栃内吉彦「浅春随筆」をめぐって
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(2) 栃 内 吉 彦 ﹁浅 春 随 筆 ﹂を め ぐ って. はじめ に 稿 者 は以 前 ﹁ 教材 ﹁ 浅 春 随 筆 ﹂考 ﹂( ﹃釧 路 論 集 ﹄第 三 十 九 号. 比呂 己. 北海 道 教育 大学 釧 路校 准 教授. 佐野. 省 の検 定 を 通 り 、昭 和 三 十 年 (一九 五 五 )に 東 京 書 籍 か ら 発 行. く. 溜. ﹁浅 春 随 筆 ﹂は 、昭 和 二 十 九 年 (一九 五 四 )八 月 二 十 日 に 文 部. 高 等 学 校 一年 上 ( 高 等 学 校 第 一学 年 前 期. さ れ た 教 科 書 ﹃国 語. 一. 北海道 教育 大学 釧路 校. 用 )﹄( 高 国 一〇 六 七 )所 収 さ れ ている 。. 平 成 十 九 年 (二 〇 〇 七 )十 一月. 1 = 二頁 )を 執 筆 し た 。そ の際 、柳 田 国 男 監 修 高 等 学 校 国 語 科. 学 士院 会員. 大 藤時 彦. 柳 田国男. この教 科 書 の編 集 に 携 わ った メ ンバー は 次 の通 り であ る 。. 監修 者. 民俗学 研究 所 理事. 教 科 書 昭 和 三 十 年 (一九 五 五 )版 ( 稿 者 注 ⋮ 以 下 ﹁30 年 版 ﹂ と 略 す ) を 中 心 に 論 を 進 め た 。執 筆 後 、昭 和 三 十 三 年 (一九 五. 編 集委 員. 版 と の差 異 が 多 く 見 ら れ た 。当 然 のこと な が ら 、そ こに は ﹁ 教材. 国立国 語研究 所員. 日本女 子大 学教 授. 東 京都 立 石神井 高等 学校 教諭. 増 淵恒 吉. 中 島 武雄. 手崎政 男. 芸 術院 会員. 八 )改 訂 版 ( 稿者注 ⋮以下 ﹁ 改 訂 版 ﹂と 略 す )を 見 た と ころ 、30 年. ﹁浅 春 随 筆 ﹂考 ﹂を 補 完 で き る 箇 所 も 少 な く は な い。本 稿 は 、改. 東 京都 立 日比 谷高等 学校 教諭. 鎗 田亀 次. 大. 訂 版 と の差 異 を 踏 ま え 、﹁教 材 ﹁ 浅 春 随 筆 ﹂考 ﹂を 全 面 的 に 書 き. 元 第 一高 等 学 校 講 師. 菅 原芳 郎. 林. 直 そ う と す る も のであ る 。. 東 京書 籍株 式会 社編 集部. 所 収 教 科書 について.
(3) さ し絵. 上 原晴 夫. 育 のあ り よ う を 照 射 す る と と も に 、柳 田 の思 想 、文 学 観 、言 語. のであ る と 考 え る 次 第 で あ る 。. 観 、教 育 観 の具 現 化 さ れ た 姿 を 確 認 す る と いう 点 で意 義 深 いも. 憲. 鈴 木久 夫 吉岡 明石 正 二. ﹁浅 春 随 筆 ﹂は 、こ の教 科 書 の最 初 に 置 か れ た 教 材 で あ る 。要. 一一 教 科 書 に お け る ﹁浅 春 随 筆 ﹂の位 置. 監 修 者 は 、日 本 民 俗 学 の創 始 者 ・ 柳 田 国 男 で あ る 。実 は 柳 田. す る に 柳 田 が 携 わ った 高 等 学 校 用 国 語 科 教 科 書 のオ ー プ ニング. 高 山宇 一. は 監 修 者 であ り な が ら 、こ の高 等 学 校 教 科 書 に 対 し てな み な み. 相 違 あ る ま い。さ ら に 、こ の教 科 書 づ く り に 際 し 、柳 田 は ﹁ 読書. を 飾 る 教 材 で あ る と いう こ と であ る 。ト ップ に あ る のだ か ら 、他. 根 本 方 針 や 単 元 編 成 は も と よ り 、教 材 の 選 定 や 取 材 範. の つど 適 当 と 思 わ れ る も のを 候 補 作 品 と し て編 集 委 員 の方 へ回. な ら ぬ 情 熱 を 注 ぐ 。編 集 委 員 の 一人 で あ る 大 藤 時 彦 は 柳 田 の教. 囲 な ど に ついても 一 々具 体 的 に 指 示 さ れ 意 見 を 述 べら れ た 。. 付 ﹂し 、柳 田 の ﹁手 か ら わ た って く る 教 材 が いち ば ん 多 いく ら いに. の教 材 と 比 し て も こ の教 材 が 重 要 な 位 置 を 占 め ている こ と に は. 教 材 のプ リ ント が で き て そ れ に 細 か い批 評 や 注 を 朱 筆 さ れ. 熱 心 に 選 択 ﹂し て いた と いう のだ か ら 、こ の教 材 が 柳 田 の 選 定 に. 科 書 づく り への熱 意 に ついて具 体 的 に 次 のよ う に 述 べて いる 。. た 。中 学 や 高 等 学 校 の教 科 書 に 採 用 す る 教 材 に ついては 、. 高 等 学 校 一年. よ る も のだ と 推 測 す るに 難 く は な い。. 一. 随筆・ 随想. ︻以 上. 上巻 ︼. 生 用 国 語 科 教 科 書 は 、次 の十 の単 元 で 編 成 さ れ て いる 。. さ て 、こ の教 科 書 上 巻 と 、これ に 続 く 下 巻. 監 修 を 引 き 受 け ら れ て から 読 書 のつど 適 当 と 思 わ れ る も の を 候 補 作 品 と し て 編 集 委 員 の方 へ回 付 さ れ た 。先 生 の手 か ら わ た ってく る 教 材 が いち ば ん 多 いく ら いに 熱 心 に 選 択 せ ら れ 、いつも 教 材 と いう こと を 念 頭 に お いて 読 書 さ れ ていた 。. 三 小説. 二 生活と記録. げ ら れ た こと のな い清 新 な 文 章 を 対 象 と し て いる 。いわ ゆ る 定 番. 四 古典入門. さ ら に は 柳 田 の求 め る 教 材 は 、過 去 に お いて 教 科 書 に 取 り 上. 教 材 を こ と ご と く 嫌 った ので あ る 。柳 田 の教 材 選 定 に は 独 特 のも. 五 紀行. . 中 世) 七 古典 (. 六 学 問 への道. のが あ り 、﹁ 編 集 委 員 も お ど ろ く ﹂よ う な も のが 多 か った と いう 。. こ こで 、こ の教 科 書 所 収 の教 材 を 分 析 ・ 考 察 を 加 え ることは、 昭 和 三 十 年 代 に お け る 教 科 書 、教 材 、そ して 高 等 学 校 国 語 科 教. 9鋤 P佃 く.
(4) 十. 九. 八. 言 語と 社 会. 劇. 文 章 の筋 道. ︻以 上. 下巻 ︼. ヨシヒ コ︺植 物 学 者 、農 学 博 士 。 一八 九. ま た 、 30 年 版 指 導 書 に は 、﹁筆 者 ﹂の項 目 に お いて 次 のよ う な 記 述 が 見 ら れ る。 栃内 吉彦 [ ト チナイ. 三 年 (明 治 二 六 )東 京 都 に 生 ま れ た 。 一九 一八 年 (大 正 七 ). 北 海 道 大 学 農 学 部 を 卒 業 し 、現 在 北 海 道 大 学 教 授 、北 海. ﹁浅 春 随 筆 ﹂は 、﹁一 随 筆 ・随 想 ﹂の単 元 に 入 って いる 。こ の単 元 は 次 の五 つの文 章 から 構 成 さ れ ている 。. 道 農 業 試 験 場 長 で あ る 。植 物 病 理 学 が 専 攻 で 、著 書 に ﹁植. 物 病 理 学 通 論 ﹂、随 筆 集 ﹁ 山 談 花 語 ﹂な ど が あ る 。. ﹁浅 春 随 筆 ﹂の出 典 で あ る ﹃山 談 花 語 ﹄( 青 山出版社. 年 )の ﹁ 著 者 略 歴 ﹂に は 次 のよ う に 記 さ れ ている 。. 明 治 二 十 六 年 十 二 月 一日 生 。大 正 七 年 北 海 道 帝 国 大 学 農. 昭和十八. 浅春 随 筆 ( 栃 内吉彦). 一. 二 大 蛇 ・小 蛇 (片 山 広 子 ) 三 地 図 を いう ど る (鏑 木 清 方 ) 四 か み な り さ ま 談 義 (東 条 操 ) 五 ろ く を さ ば く (三 淵 忠 彦 ). 三 編 に ついて は 、改 訂 版 に お いて も 引 き 続 き 、所 収 さ れ て いる 。. に 留 学 、帰 朝 の年 同 学 教 授 に 被 任 今 日 に 至 る。な ほ 昭 和 十. 十 年 助 教 授 、同 十 四 年 農 学 博 士 、昭 和 三. 科 大 学 卒 業 、恩 賜 賞 拝 受 。同 時 に 母 校 助 手 を 拝 命 、大 正. 特に ﹁ 浅 春 随 筆 ﹂に いた っては 高 等 学 校 国 語 科 教 科 書 のオ ー プ ニ. 一年 よ り 農 学 部 附 属 植 物 園 長 と し て 勤 務 (昭 和 十 三 年 陞. こ の五 編 のう ち 、﹁ 浅 春 随 筆 ﹂﹁大 蛇 ・小 蛇 ﹂﹁ ろ く を さ ば く ﹂の. ング の位 置 を 変 え て いな い。こ のこ と か ら も 、柳 田 のこ の教 材 に 対. 叙 高 等 官 一等 従 四 位 勲 三 等 ). 五年米英 独. し て の思 い入 れ が 強 か った と いう こと を う か が い知 るこ と が で き. ・ 王な る 著 書 と し て ﹁ 植 物 病 理 学 通 論 ﹂(昭 和 十 三 年 発 行 、同. 山 1⊥. 山 1⊥. 講談 社. 平 成 十 三 年 (二 〇 〇 一)十 二. と ち な いよ し ひこ 栃 内 吉 彦 り む 891 97 大 正 - 昭 和 時 代 の植 物 病 理 学 者 。. 月 )が 見 ら れ る 程 度 で あ る 。. 郁 夫 ・三 浦 朱 門 監 修. は ほと ん ど な く 、﹃日 本 人 名 大 辞 典 ﹄( 上 田 正 昭 ・西 澤 潤 一・平 山. 各 種 事 典 に お いては ﹁ 栃 内 吉 彦 ﹂の項 目 が 立 項 さ れ ている も の. 十 七 年 改 訂 増 補 、誠 文 堂 新 光 社 )あ り 。. よう 。. 三 栃内吉彦. ︺東 京 都 の生 ま れ 。植 物 学 者 、. ﹁浅 春 随 筆 ﹂の筆 者 ・ 栃 内 吉 彦 に ついて、30 年 版 には 次 のよ う に 記 さ れ て いる 。 とち な い よし ひ こ. ◇ 栃 内 吉 彦 11 ︹一八 九 三. 農 学 博 士 。北 海 道 大 学 卒 業 。著 書 に ﹁ 植 物 病 理 学 通 論 ﹂な . どが ある。. 樹. く.
