• 検索結果がありません。

7-1.生協職員の意識

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "7-1.生協職員の意識"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

 最近、キャンパスの中にまでコンビニエンスストア他の外部資本のチェーン店が出店してい る   ものの、大学において、生協は依然と根強い存在であり、周辺地域の商業活動と競合する注1)

象徴的存在とされてきた。本章では、その生協と周辺地域商店に着目し、分析を行うこととす る。

7-1.生協職員の意識

7-1-1. ヒアリング調査の概要

1)調査の内容

①生協と周辺地域の連携

 「生協と周辺地域の変遷」「生協と周辺地域の交流」「今後の生協」に関する意識を抽出する。

②生協の経営

 「早大生協経営の仕組み」「早大生協経営の変遷」に関する意識を抽出する。

2)調査の対象と方法

 ヒアリング調査を 2 回行った。1 回目は、ヒアリングシートを事前に早大生協へ送付し、ヒ アリング調査に最も適任と判断できる生協職員を選定してもらい、調査を行った。また、2 回 目は、同職員に対し、ヒアリングシートを事前に送付し、調査を行った   。注2)

 ヒアリング調査の概要を表 7-1 に示す。

表 7-1 ヒアリング調査の概要

■生協と周辺地域の変遷

 ▽早大生協設立以降の周辺地域の変遷  ▽周辺地域の変遷とその理由  ▽周辺地域の全盛期とその理由

■生協と周辺地域の交流

 ▽早大生協と周辺地域商店との関係  ▽早大生協と早稲田大学との関係

 ▽早大生協が地域イベントなどに参加するようになった   きっかけ

 ▽早大生協が地域イベントなどに参加する際のメリッ   ト・デメリット

 ▽今後の周辺地域商店に対する提案

対象者 早大生協理事会室職員2名

ヒアリング項目

■今後の生協

 ▽望ましい生協と周辺地域商店との関係  ▽望ましい生協と大学との関係

 ▽生協施設が周辺地域に立地することに対する意見

■生協の経営

 ▽生協と普通の企業との相違  ▽現在の早大生協経営の衰退とその理由  ▽早大生協の全盛期とその理由  ▽早稲田大学の建物を使う際の契約  ▽取り扱い品目、商品の値段の決め方  ▽組合員に割引となる品目  ▽生協独自施設と他の施設との相違

 ▽早大生協が所有している土地の所在と所有の目的  ▽指定店・提携店の現状とその設置基準  ▽組合員になれる条件

 ▽組合員に対する割り戻し

(2)

7-1-2. 生協と周辺地域の連携に関する生協職員の意識

 「生協と周辺地域の変遷」「生協と周辺地域の交流」「今後の生協」の 3 項目に対する生協職員 の意識を図 7-1 に示す。

1)生協と周辺地域の変遷

 生協職員は、現在、周辺地域が衰退していると認識しており、その原因として、生活基盤の 変化等による「学生の『まち離れ』」、少子化等による「後継者不足」、「経済構造の変化」など を挙げている。

図 7-1 生協と周辺地域の連携に関する生協職員の意識

日本における生 協は、「地域」

ではなく、「職 域」に存在する と思う

地域域にに対対すする 認識

なぜならば、日 本の生協は、組 合員一人一人が 出資金を出し合 い、組合員の福 利厚生のために つくられたもの だからである

小グループ 大グループ

意見の流れ

      意見

小項目 大項目 現在、周辺地域

住民や商店と連 携できることに ついては、生協 もかなり力を入 れて活動を行っ ている

交流流へへのの考考ええ方

今後、構造改 革・経営合理化 などのため、大 学からのアウト ソーシングが増 えると思う

例えば、下宿先 の斡旋・紹介な ど、学生・教育 職員へのサービ ス分野について は、できるだけ アウトソーシン グを受けていき たい

商業面では、指 定店・提携店を 設けている不動 産・自転車・眼 鏡関係や、組合 を結成している 書籍関係の業種 以外に、業務上 の交流はほとん どない

活動面では、周 辺地域商店・大 学・学生と連携 してエコサマー フェスティバル を開催したり、

ごみゼロの日に も周辺地域商 店・大学・行政 と連携して活動 を行っている 大学への一括納

品も、他の有限 会社がするよう になった

値段などを比べ てみても、まだ 大型チェーン 店・専門店と競 争できる段階で はない 周辺地域商店と

は「共存関係」

にあるが、大型 チェーン店・専 門店とは「競争 関係」にあると 思う

早大生協の経営 も芳しくない状 態であり、その 存在は周辺地域 の衰退とあまり 関係がないと思

設立された当初 は、教科書の問 題など、いろい ろ抵抗があった らしいが、今は そのようなこと はない

早大大生生協協設設立立以以降降の

周辺辺地地域

学生の「まち離 れ」が目立つよ うになった 昔は、生活の基 盤が大学にあっ たが、最近は、

大学は勉強す る、授業を受け るためのものだ けになってし まった

周辺地域が寂し くなった

現在、周辺地域 は衰退している と思う 少子化などで後

継者がいないか ら、廃業に追い 込まれる場合が 多い

学生の利用は別 問題として、経 済構造が変化し ている カメラ屋・本 屋・電気屋な ど、専門店であ ればあるほど、

大型店の増加も 重なり、廃業に 追い込まれる傾 向が強い

現在在のの周周辺辺地地域

周辺辺地地域域変変遷遷の

原因 大学と学生の

関係 商業面の問題

現在在のの早早大大生生協協とと周周辺

地域域商商店店のの関関係 現在在のの交交流

大学学にに対対すする 認識

大学は、生協が 行っている事業 について理解 し、生協も大学 に対して信頼関 係を得られるよ うに努力するな ど、大学と生協 との信頼関係が 存在しないと、

十分な福利厚生 を実現すること は難しい

そのアウトソー シングにどこま で応えられるか が今後の生協の 課題である

(3)

