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雑誌名 福井大学大学院工学研究科研究報告

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Academic year: 2021

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Web技術を用いた能動的学修支援の試み

著者 中西 栄次, 小高 知宏, 黒岩 丈介, 白井 治彦

雑誌名 福井大学大学院工学研究科研究報告

巻 64

ページ 51‑56

発行年 2016‑03

URL http://hdl.handle.net/10098/9894

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Mem.Grad.Eng.UnivFukui,Vbl.64(March2016)

Web技 術 を用 いた能 動 的学修 支援 の試 み

中 西 栄 次*小 高 知 宏*黒 岩 丈 介**白 井 治 彦***

Active Learning Support System by the Using the Web

Eiji NAKANISHI*

Jousuke KUROIWA**

Tech

Student nioue

Reaction

, Tomohiro ODAKA* ,

and Haruhiko SHIRAI***

(Received February 5, 2016)

In this study, we investigate active learning support system using the web technique. We suggest a technique to support an interactive lecture to improve the interactivity in the large lecture. In previous research, we developed two-way communication system between lecturer and students. In this study, we develop new class support system to be used during a lecture mainly. The lecturer writes a text of lecture contents on the Web page for lecturers. The students use the text written in web page for students. In addition, the students become able to return some reactions by utilize the reaction button. This system works on web browser. Therefore we can use it by simple operation on PC and smartphone.

Key Words : Education Support, Active Learning, Web Techniue, Student reaction

1.は じ め に

大 学 にお い て講 義 を履修 す る際,学 生 は複 数 の講 義 か ら選 択 して 履 修 を行 う.予 め規 定 され た 時 間 に教 室 に集 め られ,講 師1人 に対 し多 数 の 学 生 が一一斉 に講 義 の 聴 講 を行 う,と い っ た伝 統 的 な講 義 の形 式 が,日 本 に広 く浸 透 して い る.

この よ うな形 式 の講 義 を行 う こ とに よ り,学生1人 当 た りの 講 師 の 負 担 の減 少,ま た 短 時 間 で 効 率 よ く 学 生 の 学 習 指 導 を行 え るな ど とい っ た 利 点 が 挙 げ ら れ る.

・大 学 院 工 学 研 究 科 原 子 力 ・エ ネ ル ギ ー 安 全 工 学 専 攻

**大 学 院 工 学 研 究 科 知 能 シ ス テ ム 工 学 専 攻

***工 学 部 技 術 部

*NuclearPowerandEnergySafetyEnginneringcourse

, GraduateSchoolofEngineering.

**HumanandArtificalIntelligentSystemsCourse

,Grad‑

uateSchoolofEngineering

***TechnicalDivision

しか し,こ うい った形 式 の講 義 を行 う こ とに よる問 題 点 が い くっ か 挙 げ られ る.講 師 と学 生 の距 離 関 係 に よ る集 中 力 の変 化,座 席 の位 置 関 係 に よ る学 習 定 着 率 の変 化,一 度 に 大 人 数 で講 義 を受 け るた め周 囲 との 関 わ りが 薄 くな り,結果 的 に学 生1人1人 の個 性 が 薄 れ て しま う,な どが あ る 田.

この問 題 は,中央 教 育 審 議 会 の 「新 た な未 来 を築 く た め の大 学 教 育 の質 的転換 に向 け て〜 生 涯 学 び続 け、

主 体 的 に 考 え る力 を 育 成 す る大 学 へ 〜(答 申)」 に お け る,学生 の 能動 的学 修 へ の 転換 を行 うに あた って 大 き な弊 害 とな って い る.学 生 の 能 動 的 学修 とは,主 に発見 授業,問 題 解 決 学 習,調 査 学 習,グ ル ー プ ・デ ィ ス カ ッ シ ョン,デ ィベ ー ト,グル ー プワ ー ク等 を有 効

に活用 し学 生 に能 動 的 に学 習 に取 り組 ませ る講 義 の こ とを指 す.

