9
中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況 一 入学時と一年経過後の比較 ‑
Nut r i t i ona landFood‑ Gr oupI nt akea mongWome nSt ude nt s a tChugokugakuenUni ve r s i t y
‑C o mp a r i s o no f t h e i r C o n d i t i o n s u p o nE n t r a n c e i n t oUn i v e r s i t ywi t hT h o s eOn e Ye a r a f t e r‑
( 2 0 0 5
年3
月3 1
日受理)山本美紀子
菅 淑江
Mi ki koYamamot o Yos hi eSuga
Key wor ds:
栄養教育,女子学生,栄養素等摂取量要 ヒ 日 エ
管理栄養士課程の学生が,栄養教育を受け る中で 自らの食生活 に対す る考え方や態度が どのように変化 してい くのか を知 るために調査を行 った。前回,入学直後 にア ンケー ト調査を行 った中国学園大学現代生活学部人間栄養学科の同女 子学生を対象 と して
1
年後に再び同調査を行い,入学時 と2
年次 になった直後の調査結果 を比較検討 した。その結果,2
年次に有意 に摂取量が少な くなった栄養素等は,エネルギー,炭水化物,たんぱ く質, コ レステ ロール, ビタ ミンD であ った。 また,同様 に2年次に有意に摂取量が少なくなった食品群は,穀類,魚介類,卵類,調味加工食品類であ っ た。は じ め に
今 日,ライフスタイルの多様化等により,偏食や欠食 , 孤食等,食生活のあ り方が様 々な形に変化 してきてお り,
「健康 日本
2 1 」
にも 「朝食を欠食す る人の減少」や 「量 , 質 ともに, きちんと した食事 をす る人の増加」等の 目標 が掲げ られ ている1)。 しか し,朝食 の欠食に関 しては,1 0
代後半か ら2 0
代にかけて欠食率が高 くなる傾向にあり, 平成1 4
年度 国民栄養調査2)では1 5 ‑1 9
歳女子1 1. 4%
,2 0
‑2 9
歳女子2 0. 6 %
と1 5‑1 9
歳で欠食が高 くなり,2 0
歳代 で最 も高い割合を示す結果であ った。青年期 においても これ らのような食行動上の様 々な問題点が発生 してお り, 偏 った栄養摂取状態や,好 ま しくない食生活習慣 の継続 か らくる生活習慣病等が心配 されている。特 に,大学生 になると,高校生の時 とは違 い,アルバイ トやサークル 活動,下宿生活等により,今 までとは生活習慣が大 き く 変化す る学生 も多い。 さ らに,本研究の対象者である学 生は,管理栄養士課程 に所属 してお り,将来,栄養教育を担 ってい く立場 にある。そのためにも, まず 日頃か ら 自らの栄養摂取状態や健康状態に気を配 った食生活 を営 んでい く必要がある。 また,栄養士教育の中で学習 した 知識や技術は 日常生活 における学生の態度を変容 させ る と考え られ ている3)ため,授業で学んだ ことが どの程度 日々の食生活 に活かされているかを把握す ることは大切 であると考える。
そこで,本研究では,同学生 を対象 と して,学生の食 生活の変化を把握す るために,大学入学時 と大学入学1 年後の食生活調査を行い,栄養素等摂取量および食品群 別摂取量の変化について検討 した。
調 査 方 法
1.調査対象
本学,現代生活学部人間栄養学科
2 0 0 4
年4
月現在2
年生の学生5 0
名 を対象 と して4
月に調査を行 った。 この 中か ら有効 な回答を得,2 0 0 4
年4
月1
日現在1 9
歳であ った女子学生
4 5
名 を抽 出 した (以後2
年次 と表記す る)0 また,同学生が2 0 0 3
年4
月に同調査を行 った時の結果 を2
年次 との比較 の対象 と した (以後1
年次 と表記す る)0 対象者の生活活動強度には,学生の生活状態 を考慮 して 生活活動強度Ⅰ
Ⅰ (第6
次改定)を用いた。2.