 しかし、現在、早大生協の経営も芳しくない状態であり、「早大生協の存在」は周辺地域の衰 退とあまり関係がないと捉えている。

2)生協と周辺地域の交流

 周辺地域商店とは「共存関係」にあるが、大型チェーン店・専門店とは「競争関係」にあり、

周辺地域商店と連携できることについては、積極的に活動を行っていると生協職員は認識して いる。

 しかし、両者の連携の大多数が地域イベントなどの活動面に集中しており、商業面では指定 店・提携店を設けている不動産・自転車・眼鏡関係や、周辺地域の書店と組合を結成し早稲田 大学の図書館に納品している書籍関係の業種以外に、業務上の交流はほとんど見られない。

3)今後の生協

 生協職員の地域に対する認識は、日本における生協は「地域」ではなく、「職域」に存在する という消極的な考え方をしている。

 その反面、大学に対しては、今後大学の構造改革・経営合理化などのため、大学からのアウ トソーシングが増えると考えており、それにどこまで応えられるのかをこれからの生協の課題 として挙げるなど、積極的な考え方をしている。

(4)

図 7-2 年齢の構成 図 7-3 現店舗の営業年数の構成

不明 80代 70代 60代 50代 40代 30代 20代

0% 5% 10% 15% 20% 25%

9.8 6.1

17.1 9.8

2.4

8.5

23.2 23.2

不明 91〜100年 81〜90年 71〜80年 61〜70年 51〜60年 41〜50年 31〜40年 21〜30年 11〜20年 1〜10年

100年以上

0% 5% 10% 15% 20%

9.8 2.4

2.4 2.4 2.4 3.7

4.9

17.1 17.1 9.8

17.1 11.0

7-2.周辺地域商店主の意識

7-2-1. アンケート調査の概要

1)調査の内容

 本調査では、以下のような 3 項目を中心に捉えることにした。

①生協と周辺地域の変遷

 周辺地域の変遷、周辺地域変遷の原因、現在の周辺地域商店の経営状態、現在の早大生協の 経営状態などに関する意識を抽出する。

②生協と周辺地域の交流

 早大生協と周辺地域における交流の現状、不足している交流の分野、早大生協と周辺地域商 店との関係、大型チェーン店・専門店と周辺地域商店との関係などに関する意識を抽出する。

③今後の生協(自由記述)

2)調査の対象と方法

 早大生協の影響を強く受けていると考えられる早稲田大学周辺商店連合会の全486店舗を対 象にアンケート調査を行った。選択肢と自由記述による回答方法を用い、配布・回収方法は郵 送法を採用した。回収率は 20.7% であった   。注3)

3)回答者の属性

 回答者の年齢の構成は、図 7-2 のように 50・60 代の回答が最も多く、平均年齢は 55.5 才で あった。また、現店舗の営業年数は、図 7-3 のような構成であり、平均営業年数は 41.7 年で あった   。注4)

(5)

4)回収標本の代表性

 母集団から把握できる現店舗の所属商店会及び業種を基に、回収標本の代表性の確認を行っ

注5) 注6)

た   。図 7-4、図 7-5   のように、母集団と回収標本の構成比の間に大きな相違は見られな かった。また、適合度の検定(カイ二乗検定)を行った結果、「母集団と回収標本は異なってい る」とは言えないことが統計的にも確認できた。

 適合度の検定(カイ二乗検定)の結果を表 7-2、表 7-3 に示す。

7-2-2. 生協と周辺地域の変遷

 生協と周辺地域の変遷に関する周辺地域商店主の集計結果を図 7-6 に示す。

 現在の周辺地域についての認識は、「非常に衰退している」「やや衰退している」が85.2%で、

「発展している」という回答(2.5%)より圧倒的に高く、有意差(有意水準 1%)が認められた。

また、周辺地域変遷の原因としては、「3-4.『学生街』の衰退」でもふれたように、周辺地域に おける学生の滞在時間の減少、すなわち、「学生の『まち離れ』」が 48.3% で一番高く、「経済 構造の変化」が 18.4%、「早大生協の存在」が 14.9% であった。しかし、図 7-7 のように、早 大生協の事業と競合関係にある業種(図 7-5)の周辺地域商店主を対象に集計してみると、「学 生の『まち離れ』」(51.6%)と並び、「早大生協の存在」が 35.5% で高い割合を占め、全体とは 異なる傾向を見せた。すなわち、早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主は、

周辺地域の衰退を実感しており、その主な原因として「早大生協の存在」を挙げる傾向が強い。

 一方、店舗の経営状態に対する問いでは、「非常に芳しくない」「やや芳しくない」が 56.9%

で、「盛んである」という回答(8.9%)を大きく上回り、有意差(有意水準 1%)が認められた。

その反面、早大生協の経営状態についての問いに対しては、「非常に盛んであると思う」「やや 盛んであると思う」が 27.7% で、「芳しくないと思う」という回答(18.5%)を上回ったが、有 意差は認められない。しかし、早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主の集計 結果は、「非常に盛んであると思う」「やや盛んであると思う」が 46.7% で、「芳しくないと思 う」という回答(16.7%)を大きく上回り、有意差(有意水準 5%)が認められた。すなわち、

