんて人間にも聴いてもらえやしな

い............﹂

 酷いネガティブの様だ︒自分はルナサに演奏するよう促した︒

﹁.........いいの

?

鬱な気分になるかもしれないよ

?

 自分はその質問に﹁大丈夫だよ﹂と答えた︒

﹁...........そう︑じゃあ︑演奏するよ......﹂

 ルナサはヴァイオリンのネックを持ち︑顎当てに顎を付けて︑弓を弦に摩らせた︒す

ると︑摩擦の力によってヴァイオリンからいい音色が鳴り響く︒

 ルナサは︑弓と弦の摩擦具合を調整しながら演奏をした︒そう︑これだ︒先程聞いた

あの陰鬱な曲だ︒ああ︑心が落ち着く.........

﹁...............﹂

 途端︑ルナサは演奏をやめた︒そして︑笑顔を作り︑こう言った︒

﹁......ふふ︑私の曲で笑顔を作ったのは貴方が初めて............ねぇ︑良かったら

別の曲も聴いてみない

?

14 Part3【Depressed ghost】

(19)

Part4︻To protect you. ︼

 ルナサの演奏で満喫した後にホーム︵仮︶へ戻ったのだが︑幽香の料理は何と言う

か.........その.........うん︑人間とは違うから食べる物は違えど............

ちょっとグロい︒野菜らしきものにはなんかよく分からん手の様なものが入っていて︑

スープにはよくホラー系統でありがちな目玉の入ったもの.........ではなく青い血

のような塊が入ってる︒メインであろうハンバーグに関しては............これは

言っていいのだろうか

?

いや︑言わない方がいいかも.........一応︑言葉で表すとし

たら﹁男性の弱点﹂である......

﹁さぁ︑召し上がれ︒﹂

 この笑顔には勝てない︒折角作ってくれたのにここで断ると幽香の心を傷付けてし

まうことになる︒ここは覚悟して食べる事にした︒

15

(20)

 驚いた︒失礼な言い方だが︑この見た目でどれもこれも美味しい︒何だか普段食べて

るのとあまり変わらない.........

﹁口に合うかしら

?

 合うも何もこれはいける︒自分は深く頷いた︒

﹁ふふ︑それはよかった︒﹂

 完食した後は本の読み聞かせ.........と︑いつの間にか子供扱いされていた︒

まぁ︑子供だけど︒内容は﹁赤ずきん﹂に似ていたが︑最後には狼に喰い殺されるとい

うまるで原作に近い内容だった︒幽香は読み聞かせを終え︑本を閉じた︒

16 Part4【To protect you.】

(21)

﹁少し用事を思い出したわ︒すぐ戻ってくるから待っててね︒﹂

 そう言うと幽香はそそくさと部屋を出た︒自分は幽香のには興味は無かったが︑

何故か無性にこの遺跡から出たくなった︒それもそのはず︑自分は元々地上で暮らして

いた者だ︒早く出たくなるのも当たり前︒まさかとは思うが︑幽香のと言うのはそ

れに関係している.........訳では無いと思うが︑何故か彼女の後をついて行かなけれ

ばと思った︒

 彼女は部屋を出て直ぐに見える階段を降りて行ったらしい︒ホーム︵仮︶から出る時

も見えたが︑この先には何があるのかは分からなかった︒行けば何か分かるかもしれな

い︑そう思い自分は階段を降りた︒

 階段の先には少しばかり長い廊下があった︒その先には幽香が立っていた︒

﹁あら︑ついて来ちゃったの

?

早く戻りなさいな︒﹂

 一言喋ると︑幽香は奥へと進んだ︒自分はそのままついて行った︒

17

(22)

﹁......後でお菓子を作ってあげるから︑自分の部屋に戻りなさい︒﹂

 また一言喋ると︑更に奥へと.........

﹁.........言うことが聞けないの

?

早く戻りなさい︒﹂

 更に奥へ.........

﹁............貴方もそうなのね︒他の人間も同じだった︒六人ほど人間が落ちてき

た︒彼女は.........﹁八坂神奈子﹂は落ちてきた人間を全員殺し︑魂だけを残した︒あ

と一つで結界を壊せるなんて言い出した︒彼女はまだあの言い伝えを信じてるの︒だ

から︑貴方はここから出ないで︒彼に殺されるかもしれない︒﹂

 更に奥へ進み︑ついには出入口らしき所に着いた︒

﹁......どうして

??

どうして自ら死にに行くの

?

私はただ︑貴方を守りたいだけな

の.......お願い...........戻って......﹂

 自分は﹁いやだ﹂と答えた︒

﹁...........私は今からこの扉を壊す︒貴方を守る為に......それでも嫌だと言う

のなら......﹂

 幽香はこちらへ向き︑周りに弾幕を展開し︑叫んだ︒

﹁力ずくでも帰す

!