調査方法調査には,生活習慣 に関す る
5 0
項 目の質問と食物摂取 頻度調査9 6
項 目か らなる自記式 による栄養調査票( WE LLNESS/ Wi n °)
を用 い,2 0 0 4
年4
月2 2
日に実施 した。調査票は,.用紙
B4
サイズ3. 5
枚 (食関連ページのみ ) か らなり,回答所要時間は1 0‑1 5
分である。解析には, 質問票か ら栄養素等摂取量 と食品群別摂取量を算出す る ために,集計 ソフ トWELLNESS/ ST
を用 いた。 また, 群間比較 には「1
年次」,「2
年次」の栄養素等摂取量及 び食品群別摂取量を対応のあるt一検定を用いて解析 し, 危険率5%
をも って有意 と した。結 果 と 考 察
1.対象者の身長 ・体重 ・BM1
2
年次 の平均身長 は1 57. 0±5. 8c m
,平均体重52. 4 ±
9. 0k g
,平均B
MⅠは2 1. 1±3. 1
であ り,1
年次 との有意差 は認め られ なか った (表1
)。平成1 4
年度 国民栄養調査 結果2)の1 9
歳女子の身長の平均値は1 5 8. 2±5. 2 c m
,体重 の平均値は5 4
.4±9. 5 k g
,BMI
の平均値は2 0. 9 7±2. 9 7
で あり,両群 とも国民平均に比べてやや身長,体重が低 く,BMI
が若干高い集団である。表1 対象者の概要
項 目
単位
1年次2
年次 平均 ±s D
平均±s D
身長 cm1 57. 0± 5. 8 157. 0± 5. 8
体重kg 52. 3± 9. 9 52
.4± 9. 0
2.
栄養素等摂取量1
年次に比 して2
年次 に有意に摂取量が少な くなった 栄養素等は,エネルギー,炭水化物,たんぱ く質, コレ ステロール, ビタ ミンD
であ った (表2
)。総エネルギー量においては,
1
年次( 1 8 4
1. 5±5 0 2. 4 k c a
l/冒)では所要量を満た していたが,2
年次( 1 6 9 3. 7
±3 9 9. Ok c a
l/冒)では9 4. 1 %
の充足であった。 これには, 炭水化物,たんぱ く質の有意 な摂取量低下が影響 してい ると考え られ る。たんぱ く質は所要量以上の摂取を確保 す る必要があるが,両群の頻度分布をみ ると,所要量以 下 となる5 5g/
日未満 において,1
年次 (1 4
人) に比べ2
年次( 2 2
人)での頻度分布が高 くなっていた (図1)
。また,
2
年次の約4 8. 9%
が所要量を満た していない結果 となった。脂質については両群間に有意差は認め られなか ったが ,
1
年次( 4 9. 5±1 8. 4g
/冒) に比 して2
年 次( 4 5. 9
±1 6. 2g
/冒)に摂取量が少 な くなる傾向がみ られた (表2
)。飽和脂肪酸 (S
),一価不飽和脂肪酸( M )
,多価 不飽和脂肪酸 (P)の望 ま しい比率は, 1 :1.3:1と され ている。 両群 とも,S:M :P
比は1:1:0. 7
で あ り,飽和脂肪酸の摂取割合が高い傾向がみ られた。脂 質は所要量の範囲内にあるため,飽和脂肪酸の摂取割合 を減 らし,血祭HDL‑
コ レステ ロール血を下げ ることな く,LDL‑
コ レステ ロール血 を低下 させ ることがで きる オ レイン酸4)等の一価不飽和脂肪酸や魚油等に含 まれ る 多価不飽和脂肪酸の摂取割合を多 くす ることが求め られ る。その他,所要量や 目標量を充足 していなか った栄養素 は鉄,食物繊維総量であ った。
鉄では,両群 とも所要量 を満 た してお らず,1年次
( 7. 4±2. 6g
/冒)に比 して,2
年次( 6. 9±2. 8g
/冒) に摂取量が少 ない傾 向がみ られ た (表2)。 頻度分布で は,5 mg
未満 の学生が,1
年次 (7
人)よ りも2
年次 (1 4
人)になると2
倍 の人数 に増加 していた (図2)
0 一方で,1 0 mg
以上の場合 も1
年次(4
