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パブリックコメントの意見と対応

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Academic year: 2021

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(1)

名古屋市多文化共生推進プラン実施計画(案)に

対する市民意見の内容及び市の考え方

名古屋市多文化共生推進プラン実施計画(案)に対して貴重なご意見をいただき、

ありがとうございました。

いただいたご意見と、それに対する市の考え方を公表します。

なお、ご意見のうち、内容について趣旨の類似するものはまとめさせていただいた

ほか、原文を要約または分割して掲載しましたので、ご了承ください。

平成 25(2013)年 2 月

名古屋市市長室国際交流課

電 話 052-972-3065

F A X 052-962-7134

電子メール a3061@shicho.city.nagoya.lg.jp

(2)

名古屋市多文化共生推進プラン実施計画(案) パブリックコメント実施結果

1.実施期間 平成24年12月 5日(水)から

平成25年 1月 6日(日)まで(33日間)

2.提出状況

(1)意見提出者数 260人

(2)意見提出方法

提出方法

持参

郵送

ファックス

電子メール

人数

14

245

(3)提出言語

言語

人数

日本語

250

英語

中国語

ポルトガル語

スペイン語

フィリピノ語

(4)意見件数 392件

3.意見の内訳

1 計画全般 267件

2 基本施策別 125件

基本施策1 コミュニケーション支援 41件

1-1 地域における情報の多言語化 (20件)

1-2 日本語及び日本社会に関する学習支援 (15件)

1-3 防災 ( 6件)

基本施策2 生活支援 32件

(全般2件)

2-1 居住 ( 4件)

2-2 教育 ( 6件)

2-3 労働環境 (10件)

2-4 保健・医療・福祉 (10件)

基本施策3 多文化共生の地域社会づくり 52件

3-1 地域社会に対する意識啓発 ( 9件)

3-2 外国人市民の自立と社会参画 (43件)

(3)

寄せられた主な意見と本市の考え方

1 計画全般(267件)

番号 市民意見 市の考え方 1 ヨーロッパ諸国ですでに「多文化共生は大失 敗」だと結論が出ている。日本に滞在する外 国人の多くは反日教育を受けた国から来て いる。「多文化共生の推進」には反対する。 (137件) 本市が実施している多文化共生施策の目的 は、現在、名古屋市に在住している外国人市 民が日本人市民と同じように安心した生活 できるようになることです。 「名古屋市多文化共生推進プラン」は、外国 人市民を地域社会の一員として受け入れ、外 国人市民が地域のルールを守り、果たすべき 義務を理解することができるよう支援する ことで、国籍や民族などの異なる人々が互い の文化的差異を認め合い、対等な関係を築く ことができる「多文化共生社会」を目指して います。 「実施計画」では「プラン」に掲げた目標を 実現するための具体的施策・事業を示してい ます。 「多文化共生社会」を実現することは、誰も が安心・安全で快適な生活ができるまちの実 現につながるものと考えます。 今後とも、外国人市民に関する情報の把握に 努めるとともに、外国人市民が日本の文化、 習慣や地域のルールを正しく理解し、日本人 市民と同様の行政サービスや必要な生活支 援を受けることができるよう、多文化共生推 進事業を実施してまいります。 名古屋市における外国人の各区別・国籍別人 数等のデータは実施計画の参考資料として 添付します。 2 外国人よりも日本人のことを考えてほしい。 税金は日本人のために使ってほしい。 (19件) 3 日本人に対する差別である。 外国人に配慮するあまり日本人には違和感 がある。(10件) 4 日本で外国人と日本人を「対等」とする必要 があるのか。日本において外国人は日本人と 「対等」ではないと思う。(10件) 5 外国人を優遇し、やりすぎで過保護である。 (3件) 6 名古屋市における外国人の国籍別人数、外国 人の犯罪率、生活保護率、国民健康保険の未 納率など、必要なデータを市民に開示すべき です。また、予算はどのくらい必要なのか、 必要な人員に外国人が登用されるのか、外国 人のニーズがどれくらいあるのかも記され ていない。(4件) 日本人目線で考えられておらず、まるで外国 人が作った実施計画案に感じる。あまりに外 国人に都合が良すぎる。名古屋市は外国人を 増やしたいのか。 7 「郷に入って郷に従う」ということわざがあ るように、外国人は自分たちで努力して日本 で生活できるようにするべき。 日本では日本の文化や習慣が尊重されるべ き。(13件) 8 日本人が安心・安全で快適な生活をすること が書かれていない。日本人の快適な生活を目 指さずに外国人の生活を目指すというのは 市政が成り立たなくなっていくのが目に見 えている。