18 Part4【To protect you.】

(23)

P a r t 5︻N e w e n c o u n t e r 〜 新 た な 出

会 い 〜︼

 高密度弾幕を避けることしか出来ない︒自分は﹁戦いたくない﹂と言った︒

﹁ここから出たいのなら︑私を倒す︑それだけだ

!

 更に弾幕は密度を増す︒段々と被弾数が増えてきた︒体の痛みが治まらない︒

﹁それが無理なら︑早く部屋に戻りなさい

!

 螺旋状の弾幕が襲ってくる︒思いのほかトリッキーな動きをするため︑何度か被弾す

る︒遂には動けなくなってしまった︒

﹁.........もう動けないのだったら部屋に戻りなさい︒私だって貴方を傷付けたくな

い︒だから......早く.........﹂

﹁いやだ﹂と言った︒幽香は顔を下げ︑握りこぶしを作った︒

 ﹁......貴方には死んで欲しくない............守りたいだけ......私は貴方と平

和に暮らしたい.........だから│││﹂

﹁いやだ﹂とまた言った︒すると︑幽香は右手の傘をこちらに向け︑発狂気味で叫んだ︒

19

(24)

﹁まだ分からないの

!?

殺されるかもしれないのよ

!?

彼は人間を殺すためなら手段を選ば

ないのよ

!?

他の妖達を利用して貴方を殺すかもしれないのよ

!?

それでもいいの

!?

 叫ぶと同時に傘の先から虹色に輝く身長を悠々と越す程のレーザーを出し│││

 上へと反らし︑自分への被弾を避けた︒

20 Part5【New encounter 〜新たな出会い〜】

(25)

﹁.........﹂

 荒い息が少し続くと︑傘を落とし︑膝をついた︒

﹁.........私って︑ほんとバカ︒この子達の気持ちにも気づかずに︑ただこの狭い空間

に閉じ込めようとしただけ.........何が守る為だか............﹂

 幽香は立ち直すと︑自分へと近づいた︒

﹁本当に悪かったわ︒もし︑神奈子が貴方を殺しに来るのなら.........話し合える様

に頑張ってね︒﹂

 そう言うと︑幽香は自分を抱きしめた︒とても優しく︑とても気持ちいい.........

まるで母親に抱きしめられている気分だ......

My child ﹁.........さようなら︑......﹂ My mother  .........﹁さようなら︑...﹂︑そう呟いた︒

21

(26)

 優しい拘束から自分を解くと︑幽香は先程の道を戻った︒自分は幽香を気にしながら

も︑目の前の扉を開き︑先へ進んだ︒

 進んだ先にはあの忌々しいレミィがいた︒

﹁アハハ︑幽香を突破したんだ︒流石人間︑褒めてやろう︒﹂

 その上から目線の言い方にイラつきを覚え︑木の棒を投げつけるが︑レミィは簡単に

躱した︒

﹁おいおい︑その棒切れを投げるんだったらにして欲しいね︒それはいいんだけ

どさ︑キミ︑これからどうするの

?

神奈子に殺されるのを待つ

?

それとも

?

それとも皆を.........やっぱりいいや︒キミの運命はキミが決める︑そうで

しょ

?

だったら問題ないね︒﹂

 そう言って耳が痛くなるくらいの高笑いをすると︑どこかへと飛んで行った︒出来れ

22 Part5【New encounter 〜新たな出会い〜】

(27)

ばもう一生会いたくない︒

 クソ饅頭の先にある扉を通過し︑長い廊下を渡ると︑また扉があった︒自分は︑その

扉を開くと

 その先には一面雪の銀世界が広がっていて︑目の前には奥まで続く道があった︒他に

23

(28)

道は無いので︑そこを通った︒

 ただ只管歩くだけ︒特にめぼしい物は無い︒あるとしても︑脇に雪を被った森林が広

がっているだけ︒

 歩いていると︑太い木の枝が落ちているのを見つけた︒特に目立つ所はないけど︑こ

んな太い木の枝が不自然に道のど真ん中に落ちてるのには何かを感じたけど︑直ぐに興

味を失った︒

 少し先を進むと︑後ろからパキッと何かが割れるような音がした︒振り向くと︑先程

の枝が折れていた︒不気味な気分になり先を急いだ︒

 早歩きで進んでいると︑後ろからを感じた︒流石に恐怖が体

を纏った︒今度は振り向かずに真っ直ぐ進む︒

 進み切ると︑一本の橋があった︒橋の下には底が見えない位の崖がある︒先程の枝と

いい気配といい︑不気味と恐怖が身体中に纏っている今︑何が来ても気絶する自信が湧

いてくる︒この橋にも何かあるのかもしれない︒そう警戒しながら橋を渡ろうとする

と│││

24 Part5【New encounter 〜新たな出会い〜】

(29)

 後ろから雪を踏みしめる音が近づいてきた︒さっきの気配と全く同じだった︒怖い︒

振り向きたくない︒何かいる︒思考が半混乱する︒遂に足音は真後ろで止まった︒

﹁ニンゲン︑挨拶も無しにここを通る気か

?

