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中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況

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Academic year: 2021

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(1)

9

中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況 一 入学時と一年経過後の比較 ‑

Nut r i t i ona landFood‑ Gr oupI nt akea mongWome nSt ude nt s a tChugokugakuenUni ve r s i t y

‑C o mp a r i s o no f t h e i r C o n d i t i o n s u p o nE n t r a n c e i n t oUn i v e r s i t ywi t hT h o s eOn e Ye a r a f t e r‑

( 2 0 0 5

3

3 1

日受理)

山本美紀子

菅 淑江

Mi ki koYamamot o Yos hi eSuga

Key wor ds:

栄養教育,女子学生,栄養素等摂取量

管理栄養士課程の学生が,栄養教育を受け る中で 自らの食生活 に対す る考え方や態度が どのように変化 してい くのか を知 るために調査を行 った。前回,入学直後 にア ンケー ト調査を行 った中国学園大学現代生活学部人間栄養学科の同女 子学生を対象 と して

1

年後に再び同調査を行い,入学時 と

2

年次 になった直後の調査結果 を比較検討 した。その結果,

2

年次に有意 に摂取量が少な くなった栄養素等は,エネルギー,炭水化物,たんぱ く質, コ レステ ロール, ビタ ミンD であ った。 また,同様 に2年次に有意に摂取量が少なくなった食品群は,穀類,魚介類,卵類,調味加工食品類であ っ た。

は じ め に

今 日,ライフスタイルの多様化等により,偏食や欠食 , 孤食等,食生活のあ り方が様 々な形に変化 してきてお り,

「健康 日本

2 1 」

にも 「朝食を欠食す る人の減少」や 「量 , 質 ともに, きちんと した食事 をす る人の増加」等の 目標 が掲げ られ ている1)。 しか し,朝食 の欠食に関 しては,

1 0

代後半か ら

2 0

代にかけて欠食率が高 くなる傾向にあり, 平成

1 4

年度 国民栄養調査2)では

1 5 ‑1 9

歳女子

1 1. 4%

,

2 0

‑2 9

歳女子

2 0. 6 %

1 5‑1 9

歳で欠食が高 くなり,

2 0

歳代 で最 も高い割合を示す結果であ った。青年期 においても これ らのような食行動上の様 々な問題点が発生 してお り, 偏 った栄養摂取状態や,好 ま しくない食生活習慣 の継続 か らくる生活習慣病等が心配 されている。特 に,大学生 になると,高校生の時 とは違 い,アルバイ トやサークル 活動,下宿生活等により,今 までとは生活習慣が大 き く 変化す る学生 も多い。 さ らに,本研究の対象者である学 生は,管理栄養士課程 に所属 してお り,将来,栄養教育

を担 って く立場 にある。そのためにも, まず 日頃か ら 自らの栄養摂取状態や健康状態に気を配 った食生活 を営 んでい く必要がある。 また,栄養士教育の中で学習 した 知識や技術は 日常生活 における学生の態度を変容 させ る と考え られ ている3)ため,授業で学んだ ことが どの程度 日々の食生活 に活かされているかを把握す ることは大切 であると考える。

そこで,本研究では,同学生 を対象 と して,学生の食 生活の変化を把握す るために,大学入学時 と大学入学1 年後の食生活調査を行い,栄養素等摂取量および食品群 別摂取量の変化について検討 した。

調 査 方 法

1.調査対象

本学,現代生活学部人間栄養学科

2 0 0 4

4

月現在

2

年生の学生

5 0

名 を対象 と して

4

月に調査を行 った。 この 中か ら有効 な回答を得,

2 0 0 4

4

1

日現在

1 9

歳であ っ

(2)

た女子学生

4 5

名 を抽 出 した (以後

2

年次 と表記す る)0 また,同学生が

2 0 0 3

4

月に同調査を行 った時の結果 を

2

年次 との比較 の対象 と した (以後

1

年次 と表記す る)0 対象者の生活活動強度には,学生の生活状態 を考慮 して 生活活動強度

Ⅰ (第

6

次改定)を用いた。

2.