人)よりも2
年次(8人)の方が高い頻度分布 を示 していた。 これ らのこ とか ら,
2
年次になり,鉄の摂取に対 し積極的にな った 学生 と,逆 に消極的である学生 との差がひ らいてきてい ることが推察 され る。食物繊維総量 においても,鉄 と同様 に両群 とも目標所 要量を満た してお らず,
1
年次( 1 3. 0±5. 5g
/冒) と2
年次 (1 2. 9±6. 5g
/冒)の両群間に有意な差はみ られ な か った (表2)
。食物繊維摂取量 の頻度分布では, 目標下 限値である2 0g
を充足 している学生は,両群 とも1 0%
程l l
中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況
度であ り, ほとん どの学生が充足できていなか った (図 3)。特 に, 目標下限値 の50%で ある1
0mg
以下 の学生 に ついては,両群とも分布人数には大きな差はみ られなか っ たが,7.5g
未満 になると,1
年次 (4
人) に対 し2年 吹 (9
人) に増加傾 向がみ られた。杉滴 らは5)女子大生は,食物繊維 と鉄 の摂取量が極端 に少 ないことを報告 してお り,本調査でも同様の結果が 示 された。潜在性鉄欠乏性貧血等を防 ぐための鉄 の摂取 や,生活習慣病 の予防の1因子 としても重要である食物 繊維の摂取 を,毎 日の生活の中で どのように具体的に摂 取 させてい くかが今後の重要 な課題 の一つ と考え るo
カルシウムでは
1
年次( 67 3. 7±31 4. 7 mg /
冒) と2
年次( 62 5. 9±27 3. 6mg/
冒)の両群 において所要量 を満た し ていた。平成14
年 国民栄養調査結果2厄 よると,15‑1 9
歳女子の1日におけ るカルシウムの摂取量 は4 87mg
と低く,近松 ら
6
)の報告でもカルシウムの充足率は59. 7 %と
低い割合を示 している。 これ らの結果 と比較す ると,本 研究の対象学生はカルシウムの摂取 に大変積極的である と考え られ る。食物栄養学科の学生は授業 などで知識 を 得 るため関心、が高い7)という報告 もあ り,今回の調査対 象者が管理栄養士養成課程の学生であることが, カルシ ウムの摂取状況に影響を与えていると思われ る。 しか し 一方では, カルシウムの摂取 には,1
年次に比 して2
年 次に少 ない傾 向がみ られた (表2)。 また,骨へのカル シウムの吸収 に必要 なビタ ミンDにおいても,両群 とも表2 平均栄養素等摂取量 (1年次 と2年次の比較)
項 目 単位 平均 ±1年次SD 平均 ±2年次SD t検定 (生活活動強度正一
エネルギー kCal 1841.5±502.4 1693.7±399.0 *■■■*****■ 1800 炭 水化物 g 279.3±70.8 258.1±55.9 284‑306 たん ぱく質 g 66.2±23.6 59.2 ± 21.7 55
脂 質 g 49.5±18.4 45.9±16.2 40‑600、50 炭水化物エネルギー 比 率 % 61.1±5.0 61.4±5.7
たんぱく質エネルギー比率 % 14.2±2.2 13.7±2.6 脂 質エネ′レギー比 率 % 23.9±4.4 24.1±4.6 飽 和脂 肪酸 g 14.0±5.4 13.1±5.2 一価 不飽 和脂 肪酸 g 14.2 ± 5.6 13.3±5.1 多価 不飽 和 g 9.5±4.0 8.9±3.5 P/S比 0.7±0.2 0.7±0.3 コレステロ‑ ′レ mg 268,8±111▲8 230.2 ± 116.7 カ′レシウム mg 673.7±314.7 625.9±273.6
鉄 mg 7.4 ±2.6 6.9±2.8 12
カリウム mg 2717.4 ±1055.2 2557.4 ±1111.7 2000
レチノー ′レ当量. 〃gRE 1192.7±671.3 1191.9±793.8 0.5480 カロテン 〃g 5280.1±3075.4 5574.5±4162.1