 おどろおどろしい声が耳の中へ侵入してくる︒体が凍り付きそうだ︒

25

(30)

﹁こっちを向いて握手しろ︒﹂

 何かも分からない存在から挨拶を促される︒恐怖で震えつつも︑ゆっくりと後ろに振

り向く︒出来るだけ見ないように顔を伏せる︒よく見ると︑目の前の存在が手を出して

いる︒自分も手を出し︑握手すると│││

26 Part5【New encounter 〜新たな出会い〜】

(31)

P a r t 6︻H u m a n h u n t e r 〜 人 間 ハ ン

ター〜︼

 .........クラクションみたいに耳が痛くなるような音が握った手から鳴り響いた︒

﹁.........アハハ︑大成功だね︒﹂

 先程のおどろおどろしい声とは違う落ち着いた感じの声が聞こえてきた︒顔を上げ

ると︑少女がいた︒容姿は︑緑色のパーカーを着ていて︑季節感が全然違う緑と白が交

互に並んでいる短パンを履いている︒両手にはアニメ等でよく見るピンク色の手袋を

履いてある︒背中には妖精のような羽が四枚ほど浮いている︒髪はポニーテールの薄

い緑色で︑瞳も同じく緑色だ︒

﹁今時の子供にも悪戯は聞くんだね︒私の名前は大妖精︑ここら辺で人間が来ないか見

張りをしている妖精だよ︒まぁ︑たった今その仕事が終わったんだけどね︒﹂

 そう言うと︑大妖精はポケットから氷を出し︑ガリッと噛み砕いた︒この見た目で顎

の力はあるのかと疑問に思うが︑この世界だと弾幕を出す妖が多いのでそう簡単には驚

かなかった︒

﹁......ふぅ︑ニンゲンさん︑この先に行くんでしょ

?

でもさ︑気を付けた方がいいよ︒

27

(32)

私の友達の﹁チルノちゃん﹂って言う子がいるんだけどね︑自称人間ハンターなんだよ︒

だからさ︑キミを見つけたら直ぐに捕まえに来るかもしれないから︑用心するように︒﹂

 言い終えると︑ある方向へ指を指した︒

﹁あそこにキミ程の大きさ位のランプがあるんだ︒キミが奥まで行ったらそのランプの

後ろに隠れて欲しいな︒﹂

 何故隠れるのか疑問に思い﹁なぜ

?

﹂と質問した︒

﹁あー.........あれだ︒そろそろチルノちゃんが見回りをしに来る頃なんだよ︒ほ

ら︑急いだ急いだ︒﹂

 大妖精に背中を押され︑半強制的に先に進まれる︒

28 Part6【Human hunter 〜人間ハンター〜】

(33)

 奥まで進むと︑大妖精の言っていたランプと︑隣には見張り小屋らしい建造物がある︒

自分は大妖精に言われた通りにランプの後ろへ隠れた︒すると︑チルノらしき少女が

走ってきた︒

﹁大ちゃん

!

見張りはどうしたの

!

 チルノの容姿は水色のワンピースを着ていて︑動きづらそうな同色の大きいスカート

を履いている︒首には赤いスカーフが巻かれていた︒髪の長さは短めで︑色はワンピー

スよりもう少し薄い水色だ︒

﹁あれ疲れちゃったんだよね︒もう汗が凄くてさ︑今チルノちゃんをとチルノちゃ だ んも汗になるよ

?

﹁嘘つけー

!

汗なんか一滴もかいてないしそれにそのダジャレはやめろって言ったぞ

!

﹁え〜

?

でも今回もは来なかったよ〜

?

それに︑私の仕事にもがあるからさ︒﹂

﹁だああぁぁぁもう

!!

分かったから

!

休憩時間入っていいよ

!