調査方法

調査には,生活習慣 に関す る

5 0

項 目の質問と食物摂取 頻度調査

9 6

項 目か らなる自記式 による栄養調査票

( WE LLNESS/ Wi n °)

を用 い,

2 0 0 4

4

2 2

日に実施 した。

調査票は,.用紙

B4

サイズ

3. 5

枚 (食関連ページのみ ) か らなり,回答所要時間は

1 0‑1 5

分である。解析には, 質問票か ら栄養素等摂取量 と食品群別摂取量を算出す る ために,集計 ソフ ト

WELLNESS/ ST

を用 いた また, 群間比較 には

「1

年次」,

「2

年次」の栄養素等摂取量及 び食品群別摂取量を対応のあるt一検定を用いて解析 し, 危険率

5%

をも って有意 と した。

結 果 と 考 察

1.対象者の身長 ・体重 ・BM1

2

年次 の平均身長 は

1 57. 0±5. 8c m

,平均体重

52. 4 ±

9. 0k g

,平均

B

MⅠは

2 1. 1±3. 1

であ り,

1

年次 との有意差 は認め られ なか った (表

1

)。平成

1 4

年度 国民栄養調査 結果2)の

1 9

歳女子の身長の平均値は

1 5 8. 2±5. 2 c m

,体重 の平均値は

5 4

.

4±9. 5 k g

,

BMI

の平均値は

2 0. 9 7±2. 9 7

で あり,両群 とも国民平均に比べてやや身長,体重が低 く,

BMI

が若干高い集団である。

表1 対象者の概要

項 目

単位

1年次

2

年次 平均 ±

s D

平均

±s D

身長 cm

1 57. 0± 5. 8 157. 0± 5. 8

体重

kg 52. 3± 9. 9 52

.

4± 9. 0

2.

栄養素等摂取量

1

年次に比 して

2

年次 に有意に摂取量が少な くなった 栄養素等は,エネルギー,炭水化物,たんぱ く質, コレ ステロール, ビタ ミン

D

であ った (表

2

)。

総エネルギー量においては,

1

年次

( 1 8 4

1

. 5±5 0 2. 4 k c a

l/冒)では所要量を満た していたが,

2

年次

( 1 6 9 3. 7

±3 9 9. Ok c a

l/冒)では

9 4. 1 %

の充足であった。 これには, 炭水化物,たんぱ く質の有意 な摂取量低下が影響 してい ると考え られ る。たんぱ く質は所要量以上の摂取を確保 す る必要があるが,両群の頻度分布をみ ると,所要量以 下 となる

5 5g/

日未満 において,

1

年次 (

1 4

人) に比べ

2

年次

( 2 2

人)での頻度分布が高 くなっていた (図

1)

また,

2

年次の約

4 8. 9%

が所要量を満た していない結果 となった。

脂質については両群間に有意差は認め られなか ったが ,

1

年次

( 4 9. 5±1 8. 4g

/冒) に比 して

2

年 次

( 4 5. 9

±

1 6. 2g

/冒)に摂取量が少 な くなる傾向がみ られた (表

2

)。飽和脂肪酸 (

S

),一価不飽和脂肪酸

( M )

,多価 不飽和脂肪酸 (P)の望 ま しい比率は, 1 :1.3:1と され ている 両群 とも

,S:M :P

比は

1:1:0. 7

で あ り,飽和脂肪酸の摂取割合が高い傾向がみ られた。脂 質は所要量の範囲内にあるため,飽和脂肪酸の摂取割合 を減 らし,血

祭HDL‑

コ レステ ロール血を下げ ることな く,

LDL‑

コ レステ ロール血 を低下 させ ることがで きる オ レイン酸4)等の一価不飽和脂肪酸や魚油等に含 まれ る 多価不飽和脂肪酸の摂取割合を多 くす ることが求め られ る。

その他,所要量や 目標量を充足 していなか った栄養素 は鉄,食物繊維総量であ った。

鉄では,両群 とも所要量 を満 た してお らず,1年次

( 7. 4±2. 6g

/冒)に比 して,

2

年次

( 6. 9±2. 8g

/冒) に摂取量が少 ない傾 向がみ られ た (表2)。 頻度分布で は,

5 mg

未満 の学生が,

1

年次 (

7

人)よ りも

2

年次 (

1 4

人)になると

2

倍 の人数 に増加 していた (図

2)