ビタミンB】 mg 1.0±0.3 0.9 ± 0.3
ビタミンB2 mg 1.4±0.6 1.3 ± 0.5 1.17 ビタミンC mg 132.2±66.6 123.9±68.6 100 ビタミンD 〃g 8.5 ± 5.4 6.5±3.7 2.50 食物繊 維 総 量 g 13.0 ± 5,5 12.9±6.5 20‑25 食塩 相 当量 g 9.2 ± 2,2 9.0±1.8 10g未満 質エネルギー比率には18‑29歳を.その他の項 目には18‑29歳,または18‑29歳女子の所要量を用いたC
・*p(0.05,料p(0,Ol
・有意差検定 ;対応のあるt検定
所要量 を満た してはいたが,
1
年次( 3 40. 8±21 5. 7〃g/
冒) に比 して2年次
( 2 5 9. 4±1 8 8. 4pg/
冒) に有意 に摂 取量が少 ないことも認め られた (表2
)。骨粗餐症 は, 中年以降の女性 に多 く見 られ,その要因は多様であるが , 成人期以降の生活習慣 に大 き く影響 を受け ると言われ て いるが,大学学齢期は比較的安定 した骨量形成期である にもかかわ らず, ライフスタイルによ って大 き く変動す ることも認め られている8),9㌧1・2
年次 と同様 に3 ・
4
年次においても, カルシウムや ビタ ミンD
への高い摂 取意識 を持 ち,所要量 を充足 してい くライフスタイルの 確立が大切である。1412
10 12 8 ll1.0 9 ロ1年 次
8 「臥3 3 6 7 .「3
潤 3 .
B2年 次6 42
0夢 5 5 5
J
r\、
'\ .I‑ .'‑ .J'p' .‑. I
図1 たんぱ く質摂取量の頻度分布1 2 10
ロ
1棚 .10 9 9 EI2年次
8 6
4 20
㌔ A .6 5 鳳5 7舶 A ..a .脂
二三 ÷ 宣
図
2
鉄摂取量の頻度分布16 14 12 1086420
㌔ 0品 .福 .14
8 85
610.庵 .福庵
ロi)2年凍1年次.
㍉ ㍉ ∵ ∵ ∴
3.
食品群別摂取量1
年次に比 して2年次に有意に摂取量が少 な くなった 食品群 は,穀類,魚介類,卵類,調味加工食品類であ っ た。穀塀 の場合,
1
年次( 3 93. 2±11 0. 5g/
冒)では所要 量 を満た していたが,2
年次( 3 45. 5g±1 1 2. 0g/
冒) では90.9%の充足であ った (
表3
)。穀類 の頻度分布 に つ いて300g未満 でみ る と,2
年次 (1 4
人 ) は1
年 次(6
人)の2
倍以上の人数 に増加 していた (図4)
。今 回は,学生の食習慣 についての検討は行 っていない 。そ のため,明確 に把握す ることはできないが,穀類の摂取 が25 0g
未満 の学生 の場合,3
食 のうち少 な くとも 1食 は欠食 している可能性が考え られ る。1人暮 らしは生活 リズムの乱れか ら朝食の欠食回数を増やす という報告10)もあ り,大学生 となり生活 リズムが変わ ったことにより, 食生活に乱れが起 こっていることが推察 され る。
魚介類の場合,
1
年次( 4 9. 5±3 2. 4g
/冒)で も所要 量を満た していなか ったが,2
年次( 3 6. 4±2 7. 2g
/′日) ではさらに摂取量が有意に減 り,その充足率は60. 7%で
あ った (表3
)。魚介類 の頻度分布 をみ ると,所要量 の5 0%である 3 0g
未満での分布が,2
年次( 2 5
人)におい ては1
年次 (1 3
人)の約2
倍の人数に増加 してお り,負 介頬離れの傾 向がみ られ る (図5
)。 また このような魚 介類の摂取量不足が,たんぱ く質や多価不飽和脂肪酸等 の摂取量の低下 にも影響を与えていると考え られ る。卵類においても魚介頬 と同様,
1
年次( 3 0. 2±1 8. 6g/
目),
2
年次( 2 2. 7±1 9. 6g