29

(34)

﹁やったぁ︒﹂

 .........会話内容に関してはあまり気にしたくはない............そう思ってい

ると︑チルノは顔を真っ赤にしながら元来た道へと戻った︒

﹁.........出てきていいよ︒﹂

 大妖精の合図と共に自分はやっと動けるようになったので︑そのまま進もうとしたら

大妖精に止められた︒

﹁............ねぇ︑もしチルノちゃんに会ったらさ︑の振りをして欲しいな︑

さん︒﹂

 そう言うと︑大妖精は橋があった方へと戻った︒その際︑瞬きをしたら︑いつの間に

か彼女は居なくなっていた︒

30 Part6【Human hunter 〜人間ハンター〜】

(35)

P a r t 7︻P u z z l e f a i r y 〜 パ ズ ル 妖 精

〜︼

 とりあえず奥へ進む︒人間の振りをして欲しいと言われたが︑どういう事なのかは分

からない︒それに......大妖精の目は自分を見ていたがまるで自分に語りかけていな

かった︒どちらかと言うと︑︑の方が正しいだろう︒誰に

言っていたのかは分からないが︑今は考えないでおこう︒

 少し歩くと箱らしいものと看板を見つけた︒看板には﹁異次元ボックスです︒どうぞ

ご自由に︒﹂と書かれている︒箱を開いてみると︑オレンジ色のボロボロなグローブが

入っていた︒持ってても意味は無いと思うが︑念の為持つことにした︒大きさは自分の

手にちょうど入るくらいだ︒折角なので履いてみることにした︒

 とても暖かい︒この銀世界でなら何も無いよりマシだ︒もう少し先に歩くと︑先程消

えた大妖精とチルノが会話をしていた︒

﹁ねーねー大ちゃん︑こーしそーにくって何だ

?

﹁その言葉は︑チルノちゃんへの褒め言葉だよ︒﹂

31

(36)

﹁そーだったのかー︒みんな笑いながら言うからなんだと思ったけどアタイの事を褒め

ていたんだな

!

よーし

!

モチベが上がってきた

!

 .........ちなみに﹁こーしそーにく﹂ではなく﹁行尸走肉﹂であり︑意味は勉強も

出来ない無能である︒大妖精も遠回しに馬鹿にしている辺り意外とSなのかもしれな

い︒と︑チルノが高笑いしている最中︑大妖精がこちらに気づいたらしい︒

﹁.........ねぇチルノちゃん︑ちょっと右向いて︒﹂

﹁はぁん

?

何があるって.........﹂

 大妖精がチルノの高笑いを止め︑自分のいる方へ向くように促した︒チルノはそれに

従いこちらに向いた︒するとどうだ︑チルノの顔は有り得ないものを見たような顔に

なっている︒

﹁.........だだだだ大ちゃん︒あの岩がどどどどうしたの

?

 驚きすぎたのか︑現実逃避しはじめた︒

﹁あれは普通の岩だね︒じゃあさ︑その前にあるのはなーんだ

?

﹁.........だ︑大ちゃん︒今度からは悪戯も控えてね

?

﹁あれぇ

?

私今日悪戯してないなぁ

?

﹁..............ほ︑本当なの

?

﹁本当だよぉ

?

だってさぁ

?

私が悪戯した時はいっつも大成功〜って叫ぶよぉ

?

32 Part7【Puzzle fairy 〜パズル妖精〜】

(37)

﹁.........じ︑じゃあ︑アレって......﹂

﹁アレってぇ

?

﹁......に︑人間︑なのか

?

﹁う〜ん︑正解︒﹂

 大妖精の返答から数秒間固まると︑突然上に向かって咆哮かのように叫びだした︒

﹁うおわぁぁぁぁぁぁああああああ

!!!!!!

﹁ちょ︑うるさいよチルノちゃん︒﹂

 今度は大妖精の胸ぐらを掴んで半狂乱に叫びだした︒

﹁なぁぁぁぁにがうるさいだぁぁぁぁ

!!!

人間だぞ

!?

目の前に人間がいるんだぞ

!?

アタイ

が長年待っていた人間が今この目の前にいるんだぞ

!?

叫ぶしかないだろ

!!

﹁.........チルノちゃん︑唾飛んでるよ

?

あ︑でも美味しいからいいか︒﹂

﹁ああああああああぁぁぁもう

!!

今度からは人間を見つけたら直ぐ方向するようにして

よね

!!

﹁はいはい︒﹂

 チルノは大妖精の胸ぐらから手を離すと︑こちらに指を指してきた︒

﹁アタイは人間ハンターのチルノだ

!

お前が来るのをずっと待っていたんだ

!

 自分は﹁なんで待ってたの

?

﹂と質問した︒

33

(38)

﹁そんなの決まってらぁ

!

えーと︑あーと............う︑うあああああああああああ

ああああああああああああああああああ

!!

﹁神奈子様の命令でしょ︒﹂

﹁そう

!

神奈子様の命令だ

!

あれ

?

どんな命令だっけ

?