(5) 明 治 26 年 12 月 1 日 生 ま れ 。栃 内 曾 次 郎 の子 。昭 和 5年 北 海 論 ﹂な ど. 身 。東 北 帝 大 農 科 大 学 (現 北 大 ) 卒 。著 作 に ﹁ 植 物 病 理学 通. 暦. 事. 項. 試 み る。. 。 京 都立 日 比 谷 高 等 学 校 ) を 卒 業 するまで 東 京で 過ご す. 15. 吉 彦の 、 し ころ っ を と 次郎が幼小の 父 の学生であ 学 札幌 造 渡戸 た 同郷の先 て ば ば学 曾 校 農 稲 新 輩 。 、 し り と っ ら に た であ たまたま同 の な を 植物学 訪ね 寮 校 際 傾倒 人 宮部 室 そ 志す. 、 。 。 指 導を と 父か ら す すめ ら れたか ら だとい う ま た 伯 父・ 栃 内 元 吉は 屯 田 兵 事 務 局に 勤 務 そ 、 し くし とし に随 山屯田 国を に の 屯田 た て で 行 兵本部長 後永 視察 各 尽 建設 兵村 人物 有名 、 。 ・ り し る 当 あ ていた 道に 時北 元吉の妻 であ 科大学学長の 時東北帝国大学 直子は 在住 海 妹 農 。 とっ し と っ ら て は に た であ え る 吉彦 北海道 勉学 適 地 考 れ 。 に む 学第三部 科大学の 北帝国大学 東 進 農. 14 、 。 札 幌 を 遊 学の 地 に 選 択 し た 理 由 は 宮 部 金 吾への 父の 敬 慕 が一 つの 機 縁で あっ た とい う. 。 ・ 北海道大 学農学部 東 北 帝 国 大 学 農 科大 学( 現 ) に入学. ・ 中 東 東京府立第一 学校(現. 、 。 1日 0 12 ま 月 東 京 麹 町 生 れ 。 軍 大将 内曽次郎 父は 海 栃. 19. 25. これ ら の記 述 を 整 理 し、補 足 を 加 え 、吉 彦 に ついて 年 譜 作 成 を. 道 帝 大 教 授 。農 学 部 付 属 植 物 園 長 、農 林 省 北 海 道 農 業 試 験 場 長 、北 海 道 立 農 業 試 験 場 長 を 兼 任 。日 本 植 物 病 理 学. 西. 八. 年齢. 会 会 長 を つと め た 。昭 和 51 年 1 月 29 日 死 去 。82 歳 。東 京 出. 号. ●栃 内 吉 彦 年 譜 元. 一 九一. 一 九一 二. 明 治 26 一 八 九 三. 大 正1. 大 正7. 16. 。 7 月6日、 北 海 道 帝 国 大 学 農 科 大 学 卒 業 、 。8月16日 さ 国 に 北海道帝 大学 採用 れ し 受賞 き を 恩賜賞 卒業に際 秀につ 成績 優. 国 大 学 農 学 部実 科 講 師 、 とし き を 専門 物病理学 畑作物の病害に 置 究の重点 特に土 研 植 壌 を 介して 伝 染 す る 病 害に. ω ①. 20 伽 く.
(6) 、 、 。 ・ 同定 つい て 土 壌 伝 染 性 病 原 糸 状 菌の 分 類 土 壌 中 に お け る 生 態 について 研 究 を 行 なっ た. 大 正8. 一 九一 二. 一 九一. 34. 32. 28. 26. 、 、 、 、 、 2 月1 日 植 物 病 理 学 研 究の た め 2 年に わ たって イ ギ リス ド イ ツ 主 と し て アメ リ カ 合 衆 国 に 留. 7 月 25 日、 ﹁﹁ °=巳 と∩○=① 8 旦 魯⊆日 、 5 月 18 日 植 物 学 第一 講 座 分 担。. 九. 大 正 14 一 九 二 五. 大 正 10. 一 九二七 35. 、 。 5 月 24 日 北 海 道 帝 国 大 学 農 学 部 助 手 。 ・ 幹事 学 植物病理 会 、 。 、 。11月5日 三 学 植物 講座分担 第 5 月 23 日 北 海 道 帝 国 大 学 助 教 授 に 就 任. 昭 和2 一 九二 八. 一 九三二 40. 39. 。 帝 国 大 学 教 授に 就 任 り よ に るまで 退官す 爾後定年 植物. 、 。 。 父 曾 次 郎 盛 岡 で 死 去 67 歳. 、 。 学 第一 講 座 を 担 当 し 研 究 に 取 り 組 む 、 じ 山 め を に おいては 北 岳部部 大学 は 十一 わた 間 年 海道 長. 、 。 4 月1日 北 海 道 帝 国 大 学 農 学 部 附 属 植 物 園 長を 兼 務. 9 月1 日、 満 州 国 に 出 張 を 命 ぜ ら れ る。. 7 月 12 日. 成果 、 。 ・ とし ら ﹁ て ア の 日○。三=巴 ≦αご日 し いもち に い る 中 内 マ立枯病菌 培養 優れ ﹂ 病菌 用 れ 栃 野培 。 る さ ど 地 れてい が に な 残 名 ﹂. 、 。 。2月16日 り 日 ノ ホ にかか 院に 院 肺炎 ルル 本病 入 危篤 学. り 学部 属 物 農 付 植 。 ・ とし く 園 てその に す 長 運営 尽 発展. 。 ぎ あ 比 較 生 理 学 的 研 究﹂ に よ り 農 学 博 士 の 学 位 を う け る. 昭 和3. 昭 和7 一 九三三. 、 、 。5月1日 北 海道 3 月 24 日 帰朝. 一 九三 〇. 昭 和8. 43. 37. 昭 和5. 昭 和 11 一 九 三 六 昭 和 13 一 九 三 八. 。 45 ﹃ 植 物 病 理 学 通 論﹄( 誠 文 堂 新 光 社 ) 発刊 。 えを 世 に 問 う た 著 書 その 後 昭 和 三 十一 年(一 九 五 六) に 改 版 さ とめ ま 物病理学について考 植. 。 、 ー り とし し ラ たロング である によ で た いもの を な セ れ 文体 流麗 名著 みやす 親 植物病理学 難解 。 る あ. D D. 20 伽 く.
(7) 昭 和 27 一 九 五 二. 昭 和 26 一 九 五一. 昭 和 25 一 九 五 〇. 昭 和 22 一 九 四 七. 昭 和 18 一 九 四 三. 昭 和 17 一 九 四 二. 昭 和 14 一 九 三 九. 60. 59. 58. 57. 54. 50. 49. 46. 61. 昭 和 28 一 九 五 三. 昭 和 29 一 九 五 四 64. 82. 昭 和 32 一 九 五 七. 昭 和 51 一 九 七 六. 四 原 典 ﹃山 談 花 語 ﹄. 、 、 。 10 月 24 日 満 州 国 及 び 中 華 民 国 に 出 張 を 命 ぜ ら れ る 、 、 、 。 8 月4 日 蒙 彊 満 州 国 及 び 中 華 民 国 に 出 張 を 命 ぜ ら れ る 、 。 1 月1 日 日 本 学 術 振 興 会 学 術 部 第 12 常 置 委 員 会 委 員 を 嘱 託 、 。 3 月 31 日 北 海 道 帝 国 大 学 農 学 部 附 属 植 物 園 長 を 辞 任 、 。 、 、 。12月20日 を 農林省北海遺農業試験場長 4 月5 日 日 本 植 物 病 理 学 会・ 学 会 長 を 昭 和 31 年(一 九 五 六) まで 務 め 学 会 発 展 に 尽 力 す る兼務 、 、 。4月1日 本学術会議微生物学研究連絡 1 月 17 日 北 海 道 立 農 業 試 験 場 長 を 兼 務日 。 委員会委員 、 。 4 月1 日 北 海 道 大 学 農 学 部 長 に 推 挙 さ れ 学 内 行 政 に も 携 わ る 、 。 、 。12月10日 日 当 学 に 本 術会議会員 選 4 月1 日 北 海 道 大 学 院 農 学 研 究 科 長に 就 任 、 。 4 月1 日 北 海 道 大 学 農 学 部 長 に 再 任. こ の文 章 は も と も と 昭 和 十 二 年 (一九 三 七 )五 月 に 発 行 さ れ. 確 認 でき る 。. 春 随 筆 ﹂と いう タ イ ト ルで 全 文 が 教 科 書 に 採 録 さ れ て いる こと が. ロ. 昭 和 十 八 年 (一九 四 三 )五 月 六 日 に 刊 行 さ れ て お り 、本 文 は ﹁ 淺. 実 際 の原 典 に あ た った と こ ろ 、﹃山 談 花 語 ﹄は 青 山 出 版 社 か ら. ﹁浅 春 随 筆 ﹂の部 分 を 採 った 。. 、 。 3 月31 日 北 海道大学退官 。 、 も のため に 多 くの 職 責を 果たした 甜 菜 研 究 会 会 長 札 幌 矯正 管 区 審 議 部 会 委 北海道 退官後 、 。 どを る 品 会協賛会 北 安 会 な す 歴任 員長 海道菊花 評 長 海道公 委員 委員長 1 月 29 日、 急 性 肺 炎 の た め、 死 去。. 青 山出版社刊。. 本 文 の原 典 に ついて 、30 年 版 頭 注 に 次 のよ う な 記 述 が あ る。 山 談 花 語 11 一九 四 三 年. 青 山 出 版 社 刊 )の中 の. ま た 、30年 版 指 導 書 の ﹁ 筆 者 ・原 典 ﹂の項 目 に お いて は 次 のよ う に 記 述 さ れ て いる 。 こ の教 材 は ﹃山 談 花 語 ﹄(一九 四 三 年. 幻 幻. 20 伽 く.