早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主は、自分の店の経営は芳しくないもの の、早大生協の経営は盛んであると認識する傾向が強い。

7-2-3. 生協と周辺地域の交流

 生協と周辺地域の交流に関する周辺地域商店主の集計結果を図 7-8 に示す。

 現在の早大生協と周辺地域の交流については、「全く盛んではない」「あまり盛んではない」

が 71.5% で、「盛んである」という回答(1.3%)より圧倒的に高く、有意差(有意水準 1%)が

(6)

図 7-4 所属商店会の構成比

表 7-2 所属商店会の適合度の検定

表 7-3 業種の適合度の検定 図 7-5 業種の構成比

母集団の構成比

回収標本の構成比 凡    例

10.4

4.8 11.6

4.3

12.614.5 9.6

7.2

26.8 26.1

19.221.7 16.7

14.5

大 隈 通 り 商店 会

早 大 西 門 体育 館 通 り 商 店 会

早 稲 田 商 店会

ワ セ ダ グ ラン ド 商 店 会

グ リ

︱ ン ベル ト 商 栄 会 早 稲 田 駅 前商 店会 早

稲 田 大 学南 門 通 り 商 店 会 0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

8.1 8.6

4.01.4 3.5 2.9

10.1 10.0 12.610.0

12.9 10.4

21.0

24.3 母集団の構成比

回収標本の構成比 凡    例

0%

5%

10%

15%

20%

25%

食 堂・ 喫 茶

食 品・ 嗜 好 品

*1

物 品販 売

*2 そ の他

*3 居 酒屋

物 品販 売

*5 そ の他

*6

*1 コンビニ、スーパー、パン販売、牛乳販売、タバコ販売が含まれる。

*2 書籍販売、衣料品販売、電気製品販売、眼鏡販売、化粧品販売、文具販売、雑貨販売などが含まれる。

*3 不動産、印刷、製本、写真、医薬品販売、旅行サービスが含まれる。

*4 魚販売、昆布販売、米販売、肉販売、青果販売、酒類販売、茶販売、和菓子販売などが含まれる。

*5 古書籍販売、地図販売、金物販売、住宅設備機器販売、新聞販売、畳販売、医療衛生材料販売などが含まれる。

*6 理容、麻雀、スポーツ練習場、病院、靴修理、銀行、下宿、水道工事、クリーニングなどが含まれる。

30.330.0

売 食

品・ 嗜 好 品

*4 販 売 30%

35% 早大生協の事業と競合

関係に無い業種 早大生協の事業と競合

関係にある業種

41 8

19 3

38 5

50 10

106 18

76 15

66 10

計 396 69

X2乗値 自由度 P値

適合度の検定

1.1599 6 0.9788

母集団 回収標本

大隈通り商店会 早大西門体育館通り商店会 早稲田大学南門通り商店会

早稲田商店会 ワセダグランド商店会

早稲田駅前商店会 グリーンベルト商栄会

所属商店会

母集団 回収標本

食品・嗜好品販売食堂・喫茶 1201 6 211

物品販売 5 0 7

その他 4 0 7

居酒屋 1 4 2

食品・嗜好品販売 3 2 6

物品販売 4 1 9

その他 8 3 17

計 396 70

業 種 早大生協の事業と 競合関係にある 業種 早大生協の事業と 競合関係に無い 業種

X2乗値 自由度 P値

適合度の検定

2.4723 7 0.9292

(7)

図 7-6 生協と周辺地域の変遷に関する周辺地域商店主の回答

図 7-7 生協と周辺地域の変遷に関する

早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主の回答

図 7-8 生協と周辺地域の交流に関する周辺地域商店主の回答

図 7-9 生協と周辺地域の交流に関する

早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主の回答

42.0 43.2 12.3

14.9 48.3 11.5 18.4 6.9

10.8 16.9 53.8 15.4

8.9 34.2 31.6 25.3

・現在の貴店の経営状態はどうで すか。(79)

・現在の早大生協の経営状態につ いて、どのようにお考えですか。

(65)

やや盛んである 普通 やや芳しくない 非常に芳しくない

非常に盛ん であると思うやや盛ん

であると思う 普通だと思う やや芳しく

ないと思う

・現在の周辺地域について、どの ようにお考えですか。(81)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

非常に衰退している やや衰退している 変わらない

早大生協の存在 学生の「まち離れ」 経済構造

の変化

後継者不足 その他

・周辺地域が衰退している主な原 因は何だと思いますか。(87)

*( )内の数字は、回答数を示す。

2.5 やや発展している

3.1 非常に芳しく ないと思う

56.8 27.0 10.8

35.5 51.6 9.7

20.0 26.7 36.7 16.7

13.9 27.8 25.0 33.3

・現在の貴店の経営状態はどうで すか。(36)

・現在の早大生協の経営状態につ いて、どのようにお考えですか。

(30)

やや盛ん

である 普通 やや芳しくない 非常に芳しくない

非常に盛ん

であると思う やや盛ん

であると思う 普通だと思う やや芳しく

ないと思う

・現在の周辺地域について、どの ようにお考えですか。(37)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