0 一方で

,1 0 mg

以上の場合 も

1

年次

(4

人)よりも

2

年次

(8人)の方が高い頻度分布 を示 していた。 これ らのこ とか ら,

2

年次になり,鉄の摂取に対 し積極的にな った 学生 と,逆 に消極的である学生 との差がひ らいてきてい ることが推察 され る。

食物繊維総量 においても,鉄 と同様 に両群 とも目標所 要量を満た してお らず,

1

年次

( 1 3. 0±5. 5g

/冒) と

2

年次 (

1 2. 9±6. 5g

/冒)の両群間に有意な差はみ られ な か った (表

2)

。食物繊維摂取量 の頻度分布では, 目標下 限値である

2 0g

を充足 している学生は,両群 とも

1 0%

(3)

l l

中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況

度であ り, ほとん どの学生が充足できていなか った (図 3)。特 に, 目標下限値 の50%で ある1

0mg

以下 の学生 に ついては,両群とも分布人数には大きな差はみ られなか っ たが,7.

5g

未満 になると,

1

年次 (

4

人) に対 し2年 吹 (

9

人) に増加傾 向がみ られた。

杉滴 らは5)女子大生は,食物繊維 と鉄 の摂取量が極端 に少 ないことを報告 してお り,本調査でも同様の結果が 示 された。潜在性鉄欠乏性貧血等を防 ぐための鉄 の摂取 や,生活習慣病 の予防の1因子 としても重要である食物 繊維の摂取 を,毎 日の生活の中で どのように具体的に摂 取 させてい くかが今後の重要 な課題 の一つ と考え るo

カルシウムでは

1

年次

( 67 3. 7±31 4. 7 mg /

冒) と

2

年次

( 62 5. 9±27 3. 6mg/

冒)の両群 において所要量 を満た し ていた。平成1

4

年 国民栄養調査結果2厄 よると,1

5‑1 9

歳女子の

1日におけ るカルシウムの摂取量 は4 87mg

と低

く,近松 ら

6

)の報告でもカルシウムの充足率は5

9. 7 %と

低い割合を示 している。 これ らの結果 と比較す ると,本 研究の対象学生はカルシウムの摂取 に大変積極的である と考え られ る。食物栄養学科の学生は授業 などで知識 を 得 るため関心、が高い7)という報告 もあ り,今回の調査対 象者が管理栄養士養成課程の学生であることが, カルシ ウムの摂取状況に影響を与えていると思われ る。 しか し 一方では, カルシウムの摂取 には,

1

年次に比 して

2

年 次に少 ない傾 向がみ られた (表2)。 また,骨へのカル シウムの吸収 に必要 なビタ ミンDにおいても,両群 とも

表2 平均栄養素等摂取量 (1年次 と2年次の比較)

項 目 単位 平均 ±1年次SD 平均 ±2年次SD t (生活活動強度正一

エネルギー kCal 1841.5±502.4 1693.7±399.0 *■■■*****■ 1800 炭 水化物 g 279.3±70.8 258.1±55.9 284‑306 たん ぱく質 g 66.2±23.6 59.2 ± 21.7 55

脂 質 g 49.5±18.4 45.9±16.2 40‑600、50 炭水化物エネルギー 比 率 % 61.1±5.0 61.4±5.7

たんぱく質エネルギー比率 % 14.2±2.2 13.7±2.6 脂 質エネ′レギー比 率 % 23.9±4.4 24.1±4.6 飽 和脂 肪酸 g 14.0±5.4 13.1±5.2 一価 不飽 和脂 肪酸 g 14.2 ± 5.6 13.3±5.1 多価 不飽 和 g 9.5±4.0 8.9±3.5 P/S 0.7±0.2 0.7±0.3 コレステロ‑ ′ mg 268,8±111▲8 230.2 ± 116.7 カ′レシウム mg 673.7±314.7 625.9±273.6

mg 7.4 ±2.6 6.9±2.8 12

カリウム mg 2717.4 ±1055.2 2557.4 ±1111.7 2000

レチノー ′レ当量. 〃gRE 1192.7±671.3 1191.9±793.8 0.5480 カロテン 〃g 5280.1±3075.4 5574.5±4162.1

ビタミンB】 mg 1.0±0.3 0.9 ± 0.3

ビタミンB2 mg 1.4±0.6 1.3 ± 0.5 1.17 ビタミンC mg 132.2±66.6 123.9±68.6 100 ビタミンD 〃g 8.5 ± 5.4 6.5±3.7 2.50 食物繊 維 総 量 g 13.0 ± 5,5 12.9±6.5 20‑25 食塩 相 当 g 9.2 ± 2,2 9.0±1.8 10g未満 質エネルギー比率には18‑29歳を.その他の項 目には18‑29歳,または18‑29歳女子の所要量を用いたC

