• 検索結果がありません。

著者 滝野 徳三郎

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "著者 滝野 徳三郎"

Copied!
19
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

VPCの語形成と派生

著者 滝野 徳三郎

雑誌名 主流

号 37

ページ 71‑88

発行年 1976‑09‑25

権利 同志社大学英文学会

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000014913

(2)

の語形成と派生 VPC 

hy

(以下 VPCと日告す〉といっても,

Verb‑Particle Construction  一ー口I

極めて数多くの語素項目も表官的(こ同一構造をもっと 寸理由で枠付し そこ lこ内包される意味構造の多様;止を分析記述す たもので怠る。従勺て9

のアプロ一千のうち,

考えられる る作業は必ずしも容易ではなL

語形成の観点からラ Verb(以下Vと略す〉が Particle(以下Prtと略す〕

VPCの性格 との結合において示す意床構造の生の問題Jこ焦点を当てヲ

のー端を考察してみる。

即ちヲ Prtが 11及乙

: r

Noun  VPCをか析する也の焦点の一つ9

主主ヲ

との結合関係におい NP, 

Phrase (以下 NPと日告す〉を伴う場合ばその

どの様な統語的特性を示すかについて触れ9 考察の手話りを求めるこ て,

この特i主を知る最も効果的な方法は, separation, passivization,  とにするg

与えられた stringsの tstingを課し9

etc.のtransformationsに依る

Prtの飽の checkする与とによって,

acceptability, unacceptability 

二つの formativesとの結合の度合を測定することである伺えば,次の (1), (2i, (3)1こseparation及び passivationを課すと,

thdoctorlooked ovεr my shoulder  (1) 

thdoctorlaughed at  my joke  (2) 

the doctor worked in my 0缶 四 (3) 

(sparation)

the doctor looked my shoulder over 

thedoctor laughedmy joke at  (4) 

亡〉

(3)

9  (6) *the doctor worked my 0cein  (passivization) 

ゆ (7) my shoulder was looked over by the doctor  9  (8)  my joke was laughed at by the doctor  9  (9)  *my 0cewas worked in by the doctor 

のように (4),(5), (6)及び(7),(8), (9)が産み出されるが,(1)から産み出され たstringsはどちらも acceptable,(2)の場合はacceptableとunacceptable, (3)はどちらも unacceptableとなる. この testingに依って, (1)の over はadverb(3)のinは後続 NPとprepositionalphraseを構成する pre

positionであると判断し得るが,一方, (2)のatは,少なくともこれらの testsに関する限札 中間的機能を示すものと言える. 勿論,この様な数 少ない transformationtestsに依って, VPCのPrtを早計に下i立区分 すべきではないが,より多くの testsを適用することによって, Vとの結 合の度合をより強く示すもの,即ち, adverbialなものから,後続 NPと の結合をより強く示すもの, 即ち prepositionalなものへの機能上の差 異の移行が認められることは確かである

僑て, VPCにおいて, この様に adverbialから prepositionalへの機 能を示す Prtの中で, Vと結合し, より adverbial的と判別し得る Prt が,その特徴として,

V

の内部素性と多くの関わり合いをもっていること は,当然考えられるべきであり,一方, Vも表示する機能と意味は多様で,

その意味構造が, Prtと様々な形で基底的に結び付いていることが想像さ れる.結合が,この様に,多くの場合両者の基底での意味上の関わり合い であるとすれば,その関わり合いの濃淡の度合によって,表層的に,例え ば, PrtがVに対して,意味上有っても無くてもよいといった比較的淡白 なもの4から, 両者が混然となって分離し難し 一つの独立した意味を 形成するもの5に到るまで, 様々な結合の様相を呈するのである. A. G. 

(4)

Kennedyは, この様に両者が結合した場合の意味論上の効果として,次 の四項を挙げている

1  Prtが adverbとしてVの意味を修飾する back off, carry thru, c1ean out, dish out,  dish up, fal1 out, hang up, hold over, etc. 

2  Prtがperfectiveまたは intensiveな意味を付加する batter up, bleach out, clean out, dust up,  quitdown

, 

rot  out

, 

etc. 

3  Prtの結合によって simpleverbと全く異なった意味をもっ

ball up (=confuse), dig out  (=depart), fall  out  (=disagree),  go off  (=explode)

, 

make out  (=understand)

, 

etc. 