(4)

9 日本に適応できない外国人が自国に帰りや すい環境づくりこそが求められている。「多 文化共生」を進めるのであれば外国人に対す る法整備をするべき。 日本への適応が難しい外国人に対しては、適 応または帰国できるよう各種相談事業等に おいて対応いたします。 法整備については国の判断によると考えま すが、必要に応じて、国への提言または要望 を行います。 10 朝鮮学校無償化に反対する。 本計画では「朝鮮学校無償化」については、 施策に位置づけていません。 11 とても良い計画と思う。 多文化共生推進プランが効果的に実施され ることを期待する。 定期的に内容を確認し、確実に実施できると よい。(2件) 進行管理を毎年度実施し、より効果的でニー ズに合った施策を実施するよう努めてまい ります。 12 日本人と外国人を分けて考えず、日本人に対 するサポートを外国人に対しても同様にで きるといい。 13 計画を立てるのは非常にいいことだが、ほと んどの外国人市民が計画や施策が存在して いることを知らないので、広報に力を入れた 方がいい。(6件) 市ウェブサイトや外国人市民を対象とした イベントや市政ガイダンス等において、プラ ン、実施計画や各種事業の周知に努めてまい ります。

(5)

2 施策方針別(125件)

施策方針1 コミュニケーション支援 (41件)

1-1 地域における情報の多言語化(20件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 66%で十分なのか。 市政ガイダンスを年12回実施したら、必要 な人のうち何%が参加できるのか。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、滞在年数が「2年未満」の外国人市民 の情報の入手先は「同じ国籍の友だち、知り 合い」が最も高く65.5%でしたので、こ の割合を超えることを目標としました。 十分と言える割合は100%と考えますが、 5年間の計画での実現の可能性も含め目標 を設定しています。 市政ガイダンスについては、必要としている 人数の把握が困難であるため、人数での評価 は難しいと考えます。 2 基本施策③に「NPO等や外国人市民との連 携・協働」とあるが、主な事業には示されて いない。具体的にどのようなことを実施する のか教えてほしい。 市内の多文化共生に関わる活動を行ってい るNPOやボランティア等、地域の活動状況 の把握に努め、効果的な連携を検討してまい ります。 3 多文化共生ウェブサイトを楽しみにしてい る。Facebookも作ってほしい。 自助団体や支援団体の情報、市内外のイベン ト情報を掲載してほしい。(2件) 団体の情報やイベント情報等、利用者のニー ズに合ったウェブサイトになるよう、ご意見 も踏まえて、運営してまいります。 4 今回の計画の概要版も全ての漢字・カタカナ にひらがなでルビが振ってあったが、これも 多文化共生の一環なのか。 ひらがなしか読めない外国の人の意見も聞 きたいということなのか。 外国人市民のニーズの把握や情報提供が重 要と考え、日本語が不自由な方からも広く意 見を募集することを目的として、ルビを振っ ています。 5 医療や防災など命に関わるような情報以外 は日本語と英語のみで良いと思う。 多言語では逆に見にくいと思う。 (4件) 外国人市民が日本人市民と同様の行政サー ビスを受けるため、必要な情報を多言語化す ることは大切な配慮であると考えます。 より見やすくなるよう、掲載方法等について 検討してまいります。 6 安易な情報の多言語化は外国人の日本語習 得の機会や意欲を削ぐ結果になりかねない。 最低限の日本語を理解することは外国人自 身の努力と費用で行われるべき。(3件) 来日したばかりの外国人市民に日本の行政 システムや地域のルールなどを理解しても らうためには、情報の多言語化が必要と考え ています。 一方、日本語の理解が不十分なために、日本 人市民と外国人市民との間に摩擦が生じた り、地域社会に混乱が生じたりすることも考 えられ、必要最低限の日本語理解についての 公的な支援が必要と考えています。 7 日本語学習支援をしているのに、多言語化と は相反する政策ではないか。日本語の学習支 援に力を入れれば多言語化は必要ない。

(6)