そ こで,本 研 究 で はWeb技 術 を用 いた 講 師 と学 生 間 の よ り容 易 な双 方 向情 報 共 有 の 手 法 を開 発 す る.

Wεbブ ラ ウザ を黒 板 と して 利用 し,内 容 の理 解 度 に よ って 授 業 応 答 シ ス テ ム に よっ て 双 方 向情 報 共 有

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を図 る.ま た 既 存 の能 動 的 学 修 に お け る双 方 向 情 報 共 有 の手 法 の 問題 点 の解 決 を図 り,よ り容 易 な導 入 や 使用 をす る こ とが 可 能 とな る教 育 シ ス テ ム の 開 発 を 行 う[2][3].

2.ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ の 実 用 化 に 向 け た 手 法

2.1ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ の概 要

従 来 の 講 義 形 式 は,講 師 か ら学 生 へ の 一 方 的 な 情 報 伝 達 を 行 い 教 授 す る と い っ た 形 態 が 多 く取 り入 れ ら れ て い る.こ うい っ た 形 式 の 講 義 は,学 生 の 創 造 力 や 学 習 意 欲 の 育 成 と い っ た 課 題 に つ い て 十 分 な 成 果 を 出 せ て い な い と さ れ て い る.そ の た め,文 部 科 学 省 は 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 を 行 い,ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ を 取 り入 れ た 講 義 へ の 方 針 転 換 を 行 う こ と を 検 討 して い る[4].

ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ と は,学 生 の 能 動 的 な 学 習 の 取 り組 み を 主 眼 に 置 い た 学 習 形 態 の こ と を 指 して お り,主 に 大 学 教 育 で の 活 用 が 検 討 さ れ て い る.具 体 的 な 手 法 と し て,学 生 だ け で の 討 論 や デ ィ ベ ー ト,グ ル ー プ で の 作 業,調 査 学 習,体 験 学 習 な ど が 現 在 挙 げ られ て い る[5].21世 紀 型 ス キ ル と呼 ば れ る,創 造 力 とイ ノ ベ ー シ ョ ン,批 判 的 思 想 や 問 題 解 決 能 力 な どの ス キ ル の 育 成 が 目 的 と さ れ る.

2.2ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ の 問 題 点

学 生 の 能 動 的 学 習 の 育 成 を 図 る ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ だ が,大 学 で の 講 義 に 取 り入 れ る に あ た っ て い く つ か の 問 題 点 が 隆 起 す る.発 生 す る 問 題 点 を 以 下 に 述 べ る.

● 講 師 の 負 担 の増 加

● 時 間 的 制 約

● 講 師 の 意 識

まず 講 師 の 負担 の増 加 につ い て,従 来 の講 義 で は講 師 は教 壇 に立 ち学 生 に カ リキ ュ ラム通 りの 講 習 を行 うこ とが 一 般 的 で あ る.し か し,ア ク テ ィ ブ ラー ニ ン グ を行 うに あた って,従 来 の講 義 に対 して講 師が 学 生 1人 に対 して 接 す る時 間 が増 加 し,講 師 の負 担 の増 加 に繋 が る問 題 が あ る.

次 に時 間 的 制約 にっ いて,ア クテ ィ ブ ラー ニ ン グ を 行 うに あた って 学 生 は い くつ か の グル ー プ に別 れ 討 論 や 作 業 を行 う.そ の た め,従 来 の 講 義 に比 べ 討 論 な どの準 備 や施 行 の時 間 が 生 じ て し ま う.一・般 的 な 大 学 の 講 義 の 時 間 は90分 と設 定 され て い るた め,ア ク

テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ を 行 う と従 来 の カ リ キ ュ ラ ム に 大 幅 な 遅 れ が 生 じ て し ま う 問 題 が あ る.