(8) た ﹃北 海 道 帝 國 大 學 新 聞 ﹄に 吉 彦 が 寄 稿 し た も ので あ る 。した が って、読 者 と し て 凡 そ 学 生 、北 大 生 が 対 象 で あ った と 推 測 で き る 。 吉 彦 は 何 度 も こ の新 聞 に 自 分 の文 章 を 寄 稿 し ている 。 ﹃山 談 花 語 ﹄の前 書 き ﹁ 序 に 代 え て ﹂に よ れ ば 、随 筆 集 を 出 版 す る 予 定 は 当 初 は な か った と いう 。. 生 じ ﹂た と い う 。. . 尚 、吉 彦 に 出 版 を 強 く す す め た のは 小 説 家 の水 守 亀 之 助 で あ. る 。﹃山 談 花 語 ﹄の前 書 き に そ のこ と が 記 さ れ てお り 、水 守 は ﹃山. 談 花 語 ﹄の践 文 を 記 し て いる 。当 時 、水 守 は 出 版 活 動 に も 携 わ っ. て いた 。水 守 と 吉 彦 の出 会 いは 、水 守 の主 宰 す る 雑 誌 ﹃随 筆 ﹄で. 興 味 のあ る 問 題 を 、相 当 乗 り 気 に な つて 書 いた も のも 多 少. ら ず 、余 儀 な く 綴 つた と いふ や う な も のも あ り 、又 自 分 に. 人 で あ る 北 大 出 身 の0氏 を 介 して 御 寄 稿 を 煩 は し た のが 縁. 当時 私は﹁ 随 筆 ﹂と いふ 雑 誌 を 出 し て ゐ て、博 士 の教 へ子 の 一. 栃 内 博 士 を 知 つた のは 、も はや 二 十 余 年 も 昔 のこ と だ が 、. あ る と 、水 守 は ﹃山 談 花 語 ﹄の賊 文 ﹁ 践 に か へて﹂の中 で 述 べている 。. 芸 術 的 感 興 に乗. 仕 事 の忙 し いさ 中 に 執 筆 を た のま れ て 、無 下 に 断 り も な. は 御 座 ゐ ま す が 、いつ れ に し ても 、も と く. 故 のでき た そ も く. さ ら に 、水 守 は 、﹁ 践 に か へて﹂の中 で、吉 彦 の随 筆 を ﹁近 頃 出 色. で あ つた 。. じ て も のに し た と いう も ので は あ り ま せ ん か ら 、随 筆 集 な ど ン銘 打 つて 出 版 す る つも り は 毛 頭 な か つた ので 御 座 ゐま し. ○ 專 門 の学 徒 と し て の博 士 を 掃 摩 す る 力 は 固 よ り 私 には な. の好 著 ﹂であ る と 高 く 評 価 し 、次 のよ う に 述 べて いる 。. も と も 吉 彦 は 植 物 学 者 であ り 、文 筆 家 では な い。昭 和 十 三 年. いが 、最 初 の 一文 を 読 んだ 時 か ら 、そ の名 文 に 魅 惑 さ れ 、. た. (一九 三 八 )に は 前 述 の通 り 専 門 書 で あ る ﹃植 物 病 理 学 通 論 ﹄を. す つか り 愛 読 者 の 一人 と な つた こ と を 率 直 に 告 白 し て お き た い。. 刊 行 は し ている も のの、専 門 と は 畑 違 いの随 筆 集 を 出 そ う と は 考 の新 聞 や 雑 誌 な ど に 、請 は れ る. ○ 山 を 談 じ 、花 を 語 る 輩 な る 趣 味 的 の随 筆 で は な く て、科. え て いな か った だ ろ う 。﹁ いろ く. ま \に 書 き 送 つた 雑 文 ﹂と 自 分 の文 章 を と ら え て いる 。多 少 は 謙. 文 辞 の中 に 含 蓄 さ せ てゐ る こ と を 見 遁 す こ と が 出 来 な い. 学 者 と し て の精 厳 さ は 申 す に 及 ば ず 、 一日 本 人 と し て の. し か し 、実 際 に 随 筆 集 と し て 、こ れ ま で ﹁ 請 は れ る ま yに 書 き. ので あ る 。徒 ら に 、才 気 の換 発 と 、流 麗 な る 文 章 に 幻 惑. 遜 の意 味 も 含 ま れ ている か も し れ な いが 、﹁ 請 は れ る ま \に 書 ﹂い. 送 つた 雑 文 ﹂を ま と め て み る と 、﹁ と に か く 古 いも のを ひ つば り 出. さ れ て 読 過 す る のでは 、真 に 心 読 し 得 た も のと は いへな い. 憂 国 の至 情 と 、多 方 面 に わ た る 経 論 を さ へ、軽 妙 暢 達 の. して 読 み 返 して み る と 、書 いた 時 の自 分 の気 持 や 世 の中 の状 態 も. であ ら う 。. た と いう こと は 事 実 と し て受 け 止 め る こと が でき る であ ろ う 。. 思 ひ 起 さ れ 、そ の変 転 の跡 な ど も 偲 ば れ ま す ので 、些 か 興 味 も. 3ー の. 20 伽 く.
(9) と 文 化 ﹂は 、吉 彦 の自 然 観 、文 明 観 が 端 的 に 示 さ れ て お り 、稿 者. 多 く の示 唆 を 与 え て く れ る 。特 に 、本 書 中 にあ る ﹁ 北 海 道 の自 然. ﹃山 談 花 語 ﹄は 、時 代 を 超 え て 、現 代 を 生 き る 我 々 に と って も. よ う に 述 べている。. 興 のた め に は 、そ れ を 用 いる 人 の精 神 が 問 題 であ る と し て 、次 の. であ り 、そ の先 見 性 の高 さ が う かえ る 。さ ら に は 、真 の科 学 の振. も 知 れ ぬ 。然 し な が ら 、な る 可 く 自 然 を 破 壊 し な いで 文 化. 文 化 の進 展 のた め には 、自 然 の破 壊 も や む を 得 な いこと か. 野 だ け に 止 ら ず 、広 く 政 治 経 済 の分 野 に 迄 及 ぼ さ る 可 き で. な い。そ の意 味 に 於 て 、科 学 の振 興 と いふ こ と は 、科 学 の分. 於 て 人 の精 神 が 非 科 学 的 で あ つては 、十 分 な 能 率 は あ が ら. 科 学 そ のも のが 如 何 に 日 進 月 歩 し ても 、其 の運 用 応 用 に. を 進 め る こと が よ り 望 ま し く 、自 然 の破 壊 が 著 し い割 に 、文. あ ら う 。つら つら 今 の世 相 を な が め て ゐ る と 、國 民 全 般 に 大. も 強 く 土ハ 感 す る も のであ る 。. 化 の進 展 は 大 し た こと も な いと いふ ので は 、天 道 さ ま に 相 済. いに 科 学 的 精 神 を 作 興 す る 必 要 が あ る や う に 思 は れ る 。特. 吉 彦 の植 物 学 の深 い造 詣 と 自 然 に 対 す る 愛 情 を 流 麗 な 文 体. ま ぬ わ け であ る 。人 間 の精 神 が 非 科 学 的 で 非 文 化 的 で あ る. に ついて 、自 然 破 壊 を 埋 め 合 は せ る 程 に 日 本 人 一般 が 文 化. で 表 現 し た 随 筆 を 柳 田 は 見 逃 さ な か った のであ ろ う 。吉 彦 はこ の. に 政 治 経 済 方 面 の指 導 者 た ち のも の\見 方 考 へ方 が 、飽 く ま. 的 に 向 上 した か ど う か 、徒 ら な る 自 然 破 壊 が 多 過 ぎ は し な. ﹃山 談 花 語 ﹄の他 に 随 筆 集 と し て 、﹃若 菜 頻 ﹄(生 活 社. 場 合 に 、文 化 の為 と 称 し て 、徒 ら な る 自 然 破 壊 が 行 は れ 易. いか 、天 道 様 に 相 済 ま ぬや う な 仕 儀 が あ り は しな いか 、そ こ. 年 (一九 四 五 ))、﹃春 夏 秋 冬 ﹄(柏 葉 書 院. で科 学 的 で あ つてほ しいと いふこ と が 痛 感 さ れ る 。. に 吾 等 の疑 問 が あ り 、反 省 が な け れ ば な ら ぬ と 思 ふ 。吾 等. 四 七 ))、﹃山 樹 野 花 ﹄( ぷやら新書. いや う に 思 は れ る 。ひ と り 北 海 道 と のみ 云 は ず 、日 本 全 体. の祖 先 以 来 子 孫 ま で が 、そ のう ち に 哺 み 育 て ら れ る 祖 国 の. も 世 に 出 して いる 。専 門 か ら 離 れ た 位 置 に あ る 随 筆 を 執 筆 す る. 昭 和 三 十 七 年 (一九 六 二 )). 昭 和 二 十 二 年 (一九. 昭 和 二十. 自 然 に 対 し て 、吾 等 は 十 分 に 敬 謙 で あ り 、之 を 愛 護 す る 点. こと は 、吉 彦 に と って楽 し み の 一つであ った と いう 。. 原 典と 本 文 の異 同. に お いてや ぶ さ か で あ つては な る ま い。最 小 限 度 の自 然 破 壊 に よ つて、最 大 限 の文 化 の進 展 を 期 す ると ころ に 、真 に 文 化. 五. 本 稿 で は 、 30 年 版 を テ キ ス ト と し て 、 論 を 進 め て い く 。. 的 な 人 間 的 な 気 持 が あ る のだ と 思 ふ 。文 化 の為 と 称 し て、 徒 ら に 不 必 要 な 頭 の悪 い自 然 変 壊 を な し て省 み な いのは 、こ. テ キ スト の原 典 は 、旧 字 旧 仮 名 遣 いが 用 いら れ て いる 。旧 字 旧. 仮 名 遣 い以 外 に 、大 き な 異 同 は な いが 、表 記 に 関 し て の異 同 が 見. れ こそ 非 文 化 的 で あ る 。 そ の後 の日 本 の公 害 問 題 、環 境 問 題 を 予 見 す る が ご と き 発 言. の の. 20 伽 く.
(10) ら れ る 。尚 、︻ ︼内 の漢 数 字 は 30 年 版 の頁 を 表 し 、冒 頭 の○ 数 字. ︻ 五頁 ︼. 墜 さんろく. 昭智 一 工年版 (一九五五)版. あ る 部 分 は ﹃山 談 花 語 ﹄の該 当 部 分 を ゴシック体 と し た 。. ゆうばり. 目里甜 高 等学校 一 年占 東胃 奎= 籍. は 行 数 を 表 す 。( )内 は 原 典 ﹃山 談 花 語 ﹄の表 記 で あ る 。異 同 の. ● 原 典 ・教 科 書 異 同 表. ゆふはり. ﹃ 山談 化弛 厘 青 山出版社 昭 相十八年 (一 九 四一 一 一 )五月. 墜. 先頃 甲 夕張岳 の山麓に植 物採集に出がけ て 一 一 一 旦 一 夜 ① 先 ころじゅ 象 夕 張缶の山麓 に植 物採 集に出 かけ て 一 一 一 旦 夜 の森 の中 のキ ャンプ生 沽に山. エゾリ ュウ. エゾ リ ュウ キ ンカ. の森 の中 のキャムプ生 値嬉山の春 を満喫 してき 為 ② の春 を満喫 してき為 ゑ 町 ではも つ春 孟 はと いふに、山 の春はまだ浅 い。や つ ③ 町ではも ユ春たけなわという に、山の春 はまだ浅 い。や っと雪の消 えた谷 間の土 は 四 寺 とう. り んへん. と雪 の消 えた谷間 の土 は、 四五寸下はまだ堅く 凍 つてゐ ④ 下はまだ堅く凍 っていた心しかしフキノ上 ソ蛙 化盛りで、流 れに沿 つては ふき. た心妖算 路の皇は花盛 りで 流 れに沿 ふては. かつしよく. さ んかい. ごろで キ ャンプ の食 膳 乞にぎ わした。ヤ マウド の去年 の残骸. しょぐぜん. キ ンク ワ の飽 くま で黄色 い花 が咲き、クサ ソテツの若 芽 ⑤ のあくまで黄色 い花 が咲き﹁クサ ソテツの若芽は 褐 色 の鱗片を押し破 ってちょいど顔を出し は、褐 色の鱗片葎押 し破 つてちよ いど顔 を出してゐ た。 い ⑥ ていた。 いず れも ちょ・ 養 つ れも丁度食べ頃 で、キャムプ の食膳 葎賑 はした刀 ヤ マウ. ︻ 六皇. ド の去 年の残骸を見 つけて、枯 れ葉 の根際 を掘ると、紅鹿 ⑦ 存見 つけて 枯 れ葉の根 きわを 掘ると、紅かのこのはでに美 しいマントをかぶ った新 ・ 牙映 二 の子 の派 手に美 しいマント を被 つた新芸 か 二 寸程 に伸 びかけてゐるっ これをぼき りと かいてきて 胡麻. アメ マスはまだ深 いよ どみ に港 ん でいて 居 場所 を. 高ぐ てま ことに珍味であるっ トナ シ ュベツ川 は雪解け の水 か冷斧く. ② と、 いいよ つもなくか お塗. 味 噌などを つけてかり/ \瑠る ζ いい様 もなく香 ワが 冒 ① 寸ほどに伸 ひかけている .これ葱 はき りとかいてき て、ごまみ そな どを つけてかりかりか じる くて誠 に珍味であるっ. アメ鱒 ほまだ深 い澱 ③. 探 りつとしないぶせ2繍 手 の ④探 φ りとしない不精 な つり手 の針にはかか らなか った心も 少L暖 かにな れば ぞ ろぞ ろ つれ て. トナシ ュベツ川は 害解の水が冷く. みに潜 ルでゐて 居難. 鈎 にはか㌧からなか つた。も 少L暖 かにな れば そ ろ. ω ゆ. 20 伽 く.