8 日本語が分からない人たちが日本で順調な 生活ができるために、たくさん日常生活情報 が多言語で提供されるのはとってもいい事 だと思います。 今後も、多言語での情報提供を進めるととも に、「やさしい日本語」を使った情報提供に 努めてまいります。 9 言語・手段以上に、発信する内容が外国人の ニーズに合ったものである必要がある。 ご指摘のとおり外国人市民のニーズに合っ た情報を提供することが重要と考えていま す。 市政ガイダンスや外国人市民懇談会等にお いて、外国人市民のニーズの把握に努めてま いります。 10 「区役所窓口への通訳の配置」では圧倒的に ニーズに対応できていないので、「語学ボラ ンティアの派遣」と組み合わせて、より多く の言語への対応力を高める必要がある。 区役所に通訳を配置することは、窓口で迅速 な対応が可能になります。また、語学ボラン ティア派遣は、事前の依頼が必要なため迅速 性には欠けますが、区役所以外の場所におい て言語支援が可能になることから、双方が補 完し合うことが重要です。しかし、すべての 言語に対応することは困難であるため、「や さしい日本語」の利用が必要と考えていま す。 また、日本語能力を有する外国人市民に通 訳・翻訳などにおいて協力を仰ぐことも必要 であると考えています。 11 「やさしい日本語ガイドライン」はいいアイ ディアだと思う。せっかくガイドラインを作 るのであれば、市の全ての施設で活用される よう徹底してほしい。 職員を対象とした「やさしい日本語」の研修 を実施するなど、庁内において「やさしい日 本語」の普及を進めてまいります。 実施計画に「研修の実施」を追加しました。 12 自治体職員(とくに窓口業務担当者)への「や さしい日本語」のトレーニングを必須化して はどうか。

1-2 日本語及び日本社会に関する学習支援(15件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 日本語能力は「自己評価」だけでよいのか。 本当に「日常会話」ができているのか。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、滞在年数が20年以上の外国人市民の 「日常会話ができる」以上の割合は78. 4%でした。滞在年数に関わらず、この割合 以上となるよう目標を定めました。 外国人市民個人の日本語能力を客観的に測 ることは困難であり、アンケート調査結果を 基準に考えています。

(7)

2 成人向けの日本語教室を増やすべき。 いつでも、誰でも、決まったスケジュールで はなくて気軽に参加出来る日本語教室を開 設してほしい。 「学習時間の確保」や「交通費の負担」、「受 講できる人数の制限」などを考えると、「生 涯学習センター」に日本語教室を開設するの が良いと思う。国際センターで各区の日本語 ボランティアに対して「日本語指導」のスキ ルアップ研修会を開催すればボランティア の質の向上も図られると思う。 多文化共生の中核施設の役割として、名古屋 国際センターでは「日本語ボランティア研 修」や「日本語ボランティアシンポジウム」 といった日本語ボランティアを対象とした 研修を開催しています。 日本語教室の開催については、地域のニーズ を踏まえ、検討してまいります。 3 大人の日本語学習相談にはどう対応するの か。今後も日本語学習支援はボランティア頼 み以外に方策がないのか。 日本語教室に関する情報は名古屋国際セン ターの情報カウンターで提供しています。 日本語学習支援については、日本語の基礎に ついては専門家に任せるべきという考え方 もありますが、人や費用の面から困難と考え ます。 また、日本語教室は単なる言語学習の場であ るだけではなく、相互理解・交流の場、地域 における情報ステーション、多文化共生の拠 点として捉えられるようになってきており、 地域における同じ生活者として、ボランティ アの果たす役割は大きいと考えます。 4 民間のボランティア団体による地域におけ る親を含めた就学前の子供たちや学校以外 の補習の場としての日本語学習・生活支援の 教室の継続的・定期的開催場所の提供をお願 いしたい。 女性会館や各生涯学習センターなどの市の 施設を先ずは定期的に常時確保してほしい。 既存の民間団体にもご協力頂きたい。 (3件) 名古屋国際センターでは国際交流活動での 利用の場合は、一般と比べて低料金で会議 室・研修室等を貸出しています。ホームペー ジで施設の空き状況も確認できますので、ぜ ひご活用ください。 また、地域で活動するNPO、ボランティア の支援の方法等については、今後、検討して まいりたいと考えています。 5 既存の日本語教室(NIC日本語の会、子ど も日本語教室)は具体的にどのような成果を 上げているのか。 継続運営するだけで成果目標を達成できる のか。 「NIC日本語の会」は、日本語学習の継 続・日本語力の向上を目指す学習者のニーズ にも応えられるよう、レベル別に4つの会話 コース、3つの文字コースを設けています。 1つのコースを修了した学習者が、次の学期 にレベルを上げて再度申し込むことも多く、 効果があるものと考えます。 「子ども日本語教室」では、「学校での表情 が明るくなった」「自分からクラスメートに 声をかけるようになった」など、学校での様 子に変化があったと聞いています。