他 に 講 師 の 意 識 の 問 題 に つ い て,こ れ ま で 従 来 の 講 義 形 式 に 慣 れ た 講 師 が,ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ を 実 践 す る に あ た っ て 発 生 す る リ ス クや,こ れ ま で 以 上 の 負 担 を 背 負 っ て まで 行 う必 要 は な い と い う意 識 が,ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ 普 及 を 堰 き止 め て い る とい う問 題 が あ る.

2.3関 連 技 術

先 に 述 べ た 問 題 に っ い て,解 決 す る た め の 研 究 が い くつ か さ れ て い る[6][7].そ の う ち の1つ に ク リ ッ カ ー と い う 技 術 が あ る.ク リ ッ カ ー と は 講 師 と学 生 の 双 方 向 対 話 を 支 援 す る オ ー デ ィ エ ン ス レ ス ポ ン ス シ ス テ ム で あ る.主 に ア メ リ カ な ど の 教 育 シ ス テ ム が 進 ん で 導 入 さ れ て い る海 外 の 大 学 で 広 く普 及 さ れ て い る.ク リ ッ カ ー と は,学 生 が レ ス ポ ン ス を 返 す リ モ コ ン状 の カ ー ド と,カ ー ドか ら発 信 さ れ る情 報 を 受 信 す る 受 信 機 の2つ を 使 用 す る.リ モ コ ン 状 の カ ー ド を 講 義 に 参 加 す る 学 生 全 員 に 配 布 を 行 い,講 師 の 出 す 提 示 す る 複 数 の 選 択 問 題 に 対 し て,学 生 は カ ー ド 上 に あ る複 数 の ボ タ ン を 使 っ て 回 答 を 行 う.回 答 さ れ た 選 択 肢 は,講 義 室 の 各 所 に設 置 さ れ た 受 信 機 を 通 して 講 師 の パ ソ コ ン上 に 集 計 さ れ,集 計 結 果 が グ ラ フ な ど を 使 っ て 提 示 さ れ る.こ の ク リ ッ カ ー を 活 用 す る こ と に よ り,学 生 の 講 義 の 理 解 度 を 図 っ た り,能 動 的 学 修 を 促 し た りす る こ とが 可 能 と な る[8][9].し か し,ク リ ッ カ ー を使 う こ と に よ る 問 題 点 も 生 ず る.ま ず,学 生1人1人 に リモ コ ン 状 の カ ー ドの 配 布,ま た

は 回 収 を す る 必 要 が あ り,結 果 的 に 他 の 能 動 的 学 修 の 問 題 の1つ で あ る時 間 的 制 約 の 解 消 を 図 る こ とが で き な い こ とが 確 認 さ れ て い る.ま た,講 師 が ク リ ッ カ ー の 操 作 を 熟 知 し て い な い と十 分 な 能 動 的 学 修 の 成 果 が 出 ず,学 生 の 理 解 度 の 向 上 に 繋 が ら な い とい っ た 問 題 も生 じ て し ま う.

3.本 シ ス テ ム の 設 計

本 研 究 で は,講 師 に よ っ て 書 か れ た テ キ ス トを 保 存,表 示 を 行 い,そ れ を 閲 覧 し た 学 生 に よ る反 応 を 受 け 取 り集 計 す る こ と で ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ を 支 援 す る シ ス テ ム を設 計 し,実 装 を 行 う.Webブ ラ ウ ザ 上 で 実 装 す る こ と に よ り,パ ソ コ ン だ け で な くス マ ー ト

フ ォ ン か ら で の ア ク セ ス が 可 能 と な る.そ の た め,イ ン タ ー フ ェ ー ス を パ ソ コ ン,ス マ ー トフ ォ ン の 双 方 か ら で も 操 作 可 能 と し な け れ ば な ら な い.

図1に 本 シ ス テ ム の 全 体 図 を 示 す.