(11) み. しる. エゾサ ンショウ. エゾサ ンシ ョウウ ヲ ど蛙の卵老がぶよ ⑥ ワオとカ エルの卵 とがぶよぶよと回居して、オタ マジ ャクシはまだ出て いな か った。要 するに. 釣 れてよき汁 の身 となるカジカさ ヘ 一 向 に顔をみせな い。 ⑤ 妻 汗 の実 となるカジカさ えいっこう に顔 葎見 せな い。山 長 の水 たまりには 岸辺 の水 溜りには ぶよと回 居して 蜥 斗 ほまだ出てゐ いな かつた心要 する に. 水 の中 はまだ冬 眠からや つと さめや 2ごいふ ところであ ⑦ 水の中 はまだ久眠 からや っとさめよ つというと ころであるっしかし陸 はも つ争われぬ春で、森. るっ妖℃陸 はも つ争はれぬ春 で 森 杁軌 道 の枕 木の上に、 ⑧ 杯軌道 のまぐら 木の上に、 シ マヘビが長 々と 佃ぴ て昼寝をしていた。こい つは 長 い冬 の間 土 縞 蛇がな が/ \と のびてひるねをしてゐた心 こ奴 はハ長 い. 冬 の間 土 の中にとぐ ろをま いたま ㌧こち / Nに凍 つてゐ ⑨ の中 にとぐろを 巷いたままこち こちに凍 っていて 春 になるとにゅうと伸びて にょろにょろ. ヘ. へ. こいつは いつも忙しそ つにち ょこちょこは いまわ ってい為 落 ち葉 の下 にち ょろりキ隠. 眠 かち さめたばかりな のだろ. て、春 になるとにゆ つと伸 びて、 によう/ \どはひ出して ⑩ とは い出してくると人夫 か言 った。ほんと つかどうか却bな いが、まくら 木の上 のや つはーま く ると人夫 が言 つた。ほんたう かどうか知ら ないが、枕木. ヘ. ⑫ っが. の上 の奴 は まだねむそうな目を してあーと 口をあいて欠 ⑪ だ眠そうな目をしてああと 口をあいてあくびをした刃ト窒 伸をした刀とかげも冬眠がらさめたばかりなのだら 暴 こい つはい つも忙しそ ρ袋 よ こ/工 一 道ひまは つてゐゑ. 落 葉の下にち ようりとかくれた奴を つかま へて、両 の手 の ⑬ れたや つを つかまえて 両 のてのひらで囲 った暗室の中に閉じこめてやると、くすぐ つたくは. ひらでか こ つた暗室 の中 にとちこめ てやると、ぐす ぐつた ⑭ いまわ って 指 の腹 に食 い ついたりす 奄 食 い つかれて弘蒲 くもど つも ないのだが や つは必 く這ひまは つては、指 の腹 に喰 ひ ついたりす 念 喰 ひ つか. れても痛ぐも ど つもな いのだが、奴は必死なのだら 鬼 小 ⑮ 死な のだろ 鬼 小 さいくせに気 の強 いや つだ が、指 で つま みあげ てしみじみその顔 を見ると、 さ いくせに気 の強 い奴だが、指 で つまみ上げ てしみ︽∼そ. ヘ. へ. ウグ イ スはやぶ の中 f 圭 罪 張 りあげ る.存が ふけると、 コノ. 時々三 ③ ハズ クがかん 局い声で ブ ッポ Lフッポ ーと鳴㌔ 時 々ご声 にブ ッポ ーソー と鳴㌔ いわゆ 全 . ② 小鳥塑 米て実 によく さ 糞. 宛舌 ゐ 春は すで にた けなわであ 魚 朝 森 の中 に行ぐと、頭 の上 の木 のこず えにいろ いろの. ︻ 七豆. の顔をみると、小さな眼 土がくり / \して、なか/ \可愛 ⑯ 小さな且 土がくりくりして、な かなかかわ いらし い。 らし い。 空 甲の春 は既に孟はであるっ朝 森 の中 で用 をたし てゐ. ヘ. ζ. る と、頭 の上 の樹 の上の梢にいろ! \の小烏 か来 て実 によ ①. ヘ. く噸るっ鶯ほ藪の中で美声を張り上げるっ⊥ 婁 ヘ. このは〒 そが かん局い一 ﹂ ゑでブッポ7 毒. ω ω. 20 伽 く.
(12) ヘ. ヘ. ヘ. ヘ. へ. と 言 っ鵡. コノ ハズ クは. 澄 ましたが、人 禾たち はい っこう. こゑブ ッポウ ソーと鳴く℃所囲 胆 の仏 法侶でへ わざ ノ\ラ ④ の仏 法僧 で わざ わざ スソオで放 送されたや つだ 。夕張岳のふも との森 の中 で、この鳥を間近 ヂ オで放 送されたや つだ 。夕 張岳 の麓 の森の中で、 この 映 を 間近かに聞 か つとは ちよ つと予期 してゐなか つた ので、 ⑤ に聞こうとはちょ っと予期 していなか ったので 思 輩. 思 はず 耳をすま したが、 人夫 達は 一向珍 しくも なささう ⑥ 珍しく もな さそ つー こ、こい つはい つも 鳴くよ、気 味のよくね 丞 是 に、 こい つは いつも 鳴ぐよ、気 味のよくね えこゑ 起 とい. 森 のし. 森 の静寂にね ⑧じまに眠る小鳥bにと っては不気味の限りだろ 鬼 彼らはやみにつぶらなる目を開いて 小さ. し 墨 ま. つた。 コノ ハヅ クは食 肉性の夜鳥 といふから、気紛 れな人 ⑦ 食肉性 の夜鳥 というから 、気 まぐれ な人間 の耳 に仏 紫僧とありがたげに響ぐそ の士 黒. 間の耳に仏法僧ど石難げに響くその■ 篭 むる小鳥等にと つては不気味の限是 り鬼 彼らは闇につ. かつよう. えんす い. さらに エゾ ヤ マザ. そうそう. 木 々の新 芽はたと えよ 2 お ぐ 美七い。 とび色から浅 萸まで さま さまな間 色にぼかされた. ぶ らなる眼 を開 いて 小さな 身を ハるほ してゐることかも ⑨ な身洋震 わしている ことかもしれ ない。 知れな い。 木 々の新 芽はたと へや つもなぐ美 しい。鳶 色かち 浅黄ま ⑩. ﹂ りに、峰頭の幸渥. 六槽の魚どもも はち. す いそう. 中空に発散してし. なかそら. ふも とから次. その間 にあ ってま ことによ きいろどりであ るっ それ. イ タヤ の蕾花. で、様 々な 間琶 にぼかされた關 彙樹 の梢 は ふ つく らと暖 ⑪闊葉樹 のこず えは ふ っく らと暖 かく 山腹 をいうどる .その間 に針葉樹の蒼 々たる円 錐馨 かく膨軟に山腹 を彩 金 その間に針葉樹 の蒼 々たる円錐 体 ひ. が、全 体の色 彩 の弱 々しさをひきしめてゐるっ コブ シの花 ⑫ 全体の色彩の弱 々しさをひきしめ ている. コブ シの花 の臼. その間 にあ って誠 によき いろ どり せつけ い. ヨにおおわれ た峰が 日々と そび えている.春は. の白、イタヤ の黄花 さ らに エゾヤ マザ クラ の淡 紅と、カ ⑬ クラの淡 紅と、カツラの若芽 の緋色とは ツラ の若芽 の緋 色とは. す いりょく. 登 って、やがて幾条かの壺湿髪. であるっそれ等 のす べての上に、まだ厚く残 雪に覆 はれた ⑭ らのす べての上に、まだ厚 紮. 峰頭 の壺ヲr 共 に、中空. なかそ. 峰 が白 々と從憂 てゐる.春は -麓 から次第々々に山を 登 つ⑮第欝 て、やが て幾条か の壺湿違. ︻ △皇 山 の春色の中を 歩いて四 日ぶ り で家に帰 ると. ロ⊥ 7 ーカ ナリ ヤ も. に発散してしまふとき 翠 緑の夏 が春 のあ とを追 つて山を ⑯ ま つ時 翠 緑の夏が春の跡を追 って山を登 ってゆ くのであるっ しゆんしよく. 登 つてゆ くのであるっ 山 の春 色 の中を歩 いて四日ぶりで家 に帰 ると、 ローラ. ーカナリヤも、水槽 の魚 どもも、鉢 の盆栽 も 伜 が留 守来 ①. の の. 20 伽 く.
(13) の功績 存誇るだけあ つて至極 窯 だ つ鵡 さ つして植. 土 ② の盆 栽も せがれが留 守番 の功 績を誇るだけあ ってしごく 春 だ っ鵡 そ つして栢物 園内の桜 め いもう. 内 の桜 はまさに満 開を過きてゐた。やがて落 花の眺 めと な ③ はまさに満開 葎渦ぎて いた。や がて落 花のな がめとなろ 鬼 落 花は いい。ややもすれ ぱ我 執独. これ見 よがしに. ら 鬼 落 花は いい、や㌧も すれば 我執独 書のあさましい迷 ④ 善のあさましい迷 ﹂ 女に堕 して .他を苦しめ、自 ら悩む人の子 にh これ見よがしにあ っさりと散 妄 に堕 して、他 を苦め 目ら悩む人の子に. あ つさ りと散る桜は い㌧。山 の春 に居 れ 極 花 の散 るのは ⑤る 桜はいい。山 の春 におれば 花 の散 るの た璽惜 まれるばかりだ が 浮世に住めば落花も亦よし。是 ⑥ またよし。ぜ ひもない。 非 もない。. め いも う. ︻八 ③ ∼ ⑥ ︼記 述 な し [ や が て 落 花 のな が め と な ろ う 。落 花 は いい。. や や も す れ ば 我 執 独 善 のあ さ ま し い迷 妄 に 堕 し て、他 を 苦. 30 年 版 と 改 訂 版 の異 同 は 次 の通 り で あ る 。 尚 、ルビ に ついて も 、異 同 が 見 ら れ るが こ こでは 、割 愛 す る 。. は いい。山 の春 に お れ ば 、花 の散 る のは た だ 惜 し ま れ る ば か. し め 、自 ら 悩 む 人 の子 に 、こ れ 見 よ が し に あ っさ り と 散 る 桜. ︹ ︺の表 記 は 30年 版 のも のであ る 。. り だ が 、浮 世 に 住 め ば 落 花 も ま た よ し 。ぜ ひ も な い。︺. ︻ ︼内 の漢 数 字 は 30 年 版 の頁 を 表 し 、○ 数 字 は 行 数 を 表 す 。. ︻五 ④ ︼ふ き のと う [ フキ ノト ウ ︺. ︻六 ⑭ ︼く いついた り ︹ 食 いついた り ︺. ︻六 ⑬ ︼手 のひ ら [ て のひ ら ︺. ︻六 ④ ︼無 精 [ 不精︺. た。. 表 す 。30 年 版 と 改 訂 版 の表 記 が 同 一の場 合 は 改 訂 版 を 割 愛 し. [ ︺内 は 改 訂 版 の表 記 。︻ ︼内 は 30 年 版 の 頁 ・行 数 を そ れ ぞ れ. て、気 づいた 点 を 列 挙 す る。尚 、( )内 は 原 典 ﹃山 談 花 語 ﹄の表 記 。. 原 典 と 30 年 版 、加 え て 改 訂 版 と の異 同 を 確 認 す る こと に よ っ. ︻六 ⑭ ︼く いつか れ ても ︹ 食 いつか れ て も ︺. (1) 原 典 で は 漢 字 表 記 で あ った にも か か わ ら ず 、教 科 書 では. ︻五 ⑤ ︼黄 いろ い [ 黄 色 い︺. ︻七 ③ ︼と き ど き [ 時 々︺. ︻七 ⑭ ︼春 が ︹ 春 は︺. ・紅 か のこ のはで に 美 し いマント を ︻五 ⑦ ︼. ・ 先 ご ろ じ ゅう 、( 先 頃 中 )︻五 ① ︼. ひ ら が な 表 記 と な り 、読 み づ ら く な っている 。. ︻七 ⑯ ︼春 のあ と ︹ 春 の跡 ︺. (紅 鹿 の子 の派 手 に 美 し いマント を ). ︻七 ⑩ ︼あ さ ぎ [ 浅黄 ︺. ︻七 ⑯ ︼登 って いく ︹登 って ゆ く ︺. 9 鋤. 20 伽 く.
