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179 3 次元 N クイーン問題の解の存在の検証 情報論理工学研究室 前波

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Academic year: 2021

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179

3

次元

N

クイーン問題の解の存在の検証

情報論理工学研究室 前波 大貴 共同研究者 伊藤 精一

1.

代表的な組み合わせ最適化問題に

N

クイーン問題が ある。

N

クイーン問題は、縦・横・斜めの

8

方向に直進 できるチェス駒のクイーンを、

N×N

マスのチェス盤上 に、お互いの駒の移動可能範囲を侵さないように

N

置く問題である。

本研究では、

N

クイーン問題を拡張した

3

次元

N

イーン問題を対象とし、その解について検証する。3

N

クイーン問題とは、

N×N×N

マスの立体のチェス 盤上に、2 次元クイーンの移動方向を踏襲した

26

方向 に直進できるクイーンを、お互いの駒の移動可能範囲を 侵さないように複数個配置する問題である。

2

次元

N

イーン問題にでは、

N≧4

の場合

N×N

マスに

N

個のク イーンを配置する解が存在する。しかし、

3

次元

N

クイ ーン問題では、N2 個のクイーンを配置する解は一般に 存在せず、各

N

の値に対してお互いの移動可能範囲を 侵さないように配置できるクイーンの最大数

m (≦N

2

)

は明らかでは無い。したがって、

3

次元

N

クイーン問題 は、与えられた

N

の値に対し、クイーンの最大配置可 能数

m

と、その時のチェス盤上の配置パターンを解と する。本研究では、各

N

に対して

3

次元

N

クイーン問 題の解を求め、

3

次元

N

クイーン問題においてクイーン の最大配置可能数

m

に法則性があるのかを検証する。

2.

研究内容

本研究では、C++言語を用いて

3

次元

N

クイーン問 題を解くプログラムを作成し、各

N

の値に対して最大 配置可能数 m とその配置パターンを求めた。本研究で 作成したプログラムは、バックトラック法により探索を

(0,0,0)から x

方向、y方向、z方向の優先順で解の探索 を行う。計算時間が膨大に掛ることが予想されるので、

本研究で作成したプログラムは一定時間毎に探索途中 のデータをファイルに記録し、そのファイルデータより 記録した時点から再探索する機能を設けた。また、探索 中にそれまでに得られたクイーンの最大配置可能個数

t、

現時点の探索でチェス盤に配置されているクイーンの 個数

q、プログラム上探索予定の空きマスの数値 e

に対

t-q > e

ならば、現時点のクイーン配置パターンから の探索では今までのクイーンの最大配置可能個数を超 える事がないので、次の配置パターンに変える事によっ て計算時間の短縮を図っている。また、図

1

のようにク イーンの初期配置位置がお互いに立体チェス盤の中心 から対称とならない位置に限定することにより、立体チ ェス盤を反転・回転した場合に同一となる配置パターン を極力抑えて探索することにより計算時間の短縮を図 っている。

1 N=5

の限定クイーン初期配置群

1

クイーン最大数mおよび探索時間

N m

探索時間

4 7 1

5 13 224

6 *21 143

時間以上

*検索途中の現時点での解

3.

1

N=4,5,6

に対する

3

次元

N

クイーン問題のクイ ーン最大数および探索に要した時間を示す。表

1

より、

計算時間が指数的に増えているのがわかる。単純なバッ クトラック法では

N=5

に対する計算時間は

3300

秒掛 っていたが、プログラムの改善により

224

秒に短縮に 成功した。

4.

まとめおよび今後の課題

本研究では、3次元

N

クイーン問題を解くプログラム を作成した。本研究で作成したプログラムはバックトラ ック法を用いているため、サイズ

N

が大きくなると指 数的に探索時間が増加する。今後の課題としては、バッ クトラック法に代わる新たな探索方法での探索、または 抜本的なバックトラック法の改良、もしくは、実行環境 の改善を行うことである。また、Nと最大配置可能数m との関係については、得られた結果が少ないため充分な 検証を行うことができないため、より大きな

N

に対す る解を求めて

N

m

の関係の検証を行うことも課題で ある。

参考文献

1) 岡田章三:m 次元 n クイーン問題, 岐阜高専紀要 37号, pp.13—16, (2002).

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