津波に対する防潮林の保全と水理実験による検討 前橋工科大学
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(2) Ⅱ− 25. 第39回土木学会関東支部技術研究発表会. 図-2 より透過・不透過 2 種類の消波工を設置した 場合の L の違いによる水圧(プロトタイプ)を比較 すると,測点 1,2 では不透過型の水圧が減衰し,測 点 3,4 では透過型の水圧が減衰していることがわか る.測点 1 での水圧が透過型よりも不透過型の方が 小さくなっている要因は,不透過型の方が波を遮断 する力が大きく津波を反射させ,防潮林に流れ込む. 60. 30. 70m. 20. 100m. 10 1. 2. 60. 3. 4. 測点. 不透過型. 15m. 50 水圧(kPa). 図-3 は消波工と樹林との距離 L と測点 1 の水平波. 30m 50m. 透過型の測点 4 では約 27kPa となった.これは,消 匹敵することがわかった.. 15m. 40. 流量を減らしているためであると考えられる.また, 波工を設置しない場合の波高 2.5m の津波の水圧に. 透過型. 50 水圧(kPa). 4.実験結果と考察. 30m. 40. 50m. 30. 70m. る浸水深 50mm の場所に圧力計を設置し,モデルタ. 20. 100m. イプの数値で図に示した.透過型では水平波力は. 10. 圧の関係をプロットした図である.波圧が最大とな. 1. 50m 地点で 1195 Pa,不透過型は 30m 地点で 1050 Pa となり,それぞれ最小値を示した.一方,15m や 図となった.つまり樹林と消波工の距離は近すぎて. 2000. 越えた津波が直接圧力計に当たったためであると考. 水平波圧(Pa). 2500. L=15m の波圧が大きくなった要因として,消波工を えられる.また,L=100m の場合,消波工を越えた. 透過型消波工の場合,防潮林の背面において減衰. 1500 1000 500 30m. 50m. 70m. 100m. 70m. 100m. 2500 水平波圧(Pa). 6.まとめ. 測点. 透過型. 15m. 次々と来る流体の慣性力により再び勢いを強めたた 水平波力は減衰させることがわかった.. 4. 0. 波が林床面に当たり一旦は勢いを弱めたが,後から めであると考えられる.透過型より不透過型の方が. 3. 図-2 消波工設置 水圧. 100m の場合は水平波圧が大きくなり,放物線状の も遠すぎても効果を発揮しないことがわかる.. 2. 不透過型. 2000 1500 1000 500 0. 効果を持ち,L=50m の位置に設置した時に水平波圧. 15m. を最小にできる.不透過消波工の場合,防潮林の前. 30m. 50m. 図-3 消波工設置 水平波力. 面において減衰効果を持ち,L=30m 位置に設置した. 参考文献. 時に水平波圧を最小にできることがわかった.. 1) 首藤伸夫(1985):防潮林の津波に対する効果と限界,. 今回の実験は,波高を 5m として水圧,波圧の減衰. 海岸工学論文集,pp.465-469.. 効果を検討したが,波高 8m 以上の巨大津波に対し. 2) 飯村耕介・田中則夫・谷本勝利・田中茂信(2010):. てどの程度効果を発揮するのか,更なる研究や実験. 樹林密度の異なる植生帯を組み合わせたときの津波軽. が必要である.. 減効果に関する研究,土木学会論文集,pp.281-285 3) 港湾空港技術研究所資料(2006):グリーンベルト による津波力の軽減に関する水理的検討. pp.6.
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