(14) と し てい てや わ ら か で ユー モラ スな 印 象 を 与 え ている 。. ・森 林 軌 道 のま く ら 木 の上 に 、シマヘビ が 長 々と 伸 び て 昼 寝. (2) 原 典 で は 植 物 名 を カ タ カ ナ 表 記 、動 物 名 を 漢 字 表 記 ま た は ひ ら が な 表 記 にし て いる に も か か わ ら ず 、教 科 書 で は カ タ. ( 森 林 軌 道 の枕 木 の上 に、縞 蛇が なが く. を し て いた 。︻七 ⑧ ︼. ・ ア メ マス( ア メ鱒 )︻六 ③ ︼. し ていた 。). カ ナ 表 記 に 統 一さ れ てい る 。. ・ カ エル ( 蛙 )︻六 ⑥ ︼. ・両 のて のひ ら で 囲 った 暗 室 の中 に 閉 じ こめ て や る ︻七 ⑬ ︼. と のび てひるねを. ・ オ タ マジ ャクシ ( 蜻 斗 )︻六 ⑥ ︼. (両 のて のひ ら で か こつた 暗 室 の中 にと ち こ め てや る ). (4) ひ ら が な 表 記 を 教 科 書 本 文 で は 漢 字 に し てい る が 、あ て. ・ シ マヘビ ( 縞 蛇 )︻六 ⑧ ︼ ・ トカゲ ( と かげ )︻六 ⑪ ︼. ・翠 緑 の夏 が 春 の跡 を 追 って 登 って ゆ く のであ る 。︻七 ⑮ ︼. た 漢 字 に 問 題 は な いか 。. ・コノ ハズク ( こ のは ず く )︻七 ② ︼. (翠 緑 の夏 が 春 のあ と を 追 つて 登 つてゆ く ので あ る 。). ・ ウ グ イ ス( 鶯 )︻七 ② ︼. ・ 声 の仏 法 僧 ( 聲 の佛 法 檜 )︻七 ③ ︼. 原 典 の ﹁春 のあ と ﹂を 30 年 版 で は ﹁春 の跡 ﹂と し ている 。文 脈. ︹ 翠 緑 の夏 が 春 のあ と を 追 って 登 っていく ので あ る 。︺. ら に ひ ら が な 表 記 の際 や 俗 名 の漢 字 表 記 の際 は 傍 点 を 施 し て. か ら ﹁春 の跡 ﹂と も 解 釈 は 可 能 で あ る が 、こ こは ﹁ 春 の後 ﹂と も. 吉 彦 は 動 物 と 植 物 の相 違 を 意 識 し て いる こ と が わ か る 。さ. いる 。こ の傍 点 は 文 章 を 読 み や す く し よ う と す る 吉 彦 のね ら い. 解 釈 で き な いか 。いず れ に せ よ 、こ の部 分 は 擬 人 法 を 使 って お. り 、﹁あ と ﹂と ひ ら が な 表 記 す る こ と に よ って 、掛 詞 のご と く 、. が あ る と 考 え ら れ る 。次 の 一文 を ご 覧 いた だ き た い。 ・ 夜 が ふ け る と 、コノ ハズクが かん 高 い声 でブ ッポ ー ブ ッポ ー と. えが 見 ら れ る。. (6) 原 典 の漢 字 表 記 が 教 科 書 に お い て、同 音 漢 字 への 書 き 換. ・ ぜ ひ も な い。(是 非 も な い。)︻八 ⑥ ︼. 味 が と り づ ら く な って いる 。. (5) 漢 字 表 記 を 教 科 書 本 文 では ひ ら が な 表 記 と し た た め 、意. し た が って 、改 訂 版 の表 記 が 適 切 であ る と 考 え る 。. 読 み に 広 が り を 持 た せ る ね ら いが あ った ので は な いか と 考 え る 。 と. 鳴 く 。︻七 ② ∼ ③ ︼ ( 夜 が ふ け ると 、こ のは ず く が かん 高 いこゑ でブ ッポ ー く 鳴 く 。) ﹁ こ のは ず く ﹂と 傍 点 付 ひ ら が な 表 記 す る こと に よ って 、鳴 き 声 のカ タ カ ナ 表 記 が 生 き てく るこ と が わ か る 。 (3) ﹁シ マヘビ ﹂や ﹁ト カ ゲ ﹂の 行 動 が 教 科 書 では 漢 字 表 記 と な って いる 。原 典 では ひ ら が な 表 記 す る 一 ﹂と に よ って 、の ん び り. ω 鋤. 20 伽 く.
(15) しる. ・よ き 汁 の 実 と な る カ ジ カ さ え ︻六 ⑤ ︼ しる. (よ き 汁 の身 と な る カ ジ カ さ へ) ﹃日 本 国 語 大 辞 典 ﹄ ( 第 二版 ) に は 、 ﹁汁 ﹂ の 子 項 目 と し て ﹁汁 の実 ﹂ が 立 項 さ れ て い る 。 ﹁汁 の中 に 入 れ る 野 菜 、 肉 、 海 草 な ど 。 汁 の 子 。﹂ と あ る 。 教 科 書 に お い て は 具 材 の 意 味 で と. いな いので省 略 し た と 考 え ら れ る 。. 原 典 の ﹁春 は ﹂を 改 訂 版 では ﹁ 春 が ﹂と し て いる 。改 訂 版 編 集 者. の書 き 換 え の意 図 が 理 解 で き な い。吉 彦 の表 記 ・表 現 を 大 切 に し. ても ら いた いと 考 え る 部 分 であ る 。. (8) 原 典 の 後 半 部 分 が 改 訂 版 で は 大 き く 削 ら れ てい る 。. の 意 味 か ら ﹁汁 の身 ﹂ と あ る 。 ﹁汁 の 身 ﹂ は ﹃日 本 国 語 大 辞. 削 除 す る こ と はこ の随 筆 の意 味 を 大 き く 変 え て し ま う こと に な. す る が 、こ の部 分 こ そ 、こ の随 筆 の核 と な る 部 分 で あ る と 考 え る 。. 30 年 版 で いえ ば 、八 頁 ③ ∼ ⑥ に あ た る 部 分 であ る 。後 で 詳 述. 典﹄ ( 第 二版 ) に は 立 項 さ れ て い な い。. り 、魅 力 を 大 き く 損 な う も ので あ る。. ら え 、 書 き 換 え が な さ れ て い る 。 一方 、 原 典 で は カ ジ カ の身 体. (7) 原 典 の 記 述 を 教 科 書 本 文 で は 省 略 し た り 、書 き 換 え た り し てい る 箇 所 が 見 ら れ る 。. 六. 意. 大 意 ・文 章. ・ 朝 、森 の中 に 行 く と 、︻七 ① ︼. 1 大. 吉 彦 は 、夕 張 岳 山 麓 に 植 物 採 集 に 出 か け て 、二 泊 三 日 の森 の. ( 朝 、森 の中 で 用 を た し て ゐる と 、) ・潤 葉 樹 のこ ず え は 、ふ っく ら と 暖 か く 山 腹 を いう ど る 。. (潤 葉 樹 の梢 は 、ふ つく ら と 暖 か く 膨 軟 に 山 腹 を 彩 る 。). ク サ ソ テ ツ の若 芽 、ヤ マウ ド の新 芽 な ど を 食 し 春 を 感 じ る 。冬 眠. け な わ で あ る が 、山 の春 は ま だ 浅 い。フキ ノ ト ウ 、エゾ リ ュウ キ ンカ 、. 中 のキ ャンプ 生 活 を 送 り 、山 の春 を 満 喫 し てき た 。町 で は 春 も た. ・春 は 、 ふ も と か ら 次 第 次 第 に 山 を 登 って ︻七 ⑭ ︼. か ら さ め た ば か り のシマヘビ 、ト カ ゲ と 出 会 う 。森 の中 で はウ グ イ. ︻七 ⑪ ︼. ( 春 は、 麓 か ら 次 第 々 々に 山を 登 つて). スや コノハズ ク の鳴 く 声 を 耳 に す る 。ま た 、木 々 の新 芽 と 残 雪 のコ. 2 文章構成. 的 に と ら え 、山 の春 と 現 実 の春 の相 違 を 強 く 意 識 す る 。. 桜 のあ っさ り と 散 る 姿 と 我 執 独 善 の迷 妄 に 堕 す る 人 間 と を 対 照. ント ラ スト に 目 を 奪 わ れ る 。山 か ら 帰 り 、桜 は 盛 り を 過 ぎ ていた 。. ︹ 春 が 、 ふ も と か ら 次 第 次 第 に 山 を 登 って ︺ ﹁用 を た し て ゐ る と ﹂と いう 表 現 は 教 科 書 に 不 適 切 であ る と い う理由で﹁ 行 く と ﹂と 書 き 換 え ら れ た こと が 推 測 さ れ る 。 ﹁ 膨 軟 ﹂も 専 門 用 語 であ る と いう 理 由 から 省 略 さ れ た のだ ろ う 。 専 門 用 語 か も 知 れ な いが 、注 を 用 いれ ば 省 略 し な く と も 十 分 に 理 解 で き る も のと 考 え ら れ る が 、 一般 的 な 辞 書 に も 掲 載 さ れ て. ω① 盟伽 く.