非常に衰退している やや衰退している 変わらない

早大生協の存在 学生の「まち離れ」 経済構造

・周辺地域が衰退している主な原 の変化 因は何だと思いますか。(31)

5.4

*( )内の数字は、回答数を示す。

やや発展している

その他 3.2

・早大生協と周辺地域商店の関係 について、どのようにお考えです か。(77)

・大型チェーン店・専門店と周辺 地域商店の関係について、どのよ うにお考えですか。(79)

・現在の早大生協と周辺地域の交 流について、どのようにお考えで すか。(77)

・早大生協と周辺地域の交流の 中、何が一番不足していると思い ますか。(60)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

*( )内の数字は、回答数を示す。

1.3 27.3 35.1 36.4

やや盛んである 普通 あまり盛んではない 全く盛んではない

26.7 25.0 5.0 31.7 11.7

商業面の交流 活動面の交流 教育面の交流 情報面の交流 その他

15.6 36.4 39.0 9.1

非常に「競争

関係」にある やや「競争

関係」にある 「無関係」にある

36.7 36.7 19.0 6.3

非常に「競争

関係」にある やや「競争

関係」にある 「無関係」

にある やや「共存 関係」にある

やや「共存 関係」にある

1.3 非常に「共存 関係」にある

・早大生協と周辺地域商店の関係 について、どのようにお考えです か。(34)

・大型チェーン店・専門店と周辺 地域商店の関係について、どのよ うにお考えですか。(35)

・現在の早大生協と周辺地域の交 流について、どのようにお考えで すか。(34)

・早大生協と周辺地域の交流の 中、何が一番不足していると思い ますか。(24)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

*( )内の数字は、回答数を示す。

2.9 29.4 35.3 32.4

やや盛んである 普通 あまり盛んではない 全く盛んではない

33.3 20.8 4.2 37.5

活動面の交流 教育面の交流

4.2

商業面の交流 情報面の交流

20.6 38.2 26.5 14.7

非常に「競争

関係」にある やや「競争

関係」にある 「無関係」にある やや「共存

関係」にある

45.7 34.3 8.6 11.4

非常に「競争

関係」にある やや「競争

関係」にある 「無関係」

にある

その他

やや「共存 関係」にある

(8)

図 7-10 今後の生協に関する周辺地域商店主の意識

認められた。また、不足している交流の分野としては、「情報面の交流」が 31.7% で一番高く、

その次に「商業面の交流」(26.7%)が挙げられた。すなわち、周辺地域商店主は、現在、早大 生協と周辺地域の交流は盛んでなく、「情報面の交流」が最も不足しているとの認識にある。

 次に、早大生協と周辺地域商店の関係については、52.0% が「非常に『競争関係』にある」

「やや『競争関係』にある」と答え、「『共存関係』にある」という回答(9.1%)を大きく上回 り、有意差(有意水準 1%)が認められた。また、大型チェーン店・専門店と周辺地域商店の関 係についても、「非常に『競争関係』にある」「やや『競争関係』にある」が 73.4%、「非常に『共 存関係』にある」「やや『共存関係』にある」が 7.6% で、有意差(有意水準 1%)が認められ た。すなわち、周辺地域商店主は、早大生協と大型チェーン店・専門店の双方に対して「競争 関係」にあると捉えている。

 なお、早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主の集計(図 7-9)からも、同 様の結果が得られた。

■当社は不動産業者であるが、早大生協は何年か前より指定店・提携店を設けてい る。しかし、地元の古い不動産業者でない業者と提携しており、その周辺地域を大切 にしてない傾向がある。どの業者と提携するか、その基準をはっきりしてほしい。

■早大生協の販売商店の多類化は大変便利で結構であるが、昔ながらの周辺地域商店 の売上減少への影響が多大にあると聞いている。当店でも少なからず、その影響を受 けている。学内での販売商品等は是非よく考慮して選択してほしい。

●現在の生協は、安さだけで勝負している様に見える。

●生協と周辺地域商店が、お互いに刺激し合って発展してほしい。

■「共存共栄」は周辺地域商店にとっても理想である。「共存共栄」と「競争」の両 方を期待し、それが実現してこそ、両者の発展があると思う。

■「共存」以外、提案することはない。

●早大生協が周辺地域の発展に一翼を担うことを期待する。

■現在の生協については、周辺地域商店の繁栄に決してプラスになるとは思えない。

今少し、周辺地域商店との話し合いが必要だと思う。

■周辺地域の飲食店を圧迫しないでほしい。

●周辺地域商店は、生協に対して見逃しのできない大変な危機感を持っている。

■早大生協という大組織が、周辺地域商店を脅かす事はやめてほしい。

●当店も早大生協と競合する商品はあるが、それほど多くはない。しかし、近所の食 堂関係、文具販売、書籍販売の商店からは、不満の声を聞いたことがある。

●当店では古書籍を扱っている。早大生協が出来て随分変わった商店もある様であ る。例えば、新刊本の書店、文具店などである。書店では閉店の店も数軒あった。

■大学が周辺地域商店のことを考えるならば、直ちに生協は撤退すべきだと思う。

■生協はやめてほしい。高校までは学内の売店で暮らして来たが、大学に入ったら学 外へ出られるのだから。特に早稲田大学の場合は、まちの中にある大学だから、その 周辺地域商店を使ってほしい。

