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学 位 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 氏 名 Ahmedou Ould Cherif Ahmed

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Academic year: 2021

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((別紙様式第7号)

学 位 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

氏 名 Ahmedou Ould Cherif Ahmed

審 査 委 員

主 査 服部 九二雄 ◯ 副 査 長澤 良太 ◯ 副 査 石井 将幸 ◯ 副 査 緒方 英彦 ◯ 副 査 清水 克之 ◯

題 目

Assessment and Monitoring of Water Resources and Ecosystems for Sustainable Development in Mauritanian Arid and Semi-Arid Regions

「モーリタニアにおける乾燥,半乾燥地域の持続的発展のための水資源と 生態系の評価及び計測」

審査結果の要旨(2,000字以内)

本論文の要旨をまとめると以下のようになる:

乾燥とその影響はモーリタニア全般の主要な環境問題であり,特に北の地域で顕著で ある。この地域の水資源不足は,長く政策担当者及び住民の関心事であった。ヤシ栽培 もしくは関連した園芸栽培は,特にSeguelli とLabiadh 流域,Adrar 州で盛んに行われて きている。この地域の農民は潅漑と給水の水源としてワジに依存している。しかし,こ の脆弱な水資源は,過酷な自然条件に加えて家庭用水・農業用水の需要増大に脅かされ ている。このようなことから,水資源の可能性評価とモニタリングが重要な課題となっ てきている。

この目的のために、先ず北モーリタニア測候所の降雨時系列と海面温度(SST)の関係 分析が試みられている。気象観測データ(Atar,AkjoujtおよびChenguetti)の時系列的な トレンドは,持続性分析のためにマン・ケンドル(MK)とスピアマンのノンパラメトリ ックテスト,回帰分析および自己相関を使って評価されている。

さらに,周期性分析のために最大エントロピー法(MEM)を用いて卓越周期を求め,

フーリエ係数へのあてはめを行っている。そして,北モーリタニアと有意な相関関係を 持っているSST地域を抽出するために,最も重要な雨期の8月と9月の平均降雨との相 互相関が計算されている。また,エルニーニョ,南方振動と太陽黒点数との関係も分析 されている。

MKのテストはAkjoujtでは明らかな減少傾向のあることが示されているが,他の観測 所では有意な傾向は見られなかった。しかしながら,回帰によって得られた減少線形傾 向は非常に有意であった。一方では,持続性分析は線形マルコフタイプの存在が示され ている。

(2)

パワースペクトル解析によって得られたサイクルはおよそ0.5から 11 年であった。そ こで著者は,この地域での降水量と太陽黒点数との関係を想定し,分析を試みている。

大西洋,インド洋,および地中海の海水面温度 SST は,研究領域の降水量と重要な相互 相関があることを示している。ENSO効果は限定的であると考えられた。

しかし,Atarの降雨時系列(1923~2004年の最も古い記録)の傾向は,1920,1950年 代の豊水期と1950年代以降の降雨減少傾向を示した。1970年代の継続的干ばつ期間はサ ヘルの干ばつと同調するようであった。

次に、過去20年間に遡って、NOAA/AVHRRセンサー(GIMMS)のNDVI解析が実施 され、国全体レベルでの植生変遷の時空間的なトレンドが分析されている。このような リモートセンシングの手法や統計学的な解析結果から,モーリタニア全域の水資源確保 の可能性を評価すると,約 93%の領域が極めて低く,約6%がやや可能性がある地域で あり,たった1.4%が水資源確保に適していることが示されている。

モーリタニアの北東から南東部は峡谷と丘陵地帯で全く水資源確保の可能性のない地 域である。しかし,6%と1.4%の地域に相当するのがセネガル川周辺の南部地域である が,この地域の地表面植生は,ここ20年に亘り面積拡大傾向が見られ,環境改善が示唆 されている。この地域を中心とした国土開発が期待される。

衛星情報を駆使して広大な地域の生態系分析や潜在的水資源の評価は,衛星リモート センシングと GIS 技法の開発とその精度向上で一層の進展が示唆されているが,乾燥地 が集中するアフリカ諸国の今後の発展や開発に幅広く応用できることが望まれ,北モー リタニア測候所の降雨時系列と海面温度(SST)の関係分析を試みている。

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