4  Prtによって simpleverbの意味が繰り返される add up, air  out, c10ud up, flatten out,  hatch up

, 

pile  up

, 

etc. 

倍て,この興味ある意味論上の分類を参照しながら,しかし,それに囚 われることなく,語形成の観点から, VとadverbialPrtとの結合が示す 基底構造からの派生の問題に入らなければならない圃

(10)  he took out the book 

この stringにおけるVとPrtの結合関係は Prtが adverbial (dirc‑ tional)としてVを修飾していると考えられるが, Prtは所謂 reduceddi‑ rectional adverbであって,従って,帥は,

制 hetook the book out  からの派生であり更に,叫は,

但~ he took the book out  (of something) 

(5)

VPCの語形成と派生

にprepositionalphrase reductionが行われたものである固そこで,この 派生を formulaで表わすとすれば,次の様になるであろう.

NP

+ V + 

NP2 out of

NP c:>  NP

V NP2 out十 ゆ

NP1 V

out 

NP+ゆ

では,上例同と類似した次の構造は,どの様に説明できるであろうか.

(13)  he wiped off the table 

wipeの本義は, Webster's Third8に依れば,

wipe=vt  1 a:  to  rub  with  or  as if  with  something  soft  for  cleaning or dryingくwipedhis nose with his handkerchief)  2 a: 

to  remove by or as if by rubbingく"‑'the tears off)くwipingoff  the spi1led oil)く"‑'out what you have written) 

と記載されている. この様に wipeとは cleaningあるいは dryingす るために rubずることであって, REMOVEされる対象があるときは,

offあるいは outなどの Prtが付加されるζとになる. しかし,(13)の stringでは, REMOVEされる対象は表層化されておらず, それまでの 過程で deleteされてしまっている. この構造は,従って,次の様な基底 構造からの派生と考えなければならない.

he wiped sth0妊thetable  C:>  he wiped 0thetable10 

これは,次の様に formulaで表わすことが出来るかも知れない@

NP1 V

N"P2 off NP3 ゆ NP1

V+φ+

off 

NP81! 

(6)

表層的に同一構造をもっ VPCが, 異なる基底構造からの派生である 例を示し out,offの Prtを引き合いに出したが, 興味深いことに, B.  Fraserは, outと combineし易いVとして brush,clean, comb, dig,  dry, empty, rake, rinse, scrub, sweep, wash, wringを挙げ, 一方, off 

とcombineし易いものとしては brush,chip, clean, hose, mop, rinse,  sand, scrope, scrub, shave, sponge, wash, wear, wipeを列挙している12

これらのVが out,0妊の一方しか取らないというのではない brush, clean, washなどは両方に listされているし, 先例同の wipeも out, o妊のどちらをも取ることは, i,Vebster's Thirdの範例が示す通りである.

何故これらのVが, outあるいは offと結合するのか,その解明は容易 でない13 ただ, Fraserが挙げた listを検討するとき, 本来的にVとし か考えられないもの,例えば, wash, wip巴などがある反面,他の source からの派生,もしくは,語類の転用と考えられるものがあるということで ある.例えば, c1ean, dryなどは, Webster's Thirdによれば,

clean=vt  1:  to make clean or free of  dirt  or  any foreign  or  offensIve matter 

dry=vt  1;  to make dry  to  rid of moisture or liquid 

のように,いずれも adjectiveとして本来的な用法を示唆する説明が与え られている.また, brush, hose, mop, sponge, comb, rakeなどは,例え ば, brush, combを例にとると,

brush=vt  1 a:  to apply a brush to or use a brush on  2 a;  to  remove with a brush or by an act simi1ar to brushing 

comb=vt  1;  to  draw a comb through : disentangle with or  as  if with a comb 

のように説明され, use a brush, draw a comb或いは with a brush, 

(7)

VPCの語形成と派生

with a combのように, 本来 (instrumentを表わす)nounであったも のが, Vに転用されたことを示している.

この様に,語形成から観るときに, Vが sourceとしての adjectiveや nounからの派生であったり, 或いは,本来的にVと考えられるものであ ったりするが, これらが, VPCにおいて, Prtとどの様な基底的な関わ り合いをもつか,どの様に語形成への展開がなされるかを,次に検討しな ければならない.以下,幾つかの stringsを対象に個別的に分析を試みる

ことにする.