(16) 第 一段 落 ︻五 ① ∼ 五 ② ︼満 喫 し た 山 の春 夕 張 岳 に 植 物 採 集 に 出 かけ 、二 泊 三 日 のキ ャンプ 生 活 で 山 の春 を 満 喫 し た 。 植物. 麓 の植 物 の春 の営 み ﹂と し て、 一つに ま と め 、五 段 落 構 成 と して. と ら え ている 。稿 者 は 、第 一段 落 を 書 き 出 し と 考 え 、第 二 段 落. か ら 第 五 段 落 ま でを 山 の春 の姿 、そ し て第 六 段 落 に 帰 宅 後 の所. 感 が 記 さ れ ている と 考 え た 。ま た 、第 一段 落 の ﹁ 山 の春 を 満 喫 し. てき た ﹂︻五 ① ︼と 第 六 段 落 の ﹁ 山 の春 色 の中 を 歩 いて 四 日 ぶ り で. 第 一一 段 落 ︻五 ③ ∼ 六 ② ︼山 の春 ① 町 では 春 も た け な わ で あ る が 、山 の春 は ま だ 浅 い。フキ ノト. 3 文. 章. ら え る のが 適 当 で あ ろ う 。. 家 に 帰 る ﹂︻八 ① ︼の表 現 も 呼 応 し て お り 、六 段 落 構 成 と し てと. 嗅覚 ) 動物. ウ 、エゾ リ ュウ キ ンカ 、クサ ソテ ツ の若 芽 、ヤ マウ ド の新 芽 な ど を 食 し 春 を 感 じ る 。( 味覚 第 三 段 落 ︻六 ③ ∼ 六 ⑯ ︼山 の春 ②. 冬 眠 か ら さ め た ば か り の動 物 た ち と 出 会 う 。昼 寝 を し てい. 春 浅 いころ 、北 海 道 の夕 張 岳 山 麓 に 植 物 採 集 に 出 か け た. 教 科 書 の教 師 用 指 導 書 に は 次 のよ う な 記 述 が あ る 。. で 閉 じ こめ る と く す ぐ った く は いま わ って 指 の腹 に 食 いつく 。小. 筆 者 が 、そ こに 見 る 植 物 ・動 物 の活 動 に 、空 の気 色 に 、見 わ. た シ マヘビ は 眠 そ う な 目 を し てあ く び を し ている 。ト カ ゲ は 両 手. さ な 目 玉 が く り く り して か わ いら しい。シ マヘビ も ト カ ゲ も 愛 嬌. び は ひ し ひ し と 伝 わ って く る 文 章 で あ る 。そ れ は 、夕 張 岳 山 麓 の. ﹁感 傷 に 陥 っていな い﹂と し て いる が 、吉 彦 の山 の春 と 接 し た 喜. 察 も 鋭 敏 か つ正 確 で 、感 傷 に 陥 って いな い。. す が に 自 然 科 学 者 だ け に 、記 述 が す べて 具 体 的 で あ って、観. じ て、そ れ ら を き わ め て印 象 的 に 描 き 出 し た も のであ る 。さ. た す 山 を お お う 木 々 の若 芽 に 、早 春 の喜 び を ひ し ひ し と 感. 鳥. た っぷ り ユー モラ スに 表 現 さ れ て いる 。( 触覚) 第 四 段 落 ︻七 ① ∼ 七 ⑨ ︼山 の春 ③. 木 々と 残 雪. 森 の中 で は ウ グ イ スや コノ ハズ ク の鳴 く 声 を 耳 に す る 。 (聴 覚) 第 五 段 落 ︻七 ⑩ ∼ 七 ⑯ ︼山 の春 ④. 木 々 の新 芽 の豊 か な 色 彩 と そ の上 の残 雪 の白 のコント ラ スト. 植 物 、動 物 、鳥 、木 々 を 中 心 と し た 景 色 を 五 感 全 て で 感 じ と ろ. いっぱ いに つか って 表 現 し よ う と す る と こ ろ に こ の随 筆 の文 章 の妙. に 目 を 奪 わ れ る 。( 色 彩 、視 覚 ). 満 開 を 過 ぎ た 桜 の姿 と 我 執 独 善 の迷 妄 に 堕 す 人 間 の姿 を. が あ る 。ま た 、水 ・陸 ・空 の 三 つの視 点 か ら 春 を 観 察 し 、そ の遅 速. う と いう 吉 彦 の姿 勢 か ら も う かが え る と ころ で あ る 。この 五 感 を. 対 照 的 に と ら え 、山 の春 と 現 実 の春 の相 違 を 強 く 意 識 す る 。. ま で描 写 す る と ころ は 、吉 彦 の筆 力 を 感 じ ず に は いら れ な い。そ. 第 六 段 落 ︻八 ① ∼ 八 ⑥ ︼帰 宅 後 の所 感. 30 年 版 指 導 書 に お いて は 、第 一段 落 と 第 二 段 落 を ﹁夕 張 岳 山. DD 盟伽 く.
(17) 山 を 登 ってゆ く ﹂︻七 ⑯ ︼と いう 観 察 も 鋭 く 、我 々読 者 を あ っと 言. ふ も と か ら 山 を 登 って ﹂︻七 ⑭ ∼ ⑮ ︼﹁翠 緑 の夏 が 春 の跡 を 追 って. ても 文 章 表 現 の際 の模 範 と な り 得 る も ので あ る 。ま た 、 ﹁ 春 は、. 体 に 関 す る 描 写 は 圧 巻 であ る 。風 景 の描 写 技 術 と いう 点 か ら み. 春 を 優 れ た 情 景 描 写 が 際 立 た せ て いる 。特 に 、第 五 段 落 の 山 全. れ ら が 明 確 な 意 図 を 持 って整 然 と 叙 述 さ れ て お り 、そ れ ぞ れ の. や か さ と 、そ し て は かな さ を 読 者 に 感 じ と ら せ る も のであ る 。. に 発 散 し 夏 へと 季 節 が 推 移 す る ので あ る 。季 節 の過 ぎ ゆ く す み. に 発 散 し て し ま う ﹂と いう 表 現 と 一致 す る も ので あ る 。春 が 中 空. 影 さ れ ている のだ ろ う 。こ の桜 の姿 は 、﹁ 峰 頭 の雪 と と も に 、中 空. 桜 に 美 し さ を 感 じ る のであ る 。桜 の姿 の背 後 に は 、山 の春 色 が 投. は 盛 り に 我 執 独 善 の迷 妄 に 堕 す 人 間 を 目 に し 、あ っさ り と 散 る. わ せ る も のが あ る 。 句. ここ で は 、教 科 書 本 文 中 の語 句 ・表 現 に ついて の解 説 を 試 み る 。. 語. る こと に よ り 、そ れ と は 対 照 的 に 我 執 独 善 の迷 妄 に 堕 す 人 間 の. 教 科 書 本 文 に は 注 が 施 さ れ ている 。ま た 、教 師 用 指 導 書 に お. 七. 姿 を 吉 彦 は 思 い浮 か べる 。盛 り を 過 ぎ る と あ っさ り と 散 る 桜 と 、. いて も 語 句 、表 現 に ついて の解 説 の記 述 が 見 ら れ る 。30 年 版 と 改. 一方 、山 ( 自 然 )から 浮 世 ( 現 実 )に 戻 り 、盛 り を 過 ぎ た 桜 を み. 盛り ( 栄 光 、権 力 、物 欲 等 )に 対 し 独 り よが り に 固 執 す る あ さ ま. 訂 版 に 分 け て表 に し て整 理 す る 。. 尚 、* は 本 文 に お け る 注 、◇ は 教 師 用 指 導 書 の記 述 であ る。. し い人 間 の姿 と のコント ラ スト を は っき り と う つし 出 し て いる 。盛 り に 固 執 しな い山 の春 の花 が 散 る のを 惜 し む 一方 で 、浮 世 の春 で. 讐 ﹃ 新編里 中総合編 一 ﹄東官 奎籍 そ らち. 注参照 北 海道甲 果南部をほぼ南 北に走 る夕張. *夕張 岳丁北海道空知支庁 の東南境 の山噂標} 局 一六六八 ㎎. 書 目 里咀 高等学校 一年上 舎星冒 学校第 一学隻則蟄 ﹄東胃 奎= 籍 馨. ●教科書 注、及ひ指導里罐 説. 嚢 ︿ 五頁V そら ち. 注参昭呪 北 海道 甲央 南部を ほぼ南北に走る夕張 ◇ 夕張 缶 三 ウ バリダ 乞. *夕張 岳丁北海迫空型 又庁の東 南境 の山∼標 局 一六六八メート ル。 ◇夕張缶 [ ユウ バレダケ︺. 山脈 の主峰 原 名 ユー。 ハロ山り. フキの若 い穂 春のはじめ葉 に先 たって出る花軸 禾 気がが ああ って食川になるっ. フキ の若い穂 春 のはじめ葉 に先 たって出る花軸.香 ◇ フキノトウ 露 の蒼. 山脈の主 峰。原名 ユー。 ハロ山刃 ◇ フキノトウ 露 の墓. 気がが めあって食用にな る.. * エゾリ ュウキンカ ーーキ ツナノボタ ン科 の多年生 の+ 見 ⊥ 県 約 五〇 センチ。 * エゾ リ ュウキンカーーキ ツナノボ タン科 の多牛生の草 .高 嘉 型土○ 叫. 幻幻 盟伽 く.
(18) ト カッ 参 、. 照. ー ー テツウ フ ボ. ツの. に. 、. . が 形. 別名. .. さ. い る.. の草. が 児 茎. 流). . い 十個. 体長. し て 主と の 里 苫 加 があ. く 広. 河 川. く 体の 上. ゆ 約ニセンチ. っ 約ニセン チ. さ て 頭部 か小. っ 体長 ている 。 る. に. ー ー ソ テツ ウ. フ ボ. ころ か. 照. つ 名. 拷 形 が. と 化. 夷立 金花 ︺. 、 の. 注参. っ てい る. ウ 野生の. 昭 注参 児. ソ テツ. そう. が 茎. 、 して. っ る. ない 淡水. る川 '。. ウ コ は. 尾 ウコ ギ科. ド ウ. 。 て. 昭 注参 党. とっ て き. ら 下. 為. .。. に似. 麩. シ 科. 、 ら⊥ 益. キ ンカ ︹蝦 ◇エ ゾリュ ウ 色の +. *サ ク. ー1 山に. り 折. の. 科のマ ス で. に 海. トルぐら い でめ. ソ テツ 葉 の. ク サソテツ 卑黒 ◇ 、 で. は 形. ド * ヤマ ウ. ド ◇ヤ マ ウ. いて きて. 高さ が一・ 五メー. ◇か. 驚. で. ︺ ◇ カジ カ︹鰍. 。 い. 背に. 黒い. る.. カジカ は ハ ゼに 科 の 硬骨 魚. 形 似. 、. 、 直立 し. ・鬼 い. 四 五. . いる. っ 絢ニセ ンチ. ご 月. 広. 、. に. ろ 金 黄. 、 ㍉. 、 で. 流). 、 さ く 体 の 上 小. 。 ヤマ 区. の 革. ー ガン ソ ク コ ゴ. ト ルぐら い 長さ一 メ ー. 別名. . の草. 狩川. の 支. 空知. 。 アメ. 川 (石. 。 性の もの. 体長. て 頭部 が. 体最 約3 ㎎ 。 と して ◇ アメマス 観鱒 ︺ 注参 照 普通ヤマメと 呼 ばれ る 主 、 、 鬼 体長約 二〇 セン チ し 温7 い 十個 の里苫誓 . ー ー *ジ カ カカ カ の硬 甘馬 に ている 体長 絢二 叫 ジ科 形は ハゼ似. ー * ア メマ ス ー サケ. A. に * ト ナシュベ ツ 川11. 、. らい. ら れた と つけ. .. 空知 川(石 狩 川の 支. の草 で. さ 一 メートル ぐ 長. ら 立. ら に五ペ ー な び ジ 注 ころ か. 、 して. る 川. ウ コ は. ウコ ギ科. ガン ソ ク. コゴ、 ㍉. そう. ソテツ .. ド 照 ウ. 、 ンチ. 黒い. は ハゼに 篤 形 似. 形は ハゼに 似. 〇 セ. 背に. ﹁ る. 。 ない淡 水 性 の もの ア 兇 ヤマ 兇. .. 注参 粕 る. 約三. る 照 普通 ヤマ メと 呼ば れ. ら に 下 海. の. ℃ て. らいあ. ド 野生の ウ. い る.. 注参照. の シダ. の. 夷立 金花 ︺. と って き 折り. トぐ ル. .。. 鉄 ︺. シ 科. キ ン カ︹蝦 ◇エ ゾ リュ ウ 、 し 四五月 こ 直立. ・ 鬼 い. *ク サ ソ. ー1山. ソ テ. ◇ク サ ソテツ 智蘇 、 で 形は. ド * ヤマ ウ. て. ー が一 ・ 五 メ. ド ◇ヤマ ウ さ 高. 全 含う き ◇か い て. ト シュベ ツ *ナ 川 11. A甕. 注参. ト ナシュペ ツ 川 注参 照 ◇ 、 ー ー *アメマスサ ケ科 のマス で. 観腰. 鬼 体長. 。 い. カジ カ 科 の 硬骨. ー カ カ ー カ ジ 科 の硬 甘 焦.. 温z. ◇ アメマス 、 し. *ジ カ. ◇ 麦ソ カ︹鰍 一 で. 3ー の 盟伽 く.