▲もう一度原点にもどるか、大きな革命をしなければ、生協の「存在価値」はない。

■早大生協の組合員として加入している。価格も安く便利である。

●毎年従業員の旅行の折には、早大生協のトラベルセンターで交通関係について相談 し、航空券・乗車券等の予約をしている。

項 目 意 見

否定的意見 肯定的意見

生協の撤退

生協の影響

生協の経営 生協との共存

生協の利点

■ 早大生協 の事業と競合 関係にある業 種の周辺地域 商店主

● 早大生協 の事業と競合 関係に無い業 種の周辺地域 商店主

▲ 不明 凡    例

(9)

7-2-4. 今後の生協

 今後の生協に関する周辺地域商店主の意識を図 7-10 にまとめた。

 肯定的意見としては、「生協との共存」「生協の利点」に関する意見が、否定的意見としては、

「生協の撤退」「生協の影響」「生協の経営」関する意見が挙げられた。全体的には、「大学が周 辺地域商店のことを考えるならば、直ちに生協は撤退すべきだと思う」など、生協の存在自体 を否定する意見を始め、生協に否定的な意見が多く、早大生協の事業と競合関係にある業種の 周辺地域商店主の方がその傾向が強かった。

(10)

7-3. 生協に対する批判的意識

 「7-1. 生協職員の意識」と「7-2. 周辺地域商店主の意識」における分析結果より、生協職員 と周辺地域商店主は、現在、周辺地域が衰退していることには同意しているものの、その原因 などに関しては異なる認識を持っていることが把握できた。すなわち、生協職員は、「学生の

『まち離れ』」が主な原因であり、「早大生協の存在」は周辺地域の衰退とあまり関係がなく、早 大生協の経営も芳しくないと答えている反面、早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地 域商店主は、衰退の主な原因として、「学生の『まち離れ』」と共に「早大生協の存在」を挙げ ており、自分の店の経営は芳しくないものの、早大生協は盛んであると認識している。

 その結果、生協職員は、周辺地域商店と「共存関係」にあると認識していることに対し、周 辺地域商店主は、早大生協と「競争関係」にあると捉え、その存在自体を否定するなど、生協 に対する批判的意識を有していることが明らかになった(図 7-11)。

 次節からは、早大生協の公式資料   及び、注7) 「7-1. 生協職員の意識」における生協職員へのヒ アリング調査を基に、周辺地域商店主の早大生協に対する批判的意識の主な原因として掲げら れる早大生協の経営状態に関する分析を行うこととする。

図 7-11 周辺地域商店主の早大生協に対する批判的意識への構図

現在、早大生協と周辺地域の交流 は盛んでない

「学生の『まち離れ』」が原因 である

「学生の『まち離れ』」が原因 である

「早大生協の存在」は周辺地域の 衰退とあまり関係がない

「早大生協の存在」が原因である

早大生協の経営は芳しくない

自分の店の経営は芳しくない

早大生協は盛んである

周辺地域商店とは「共存関係」に あり、大型チェーン店・専門店と は「競争関係」にある

早大生協と大型チェーン店・専門店の双方とも

「競争関係」にある 周辺地域商店と連携できることに

ついては、積極的に活動を行って いる

大学に対しては積極的な考え方を しているが、地域に対しては消極 的である

凡    例

「情報面の交流」が最も不足している

意見の流れ 生協職員の意見 周辺地域商店主の意見

相反関係 相似関係

早大生協の事業と競合 関係にある業種の周辺 地域商店主の意見

早大生協の存在自体を否定する 現在、周辺地域は衰退している

と思う 現在、周辺地域は衰退している

と思う

(11)

7-4. 生協経営の仕組み

 早大生協の組織とその役割及び、組合員が出資金を出し合い、剰余が組合員と大学に還元さ れるまでの経営の仕組みをそれぞれ図 7-12、図 7-13 に示す。

7-4-1. 組織とその役割

 早大生協の組織は、組合員によって成り立っている。その組合員を基に、総代会、理事会、監

図 7-12 早大生協の組織とその役割

図 7-13 早大生協経営の仕組み

理事会

組合員

学生・教職員委員会

生協の諸活動

・組織活動

・事業活動

総代

総代会

監事会 日常的に組合員の要求を集めたり、総

代の活動を援助したり、組合員に対す る教育・宣伝活動や様々な企画・運動 のために活動する。

総代会に出席し、生協の方針決定に参加 する。日常的には、組合員の要求を理事 会に反映させ、また、総代会や理事会の 方針を組合員に伝える役割をする。

生協の最高議決機関で最低年に1回以上開かれる。過 去1年間の活動報告・決算の承認、活動方針・予算の 決定、役員選出などを決める。

生協の諸活動の日常的な執行機関である。総代会決定に基づき、

より具体的な活動の総括や方針を決める。

理事会の日常活動が定款や総代会決定などに 忠実に行われているかを監視するために監視 会が監査する。

生協職員

参加

選出 報告

参加

参加

選出 参加 選出

従事

雇用 参 加

参 加

選出

大学 組合合員

生協

剰余

欠損金填補 法定準備金 教育事業繰越金

残余 割り戻し

利用分量 割り戻し

出資配当 事業活動

欠損 生協の区域

総代会

マネージャー

還元

還元

ライス・牛乳 などの食堂の 値段

理事会 文具・雑貨類

などの仕入れ 商品の値段

制度的に決まっていない 商品やパソコンなど値段 が随時変わる商品の値段

大学への基金

(12)