﹁はぁ......人間を捕まえて欲しいっていう命令でしょ︒﹂

﹁そう

!

それだ

!

神奈子様に命令を授かった

!

そして忘れた

!

 大妖精は我慢できなかったのか︑チルノの頭にゴツンと拳を突き立てる︒

﹁っ〜〜

!!

 拳がそんなに痛かったのか︑チルノは悶絶している︒

﹁アハハ︑ごめんね人間さん︒まぁ︑大体は分かったでしょ

?

チルノちゃんの代わりに説

明をするなら︑この先に幾つかのパズルがあって︑それを潜り抜けたらキミの勝ちって

いうゲームをしようとしてるんだ︒おかしいでしょ

?

捕まえるーて言ってるのにさ

?

﹁なっ........あ︑あの騎士団隊長の椛が一緒に考えてくれた大傑作の罠だぞ

!

﹁はいはい︑ごめんね︒じゃ︑私はここで降りるから︒﹂

 そう言うと︑大妖精はどこかへと飛んでいった︒

﹁.........や︑やい人間

!

今聞いた通りだ

!

だが︑パズルをクリアしたとしてもこのア

タイとの戦闘がある

!

そこでお前を捕まえてやるからな

!

34 Part7【Puzzle fairy 〜パズル妖精〜】

(39)

 チルノもどっかへ飛んでいった︒はぁ︑大丈夫なのだろうか.........

?

35

(40)

P a r t 8︻P u p p y k n i g h t 〜 仔 犬 の 騎 士

〜︼

行尸走肉  取り敢えず進むしかない︒のパズルとなると少し不安だが︑やらなきゃ通ら

せてくれないだろう︒という事は.........自分ってもしかしてチルノの遊びに付き

合わされてるだけ

?

そうじゃないよね.........

 前へ進んでいくと︑先程見たのと似たような小屋があった︒別にどうということも無

いので無視しようとしたら│││

﹁......ん

?

なんだ

?

 小屋から声がした︒驚きのあまりピタリと止まってしまう︒

﹁.........うーん︑やっぱり気の所為なのかな............﹂

 小屋からは少女の様な声が聞こえてくる︒もしかしたら大妖精と同じく見張り役な

のだろうか

?

先を急ごうと足を一歩出した瞬間│││

﹁むっ

?

やはり誰かいるな︒誰だ

!

返事をしろ

!

 .........ここは仕方なく返事をした︒

36 Part8【Puppy knight 〜仔犬の騎士〜】

(41)

﹁ん

?

聞いた事ない声だな.........また大妖精か

?

たく......この前を通るんだっ

たら先ずは声を掛けろとあれほど│││﹂

 なんか面倒くさそうなことを喋りながら小屋の中から犬耳の少女が出てきた︒容姿

は︑硬そうな装甲を着ている︒右手には剣らしい物が持ってある︒髪の色は緑色で犬

?

の様な耳が生えている︒現在は自分を見て固まっている︒

﹁.........はぇ

?

人間

?

いや違うよな............まぁいいか︒人間であろうがな

かろうが侵入者ならここで始末する

!

 すると︑小屋の受付場所みたいなところから飛び出してきた︒攻撃をしてくるのかと

防御の構えをする︒

﹁くらえぃ

!!

 今度は右手の剣が青く光り︑自分を斬り裂い│││

37

(42)

 たと思ったら刃が自分の体をすり抜けていった︒何故か分からないけどチャンスが

出来たので踵を返して逃げる︒

﹁あ

!

待てコラガキ

!

 今︑犬との追いかけっこが始まった︒正直逃げるのは苦手だ︒避けるのより苦手な程

38 Part8【Puppy knight 〜仔犬の騎士〜】

(43)

だ︒特に犬との追いかけっこが嫌いだ︒走っていると︑雪に足が奪われる分︑疲れが溜

まりやすくなっていた︒遂には体力が無くなり︑その場に止まってしまう︒どこかへ隠

れたところで︑犬の嗅覚からは逃れられないはず︒かと言って戦うのもなんだか無理な

気がする︒じゃあどうするのか

?

答えは簡単だ︒

﹁あ

!

見つけたぞ

!

いざ覚悟

!

 犬耳が剣を構え︑走ってきたところに︑木の枝を見せつけた︒

﹁っ

!?

 突然止まると︑剣を落とした︒犬耳の目は木の枝を捉えていて離れる気配がない︒枝

を右にやると視線も枝の方へ行く︒左にやっても同じだ︒自分は枝を出来る限り遠く

へ投げた︒すると犬耳は視線を全く離さずに枝を追った︒今の内に.........