(19) *エ ゾ サンショ ウウ ニセ ン チ.. 。 る. オ. も 長い ひ. ◇エゾサンショ ウウ オ であ に 型. なっ た細. 螺旋 . てい る. 、ら. し 呈. 月 中. に. 旬. 注参照. クリ. ー 球 型で直 状 堺. の小 形. 葦 ーフ クロ ウ *コ ノハ ズ ク ー 科. 注参 昭児. のミ ミ ズ. ◇コ ノハズク︹杢謹. は亦 色 で その鳴. 円 室が. 両 棲類. りようせい. 四セ. ン チ内. .. 外.. り に 産み はた 水 ま 、 径二 ・ 五 ⊥ニミリ. 翌長 十. 花. 仏僧 法. 卵塊. ば. ㎝. *エ サ ゾ ンショ ウウオ 二. も 長い ひ. ◇エゾサンショ ウウ 牙 。 る 型にな っ た 細. であ 螺旋. っ てい る. ら. し 呈. ー フ クロ ウ ー *コ ノハズ ク 科 の小. 四月. に. 中旬. で 直. りよ う せい. ⊥ 径二・ 五. ニミリ. は水 た まりに産. 注参 照 両 棲類 で 体 色. ー 球型 状 堺. ッ ブポ. 外. 鳥は. 十四 ㎝内. う い. 形のミミ ズクっ 翌 長. 声 の 仏法 僧︹コエのブ ッポウソウ ︺ ◇. で芳. は 頭. ほ ん. 香の. 、 外. とつ の. 約 一. 緑. 卵 塊 は. 体長. 、 み 、. ウソ. 色 背は 暗. ㎝内. 仏法. 、 で 花径. 外の花. 僧の こと. の はコ ノハ ズ クであ. 褐黒. るm 翌 長 一 九セン チ内. w ば れ. 、 し 一 名 孟土 鳥. 円 が 仏・ 法・ と こ えると いわ れ で その 鳴 室 僧 聞. 春 白 色. さ 二 高 ス% 十 mに 達 す. 花. を. し 足 と と は亦色 色 くち ば. う ぼく きよ. 、 頸 る. しか し こ れ は まこと では な 仏・ 法・ 、 。 、 る そこ で コ ノハ ズ クを 声の 仏 僧 法 ﹂ とい い 、 . し て [姿 の 仏 法 個 呼 と ん でいる を こに れ 対. 嬰 ℃ 墓埜 呆一. ー ー クラ イバ ラ 科 の. ー ー *イ タ ヤカ エデ科. *エ ゾヤマザ. の 落. ー ℃ 外の *コ ブシーモクレン 科 の 落墓 簡 太. 参. で 径 花. 。 。 ー する 八 へ ジ. ンチ内. の はコ ノハ ズ クで あ 、 のこ とを とつ の. ート ル に 達. の あ 香. ほ ん. こ える といわれ 仏・ 法・ と 僧 聞. 仏・ 法・ 、 とい い ﹂ 僧. ウ ソウ ︺ 声 の仏 法 いう鳥 は ブッポウソ ◇ 僧 ︹コエのブッポ 、 w ば っ 翼長 干九センチ内 し一 名 一 雫鳥 は 褐黒 色 背 は 暗緑 れ る 外 頭 と 足 と 色 くち ばし. て 婆の 仏疾. 高ざ 二 十 メ. 。 と んでい る 僧 呼 きよ うぼ く ℃ 簡 太 墓 春 白 色で芳. . 、 く る し か し こ れ はま こ とで は な 。 る そこ でコ ノハ ズ クを 声の 仏法. こ. 参照. ー クレン *コ ブシー モ 科の落 。 ジ 八へ ー. の. ◇コ ブシ ロ羊 丞 ー ー ヤ カエ デ科 の 落 墓埜 呆北. *イ タ. 照 ◇イ タヤ 級屋 ー *エ ゾ ヤマ ザクラー イバ ラ 科. のの 盟伽 く.
(20) は四 センチ内. ︺ 程. 然 大画. 喬. 桜.. 凄 O は. 樹皮 は 灰. 色. 旦 春. 黄・ 灰・ 日 純 ・. 葉に 先. 立っ て紅. メ の 鳥. カナ スズ 科. 色の単. さ 鳴. 声. リ の 品桓 中 ヤ. は四. ㎝四 外コ. ウソ. 羽毛. クえ. の 色に. 露. + 呈小の 青. 色 樹皮 は 灰. 、 は. く 茂. .. 。 ま. 旦 春. .. があ. リ カナ. 。 る. とい. 鳴さ 声. ヤの 晶橦 中. の 色. に 先 立 っ て 紅色 の単 葉. .. ここで. メ 鳥 スズ科 の. 黄・ 灰・ 純日・. った さ. ・ 晶圓 色ではな く 色彩 学でい. オオ ヤマザ. ウ ︺. 、 ので. て い る 時 。 ま た 、 そ れ ら し く な って い る 状 態 。 や や 盛 り を. 。 毛い. 喬. ー ー *カツラカ ツラ 科 の. 性. 々 [ソ. の. ー リ ◇ロ ⊥フ カナ ヤ. ◇蒼. う音 ら 喋 に 用い れ. 、 間 色[ガ ンショ ク 色彩 学で いう 間 色 で はな く ここでは 単 に中間 の 色 とい ◇ ︺. 注 参 照. ク ラ ◇エ ゾヤマ ザ ー ー * カツ ラ カツラ 科の 。 シ 参照 八 へ 上. ラ カ ツ ◇ 間 色︹ガ ンショ ク ] ◇. リ ヤ. う音 ら 咲 用 に いれ. ︿八百 ◇ ー ナ カ ◇ロ ⊥フ の. 、 の で 羽毛 の 色に 。 て 夫 しい. 注 に お いても 、指 導 書 に お いて も 、改 訂 版 が よ り 詳 細 に な って. つさ か り 。. 過 ぎ て 、 衰 え か け て い る さ ま に も いう 。 最 中 。 も な か 。 ま. し かし 、教 科 書 本 文 を 学 習 す る 上 で 、右 記 に 整 理 し た 注 、指. 原典 で は. いる こと が 確 認 でき る 。. 導 書 の記 述 以 外 に も 解 説 を 加 え る 必 要 のあ る 語 句 も あ れ ば 、そ. ﹁た け な わ ﹂ の 義 は 見 ら れ な い 。 ﹁猛 ﹂ に 通 ず る と し て. ﹁孟 は ﹂ と あ る が 、 ﹃大 漢 和 辞 典 ﹄ に お い て も. れ だ け で は 説 明 が 不 十 分 な も のも 見 ら れ る 。ここ に そ れ ら の語. ﹁お ほ き い ﹂ ﹁た け だ け し い ﹂ の 義 が 見 ら れ る 。 尚 、 ﹁孟. 尺 の 十 分 の 一。 一分 の 十 倍 。. ﹁春 の 始 、 陰 暦 正 月 の 異 名 ﹂ で あ る 。. 尺 貫 法 で 長 さ の単 位 。. ・四 五 寸 ︻五 ③ ︼. 春﹂は. 句 を 掲 げ る と と も に 、特 徴 的 な 表 現 を あ げ 、さ ら に 解 説 を 加 え る。 ・ た け な わ ︻五 ③ ︼ ︻酎 ・關 ︼ あ る 行 為 ・催 事 ・季 節 な ど が も つと も さ か ん に 行 な わ れ. ωゆ 盟伽 く.
(21) る。. ル。し た が って 、四 五 寸 は 十 二 ∼ 十 五 セ ンチ メ ー ト ルに あ た. 曲 尺 で は 、約 三 ・〇 三 セ ンチ メ ー ト ル。三 十 三 分 の 一メ ー ト. 寸 は 、明 治 八 年 (一八 七 五 )以 来 の、折 衷 尺 を 基 準 と す る. 車 運 転 す る 森 林 軌 道 と いう 。軌 間 は七 六 ニミリ メー トル、. 材 を 積 載 した貨 車 を 人 力 また は荷 物 の自 重 を 利 用 して単. を 用 い列 車 を 編 成 して運 材 す る 鉄 道 を 森 林 鉄 道 と いい、木. 鉄 道 と いう 。木 材 の大 量 生 産 地 帯 に有 利 な 運 材 法 。機 関 車. る 。手 の平 の 下 端 か ら 親 指 幅 を へだ て た と こ ろ に 動 脈 が あ る 。. 口 ﹂と あ る よ う に 、手 に 動 脈 の位 置 を 示 す 点 を 打 った 形 で あ. ﹁寸 ﹂の字 は ﹃説 文 ﹄に ﹁ 寸 十 分 也 、人 手 都 一寸 動 脈 、謂 之 寸. こ のこと から 、尺 と は 独 立 に 発 生 し た も のと 思 わ れ る 。た だ. も と 親 指 の幅 に 始 ま る 。﹃大 戴 礼 ﹄に も ﹁ 布 指 知 寸 ﹂と あ る 。. お よび 高 知 の国 有 林 で運 材 幹 線 と して の役 割 を 果 た して. 正 から 昭 和 三 十 年 代 に か けて 北 海 道 、青 森 、秋 田 、長 野. て広 く 日 本 の森 林 の木 材 大 量 生 産 地 帯 に 敷 設 さ れ た 。大. で急 峻 な 地 形 の渓 谷 な ど でも 路 床 を 開 設 でき る ため 、かつ. のボギ ー 式 トロが 広 く 用 いら れた 。森 林 鉄 道 は幅 員 が 狭 いの. 数 トンの蒸 気 機 関 車 、木 材 運 搬 用 貨 車 には鋼 製 および 木 製. 機 関 車 は 五 ∼ 十ト ン程 度 のデ イー ゼ ル機 関 車 、幹 線 では十. 時 代 に よ り 尺 の長 さ に 変 化 が あ った た め 、寸 も 一定 して いな. いた。森 林 鉄 道 の特 色 と し ては多 量 の運 材 に適 す る こと 、. 古 代 か ら 中 国 、朝 鮮 お よ び 日 本 を 通 じ て 用 いら れ て き た 。. か った 。. ている と み ら れ る 。葉 芽 、花 芽 のいず れ に も み ら れ る が 、な. 通 葉 の原 基 を 乾 燥 や 風 、雨 、雪 な ど か ら 保 護 す る 働 き を し. っと も よ く み ら れ る も ので あ る 。鱗 片 葉 は 、芽 の中 の若 い普. さ な 葉 で あ る こと も あ る が 、冬 芽 を 覆 う 小 さ く 硬 い葉 が も. 低出葉 ( シ ュー ト の下 方 に つく ら れ る 葉 )の 一つ。膜 質 の小. 材 を 行 わ なけ れ ば 不 経 済 と な る こ と 、運 材 専 用 施 設 で. 許 さ な いこと 、多 額 の建 設 費 を 要 す る から 連 年 多 量 の運. 欠 点 と して、急 勾 配 のと れ ないことと 、ほか の車 両 の通 行 を. け る こと が 少 な く 運 材 が 確 実 な こと が あ げ ら れ る 。 一方. 中 木 材 の損 傷 が 少 な いこと お よび 季 節 や 天 候 の支 配 を 受. ん 引 抵 抗 が 小 であ るか ら 動 力 が経 済 的 であ る こと 、運 材. 運 材 量 が多 け れ ば 単 位 材 積 当 り の運 賃 が 低 廉 なこと 、け. か に は 、冬 芽 で あ って も 裸 芽 と よ ば れ て、鱗 片 葉 を も た な い. あ る か ら 使 用 が 限 定 さ れ る こ と な ど が あ った 。自 動. ・ 鱗 片 ︻五 ⑤ ︼. 場合もある ( オ オ カ メ ノ キ )。こ のよ う な 芽 では 、外 側 の普 通. 車 工 業 の台 頭 に伴 い、ト ラック道 を 主 と す る林 道 に そ の地. 線 と 蒸 気 機 関 車 お よび 木 材 運 搬 用 貨 車 、客 車 類 を 、森 林. 位 を 譲 るに 至 った。かつての大 森 林 鉄 道 地 帯 には、 一部 の路. 葉 が や や 鱗 片 葉 状 と な っている こと が 多 い。 ・ 森 林 軌 道 ︻六 ⑦ ︼ 原 木 を 森 林 から 搬 出 す るために 敷 設 さ れ た 鉄 道 を 森 林. 器. く.