事会、学生・教職員委員会などの組織が構成され、それぞれの役割を果しながら諸活動を行っ ている。

7-4-2. 組合員及び出資金

 早大生協の区域   内に通学及び勤務する者は、組合員になることができる。また、区域付近注8)

に住所を有し、早大生協の事業を利用することを適当とする者は、早大生協の承認を受けて組 合員になることができる。組合員になる時には出資金を出す。

7-4-3. 施設

 早大生協の施設は一般に大学からの無償貸与である(以下、賃借施設)。その代わり、早大生 協は、本来大学が行うべき学生生活の福利厚生を担っている。しかし、水道光熱費は営業床で ないラウンジなども含めて負担している。一方、大学からの無償貸与ではなく、生協が独自に

図 7-14 早大生協施設の分布

① ② ③ ④

西早稲田キャンパス 大久保キャンパス 戸山キャンパス

・賃借施設     西早稲田キャンパス:①学術情報センター喫茶室 ②15号館ラウンジパンショップ ③1号館ラウンジパンショップ ④大隈ガーデンハウスカフェテリア       ⑤第一学生会館地下食堂 ⑥8号館ラウンジパンショップ ⑦コープセブン・コンビニ ⑧コープセブン・トラベル

      ⑨14号館プチサロン・パンショップ ⑩フードショップ ⑪トラベルセンター ⑫17号館コーププラザ

       大久保キャンパス:①理工店 ②理工レストラン ③理工カフェテリア ④56号館ラウンジパンショップ ⑤教職員ロビー ⑥51号館ラウンジパンショップ       戸山キャンパス:①文学部ラウンジショップ ②文学部カフェテリア ③文学部店

・独自施設       ❶馬場下館メガコンセンター ❷北門館メガコンセンター ❸西門館

・その他の賃借施設   所沢キャンパス:所沢店、所沢パンショップ、所沢食堂       本庄キャンパス:本庄セミナーハウス食堂、本庄高等学院食堂       追分キャンパス:追分セミナーハウス食堂

・その他の独自施設       野方会館、コープビレッジ神泉 早稲田大学の建物

SCALE

0 30 60 150 300m

*1 2000年10月現在

*2 自動販売機コーナーは除く。 

建設中の早稲田大学の建物 生協独自施設

(13)

所有している施設もある(以下、独自施設)。

 また、賃借施設及び独自施設は図 7-14 に示すように、全施設(32 個所)の約半数が西早稲 田キャンパスと周辺地域(15 個所)に集中していると共に、賃借施設(27 個所)が独自施設

(5 個所)より圧倒的に多い。

 さらに、賃借施設は表 7-4 に示すように、全面積 7302.2 ㎡のうち、用途別には食堂面積が 4823.9 ㎡で一番広く、キャンパス別には、西早稲田キャンパスが 2642.2 ㎡で断然広い(大久 保キャンパス 1537.4 ㎡、戸山キャンパス 572.6 ㎡、所沢キャンパス 1383.0 ㎡、本庄キャンパ ス 957.0 ㎡、追分キャンパス 210.0 ㎡)。

7-4-4. 事業内容

 早大生協は、以下のような事業を行う。

1)組合員の生活に必要な物資を購入し、これに加工し又は生産して組合員に供給する事業

表 7-4 賃借施設の一覧

1 15 1 25

8 7 7 14 29 29 17 57 57 56 56 51 51 36 38 31 100

100 キャンパス

合計施設数27

学術情報センター喫茶室 15号館ラウンジパンショップ 1号館ラウンジパンショップ 大隈ガーデンハウスカフェテリア 第一学生会館地下食堂 8号館ラウンジパンショップ コープセブン・コンビニ コープセブン・トラベル 14号館プチサロン・パンショップ フードショップ

トラベルセンター 17号館コーププラザ 理工店

理工レストラン 理工カフェテリア

56号館ラウンジパンショップ 教職員ロビー

51号館ラウンジパンショップ 文学部ラウンジショップ 文学部カフェテリア 文学部店 所沢店 所沢パンショップ 所沢食堂

本庄セミナーハウス食堂 本庄高等学院食堂 追分セミナーハウス食堂 西早稲田

大久保

戸山

所沢

本庄

追分

号館 店鋪名称 書籍(㎡) 購買(㎡) 食堂(㎡) 食堂席数(個)

462.0 112.1

72.8 82.5

29.7 26.1

28.4 165.0 28.1 153.0

171.6 485.1 231.0

37.7

23.9 48.6

109.2 181.5 30.0

82.5

714.4 197.3

99.0

290.0 837.4

5.3

342.0

1,089.0 396.0 561.0 210.0

30

655 90

36

180 496

530

836 180 300 180 729.4 1748.9 4823.9 3513

*1 2001年2月現在

*2 自動販売機コーナーは除く。

(14)

2)組合員の生活に有用な協同施設を設置し、組合員に利用させる事業

3)組合員の生活の改善及び文化の向上を図る事業

4)組合員に共済を図る事業

5)組合員及び組合従業員の組合事業に関する知識の向上を図る事業

6)組合員のための旅行業法に基づく旅行業に関する事業

7)組合員のための貨物運送取扱事業法に基づく貨物運送取扱事業

8)宅地建物取引業法に基づく組合員のための貸家、貸間、下宿を斡旋する事業

9)前各号の事業に附帯する事業

7-4-5. 剰余金処分及び欠損金処理

注9) 注10)