*p(0.05,p(0,Ol

有意差検定 ;対応のあるt検定

所要量 を満た してはいたが,

1

年次

( 3 40. 8±21 5. 7〃g/

冒) に比 して2年次

( 2 5 9. 4±1 8 8. 4pg/

冒) に有意 に摂 取量が少 ないことも認め られた (表

2

)。骨粗餐症 は, 中年以降の女性 に多 く見 られ,その要因は多様であるが , 成人期以降の生活習慣 に大 き く影響 を受け ると言われ て いるが,大学学齢期は比較的安定 した骨量形成期である にもかかわ らず, ライフスタイルによ って大 き く変動す ることも認め られている8),9㌧

1・2

年次 と同様 に

3 ・

4

年次においても, カルシウムや ビタ ミン

D

への高い摂 取意識 を持 ち,所要量 を充足 してい くライフスタイルの 確立が大切である。

1412

10 12 8 ll1.0 9 ロ1年 次

8 「臥3 3 6 7 .「3

潤 3 .

B2年 次

6 42

0 5 5 5

J

r

' .I.'‑ .J'p' .

. I

1 たんぱ く質摂取量の頻度分布

1 2 10

1棚 .

10 9 9 EI2年次

8 6

4 20

㌔ A .6 5 5 7舶 A ..a .

三 ÷ 宣

2

鉄摂取量の頻度分布

16 14 12 1086420

㌔ 0品 .福 .14

8 85

610.庵 .福

ロi)2年凍1年次

.

㍉ ㍉ ∵

(4)

3.

食品群別摂取量

1

年次に比 して2年次に有意に摂取量が少 な くなった 食品群 は,穀類,魚介類,卵類,調味加工食品類であ っ た。

穀塀 の場合,

1

年次

( 3 93. 2±11 0. 5g/

冒)では所要 量 を満た していたが,

2

年次

( 3 45. 5g±1 1 2. 0g/

冒) では90.

9%の充足であ った (

3

)。穀類 の頻度分布 に つ いて300g未満 でみ る と,

2

年次 (

1 4

人 ) は

1

年 次

(6

人)の

2

倍以上の人数 に増加 していた (図

4)

。今 回は,学生の食習慣 についての検討は行 っていない 。そ のため,明確 に把握す ることはできないが,穀類の摂取 が2

5 0g

未満 の学生 の場合,

3

食 のうち少 な くとも 1食 は欠食 している可能性が考え られ る。1人暮 らしは生活 リズムの乱れか ら朝食の欠食回数を増やす という報告10)

もあ り,大学生 となり生活 リズムが変わ ったことにより, 食生活に乱れが起 こっていることが推察 され る。

魚介類の場合,

1

年次

( 4 9. 5±3 2. 4g

/冒)で も所要 量を満た していなか ったが,

2

年次

( 3 6. 4±2 7. 2g

/′日) ではさらに摂取量が有意に減 り,その充足率は6

0. 7%で

あ った (表

3

)。魚介類 の頻度分布 をみ ると,所要量 の

5 0%である 3 0g

未満での分布が,

2

年次

( 2 5

人)におい ては

1

年次 (

1 3

人)の約

2

倍の人数に増加 してお り,負 介頬離れの傾 向がみ られ る (図

5

)。 また このような魚 介類の摂取量不足が,たんぱ く質や多価不飽和脂肪酸等 の摂取量の低下 にも影響を与えていると考え られ る。

卵類においても魚介頬 と同様,

1

年次

( 3 0. 2±1 8. 6g/

目),

2

年次

( 2 2. 7±1 9. 6g

/′日)とも所要量を満た して お らず,

2

年次では5

6. 9%の充足であ った (

3

)。頻 度分布では,

1

年次 に対 し2年次 において5

0g

以上での 分布人数の減少 と,2

0g

未満での分布人数の増加傾向が み られた (図

6

)。 これ は,卵 の栄養価 に対す るイメー ジの変化によるものなのか どうか,今回の調査では確認 す ることができなか った。

1

年次に比 して

2

年次に有意に摂取量が多 くなった食 品群 は,砂糖類であ った (表

3

)。その他,菓子類, し 好飲料,緑黄色野菜等 において,

1

年次 よ りも2年次に 摂取量が多 くなる傾向がみ られた (表

3

)。

穀類や魚介類,卵類等の所要量が低下 し,菓子類や し 好飲料の摂取量が多 くなるという傾向がみ られ ることか ら,間食によって空腹等を補 っている食行動が推察され

