【論 文
1
UDC :624.
02 :624.
042.
7 :620.
1 日本 建 築 学 会構造系論文報告集 第 373 号・
昭和 62 年 3月鉄 筋
コン
ク
リ
ー
ト
構 造 剛 接 骨組
の
強 震 応 答
正 会 員 正 会 員山
橋
秋
高
宏
*誠
* * §1.
序 構 造 物に作 用する地 震の荷 重 効 果 をエ ネルギ入 力 とし てとら え,
これと構 造 物のエ ネル ギ吸 収 能 力 を対 比して,
構 造 物の耐 震 性 を論 ずる手 法の有 効 性は,
すで に鋼 構 造 建 築 物に対して実 証され て い る11。一
方, 鉄 筋コ ンク リー
ト構 造 物に対 するエ ネルギ応 答に着 目し た研 究は近 年 蓄 積されつ つ あるが2)−
6)設計法 を構 築する ための資 料はま だ十 分に得 られて い ない。
鋼 構 造 物と鉄 筋コ ン ク リー
ト構 造 物の地 震 時挙 動にお ける本 質 的 差 異は そ の復 元 力 特 性の違いにある。
鋼 構 造 骨 組に お け る復 元 力 特 性の基 本 型と し て, 完 全弾塑性型 やス リッ プ型 を 挙 げるこ と がで き るが,
ラー
メンと筋違 の混 合 構 造 物 等に お い て は, 復元力 特性の形態は 極 めて 複 雑な もの にな る。
し か し, これ等複雑な骨 組に対して もエネル ギ応 答に着 目し た耐 震 設 計 手 法の適 用は可 能で ある。
鉄 筋コ ン ク リー
ト構 造骨組の復元力特性も鋼 構造 骨 組に比べ て まっ た く異質の もの で は ない限り, 同 種の 耐 震 設 計 手 法の 適 用は基本的に可能で あ る と考えられ る。
本論 文で は鉄 筋コ ンク リー
ト構造剛接骨 組の復 元 力 特 性の基本型 を設 定し,
こ の種の構造物の耐 震 性 評 価に復 元 力特 性の 特 殊 性がいかに関 与する か を明ら か に す る。
既往の研究では,
特に多層 骨 組にお け る損 傷 分 布,
損 傷 集 中に関す る検討が不 足 し ており,
それ等の解 明に重 点 が置か れ る。
mmmmmFig
,
1 Vibrationa且Mode1応答 解 析に用いた地 震 波は十 勝 沖 地 震 (1968 年〉の 八戸 記 録 (EW 成 分
,
最 大 加 速 度 183 gal)で あ る。
振 動系は無 減衰せ ん断 型であり,
数 値 解 析は線形 加速度 法 によっ た。 §2,
解 析モデル 2.
1 振 動 系 振 動 系はFig.
1に示す もの で, 柱部材の み が変形す るもの とする。 左 右の柱は互に等 し く,
質 量は剛な は り 上に集 中し て い る もの と す る。
水 平 力に よ る柱の軸 力 変 化は無 視す る。
各 階の質 量は一
定値m と す る。 各 階の 降 伏 時の層 間 変 形δri (降 伏 層 間変形 )は 互 に等しい も の と する。
2.
2 復元 力特 性 各 層の層せ ん 断 力Q
‘と層間変形a
,に関す る復 元 力 特 性とし てFig,
2に示され るもの を 基本型 と し て設 定す る。
こ の復 元 力 特 性は鉄筋コ ン ク リー
ト構 造 柱 部 材の変 形 特 性 を 代 表す るもので,
既往の研究に おい て用い ら れ て い る もの と大同小異 で あ るZ )・
4 )・
E 〕。
単 調 加 力 下のQi
δe 関 係が復 元 力 特性の骨格曲線を な す。 単 調 加 力 下におい て は,
曲 げ亀裂発 生荷重Q
。t以 下の荷重に対して骨 組は 弾 性に と ど ま る。
弾性域の バ ネ 定 数をKE‘と する。
鉄 筋 の降 伏によっ て決ま る降 伏 耐 力 をQvl
と する。
Qyi
に対 解 明に重 点 Qi QYi ! ’ ノノ
ノ
!广
’
づ♪ げ’Kl !ノ
!