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・Web黒 板

Web黒 板 と は,Webブ ラ ウ ザ を 擬 似 的 に黒 板 代 わ り と し,講 師 がWeb黒 板 上 に 板 書 を 行 う こ とで 講 義 が 進 行 す る も の とす る.能 動 的 学 修 の 問 題 の1つ に 時 間 的 制 約 に よ る講 義 の 進 行 の 遅 れ と い う 問 題 が あ る.そ こ で,こ のWeb黒 板 を 使 用 す る こ とに よ り,講 師 が 講 義 中 に板 書 を 行 っ た もの が イ ン タ ー ネ ッ トを 通 じ て サ ー バ 上 に保 存 さ れ る.サ ー バ 上 に保 存 さ れ た 板 書 内 容 は,学 生 が イ ン タ ー ネ ッ トを 通 じ て い つ で も 閲 覧 可 能 と な っ て お り,そ れ に よ り学 生 の ノ ー トな ど へ の 板 書 を 書 き 写 す と い っ た 時 間 を 省 く こ とが 可 能 と な る.そ の 結 果,時 間 的 制 約 とい う問 題 を あ る 程 度 解 消 す る こ とが 可 能 とな る と推 測 す る.図2に Web黒 板 機 能 の 設 計 を 示 す.講 師 がWeb黒 板 上

に板 書 した 内 容 は,イ ン タ ー ネ ッ トを通 じてWeb サ ー バ ー 上 に送 信 さ れ,デ ー タ ベ ー ス に 登 録 さ れ る.登 録 さ れ た デ ー タ を 学 生 は 各 個 人 の パ ソ コ ン,ス マ ー トフ ォ ン を通 じ て 閲 覧 す る こ とが 可 能 とな っ て い る.ま た,手 元 に パ ソ コ ン 等 が な い 場 合 で も,講 師 がWeb黒 板 を ス ク リ ー ン 上 に 投 影 す る こ と に よ り閲 覧 を 可 能 とす る.

● リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン

リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン と は,学 生 が 講 義 中 に 疑 問 に 思 っ た り,理 解 が で き な か っ た 場 合 に即 座 に 講 師 に 知 らせ る こ とが で き る学 生 反 応 シ ス テ ム で あ る.ま た 他 に,講 師 がWeb黒 板 上 に 設 題 し た 選 択 問 題 に 回 答 を 行 う こ と も 可 能 とす る.リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン を 使 用 す る こ とに,ク リ ッ カ ー の 問 題 点 で あ る 導 入 の 問 題,学 生 に 貸 出 や 回 収 す る と い っ た 手 間 の 問 題 や 故 障 や 紛 失 とい っ た 問 題 の 解 決 を 図 る.図3に リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン の 設 計 を 示 す.学 生 は,講 師 が 出 題 し た 選 択 問 題 に 対 し て,Web黒 板 上 に 設 置 さ れ て い る リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン を 押 す こ と に よ り,イ ン タ ー ネ ッ トを 通 じて Webサ ー バ 上 に 保 存 さ れ る.講 師 は 保 存 さ れ た デ ー タ を 呼 び 出 し,集 計 結 果 を 円 グ ラ フ の 形 で 出 力 す る こ と を 可 能 とす る.こ れ に よ り,講 師 は 学 生 の 理 解 度 を 瞬 時 に 把 握 す る こ とが で き る.ま た,学 生 に 対 し何 故 こ の よ うな 結 果 に な っ た か を 議 論 させ る こ とに よ り,よ り綿 密 な 能 動 的 学 修 を 図 る こ とが 可 能 と な る.