る。

一方で,緑黄色野菜の摂取量が

1

年次

( 1 2 3. 4±8 5. 5 ど/

冒)に比べ

2

年次

( 1 3

1

. 5±1 0 8. 5g

/冒)で多い傾向 にあることか ら,緑黄色野菜 を積極的に摂取す ることへ の関心が高 くな っていると思われ る。 また,「健康 日本 21」の 目標 に野菜摂取 の増加 という項 目がある1)。 この 中で,野菜類 の 目標値を3

5 0g

′/日以上 と しているが,平 成

1 4

年度 国民栄養調査結果

2

)の平均摂取量 では,1

5‑

1 9

歳女子21

5. 3g

/′目と目標値に対 し低い摂取量であ った。

これ に対 し,本研究の対象者 は,

2

年次で野菜類321.

2 ど/

日と 目標値 にこそ達 していなか ったが,上記1

5‑1 9

歳女子の平均値 を大 き く上回 っていた。 これ は, カルシ

ウムの摂取 と同様,対象者が管理栄養士課程の学生であ り,授業で学んだ ことを食生活 に反映 させている結果 と も捉え られ る。

しか し

,

1年次 と2年次を比較 した場合, カルシウム や緑黄色野菜 の積極的 な摂取 という特異的 な結果を除 く と,学年が上が った2年次に,全体的に栄養素,食品群 の摂取量不足がみ られ,食品の摂取に対 して消極的 な傾 向がうかがわれた。調査時期が

4

月の始め ということを 考えると,大学生になってか らの1年間でライフスタイ ルに変化が生 じ,そのことが食生活に影響 を及ぼ してい る一要因となっているのではないかと推察 され る 特に, 調査対象者が管理栄養士を志す学生であることを踏 まえ

ると, 自らの食生活の内容にもっと関心、を持 ち, カルシ ウムや緑黄色野菜に限 らず,他の栄養素等の摂取につい ても積極的 な努力が必要であると考える。

また,今後 は,各栄養素等摂取量を 「日本人の食事摂 取基準

( 2 005

年版)」の考え方で判定 してい くことにな るため,集団の判定ではな く,個を対象 と した判定に切 り替えなければならない。そ うす ると,各 々自らの食生 活について見つめ直 し,改善策等を考え, さ らにそれ ら を行動に移 させ てい くための指導がます ます重要 となる と考える。

(5)

13

中国学園大学女子学生における栄養素等摂取状況

表 3 食品群別摂取量 (1年次 と2年次の比較)

(∩‑ 4 5 )