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QCi1
!
,Xta
点,
’!
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ノ
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1 K 匚1一
εYi 〆 !ノ
’
o
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,
,
ノ凶
・ n4 ! ! Kl/ ! ノ ノ一
QCi『
5ke 【o量onbadingCU「V2pa
量h
ノ
1ノ
ノ!
!
一
一
一
unloadingpath !一
QVi ● hitl己且unloadlng poi o 凵n【oadingpoint 寧 東 京 大 学 助 教授・
工博 牌 東 京 大 学 技 官 (昭和 61 年 9 月 22 囗原 槁 受理 }口 intermed邑te untoadlng point 自 yietd point
Flg
.
2 Hysteretic Rure応す る変 形 を降 伏 層 間 変 形δγ‘と す る。 降 伏点(
QVt
,δVt) と原 点 を結ぶ割 線 剛 性をK
‘と す る。
δn を全層 で一
定 値 と仮 定 し た第 果,
各 層の 割 線剛性は 降 伏 耐 力Qri
に比 例 する ことに な る。Q
,,に達 し た後の 骨格 曲線の こう配Kpt
は零 とする。
Qri
/QCi
, crrt/δCtを次の よ うに定め,
これ を基本骨格 曲線と す’
る。
Qrt
=3.
OQ
。1 δVi=
10.
0 δCi………・
・
・
・
…………・
………
(1) し た がっ て, 基本骨格 曲 線に お い ては,
K,IK
.
‘は次の 値と な る。
叢
一
・・一 …・
・
…・
…・
…一 ………・
…・
…・
…
(・) こ の tri−
linear型の 骨 格曲線の 変 化と して, K,/K, ‘=
1.
0
な るbi−linear
型の骨格 曲線も考慮す る。
履 歴則を記述する便 宜の た めに次の 定義を 導 入 する。
・ 負荷径路 , 除 荷 径 路 を次のよ う に定義す る
。
鰈
鷺
1
:
ll
:
ζ
:
i
……・
……・
・
一 …
・・)。
骨 格曲線上に あ る負 荷 径 路か ら除 荷 径 路へ の変化 点 を除荷点と定 義する。
・骨 格 曲 線 上にない負 荷 径 路か ら除 荷 径 路へ の変化 点 を中 間除荷点と呼ぶ
。
・
IQ
‘1
=
Q
。t な る除荷 点 を初 期 除 荷 点と呼ぶ。・
IQ
,1
=
QVt
,
1
δ‘ト δVi な る点を降 伏 点と呼ぶ。
正, 負の荷 重 領 域では すでに初期 除 荷 点 を経 過して いる もの と仮 定し て,
履歴則の基 本 型 を 次の よ うに設 定 する。a )
IQ
、1
くQrt
な る除荷 点か らの 除荷径 路は原点 を指 向す る。b)
IQ
、1
=Q
γ 、なる除 荷点か らの 除 荷 径 路の こう配は 瓦 に等 し い。 c) 前 回の除荷点に達し た後の負荷径 路は骨 格 曲線 上 をたど る。 前回の 中間除荷 点に達 した後の負 荷 径 路 は同一
荷重領域の前回の除 荷 点 を 指 向する。
d
) 中 間 除荷点か ら の除荷径路は同一
荷 重 領 域に お け る前 回の除 荷径路と同一
の こ う配 を 持っ。
e> 同一
荷重領 域におい て,
除荷 径 路か ら負 荷 径 路に 転 ずる場 合の負荷径 路は除荷径 路上 をたどる。
f
) いずれ の荷 重 領 域におい ても降伏点 を経 過 し てい な い場 合の負 荷 径路 は 同一
荷重 領 域にお ける前回の 除 荷 点 (前 回の除 荷点が弾性 範囲 に あ る場 合は初 期 除荷 点)を指向す る。9 )いず れ かの荷重領域 に おい て 降伏 点を経 過し て い る場 合で
,
除 荷 径 路か ら負荷径路へ 荷重 領 域の変 化 を伴っ て移 行す る場合の負荷径 路は負 荷 径 路 と 同一
の荷 重 領 域の前 回の除荷 点を指向す る。
た だ し,
前 回の除 荷 点が降 伏 点にい たっ ていない場合は降伏点 を指 向する。
上記の履歴 則 を変 形の進 展
〜
に対 して示し た もの がFig.2
である。
こ の基 本 型に対 して,
除 荷点か らの 除 荷 径 路の こう 配が変 形 振 幅の増 大に伴っ て低下す るいわ ゆ る劣化 tri
−linear
型 (degrading tri−linear
)の復元力特性も考慮す る
。
§3.