● 講 師 用 イ ン タ ー フ ェ ー ス

講 師 用 イ ン タ ー フ ェ ー ス で は,Web黒 板 に 板 書 を 行 う た め の テ キ ス トエ デ ィ タ の 設 置 を 行 う.講

閲覧

学 生 ,↑

ユ ー ザ ー イ ン ター フ ェー ス

Web黒 板

反応を返す

リア クションボ タン

ユ ー ザ ー イ ン ター フ ェー ス II

講師

反応 の集言+↑

図1シ ス テ ム の 全 体 図

図2Web黒 板 の 機 能

図3リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン の 機 能

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師 が 複 数 の 科 目で 使 用 す る こ とを想 定 し,科 目 の 切 り替 え機 能 を設 置 し,そ れ ぞれ の 科 目 ご と に デ ー タ ベ ー ス 上 に分 けて保 存 を行 う.Web黒 板 上 に書 き込 まれ た板 書 内容 が 自動 で サ ー バ に

送信 され,瞬 時 に デ ー タベ ー ス上 に保 存 され る よ うにす る.

・ 学 生 用 イ ン タ ー フ ェ ー ス

学 生 用 イ ン タ ー フ ェ ー ス で は,読 み 取 り専 用 の Web黒 板 が 表 示 さ れ る.学 生 が 履 修 し た 講 義 に 対 応 し た 科 目 ペ ー ジ ヘ ア ク セ ス で き る よ う,科 目 の 切 り替 え が 必 要 と な る.ま た,講 師 がWeb黒 板 に 書 き 込 み を 行 い デ ー タ ベ ー ス が 更 新 さ れ る た び に,学 生 用 のWeb黒 板 が 自 動 で 更 新 を 行 い 常 に 最 新 の 状 態 を 保 つ よ う な シ ス テ ム の 実 装 が 求 め られ る.

● セ キ ュ リ テ ィ

講 義 内 容 の 板 書 デ ー タ を 蓄 積 す る 際 に,講 師 用 ペ ー ジ に 対 す る 講 師 以 外 か ら の ア ク セ ス を 防 ぐ た め の セ キ ュ リ テ ィ が 要 求 さ れ る.ま た,イ ン タ ー ネ ッ トで 公 開 す る とい っ た 関 係 上,講 師 や 学 生 以 外 の 第 三 者 か ら の シ ス テ ム へ の ア ク セ ス に 対 す る セ キ ュ リ テ ィ の 作 成 も 必 要 と さ れ る.

4.シ ス テ ム の 実 装

本 研 究 で は,Apacheに て 構 築 さ れ たWebサ ー バ を 使 用 し て 動 作 を 行 う.Webブ ラ ウ ザ で の 動 作 や イ ン タ ー フ ェ ー ス はHTML,PHPを 用 い て シ ス テ ム の 開 発 を 行 う.講 義 内 容 の 共 有 を 行 う デ ー タ ベ ー ス に は MySQLを 用 い て 実 装 を 行 う.

本 研 究 で は,講 師 の 入 力 し た デ ー タ を迅 速 に 保 存 を 行 い,学 生 側 に 瞬 時 に 反 映 さ れ る シ ス テ ム を 目 指 す.

本 シ ス テ ム はWebサ ー バ 上 に構 築 さ れ る こ とで,Web ブ ラ ウ ザ を 使 用 で き る環 境 で あ れ ば,ど の よ う な 環 境 で も 閲 覧 が 可 能 な よ う設 計 を 行 っ た.図4は 本 シ ス テ ム の 実 装 構 成 を 示 す.

・Web黒 板

講 義 中 に使 用 す るWeb黒 板 は常 に最 新 の状 態 を 保 た な けれ ば な らない.こ の 問題 を,非 同 期 通信

技 術 を利 用 す る こ とで 解 決 を 図 る.非 同期 通信 は,Webブ ラ ウザ 標 準搭 載 の 技 術 で実 現 され,ス マ ー トフ ォ ン で も動 作 を行 う こ とが 可 能 とな っ て い る.非 同 期 通信 を使 用 す る に よ り,常 にサ ー バ か らの レス ポ ンス の待機 が行 う こ とが で き,レ ス ポ ンス を受 け取 り次 第 画 面 遷 移 を行 わ な い 動