(8)

「子ども日本語教室」は、ただ単に日本語学 習をする場であるだけでなく、気軽に日本語 を話せる場、同国出身の子どもと話せる場で もあります。 しかし、「NIC日本語の会」や「子ども日 本語教室」だけでは受け入れられる学習者の 数が限られており、より多くの外国人市民に 学習機会を提供するという意味では、外国人 市民が暮らすそれぞれの地域で日本語学習 ができる場があることが望ましいと考えて います。 そのため、名古屋国際センターでは日本語教 室開催のほかに、地域で活動できる日本語ボ ランティア育成に資する研修等も開催して います。 6 初期日本語集中教室、日本語通級指導教室と もに実施から1年が経過したので、報告会を やってほしい。 この教室に通った子どもにとってどのよう な効果・成果が表れたのか市民にきちんと報 告すべき。何を狙いとし、何を目標として学 習活動を行っているのか。 残念なことに市内の教員らが、この教室のこ とを知らない。教育委員会は周知をしようと する気があるとは思えない。 「初期日本語集中教室」「日本語通級指導教 室」は、日本語指導が必要な児童生徒の学校 生活への適応を図るために設置した通級教 室です。「初期日本語集中教室」では、日本 語が全くできない児童生徒に対して、主に日 常生活で使用する日本語を指導しています。 また、「日本語通級指導教室」では、授業の 中で使用される言葉がわからずに学習につ まずいている児童生徒に対して、主に教科学 習に必要な言葉を指導しています。 教室での学習を修了した児童生徒は、通級前 と比較して在籍校での生活によりよく適応 することができています。 名古屋市立小中学校に在籍する日本語指導 が必要な児童生徒が、必要に応じてこれらの 教室を利用することができるように、4月に 全小中学校に教室の案内を送付しています。 また、名古屋市公式ウェブサイトを通じて、 教室の概要や活動の様子について報告して います。 7 初期日本語集中教室、日本語通級指導教室で ボランティアができると聞いたが、どのよう に募集をかけているのか。 外国人市民からの相談業務や日本語指導を 行う公的機関や日本語指導に関する授業等 がある大学には「初期日本語集中教室」「日 本語通級指導教室」の概要の情報提供をして います。それらの機関や大学の関係者のう ち、日本語指導が必要な児童生徒の支援を希 望される方に対して、必要に応じて、ボラン ティアをお願いしています。

(9)

1-3 防災(6件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、滞在年数が20年以上の外国人市民の 「災害に備えをしていない」割合は27. 3%でした。滞在年数に関わらず、この割合 を下回るよう目標を定めました。 2 災害への対策(防災訓練や避難計画の策定な ど)は、同時に地域に密着したテーマでもあ るので、外国人と日本人が協力し合うのに絶 好の機会を与えてくれるのではないか。 ご指摘のとおり、災害への対策は地域に住む 外国人市民と日本人市民が協力して行う必 要があると認識しています。 3 防災ノートの外国語版を楽しみにしている。 エスニックショップや外国人相談窓口にも おいてほしい。 「なごやっ子防災ノート」は、市立小中特別 支援学校において防災教育を行う際の補助 教材ですので、学校以外での配布等はいたし ておりません。 4 国際留学会館や大学の寮などに住んでいる 外国人は防災研修に参加することができる が、それ以外の外国人に防災訓練や研修はし ていないと思う。区や地域で参加できるよう な制度があったらよい。 名古屋国際センターでは、外国人防災啓発事 業として防災サロンやなごや総ぐるみ防災 訓練といった様々な事業を実施しています。 これらの事業は、名古屋国際センターのホー ムページやメールマガジンでの周知の他、特 に外国人市民の眼の触れる機会の多い施設 (食料品店、教会等)へのチラシ配布をして おり、住んでいる場所に関わらず、より多く の外国人市民が参加できるよう努めていま す。 今後とも、訓練や研修の機会を増やし、積極 的な広報に努めてまいります。 また、「外国人市民の防災訓練参加促進事業」 の対象者は九番団地住民に限定はしていま せん。 5 なぜ「外国人市民の防災訓練参加促進事業」 の対象者が九番団地住民に限定されるのか。 6 災害時に本当にボランティアの力を借りる のであれば、相当の能力を身につけていない と役に立たないので、十分な研修と実力を測 った上での認定制度を設けてはどうか。 何よりも市の防災計画における外国人(含め 要援護者)への対応を検討し直す必要がある と思う。 災害時外国人支援のノウハウをもったNP O等や外国人コミュニティとつながりのあ る団体・機関等との連携も不可欠ではない か。 名古屋国際センターの災害語学ボランティ アは「外国人防災啓発事業」に研修として参 加し、「災害時外国人支援ボランティア研修」 を毎年受講しています。 認定制度については、現在、考えていません が、登録ボランティアへの研修をさらに充実 するよう努めてまいります。 NPO等との連携については、外国人市民を 含めた市民に対する災害時支援のノウハウ を持つ「なごや災害ボランティア連絡会」に 加盟し、情報交換等を毎月実施しています。 また、その他の外国人コミュニティと繋がり

