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診療現場で役立つ         経営分析研究会

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Academic year: 2021

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(1)

MTA2015 メインテーマ

~ビッグデータ時代の電子カルテ活用!~

宮崎大学 医学部附属病院 医療情報部

荒木賢二

1 元気くん ハニーちゃん みゃおう 宮大医療情報部ゆるきゃらトリオ

(2)

自己紹介

荒木賢二

(大阪出身、昭和33年生まれ)

もともとは心臓外科医、現在も人工心臓の開発に従事 宮崎大学医学部附属病院 医療情報部 教授 国立大学病院で初めて、地場企業(コア・クリ エイトシステム)と共同で電子カルテ (WATATUMI)開発、2006年5月より稼働 宮崎大学医学部 副医学部長 (評価担当) 全学の評価室の委員でもあり、全学的な評価 と企画に関与 宮崎大学病院 副病院長(情報・経営企画担当) 経営分析から企画まで幅広く担当 北陸先端科学技術大学院大学 客員教授 JAIST iMOSTコース医療サービスサイエン ス中核講義の一部を担当 NPO宮崎健康福祉ネットワーク協議会 副会長 はにわネットの発案者であり開発リーダーとし て活躍 NPO日本医療ネットワーク協会 理事長 地域連携「ドルフィンプロジェクト」の主な開発 メンバー NPO MedXMLコンソーシアム 理事 技術副委員長 医療情報交換規約「MML」の主な開発メン バー 診療現場で役立つ経営分析研究会 代表世話人 毎月、経営分析の研究会をネットで開催

(3)

ビッグデータ時代の電子カルテ活用!

本日の講演内容

1. 電子カルテとビッグデータ

 電子カルテはビッグデータ?

2. 技術面での検討

 構造化、精度

3. 研究への活用

 データウェアハウス、コラボ、倫理

4. 教育への活用

 匿名化と教育用電子カルテ

要約

(4)

1. 電子カルテとビッグデータ

 電子カルテはビッグデータ?

2. 技術面での検討

 構造化、精度

3. 研究への活用

 データウェアハウス、コラボ、倫理

4. 教育への活用

 匿名化と教育用電子カルテ

次の話題

(5)

宮崎大学電子カルテ活用状況

利用者数

職種

人数

医師

519

看護師

642

栄養士

6

放射線技師

29

検査技師

39

薬剤師

28

メディカルスタッフ

46

事務職員

216

学生

122

教官

16

連携医師

0

合計

1,663

実例

過去3ヶ月以内にログインしたアカウント数

ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>電子カルテとビッグデータ

(6)

宮崎大学電子カルテ活用状況

オーダー発行数

実例

過去3ヶ月以内に発行されたオーダーの一日平均

オーダ種 1日平均 オーダ種 1日平均 オーダ種 1日平均 オーダ種 1日平均 内視鏡 14 栄養指導 2 歯科処置 29 MRI 19 病理診断 15 服薬指導 0 アルブミン製剤 10 RI 6 負荷試験 8 在宅医療 18 手術 14 放射線部US 0 自科内視鏡検査 10 処方 790 手術麻酔 15 IVR・血管造影 2 針刺し事故血液検査 0 麻薬処方 11 検体検査 340 心臓カテーテル検査 1 放射線単純(予約) 3 注射 1,215 生理検査 67 放射線治療 14 PETCT 4 麻薬注射 9 自科生理検査 292 リハビリ 114 持込画像 1 ブロック注射 7 細菌検査 37 移動 123 救急科外来CT 7 筋弛緩剤注射 1 診断穿刺・検体採取 3 給食 171 医師タスク 0 処置 37 緊急検査 90 看護タスク 585 血液製剤依頼 12 自科検体検査 47 チーム医療 0 血液型関連検査 17 薬物血中濃度 9 診療予約 370 クロスマッチ(T&S)検査 19 放射線単純 152 指導管理・文書料 104 自己血採取予約 2 放射線造影 8 透析 6 CT 39 合計 4,867 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>電子カルテとビッグデータ

(7)

宮崎大学電子カルテ活用状況

一日平均文書作成数

実例

過去3ヶ月以内に作成された文書の一日平均

文書大分類 1日平均 カルテ 3,944 報告書 368 説明書・同意書 128 申込書・紹介状 206 診断書・意見書 23 チェックリスト 186 総合予約室 51 病歴室 392 学生用文書 5 クリニカルパス 39 データ登録文書 2 精神科 1 外部ファイル 5 安全管理 0 合計 5,350 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>電子カルテとビッグデータ

(8)

電子カルテはビッグデータか?

