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都市環境改善路面緑化システム に関する調査研究報告書

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ENAA 2009-プ2

平成21年度

都市環境改善路面緑化システム に関する調査研究報告書

平成22年3月

財団法人エンジニアリング振興協会

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

http://ringring-keirin.jp

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本報告書は、財団法人JKAから機械工業振興資金の補助を受け、財団法人エンジニア リング振興協会が実施した平成21年度「都市環境改善路面緑化システムに関する調査研 究」の成果をとりまとめたものであります。

本調査研究では、地被植物を用いて環境負荷の低減と良好な緑視環境を創出するために、

都市の軌道敷きや駐車場および歩道などのアスファルトやコンクリートで被覆された路面 などで、車両の輪荷重や踏圧の負荷から植物が健全に生育する省管理型の路面緑化システ ムの開発と、これを推進するための方策の検討を目的としています。

植物による温暖化防止や大気浄化は、光合成によるCO2の固定やフィルター効果による 浮遊粉塵の吸着等有効な手段です。そのため土木構造物や都市建築物の緑化に積極的に活 用されてきましたが、主に緑化対象は建物屋上や壁面等に限られていました。環境の悪化 とともに都市緑化は急増し、最も緑化が困難である踏圧地についても緑化のニーズが高ま っています。アスファルトやコンクリートで被覆された路面は緑化対象面積が大きく、ま た期待される緑化の効用も大きいものです。このような背景のもと、上記目的達成に向け た調査研究を行いました。

当協会は、創立以来、社会・経済の変化の様相を見定めながら、エンジニアリング及び エンジニアリング産業の新しい活躍の可能性を求め、地球環境保全、資源エネルギーの有 効利用、社会資本の充実、地域の活性化等幅広く社会開発型システム関連のテーマを選定 し、産学連携のもと、当協会の研究開発企画委員会に技術テーマ別研究会等を設置して、

調査研究を推進しております。

本事業は、この研究開発企画委員会の活動の一環として、学識経験者及び関連の専門家 からなる研究会(委員長:輿水 肇 明治大学 教授)を編成し、調査研究を実施したも のであります。なお、本調査のとりまとめに当たっては、株式会社竹中工務店が中心とな って行いました。

この事業にご協力いただいた関係各位に対し心から謝意を表するとともに、本報告書の 成果が各方面で有効に活用されることを切望する次第です。

平成22年3月

財団法人エンジニアリング振興協会 会 長 増 田 信 行

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委員名簿

員会

委員長 輿水 肇 明治大学 農学部 緑地工学研究室 教授 委員 原田 鎮郎 (株)環境システム研究所 代表取締役

横山 仁 (財)東京都環境整備公社 東京都環境科学研究所 長島 芳雄 (株)竹中土木 技術本部長 常務取締役

三浦 克 (株)竹中道路 取締役社長 坂井 剛太郎 (株)朝日興産 代表取締役 横林 英記 日本植生(株) 技術部 部長

日野林 譲二 大日本プラスチックス(株) 営業本部 商品開発部 部長 米澤 敏男 (株)竹中工務店 技術研究所 リサーチフェロー

事務局 大野 宣夫 (財)エンジニアリング振興協会 技術部 部長 事務局 松本 義昭 (財)エンジニアリング振興協会 技術部 研究主幹

作業部会

部会長 米澤 敏男 (株)竹中工務店 技術研究所 リサーチフェロー 委員 佐久間 護 (株)竹中工務店 技術研究所

三坂 育正 (株)竹中工務店 技術研究所 小島 倫直 (株)竹中工務店 技術研究所 安藤 慎一郎 (株)竹中工務店 技術研究所 村谷 優 (株)竹中工務店 技術研究所 鎌田 英志 (株)竹中工務店 技術研究所 若林 伸介 (株)竹中工務店 技術研究所

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目 次

委員会・作業部会名簿 目次

はじめに

1) 背景 ... 2

2) 目的 ... 2

3) 調査研究の内容 ... 3

第1章 路面緑化の実態調査 1.1 文献調査 ... 4

1.1.1 文献調査の概要 ... 4

1.1.2 調査結果 ... 5

1.1.3 調査文献とその抄録 ... 9

1.2 駐車場緑化事例調査 ... 22

1.2.1 調査対象 ... 22

1.2.2 調査票・調査内容... 22

1.2.3 調査結果 ... 39

1.3 軌道敷緑化事例調査 ... 44

1.3.1 調査の目的と背景... 44

1.3.2 現況調査 ... 45

1.3.3 現状の課題 ... 51

1.3.4 緑化の効果 ... 53

1.3.5 今後の対応 ... 54

第2章 路面緑化のシステム化に関する各種実験・評価 2.1 路面緑化試験体による耐踏圧実証実験 ... 55

2.1.1 実験概要 ... 56

2.1.2 路面緑化試験体の施工 ... 61

2.1.3 踏圧実証試験と評価 ... 64

2.2 路面緑化システムの植物生育要因効果把握実験 ... 66

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2.2.1 実験概要 ... 66

2.2.2 実験スケジュールと評価方法 ... 68

2.3 芝生の耐乾燥性要因効果把握実験 ... 70

2.3.1 実験概要 ... 70

2.3.2 実験スケジュールと評価方法 ... 72

2.3.3 節水型灌水システム文献抄録 ... 75

2.4 路盤内水分測定 ... 84

2.4.1 背景 ... 84

2.4.2 目的 ... 86

2.4.3 実験用試験体 ... 86

2.4.4 実験手順 ... 89

2.4.5 実験結果 ... 91

2.4.6 まとめ ... 102

2.5 路面緑化の地盤耐力測定 ... 103

2.5.1 路面緑化の構造設計の考え方 ... 103

2.5.2 舗装の構造評価法... 104

2.5.3 路面緑化適用法 ... 105

2.5.4 今後の進め方 ... 107

第3章 路面緑化の概念設計 3.1 路面緑化の「あるべき姿」 ... 108

3.1.1 理想像の追求 ... 108

3.1.2 理想的な路面緑化像 ... 110

3.1.3 具体策の提示 ... 111

3.1.4 補足資料 ... 113

3.2 今後の課題 ... 115

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はじめに

環境の世紀と言われている 21 世紀は、言い換えれば不安の世紀でもある。環境悪化や 温暖化が進み、資源は枯渇し、人口は増え続け、人類は生き延びることができないのでは ないかという警告を突き付けられてきた。その結果、少しでも他の人々より長く生き残ろ うとする発想から、キャップアンドトレードによる操作、資源保護のためのグローバルな 保護規制や、生物多様性維持のための遺伝子の金融商品化が始まっている。その争いや競 い合いは地球を超えて拡がるのであろうか、映画 AVATARのように。

た と え 人 類 の 生 存 領 域 が 他 の 銀 河 系 へ 広 が ろ う と も 、 こ の 地 球 で 生 き て い こ う と す る 人々は、地球上の他の生物と共生するライフスタイルをとらねば生きていけないことを知 っている。衣食住のすべてを他の生物の恵みに依存してきたし、これからも依存しなけれ ばならないからである。地球上では、氷河期から間氷期、そして温暖期の間を繰り返しな がら、さまざまな生き物が存在してきた。その間に絶滅したものもあれば、新たに発生し たものもある。人類もその一つである。人類は地球上の他の生物群の一員として生きてき たことをいま再確認したい。

人類は、生物群の営み、すなわち生態系からの恵みにより生かされているのである。生 きることはまず行動することであり、行動とは歩くことから始まり、歩く足元には他の生 物も生きている。そうした生物を踏みしめながら歩いているのが人類である。生物の中に は、歩くことにより、その後に生物を残さない、すなわち歩いた後を裸地にしてしまうも のも存在する。地球のあやうい未来に気付き始めている人類は、その叡智を結集して生態 系への致命的なダメージを与えないような方向すなわちエコロジカルフットプリントを最 小にするよう、すべての行動をシフトすることが求められている。

