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Microsoft PowerPoint - PRM

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(1)

プロジェクト

リスクマネジメント第10回

2011年7月20日(水) 10:15-11:45

Oil spill in Gulf

Deepwater Horizon on fire

原油スポットと先物

0 20 40 60 80 100 120 140 160 $/ バレ ル WTI Brent

1998年以降のスポット市場

市場の効率性

市場価格には,どのレベルの情報セットまで 織り込まれているのか? どのような情報を使えば市場を出し抜けるのか? ウィーク・フォーム 過去の株価を統計的に解析し将来株価を予測する ことはできない セミ・ストロング・フォーム ある企業の公開情報に基づいて株価予想を行って も意味がない ストロング・フォーム インサイダー情報による株価予想も意味がない

実証分析の結果

不動産市場などは効率的ではない側面があると言われてい るが,株式市場や外国為替市場など,高度に組織化され標 準化された資産について大量の取引が行われている市場に 関しては: ウィーク・フォームは効率的 セミ・ストロング・フォームはほぼ効率的だが, いくつかの反証もある ストロング・フォームの仮説は棄却される 参考文献:Fama E. F., “Efficient capital markets: A review

of theory and empirical work”, Journal of Finance, Vol.25, 383-417, May 1970

(2)

株価変動のシミュレーション

月当たり収益率の期待値0.95%,ボラティリティ3%の幾何ブラウン運動

株価はなぜランダムウォークするのか

過去のサイクルから将来価格が予想された 瞬間に,株価はその予想値の現在価値まで シフトしサイクルを消し去る 新たな情報にのみ 反応する

Compass rose

2123 NYSE stocks Gold returns

アノマリー

(Anomalies)

アノマリー:利益が恒常的に期待利益率を越 える,あるいは下回る状態 1960年~1980年の小型株効果 CAPMでとらえきれないリスク要因を補う収益率が期待さ れている?偶然?例外? 新規発行株の利益 長期的にはパフォーマンスが悪い 利益発表後の株式のパフォーマンス 投資家は情報を直ちに評価することができない

市場の効率性に関する6つの教訓

市場に記憶はない 市場価格はとりあえず信頼する 市場価格に内在する情報を読みとる 金融的な幻想は存在しない 資金調達,株式分割,配当戦略,etc. 投資家は自身でできることに対しては対価を 払おうとはしない 個々の株式はほぼ完全な代替物である

市場に記憶はない

市場の価格の履歴は何も語らない ウィーク・フォームの効率的市場仮説 財務担当者は往々にして通常を越えた株価 上昇の後は債券よりも株式による資金調達を 好む→本来ナンセンス 株価下落の後には新株の発行に消極的 再上昇をあてにしているがこのような循環は存在し ない 有利な内部情報を持っている場合,新株発行

(3)

市場価格を信用せよ

ほとんどの投資家にとって継続的に標準以 上の収益率を達成する方法はない 継続的に標準以上の収益率を上げるには他 の全ての人よりも情報を持っていなければな らない 他人よりうまく為替レートの変化や金利の動 向を予想できると考えるのは幻影にすぎない

市場価格に内在する情報を読みとる

企業の発行している証券についての市場の 評価は企業の将来見通しについて,重要な 情報を提供する 企業の発行する債券の利回りが平均を上回 っている場合,その企業は何らかの問題を抱 えている 長期金利と短期金利の差は短期金利の将来 動向に関する投資家の予測を表している M&Aの際の株価動向は,そのM&Aの価値を 示す

投資家が企業より簡単にできること

投資家は自分自身で同じようにできることに 対して対価を支払わない より多角化し業績を安定させるために合併す るよりも,投資家が自身で分散投資する方が 容易 財務レバレッジのための債券は投資家個人 が借り入れるよりも安価に発行できなければ 意味がない

派生証券の価値

(ブラック・ショールズの微分方程式による表現) 原資産を株とし,株価はドリフト付き幾何ブラウン運動に従う ものとする     ボラティリティ トレンド 非危険利子率 値 における派生証券の価 時点 における原資産の価値 時点 : : : : , :   r t t S V t t S

 

t S

 

t dt S

   

tdzt dS  

その他の主な仮定

証券の信用売りが可能で,代価は全額利用 することができる 取引コストや税金はかからない 派生証券が市場で流通している間の株式配 当はない 無リスクの裁定機会は存在しない 証券の売買は連続的に実施される

派生証券と株式によるポートフォリオ

派生証券を1単位購入し,株式を∆単位売るポート フォリオを考える.このポートフォリオの価値Πは:

 

