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このようにして求めた年間の風速を銚子気象台に

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). Ⅰ‑521. 気象シミュレーション 気象シミュレーションと シミュレーションと台風シミュレーション 台風シミュレーションを シミュレーションを用いた洋上風力発電設備 洋上風力発電設備の 設備の設計風速算定 設計風速算定. 1.はじめに. 東京大学. 正会員 ○山口 敦. 東京大学. 正会員. 石原 孟. このようにして求めた年間の風速を銚子気象台に. 洋上風力発電においては陸上に比べて風速が高く、. おける観測結果を用いて検証した。図1は銚子気象. 高い発電量が期待できる半面、設計風速も高くなる. 台における年間の風速時系列、図 2 は風速階級別の. ため、風況の高精度な推定は極めて重要である。風. 出現頻度であるが、観測値とシミュレーション結果. 力発電設備の設計において重要となる設計風速は終. がよく一致していることがわかる。. 局荷重を評価するための 50 年再現期待値と疲労荷. 20 観測 値 シ ミ ュ レー シ ョ ン. 重を評価するための風速別出現頻度である。従来、 日平均風速(m/s). 16. 陸上における風力発電設備の建設に際しては風況マ ストによる現地観測や、近傍の気象官署における長. 12 8 4. 期観測データ等を考慮して年間期待発電量や設計風. 0. 速を評価できたが、洋上においては現地観測が極め. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 図1. て難しいのに加え、洋上と陸上では風況に大きな違. 8. 12. 8. 12. 40 30 20 10. Return period 5. シミュレーションと台風シミュレーションを実施し,. 0. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 0 -2. 0. 風速(m/s). 図 2 銚子気象台における風速階 級別出現頻度. 現期間期待値,および風速出現頻度分布の推定を行 った。. 11. 観測値 解析値. 50. シミュレーション. season wind speed US(m/s). 頻度(%). 16. 4. ともに,銚子近海の海域における最大風速の 50 年再. 10. 60 観測値. そこで、本研究では千葉県銚子周辺において気象 銚子気象台における観測値による検証を実施すると. 9. 銚子気象台における年間の日平均風速. 20. いがあると考えられるため、近傍の気象官署のデー タをそのまま用いることも難しい。. 7. 月. 10. 2. 20. -ln(-ln(F)). 50. 4. 100 150 200. 500. 6. 1000. 2000. 8. 図 3 台風以外の要因による風速 の際威厳期間別期待値. また、非台風時の風速の再現期間別期待値は Gomes and Vickery[2]による手法を用いて求めた。この手 法では,年間の風速出現頻度分布がワイブル分布で. 2.気象シミュレーション 気象シミュレーション 本研究では非台風時の風を推定するために,力学 的局所化手法[1]に基づき,気象シミュレーションを 実施した。まず全球モデルの客観解析値を初期・境 界条件とし、地域気象モデル RAMS を用い1年間にわ たり時系列解析を行うことにより水平 1km 程度の解 像度をもつ1年分の時系列風速データを得る。この. あると仮定して,再現期間別期待値を推定する。こ のようにして求めた。図 3 に銚子気象台においてこ の手法により求めた再現期間別の風速を観測値とと もに示す。再現期間別風速が精度良く再現できてい ることがわかる。 3. 台風シミュレーション 台風シミュレーション. 風速データには海陸風、山谷風などの局地循環、大. 台風時の風速は松井ら[3]によって提案された台風. 気成層による局地風、水平スケール 1km 以上の地形. モデルによって行った。このモデルでは台風パラメ. や地表面粗度変化による影響が含まれているが、1km. ータより推定された気圧場より上空風を求め、その. 以下のスケールの詳細地形の影響は含まれていない。. 後地上風を推定する(図 4)。. 水平解像度 1km 以下のスケールの微細地形の影響を. まず,対象地点の半径 500km を通過し、中心気圧. 取り入れるため、非線形風況予測モデル MASCOT を用. が 985hPa 以下となった過去の台風の気圧に関する. い、地域風況を微細地形の効果を考慮に入れた局所. 観測データから、気圧場を表す変数である中心気圧. 風況に変換した。. 低下量、最大旋衡風速半径、進行速度、進行方向、. キーワード 連絡先. 洋上風力発電 設計風速 50 年再現期待値 風速出現頻度分布 〒113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学工学系研究科社会基盤学専攻 ‑1041‑.