項 目 単位 1年次

2

年次 t検定 食 品構成 平均

± SD

平均 ±

SD

穀類 g

3 9 3 . 2 ± 1 1 0. 5 3 4 5 . 5 ± 1 1 2. 0 * ** **

** 3 8 0

い も類 g

3 3. 3 ± 3 3 . 4 2 8. 0 ± 2 2. 9

110

砂糖類 g

7 , 7 ± 1 . 4 8. 5 ± 1 . 6 5

菓子類 g

6 0 ー 4 ± 3 8. 5 6 8. 0 ± 5 4, 5 2 0

油脂類 g

4. 9 ± 3. 5 4. 6 ± 3. 0 2 0

豆類 g

5 6. 6 ± 3 7 . 7 4 6. 4 ± 3 5 . 4 6 0

魚介類 g

4 9. 5 ± 3 2. 4 3 6. 4 ± 2 7 . 2 6 0

肉類 g

5 6. 1± 41 . 9 4 8. 7± 3 9. 5 6 0

卵類 g

3 0. 2± 1 8 . 6 2 2. 7 ± 1 9. 6 小

乳類 g

2 8 6, 7 ± 2 2 6. 6 2 5 3 . 5 ± 1 7 5 . 0 2 0 0

緑黄色野菜 g

1 2 3. 4 ± 8 5. 5 1 31 . 5 ± 1 0 8̲ 5 1 2 0

その他 の野菜 g

1 8 3. 3 ± 1 ( ) 5 . 8 1 8 9. 7 ± 1 2 6. 7 2 3 0

果実類 g

1 1 5. 6 ± 9 6. 2 1 0 5. 3 士 1 01 . 3 1 5 0

きの こ類 g

7 . 6 ± 5 . 8 7 . 8 ± 8. 5

10 藻類 g

3. 3 ± 3. 3 3. 6 ± 3. 8

10 し好飲料類 g

9 9. 2 j =1 1 3. 1 1 1 4. 1 ± 1 1 0. 2

100

調味 料 .香辛料寿 g

4 8. 7 ± 1 2, 4 5 0. 8 ± 1 3. 2

食品構 成は 「第六次 日本 人の栄 養所要量」 の中の年齢区分別

1 8 ‑2 9

歳 と した=

マ ヨネーズは調味料 ・香 辛料類 に分類 されている=

' p < 00 5 , +

+

p < 00 1

有意差検定 ;対応 のあ るt検定

18 16 14 12

10q864206;

5

3 8 .読 .適 .脂 .舶 r

1 7

9

E)21年次年次

#:S, ,

,##:d u ,

♂ 汐

4

穀類 の頻度分布

3 0 2 5

2 5

D1年次

2 1 1 … 0 5 1 3

.ri

1 1

.完 .flL .ii .読 .rt10 El.2年次

0

x.,'

I

,J.x

x

.,'

x

x.'

x

.′J

.

.,'J .x.

5

魚介類の頻度分 布

2 5 22

1年次

2 0

匂2年次

1 5 1 4

1 0 5 0 ♂ 1 4

1 11 0

.庵 . 0 0

5

12

d

wqj

♂ ♂ ♂

6.卵類 の頻度分布

参 考 文 献

1

)健康 ・体力づ くり事業財 団編 :「健康 日本

2 1( 2 1

世 紀 における国民健康づ くり運動 について)」,健康 日 本

2 1

企画検討会 ・健康 日本

2 1

計画策定検討会報告書

( 2 0 0 0 )

2

)健康 ・栄養情報研究会編 :国民栄養 の現状 平成

1 4

年厚生労働省国民栄養調査結果

( 2 0 0 4 )

,第一 出版 , 東京

3

)照井真紀子,鈴木久乃 :ある栄養士教育課程 におけ る学生の献立作成能力の要因,栄養学雑誌

( 2 0 0 0 ) 5 8

,

7 7 ‑ 8 4

4

)林千治,宮西邦夫,橋本修二,岡本和士,前 田清, 柳生聖子,加藤孝之,後藤桂葉,大脇淳子,豊島英 明 :栄養指導による 日常摂取栄養素 (摂取総エネル ギーおよび三大栄養素)量の変化が血清脂質および 関連因子に及ぼす影響 について, 日本公衛誌

( 1 9 8 9 ) 3 6

,

6 5 2 ‑ 6 6 0

5

)杉浦陽子,柳沼裕子,岡崎光子 :食事摂取の規律性 の評価方法に関す る検討一女子大生の食事を例に一 , 栄養学雑誌

( 2 0 0 3 )6 1

,

1 7 ‑ 2 4

6

)近松あや子,吉良恵子,妹尾 シゲ コ :本学女子学生 の食生活の実態調査 (第

3

報)‑栄養摂取状況 と骨 密度の関係‑,大阪薫英女子短期大学研究紀要

( 2 0 0 0)3 5

,

1 6 7 ‑ 1 7 3

7

)山本正子,石原知果 :女子学生の食生活状況 と健康 に関す る意識について,徳島文理大学研究紀要

( 2 0 0 4 )6 8

,

2 5 ‑ 3 6

8

)深 山雅人,石河債 :女性病態医学講座 骨粗繋症, ペ リネイタルケア

( 2 0 0 0 )2 0

,

5 9 4 ‑ 5 9 8

9)西田弘之,竹本康史,横山強,杉浦春雄,中神勝 : 女子看護学生入学時か ら2年間の骨密度推移 と生活 習慣 との関係 につ いて,学校保健研究 (

1 9 9 9 )7

,

9 9 ‑ 1 1 1

1 0 )

伊海公子,坂本裕子,三好正満 :下宿女子大生の食 生活 と生活要因との関連一食生活上の改善点 ・困惑 点か ら‑,栄養学雑誌

( 1 9 9 9)5 7

,

1

2 4

参照

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