(10)

のある団体・機関等とも、研修事業や多文化 共生事業を通して連携を強めてまいりたい と考えています。

市の防災計画については、必要に応じて見直 すこととしています。

(11)

施策方針2 生活支援 (32件)

全般(2件)

番号 市民意見 市の考え方 1 防災については必要と思うが、外国人の家の 世話や就職、生活について市が面倒見る必要 があるのか。 外国人市民が住民として、日本人市民と同様 の行政サービスを受けられるよう配慮する ことが必要と考えます。

2-1 居住(4件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、「家を見つけるときに困ったこと」の 理由として、「外国人を理由に断られた」が 11.7%でした。この理由は人権侵害にあ たることであり、まずは、これをなくすこと を目標としました。 2 「施策の成果目標」の「家を見つけるときに 困ったことは特にない」外国人市民の割合が 「53.2%」だが、生活感覚からいうと、 もっと低い数値だと思う。アンケートの実施 方法に問題はなかったのか。(2件) アンケートは適切に実施いたしましたが、外 国人市民の実情を正しく把握することは重 要と考えています。 3 日本人から外国人の生活マナーに関する苦 情の場を設けるべき。大家さんや管理人が対 処できない場合は、市職員が指導するべき。 悪質な事例、法的に抵触するような場合はそ の住宅からの退去勧告、罰金を科す、その外 国人の雇用者に連絡するなど、法律・条例に 基づき何らかの措置ができるようにすべき。 外国人市民が市営住宅に居住する上で必要 な情報を提供するため、市営住宅使用のしお り(外国語版)の配布を行っています。また、 是正が必要な場合には、住宅供給公社と連携 し指導をしています。 外国人市民を対象とした市政ガイダンス等 で、日本での生活マナーについて周知をして まいります。

2-2 教育(6件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、「教育で困っていること」の理由とし て、「教育に関する情報の多くが日本語なの でわかりにくい」が17.5%でした。 めざす姿の「情報の多言語や日本語学習支 援」を評価するため、この理由による割合を なくすよう目標を定めました。 2 基本施策⑤⑥を具体的にどのように実施す るのか教えてほしい。 外国人学校だけではなくNPO、自助団体と も交流ができるとよいと思う。 名古屋国際センターが実施している「NIC 地球市民教室」による外国人講師の派遣や港 区のブラジル人学校との交流を実施してま いります。また、NPO等との連携に努めて まいります。

(12)

3 外国人の子どもの日本語学習支援は学校に 任せるべきであり、行政は関与するべきでは ない。 言語の習得は学校教育だけでなく、日常生活 を含め、生活全般を通して行われるものであ り、学校以外での支援も必要と考えます。ま た、学校は日本語での生活のため緊張してい る場合もあり、学校とは別の場所でリラック スして日本語を学べる場所も必要と考えま す。 また、学校以外でボランティアなどの市民レ ベルでの支援を行うことにより、市民活動の 活発化に寄与するという副次的な効果も期 待できると考えます。 4 「日本語指導講師」の人数は足りているの か。講師への定期的な研修や指導力評価は行 われているのか。 日本語指導が必要な児童生徒やその在籍校 の状況に関する調査に基づいて、「日本語指 導講師」を派遣しています。 「日本語指導講師」は、派遣校の教員ととも に日本語指導の方法や内容について研究し たり、日本語教育相談センターからの情報を 得たりすることで資質の向上に努めていま す。また、派遣校においては、「日本語指導 講師」の指導内容等を確認し、適宜、指導・ 助言に努めています。 5 「日本語指導を必要とする児童生徒指導法 講座」の対象には加配教員も含まれているの か。 NPO等も現状把握ができるように毎年の 進路状況を公開してほしい。 同講座は、小学校、中学校、高等学校の教諭・ 常勤講師全員を対象としています。 また、本市の「卒業後の状況別卒業者数」は 公開していますので、市公式ウェブサイトを ご覧ください。 6 就学前に配布・郵送される「健康調査票」を 多言語にしてほしい。重要な書類であるの に、難しすぎて記入することができない。 個別の郵送はできませんが、学校に多言語で の「健康診断票」等を用意していますので、 学校に直接お申し出ください。