地表を不透水面へと変えることによって得られる快適性は部分的、一時的なものである。

不透水面積が増大することにより、地表面の放射温度が上昇し、蒸発が抑制され大気の高 温化を助長するため、生活環境は快適なものにならない。不透水面を増大させてきた現代 都市の、全体の最適化を損なう部分の最適化しか行ってこなかった典型例である。アスフ ァルト舗装より芝舗装の駐車場のほうが景観的には好ましい。降雨時には歩きにくい、車 内が汚れるからとより安易で維持管理の楽なハードな舗装を採用してきた。部分の最適化 しか考えないレベルの低い選択としか言いようがない。冒頭で地球環境と人類の生存とい う大きく重い課題を提示したのは、判断のレベルをもう少し高くしたいという願いからで ある。知恵と技術と経費をかける部分を、今までとは違う部分にシフトすべきだというこ とである。耐久性があり、維持管理が容易で、高価ではない芝舗装を開発し、人々の生活 をより快適なものにしようというのが、本調査研究の目的である。

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1) 背 景

都市化の進行に伴うヒートアイランド現象は関心の高い環境問題であり、「ヒートアイ ランド対策大綱」(平成16年度策定)を踏まえて、国や自治体を挙げて総合的な対策を推進 している。自治体や事業者の取り組みの一つとして「駐車場の舗装改善」ある。しかしな がら、駐車場の緑化は、耐久性や芝生の管理などの技術的な課題が解決されておらず、長 期間にわたり健全な状況で維持している事例はほとんど無い状況にある。(兵庫県「グラス パーキング推進事業」実証実験H17年度~H18年度)

また、工場や倉庫の建替え計画は多いが、工場立地法適用以前の建物は建替えに伴う緑 地面積確保がネックとなり、郊外移転があとを絶たない。2004 年 3 月の工場立地法改正 に伴い、東京都は屋上と壁面緑化を緑地面積に算定可能としたが、工場屋根特有のスレー トや折半の荷重制限や壁面緑化の技術的な困難さのために、行政的な後押しにも関わらず 緑化面積は増加していない。路面の緑化が緑地面積に算定可能と判断されると、工場の建 替え需要に大きく貢献すると考えられる。当社が横浜市において、緑化コンクリートを用 いた車両搬出入路の緑化を提案し、緑地面積算定の有無を判断して頂いたところOKを頂 いた経緯がある。路面緑化のニーズは大きい。

市街地の歩道は夏季高温になり、老人・子供・妊婦・身障者などの社会的弱者に過酷な歩 行環境を強いる状況となっている。歩行環境としては電柱と共存する街路樹は棒状に刈り 込まれ、緑陰をほとんど提供できていない。人々は建物の影を選んで歩行せざるを得ない 状況となっている。路面の熱負荷低減は都市環境における社会的弱者保護上の急務の課題 となっている。歩道の緑化は人々の暮らしに直接貢献する都市環境改善のニーズとなって いる。

本年 2月に、緑化コンクリートを用いた軌道敷緑化施工を広島県で実施した。路面電車 は、全国 18都市 19事業者、路線延長約 235kmで営業されている。全国19 箇所の路面電 車のうち、広島、大津、高知、鹿児島の 4都市で実績があるが、いずれも短い区間で試験 的に行われている状況。良好な視環境の形成と熱負荷低減も視野に入れた軌道敷緑化は今 後増加することが予想される。

2) 目 的

夏季の炎天下の路面は、60℃を超える表面温度となるが、植栽面はどんなに温度が上が っても40℃を超えることは無い。暑い日中は植物体自身を冷やす目的もあり、活発な蒸 散作用を行うが、冬季はもちろん曇天や雨天時はほとんど蒸散せず、大気中の温度と水分 を自動調節してくれる。この植物の持つ環境調節機能を路面で活用するため、竹中工務店 で開発した緑化コンクリートを用いて、環境負荷の低減と(雨水の灌水利用、アスファル ト舗装面の熱負荷低減等)、良好な街並み景観の創出を目的に、路面(歩道、街路、駐車場、

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軌道敷、緊急車両進入路など)で地被植物が健全に生育する緑化システムを開発するための 調査研究を行う。

3) 調査研究の内容

本年度の主な調査研究の内容を以下に示す。

(1) 路面緑化の実態調査

① 文献調査、ヒアリングの実施

② 開発商品の植物生育状況、水利用の実態、障害発生の実態を調査する。

(2)路面緑化のシステム化(緑化コンクリート適用)に関する各種実験・評価

① 緑化基盤諸物性評価(物理性、化学性)

② 種センサーを用いた最適灌水システムの検討

③ 水分状態監視システムの調査・検討

④ 踏圧(+歩行のしやすさ)及び輪荷重(タイヤ圧)に耐え、植物の生長点を保護す る機構の開発

(3) 路面緑化の概念設計

① 歩道や車両進入路で地被植物が健全に育成するための路面緑化工法の各種目標値 設定と概念設計。

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第 1 章 路面緑化の実態調査

1.1 文献調査

1.1.1 文献調査の概要

本章では、駐車場の芝生化やその基盤となる保水性コンクリート・ブロック等の路面緑 化技術に関する技術動向・既往研究事例といった基礎資料の収集を目的として行なった文 献調査の結果について報告する。

文献調査は、駐車場の芝生化や緑化用の保水性コンクリート・ブロックに関して、独立 行政法人科学技術振興機構の JICST科学技術分類に従い、文献の検索を行った。検索した 文献については内容を確認し、今回の調査の趣旨に合わないと判断したものを除くことで、

駐車場芝生化に関する文献として 19 件、緑化用の保水性資材に関する文献 23 件の計 42 件を抽出した。抽出した文献については、抄録も併せて後に示す。

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1.1.2 文献調査結果

抽出した文献については、一覧表にまとめるとともに、文献内容の分類を行い、リスト を作成した。表 1.1.2-1には作成した文献リストの一部を示す。

なお、分類した項目は、以下の 4項目とした。

① 施工法・仕様に関する内容

② 植生の生長・維持管理に関する内容

③ 熱環境調査結果に関する内容

④ 緑化用コンクリートおよびブロックに関する内容

⑤ その他(上記に当てはまらない内容)

分類結果は図 1.1.2-1に示す。

表 1.1.2-1 文献リスト(一部)

図 1.1.2-1 文献の分類結果

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以下では、分類した文献に関して、分類した項目の特徴および代表的な文献の概要につい て記す。

1)施工法・仕様に関する内容

施工法・仕様に関する内容が記述された文献は 13件であった。

ここでは、駐車場緑化の一般論として、技術の概要・傾向や現状、そしてその効果や課 題について紹介する文献があったが、ほとんどはメーカー等による緑化駐車場としての開 発商品・技術の紹介となっている。

日本道路協会舗装委員会環境・再生利用委員会環境 WGが緑化舗装の効果、課題につい てまとめている。これによると、緑化舗装はブロック系材料(ILブロック、コンクリート、

ポーラスコンクリート、レンガブロック)と樹脂系基盤があり、いずれも舗装材料と緑化 基盤の感激に緑を配置することにより。緑と踏圧等への支持力を両立させている。緑化部 分の確保方法は使用する材料により異なっているが、一般的な緑化面積率はブロック系で

30~50%程度、樹脂系基盤の場合では概ね100%となっている。効果の評価方法について

は、路面温度上昇抑制や雨水の地下浸透効果などの期待される効果に関して、確立された 方法は無く、表面温度の測定がおこなわれている程度であり、定量的な効果は明らかにな っていない。この後の課題としては、車両走行の安全性・快適性の確保、芝生育成の確保、

歩行性の確保、緑の維持管理等があげられ、効果の定量評価手法の確立も含めて、環境貢 献技術としての展開を期待するとしている。

実際に文献で紹介されている商品化された駐車場緑化技術の仕様・構成の特徴も、ブロ ック系と樹脂系基盤による芝生保護材を用いた構成とに大別できる。さらに、底面潅水に よる給水システムを組合せた仕様も見られた。

2)植生の生長・維持管理に関する内容

植生の生長・維持管理に関する内容が記述された論文は 12件であった。

植生の生長に関しては、施工後の植生の状況、枯損原因についての調査事例があり、枯 損要因として、タイヤによる踏圧や水分不足、自動車エンジンによる排熱の影響、日照不 足等があげられている。特に、駐車場としての利用が及ぼす影響としては、駐車状態の影 響である遮光・遮雨、車の出入りに伴う影響としてのタイヤ圧・熱による損傷が想定され、