/′日)とも所要量を満た して お らず,2
年次では56. 9%の充足であ った (
表3
)。頻 度分布では,1
年次 に対 し2年次 において50g
以上での 分布人数の減少 と,20g
未満での分布人数の増加傾向が み られた (図6
)。 これ は,卵 の栄養価 に対す るイメー ジの変化によるものなのか どうか,今回の調査では確認 す ることができなか った。1
年次に比 して2
年次に有意に摂取量が多 くなった食 品群 は,砂糖類であ った (表3
)。その他,菓子類, し 好飲料,緑黄色野菜等 において,1
年次 よ りも2年次に 摂取量が多 くなる傾向がみ られた (表3
)。穀類や魚介類,卵類等の所要量が低下 し,菓子類や し 好飲料の摂取量が多 くなるという傾向がみ られ ることか ら,間食によって空腹等を補 っている食行動が推察され
る。
一方で,緑黄色野菜の摂取量が
1
年次( 1 2 3. 4±8 5. 5 ど/
冒)に比べ2
年次( 1 3
1. 5±1 0 8. 5g
/冒)で多い傾向 にあることか ら,緑黄色野菜 を積極的に摂取す ることへ の関心が高 くな っていると思われ る。 また,「健康 日本 21」の 目標 に野菜摂取 の増加 という項 目がある1)。 この 中で,野菜類 の 目標値を35 0g
′/日以上 と しているが,平 成1 4
年度 国民栄養調査結果2
)の平均摂取量 では,15‑
1 9
歳女子215. 3g
/′目と目標値に対 し低い摂取量であ った。これ に対 し,本研究の対象者 は,
2
年次で野菜類321.2 ど/
日と 目標値 にこそ達 していなか ったが,上記15‑1 9
歳女子の平均値 を大 き く上回 っていた。 これ は, カルシウムの摂取 と同様,対象者が管理栄養士課程の学生であ り,授業で学んだ ことを食生活 に反映 させている結果 と も捉え られ る。
しか し
,
1年次 と2年次を比較 した場合, カルシウム や緑黄色野菜 の積極的 な摂取 という特異的 な結果を除 く と,学年が上が った2年次に,全体的に栄養素,食品群 の摂取量不足がみ られ,食品の摂取に対 して消極的 な傾 向がうかがわれた。調査時期が4
月の始め ということを 考えると,大学生になってか らの1年間でライフスタイ ルに変化が生 じ,そのことが食生活に影響 を及ぼ してい る一要因となっているのではないかと推察 され る。 特に, 調査対象者が管理栄養士を志す学生であることを踏 まえると, 自らの食生活の内容にもっと関心、を持 ち, カルシ ウムや緑黄色野菜に限 らず,他の栄養素等の摂取につい ても積極的 な努力が必要であると考える。
また,今後 は,各栄養素等摂取量を 「日本人の食事摂 取基準
( 2 005
年版)」の考え方で判定 してい くことにな るため,集団の判定ではな く,個を対象 と した判定に切 り替えなければならない。そ うす ると,各 々自らの食生 活について見つめ直 し,改善策等を考え, さ らにそれ ら を行動に移 させ てい くための指導がます ます重要 となる と考える。13
中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況
表 3 食品群別摂取量 (1年次 と2年次の比較)
(∩‑ 4 5 )
項 目 単位 1年次
2
年次 t検定 食 品構成 平均± SD
平均 ±SD
穀類 g
3 9 3 . 2 ± 1 1 0. 5 3 4 5 . 5 ± 1 1 2. 0 * ** **
辛** 3 8 0
い も類 g3 3. 3 ± 3 3 . 4 2 8. 0 ± 2 2. 9
110砂糖類 g
7 , 7 ± 1 . 4 8. 5 ± 1 . 6 5
菓子類 g6 0 ー 4 ± 3 8. 5 6 8. 0 ± 5 4, 5 2 0
油脂類 g4. 9 ± 3. 5 4. 6 ± 3. 0 2 0
豆類 g5 6. 6 ± 3 7 . 7 4 6. 4 ± 3 5 . 4 6 0