ビッグデータの特徴

電子カルテの2次利用

大量

• 大量であるが、雑多ではない

迅速

• 後向き研究では長期の過去データ

• 今後は、

リアルタイム

分析、予測が発展

非構造化

• 高度に構造化されている

• 通常、構造化されていないと分析できない

マルチメディア

• 音声や動画は通常扱わない

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>電子カルテとビッグデータ

そもそも、ビッグデータという言葉はバズワードなので、気にすること

はない!ただし、リアルタイム処理が発展すれば、ビッグデータらしく

なる。

(9)

1. 電子カルテとビッグデータ

 電子カルテはビッグデータ?

2. 技術面での検討

 構造化、精度

3. 研究への活用

 データウェアハウス、コラボ、倫理

4. 教育への活用

 匿名化と教育用電子カルテ

次の話題

(10)

電子カルテデータの構造化

• 電子カルテデータを二次利用するためには、なるべく構造

化されたデータ形式としたい。

• パスの中に、構造化された観察項目や文書を仕込んでお

き、パスの利用を推進する。

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

宮崎大学での取組

1 クリニカルパスの使用率向上

• 診療の細部まで構造化を行うに は、パスの使用率向上が必須 • 観察項目、文書を予めパスに設 定

2 スマートフォンによる看護観察

項目の入力

• 観察項目マスタの作成 • スマホで数値やリストを入力

3 文書の構造化 (項目-値方式)

• 自由記載を減らし、構造化文書を 基本とする

(11)

電子パスの特徴

実例

 電子カルテと一体

• クリニカルパス電子カルテ

というジャンル

 ペーパーレス電子カルテなら、

完全電子パス

• すべての情報を網羅し、パスとして設定可能

 速い画面表示速度

• 通常の画面では、

3秒ルール

を実現

• パス展開でも問題ない速さ

 携帯情報端末との連携もスムーズ

WATATUMI

ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

(12)

完全電子パス

実例

 ペーパーレス電子カルテなら、

完全電子パス

• 医師オーダ

• 処方、注射、検体検査、放射線検査、生理検

査、処置、手術、その他

• アウトカム

• フローシート(観察項目)

• バイタルサイン、検歴時系列、その他

• 文書

• 指示

• 病名オーダ

• DPCコーディング

ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

(13)

新)パス使用患者率 =当該年に入院中の患者でパスを新規に使用した患者数÷入院患者数 [ (新入院患者数+退院患者数) ÷2] 旧)パス使用患者率 = 当該年に入院中の患者でパスを新規に使用した患者数÷当該年に新規に入院した患者数×100 ・昨年度(59.1%)より使用数・率は減少 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 0 10 20 30 40 50 60 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 平成26年度第2内科パス使用月次変化 H25年度 パス使用数 H26年度 パス使用数 H25年度 パス使用率 H26年度 パス使用率 順 位 診 療 科 平 均 使 用 率 1 眼科 9 0 .0 % 2 泌尿器科 8 3 .1 % 3 産婦人科 8 2 .4 % 4 皮膚科 7 7 .5 % 5 耳鼻咽喉科 7 6 .8 % 6 放射線科 7 2 .2 % 7 周産母子セ ン ター 6 5 .5 % 8 歯科口腔外科 6 3 .0 % 9 整形外科 5 6 .1 % 10 第2内科 5 2 .4 % 11 第1外科 5 2 .2 % 12 第1内科 4 9 .8 % 13 脳神経外科 4 6 .2 % 14 第2外科 4 0 .3 % 15 第3内科 2 6 .9 % 16 小児科 2 5 .3 % 17 麻酔科 1 4 .5 % 18 膠原病感染症内科 1 4 .2 % 19 精神科 6 .1 % 20 救急科 0 .3 % 4 9 .7 % 全体

クリニカルパスの使用率向上

宮大病院第2内科の例

(14)

2内科の現状(52.4%)・対策

・現状

消化器系で化学療法を除く年間5症例以上のDPCは全てパス化

→在院日数もⅡの範囲だが、月曜日ESDは土日の2日間が長い

血液疾患の化学療法(MLを除く)は、在院日数が長い

・対策

土日入院の促進(事務や看護サイドの対応が必要)

・まとめ

患者数は増えてきたと思うが、パス使用が減ったのは何故か

クリニカルパスの使用率向上

宮大病院第2内科の例

(15)

スマートフォンによる看護観察項目の入力

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

WATATUMIモバイル

ビデオ供覧

WATATUMI)

http://www.youtube.com/watch?v=OiImFxiO7dA

(16)

文書の構造化 (項目-値方式)

MTA2015

ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

(17)

文書の構造化 (一括CSV出力)

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

◆診療データベースの構築が可能

電子カルテ上の文書情報は、全て、項目とその入力値のセットでデータが保持。この文書情報 は、CSV形式で出力することができ、データベースとして管理することが可能。 文書記載 文書ワークシート CSV出力結果 CSV出力

(18)