2-3 労働環境(10件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、滞在年数が20年以上の外国人市民の 日本での生活で困っていることが、「仕事が 見つからない」割合が8.7%でした。滞在 年数に関わらず、この割合を下回るよう目標 を定めました。

(13)

2 留学生の就職活動の支援は、市民の血税を投 じてすべきことではない。(5件) 仕事においては、日本人を優先するべきであ り、外国人は国籍国で仕事をすべきではない か。 日本人向けの職業教育の充実、不法滞在や不 法な安価労働力輸入を防ぐために労働基準 法、入国管理法などについての企業への注意 喚起のセミナーを開催することを優先すべ き。 留学生は多文化共生の担い手となり、地域社 会や地域産業の活性化のために寄与すると 考え、支援をするものです。 また、正当な資格で日本に滞在し、就労を希 望する外国人市民に対しては、日本人市民と 同様に関係機関において就労の機会が得ら れるよう配慮されるべきと考えます。 ご指摘いただいたことについては、「外国人 労働者の労働環境に関するセミナー」を実施 し、適正雇用についての注意喚起および日本 語教育等についての企業への働きかけを行 ってまいります。 3 外国人労働者を雇用することで利益を得て いるのは外国人労働者と企業であり、企業に 日本の生活に適応する支援や費用を分担さ せるべき。 4 「就職活動支援セミナー」の対象がなぜ留学 生とその配偶者に限られているのか。 全員を一つのセミナーで対象とすることは 効果的ではないが、別の機会を設けるべきだ と思う。 留学生会館で実施する事業であるため、留学 生が対象となっています。 いただいたご意見については、今後の参考に させていただきます。 5 外国人は通訳として働けるくらい能力が高 い人でも非正規雇用ばかりある。雇用に関し ての計画は留学生に限られており、問題の本 質をとらえられていないと感じる。 また、母語学習協力員や区役所の通訳などは 公募制にして、大きく広報すべきだと思う。 ご指摘のとおり、専門知識や高い語学力をも つ外国人市民の能力を活かす場づくりが必 要と考えており、「外国人労働者の労働環境 に関するセミナー」を開催し、外国人市民の 能力を活かした適正な雇用について企業に 働きかけます。 母語学習協力員は、日本語と児童生徒の母語 とのバイリンガルであることだけでなく、日 本の生活習慣や学校生活を十分に理解した うえで、日本語が不自由な児童生徒及び保護 者に対する支援を行うものです。 採用にあたっては、外国人からの相談業務や 日本語指導を行う公的機関から紹介を受け、 さらに、本市において面接等を実施し適性を 判断することで、母語学習協力員の資質の確 保に努めています。 区役所での通訳については、現在のところ、 短期雇用であり、専門性の高い人材を継続的 に確保することが難しいため、公募ではなく 専門業者に委託しています。 6 内需を上げるために、日本から投資や技術援 助をおこない、日本人の留学や技術支援を行 う方がよっぽど多様性を広げられると思う。 そのための教育施設や雇用支援施設を作り、 そこにお金をかけた方が日本の雇用も生ま れると思う。 今後の施策の参考にさせていただきます。

(14)

2-4 保健・医療・福祉(10件)