応答特 性3.1
総エ ネル ギ入力Fig.
3
はFig.
2
に示す基 本 的 復 元 力 特 性を持つ1
質 点 系 (1層骨 組〉へ の総エ ネル ギ 入力 E の速度 換算値 VE(=
V2ZIIr711i
’
)を示す。
横軸の T は降 伏 耐 力 時の割 線 剛 性K
, をバ ネ定 数と し て 用い て 得 られ る周 期 (=
2π凧
)で あ る。
以 下に, 1層骨 組の 場 合は層 数 を示 す 添 字 1を省 略す る。
系の塑 性 化の尺 度と し て は,
次 式で定 義 され る平 均 塑 脆 (cmtsec )200
100 o 1 2 3Fig
.
3 TDtal Energy Input(Hachinohe−
EW )性 変 形 倍 率 寿を用い る
。
Pt
一
δ響
融一
1……一 ……・
…・
・
一 …
(・) こ こ で δ畆x,δ融 :正, 負 方 向の最大層間変位 図 中に はP =
1,
2,
5の場 合のV
,が示して あ る。
図中の 実 線は減 衰 定 数h ・
=
O,
1の弾 性 系の Vsであ り, 破 線は そ れ を包 絡 する線 分で,一
つ の地 震 波に対す る設計用の エ ネル ギスペ ク トラ ムと し て筆 者が提 案し た もの であ るn。 破 線は原 点を通り短 周 期 領 域に おい て実線を包 絡 する線 分,
および,
横 軸に平 行で実 線 を包 絡す る線分か ら成り,
短周 期 領 域の線 分の こ う配は原こう配に対して 1.
2倍さ れて い る。
破 線は弾 塑 性 系へ のエ ネルギ入力の 上 限値を与え,
かつ,
最 も単 純 な表 現 を持つ と云う点で 耐 震 設計用のエ ネルギスペ ク トル と して の意 味 を持つ。
Fig.
3か ら明ら か な ことは, 塑 性 変 形 量の増大に伴っ て,
長 周 期 領 域では総エ ネルギ 入 力の周 期 依存性は減少 し,
短 周 期 領 域で は総エ ネルギ入力が増 大す る 傾向が あ るこ とであ る。 これ等の傾 向は復元 力特性が完全弾塑性 型ない し,
ス リップ 型である場 合にも 同様に見ら れ るこ とである。
設 計 用エ ネルギスペ ク トラム はお お むね, 応 答 値を包 絡して いる といえるが, 短 周 期領 域 (T
くO.
5 sec )で はp
の増 大に伴っ て か なり実 応答値を下回る よ うに な る。 次に復 元 力 特 性がFig.
2に示す基本型と異な る場合 にっ い て の総エ ネルギ 入 力 を 示す,
除 荷 点か ら の 除 荷 領 域の こう 配K ’
が次式 に従う場 合 を とり上 げる。 ・’
−
K・
(
δmax δr)
一 …・
…………・
・
……
(・) こ こ で δ:最 大 層 間 変 形 Fig
.
2に示す基本型は a1・O
の場合で あ る 。 これに対 して,
応 答 変 形の増 大に伴っ て, 除荷 曲線のこう配が低 下す る復 元 力特性を代表す るもの と して,
a= O.
5の場 合を と り上げ る。 さ らに骨 格 曲 線がbi−linear
型の場合 (Q
。=0
〕の場 合 を 考 慮 す る。
これ等の場合の総エ ネルギ 入力の速 度 換 算 値 VEを 基 本 型の場合と 比較してFig.