駐車場としての利用状況が植生の健全度に与える影響が大きいとされている。コンクリー トブロックを用いた構成は、車の出入りに伴う影響に対して有利であるとも報告例も見受 けられた。また、雑草や病害虫の侵入による影響も示唆されている。施工後一旦は多くの 雑草が侵入するが、施工 4年後には特定の雑草のみが残る傾向が示され、ほふく型の典型 的な芝地雑草と拡大型多年草が著しく分布拡大をしていた。雑草の多くは、施工に用いた

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芝材料・客土等の混入種子から発生・蔓延したものと考えられ、施工時における対応が肝 要であると指摘している。

興味深い文献として、植生の健全度の調査手法として、NDVI 値(正規化植生指数)を 用いる方法が提案されていた。NDVI値とは、本来近赤外域の反射性能を示す指標であり、

近赤外カメラによる撮影から可視赤色バンドと近赤外バンドを用いて算出される。一般に、

植物は近赤外域の反射率が高い特性から植生を判断する。可視画像と NDVI値とを照らし 合わせることで、一般的な舗装部分に比べ一般的な緑化された部分の NDVI値が高いこと に加え、枯損部分では NDVI値が低くなる傾向が確認でき、植物の健全度の判定にNDVI 値による評価が有効であることを示している。

3)熱環境調査結果に関する内容

熱環境調査結果に関する内容は 15件の文献に記述があった。

熱環境調査の多くは、接触型の温度計あるいは赤外線放射カメラ(サーモカメラ)を用 いた表面温度に関する文献である。表面温度計測結果として、アスファルト舗装面と緑化 舗装面とを比較することで、表面温度上昇抑制効果を示している。

兵庫県や大阪府において実施された試験についての報告もあり、多様な駐車場緑化技術 を対象として熱環境調査を行っている。兵庫県においては、50区画を対象として緑化工法 の異なる駐車区画についての調査が実施されている。その結果によると、サーモカメラに よる表面温度測定から、緑化駐車場の表面温度はアスファルト舗装に比べ低く、その効果 には緑被率との対応関係が確認されている。また、NDVI 値との対応関係も見られること から、植生の健全度が表面温度上昇抑制効果に影響していると示唆している。表面温度の 測定結果と一部物性値から熱収支解析を行い、駐車場緑化により顕熱フラックス(大気加 熱量)が小さくなる効果を示しているが、実測による検証は報告されていない。

その他、環境舗装とされる保水性舗装や遮熱性舗装との比較を行った文献もあり、駐車 場においては樹木による日射の遮蔽効果が表面温度上昇抑制にもっとも効果的で、芝生化 が次に効果があり、保水性・遮熱性舗装が次に続くとの結果が示されていた。

4)緑化用コンクリートおよびブロックに関する内容

緑化用の保水性コンクリート・ブロックに関する内容を記述した文献は18件であった。

緑化用コンクリートおよびブロックに関しては、その材料特性に関するものが多く見ら れ、材料の違いによる保水性の向上効果を示したものもあった。

保水性を向上させるために使用されている材料(保水材)は様々であり、リサイクル・

未利用材を有効活用する方法として、石炭火力発電所からの石炭灰を原料とした粒上材や 廃棄物からさせした人工ゼオライトをポーラスコンクリートの空隙に充填する工法、未利

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用木材を保水性ボードに加工してポーラスコンクリートに組み込んだ工法、さらにはコン クリートの植物繊維を混入させることで保水性能を向上させたり、保水性に富む発砲廃ガ ラス材を保水性ブロックの基盤材として使用する工法等が示されている。また、構造的に 工夫して、土壌を充填した土壌収納部を設けたコンクリート製ブロックにより、植栽済み の状態で施工可能な工法も紹介されている。

上記の緑化コンクリートおよびブロックの適用事例についても紹介されており、護岸な どの河川施設やブロック擁壁・盛土切土面の緑化、岩盤の緑化などに適用実績が示されて いるが、駐車場に適用した事例は見受けられなかった。

5)その他

その他の内容としては、9 件があり、緑化駐車場の意義・目的について述べた文献や緑 化分野の今後の事業の一つとして、軌道敷やドッグランの緑化と併せて、駐車場緑化の事 業の可能性について言及した文献もあった。

以上の文献調査を通して、路面緑化技術を開発・推進していく上で解決すべき課題をい 以下のように抽出した。

まず、植物の適正生長を考慮したシステムと管理手法の構築である。自動車や歩行者の 踏圧の影響により、芝生の枯損や不陸が発生する問題が想定され、植物基盤の保護と不陸 対策が両立するようなシステムを開発する必要がある。そのためには、路盤も含めた断面 構成を検討が重要である。さらに、枯損の要因の一つとして、適切な水分管理の必要性が 指摘されており、植生基盤の水分状況を把握することが要求される。植生基盤の水分状況 をモニタリングする手法の考案と最適な水分状況を維持するための潅水装置と制御システ ムの構築をすることで対応する必要がある。

次に、路面緑化による効果として、熱環境改善効果が期待されているが、これまでの実 績では表面温度の計測結果ばかりが示されており、水分状態による効果の違いなどの定量 的な評価が欠如しており、技術の適用・展開時における効果の予測が困難な状況にあると いえる。そのため、開発するシステムの熱収支および蒸発散特性を定量化することで、効 果の定量化と予測を可能にすることが求められる。

以上の課題を解決することにより、当研究会が目標とする都市環境を改善する理想的な 路面緑化技術が開発でき、広く普及できるものと期待する。

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1.1.3 調査文献とその抄録

調査した文献について、抄録と併せて以下に示す。

(1) 都市造成芝地における雑草の侵入と定着様式について-芝生化駐車場を例に-

伊藤操子, 伊藤幹二 (マイクロフォレストリサーチ) 芝草研究、Vol.38, No.1, Page.96 (2009.10.31)

・市街地域に点在する芝地は、生活者にとって様々な形で役立っているが、雑草の進 入により劣化が激しい場所も多い。そこで、雑草の予防と制御に資する目的に。建物に 囲まれた約 900m2の新造成芝地(芝生化駐車場)を対象に施工後 4年目までについて 出現雑草の動向を調査した。その結果、施工後一旦は多くの雑草種が進入するが、4年 目には約半数の特定の雑草のみ残り分布を広げた。これらの種はすでに 2年目から一部 で発生していたが、周囲に発生源がほとんどないことから、施工に用いた芝材料・客土 等への混入種子から発生・蔓延したと考えられた。分布拡大がもっとも著しかった草種 は、ほふく型の典型的な芝地雑草および拡大型多年草であった。以上の結果から、施工 時の雑草フリーの材料の使用、雑草が目立たない施工 2年目からの雑草対策が肝要であ ることが示唆された。

(2) 芝生駐車場実用化試験

宮島葉子, 中西せい子 (関西グリーン研), 渋谷厚志 (稲治造園工務所), 太田太郎 (東邦 レオ), 前窪伸雄

芝草研究、Vol.38, No.1, Page.95-96 (2009.10.31)

・ティフトン 419トールフェスクを利用した簡易潅水型基盤工法(区画 1)とコウライ シベ(TM9)を張った耐圧基盤土壌グラスミックス工法(区画 2)で芝生駐車場を施工し た。区画1ではタイヤ接地部分にコンクリートブロックが使用され、へこみもすり切 りもなく良好であった。区画2は短時間で施工でき、全面の芝生は景観的に優れてい る。タイヤ接地部分にやや凹みがあり、硬度も使用に伴い高くなった。アスファルト との温度差は最高10.5℃となり、温度低減効果が確認された。芝生駐車場はヒートア イランド対策や貴重な緑地となる。それぞれの使用目的、予算に合わせた工法を選択 するとよい。

(3) 駐車場芝生化:その意義と技術

伊藤幹二 (マイクロフォレストリサーチ), 伊藤操子 芝草研究、Vol.38, No.1, Page.14-23 (2009.10.31)