(2) 土木学会第64回年次学術講演会(平成21年9月). Ⅰ‑521. により算定した結果を図 8 に示す。また、疲労評価. 最接近距離及び年発生頻度の確率分布を求める。 次に作成された確率分布に従い、モンテカルロシ. の風速は 10 分間の平均化時間であるが、図 8 に示し. ミュレーション手法により 100 年分の台風を 100 回、. た台風時の評価は 50 年再現期待値に相当する 49m/s. 通算 10,000 年分の台風を発生し上空風を求め、べき. の作用時間が 2.49 分であり、10 分より短い。設計風. 法則により地上風を求める。求められた地上風は 60. 速 49m/s を記録する台風が来襲する時に、風車が疲. 分平均風速に相当するため、平均化時間の違いを補. 労荷重により損傷を受けさせないために、最大風速. 正し 10 分平均風速の最大値を求めた後に年最大風. が 50 年再現期待値となる台風が一回は来襲するもの. 速を抽出する。このようにして求めた台風時の風を. と仮定し、台風シミュレーションを利用して台風時. 解析することにより銚子気象台における台風による. における各風速の継続時間を算出した。. 年間の風速出現頻度(図 5)および台風による再現期. このようにして求めた出現頻度を合成することに. 間別最大風速(図 6)を求めた。観測値と良く一致して. より、最終的な全要因に対する風速階級別出現頻度. いることがわかる。. を推定した。 100000 00. 60. 強風の作用時間(分). 風速 (m/s ). 50. 非 台風 台風 50年再 現 期待台 風 ( 1個 ) 合成. 100000 0. 49.0m/s. 40 30. 台風 ±σ 非台 風 台風 + 非台 風. 20. 100000. 10000. 1000. 100. 再 現 期 間 (年 ). 10. 5. 0-2. 10. 20. 50. 10. 100. 1. -1. 0. 1. 2. 3. 4. 5. 0. 10. 20. 基 準 化 変 数-ln(-ln(F)). 図 7 対象海域における風速の再現期間 別期待値. 30. 40. 50. 60. 風速(m/ s). 図 8 対象海域における風速 の出現頻度分布. 5.まとめ 本研究では気象シミュレーションと台風シミュレ 図4. ーションに基づき,洋上風力発電所のための設計風. 台風シミュレーションのフロー. 速を推定するとともに銚子気象台において検証を行. 10 0. 平坦・粗度区分I I上風速 U I I(m/ s). 観測 値 10 -1. シミ ュレ ーシ ョン ±σ. -2. 10. -3. 頻度 f. 10. 10 -4. 10 -5. 10 -6. 10. -7. 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 35. 40. 60 50. シミ ュレー ション ±σ. 40. 観測 値. •. 30. 再 現期間 (年). 10 0. -2. 気象シミュレーションにより年平均風速、年間 の風速出現頻度、および非台風時の再現期間別. 20. 5 0. 10 2. 20. 50. 100 200 4. 500 6. 風速を高精度に予測することが可能である。. 200 0 8. •. 基 準化 変数 -ln(-ln(F)). 風 速 U(m/s). 図 5 銚子気象台における 台風時の風速階級別 出現頻度. い、以下の結論を得た。. 図 6 台風による風速の際威厳期間別期 待値. 台風シミュレーションにより台風時の風速出現 頻度および再現期間別風速を高精度に予測する ことが可能である。. 謝辞. 4.洋上地点 洋上地点に 地点における推定結果 銚子近海の洋上における非台風時および台風時の. 本研究は新エネルギー・産業技術総合開発機構. 再現期間別最大風速を、2 節および 3 節で示した手法. (NEDO)の委託研究「洋上風力発電実証研究 F/S 調. に基づき推定した結果を図 7 に示す。本研究で対象. 査」の一部として実施したものである。. とした地点においては再現期間が 1 年以上の最大風. 参考文献. 速は台風によって決定されていると言え、風力発電. [1] 山口敦,石原孟,藤野陽三:力学統計的局所化による 新しい風況予測手法の提案と実測による検証, 土木学 会論文集 A、Vol.62、No.1、pp.110-125、2006. [2] L. Gomes and B. J. Bickery: On the prediction of extreme wind speeds from the parent distribution, J. Indust. Aerodyn., 2, 21-36, 1977. [3] 松井正宏, 孟岩, 日比一喜: 台風シミュレーショ ンによる年最大風速の推定, 第 14 回風工学シンポジウ 論文集, pp. 97-102, 1996.. 所の設計に必要となる 50 年再現期間の最大風速は、 シミュレーションのばらつきを考慮して 49m/s とな る。 次に疲労荷重評価のための、台風時と非台風時の 風速階級別出現頻度を 2 節および 3 節に示した手法. ‑1042‑.

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