4 に示す。
tri−linear
型で a=
0の 場合が基 本 型である。bi−linear
型の復 元 力 特 性 を 持つ 系につ い て は,
図 中の 破線で示す周 期につ い て応 答 値 が 示してある。 復元力特 性の変 化に対する応 答 値の変化は わずか なもの であるこ と が わ か る。3.2
変形 応 答 1質 点 系における平均 塑性 変形倍率刀と総エ ネル ギ入 力E
との関 係 を求める。
P
とE
と の関 係を形 式 的に次 式で表現 する。
E;
2as戸Qr
δv・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
。
・
・
・
・
・
…
(6> 応 答 解 析に よりE
,戸 を求め, 上式に よ り求 めたα。(=
E
/2戸Q
,δア)とp
との関 係 をFig.
5に示 す。
a。
の値は系 の固 有周期が増大すると減 少 する傾 向がある。
地 震 時の 変 形 応 答 が 定 常 的な多数 回の履 歴ルー
プ を もた ら すもの であれ ば as の値は大き く な るの で,
短 周 期の場 合に 恥 が大き く な る傾 向は 理解でき る。 α。 の下 限 値 を 推 定す る た めに Fig.
6に示す履 歴ルー
プ を 想 定 する1)。
これ は,
正 方向で 2度,
負 方 向で 1度 の負 荷 径 路 を経て, 正, 負の方 向で等 量の最 大 変 形 を 生 ずる ものである。
な お,Fig.
6
に おい ては初 期 亀 裂 発 生 5 qs 02s奪
郵
_ 丶o−一
,
■
一
一
一
一
引
Q1.
05 0卩
’
一
「
φ一
一
弓
一
一
一
一
一一
〇2.
Os 4.
05 Eq(S〕 200 100 VE( ’sec }P
=
5 design spectrum / が−
コ コ− −
冨
:
:
:
ε
・隅
、
ヅ
欄
。
1
:
:
9
,1
:
;
暮
二
far
si
°
8
9
’i
0
12
T(5ec.
〕Fig
.
4 Effect of Restoring−
Force Characteristics on VE0
5P
Fig.
5 as−
p Re正ationshipQ
’Qv
一
← 卩一
rto
q一
1.
0 ’ ’01 .
0
5 ’εY ’ ’ ’ ’一
1.
o
」 戸 →Fig
.
6 Assumed Hysteresis Loopか ら降伏 耐 力に至 る非線形 径 路によるエ ネル ギ吸 収を無 視 し,
1Qrl
>Q
の範 囲で は弾性 関係 を仮 定し て いる。Fig.
6の α 点に お け る ひずみエ ネルギの累 積 値は総エ ネルギ 入 力に等 し く,
次 式が得られ る。
E ・
・
Q
…{
者
・ ・P
(
1
+i
)
}
・
…・
・
…・
………・
・
(・) (6 ),
(7)式より,Fig.
6
の履 歴ルー
プに対応す るas の値は次の よ うに得られ る。
as
一
毒
+1・
75− ……・
…・
……・
…・
………・
・
一
(8
) Fig.
5 中に は (8) 式の 関 係が実 線で示 さ れ て い る。
T
≦4.
Osec
の範 囲で は (8
>式が as の下 限 値を与え る と 云 え る。
(7) 式 中の右辺のQ
,δ,/2
は弾 性ひずみエ ネルギと考えること ができ, 残 余が累積 塑性ひずみエ ネ ル ギ 嫣 と み な せ る。
した がっ て,
恥 は次の よ うに書 け る。lVi3
.
s万Q
γδy…………・
………
…・
・
……・
…
(9
) 復 元 力 特 性め as に及 ぼ す影 響を調べ る た めに,
Fig.
4 を求め る際に 用い た復 元 力 特 性 を持つ 系につ い て,
α。
を求め た結果がFig.
7に示 されて い る。 (8
>式 に よ る 値 は破 線 で 示 され て い る。
tri−linear
型 とbi−linear
型の骨 格曲線の違い はαs に ほ と ん ど差を も た ら さない が,
a=
O,
5の場 合の α。
値は a=
Oの場合の そ れ よ りも若 干 小さい。
しか し, その下 限 値は (8 >式に よ り推 定 可 能で ある。 3.