(22) 実 用 に 供 さ れ て いる ほ か 、海 外 では 、アメ リ カ 西 海 岸 の 一部. 護 を 重 視 し た 屋 久 島 の国 有 林 な ど で 森 林 鉄 道 が 現 在 で も. 鉄 道 博 物 館 と し て 保 存 し ている 所 が 多 い。国 内 では 、自 然 保. も のは 夏 鳥 で あ る 。ユー ラ シア 中 部 以 南 、ア フリ カ 中 部 以 南 、. で 分 布 し て お り 、奄 美 大 島 以 南 のも のは 留 鳥 、そ れ 以 外 の. が 異 な る 。日 本 で は 、北 海 道 か ら 沖 縄 諸 島 、先 島 諸 島 に ま. ば れ る 。近 似 種 に や や 大 形 のオ オ コノハズ ク が あ る が 鳴 き 声. れ. な ど に森 林 鉄 道 を 実 用 に 供 し ている 例 が あ る。. か ら の伐 木 輸 送 た め 、大 夕 張 以 奥 森 林 軌 道 敷 設 工 事 に 着. 札 幌 支 局 大 夕 張 営 林 署 管 内 で は 夕 張 岳 山 麓 の広 大 な 山 林. 設 さ れ た 。 夕 張 市 東 部 の国 有 林 を 管 轄 す る帝 室 林 野 局. 海 道 夕 張 市 内 の国 有 林 を 伐 採 し 搬 出 す る こ と を 目 的 に 敷. 雄 と も に 行 う 。近 縁 種 に オ オ コノ ハズク ○°げ鋳 冨 日。Φ冨 が い. 箱 を 利 用 す る こ と も あ る 。抱 卵 は 雌 だ け が 行 い、育 雛 は 雌. な い。樹 洞 を 巣 と し 、球 形 に 近 い白 色 卵 を 四 、五 個 産 む 。巣. ら の地 方 のも のは 鳴 き 声 が 異 な り ﹁コホ ッ、コホ ッ﹂と し か 鳴 か. 人 家 付 近 の林 に も 生 息 し て お り 、密 度 が 非 常 に 高 い。こ れ. マレー 諸 島 の 一部 に 分 布 す る。沖 縄 諸 島 、先 島 諸 島 のも のは 、. 手 し 、昭 和 九 年 (一九 三 四 )主 夕 張 森 林 鉄 道 ・大 夕 張 貯 木. る 。コノ ハズ ク よ り も 一回 り 大 き く 、虹 彩 は 赤 っぽ い。ク ウ イ. 夕 張 の森 林 軌 道 は 、森 林 経 営 の 合 理 化 を 図 る た め に 北. 場 ∼ 熊 曳 沢 七 ・九 キ ロメ ー ト ル竣 功 。昭 和 十 二 年 (一九 三. ー と いう 声 で鳴 く 。. ポ ウ ソ ウ 科 に 属 す る 鳥 の総 称 で 、狭 義 に は そ のう ち の 一種. 一方 、ブ ッポ ウ ソウ と いう 鳥 は 、鳥 綱 ブ ッポ ウ ソウ 目 ブ ッ. せ. 七 )主 夕 張 森 林 鉄 道 ・熊 曳 沢 ∼ 二 股 沢 七 ・五 キ ロメ ー ト ル延 長 。昭 和 四 十 一年 (一九 六 六 )に は 全 て の鉄 道 が 撤 去 さ れ 、 自 動 車 道 に 完 全 に 転 換 さ れ た。. 昆 虫 類 を と って 食 べる 。鳴 き 声 が ﹁ ぶ っぽ う そ う ﹂と 聞 こ え る. す み 、夜 行 性 でゴミ ムシ、オ サ ムシ、バッタ 、コガ ネ ムシな ど の. カ キ ズク と 呼 ば れ る 赤 色 のも のも あ る 。山 地 の広 葉 樹 林 に. 黄 色 。ふ つう 体 の地 色 は 灰 色 で 褐 色 の細 か い斑 紋 が あ る が 、. 全 長 約 二 十 セ ンチ メー ト ル。頭 に 耳 状 の羽 毛 が あ る 。虹 彩 は. コノ ハズク を 指 す 。鳥 綱 フク ロウ 目 フク ロウ 科 の 小 形 の鳥 。. し と く ち ば し は 赤 い。風 切 り 羽 の基 部 に 青 白 色 帯 が あ り 、. 頭 ・風 切 り 羽 ・尾 羽 の大 半 が 黒 いほ か は 美 し い青 緑 色 で、あ. 大 き く 開 き 、尾 は 円 尾 や 凹 尾 で あ る が 、燕 尾 の種 も あ る。. ルで、大 き さ は 鳩 ぐ ら い。頭 部 が 大 き く 平 た い。噛 は 太 く て. ブ ッポ ウ ソウ 亜 科 の鳥 は 全 長 二 十 五 ∼ 三 十 五 セ ンチ メ ー ト. ル島 特 産 のジ ブ ッポ ウ ソウ 亜 科 五 種 の合 計 十 六 種 が あ る。. ジ ア南 部 に 分 布 す る ブ ッポ ウ ソウ 亜 科 十 一種 と 、マダ ガ スカ. を さ す 。こ の科 00田 。ま 器 に は 、ア フリ カ 、ヨー ロッパ南 部 、ア. た め 、姿 の美 し い別 種 のブ ッポ ウ ソ ウ と 混 同 さ れ て いた が 、. 飛 行 時 に 顕 著 。飛 翔 は 巧 み で 、長 め の翼 を し な や か に 羽 ば. ・ 声 の 仏 法 僧 ︻七 ③ ︼. 誤 り が 判 明 し 、﹁ 声 の仏 法 僧 ﹂、﹁ 姿 の仏 法 僧 ﹂と 区 別 し て 呼. 翻. く.
(23) 虫 を み つけ る と 飛 び 立 ってと ら え る 。古 来 、霊 鳥 と し て名 高. の枯 れ 枝 に 止 ま って いて、飛 ん で いる 蝉 ・甲 虫 な ど の大 形 昆. 頃 南 方 へ去 る 。杉 ・ 檜 な ど の高 木 か ら な る 山 地 に す み 、高 木. 渡 来 し 、樹 洞 、建 物 や 橋 のす き ま な ど に 産 卵 し 繁 殖 。九 月. た いて 、旋 回 や 急 降 下 を 行 う 。日 本 に は 五 月 頃 本 州 以 南 に. た と いう 。. 了 後 、昨 日 と は 打 って 変 わ って 絶 賛 の電 報 や 速 達 が 殺 到 し. 五 十 五 分 か ら 三 十 分 間 放 送 し 、こ の晩 も よ く 鳴 き 、放 送 終. ア ナ ウ ンサ ー だ け を お いた 。そ し て前 日 と 同 じ く 午 後 九 時. を 呼 ば ず に 鳴 き 声 だ け に す る こと に し 、番 組 内 容 を 伝 え る. いう 非 難 の電 報 が 殺 到 し た 。こ れ を 踏 ま え て 、翌 日 は ゲ スト. ハ. く 、古 来 こ の鳥 の鳴 き 声 と 思 わ れ ていた ﹁ ブ ッポ ウ ソ ウ ﹂は コ. ため、﹁ 姿 の仏 法 僧 ﹂と も いう 。三 宝 鳥 。三 宝 と は ﹁仏 と 、仏. ぜ 合 わ せ てで き る 紫 、緑 、燈 な ど の色 。ま た 、五 色 の正 色 以. (﹁間 ﹂は ま じ わ る 意 )青 、黄 、赤 、白 、黒 な ど の原 色 を 混. ・間 色 ︻七 ⑪ ︼. の教 え を 説 いた 経 典 と 、そ の教 え を ひ ろ め る 僧 ﹂を いう 。要. 外 の色 。中 間 色 。. ノハズク の声 であ る こと が 、昭 和 十 年 (一九 三 五 )に 判 明 した. す る に ﹁仏 法 僧 ﹂のこと であ る 。. 耕 し た ば か り の 土 のよ う に ふ か ふ か と や わ ら か な 様 子 。. く. 器. ・膨 軟 ︻七 ⑪ ︼. 前 述 の通 り 、ブ ッポ ウ ソウ と いう 鳥 は 、そ の鳴 き 声 が 、﹁ ブ. 有 機 質 な ど の利 用 に よ り 土 質 が 膨 軟 と な り 、固 層 、水 層 、. ・わ ざ わ ざ ラ ジ オ 放 送 さ れ た や つだ ︻七 ④ ︼. ッポ ウ ソ ウ ﹂と 鳴 く と 長 年 信 じ ら れ て いた め 、こ の名 が 付 け. 気 層 のバラ ンスが よ く な る と いう 。. ・ 緋 色 ︻七 ⑬ ︼. ま 。② 草 木 が あ お あ お と 茂 って いる さ ま 。. ① あ お あ お と し て いる さ ま 。ま た 、あ お み を 帯 び ている さ. ・ 蒼 々 ︻七 ⑪ ︼. ら れ た 。実 際 に は 、こ の鳴 き 声 は コノ ハズク が 奥 深 い山 で夜 鳴 き 、夏 鳥 で 五 、六 月 頃 に し か 鳴 か な いので長 年 正 体 が 分 か ら な か った ので あ る 。﹁ブ ッポ ウ ソウ ﹂が コノ ハズク の鳴 き 声 で あ る こ と が ラ ジ オ 放 送 で 明 ら か に さ れ た 。昭 和 十 年 (一九 三 五 )六 月 七 日 本 放 送 協 会 名 古 屋 中 央 放 送 局 は 愛 知 県 南 設. か ら 三 十 分 間 放 送 し 、そ の間 よ く 鳴 いた が 、放 送 中 や 放 送. 鳴 き 声 の実 況 中 継 を 全 国 放 送 で 行 った 。午 後 九 時 五 十 五 分. め る と し ている 。近 世 以 降 、紅 染 め の黄 色 み のあ る 鮮 や かな. 赤 で 、﹃延 喜 式 ﹄に よ る と 、深 緋 は 茜 と 紫 根 、浅 緋 は 茜 で 染. 深 紅 色 。スカ ー レツト 。﹁ あ け ﹂と も いわ れ る 。茜[ で染 め た 濃 い. 色 名 の 一つ。赤 の濃 い色 。銅 器 に つけ る 赤 く 鮮 や か な 鳶 色 。. 後 に ゲ スト の俳 人 ・ 荻 原 井 泉 水 、歌 人 ・川 田 順 、愛 知 県 史 蹟. 赤 を 火 色 の赤 と 混 同 し て 、緋 と よ ぶ よ う に な った 。そ こ でこ. 楽 郡鳳来寺村 ( 現 在 の新 城 市 )の鳳 来 寺 山 でブ ッポ ウ ソウ の. 天 然 記 念 物 調 査 委 員 ・梅 村 甚 太 郎 の三 人 の話 が う る さ いと.
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