・駐車場の芝生化は,人工的な地表面被覆の代表であるコンクリート・アスファルト舗装

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面積の拡大による反射率の低下や貯熱量の増大に対する実現可能な対策である。その 有効性は持続可能であり,循環性も高く,ヒートアイランド対策の一つとして,費用対効 果が確実な技術・方法と言える。また,住民の意識としては,舗装駐車場を芝生化すれば, 景観が良くなり,健康的で住みやすくなると考える人が多い。駐車場としての利用が芝 生維持 に及 ぼす影 響に ついて は,駐 車状態 の影 響と車 の出 入りの 影響 の二つ が考 え ら れる。前者は車体による遮光・遮雨,後者はタイヤ圧,エンンジン熱などのよる芝生の損 傷である。また,雑草・病虫害の侵入による影響も考慮しなければならない。芝の種類 として はノ シバが 適当 であり,常 時 駐車や 駐車 頻度が 高い 駐車場 は芝 生化す べき で は ないと考える。

(4) 駐車区画の熱性状評価に関する測定-熱赤外画像と近赤外画像を用いた解析-

金本薫希, 竹林英樹, 森山正和 (神戸大 大学院工学研究科)

日本建築学会学術講演梗概集、Vol.2009, Page.891-892 (2009.07.20)

・グラスパーキングの実使用下におけるヒートアイランド対策効果の評価と検証を行っ た。1つは駐車場全体における駐車場区画相互の効果比較、もう1つは区画内の芝生 の枯損(劣化)による表面温度上昇の性状把握である。調査結果より、表面温度と NDVI 値(正規化植生指数)の優位な相関関係が確認でき、今後の効果の評価・検証に活用で きると期待される。

(5) 駐車場の舗装構造改善と緑化による夏季の温熱環境改善効果

橋田祥子, 加治屋亮一, 酒井孝司 (明治大), 青木新二郎 (パーク24 パーキング総合研), 藤崎健一郎 (日本大)

ランドスケープ研究 、Vol.72, No.5, Page.471-474 (2009.03.31)

・駐車場の舗装構造改善と緑化による夏季の温熱環境改善効果について検討した。温度 の低減を目的とした保水性舗装,遮熱排水性舗装,芝生化を行い(東京都多摩市のポート 聖蹟桜ケ丘駐車場にて)フィールド実験を行なった。その結果,1)地表面温度および黒 球温度の測定結果から,地中 7cm の温度では,最も効果が大きかったのは樹木の植栽, 次いで芝生面である。2)保水性舗装と遮熱排水性舗装の効果は,緑化には及ばないがア スファルト舗装に比べると明瞭に温度を低減させていた。

(6) ジオグリッドを用いた芝生広場の施工について

原内文男 (四国地方整備局 国営讃岐まんのう公園事務所)

四国地方整備局管内技術・業務研究発表会論文集、Vol.2007, Page.I.77-I.80 (2007)

・国営讃岐まんのう公園では,繁忙期の臨時駐車場としての機能を有し,駐車場利用以外

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の期間における多目的な利用を可能にする芝生広場を施工した。この施工にあたって は,通常用いられる芝生保護材に代えて,ジオグリッドを用いて表面をすべて芝生にす る工法を採用した。本工法は,土壌改良を施した芝生の客土中にジオグリッドを敷設す ることで,ジオグリッドの特性を活かし,車両荷重における客土の不陸の抑制を可能に したものである。検証試験を行ったところ,ジオグリッドの敷設効果は,客土の含水比 が適度 な状 態では 通常 断面と 比較 して効 果の 発現は 認め られな かっ たが,客土 が 降 雨 の影響 で高 含水比 とな り,車 両の 繰 り返し 荷重 によっ て軟 弱化す る状 態を想 定し た 試 験ではわだち深さが通常断面の1/2以下に低減されることがわかり,その効果を確認す ることができた。本結果を踏まえて8600m`2´の芝生広場を施工した。

(7) 芝生駐車場(EGP)の技術開発 EGP は取替え可能な緑の駐車場

落合辰巳, 市野徹 (名古屋鉄道)

名古屋鉄道株式会社研究報告、No.53, Page.7.1-7.14 (2008.11.13)

・2004年4月工場立地法改正によってEGP が緑地面積に算入できるようになった。従 来の EGP は 2-3 年で芝生が枯れたが,ヤハギ緑化は芝生保護材を開発した。本稿は EGP の開発経緯,工場立地法の適用,温度低減効果,芝生保護材の形状と強度,土壌の開 発,粒 度 試 験,物 性 試 験,施 工 構 造,野 外 実 験,日 照 時 間 の 影 響,気 温 と 芝 生 の 影 響,エ ンジ ン熱が芝生に及ぼす影響,EGPの特徴,今後の課題等を紹介した。現在,アスファルト舗 装上での直接施工,適正な散水間隔,ランニングコストの低減等について実証実験中で ある。

(8) 芝 生 化 駐車 場 に お ける 芝 生 の 劣化 に よ る ヒー ト ア イ ラン ド 対 策 効果 の 低 下 に関 する 実測研究

金本薫希, 竹林英樹, 森山正和 (神戸大 大学院工学研究科)

日本建築学会学術講演梗概集、Vol.2008, Page.1057-1058 (2008.07.20)

・兵庫県福祉センターにおける芝生化駐車場における熱環境調査を行い、熱環境緩和効 果の解析を行った。ここでは、芝生の劣化に焦点をあて、日照りやエンジン熱・タイ ヤの踏圧等の影響による劣化部分を判定する手法として、表面温度の違いを用いるこ とを試みた。調査結果より、可視画像と熱画像から、日中の表面温度上昇から劣化部 分を確認することができた。

(9) 芝生化駐車場における自動車エンジン熱の影響に関する基礎的研究 山田宏之, 養父志乃夫 (和歌山大 システム工), 落合辰巳 (ヤハギ緑化) ランドスケープ研究、Vol.71, No.5, Page.507-510 (2008.03.31)

(20)

・既存の緑化駐車場における自動車廃熱による芝草の故損状態について検討した。目視 により車両熱起因と考えられる芝生故損の有無の実態を調査した。夏季において全て の駐車 場で 芝生熱 故損 の被害 が生 じてお り,自 動車の エン ジンか ら吹 出され る熱 風 が 原因であった。車種によって熱風の噴射強度は異なり,芝生面は最大 70 度に達した。

しかし,地下 5mm,70mm における温度上昇はわずかであり,地下根茎には影響は無か った。

(10) ジオグリッドを用いた芝生広場の施工について

佐土恭教 (国土交通省 四国地方整備局 国営讃岐まんのう公園事務所) 四国技報、Vol.7, No.13, Page.37-39 (2007.07.01)

・香川の讃岐まんのう公園で,芝生の客土中にジオグリッドを埋め込むことで,駐車場と しても使用可能な芝生広場を施工した。車両荷重による客土の不陸と固結化防止のた め,ジオグリッドを埋め込んだ。本施工前に試験施工を行い,客土の含水比を変えてわ だち深さと土壌硬度を測定した。降雨時の高含水状態でもわだち深さは小さく,本工法 の有効性を確認した。アンケート調査で芝種を定め,8600 平方米の全面積にフィルタ

層,客土 150mm,ジオグリッド,表土 50mm,芝草の順で敷設した。ジオグリッドの平坦

性と,芝の適正育成のための土壌硬度に注意した。

(11) 熱環境改善工法 共同住宅街における緑化舗装'打ち水ペーブG'の施工例

清水正則 (大林道路)

大林道路株式会社技術報、No.37, Page.28-31 (2007.06.30)

・大林道路(株)は,ヒートアイランド対策として,東京都内のある公務員宿舎構内の駐車 場及び車道に対し,自動潅水システムを備えた緑化舗装を受注した。この舗装は,透水 性 イ ン タ ー ロ ッ キ ン グ ・ブ ロ ッ ク の 開 孔 部 に 芝 生 を 植 え,こ れ に,下 面 に 配 置 し た 点 滴 パイプを通じて,雨水を給水するものである。本文は,この舗装について,構造,灌水シス テム,降雨特性を考慮した給水計画,施工手順,施工上の問題点とその対策等を報告した。