3 最 適 降 伏せん断 力係 数 分 布 多層 骨 組の各 層の 損 傷W
』iを 次式で定 義す る。w. ・
−
X
“
’ ‘Q
・dcr
・J…一 ………・
……・
一 ・
・
…
(lo
) こ こで ,δ1 :地 動 終 了 時の δ‘無減衰 弾性 系に (10)式を適 用し た場 合, 晩‘は地 動 終 了 時の弾性ひずみエ ネルギ を表し
,
累積 塑 性ひずみエ ネルギ を意味し ない。
しか し,
Fig.
2
に示す復 元 力特 性 を持つ 系におい ては,
地 動 終 了時にQ
‘は ほと んど零に な り,
(10
)式に よる値は履歴ルー
プの面 積の総 和で あ る か ら,
実質的に は累 積 塑 性ひず みエ ネル ギ を 意 味する こ とにな る。
5 α5 戸=5 00 =O
● o =O.
5Aq =O
星
エ
エ
驪
嚥
tri_
量inear model bi冖
tinear modeI0
! 2 T(sec.
〕Fig
.
7 Effect of Restoring_
‘orce Characteristics on as各 層の累積 塑 性 変 形倍率ηtを次 式で定 義 する。
nt
−
Q
眠
一 ・
……・
…・
…一 ・
……・
…・
・
…一
(・1) 完 全弾塑性型の復 元 力 特 性 を 持つ せ ん断型多層骨組に お い ては 各 層の ηt を一
定にする よ うな降伏せ ん断力 係 数 分 布 瓦 が存在し, そ れ は近 似 的に次式で表 現 で きる こ と が明ら か に なっ てい る 1) 。・ ・
一
ノ(
i− 1N
)
…・
………・
…・
……一 ・
…
(12 )f
(ユ:)= 1十1.
5927x− 11.
852xt
十42.
583xs− 59.
48x4
十30.
16x5 こ こ でN
:層 数Fig
,
2に示す復元 力 特 性 を 持つ 系に おい て も η、=
const とする よ う な最 適降伏せん断 力 係 数 分 布が存 在 し,
そ れ は (12
)式で表 現できることを以 下に示す。 Fig.
8に は N=
3,
5,
loの 場 合につ い て,
試 行 錯 誤で η、・
・
censt と な る除伏せ ん断 力 係 数 分 布 を 求め た第果 を 示 す。 い ずれ もT ・
=1.Osec
, ai・
=
O.
1の場 合であ る。 Fig.
8中には ηiの 分布お よび 鴨‘の分 布が示さ れ てい る。η‘/η1
』
1.
o
の場合の1
砺‘の分 布は ηtが (11)式の定 義に従 う限り次式で与え ら れ る])。
堕 =
Si_.
_.
_.
__.
__ .
.
_.
__.
.
(13)Wp
尤
s、 丿一
1 3 2 1 o ■二
」
actuaL resp 。nses
・
Eq
(13
) i 3 N;3 2 0 1.
0 11/Vi 1 54321 ■●
oD0 10 0i/窄1 N=5 ・ ● O O・
108642●
●
.
・
0 1.
O 雪iバ1 Fig.
8 O O,
2 0.
6 WPI/Wp 獅 54321O O.
1 0.
3 Wpi/Wp 10 N昌10 ら 6 4 2o0、
1 WPt〆Wpi
−
1N1
.
0O.
5
0 ノ/
ズ
!
。
/
/
/
〈
E
・(
12
・
ム N=3
(厭「=
1.
o.
1,
22.
1.
67) ● N=5 (反、畧
1.
o、
1.
15 0N =10
〔耳i ・to,
1.
051.
33,
1.
60,
197) 1.
10,
1.
16,
1.
28,
IAO,
1.
55,
1.
73,
2ρ1,
255)研
i 12
3
4Fig
.
g Optimum Yield−
Shear−
Force Coefficient Distributionこ こ で
s・
一
(
か
圃
2 礁M =
Σ m , J≡
1 Fig.
8におい て は, 上 式に よ るWpt
/罵 (○ 印)と実 応 答 値 (実 線 )が比 較 し て示し てある。
N=
3, 5の場合に は η‘/η,=
1.