39

(44)

P a r t 9︻F i r s t p u z z l e 〜 第 一 の パ ズ

ル〜︼

 少し進むと︑○が書かれたボタンと

×

が書かれたボタンが地面に付いているのに気づ

いた︒サイズは自分一人乗れるくらいだ︒少し先には針の壁が通させまいと立ちはだ

かっているが︑飛び越せば行けるなんて考えない方がいい︒

 ○のボタンを押すと△に変わった︒もう一度押すと

×

に変わった︒まぁ︑だいたい理

解した︒ただ合わせるだけの子供にも出来るパズルだ︒多分︑記号的には○を合わせれ

ばいいんだろう︒両方のボタンを同時に押すと︑どちらも○に変わった︒すると︑針の

壁は一瞬にして引っ込んだ︒どういう仕掛けかは分からないが︑もしこれを作ったのが

チルノだとしたら︑もっとマシな使い道は無かったのだろうか

?

40 Part9【First puzzle 〜第一のパズル〜】

(45)

 また少し進むと︑チルノが仁王立ちしていた︒

﹁人間

!

よくあのパズルを解いたな

!

だが︑ここから先はもっと難しいぞ

!

なんせさっ

きのパズルはアタイが作ったもの︑つまりこの後のパズルは全て椛が作ってくれたもの

!

簡単には解けないぞ

!

 言い終えると︑チルノはどこかへと飛んで行った︒妖はみんな空を飛べるのだろうか

?

41

(46)

 そういえば気が付かなかったが︑いつの間にかポケットには犬耳突破に使った木の枝

が入っていた︒クソ饅頭に投げつけた時も拾った記憶は無いのに何故か持っていた︒

どういう原理で戻ってきてるのかは分からないので試しに枝を遠くへ投げ飛ばす︒す

ると︑枝は重力に従ってそのまま落ちていった︒ここまでは普通だ︒ここから何がある

のか.........

 突然︑ポケットから違和感を感じた︒確認すると︑案の定木の枝が入っていた︒形は

全く同じで折れたりしていない︒投げたのにいつの間にか戻ってくるなんてブーメラ

ンみたいだ︒これに関しては一種の移動と見ればいいか.........

 また少し進むと︑周りから人......ではなく妖らしい気配を感じた︒犬耳の仲間だ

ろうか

?

気配は段々とこちらへ近づいてくる︒また犬だとしたらと思い︑木の枝を構え

42 Part9【First puzzle 〜第一のパズル〜】

(47)

る︒手袋越しだとやはり持ち辛い︒足音が聞こえてきた︒周りをよく見ると︑足跡が自

分を中心に螺旋状に並んでいる︒こう考えると︑回りながらこちらに近づいてきている

という事だ︒つまり︑いつどこから襲ってくるかは分からない︒

 聴覚を研ぎ澄ますため︑瞼を閉じる︒足音が鮮明に聞こえてきた︒どうやら気配の正

体は反時計回りに動いているらしい︒待てよ

?

時計回りになった

?

いや︑反時計回り

だ.........え

?

時計回りだ︒あれ

?

どっちだ

?

頭が混乱してきて.........ああも

う面倒臭い

!

自分はやっつけ気味に枝を投げた︒同時に気配は消えた︒やっぱり犬

だったのか.........

43

(48)

 枝を投げた方へ行くと︑二匹

?

二人

?

の瓜二つな犬耳が枝を取り合っていた︒

﹁離してよ

!

これはあうんが見つけたんですよ

!

﹁そっちこそ離せよ

!

コイツはあうんが見つけたんだ

!

 .........どうやら︑二匹

?

二人

?

共名前は﹁あうん﹂と言うらしい︒あうんと言え

ば︑﹁阿形﹂と﹁吽形﹂が有名だが︑あの場合は多分︑獅子と狛犬だろうか

?

瓜二つだし︒

﹁もう

!

獅子はさっきの人間を捕まえればいいじゃん

!

﹁それなら狛犬に譲ってやるよ

!

 ............自分より枝の方が良いとか︑捕まらないのは嬉しいけどなんか枝以下

なのはプライドが傷付く.........

 ︵この後二匹はめちゃくちゃ仲良くなった......らしい

?

44 Part9【First puzzle 〜第一のパズル〜】

(49)

P a r t 1 0︻S e c o n d p u z z l e 〜 第 二 の

パズル〜︼

 雪に足を取られながらも先を進むと︑少し広めな所へ着いた︒真ん中には約5m程の

正方形がに入っている少し青がかった雪があった︒ふと︑下を見ると︑球体の何かを見

つけた︒球体には張り紙みたいなのも付いている︒ルールだろうか

?

張り紙を見ると︑

﹇その玉を持って一本の道を探し出せ

!

もし間違えるとビリビリが君を襲う

!