認 証が 必要

1・tヒコ:!1鉗1ヨ ヒlmo巳11眉 サ ー,':一 τ は 、 ユ ー サ ー 名 と,'{ス ワ ー ト 廿 些 豆 で 可.七'一,1㌦ 一 圭〕1ら』 丼 ポ セ ー ジ:P已 ヨ里 El1ヒ已「下OLII'IO引 固P自 ヨ当〜ヤOrd

ユ ー ゴ ー 呂 ・ll

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コク イ ン キi7ン セ,レ

図5認 証 画面

的 な 操 作 が 可 能 とな る.こ れ に よ り,Web黒 板 の 更 新 が あ るた び に瞬 時 に最 新 の状 態 に更 新 が 行 わ れ るた め,講 師や 学 生 は従 来 型 講 義 に近 い環 境 で 学 習 を行 う こ とが 可 能 とな る.

● リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン

リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン に て 学 生 か ら の 反 応 を 集 計 す る 際 に,同 一 学 生 か ら の 連 続 投 票 を 予 め 防 ぐ 必 要 が あ る.そ こで,Webブ ラ ウ ザ に あ る キ ャ ッ シ ュ を 利 用 し,同 一 端 末 か ら の 投 票 を 一 定 時 間 制 限 す る こ とで 講 義 に 使 う正 確 な デ ー タ の 取 得 を 可 能 と した.

● セ キ ュ リ テ ィ

学 生 の 誤 っ た 操 作 に よ るWeb黒 板 に 蓄 積 さ れ た デ ー タ の 改 変 や,第 三 者 に よ る デ ー タ の 傍 聴 な ど か ら保 護 を 行 う た め に,講 師 用 のWeb黒 板 の ペ ー ジ に 認 証 の 設 定 を 行 う(図5) .

5.考

本 研 究 は,大 学 で の 講 義 中 に お け る 講 師 と学 生 間 の 双 方 向 情 報 共 有 を よ り円 滑 に 行 う こ とが で き る 授 業 支 援 シ ス テ ム の 考 案 を 行 っ た.本 シ ス テ ム は,イ ン タ ー ネ ッ トを 用 い た ブ ラ ウ ザ 上 で 起 動 す る こ とが で き,パ ソ コ ン や ス マ ー トフ ォ ン上 で 簡 単 に 操 作 可 能 に した.本 シ ス テ ム は,Web黒 板 と リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン の2つ を 組 み 合 わ せ る こ と に よ っ て よ り双 方 向 性 を 持 っ た 講 義 を 行 う こ とが 可 能 と な っ た.Web黒 板 を 使 用 す る こ と に よ り,大 人 数 で の 講 義 で の 問 題 や,学 生 が よ り講 義 に 集 中 で き る環 境 を 整 え る こ とが で き

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講 師

クラ イアン ト

w已b黒 板 の 入 力

リア クシ ョン の 集 計

葉奔 ピ

W由 サ ー バ (Ap己 。h巳)

W已bペ ー ジ インター ット

L饗 」

デ ー タベ ー ス (Mv5qL)

戸 ク 刑 卜

W已b黒 板 の 閲 覧

リア クシ ョン の 発 信

学生

図4シ ス テ ム実装構 成

た.リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン を使 用 す る こ と に よ り,講 師 と学 生 間 の 円 滑 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 る こ とが で き る と考 え る.

本 シ ス テ ム の 今 後 の 展 望 と し て,遠 方 の 大 学 間 と ビ デ オ 通 話 に て 講 義 を 行 う,遠 隔 講 義 に つ い て も対 応 で き る シ ス テ ム を 作 成 す る.

6.結

本 稿 で は 教 育 現 場 に お け る能 動 的 学 修 へ の 転 換 に 対 し て,大 人 数 で の 講 義 に て 発 生 す る 問 題 の 解 決 手 法 の 考 案 を 行 っ た.