A)  Adjective‑derived VPC  (

14)  hcleanedout the drain 

上例同の VPCにおいて, outは,単にVの cleanを修飾する adverbial な Prtであり, perfective或いは intensifyingな意味を付加している,

と考えるべきであろうか.VVebster's Thirdは, cleanの一般的定義とし て前述のものを与え, Advanced Learner治14もまた,

clean=vt, vi  1 make clean  (of  dirt, etc): {"Vash your haηds  and clean your natls.  Clean'yursesbefore you come into the  house, ie  remove the mud, etc. 

と記載している. ζれらの説明から, cleanというVは,ある物から dirt, etcを REMOVEすることによって,その物を makεsthclean,即ち,

cleanな STATEにすることであると解釈することが出来る。 従って,

M

の stringが導き出されて来た基底の意味は, drainから dirt,etcを REMOVEずることによって, drainは cleanId:  ST A TE になったわ けで,基底的には,

he removed dirt

, 

etc out of the drain

, 

and the drain became clean 

(8)

の意味をもつことになり,これを formulaで表示すれば,

NP1 V(REMOVE) NP2 out of

NPg  (and)  NPg 

BECOME STATE 

C:>  NP1 MAKEST ATE(CLEAN) out

NPg 

となるであろう.また次例,

(15)  they cleaned up after a party 

において, clean (up)に与えられた vVebster'sThirdの定義は,

1 d: to free of dirt

, 

refuse

, 

or 1itter and set in order‑often used  with up 

であり, dirt, etcが REMOVEされて setin orderされる意味が付加 されている.表層構造では, REMOVEされる対象である dirt,etcのみ ならず,その place'も deleteされてしまっているが, この 'place' は, partyという語がもっ featureく十place)であると考えることが出来,

その 'place'が makecl nされることになる. 従って,基底の意味は,

thyremoved dirt

, 

etc out of the place  (after a party)

, 

and the  place became clean and set  in order 

ということになり, formulaでは,

NP1 V(REMOVE) NP2 out of NPg (and)  NPg 

BECOME STATE up

ゆ NP1 MAKEST ATE (CLEAN) up NP3 C:>  NP1 MAKEST ATE (CLEAN) up と表示されるであろう。

(9)

この様に adjectiv‑derivedVをもっ VPCは, その基底構造から見 る限り, その VPCのVが示す行為あるいは過程の結果を adjectiveが STATEとして示している, 即ち, 表層構造におけるVそれ自体の中に,

行為と結果が内包されていると言うことが出来るであろう.

B)  Noun‑derived VPC 

nounから派生していると考えられる VPCの中で,上記の adjective derived Vの場合のように, VPCの行為あるいは過程の結果を基底にお

いて nounが示しているものがある.例えば,

i

he balled up each sheet of paper  において, ball  (up)は Websteぬ Thirdによれば,

ball=vt  1: to  forminto a ball‑often used with up  と記載されている.基底の意味は,従って,

he formed each sheet of paper into a ball  となるが, formulaでは,

NP1 CAUSE NP2 BECOME

NP

~ NP

V [←NP3(BALL) 

up NP2

のように表示されるであろう.今一っこれに類似した例を挙げるならば,

(

17)  they lined up the soldiers  における line(up)は,同辞書によれば,

line=vt  5: to form into a line or lines‑often used wIth up  であって,従って,基底の意味は,

(10)

they formed the soldiers into a 1ine  となり,同じ formulaに枠付されるであろう.

次に挙げる stringに上記の formulaを適用することが可能であろう か.

同 hegreased up a car  もし適用すれば,

he CAUSE

a car 

BECOME 

grease 

のようになり,これは成立し難い.Advanced Learner'sは, この場合の greaseの定義として,

grease=vt  put or rub grease on or in  (esp parts of a machine)  を与えているが, ζれは partsof a machineが grease(n.)を HAVE ずることであるから,従って,同の構造の意味は,

he CAUSE

a car 

HAVE 

grease  とならなければならず,方式化すれば,

NP1 CAUSE NP2 HAVE NPa

c:>  NP

V [←NPa] (GREASE) 

( +  

up) NP2 となるであろう.

noun‑derived VPCの第三の patternは,次の様な stringの場合であ る.

