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ワークショップ 日本の心の哲学のこれまでとこれから

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Academic year: 2021

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ワークショップ

日本の心の哲学のこれまでとこれから

オーガナイザ:

金杉武司(國學院大學)

提題者:

柴田正良(金沢大学)「日本の心の哲学に未来はあるか?」

鈴木貴之(南山大学)「心の哲学は単一の専門領域なのだろうか」

前田高弘 「知覚の哲学の動向」

T・バージは、20世紀後半の英米哲学を振り返る論文(Philosophy of Language and Mind: 1950-1990)の中で、1970年代を境にして、哲学界のパラダイムをなす分野が言 語哲学から心の哲学に移行していったと振り返っている。これは、日本の(分析)哲 学界にも当てはまることだろうか。当てはまらないとしたら、それはなぜであり、ま たそれは何を意味するのだろうか。これまでの日本の心の哲学研究と英米の心の哲学 研究の間に顕著な違いがあったとしたら、果たしてそれは何なのだろうか。さらにオ ーガナイザの私見では、近年の日本の心の哲学では、いわゆる「通常科学」の段階で 生じる「蛸壺」化(細かな問題に取り組む研究の増加)が生じているように思われる が、これは、日本の心の哲学にだけ当てはまることなのだろうか。本ワークショップ では、科学基礎論学会60周年を機に、このように、これまでの日本の心の哲学のあり 方について振り返って考えてみたい。この振り返りは単なる歴史的なものに留まらず、

次のようなメタ哲学的な問いに結びつくだろう。そもそも心の哲学とは何なのだろう か。それにはどのような存在意義があるのだろうか。心の哲学は、脳科学などの経験 科学とどのような関係にあるべきなのだろうか。これらの点について考察することは、

自ずと、これからの日本の心の哲学の進むべき道について考えることにも繋がるだろ う。本ワークショップでは、以上のような「これまで」と「これから」について、三 人の提題者を中心に議論を展開していきたい。

まず前田の発表では、近年の心の哲学において最も活況を呈している分野の一つで ある「知覚の哲学」の動向を概観することにより、近年の心の哲学が見せている展開 について具体的に考察する。この具体的な考察を踏まえた上で、本ワークショップで は、柴田と鈴木の発表において、心の哲学に対する歴史的・メタ哲学的な考察を行う。

柴田は今回の提題者の中でもとりわけ長く心の哲学に関わってきた哲学者であり、柴 田の発表では、これまでの日本の心の哲学研究についてより広い視野からの考察が行 われることが期待される。そして鈴木の発表では、近年、話題を呼んでいる「実験哲 学」についても触れながら、そもそも「心の哲学」とは何であるのかというメタ哲学 的な問いについて考えていく。

参照

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