0の条件は ほ ぼ満た さ れているが,N =
loの場 合には微 小な α ‘/α 、の変化に対 し て η‘は敏 感に変 動 し, 完 全に ηi/η、
= 1.
0の 条件を満 たすことは困 難で ある。
し か し,Fig.
9
に示す よ う に,
Fig.
8
に対 応す る q‘/ai の分布は (12
)式で示さ れ る単一
曲 線に ほと ん ど一
致す る。
し た が っ て,Fig.
2
に示さ れ るよ う な復元力特性を持つ 系に おいて も累 積 塑 性変形 倍 率 を (11
)式で定 義 し た場合の最適降伏せ ん断 力係数 分 布は (12> 式で表 現で き る と結 論でき る。
lnl
20
ハ
∠011
=O
,
1
二〇.
2
=O
.
3
0
α
7
0
.
8
0
.
9
Pd
Fig.
1〔〕 n−
values3.
4
損 傷集 中特性 完 全弾塑性型 ない しス リッ プ型の復 元 力 特 性を持つ 系 の損 傷 分 布は次 式で与え ら れ ること が既に明 らかに され ている1) 。鴇
一
鵡
・
…・
・
一 ・
…・
一 ・
………
・… ’=
1 こ こで P,=
(αノα1)/ffJ
n :損 傷集 中 指 数 損傷集 中指数は,
着 目す る た層 以 外の降 伏せ ん断 力 係 数を不変と し,h
層の みに二つの異な る強 度 を与え た 場 合の応 答より次のよ うに求め る こと がで き る1 }・
7 )。
・
一一1
・1
−
2a
(1
≡
911
/
1
・Pd…・
・
一 ………・
(15
) こ こで αh
層に あ る基準の降伏せ ん断 力を与え た Wpk/oWpk Wpkl,WPk
5
0 1,
0一
predictbn w醜h
冂 冨一
12
o Ur =O.
1 ● 朕1=o.
2 △ CX T =O.
3ξ
02ジ
psi1
.
5actual 「esponses Wpk/。Wpk
5
(o) k= 10
1.
o
〆
a
/
§
:
01
5Pヨl
O 1
.
5
1.
o △!/
./
。 O q △ o (b) k買3Fig
.
11 Damage Distribution(c} k=5
ー
1Pd1
.
5
場合の vapiC/ Wp
b
:h
層の 降 伏せ ん断 力 を基 準 値の Ptt倍と し た 場合の W。k/晩 Fig,
2に示す復元力特性を 持つ 5質 点 系につ い て,
h,
Pd を変化さ せ て得た n の値 をFig.
10に示 す。既に完全弾塑性型ない しス リッ プ型の復 元 力特性を持 っ 場 合に は せ ん断型骨組に対し て次の値が得られてい る
。
n=− 12…・………一 ・
……・
…・
………・
一 ・
・
(16> これ は,
p.;O.8
に お け るlnl
の 上 限 値 として求 め られ て い る。Fig.
10におい て,
Pd=
0.
8におけるlnl
の上 限値は 12,
0を や や 上回る が,n の代 表 値とし て(16) 式 を 採 用 することにす る。 n=− 12
を採 用し たことに よ り,
応 答 値の予測が どの程 度 可能 となるかをFig.
11,
prediction
with n=−
12
iliiil
}
離
誌
54321
Pd
・o・
7 0 一 54321O.
5
1・
0
π怖o P
Pd
・o・
8
一 0.
554321
・
WPl1o
死
o
Pd
=o.
90.
5
ρπ
WPl1(
a)
k
=1
54321
o
Pd
・o.
7O.
5 54321 1・篭
・Pd
・O.
8
O.
5
54321 Wpi1・
o
「砿
o
tPd=o.
9
0.
5
、
O
WPI1 Wp 54321 1Pd ・o・
7
一 A ● o 54321 1ρ 坐o Wp
(
b
)
k
=3
1Pd ・o ・
5
0 O.
5 54321 ・・」篭
・ 1Pd・
o・
9 O.
5 O.
5 !・
o NAbiIWt
(c )k
ニ5
ユ
2
に示 す。
最適降伏せ ん断 力 係 数 分 布 を持つ 原 系のk
層の 損 傷 を。W
。kと す る。h
層の降伏せん断 力の みを原系の Pd 倍 し た系のk
層の損傷を「
WPk
と す る。Fig.