同 theybombed out the city  bombはAdvancedLearner'sに依れば,

(11)

bomb= vt

, 

vi  1 attack with bombs; drop bombs on  とあるが, bomb outの説明は,

bomb out=drive out (of bui1dings

, 

etc)  with bombs 

と記載され, drive outされる対象が暗示されている.cityが爆撃されて,

その cityから driveout, force outを余儀なくされるのは peopleであ るから,この潜在的な意味を基底に求めなければならない.従って,基底 構造は,

they drove people out of the city with (or by using) bombs  となり, formulaでは,

NP1 V(DRIVE) + NP2 out of+ NP3 with(or by  using) NP4

:>NP1 V[←NP4](BOMB) +out  NP3

と表示されるであろう.この場合,with (or by using) NP4は,adverbial  complement of instrumentであり, nounderivedVPCのうちで,比較 的多く見られる型の一つである. 因みに, bomb upは, これとは全く異 なる意味構造を表わす.Advanced Learner'sに依れば,

bomb up=load (an aircraft)  with bombs  と説明され,従って,次の string,

同 theybombed up the aircraft 

十 車

they loaded the aircraft with bombs  の意味を有つことになるが,これは更に,

(12)

they put bombs in or on the aircraft 

と rewriteできるから, with bombsは adverbialcomplement of in

strumentではない.むしろ,これは,同の stringと同一構造をもっと言 えるであろう.FraserのタU15

制 henai1ed down the board  も,同と向型の

VPC

で,

NP1 V(FASTEN) 

down NP2 with NP3 9  NP1 V [←NP3](NAIL) 

down 

NP

の基底と派生を有っと考えられるが,この制の Prtは, ¥Vebster's Third  に依れば aderbsexpressive of direction or conditionであり, 従っ て, directionを変えて,制の stringを,

同 henailed up theboard  とすることも可能である.

adverbial complement oJ instrumentを基底に有つ構造に対し, 次に 取上げねばならないのは,

同 hepuedout a few words 

のような例である.AdvancdLearner'sは puffを, puff=vt  send out in puffs 

と説明しており,従って,闘は,

he sent out a few words in (or with) puffs  とrewriteすることが出来る.formulaでは,

(13)

VPCの語形成と派生 NP

NP2 

in (or with) NP3

r:>  NP1 V [←NP3](PUFF) 

( +  

out) 

NP2 

と表示されるが9 この場合,in (or with) puffsは,勿論, adverbial com  plement of instrumentではなく, adverbial complement of mannerで あろう.

noun‑derived VPCで最後に取上げるのは,基底文において, nounが Vの objectになる場合である.

制 hestubbed out the cigarett

stubの noun用法は, Advanced Learner'sによれば,

stub=n  1 short remaining end of a pencil, cigarette  or  similar  object 

であり, VPrt用法として stuboutは,

stub  sth  out=vt  extinguish  (esp  a cigarette)  by pressing  it  against sth hard 

のように説明される.この場合, extinguishの対象は cigarette,pressing  の対象は cigaretteまたはその一部である stubである.従って,制の基 底の意味は,

he extinguished the cigarette by pressing (the stub of) it  (against  sth hard) 

となり, formulaは,

NP

V(EXTINGUISH) NP2 bying NP3

ゆ NP1

V [←NP3(STUB) 

out  NP2

(14)

と表示されるであろう.NPaは NP2の一部乃至は同一物である.

以上,adjective‑derived及び nounderivedVPCの基底構造のいくつ かについて述べたが,この様に他の語類からの派生ではなく,本来的にV と考えられるものが構成する VPCの基底構造についても述べておく必要 がある.これらの意味構造も様々な標識を示すと考えられるが,その一部 を取上げることにする.

Bo1inger は,

cs)  he ran up the flag 

の例において,この構造の Prtが行為と同時に結果を示していると述べ,

hranthe flag in an upwise direction . and as  a result  the丑ag was up 

と説明している16 これに従うと,次例,

同 hechopped down the branch  も,基底として,

he chopped the branch in a downward direction

, 

until  (and as a  result)  the branch was down 

の意味をもつことになる.詑って,これらを formulaで表示すれば,

NP1 V

NP

DIR ADV  (and)  NP

BECOME STATE 

ゆ NP1 V

Up (or down, etc) 

NP

となるであろう。

次に,

(15)

制 heknocked up the man  は,基底文して,

he woke UlJ the man by knocking  と分析すべきであって,制,制のように,

*he knocked the man until he was up  は成立しない.Webster's Thirdの下記の説明,

knock up=2 Brit: rouse

, 

summon

, 

specif: to cause (as by knock ing at the door) to awaken or rise from sleep or rest 

によっても明らかなように, Vの knockは, the manを objectとして いるのではなく, at the doorという表層構造では白leteされている prep‑ ositional phraseを行為の対象としている.従って,この構造の意味は,

he knocked at  the door unti1  the man was up  と解釈されるわけで, formulaは,

NP1 V PREPPHRASE  (and)  NP2 BECOMESTATE 

NP1

v + 

up NP2

である. 即ち,基底構造から判るように ,NP2とVとの間に統語関係が あると見倣すことは出来ない.