﹈と言う

なんだか子供向けのゲームみたいな説明だけど実際に子供だったわ︒

 取り敢えず球体を持ってみる︒少し重い程度だが︑持てないことは無い︒次に青が

かった雪を見る︒ノーヒントならば体を壊す覚悟を持って行くが︑よくよく見ると何度

も行き来した正解のような道がうっすらと見える︒難易度がルナティックからスー

パーイージーになった瞬間であった︒

45

(50)

 難解︵笑︶パズルをクリアし︑先へ進むと︑雪で体を覆っている犬耳を見つけた︒多

分︑先程の犬耳達の仲間だろう︒どうやらおやすみ中の様だ︒いい寝顔で寝ている︒こ

こは起こさぬように慎重に行こうとした時だ︒あの二匹の様な気配を感じた︒気配と

言うよりかは視線だろうか

?

あまり変わらないと思うが︒

 周りを見渡す︒勿論視線の正体は分からない︒大妖精なのかチルノなのか︑或いは自

分が知らないなのか.........考え込む内に視線はいつの間にか消えていた︒

46 Part10【Second puzzle 〜第二のパズル〜】

(51)

 先を急ごうと再び歩き出す︒ここら辺はヤケに足が取られやすいため︑何度か躓いて

しまうことがある︒その度に転んでしまう︒体温が減っていくのが分かる︒手袋を履

いているはずなのに指先が冷えてきた︒段々と感覚が無くなっていく︒視線も霞んで

きた︒それに............眠くなって...............

47

(52)

48 Part10【Second puzzle 〜第二のパズル〜】

(53)

49

(54)

50 Part10【Second puzzle 〜第二のパズル〜】

(55)

51

(56)

52 Part10【Second puzzle 〜第二のパズル〜】

(57)

53

(58)

54 Part10【Second puzzle 〜第二のパズル〜】

(59)

目を覚ましてくれ......君が倒れてどうするんだ︒まだ君にはやって欲しいことがあ

るんだ︒さぁ︑早く│││

55

(60)

 .........誰かに呼ばれたような気がした︒でも︑誰から

?

よく分からない︒別に︑

このまま寝ててもよかった︒けど︑何故か起きなきゃいけないと思った︒誰かに呼ばれ

たから︒理由はそれだけ︒やって欲しいこととは何だ

?

この世界で何をすればいい

?

クソ饅頭の言ってた﹁皆と仲良くなる﹂なのか

?

それとも敢えて言わなかった第二の選

択なのか

?

全く分からない......でも︑その道を決めるのは自分だ︒クソ饅頭の言う

通りだが︑自分の運命は自分で決めるしかない︒

56 Part10【Second puzzle 〜第二のパズル〜】

(61)

 目を開ける︒ここがどこか︑周りを見渡す︒先程倒れた場所からは少しも動いていな

い様だ︒

 体温は戻ったのか︑倒れる前とは段違いに動ける︒急がなければまた倒れるかもしれ

ないと思い︑先を進む︒

57

(62)

P a r t 1 1︻P i n k f r i e n d s 〜 ピ ン ク の

友達〜︼

 ただひたすら︑無我になって歩く︒何も考えずにただずっと.........とはいかず︑

気が付くと目の前にはキレイなイルミネーションが光り輝く街が見えた︒

 街の出入口であろう門をくぐる︒なんだかクリスマスの様な雰囲気だ︒実際︑クリス

マスツリーやサンタのコスプレをした妖だってある︒門をくぐってすぐ左を見ると︑

︻Welcome to Snowdin

!

︵スノーディンへようこそ

!

︶︼とデカく書

いてある看板を見つけた︒

 街を眺めながら歩き続ける︒珍しそうにこちらを見る妖もいれば︑無視をする妖もい

た︒それにとある妖の子供に関しては思いっきし話しかけてきた︒

58 Part11【Pink friends 〜ピンクの友達〜】

(63)

﹁ねぇ︑もしかして人間さんなの

?

 この妖の容姿は︑ピンクと白の横縞のシャツを着ていて︑ピンク色のスカートを履い

ている︒髪はピンク色であり︑黄色いカチューシャの様なものが付いている︒瞳は薄め

たピンク......というより桃色の方が正しいだろう︒意味同じだと思うけど︒

 自分は妖の質問に対して﹁そうだよ︒﹂と答えた︒妖はとても嬉しそうな顔をしてい

る︒﹁わぁ......やっぱり人間って怖くないね︒﹂

 ......へ

?

人間が怖くない

?

どゆこと

?

