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Academic year: 2022

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(1)I-A244. 新 型 埋 設 ジ ョ イ ン ト の 開 発 ㈱日本製鋼所. ○正員. 北海道開発局. 正員. 寺田. 寿. ㈱日本製鋼所. 正員. 別所. 俊彦. 三田村. 浩. 北海道開発土木研究所. 正員. 畑山. 朗. 1.はじめに. め路面ゴムの移動吸収部のみで変位を吸収する構造とし. 先の兵庫県南部地震を契機に、道路橋の耐震性を高め. た。本新型埋設ジョイントの構造図を図―2 に示す。. るため免震支承あるいは地震時水平分散支承を採用した. 本システムの主な変位吸収機能および概要は、次のとお. 橋梁が一般的となって来ている。このような橋梁は、地. りである。. 震時に大きな変位を生じることとなる。また、これらに. 路面ゴム固定ボルト. 使用する支承は、一方向とは限らず全方向の移動が求め. ズレ止め. 伸縮長孔. 弾性シール材 バックアップ材. 回転ピン. られる場合がある。 本論文では、北海道開発局 開発土木研究所において、 免震支承を含む、実験用単純合成桁の設置に伴い、著者 らは一般橋梁への採用も考慮し、中小規模地震に対応可. 接着範囲 橋台 (固定側) 橋台側固定板. 能な新型埋設ジョイント(移動部を路面ゴムとする上下. 接着範囲. 橋体側. 橋体側固定板. スライド. 試験施工を行なったので設計、製作の報告をするもので. 面ゴム上面に長孔を設けた吸収部. ある。. で行なう。また、路面ゴム下の鋼. 2.新型埋設ジョイントの施工報告. 材部の移動は、橋台側ベースプレ. 2.1 対象橋梁. ートにピンで固定されたスライド. 本新型埋設ジョイントの試験施工を行なった実験桁. 板で行なう。スライド板の移動に. 134. 45. 156. 45. 変位および回転変位を含む全移動方向可能)を開発し、. 図―2 構造図(断面図) 1) 橋軸方向の移動において、路. 図―3 長孔形状図. は、橋長 26.0m、支間長 25.1m、有効幅員 4.0m の単純. よる路面ゴム部との干渉は、輪荷重下の路面ゴムの空間. サンドウィッチ床版合成鈑桁 2 主桁の橋梁である。. を出来るだけ少なくする目的で、スライド板および路面. 本橋梁は、橋梁全体に強制変位を与える目的として各. ゴムをくし形とした。図―2 および図―4 に各部の詳細. 桁下にジャッキ受け用ブラケットおよび橋台に反力壁. を示す。また、長孔形状を、図―3 に示す。. が設置されている。本新型埋設ジョイントの概略図を図 ―1 に示す。 路面ゴム部. 4 400 路面 路面ゴム. 路面ゴム下面 路面ゴム下面 路面ゴム 橋体側 橋体側ベースプレート. 主 付 桁 ベ - スプレ - ト面 主桁 主桁付ベースプレート ベースプレート 主桁付 橋体側 橋体側ベースプレート (サンドイッチ床版と現場溶接) サンドイッチ床版と現場溶接) スライド板 スライド板下面. 回転ピン. 下部工 (パラペット) パラペット) 橋台側ベースプレート 橋台側ベースプレート 橋台側ベースプレート ベースプレート 橋台側. 500 740 295 200 1 235. スライド板 スライド板. 橋台側. 橋体側. 橋台側固定板. 橋体側固定板 スライド板. 図―4 構造図(平面図) 2) 橋軸直角方向の移動において、路面ゴムが収縮時は、. 橋台側ベースプレート 橋台側ベースプレート. 図―1 概略平面図. 鋼製であるスライド板部と路面ゴム部のラップ部でゴム. 2.2 構造と変位吸収システムの概要. の変形により吸収し、伸長時は、路面ゴムの変形による. 提案する新型埋設ジョイントは、地震時の応答変位量. 構造とした。くし型部の路面ゴムとスライド板(鋼板部). を 150mm 程度と想定した。この移動は量的に少ないた. の変形システムを図―5 に示す。. キーワード:免震構造、簡易埋設ジョイント、施工性 連絡先:㈱日本製鋼所 室蘭製作所、〒051-8505 室蘭市茶津町 4 番地、TEL:0143-22-0467、FAX:0143-22-1439. -488-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) I-A244. 引張載荷. 140. 