(12) 駐車場の芝生化によるヒートアイランド緩和効果に関する研究

笠原万起子 (神戸大 大学院自然科学研究科), 竹林英樹, 森山正和 (神戸大 工) 日本建築学会学術講演梗概集、Vol.2006, Page.675-676 (2006.07.31)

・駐車場の芝生化に伴うヒートアイランド緩和効果を評価する目的で、熱画像から求め た平均表面温度で比較を行った。また、代表区画面の熱収支計算を行い、物性値や顕 熱流の時間変化を求めた。その結果、平均表面温度は緑比率が高いほど低くなったが、

芝生以外の材料の温度のバラツキにより相関は小さい。また、熱収支計算から、緑比

(21)

率以外でも日射反射率や熱伝導率の影響も大きいことが示された。

(13) 「外来生物法」の逆風の中で 芝生の新たな用途と魅力-時流とビジネスチャンス-

近藤三雄 (東京農大)

芝草研究、Vol.34, No.2, Page.107-111 (2006.03.31)

・日本芝草学会の再生・活性化を図り,学会成立の根幹を成す芝生産業の隆盛を図るため に,関係者が為すべき事柄について論じた。時流のなかで最も深刻な問題点は,芝生の 需要の低下である。大口の芝生空間の需要が伸びないことを初めとして,維持管理の省 力化を 図る ための 芝生 からグ ラン ドカバ ープ ランツ への 切り替 え,脱 農薬と 生物 多 様 性の偏重,高品質の人工芝の販路拡大などの問題点について論じた。今後の芝生関連事 業で期待される事柄として,ゴルフ場や公園緑地の再生事業,校庭の芝生化,屋上や屋根 の緑化,鉄道・電車の軌道敷の緑化,駐車場の緑化,ドッグランの芝生化などを挙げ,新規 の芝生需要の掘り起こしの必要性を述べた。

(14) 大阪府「駐車場の芝生化実証調査」について 内本大樹 (大阪府 環境農林水産部)

公園緑地、Vol.66, No.3, Page.81-83 (2005.09.30)

・大阪府「駐車場の芝生化実証調査」について報告した。平成15年-16年の間,21区画 芝生駐車場の 3 パートについて,1)芝生化による表面温度の低減効果調査,2)芝生の生 育状況調査,3)芝生駐車場利用者の意識調査,を実施した。その結果,1)夏の日中におい て,芝の部分が最も表面温度が低い。芝面積の比率の大きいものが表面温度の低減効果 に優れている。2)芝の生育状況に関しては,全体的に良好とはいい難い結果となった。

利用頻度に応じて,適した工法を採用することが大きなポイントである。3)緑の景観と

しては88%が良い評価の回答をしている。ヒートアイランド対策にも94%以上の期待

がある。今後の導入意向は61%あった。

(15) ピ カ イ チ!メ ー カ ー の 主 張 異 業 種 企 業 の 技 術 が 集 積 さ れ た 地 球 温 暖 化 に 貢 献 す る リサイクル製品

森下喜郎 (新和商事)

建築知識、Vol.47, No.4, Page.034-035 (2005.04.01)

・芝生駐車場用プレートの開発経緯と製品の特徴を紹介した。「ターフパーキング」は 地面に 敷い た上に 土を 入れ芝 生を 張り込 むと,車の荷 重を 支えな がら 土中の 芝生 の 根 を保護し,芝生駐車場ができる。原料は 80%が廃棄プラスチックの再生品で,独自の成 形法によって他社と較べて施工しやすい長尺物,大きなハニカム開口を実現した。開発

(22)

した会 社は 東大阪 市の 中小企 業グ ループ で,異 業種交 流の 成果と して 廃棄さ れる プ ラ スチックを使った製品を開発した。

(16) 設計者・工務店のためのかしこい植栽デザイン講座 植栽知識編 植栽事例(3)特徴

ある樹木で植栽にストーリーをもたせた子供のための広場 柳原博史 (マインドスケープ)

建築知識、Vol.46, No.12, Page.154-155 (2004.11.01)

・この広場は中景として館の 4階にあるメイン展示施設から見たときの視覚的な楽しさ と,遠景として工業地帯の中に突如出現する,大きな緑の丘というインパクトを演出し ている。敷地内での適度な陰影形成を考慮したレイアウト上で,各々がうちに秘めたス トーリー性をもっている。駐車場と子供の広場という,相性の悪い2つをどのように同 居させるかは課題の1つであったが,プラスチック製芝生保護材の採用で解決した。

(17) 環境改善をめざした舗装技術の現状(5)第3章 舗装の地面被覆による環境負荷軽減

に関する技術 その3

浜田幸二 (日本道路 技研), 村上浩 (道路保全技術セ) 道路、No.762, Page.52-57 (2004.08.01)

・本稿では,標記 3 章に属する芝生や土などの「自然系材料を使用した緑化舗装と土系 舗装」について紹介した。緑化舗装とは,緑(植物で主に芝生)により道路表面を部分的 あるいは全面的に被覆した舗装で,一般には駐車場や歩道,遊歩道に,概して景観に着目 して適用される。舗装材料には,ブロック系材料と樹脂系基盤がある。土系舗装は,土 を主材料とする舗装である。近年では,歩行者系道路への適用事例が増加している。両 舗装の技術の概要,開発・実用化の現状,効果の評価方法,期待される効果と現状での評 価,今後の課題について述べた。

(18) 特集 フロアスケープ エコペーブの現状と課題 鈴木敏 (長谷川体育施設)

資源環境対策、Vol.29, No.14, Page.1349-1354 (1993.11)

・雨水をすべて表面排水によって下水道に流してしまう舗装は,舗装下の土壌を汚染し 地力を低下させる。間接的には地盤沈下や河川の水質汚染の原因にもなり,この問題を 解決するため透水性舗装が行われている。また舗装そのものが環境を向上させる芝生 などの植生舗装も実用化されつつある。ここでは,透水性舗装と芝生舗装について述べ た

(23)

(19) 豊かな未来にいどむ自然の再生と保全に 葛西臨海公園の設計と施工 古野幾万 (東京都庁)

総合建築、No.216, Page.173-180 (1989.10)

・葛西臨海公園の設計と施工に関して,公園の位置,地盤・土壌等の土地状況,計画から開 園 ま での 経 緯,公 園 の 基 本 的考 え 方,公 園 の ゾ ー ニン グ と 芝 生広 場,汐 風 の 広 場,園 路 広 場,駐車場,建築・電気設備,植栽等の主な施設,工事年表と工事概要を述べる

(20) 石炭灰粒状材を活用し環境負荷低減を目指した研究開発状況

井口敬一郎, 武田啓二 (四国電力), 山本房市 (四電技術コンサルタント) 電力土木、No.344, Page.77-81 (2009.11.05)

・石炭火力発電所から副産される石炭灰を原料として製造した粒状材は,軽量で多孔質 のため保水性に優れていることから,基盤ブロック(300mm×300mm×45mm)を作製 し,屋上緑化や魚礁・藻礁の基盤への適用性についてフィールド試験を行った。その結 果,屋上緑化については高い温度低減効果が,また,魚礁・藻礁については選好性餌料生 物(魚 類 の 餌 料 と な り う る 小 型 の エ ビ・カ ニ 類 や ゴ カ イ 類)や 海 藻 が 着 生 する な ど 良好 な結果が得られたのでその内容を報告する。 (著者抄録)

(21) 河川施設のヒートアイランド対策

岩屋隆夫, 杉原大介 (東京都土木技術支援・人材育成セ)

東京都土木技術支援・人材育成センター年報、Vol.2009, Page.217-228 (2009.10.09)

・東京都では,平成 17年度から延べ4年にわたって河川施設のヒートアイランド対策に かかわる種々の実験と計測を行ってきた。本稿では,これらの実験と計測結果の整理を 行い,河川施設の温度実態と温度低減方策の明示を行った。夏季暑熱期における河川施 設(三 面張 りコンク リ ート堤防,コ ンクリー ト 直立堤防,堤 外テラス)と川沿い の 温度実 態,河川施設に求められる温度低減方策(水面への放水,散水,保水性ブロック,緑化,コン クリート直立堤防の壁面緑化,高木を用いた緑化)について述べた。温度低減方策の中 で は,芝 生 堤 防,壁 面 緑 化,高 木 を 用 いた 緑 化 の 効果 が 認 め られ,特 に 高木 を 用 い た緑 化 は外気温の低減という点で,河川施設のヒートアイランド対策を考える場合,重要であ ることがわかった。