﹁......あ︑分からないよね︒うん︑ごめん︒私︑両親から﹁人間は怖い存在だ﹂て教

えられてるの︒なんでも︑妖達を何人も殺したって言うの......でも︑実際見てみれば

私と同じぐらい小さいし︑かわいいよね︒﹂

 自分は無意識に顔を赤らめる︒当たり前だろう

?

﹁......もしかしてかわいいって言われ慣れてない

?

だったらごめんね............

あ︑私﹁古明地さとり﹂て言うの︒よろしくね︑人間さん︒﹂

59

(64)

 このあと滅茶苦茶遊んだ︒

 ﹁あー︑楽しかった︒人間さんも中々やるじゃない︒﹂

 それは光栄だ︒ちなみにオセロやったが︑さとりは全く遊び方を知らなかったそうで

ゲームとして成り立っていなかった︒

﹁それにしても人間さんは静かだね︒あんまり喋らないし︑喋るとしても一言だけだも

ん︒何か呪いでもかけられた

?

それとも単純に恥ずかしがり屋なの

?

 残念ながらどちらも不正解だと言わんばかりに首を振る︒

﹁じゃあなんなの

?

 自分は﹁言えない﹂と答えた︒

60 Part11【Pink friends 〜ピンクの友達〜】

(65)

﹁ふーん......あ︑私そろそろ帰らなきゃ︒それじゃあね

!

 さとりは急ぎ足で何処かへと行った︒去り行くさとりの背中を見てほんのちょっと

だけ寂しいという気持ちを感じた︒

 正直︑〝友達〟と感じたのはルナサ以来だ︒大妖精やチルノの様な妖は知り合い程度

としか思ってたがさとりは違った︒どこか自分と近いものを感じる.........という

のは気の所為だろうか

?

61

(66)

P a r t 1 2︻A f a i r y w h o c a n

' t 

hate 〜憎め ない 妖精〜︼

 先に進むと︑建物が無くなり︑木々が聳える道についた︒霧が出ているようで視界が

ほとんど遮られる︒先程の銀世界とは違い︑寒さが増している︒流石のグローブでも指

先まで冷えてしまう︒息を吐くと白い息が霧に溶け込んでいった︒

 視界が悪い中︑兎に角前へと進む︒道は一直線のはずだ︒

 雪に足が取られる︒靴の中に雪が入ってきて︑足が冷えてくる︒爪先の感覚が無く

なってきた︒段々と体温が下がっていく︒目が霞んできた︒また︑あの時の様に気絶す

るのだろうか

?

体が動かなくなってきた︒頭痛が響いてきた︒視界が悪くなってきた︒

遂には目が見えなくなってしまい︑意識が途切れた︒

62 Part12【A fairy who can't hate 〜憎めない妖精〜】

(67)

 ............自然と目が覚める︒どうやら前みたいにまた気絶していたらしい︒だ

が︑今回は〝声〟が聞こえなかった︒何か関係でもあるのだろうか

?

まぁ︑今気にする

程でもない︒それよりもここが何処なのか確認するべきだと判断し︑周りを見渡した︒

見覚えのある銀世界.........倒れた時からここから少しも動いていない様だ︒

 即座に立ち上がり︑また歩き始める︒ここで止まる訳にはいかない︒けど︑どこに行

けばいいのかも分からない︒ただひたすら前に進むだけ︒

 歩き始めてから数分経ったかもしれない︒前方5m位だろうか︑人影が見える︒特徴

は見覚えのあるスカーフが付いているくらい............誰かがすぐに分かった︒

63

(68)

﹁よく来たな人間

!

しかし.........騎士団達は何をしていたんだか.........﹂

 騎士団

?

まさかあの犬耳達の事か

?

﹁うーむ.........まぁいいや

!

人間

!

アタイは今からお前を捕まえる

!

 .........そういえばパズルどこいった

?

チルノの言い方からして沢山あるはずな

んだけど.........

﹁にしてもよく来れたな.........パズル全部解いてきたんだよね

?

なんか10個くら

いあったはずだぞ

?

 意外と多かった︒自分が解いたパズルはたったの二つ︒どうやら犬耳から逃げる際

に正規ルートから外れたようだ︒

﹁ま︑まぁいいか︒とにかく

!

覚悟しろ人間

!

アタイの青攻撃をくらえー

!!

 チルノは右手を突き出す︒すると︑周りから先が尖っている氷塊が現れ︑自分に向け

て飛んできた︒自分はそれを避けようと足を............動かせなかった︒何故かは

わからない︒先程気絶したのが原因だろうか

?

足を動かそうにも動かせない︒それど

ころか︑体も動かせない︒弾幕は迫ってくる︒自分は危険を察知し︑無意識に目を瞑っ

た︒

64 Part12【A fairy who can't hate 〜憎めない妖精〜】

参照

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