 事業年度毎の剰余金については、欠損金を填補し、法定準備金   及び教育事業繰越金   を 控除した後になお残余がある時は、その残余を組合員の生協事業の利用分量に応じて(利用分 量割り戻し)、また、払込んだ出資額に応じて(出資配当)、組合員に割り戻すことができる。

 しかし、早大生協の場合、これまで組合員への割り戻しが行われたことはない。一方、大学 へは大学の生協事業の利用分量における約 3% を奨学金として還元している。

(15)

7-5. 生協経営の変遷

7-5-1. 生協経営の時代区分

 早大生協設立以降の供給高・施設面積とその伸長率及び、供給高・施設面積の経年変化をそ れぞれ表 7-5、図 7-15 に示す   。注11)

図 7-15 供給高・施設面積の経年変化 表 7-5 年度別の供給高・施設面積とその伸長率

1985年度1984年度

1983年度1982年度1981年度1980年度

1979年度1978年度1977年度1976年度

1975年度

1974年度1973年度

1972年度1971年度1970年度1969年度1968年度

1967年度1966年度1965年度1964年度

1963年度1962年度1961年度1960年度1959年度

1958年度1957年度1956年度1955年度

1954年度1953年度

1952年度1951年度

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000

(万円)

1,000,000

第1期

(萌芽期) 第3期

(隆盛期 第2期

(発展期)

▲ ▲

▲ ▲

● ●

● ● ● ●

● ●

供給高 供給高伸長率 施設面積 施設面積伸長率

(万円) ( % ) (㎡) ( % )

1951年度 10,133 100.0 152.08 100.0 1952年度 15,532 153.3 198.36 130.4 1953年度 23,959 154.3

1954年度 24,583 102.6

1955年度 29,861 121.5 188.44 95.0 1956年度 44,160 147.9

1957年度 56,249 127.4 224.81 119.3 1958年度 61,950 110.1 257.87 114.7 1959年度 74,780 120.7

1960年度 76,180 101.9 307.46 119.2 1961年度 93,204 122.3 456.23 148.4 1962年度 98,556 105.7 634.75 139.1 1963年度 110,834 112.5 879.40 138.5 1964年度 139,803 126.1 1,998.48 227.3 1965年度 166,251 118.9 2,200.14 110.1 1966年度 186,752 112.3 2,213.37 100.6 1967年度 211,442 113.2 2,215.02 100.1 1968年度 261,969 123.9 2,690.26 121.5 1969年度 261,255 99.7 3,100.20 115.2 1970年度 288,226 110.3 3,234.06 104.3 1971年度 315,834 101.0 3,606.68 111.5 1972年度 345,946 109.5 3,633.13 100.7 1973年度 362,914 104.9 3,635.77 100.1 1974年度 369,805 101.9 3,701.73 101.8 1975年度 378,589 102.4 3,721.56 100.5

─ ─

─ ─

─ ─

─ ─

供給高 供給高伸長率 施設面積 施設面積伸長率

(万円) ( % ) (㎡) ( % )

1976年度 409,940 108.3 1977年度 432,046 105.4 1978年度 460,523 106.6 1979年度 519,015 112.7 1980年度 530,168 102.1

1981年度 590,700 111.4 4,139.11 111.2 1982年度 640,108 108.4

1983年度 626,912 97.9 1984年度 701,378 111.9 1985年度 738,435 105.3 1986年度 784,819 106.3 1987年度 847,118 107.9

1988年度 870,440 102.8 4,242.10 102.5 1989年度 874,417 100.5 7,341.10 173.1 1990年度 839,167 96.0 7,148.58 97.4 1991年度 824,949 102.0 9,122.92 127.6 1992年度 787,809 95.5 9,122.92 100.0 1993年度 779,467 98.9 9,497.62 104.1 1994年度 739,200 94.8 9,424.36 99.2 1995年度 737,592 99.8 9,424.36 100.0 1996年度 776,733 105.3 9,424.36 100.0 1997年度 764,220 98.4 9,424.36 100.0 1998年度 753,546 98.6 9,577.36 101.6 1999年度 762,923 101.2 9,590.36 100.1

*1 消費者物価指数適用

*2 伸長率は前時点からの増減を示す。

*3 「─」は不明を示す。

(16)

 その経年変化の中で、特徴的な変化に着目すると、以下のような 5 つの時代に分けることが できる。

1)第 1 期(萌芽期):1951 〜 1963 年度  注12)

 供給高・施設面積共に緩やかな増加を見せている。

2)第 2 期(発展期):1964 〜 1980 年度  供給高・施設面積共に増加が目立つ。

3)第 3 期(隆盛期):1981 〜 1988 年度

 施設面積は横ばい状態であるが、本格的な生協施設が開店する   と共に、供給高の増加も注13)

著しい。

4)第 4 期(拡張期):1989 〜 1991 年度

 施設面積が急激に増加しているものの、供給高は頭打ちになって減少し始めている。

5)第 5 期(停滞期):1992 〜 1999 年度

 供給高の減少が目立ち、施設面積も停滞している。

7-5-2. 生協経営の考察

 本節では、生協経営の変遷に関する詳細な分析を行い、その問題点を抽出するために、経営 状態が悪化したと考えられる拡張期・停滞期を取り上げ、「出資」「経費」「剰余」の 3 つの側面 より考察を行う。

1)出資

注14) 注15) 注16)