100. ゴ ム. 80. 100. 60 40. 20. スライド. 0. 移動方向. 圧縮載荷. 80. 60 40. スライド. 長孔-橋軸直角 長孔-橋軸方向 円形. 120. 荷重(kN). ゴム. 荷重 (kN). 接触面. 140. 長孔-橋軸直角 長孔-橋軸方向 円形. 120. 20 0. 20. 40. 60. 80 100 120 140 160 180 変位 (mm). 0. 0. 20. 40. 60 80 100 変位 (mm). 120. 140. 160. 図―6 荷重―変位曲線 収縮時. 伸長時. 図―6 より引張、圧縮の両荷重ともケース 1 が少ない. 時 図―5 橋軸直角方向変形時システム 3) 活荷重による橋体の回転は、スライド板を橋台側固. 荷重で変位量が最も大きくなった。このことより、採用 した長孔の方向が妥当であったと考えられる。. 定板に回転ピンで固定し回転を吸収する事とした。 また、. 3.施工. 平坦度は、スライド板をテーパーとする事で吸収する事. 本埋設ジョイントは、. とした。図―2 および 3 に示す。. 施工性を考慮し製作工場. 4) 路面ゴムと鋼材部は、接着材とで一体化するが、浮. で鋼板部から路面ゴムの. き上がり防止のためゴムをボルトで固定した。固定ボル. 貼付け作業まで行ない、. トは、図―2 に示す。. 架設現場に搬入する際に. 5) 車輌走行時の横方向の水平力に抵抗させるためにズ. は、一体と成るような構. レ止めを設置した。. 写真 1 鋼板部. 造とした。ゆえに、架設も. 6) 路面ゴムの材質は、車輌走行性および冬季の除雪車. 一括での架設を実施しった。. を考慮し耐磨耗性および耐久性より天然ゴムを採用した。 また、天然ゴムは、合成ゴムより低温時の変形に適して. 橋体と埋設ジョイントの接 合方法は、床版に、鋼板を. いる。. 使用しているため現場溶接. 7) 路面ゴムと路面舗装の境界部は、鋼板を埋設ジョイ. により行なった。. ント側に設け、車輌荷重時の弾性変形量の違いによる路. 写真 2 工場完成. 4.考察. 面舗装の欠損を防止した。. 新型埋設ジョイントの施工に際し、以下の事が考察さ. 遊間を最大の200mmとした単純梁に、 衝撃係数100%、 輪荷重は 20tf で強度計算を行なった結果、スライド板の. れる。 1) 簡易な構造であるが、路面ゴムのみで全方向の地震. 必要板厚および材質は、SM400 材で、輪帯幅の 500mm. 時応答変位がFEM解析および本埋設ジョイントの構. を有効とした場合 t=21mm となった。市場性およびテー. 造より充分対応が可能である。. パー加工による板厚の減厚を考量し t=28mm を採用し. 2) 鋼材部材数が従来の鋼製伸縮装置より少ないため、. た。. 製作コストの低減が図れる。また、架設は一体構造のた. 2.3 路面ゴムの変位吸収部のくり貫き形状の検討. め、短時間での施工が出来る。. 路面ゴムの伸縮性能を向上させる最適な溝形状を検. 3) 供用開始後の維持および補修時は、路面ゴムのみの. 討するために、以下の 3 ケースのくり貫き形状について. 交換で対処するため、短時間の施工が可能である。. 解析を行なった。. 今後は、実験桁に設置したジャッキにより桁を押し引. ケース 1:路面ゴムの長孔の長辺方向が橋軸直角方向. きし埋設ジョイントの負荷荷重、路面ゴムの浮き上がり. ケース 2:路面ゴムの長孔の長辺方向が橋軸方向. 状態および路面ゴム上の伸縮部(長孔)の特性を確認す. ケース 3:路面ゴムが丸孔形状. る。また、車輌走行試験により路面ゴムの耐久性等の確. 解析は、路面ゴム平面内の変形のみを考慮した 2 次元. 認が必要である。. モデルとし、引張および圧縮負荷の2種類について行な. 5.参考文献. った。負荷方法は、解析モデル上で引張負荷の場合には. 1) 熱海明彦,佐々木義博,三田村 浩,佐藤昌志:改. 150mm まで、圧縮負荷の場合には溝形状の要素が接触. 良型埋設ジョイントの開発と走行実験,北海道支部. するまで強制変位を与えた。図―6 に解析から得られた. 論報告集,第 55 号 (A),pp.150-155,1999.. 荷重―変位曲線を示す。. -489-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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