(22) 都 市 環 境 の 整 備 向 上 給 水 機 能 付 き 緑 化 ブ ロ ッ ク 舗 装 シ ス テ ム の 開 発-打 ち 水 グラ スパ-クとその開発経緯-

赤川宏幸, 杉本英夫 (大林組 技研)

建設の施工企画、No.713, Page.36-40 (2009.07.25)

(24)

・給水機能付き緑化ブロック舗装システムの概要とその開発経緯を報告した。従来の緑 化舗装 には,潅水の 不足 や車両 通行 による 摩擦 や熱が 植物 の生育 を阻 害する 問題 が あ った。車重に耐え保水性を有するコンクリートブロックと導水シートによる底面潅水 システムを組み合わせた緑化ブロック舗装システム「打ち水グラスパ-ク」を開発した。

湿潤舗 装シ ステム の蒸 発量と 表面 温度の 日変 化を示 し,ヒ ートア イラ ンド対 策と し て の効果を説明した。「打ち水グラスパ-ク」の施工手順,熱環境改善効果,駐車場車路への 適用を紹介した。節水の観点から,雨水の複合利用の考えを提案した。

(23) 新しい緑化ブロック作成技術 植栽とブロック形成を一体で行い,緑化壁面が低コ

ストで完成!

且原真木 (岡山大)

環境浄化技術、Vol.8, No.3, Page.32-36 (2009.03.01)

・最近,国の指導もあり,コンクリート壁を緑化することが推進されている。コンクリー ト壁を緑化すれば無機質な印象が改善され,蓄熱作用の抑制も期待できる。昆虫なども 含めた生態系の保持の観点からも望ましい。岡山大学と八王子工業の共同研究によっ て 従 来 の 問 題 点 を 解 消 し て 植 物 の 長 期 的 な 育 成 を 可 能 に す る 土 壌 を 充 填 し た 土 壌 収 納部を備えたコンクリート製ブロックを開発した。このブロックだと植裁済みの状態 で工場出荷が可能であり,竣工と同時に緑化が完成する。土壌組成と土壌の支持方法を 改善することにより,コンクリート成形体が持つ高アルカリ性の問題も解決し,適度な 保水性 と排 水性を 維持 し植物 が安 定的に 生育 できる,コ ス ト面も 取り 扱い性 も改 善 さ れた緑化コンクリートブロックである。植栽用植物としては,これまでに各種マンネン グサお よび 芝につ いて 使用可 能で あるこ とを 確認し てい る。緑 化ブ ロック 製造 過程, 実施例,特許出願について説明した。

(24) 未利用木材を活用した緑化用環境資材の開発 II

有賀康弘, 白藤裕久, 浪崎安治, 八重樫貴宗 (岩手県工技セ)

岩手県工業技術センター研究報告(CD-ROM) 、No.14, Page.106-109 (2007.06)

・岩手県内の未利用木材を活用する方策として,保水性ボードへの利用を提案し,製品の 試作を行った。さらに,保水性ボードをポーラスコンクリートブロックに組み込んだ製 品を開発し,その緑化環境資材としての効果を確認した。 (著者抄録)

(25) Wet Concrete 生物共生・保水性コンクリートの展開

柵瀬信夫 (鹿島建設)

セメント・コンクリート、No.734, Page.50-55 (2008.04.10)

(25)

・通常のコンクリートに植物繊維を混入させることで重量当たりの保水量を 15-40%と するこ との できる,生 態 系に優 しい コンク リー トを開 発し 実際に 適用 した例 を紹 介 し た。これらには,生き物に適応した水路,気温の上昇を抑制する壁面パネル,緑化L型ブ ロックなどがある。このコンクリートにより従来のコンクリートとは異なった湿潤な 環境を創造することが可能となった。

(26) ヒートアイランド現象緩和に向けた都市空間・建築材料の開発 湯浅昇 (日本大), 梅干野晁 (東京工大)

日本大学大学院生産工学研究科生命工学・リサーチ・センター平成 18 年度 研究報告書 生命工学を応用した資源循環型社会の構築に関する研究、Page.79-84 (2007)

・ヒートアイランド現象緩和に向け,雨水利用蒸発冷却舗装システム,人工材料上のコケ 植物,壁面緑化の維持管理について紹介した。保水性能の高い,毛細管吸水を考慮した 舗装ブロックを開発した。ブロック表面に白華が生じ,蒸発冷却能力が低下した。建物 壁面の根元にホソウリゴケとギンゴケ,舗装ブロックの目地にハネヒツジゴケ,日陰の アスフ ァル ト面に ハネ ヒツジ ゴケ とホソ ウリ ゴケ,湿潤 壁 面にハ マキ ゴケが 発見 さ れ た。維持管理が良好な緑化壁面では表面温度が低く保たれていることが確認された。

生育不良の壁面緑化植物に散水による再生を試みた。

(27) 環 境 と コ ン ク リ ー ト 2.環 境 保 全 ・改 善 に 向 け て の 取 組 み コ ケ 類 を 利 用 し た 植 生 コンクリートの緑化事例

増田理子 (名古屋工大), 青山宏昭 (ミルコン), 依田眞 (中部電力) コンクリート工学、Vol.45, No.5, Page.147-149 (2007.05.01)

・コンクリート会社のブロック作製技術と電力会社が廃棄物から再生した人工ゼオライ トを利用した植生モルタルブロックが開発されている。人工ゼオライトと植物活性剤 等を混入した,給水性・保水性のある土のようなポーラスモルタルをコンクリートブロ ックの表面に加工処理したもので,高等植物,コケ類などの緑化に優れたブロックであ る。石川県金沢市の緑化壁の事例を紹介した。この緑化事例は,比較的高い護岸におい てもコ ケ類 の生育 が認 められ たこ とから,水 分 条件が かな り厳し くて も緑化 が可 能 で あることを示唆している。

(28) 水の気化熱を利用した環境制御 新しい保水性舗装〈給水型揚水性舗装〉

赤川宏幸 (大林組)

建築設備と配管工事 、Vol.45, No.5, Page.11-16 (2007.04.01)

・節水型の給水システムを舗装体内部に設け,蒸発冷却効果を持続することのできる舗

(26)

装 工 法 を 紹 介 し た 。 ア ス フ ァ ル ト 舗 装 タ イ プ で は,開 粒 度 ア ス フ ァ ル ト+珪 砂 の 下 に, 水 拡 散 性 の 高 い 導 水 シ ー ト と 植 栽 に 用 い る 点 滴 パ イ プ を 組 み 合 わ せ た 給 水 シ ス テ ム があり,珪砂の揚水性によって水を舗装表面まで吸い上げる。ブロック舗装タイプでは, 揚水性ブロックとクッション砂の下に導水シートと点滴パイプがある。特徴は導水シ ートの存在であり,配管量の削減,湿潤むらの低減などのメリットがある。本工法を応 用した 天然 芝舗装 シス テム,屋上 緑 化シス テム とのハ イブ リッド シス テムの 事例 も 紹 介した。

(29) 未利用木材を活用した緑化用環境資材の開発(保水性木質ボードの試作) 有賀康弘, 八重樫貴宗, 白藤裕久, 浪崎安治 (岩手県工技セ)

岩手県工業技術センター研究報告(CD-ROM) 、No.13, Page.148-151 (2006.06)

・ポーラスコンクリートブロックに保水性を付与するために未利用木材を活用する保水 性ボードを試作した。試験施工した結果,保水性ボードは植物の根張りに効果があった。

ま た ア カ マ ツ,ス ギ,ナ ラ の オ ガ 粉 を 用 い た ボ ー ド を 比 較 す る と い ず れ の ボ ー ド も 200%以上の吸水率があった。

(30) リニューアルによる都市の再生とコンクリート 2.空間を豊かにするリニューアル

自然と共生するコンクリート

玉井元治 (近畿大 理工), 吉田宗久 (奥村組土木興業 技術部) コンクリート工学、Vol.44, No.1, Page.41-44 (2006.01.01)