S t S V    , Δを一定とすると,時間tからt+dtにかけてのポート フォリオの価値Πの変化は: dS dV d 

(4)

Πの変化の不確実性

VはSとtの関数なので,伊藤のレンマを用いて dS S V dt S V S t V dV                2 2 22 2 1 よって dS dS S V dt S V S t V d                  2 2 22 2 1 確定的な項 不確実項 dt x F b dt t F dx x F dF 2 2 2 2 1           xtdt b xtdz a dx ,  , のときF(x, t) の全微分 (伊藤のレンマ)

デルタ(Δ)・ヘッジ

不確実項はこのポートフォリオのリスクである. S V     とおくと,このポートフォリオの価値の変動は このようなリスクのヘッジをデルタ・ヘッジとい う. dt S V S t V d              2 2 22 2 1        の差 行使時点における株価 イオフの差 コールオプションのペ  参考までに となり,これは無リスクポートフォリオとなる.

無リスクポートフォリオの価値変化

無リスクポートフォリオの価値Πの変化は,Πと同額 の現金を短期国債などの無リスク資産に投資したと きの資産価値の変化に等しくならなければならない. そうでないと裁定が起きる.

rdt

rdt e 1 なので drdt dt S V S t V dt r              2 2 22 2 1 よって

ブラック・ショールズ微分方程式

一方,ポートフォリオの価値の式 から Sdt S V r rVdt dt r d              なので dt S V S t V dt S V rS rV                      2 2 22 2 1 0 2 1 2 2 2 2         rV S V rS S V S t V

 

S t S V    , S V    

コールオプションの境界条件

 

ST ,T

max

S K ,0

V   Sを株価,満期Tにおけるコールオプションの行使価格をKとす ると,境界条件は 0 2 1 2 2 2 2         rV S V rS S V S t V この境界条件の下での式: のVがコールオプションの価格を与える

ブラック・ショールズ微分方程式の解

 

St ,t

S

 

d1 Ke

 

d2 V r                         log 2 1 2 1 K r S d                           1 2 2 log 2 1 d r K S d ここで                   

    2 exp 2 1 2 1 1 1 x x dx x dx x d d d     標準正規変数の累積分布関数 標準正規変数の確率密度関数

(5)

プットオプションの価格式

ヨーロッパ型プットオプションの価格p(S, τ) は,プッ トーコール・パリティより

   

 

 

2

 

1 1 2 1 1 , , d S d Ke d S d Ke S Ke S c S p r r r                       いずれの価格式もトレンド項μ(期待収益率)を含まない オプションの価値はリスク選好に無関係 期待利益率がrであるようなリスク中立な世界を仮定できる

政府の保証という名のプットオプション

1期後に,経済状況によりそれぞれ50%の確率で210百万円か 30百万円のペイオフが得られる新薬開発プロジェクトがある.今, 政府が経済状況如何に関わらず全ての生産物を210百万円で買 い取る保証をしたときのこの保証の現在価値は?ただし,割引率 は20%,無リスク利子率は5%とする.

従来の評価法(DCF)

保証のない場合のプロジェクトの現在価値: 百万円 100 20 . 1 30 5 . 0 210 5 . 0    P 保証のある場合のプロジェクトの現在価値:   175百万円 20 . 1 180 30 5 . 0 210 5 . 0 *     P 保証(プットオプション)の価値 : 百万円 75 * P P

従来の評価法の問題点

従来の評価法では,政府の保証のあるプロ ジェクトのペイオフと保証のないプロジェクト のペイオフのリスクが等しく,同じ割引率(この 場合20%)で割り引けると仮定している.

正しい評価

保証された見返りと引き換えにプロジェクトを放棄することが できるという経営の柔軟性はプロジェクトのリスクひいてはデ ィスカウントレートを変化させる.プットオプションの行使価格 が2億1千万円であるこのケースの場合,このオプションを持 つことによりリスクは完全に除去され,企業はどのような場合 でも2億1千万円のペイオフを得ることができる.このため,こ のようなプロジェクトの現在価値は210/1.05=200百万円と なり,このような保証の正しい価値は,100百万円となる. 上記の例でプットオプションの行使価格が2億1千万円でなけ れば,従来法で恣意性のないディスカウントレートを求めるこ とは不可能であり,正確な評価をすることができない.

課題10

石油・天然ガス・金属などの資源開発業は,なぜ資本力が大きい 方が有利と言われるのか? 試験は8月3日(水)10:15-11:45 本・資料・ノート持ち込み可,情報端末,PC,計算機のた ぐいは使用不可

参照

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