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新たな歯の口腔内測色システムの開発と臨床応用

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Academic year: 2021

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博 士 ( 歯 学 ) 三 宅 高 弘

学 位 論 文 題 名

新たな歯の口腔内測色システムの開発と臨床応用 学位論文内容の要旨

目 的 :

本 研 究 の 目 的 は 歯 の 色 彩 の 変 化 の 程 度 を 高 い 精 度 で 定 量 化 し , 比 較 容 易 な 態 様 に て 表 現 す る こ と の で き る 歯 科 用 測 色 装 置 お よ び 画 像 解 析 方 法 並 び 牝 比 較 検 討 プ 担 グ ラ ム を 考 案 す る こ と で あ る , ま た , そ の 手 法 の 検 討 と し て ビ ュ ー テ ィ コ ー トTMシ ェ ー ドBW3を 実 際 に 患 者 の 歯 に 塗 布 し , 本 手 法 に 基 づ い た 比 較 検 討 プ ロ グ ラ ム を 用 い て 経 時 的 な 色 の 変 化 を 定 量 的 に 評 価 す る こ と を 試 み た .

材 料 と 方 法 :

測 色 周 囲 環 境 の 影 響 を 受 け な い よ う にD65光 源 , デ ジ タ ル カ メ ラ を 用 い て 均 一 条 件 下 に て ビ ュ ー テ ィ コ ー ト 塗 布 直 後 , 塗 布 一 週 間 後 , 塗 布 二 週 間 後 の 歯 を 撮 影 し た . 撮 影 範 囲 の 一 部 に 色 補 正 用 の カ ラ ー シ ー ルCASMATCH'rMを 写 し 込 み 、PHOTOSHOPTMに て 標 準 色 見 本 の 色 調 変 化 を 基 に し た 色 補 正 を 行 い ,RGB値 を 得 た . 色 見 本 の デ ジ タ ル デ ー タ のRGB 値 か ら 重 回 帰分 析を 用い て変 換髑 数の 未定 係数 を決 定・ しRGB→え も焔 変 換式 を求 め, 五 値n* 値b゛ 値 を 算 出 し , さ ら にC*値 カ 値 を 算 出 す る こ と で 経 時 的 な 色 彩 の 変 化 を 定 量 的 に 評 価 し た .

結 果 と 考 察 :

幺 ピ は 有 意 差 を 伴 っ て 増 加 が 確 認 さ れ た ,C* は 塗 布 直 後 と1週 間 後 ,2週 間 後 と の 問 に 有 意 差 を 伴 っ て 増 加 が 確 認 さ れ た . カ 憾 有 意 差 が 晃 ら れ な か っ たが 増加 傾向 を示 した .え 憾 ・ほ ぼ 変 化 は 見 ら れ な か っ た . ロ ゛ は 塗 布 直 後 と2週 間 後 の 間 に 有 意 差 を 伴 っ て 増 加 が 確 認 さ れ た . み ゛ は 有 意 差 が 見 ら れ な か っ た が 増 加 傾 向 を 示 し た . 塗 布 し た ビ ュ ー テ ィ コ ー ト は 経 時 的 に 着 色 し 色 彩 を 増 す が 明 度 は 維 持 さ れ る こ と が 示 さ れ た . 本 研 究 の 結 果 か ら 本 手 法 に 基 づ ぃ た 測 色 シ ス テ ム に よ っ て 歯 面 に 塗 布 し た ビ ュ ー テ ィ コ ー トTMの 経 時 的 な 色 彩 の 変 化 を 臨 床 的 に 評 価 する こと がで きた ,ま た, え勺 塒* キ こよ って 色彩 の変 化を 把握 する 方法 もあ るが ,z4E,C*

, カ を 用 い る こ と に よ っ て 総 合 的 に 色 彩 の 変 化 を 捉 え , 表 示 と 伝 達 を よ り 容 易 に 的 確 に 行 な う こ と は 色 彩 変 化 の 評 価 方 法 に お い て 新 た な 考 え 方 の ひ と っ を 提 示 で き る か も し れ な ぃ と 考 え ら れ る .

結 論 ;

本 研 究 の 範 囲 に お い て 当 測 色 法 は 歯 の 色 の 客 観 的 な 評 価 に 用 い る こ と が 可 能 で あ り , 従 来 の 高 価 な 測 色 シ ス テ ム に 比 ベ , 本 研 究 に 韜 け る 口 腔 内 測 色 シ ス テ ム を 用 い る こ と で , よ り 安 価 に 色 彩 の 変 化 を 評 価 可 能 で あ る こ と が 判 っ た , 今 後 さ ら に 求 め ら れ る で あ ろ う 歯 科 へ の 患 者 の ニ ー ズ に 答 え る た め の 新 し い シ ス テ ム と し て 展 開 さ れ る で あ ろ う と 期 待 さ れ る .

597

(2)

学位論文審査の要旨

学 位 論 文 題 名

新たな歯の口腔内測色システムの開発と臨床応用

  審査 は審 査担 当者 が一 同に 会し て約1時間 半か けて 行っ た‐ まず 申請 者に本 論文 の概要 の 説明 を求 め, 口頭 試問 の形 式で 提出 論文 の内容 及び 関連分野について試問した,申請者 は論文の概要を以下のように説明した.