11
に はWphf
。WPk
と Pd との関係 を 示 す。
(14
>式 に よ る 予.
測値を実 線で 示 す。 Fig.
12
はh
層の み に損傷集 中要因 を与え た場合の各 層の損傷 分布を 示 す。
実 線 は (14>式 による予 測値であ る。 Pdが1
に近い場 合,
お よび最上層 (h − 5
)に損傷集 中 要因 が存在す る 場合の予測精度は や や劣る が, n=−
12 を採 用す ること は妥 当で あ る と判 断でき る。 §4.
鉄筋コ ン ク リー
ト構造剛接 骨組のDs
値 得ら れ た応 答特性に基づ い て,
鉄 筋コ ンク リー
ト構造 剛 接 骨 組のDs
値 を導 く。D
。値は次の よ うに定 義さ れ るi)・
7L8 )。
D
。
一
坐一・
・
…・
一 ……・
…………・
…・
…・
……
(17) ae1 こ こで at :構造物が弾塑性 挙動す る場合の第1
層の 所 要 降 伏せ ん 断力 係数 a。、 :構造 物が弾性挙動す る場合の第 1層の所’
要せ ん断力係 数 地震 終 了 時の構造物の エ ネルギ に関す るつ り合い式 は 次 式の よ うに書 ける。We
十IV.
=
=
ED=E 一
肱………・
・
…・
…………
(18
) こ こ で 耽 :弾 性 振 動エ ネルギ 鴨 :累 積 塑 性ひずみエ ネルギ E. :損 傷に寄 与 するエ ネルギ 入 力 肱 :減 衰に よ り消 費され るエ ネルギ入力 1層 骨 組に おけ る ひずみエ ネル ギは (7)式に よ り与 え ら れる。
骨 組の一
つの層の ひずみエ ネルギ W,も (7) 式と同 様に次 式で表さ れ る と考え ら れ る。
W,
−
Q
・・6n(
去
・綱
一 …・
一 ・
一 ・
…一
(19) (19
)式の右辺の第1
項は弾 性ひずみエ ネルギW
。iを表 し, 第 2項は累 積 塑 性ひずみ オネル ギWpt
を 表す。
し たが っ て, (18 )式中の 耽,Wp
は次式の よ うに書け る。肌 一
拠
一
Σw
.,一
ΣQ
磨
…………
(20) w.=
=
Σ 鴎‘ t;
1 We は各層の降 伏せ ん断 力 係 数 分 布が最 適 分 布で あれ ば 次 式の よ うに 書け る。
耽
一
響
z・
誓
・
孕
・
…・
一 ・
・
……・
…・
…・
・… こ こで κ 1=
k,1「 2 /4π2M 各 階の質量 が等 しく,
δ,‘が等し い多 層 骨 組に お い て は Σ s,/x,お よびXl の値は次式で近 似できる。
i巴
1属
・・i
・
=1.
07
……・
…・
…・
・
……・
・
……
(22 ) κ 1=0.
42十 〇.
58N
し た がっ て, (21
)式は近 似 的に次 式で置き換え るこ と がで き る。
脂
黒
’・
哥
…………・
………・
…・
……・
・
(・3)一
方,
rl=Wp
/WPi
と お け ば,
第 1層の 瓦 を用い て, 嬬 は次式で表さ れ る。喝= Wpi ri= 3
.
5 riQn δn耳i’
・
一…………
…・
(24)r、は (
14
)式 より求 めるこ と がで き る。 (14) 式 を耐 震 設 計に適 用す る際の P」の設 定 値と して,
せ ん断 型 多 層 骨 組に対 し て次の値が得ら れ て い るIL7LS )。
p,キ1;
1.
0
町
185−
1
、N
− ・
…・
…………・
…・
…
(・・) Ep を 等 価 速 度 V,を 導入し て E,=
MVS /2で表 現 す れば,VD
は減 衰 定 数h
を用い て次 式に より近 似 的に表 され る。
.
VD=
ah VE……・
………
(26)1
こ こで α・=
(1
+3
ん+1.