・環境への負荷を低減し,自然との共生を具体化するエコマテリアルの概念と都市の再 生をはじめとして,近年,多方面で利用されているポーラスコンクリート(POC)の 現状 と将来展望について,以下の項目順に概説した。1)エコマテリアルの概念,2)環境負荷を

低減する POC,a)雨水の浸透や保水と貯留を目的とした施設,b)景観に配慮した吸音施

設,c)有害ガス吸収材,3)動植物等の生物共生型材料として,a)構造物への緑化,b)緑化コ ン ク リ ー ト,c)水 質 浄 化 用 コ ン ク リ ー ト,d)小 生 物 の 生 息 空 間 や 藻 場 造 成 用 材 料 と し て,e)藻場造成の将来の管理方法。

(31) 知恵で勝負する土木 建設工事で活かすガラス廃材-環境を創出するミラクルソル工

法-

原裕 (日本建設技術)

土木施工、Vol.46, No.4, Page.020-026 (2005.04.01)

・ガラス廃材を再資源化した新素材「ミラクルソル」の紹介,および 3 工法の事例につ いて報告した。「ミラクルソル」は吸水・保水性に富む発泡廃ガラス材で,多数の内部間

(27)

隙を有し,軽量・強固であり,粒度調整ができる。次の 3工法事例を紹介した。1)岩盤斜 面にミ ラク ルボー ドを 設置し て,植 生基材 を吹 付けた ミラ クルボ ード ソイル スト ッ プ 工法,2)岩盤斜面と間伐材との隙間にミラクルソルを布設して,植生基材を吹付けたウ ッドグリーン工法,3)保水性ブロックの基盤材としてミラクルソルを使用した透・保水 性舗装工法。

(32) セメント系護岸が緑化および熱環境特性に及ぼす影響

ZOUAGHI A, 山中誠, 寺田哲美, 城戸聡 (共和コンクリート工業 技研)

セメント技術大会講演要旨、Vol.58th, Page.242-243 (2004.04.20)

・セメント系の環境保全型ブロックやその応用方法の違いなどが、植生被覆率・熱環境 特 性 に 及 ぼ す 影 響 を 定 量 的 に 把 握 し た 。 ま さ 土 を 主 原 料 と し た 保 水 性 材 料 の 試 験 体 (SB)は植生の生育や成長に適し、温度低減効果が高く、安定した効果が期待できる護 岸材料といえる。

(33) 新しい風

石黒香菜美 (ミルコン 技術部)

季刊土木コンクリートブロック、Vol.40, No.3, Page.22-24 (2004.07.25)

・コンクリート製品の使用は,自然の景観や環境を犠牲にし,自然とは本質的に相容れな 存在なのだろうか。今回,開発・施工した環境保全型大型積ブロックの現場について設 計技術者の立場から報告した。施工された製品は「JB ロック」という株式会社ミル コンが製造した組積用大型ブロックである。JB ロックの特長は,ブロック前面に植物 活性材や吸水性・保水性の高い特殊混和材などによる植物育成層を構築していること である。ポットによる植生部を設けなくても表面に直接植物が育成する構造になって いる。今回は出荷時に植物の種子を表面に吹付け,現場で発芽するように施工した。

(34) 緑化コンクリート製品の開発

福島祐一, 村田浩三 (三菱マテリアル), 清水正弘 (三菱マテリアル建材) セメント研究所研究報告、No.10, Page.56-69 (1999.01.04)

・粗骨材を結合材で結合した植生用ポーラスコンクリート「グリーンポーラス」の開発 実験である。18-25%の連続した空隙を持つポーラスコンクリートであって,空隙に保 水材のパ ー ライト,ピー トモス,製紙 汚泥焼却 灰(肥料 や土 壌改良材 に 使用され て いる) を充填して芝の成育状況を調べ,通常の土壌に比べると成育は劣るが,連続空隙が大き いほど良好な成育が見られた。連続空隙率を 18%と 25%とし,1m 角の形状で,客土を 保持で きる ように 上部 に玉状 突起 を設け たブ ロック とし,吸出し 防止 材又は 遮水 シ ー

(28)

トと組み合わせて芝の成育実験を行った。盛夏のような過酷な条件でも長期的には芝 の植生が達成された。

(35) 環境共生へ向けた 5 つのアクション NO.5 緑化コンクリート コンクリートの壁

面に蘇る緑の大地

柳橋邦生 (竹中工務店 技研)

SD、No.412, Page.126-128 (1999.01)

・(株)竹中工務店は,緑化コンクリートを開発し,建築の外構や河川護岸などに使用した。

25%の空隙と,約 15N/mm`2´の強度を持つポーラスコンクリートに保水材と肥料を

充填し,表面に薄層客土を置いた。アルカリ性は高炉スラグで抑制した。急勾配の緑化, 建物周囲に保護ブロックを併用した,緑の車両進入路の施工例を図示した。

(36) 植生コンクリートの研究報告 林寿夫, 井手一雄 (三井建設)

三井建設技術研究報、No.17, Page.21-24 (1992.12)

・農業分野に使用されつつある高吸水性樹脂を保水材として利用し,芝などの草花を粗 密な透水コンクリートに植生させる研究を行なったものである。その結果,保水材と土 とを混合した材料を用いることにより,コンクリートが一般土壌と同程度の管理で安定 した芝の生育を可能とする植生基盤と成り得ることを確認した。 (著者抄録)

(37) 修景緑化工法 黒田博 (ジャグラス)

土木施工 、Vol.30, No.10, Page.9-11,13-19 (1989.10)

・景観保全の緑化工法の基盤材「L-G グリーン」の概要と使用事例を紹介した。材料で は肥料成分・経年変化分析・他の土壌との保水性の比較を示す。特に肥料効果の持続と 保水性に優れる。事例では道路法面の吹付けのり枠内と井桁ブロック枠内の緑化,河川 の護岸ブロックの緑化,屋上庭園について,施工場所・月日・施主などを具体的に述べる。

会員56社の名簿も明記した

(38) 修景緑化への「L-Gグリーン」の応用

ジャグラス

セメント工業、No.208, Page.24-29 (1988.07)

・L-Gグリーンは人工的な緑化基盤材であり,セメント・コンクリート製品と併用するこ とで多彩な緑化が可能である。化学的にはバランスのとれた肥料成分と長期的な肥料

(29)

効果,物理的には通気性,保水性にすぐれる点が特徴である。ここでは施工例として,1) 宮ケ瀬ダム フリーフレ ーム工枠内 緑化,2)井枠 ブロック内 緑化,3)東京 証券取引所屋外 庭園工事,について紹介した

(39) 保水性の高い追肥のいらない完全肥料自給緑化基材 L-Gグリーン

日本セメント, ジャグラス

セメント工業、No.199, Page.15-19 (1986.11)

・L-G グリーンは緑化基盤材で,分解速度の異なる有機質材料と黒土ほか数種類の有効 材料にバクテリアを配合,圧縮成形したブロックである。土中でゆっくりと自然分解し, 無機質に近い土壌に肥料分を永続的に供給する。また,保水性が高く,乾燥期の植物の 生 育 障 害 を 防 止 す る 。 本 基 材 の 用 途 と し て,緑 化 困 難 地(裸 地 な ど)・ブ ロ ッ ク 擁 壁 ・盛 土・切土面などの緑化用に使用が考えられる

(40) 緑化土留めコンクリートブロック 西沢紀昭 (中央大理工)

道路とコンクリート、No.72, Page.10-15 (1986.06)

・切土,盛土部の保護工及び擁壁工に用いる植生ブロック製品について 9 社 9 製品を紹 介,報告。これらの構造形式,特徴を表で示し,比較検討し,ブロックの単位重量に基づき 他工法との比較,施工性を説明。次に施工実積を形態,規模について報告。本工法の安 定 度 及び 植 生 工 の効 果,構 造 性 に つ い て言 及 し,植 生 に 特 有 の排 水,保 水 性,裏 込 材 の 検 討について問題提起

(41) 九州地建における一日土研資料 建設省土木研究所企画部企画課

土木研究所資料、No.2255, Page.207P (1985.11)