電子カルテデータの精度向上

• 電子カルテデータを二次利用するためには、日

頃からの精度管理が必須。

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>技術面での検討

宮崎大学での取組

1 DPCコーディング

• 診療情報管理士が、DPCコード のチェックを退院前に実施

2 退院時サマリの監査

• 診療情報管理士が、退院後2週 間以内にサマリを監査 • 主として量的監査

3 医事請求データの施設間比較

• 毎年、複数の大学病院の医事請 求データ(診療行為件数)を比較 • 異常に少ないものは、原因を究明

(19)

2014/04 2014/05 2014/06 2014/07 2014/08 2014/09 2014/10 2014/11 2014/12 2015/01 2015/02 2015/03 退院患者数 43 41 37 44 32 34 37 38 43 36 35 48 DPCチェック件数 21 25 23 26 14 19 26 28 0 0 0 0 詳細不明数 7 8 4 4 9 7 2 7 7 5 6 8 DPCチェック率(%) 48.8 61.0 62.2 59.1 43.8 55.9 70.3 73.7 詳細不明率(%) 16.3 19.5 10.8 9.1 28.1 20.6 5.4 18.4 16.3 13.9 17.1 16.7 全体DPCチェック率(%) 54.5 61.9 64.5 60.5 54.8 57.7 67.0 69.9 全体詳細不明率(%) 6.5 5.0 5.0 4.7 6.0 5.5 3.6 4.6 4.9 5.9 5.9 6.8 0 10 20 30 40 50 60 70 80 0 10 20 30 40 50 60 症例数 DPCコーディングチェック 詳細不明率 2014年4月~2015年3月 脳外科退院患者数(468名) % ※DPCチェックを行うためには、退院2日前(もしくは退院前日)の正午までに退院オーダーがあり、DPCも設定済みであることが必須 なので、退院オーダー・DPC設定のご協力をお願い致します 脳神経外科のDPCチェック率59.5%は全診療科平均の61.2%よりも低く、 詳細不明率15.8%は全診療科平均の5.4%よりも高い

(20)

1. 電子カルテとビッグデータ

 電子カルテはビッグデータ?

2. 技術面での検討

 構造化、精度

3. 研究への活用

 データウェアハウス、コラボ、倫理

4. 教育への活用

 匿名化と教育用電子カルテ

次の話題

(21)

データウェアハウス

• エクセルのPowerPivotを使ったデータウェアハウス

•セルフサービスBI

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>研究への活用 データウェアハウス 電子カルテシステム 電子カルテ DBサーバ (Caché) 電子カルテ 参照系サーバ (Caché) データ2次利用 DWHサーバ (MS SQL Server2014) ジャーナリング 掃き出し 抽出 処理

(22)

他の研究機関との共同研究

• 貴重な医療ビッグデータを保有する大規模医療機

関は、分析に長けた他機関と共同研究をすべき!

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>研究への活用

宮崎大学での取組

1 高度医療行為を支援する電子

カルテデータ解析

• 東京工業大学大学院情報理工学 研究科計算工学専攻 横田研究 室

2 医療に係る統計情報プラット

フォームの共同研究

• 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

3 介護ビッグデータを活用した医

療・介護支援情報システムに関

する研究

• 国立情報学研究所 曽根原研究 室

(23)

臨床倫理指針

23

• 電子カルテデータを二次利用するためには、

「人を対象とする

医学系研究に関する倫理指針」

に則る必要がある。

<電子カルテデータの後向き研究(観察研究)の場合>

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>研究への活用 匿名化 なし あり (→個人情報保護法対象外) 連結 可能 不可能 提供 提供側 受取側 対応表 あり あり なし 研究倫理審査 必要 必要 必要 必要 必要 発表 不可 可能 可能 可能 可能 患者同意 必要 (オプトアウト) 必要 (オプトアウト) 不要 不要 オプトアウトによる同意: 研究部署(医療情報部)のホームページに研究内容、 倫理指針に則っていること、苦情窓口を公開

(24)

1. 電子カルテとビッグデータ

 電子カルテはビッグデータ?

2. 技術面での検討

 構造化、精度

3. 研究への活用

 データウェアハウス、コラボ、倫理

4. 教育への活用

 匿名化と教育用電子カルテ

次の話題

(25)

匿名化と教育用電子カルテ

• 膨大な電子カルテデータは、貴重な教材

• リアルな診療記録を大量に経験させたい

• 教育用電子カルテ

数百症例の規模(教育に有効な患者を選択)

テキスト部だけでなく、画像内の個人情報も削除

教育だけでなく、電子カルテ操作研修等にも活用

MTA2015 ビッグデータ時代の電子カルテ活用!>教育への活用

(26)

〈匿名化例〉

患者選択画面

(27)

〈匿名化例〉

オーバービュー

(28)

〈匿名化例〉

(29)

〈匿名化例〉

(30)

ビッグデータ時代の電子カルテ活用!

元気くん ハニーちゃん みゃおう

参照

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