次に,

争時 he beat out the carpet 

はどの様な基底構造をもつであろうか. この stringは,一見同あるいは

(16)

(19)を想起させるが, beatを adjecti ve‑deri vedや noun‑derivedと考える べきではない.Current Idiomatic17は beatoutを,

beat out= remove by striking with a hammer etc  と記し, Advanced Learner'sも次例を挙げ,説明を与えている.

beat 8th out= The dry grass caught fir but wbeatit  out, ex‑ tinguished the fire by beating the burning grass 

これらの説明から,闘は,

he removed the dust out of the carpet by beating 

という基底の意味をもつことが判るであろう.これを方式化すれば,

NP

V1CREMOVE) 

NP

out of

NP

by 

V2ing 

ゆ NP1 V2CBEAT)

out NP3

となるが,この変形から ,main verb CV1)並びにその objectが, 表層 構造では deleteされてしまっていることを知る.

因みに, beat outは,先の二つの辞書によると, REMOVE及び E X TINGUISHという componentをその mainverbとして内蔵している

ζとを証しているが,既に挙げた同の wipe0妊なども REMOVE,blow  outは EXTINGUISH,更に, blow up, shoot offなどは DESTROY の意味を含んでいると言える. また, 一つの VPCが二つ以上の com‑

ponntを内蔵している場合があるが, 必ずしもそれらが同意のものとは 限らない.例えば, cut outは,再Nebster's Thirdの例を借用すれば,

制 asurgeon cut out diseased tissue 

(17)

VPCの語形成と派生 においては, REMOVEの意、であるけれども,

側 adressmaker cut out a garment 

では, MAKE, PRODUCEが componentである。 もっとも,倒の例も,

Advanced Learner'sの説明によって補うと,

a dressmaker shaped a garment  by cutting  the  outlines  of  the  parts on cloth 

の様になり, 何かを REMOVEby cuttingするからこそ garmentが MAKEされると解釈出来ないことはない. また, REMOVEの com ponentを含まず, MAKE, PRODUCEだけの意味の例としては,

倒 hethought up some excuse  (32)  he ground out a tune 

などが挙げられるが,この様に, VPCの基底の mainverbが示す com‑

ponentは正に多様である.

最後に,本来的なVを含むVPCの中には,統語的にも意味的にも分析 が極めて困難で, 単に idiomとしか言い得ないものがあることを付け加 えておかなければならない.例えば,

倒 heblew in th money 帥 hegave up smoking 

における blowin  (=spend), give up (=cease)などは, その基底構造 からの派生を記述することは容易でなく,語形成上の説明を見出し得ない.

倍て,以上において, VPCにおけるVとPrtの結合が,語形成の観点 から,どの様な基底からの派生によって産み出されるものであるかの分析 を試みたが,それは VPCの僅か一斑を明らかにするに過ぎない.この構

(18)

造の結合状況並びにその意味構成の分析記述は,文法上最も圏難な問題の 一つである 何故ならば,派生的なものを含めて, Vが表示する意味内容 は,種々の Prtと結合することによって益々多様化し, しかも, その個 々の意、味構成が,先行並びに後続の

NP

との関わり合いによって, より 一層複雑多岐な様相を呈示することになるからである. 従って, VPCの 語形成の派生過程を探るには, 結合する formative個々の内在的素性及 び文脈素性を調査し,連語制限の問題を含めて,逐一詳細に辿るより他に 方法がないかも知れないし,或いは,それでもまだ到達し得ないであろう。

その意味で, VPCの意味構造の分析は, 今後に残された重要な課題のー っと言える.

1 ここで言う Verb‑ParticleConstruction は, verb‑prepositon sequence, verb‑ adverb sequence及び所謂 verbadverb combinationを含む上位概念の構造を 便宜的に呼称したものである.