【緒言】

  より美しく調和した白い歯を求める患者の要求は日々高まっている.その要求を実現し・

維 持さ せる ため には 歯の 色調 に関 する 客観 的なデ 一夕 を患者と共有する必要がある.今後 歯 科に おい て客 観的 で, 再現 性の ある 歯の 測色シ ステ ムの普及が必須であると考える.そ こ で, 本研 究で は歯 科用 測色 シス テム の開 発を行 い, その手法の検討として本手法に基づ いた比較検討プログラムを用いてビュ―ティコートの経時的な色彩の変化の評価を試みた.

【材料と方法】

  歯 面 コ ー テ ィ ン グ 材 ビ ュ ー テ ィ コ ー ト(BW3)を 上 顎 前 歯 に 塗 布し .D65光 源 , デ ジ タ ル カ メ ラ を 用 い て 均 一 条件 下に て塗 布直 後( ペ― スラ イン ), 塗布1週間 後, 塗布2週 間 後 の 歯 を 撮 影 し た .PHOTOSHOPを 用い て 色 補 正 を 行 っ た , 補 正 し た 各 撮 影 画 像 か ら 尺 値 .G値 , ロ 値 を 得 た. 色 見 本 の デ ジ タ ル デ 一 夕 のR値 ,G値 ,B値 か ら 重 回 帰 分 析 を 用 い てRGB‑+XYZ変 換 関 数 の 未 定 係 数 を 得 た . そ の 結果 よ りRGB‑*L*a*b*変 換式を 得た . 尺値,G値,ロ値を工*値,ロ*値,ろ*値に変換し,さらにAE値,C*値,轟値に変換した.

経時的な色彩の変化を定量的に評価した.

【結果及ぴ考察】

  工*の変化はほとんど認められなかった, a*はべ―スラインと2週間後の間に有意差が認 められ経時的に増加した.ろ*は経時的増加傾向は示したがべースラインと各観察時期の間 に 有 意 差 は 認 め ら れ な か っ た ,4Eは1週 間 後 と2週 間後 の 間 に 有 意 差 が 認 め ら れ 経 時 的 に 増 加 し た .C* は べ ース ラ イ ン と1週 間 後 の 間 な らび に べー スラ イン と2週間後 の間 に 各 々 有 意 差 が 認 め ら れ 経 時的 に増 加し た, んは 経時 的増 加傾 向は 示し たが べース ライ ン と各観察時期の間に有意差は認められなかった.

  ロ* 値,C*値 が増 加し たこ とか ら彩 度が 上がり 赤み の色彩が増しピューティコート表面 へ の色 素浸 透が 影響 した と思 われ る工 *に 変化が 見ら れなかったことから明度は維持され ピ ュ― ティ コー トの 白さ の減 退は 認め られ ないこ とが 示された.結果からビューティコ―

卜本体の色は変化していないが表面が着色されたと考えられる.

  以上 より 本研 究に 用い た試 作測 色シ ステ ムは歯 の色 の客観的な評価に臨床応用が可能で

彦 昇

英  

  文

野 畑

佐 大

授 授

教 教

査 査

主 副

(3)

あ るこ とが 示唆 され た. 従来 の高 価な測色システムに比ペ,試作測色システムはより安価 に 色調 の変 化を 評価 する こと が可 能で ある と示 唆さ れた.

 AE, C*

,んを用いることによ っ て色 彩の 変化 の概 要を より 容易 に捉 える こと が可 能であ る。

各審査委員が行った主な質問は,以下の通りである.

1)

新しい測色システムと演色性について

2

)他の測色システムとの違いについて

3

) カ メ ラ に よ る 撮 影 条 件 、 被 験 者 の ポ ジ シ ョ ニ ン グ に つ い て

4

)PHOTOSHOP の機能について

5

)XYZ の意味について

6)

ピューティコ―トの臨床上の性質について

7

)ピューティコート選択の意義について

8

)Translucency の計測機器にっいて

9

)ビューティコートの臨床上の用途について

1 0) AE

の変化量と肉眼認識の相関性について

11

)歯科領域の色差の許容度について

1 2) AE, C*

,んの意味について

1 3)

ピュ―ティコート塗布前のデ一夕の必要性について

14

)E *ロ*ろ*均等色空間における本研究のデータマッピングの必要性について

15

) 本 研 究 の 色 彩 の 変 化 を 第 三 者 が 容 易 に 理 解 で き るよ う な表 現に つい て

16

)透明性の評価について

17

)統計処理に関してO の評価と,その扱いについて

  

これ らの 質問 に対 して ,論 文申請者から明快な回答ならぴに説明が得られ.さらに今後

の 研 究 の 発 展 性 に つ い て も 明 確 な 方 向 性 を 持 っ て い る と 判 定 し た .

  

審査 委員 は全 員, 本研 究が 学位論文として十分値し,申請者が博士(歯学)の学位を授

与 され る資 格を 有す るも のと 認め た.

参照

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