従 来 の 能 動 的 学 修 へ の ア プ ロ ー チ の 一 つ と し て,ク リ ッ カ ー と呼 ば れ る 小 型 端 末 を 用 い た 双 方 向 対 話 型 講 義 が あ る.し か し,ク リ ッ カ ー を 使 っ た 講 義 を 行 う た め に は,学 生1人1人 に 端 末 の 配 布 や,端 末 か らの 信 号 の 受 信 機 の 設 置,ま た 講 師 の パ ソ コ ン に デ ー タ の 解 析 を 行 う専 用 の ソ フ トウ ェ ア の イ ン ス トー ル が 必 要 と な っ て く る.こ の よ う な 手 間 の 問 題 や,ま た 導 入 す る に あ た っ て の 費 用 な ど の 問 題 か ら 日本 で は 広 く普 及 す る こ とが な か っ た.そ こで,本 研 究 で はWeb ブ ラ ウ ザ を 用 い て 学 生 か ら の 反 応 を 収 集 す る シ ス テ ム の 実 装 を行 っ た.Webブ ラ ウ ザ を 用 い る こ とで,ソ フ ト ウ ェ ア の イ ン ス トー ル 等 が 不 要 と な り,パ ソ コ ン や ス マ ー トフ ォ ン か ら ア ク セ ス す る だ け で 使 用 を 開 始 す る こ とが で き る.こ れ に よ り,能 動 的 学 修 に か か る 手 間 の 問 題 の 一 部 の 解 消 を 図 っ た.

本 研 究 で は,講 義 中 の 板 書 内 容 を 記 録 す る デ ー タ ベ ー ス を 作 成 し,そ れ を 用 い てWebブ ラ ウ ザ を 擬 似 的 な 黒 板 と す る,Web黒 板 シ ス テ ム を 作 成 し た.ま た,Web黒 板 に 書 か れ た 内 容 か ら学 生 の 理 解 度 に 準 じ て 反 応 を 返 す こ とが で き る リ ア ク シ ョ ン ボ タ ン 作 成 し,よ り容 易 な 能 動 的 学 修 の た め の シ ス テ ム を 構 築 し た.Web黒 板 は 講 師 用 と学 生 用 の2つ の ペ ー ジ に 別

れ て お り,講師 用 の ペ ー ジ で は講 義 の板 書 の保 存,板 書 す る科 目の切 り替 え,新 規 に科 目の 追加 の機 能 の実 装 を行 った.学 生用 の ペ ー ジ で は,講 義 の 板 書 内 容 の 閲 覧,過 去 の 講 義 内容 の確 認,板 書 され た 科 目の切 り 替 え,ま た板 書 内容 か ら反 応 を返 す リア ク シ ョン ボ タ ンの機 能 の 実 装 を行 った.こ れ に よ り,講師 は学 生 の 講 義 に対 す る理解 度 を瞬 時 に理 解 した り,また学 生 は 周 囲 の 人 が どの よ うな考 え を 有 して い るか な どを新 しい討 論 の材 料 に し,よ り積極 的 な能 動 的学 修 を図 る こ とも可 能 とな る.

本 シ ステ ムの実 装 に よ り,学生 は終始 板 書 に追 われ る必要 が な くな り,よ り講 義 の 内容 に集 中 して取 り組 む こ とがで き る よ うに なっ た.ま た リア クシ ョンボ タ ン に よって,講 師 と学 生相 互 が 情 報 の発 信 を行 え る よ う に な り,能動 的学 修 の手 助 け を し,よ りよい 学 習 環 境 に貢 献 す る こ とが で きた.し か し,電子 媒 体 を用 い る こ とに よ っ て発 生 す るい くつ か の 問題 点 も発 生 し て しま っ た.講 義 の 内容 を電 子 的 に保 存 す る こ とに よ り,紙媒 体 で の 保 存 が あ ま り行 わ れ な くな るた め, デ ー タが 破 損 して しま っ た場 合 に講 義 の 内 容 が 消 失

して しま う問 題 が 生 じて し ま う.ま た,Webブ ラ ウザ を使 う こ とに よ るセ キ ュ リテ ィ上 の精 度 の 問題 も生 じ うる.以 上 の こ とか ら,強固 な バ ック ア ッ プ体 制 と, セ キ ュ リテ ィ性 の高 い シ ス テ ム を維 持 しつ つ も現 在 の シ ス テ ム を保 持 す る工 夫 が 必 要 とな る.