魚介類 g4 9. 5 ± 3 2. 4 3 6. 4 ± 2 7 . 2 6 0
肉類 g5 6. 1± 41 . 9 4 8. 7± 3 9. 5 6 0
卵類 g3 0. 2± 1 8 . 6 2 2. 7 ± 1 9. 6 小
乳類 g2 8 6, 7 ± 2 2 6. 6 2 5 3 . 5 ± 1 7 5 . 0 2 0 0
緑黄色野菜 g1 2 3. 4 ± 8 5. 5 1 31 . 5 ± 1 0 8̲ 5 1 2 0
その他 の野菜 g1 8 3. 3 ± 1 ( ) 5 . 8 1 8 9. 7 ± 1 2 6. 7 2 3 0
果実類 g1 1 5. 6 ± 9 6. 2 1 0 5. 3 士 1 01 . 3 1 5 0
きの こ類 g7 . 6 ± 5 . 8 7 . 8 ± 8. 5
10 藻類 g3. 3 ± 3. 3 3. 6 ± 3. 8
10 し好飲料類 g9 9. 2 j =1 1 3. 1 1 1 4. 1 ± 1 1 0. 2
100調味 料 .香辛料寿 g
4 8. 7 ± 1 2, 4 5 0. 8 ± 1 3. 2
食品構 成は 「第六次 日本 人の栄 養所要量」 の中の年齢区分別
1 8 ‑2 9
歳 と した=マ ヨネーズは調味料 ・香 辛料類 に分類 されている=
' p < 00 5 , +
+p < 00 1
有意差検定 ;対応 のあ るt検定
18 16 14 12
10q864206;
5
3 8 .読 .適 .脂 .舶 r1 7
9ロ
E)21年次年次#:S,鷲 ,
鷲
,##:d u鷲 ,♂♂ 汐
か、シ 図4
穀類 の頻度分布3 0 2 5
2 5
D1年次2 1 1 … 0 5 1 3
.ri1 1
.完 .flL .ii .読 .rt10 El.2年次0
x.,'
I
,J\.xx
.,'、x
x.'、x
.′J.
.,'J .x. 図5
魚介類の頻度分 布2 5 22
ロ1年次2 0 匂2年次
1 5 1 4
1 0 5 0 ♂ 1 4
1 11 0
潤
.庵 . 0 05
12♂ d
♂
wqj♂ ♂ ♂
図6.卵類 の頻度分布
参 考 文 献
1
)健康 ・体力づ くり事業財 団編 :「健康 日本2 1( 2 1
世 紀 における国民健康づ くり運動 について)」,健康 日 本2 1
企画検討会 ・健康 日本2 1
計画策定検討会報告書( 2 0 0 0 )
2
)健康 ・栄養情報研究会編 :国民栄養 の現状 平成1 4
年厚生労働省国民栄養調査結果( 2 0 0 4 )
,第一 出版 , 東京3
)照井真紀子,鈴木久乃 :ある栄養士教育課程 におけ る学生の献立作成能力の要因,栄養学雑誌( 2 0 0 0 ) 5 8
,7 7 ‑ 8 4
4
)林千治,宮西邦夫,橋本修二,岡本和士,前 田清, 柳生聖子,加藤孝之,後藤桂葉,大脇淳子,豊島英 明 :栄養指導による 日常摂取栄養素 (摂取総エネル ギーおよび三大栄養素)量の変化が血清脂質および 関連因子に及ぼす影響 について, 日本公衛誌( 1 9 8 9 ) 3 6
,6 5 2 ‑ 6 6 0
5
)杉浦陽子,柳沼裕子,岡崎光子 :食事摂取の規律性 の評価方法に関す る検討一女子大生の食事を例に一 , 栄養学雑誌( 2 0 0 3 )6 1
,1 7 ‑ 2 4
6
)近松あや子,吉良恵子,妹尾 シゲ コ :本学女子学生 の食生活の実態調査 (第3
報)‑栄養摂取状況 と骨 密度の関係‑,大阪薫英女子短期大学研究紀要( 2 0 0 0)3 5
,1 6 7 ‑ 1 7 3
7
)山本正子,石原知果 :女子学生の食生活状況 と健康 に関す る意識について,徳島文理大学研究紀要( 2 0 0 4 )6 8
,2 5 ‑ 3 6
8
)深 山雅人,石河債 :女性病態医学講座 骨粗繋症, ペ リネイタルケア( 2 0 0 0 )2 0
,5 9 4 ‑ 5 9 8
9)西田弘之,竹本康史,横山強,杉浦春雄,中神勝 : 女子看護学生入学時か ら2年間の骨密度推移 と生活 習慣 との関係 につ いて,学校保健研究 (