・九州地方建設局管内の現場技術者からの技術的問題点に関する質問に対する回答をま とめた。内容は,1)土木用コンクリートの耐久性に関する今後の動向及び劣化の評価度 の検討,2)低振動・低騒音くい打工法の選定手法,3)土木構造物の設計における許容せん

断応力,4)コ ンクリート のアクが魚 介類に及ぼ す影響,5)高 深度におけ る地下水の流動

測定 法,6)石 炭採 炭跡(古ど う)の 調査 と対 策,7)ブロ ッ ク 積擁 壁の 安 定計 算,8)耐 震設 計 での土質による土質定数の低減,9)非常用洪水吐の越流長の決定方法,10)流域内の雨水 保水能力向上,11)道路 情報提供関係システム機器の開発と実用状況,12)岩盤緑化工法 など57件からなる。

(30)

1.2 駐 車 場 緑 化

1.2.1 調 査 対 象

駐 車 場 緑 化 の 調 査 対 象 と し て 選 定 し 、ヒ ア リ ン グ 調 査 を 実 施 で き た 物 件 は 、下 記 の 表 に 示 す 16 件 で あ っ た 。

表 1.2.1-1 調 査 対 象 物 件 と 所 在 地

1.2.2 調 査 票 ・ 調 査 内 容

路 面 緑 化 事 例 調 査 に あ た り 、 調 査 票 を 作 成 し ヒ ア リ ン グ を 実 施 し た 。 調 査 票 の 内 容 は 、 以 下 の 項 目 で あ る 。

1) 概 要

① 所 在 地 、 施 工 時 期 、 建 物 用 途 、 施 主 、 緑 化 シ ス テ ム 構 成 、 費 用 、 採 用 の 経 緯 2) 対 象 部 詳 細

① 植 被 率 調 査 、 維 持 管 理

② 設 置 後 の 評 価 、 問 題 点 と 対 策 、 今 後 の 課 題

ま た 、 竣 工 時 の 状 況 や 健 全 箇 所 ・ 不 健 全 箇 所 の 状 況 に つ い て も 調 査 を 行 っ た 。 調 査 票 は 次 項 よ り 示 す 。

No. 駐車場緑化調査対 象物件名称 所在地

1 寺院 宮城県 仙台市

2 介護施設 茨城県 坂東市

3 公園 千葉県 花見川区

4 ホテル 千葉県 浦安市

5 公園 東京都 品川区

6 居住ビル 東京都 江東区

7 研究施設 東京都 江東区

8 公園 東京都 江戸川区

9 エネルギー供給施設 神奈川県 鶴見区

10 公園 長野県 安積野市

11 公園 大阪府 寝屋川市

12 公園 兵庫県 三田市

13 商業施設 兵庫県 西宮市

14 公園 福岡県 福岡市

15 駐車場 福岡県 北九州市

16 展示施設 福岡県 北九州市

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調査対象:1. 寺院

1.所在地 宮城県仙台市 全景写真

2.施工時期 2009年 3 月 3.建物用途 寺院駐車場

4.実施主体

 ・施主 寺院

 ・施工面積 約 200 m2 5.システム構成

 ・植栽基盤 保護材・客土・芝:7cm

 ・土壌厚さ(排水層厚さ)砕石:30cm、砂:3cm 断面図添付  ・灌水方法 なし(夏場も実施せず)

 ・植物種類 ノシバ

6.採用目的及び経緯 駐車場緑化下部を下から順にアスファルト、砕石50cm 設置して雨水を貯水し、庭園の池および散水に利用 するのが目的。雨水利用の際の、フィルター効果を期 待して、駐車場の緑化を採用。

7.費用

 ・施工費用 320万円 (1万6千円/m2  ・維持管理費用 なし

8.植被率調査(目視%) 竣工時写真

車1台分を調査範囲とする

 ・わだち部分 利用頻度大:70%、利用頻度小:100%

 ・エンジン下 利用頻度大:30%、利用頻度小:100%

 ・無踏圧場所 100%

 ・強陰部 なし

 ・駐車頻度 季節変動あり 多い時:40~50台/日、通常:8台/日

*3~5か所調査する

保水性を重視しすぎ、透水性が悪くなっている。

客土や砂に粗めの砂を混ぜたほうが芝の育成には良さそうだ。

基本的に自然の力にまかせており、潅水や施肥は行わない。

車両の規制も行っていないが、看板により注意を促している。 植栽健全箇所写真

①刈込み回数 年2回・・・来年は年1回の予定

②病虫害防除回数 なし

③施肥回数 なし

④灌水方法 なし

⑤不具合補修回数 なし

⑥電気代 なし

⑦水道代 なし

⑧その他 なし

夏場は涼しく、お寺を訪れる方からの評判も良い。

冬季は、砂が水を多く含み、ゆるくなっている箇所もあるため、 不健全箇所写真 透水性をもう少し良くしたほうが良かった。

施工中: 保水材、栄養材など土の攪拌がうまく出来なかった。

竣工後: なし 維持段階:なし

保水材配合量を地域の気候にあった量を、確実に混合すること で、芝の盛り上がりも防げ、わだち部などの擦り切れも経ると 考える。

このまま、管理をしない体制を維持する。

13.今後の課題 10.維持管理

よりも芝が高くなるために、車両走行時に擦り切れる。

12.問題点と対策

       

                                 

施工時に客土に混合する保水材が膨張し芝を盛り上げ、保護材

路面緑化調査票

調査項目 内      容

9.維持管理の考え方

11.設置後の評価

わだち部と無踏圧部で、芝の育成 に差が見られない

工期は4日。竣工後、部分的に芝 が枯れたが、自然に復元した

わだち部、エンジン下の芝の痛み がはっきり分かる。

表 2.1.1-2  各 構 成 要 素 と 植 生 に 必 要 な 条 件 と の 関 係   植 生 に 必 要 な 条 件   緑 化 コ ン ク リ ー ト  ① ポーラスコンクリート  ② 充 填 材   ③ 表 層 基 盤 コンクリート  低 アルカリ性 セメント 保 水 材   緩 効 性 肥 料   低 アルカリ性   ◎   ○   保 水 性   ○   ◎   △   透 水 性   ◎   ○   根 張 り 空 間   ◎   ○   △   発 芽 空 間   △   ○
表 2.1.1-5  芝 生 保 護 材 の 物 品特 性 表 2.1.1-6  芝 生 保 護 材 の 原 材 料 物 性 (6)  充 填 材 、 植 生 の 仕 様   路 面 緑 化 試 験 体 に 用 い た 充 填 材 お よ び 植 生 の 仕 様 を 表 2.1.1-7、図 2.1.1-5 に 示 す 。   ① 充 填 材   充 填 材 は 、 グ リ ー ン フ ィ ル (日 本 化 学 工 業 製 )を 用 い た 。 ス ラ リ ー を 製 造 す る た め の 用 水 は 水
表 2.2.1-2  因 子 と 水 準 の 割 り 付 け : 直 交 表 L 1 6 (4 5 )  No  灌 水 頻 度 ( 5 ℓ /m 2 ・日 )  薄 層 客 土  (厚 み7cm) 芝 保 護 材(厚 み 7cm) ポラコン材 ・厚(厚 み15cm) 下 層 基 盤(厚 み 15cm) 特 性 値 ( 植 被 率 )  1  月 曜 日 赤 ・黒 土 混 合 保 護 材 ( 正 置 ) 5 号 10cm 厚 砕 石 2  月 曜 日 培 養 土 保 護 材 ( 逆 置 ) 5 号 15c
図 2.4.3-1.  実験用試験体の構成  試験体製作手順(図 2.4.3-2)を、下記に示す。 ①  30cm(縦)×30cm(横)×30cm(高さ)の型枠内に、5cm 厚のポリスチレンフォー ム断熱材を四方に設置する。(結果、試験体の基盤充填面積は 20cm × 20cm の 400 c㎡) ②  センサーの設置高さを示すための、テグスを張る。(写真 1)  ③  下層土の焼黒土を、センサーを埋設しながら 7cm 高さまで充填する。(写真 2)  ④  5 号砕石の緑化コンクリートを、センサーを埋設し
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参照

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