参考文献

[1]AprilR.Trees,MicheleH.Jackson:TheLearn‑

ingEnvironmentinClickerClassrooms:Student ProcessesofLearningandInvolvementinLarge University‑LevelCoursesusingStudentResponse Systems,Learning,MediaandTechnology,Vil.32, No.1(2007).

[2]中 西 栄 次,小 高 知 宏,黒 岩 丈 介,白 井 治 彦:Web技 術 を 用 い た 双 方 向 性 通 信 授 業 支 援 シ ス テ ム,電 関 係 学 会 北 陸 支 部 連 合 大 会(2015).

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[3]山 口 龍 太 郎,黒 岩 丈 介,小 高 知 宏,小 倉 久 和,白 井 治 彦:リ ア ル タ イ ム 双 方 向 通 信 授 業 支 援 シ ス テ ム のWebSocketに よ る 実 装,電 気 関 係 学 会 北 陸 支 部 連 合 大 会(2012).

[4]新 た な 未 来 を 築 くた め の 大 学 教 育 の 質 的 転 換 に 向 け て 〜 生 涯 学 び 続 け 、 主 体 的 に 考 え る 力 を 育 成 す る大 学 へ 〜(答 申):http:〃www.mext.gojp/b.

menu/shingi/chukyo/chukyoO/toushirゾ1325047.htm.

[5]岩 井 洋:初 年 次 教 育 に お け る ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ の 可 能 性,リ メ デ ィ ア ル 教 育 研 究 第1巻 第1 号(2006).

[6]新 誠 司,杉 山 公 造:教 員 ・学 生 間 の イ ン タ ラ ク シ ョ ン を 活 性 化 す る 授 業 支 援 シ ス テ ム の 研 究 開 発,電 子 情 報 通 信 学 会 技 術 研 究 報 告(2002).

[7]米 谷 雄 介,東 本 崇 仁,殿 村 貴 司,古 田 壮 宏,赤 倉 貴 子:受 講 者 に よ る逐 次 評 価 と総 括 評 価 を 教 員 の 講 義 改 善 支 援 に 利 用 す る 講 義 映 像 フ ィ ー ドバ ッ ク

シ ス テ ム,日 本 教 育 工 学 会 論 文 誌(2014).

[8]鈴 木 久 男,武 貞 正 樹,引 原 俊 哉,山 田 邦 雅,細 川 敏 幸,小 野 寺 彰:授 業 応 答 シ ス テ ム"ク リ ッ カ ー"

に よ る 能 動 的 学 習 授 業,高 等 教 育 ジ ャ ー ナ ル ー 高 等 教 育 と生 涯 学 習 一16(2008).

[9]三 尾 忠 男:授 業 に お け る ア ク テ ィ ブ ・ラ ー ニ ン グ とオ ー デ ィエ ン ス ・レ ス ポ ン ス ・シ ス テ ム の 使 用 に 関 す る学 生 の 印 象 評 価,早 稲 田 教 育 評 論(2015).

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金沢大学学際科学実験センター アイソトープ総合研究施設 千葉大学大学院医学研究院

東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻. [email protected]

情報理工学研究科 情報・通信工学専攻. 2012/7/12

東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上

話題提供者: 河﨑佳子 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 話題提供者: 酒井邦嘉# 東京大学大学院 総合文化研究科 話題提供者: 武居渡 金沢大学