番号 市民意見 市の考え方 1 公立病院においては病気についての翻訳を してくれる通訳者がいるように検討してほ しい。 名古屋市立病院では、あいち医療通訳システ ムの通訳派遣サービスの利用を検討してい ます。 2 生活保護に関しては、大反対です。 生活できないなら自国に帰ってもらう。外国 人に対する生活保護等が行われているなら 即刻廃止してほしい。(2件) 厚生労働省の通知により、生活に困窮する外 国人に対しても一般国民に対する生活保護 の取扱に準じることとされていますので、ご 理解いただきますようお願いします。 3 健康保険について保険証を写真入りにし、不 正受診をさせないようにするべき。 日本人と同じように確認した正しい所得を もとに市営住宅、保育料、国民健康保険料を 支払うことを外国人にも求めるべき。 保険証を写真入りにすることは困難ですが、 不正受診に関しては、病院などの医療機関と も連携の上、防止に努めていく必要があると 考えています。 また、現在も、外国人市民は日本人市民と同 様の負担をしており、今後も適正な事務執行 に努めてまいります。 4 「外国人ママの子育て教室」は中区に限らず 多くの地域で実施し、子育て経験の豊かな地 域住民が身近な相談に乗れるような機会は 作れないか。 外国人市民向けの子育て教室については、保 健所で実施している子育て教室に限らず、子 育て経験の豊かな地域住民との交流の場を 活用するなど、必要に応じて検討してまいり ます。 5 「外国人ママの子育て教室」が0歳児までの 子を持つ母親に限定されているのが残念。 1歳児、2歳児、それ以上の子どもを持つ方 が一緒に参加してこそ意義があるのではな いか。また、父親も参加できるようにしてお くべき。日本人の父母も一緒に参加できるよ うにすべき。(2件) 「外国人ママの子育て教室」は不安の多い乳 児期に必要な予防接種、離乳食、救急時の対 応などの育児情報を学習できるように開催 しています。教室には、父親や祖母などご家 族の方も一緒に参加いただけます。 教室を通じて交流を深め、本教室以外の子育 て事業や地域の子育てサロンなどにも参加 できるよう支援してまいります。 6 外国人の障がい児および障がい者への支援 をどのような形で進めていくのかを考えて ほしい。日本で二重のハンデを背負っていく ことの困難さを意識した対策を考えてほし い。 頂きましたご意見を真摯に受け止めてまい ります。 7 「外国人こころの相談ピアサポート事業」に は誰でも参加できるのか。 外国人の心のサポートは年々ニーズが高く なっているので、どのような人でも相談がで きるよう、更なるサポートの充実を期待して いる。 ピアサポートは同じような悩みをもつ立場 の人たちが集まり話し合うことに意義があ り、実施回ごとにテーマと通訳言語は決まっ ていますが、誰でも参加することができま す。外国語でカウンセリングを行う「こころ の相談」事業と合わせ、悩みや不安を軽減す る場として広く利用されるよう努めてまい ります。

(15)

施策方針3 多文化共生の地域社会づくり(52件)

3-1 地域社会に対する意識啓発(9件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 平成23年度市政アンケートでは、多文化共 生という言葉を「聞いたことがあるが、意味 は知らない」の割合が21%でした。この割 合が「知っている」となるように目標を定め ました。 また、平成22年度の外国人市民アンケート 調査では、滞在年数が20年以上の外国人市 民がNICを知っている割合は53.7%で した。滞在年数に関わらず、この割合以上と なるよう目標を定めました。 2 名古屋の地域住民が「共生」の意味や必要性、 そして価値を実感できる場を積極的に作り 出すような施策が必要ではないか。 日本人市民と外国人市民が互いの文化や生 活習慣を理解し合う機会が増えるよう、地域 でのイベント等、多文化共生推進事業を実施 してまいります。 3 外国人を日本の文化になじませるだけでな く、日本人からの歩み寄りが必要。 専門家やボランティア任せにするのではな く、一般市民が多文化共生に広く関われる仕 組みを望む。 4 地域社会の側で、外国人市民を受け入れやす い環境を作れたらよいと思う。身近な地域 で、外国人と直接接する機会が増えると、多 文化を知る事につながると思う。 5 多文化共生の拠点が1つでは不十分である。 国際センターを中央拠点として、各区の中央 公民館等を地域拠点に位置づけ、より地域住 民に身近なところで多文化共生推進事業を 展開していくべき。(2件) 名古屋国際センターは地域の国際化、多文化 共生を図るための中核施設であり、各地域で 活動する人々の研修等に力を入れ、有機的な 繋がりを形成し、効率的・効果的な事業を展 開できるよう努めてまいります。 また、地域での日本語教室との連携や各区の 図書館における情報提供等の実施により、多 文化共生の拠点が増えるよう、また、多文化 共生事業が地域で積極的に展開されるよう 推進してまいります。 6 図書館に特設コーナーを設けるのであれば、 そこから新たな活動(読み聞かせ、理解講座、 音声翻訳活動等)が展開されるとよいと思 う。図書館が本を貸し借りするだけの場所で はなく、コミュニティ活動の拠点の1つとな るとよい。 多文化共生コーナーを設置し、資料の充実を 図ることによる情報提供が図書館の第一義 的役割だと考えております。 ご指摘いただきました読み聞かせ等の活動 については、英語での読み聞かせをすでに一 部の図書館で実施しており、今後こうした活 動の拡大を図ってまいりたいと考えていま す。