2 cf. Bruce Frasr,The Verb‑Particle Combinatio河 合1English  (Tokyo:  Tai‑ shukan Publishing Company 1974),pp. 1‑5及び DonL. F.  Nilsn,English  Adverbials (The Hague: Mouton Co,・1972), pp. 55‑56. 

3 verbとparticleとnounphraseが結合する構造の中において, particleがど の様な統語的機能を示すかについては,摘稿iVPrtNP構造におけるPrtの Syntactic PatterningJ  W同志社大学英語英文学研究』第11号(同志社大学人文 学会, 1975)を,また,下位区分化された各構造の基底表示については, iVerb  +Particle+Noun Phrase構造の基底表示について」同第12 13合併号 (1976) を参照されたい.

4 The particle  is  redundant, i.  e.  the  VPC and  th simplex verb  can  be  used intrchangeablywithout  a noticeable  difference  in  meaning.  In  this  casinformantsoften disagree on  whether  the  VPC is  used  or  not, and  dictionaries mention ,often with out' and ,often with up.'  Leonhard  Lipka,  Semantic Stctureand 1V ordFormation(Munchen:  vVilhelm Fink Verlag,  1972), p. 115. 

5 'a single constituent or series of constituents, whose semantic interpretation  is  indepndentof thformativeswhich compose it.'  Bruce Fraser, op. cit., 

(19)

Preface. 

cf. Arthur G. Kennedy, The Modern Eπglish  yをけ町Adverb Combi tion (Nw York:  AMS PrssInc., 1967), pp. 27‑28. 

take outを一つの 1xicalitemと考える立場からすれば, (10)のhetook out  the  bookparticle movemnt transformationが適用されて,

c

Jhe took  the book outが産み出されることになる.しかし,所謂 verbadverbcombina tionと遣って, この構造における takeout は, take in, take up, etc.とも置 き換えが出来,また, his  taking of the book outactionnominalも可能で あるから, reduced directional adverbと考えるのが妥当であろう.

8 WebsterThirdNew lnternational Dictionm(Springfield:G. C. Mer‑

riam Co., 1967)本稿では 'Vebster'sThirdと絡す.

sth=something 

10 wipe offwipeとは別個の lxicalitm と見倣すことも出来るが,本稿で は, NP1+wipeN九 十off+NPa構造からの派生と考えることにする.

11 表層構造において, Vの おalobjectが示されず,それに近い関係の他のもの がobjectになっている場合, metonymic object (換1聡的目的語〉と言い,他に wipe one's eyes, 

r

頭を剃るJ,

r

黒板を消す」などが挙げられる.

12  Bruce Frasro)う.cit., pp. 24‑25. 

13  この究明には,個々のVの内在的素性と文脈素性を逐一分析する必要があると 思われる.ただ Prtと結合するVの一般的特徴に関しては, A. G. Kennln1edy, The M10dkfrnEglishV.enb

14  0xj'ordAdvaTαC'ed Le印 抑Grne〆内s Di'ctiOωGryc!ザifGTeπntEd昂ish (工Lo皿ndon:

Oxford University Press, 1974)本稿では AdvancedLarner'sと略す.

15  Bruce Fraser, op.  cit., p. 22. 

16  cf. Dwight Bolinger, The Phrasal  Verb  English(Cambridge, Mass.: 

Harvard University Press, 1971), pp. 81‑82. 

17  Oxford Dictionary  of Gω‑retldiomatic  English  Vol. 1:  Verbs  with  Prepositi s.Particles (London:  Oxford University Press, 1975)本稿では Current Idiomaticと略す.

参照

関連したドキュメント

記述内容は,日付,練習時間,練習内容,来 訪者,紅白戦結果,部員の状況,話し合いの内

不変量 意味論 何らかの構造を保存する関手を与えること..

2813 論文の潜在意味解析とトピック分析により、 8 つの異なったトピックスが得られ

と言っても、事例ごとに意味がかなり異なるのは、子どもの性格が異なることと同じである。その

断するだけではなく︑遺言者の真意を探求すべきものであ

2) ‘disorder’が「ordinary ではない / 不調 」を意味するのに対して、‘disability’には「able ではない」すなわち

LUNA 上に図、表、数式などを含んだ問題と回答を LUNA の画面上に同一で表示する機能の必要性 などについての意見があった。そのため、 LUNA

・グリーンシールマークとそれに表示する環境負荷が少ないことを示す内容のコメントを含め