 早稲田大学の学生数   、早大生協の全体組合員数・学生組合員数   及び出資総額   の経 年変化を図 7-16 に示す。

 学生数に対する学生組合員数の比率は、1999 年度に約 96.8%でほぼ全員の学生が組合員と なっている。学生組合員が全体組合員の大多数を占めており、学生数の増加が期待できない早 大生協において、組合員一人当たりの出資金を上げない限り、出資総額が今後増加することは 望めない。

2)経費

(17)

図 7-19 物件費の内訳 図 7-18 人件費の内訳 図 7-17 経費の経年変化

1999年度

1998年度

1997年度

1996年度

1995年度

1994年度

1993年度

1992年度

1991年度

1990年度

1989年度

1988年度

物件費

人件費

分担費

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

(万円)

凡    例

拡張期 停滞期

・消費者物価指数適用

1999年度

1998年度

1997年度

1996年度

1995年度

1994年度

1993年度

1992年度

1991年度

1990年度

1989年度

1988年度

役員報酬

定時職員 給与

福利厚生費 10,000

20,000 30,000 40,000 50,000

(万円)

凡    例

0

拡張期 停滞期

60,000

職員給与

退職給与・

引当金等

・消費者物価指数適用

1999年度

1998年度

1997年度

1996年度

1995年度

1994年度

1993年度

1992年度

1991年度

1990年度

1989年度

1988年度

消耗品費

諸会費

賃借料

減価償却費 通信交通費

広報費 水道光熱費

教育分化費 2,000 その他

4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000

(万円)

凡    例

0

拡張期 停滞期

・消費者物価指数適用

*1

*1 車両運搬費、租税公課、調査研究費、会議費、貸倒引 当金繰入損、渉外費、採用費、委託料、保険料、雑費が含まれる。

図 7-16 学生・組合員数及び出資の経年変化

1999年度

1998年度

1997年度

1996年度

1995年度

1994年度

1993年度

1992年度

1991年度

1990年度

1989年度

1988年度

0 20,000 40,000 60,000 80,000

学生数

全体 組合員数

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000(人)

凡    例

拡張期 停滞期

100,000 120,000

(万円)

学生 組合員数

出資総額

・消費者物価指数適用

図 7-2 年齢の構成 図 7-3 現店舗の営業年数の構成不明80代70代60代50代40代30代20代0%5%10%15%20%25%9.86.117.19.82.48.523.223.2不明91〜100年81〜90年71〜80年61〜70年51〜60年41〜50年31〜40年21〜30年11〜20年1〜10年100年以上0%5%10%15% 20%9.82.42.42.42.43.74.917.117.19.817.111.07-2.周辺地域商店主の意識7-2-1
図 7-4 所属商店会の構成比 表 7-2 所属商店会の適合度の検定 表 7-3 業種の適合度の検定図 7-5 業種の構成比 母集団の構成比 回収標本の構成比凡凡凡凡    例例例例10.44.811.64.312.614.59.67.226.8 26.119.221.716.714.5大隈通り商店会早大西門体育館通り商店会早稲田商店会ワセダグランド商店会グリ︱ンベルト商栄会早稲田駅前商店会早稲田大学南門通り商店会0%5%10%15%20%25%30%8.1 8.64.01.43.5 2.910.1 10.
図 7-6 生協と周辺地域の変遷に関する周辺地域商店主の回答 図 7-7 生協と周辺地域の変遷に関する 早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主の回答 図 7-8 生協と周辺地域の交流に関する周辺地域商店主の回答 図 7-9 生協と周辺地域の交流に関する 早大生協の事業と競合関係にある業種の周辺地域商店主の回答42.043.2 12.314.948.311.518.4 6.910.816.953.815.48.934.231.625.3・現在の貴店の経営状態はどうですか。(79)・現在の早大生協の
図 7-10 今後の生協に関する周辺地域商店主の意識認められた。また、不足している交流の分野としては、 「情報面の交流」が 31.7% で一番高く、その次に「商業面の交流」(26.7%)が挙げられた。すなわち、周辺地域商店主は、現在、早大生協と周辺地域の交流は盛んでなく、「情報面の交流」が最も不足しているとの認識にある。  次に、早大生協と周辺地域商店の関係については、52.0% が「非常に『競争関係』にある」「やや『競争関係』にある」と答え、「『共存関係』にある」という回答(9.1%)を大きく上回り、有意
+3

参照

関連したドキュメント

 尿路結石症のうち小児期に発生するものは比較的少

このうち, 「地域貢献コーディネー ターの設置」,「金沢学への招待」及

The results showed that (1) residence in large cities had no significant effect on taking employment locally, (2) students with higher Japanese ability hoped to find

   がんを体験した人が、京都で共に息し、意 気を持ち、粋(庶民の生活から生まれた美

①自宅の近所 ②赤羽駅周辺 ③王子駅周辺 ④田端駅周辺 ⑤駒込駅周辺 ⑥その他の浮間地域 ⑦その他の赤羽東地域 ⑧その他の赤羽西地域

② PCV ヘッド周辺の水分の蒸発や、 PCV の リークにより持ち込まれた湿分がシールド プラグ下部に滞留し、シールドプラグの隙

キャンパスの軸線とな るよう設計した。時計台 は永きにわたり図書館 として使 用され、学 生 の勉学の場となってい たが、9 7 年の新 大

支援級在籍、または学習への支援が必要な中学 1 年〜 3