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また、コミュニティ活動を支援している他機 関と連携し、生涯学習を進める上で図書館が 行うことのできるコミュニティ活動の可能 性を探ってまいりたいと考えています。 7 「多文化共生まちづくり事業」と「外国人と の共生と交流のまちづくり事業」と「多文化 交流の推進」を区別する必要があるのか。 「多文化共生推進協議会の設置」が港区に限 定されているのはなぜか。他地域でも必要で はないか。(2件) 事業の目的は一致しており区別する必要は ありませんが、実施主体を明確にするため、 区別して記載しています。 掲載した地域以外での事業実施についても、 地域のニーズに応じて検討してまいります。

3-2 外国市民の自立と社会参画(43件)

番号 市民意見 市の考え方 1 施策の成果目標の根拠は。 平成22年度の外国人市民アンケート調査 では、滞在年数が20年以上の外国人市民が 地域活動に参加している割合は64.7%で した。滞在年数に関わらず、この割合以上と なるよう目標を定めました。 2 「多文化共生」を理由に外国人が、地方公務 員、公立学校教師、警察、消防士等の公的職 業に臨時であっても採用することは反対。日 本人の権利を侵すものであり「多文化共生」 とは関係ない。 本計画では、外国人市民の公務員等への採用 については施策として位置付けていません。 3 高い能力を持った外国人の活用も留学生に 限らず考えてほしい。 「外国人市民懇談会」で市政に対する意見等 を提案していただくなど、能力を活かす場づ くりを検討してまいります。 4 留学生は総じて日本語力の高い人も多く、 「夕べ」や「まつり」への参加よりも、地域 活動や多文化共生施策への参加を促進した ほうがよいと思う。 「夕べ」や「まつり」などのイベントは、留 学生と日本人市民がふれあい、「顔の見える 関係」づくりのきっかけとして有効な機会と 考えています。 多文化共生の担い手として留学生の能力を 活用できるよう、今後も、留学生の地域参画 の機会を設けてまいります。 5 「留学生」を対象とした事業が多いが、名古 屋在住外国人の在留資格の割合からいうと ごくわずかな存在なので、そこに注力する意 義を説明してほしい。 高い日本語能力、豊富な知識と広範なネット ワークを持つ留学生が日本社会で果たす役 割は大きいと考えています。 6 外国人の意見を施策に反映させる必要はあ るのか。日本人の意見が尊重されるべき。 (12件) 外国人市民に対する行政サービスをニーズ にあったものとし、また、事業や施策をより 効果的に実施するには、外国人市民の意見を

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7 「多文化共生推進モデル事業」は日本人が企 画し運営し実地するべき。外国人を市政に参 加させるよりも、まず名古屋市の健全化を日 本人の手で行ってほしい。 聴くことも必要と考えます。 本計画では外国人市民の参政権については、 施策に位置づけていません。 8 外国人の意見を市政に反映させるというこ とは外国人地方参政権へつながるので反対 である。(16件) 9 外国人市民懇談会に参加する人は一部の人 であり、出られない人こそ、多くの問題を抱 えている。 キーパーソンに全ての人が賛同しているわ けでもない。コミュニティ同士のトラブルも あり、キーパーソンとつながっていない人も いる。そういった人をどうやって見つけ、い かにサポートしていくのかが行政の仕事だ と思う。 名古屋国際センターが実施する事業を通し て外国人市民の声を聞くとともに、個々人が 抱えている問題については、情報カウンター での情報提供や相談事業においてサポート をしています。 引き続き、少しでも多くの外国人市民の声を 把握できるよう、キーパーソンの発掘、コミ ュニティの把握等にも努めてまいります。 また、外国人市民懇談会に積極的に参加して もらえるよう、公募制とするなど、広く広報 をしてまいります。 10 「外国人市民懇談会」では、意見を施策に反 映するだけでなく、プロジェクトチームをつ くって一部でも実施にまで関わってもらう ほうがよい。 今後の施策の参考にさせていただきます。 11 「多文化共生推進モデル事業」の実施地域は どのように決定するのか。 区役所からの事業実施申請に基づき、内容を 審査して、実施地域を決定しています。 12 「多文化共生推進モデル事業」は、年に1区 増のペースでは市全体で行うのに 10 年以上 もかかってしまう。もっとペースを上げるべ き。 地域の実情とニーズを考慮しながら、進めて まいりたいと考えています。ご意見は今後の 参考にさせていただきます。

参照

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