2M
)・ (18)式に (23), (24)式を代入 す れ ば次 式が得ら れ る。al
−
≒
嘔・
挈
α撃
………・
…・
…・
(27・1
十 Xt 3.
1で示し た耐 震 設 計 用エ ネルギス ペ ク トラ ム の よ う に,
エ ネルギ入 力が塑 性 化の程 度に よ らず一
定 値で与え られる もの であれ ば,
上式 より D。
値は次の よ うに得ら れ る。 1・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(28 ) Ds=
7riPi
1
十 Xl 3.
1で 指 摘した よ うに,
短周 期 領 域で は 戸の増大に 伴っ て,
総エ ネルギ入 力が耐 震 設 計 用の設 定 値 を上 回る よ うにな る。 こ のよ うなエ ネルギ 入 力の増 大 を設 計上考 慮すべ きか否か を検討 する。
Fig.
3に おい て,
短 周 期 領 域 (T
〈0.
5sec)の 戸=
5.
0
の場 合の応 答 解 析 結 果を包 絡 するVE
の値は次の値と な る。V
,=VEO
>く1.
3・
・
・
…
『
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(29
) こ こでVE
。;Fig.
3の破 線に よ り示され る設計用スペ ク トル値一
方,
短周期領 域に おい ては,
変 形 応 答は多数 回 繰り 返しを伴う もの にな り,
α。の値は Fig.
6,
7に示さ れ る よ うに (8)式の値よ り も大き く な り,
次式で表さ れる。一
69
一
朕ノα 10
1
.
0o
一
O.
5
D5
Fig
,
13 Effect ef Growth of Energy Inputas
一
犇
…15…………・
…
・…一 …・
…・
・
…
(・・) 〔29 ),
(30 )式の値は そ れ ぞ れFig.
3
,Fig.
5, 7に示 さ れて いる。 (29
),
(30
)式を適用し た場 合の第1
層の所要 降伏せ ん断 力 係 数は次の値と な る。・
−
1+e
・1
・級・
2咢
許
一 …・
一 …
・31
・ Xl (27)式で与えられ る α、をα1。と し, αi/αi。を (28 ) 式で与えられ る1
)s 値に対 して示し た もの がFig.13
で ある。
aA/a、。は ほ ぼ 1.
oであり,
これ は,
エ ネルギ入 力 の増 大 ((29
)式 )がエ ネルギ吸 収 能 力の増大 ((30
)式 ) に よ り補 償 され る ために全 周 期 領 域に対 し て, (27
)式 が適用 可能である こ とを意 味し て い る。 §5.
結 語 鉄 筋コ ンクリー
ト構 造 剛 接 骨 組につ い て,
固有の復元 力特性を 用いて応 答 解 析 を 行い,
耐 震設 計にか か わ る次 の結論が得ら れ た。
1 )
一
つ の地 震により構 造 物に投入 さ れ る総エ ネルギ 入 力 は1
次固有周期お よ び総 質 量に依 存 する。 耐 震 設 計 用の総エ ネル ギ入力は 九一
〇.
1の弾性系へ の総 エ ネルギ 入 力に基づい て定め るこ と ができ,
鋼 構造 と鉄 筋コンクリー
ト構 造とで設 計で考 慮すべ き総エ ネルギ入 力は変ら ない。
た だ し,
鉄 筋コ ンク リー
ト 剛 接 骨 組におけ る 1次 固 有周期は Fig.
2
に示 す 割 線 剛 性K
‘に基づ い て算 出さ れ るもの と す る。 2) 鉄 筋コ ンクリー
ト構 造 剛 接 骨 組に お け る損傷集中 特性は (14), (16)式で与え ら れ,
鋼構造 剛 接 骨 組 の そ れと変ら ない。
3
) 鉄 筋コ ンクリー
ト剛 接 骨 組に お け るDe
値は (28
) 式で与え られ る。
参考文 献1) Akiyama
,
H.
:Earthquake・
Resistant Limit−
State Design
for
Buildings
,
University of TQkyQ Press, 19852) 鈴 木哲夫
,
武 田寿一
:エ ネル ギー
考 察に基づ く建物の耐 力 と 塑性 変 形の関 係.
日本 建 築 学 会 関 東 支 部 研究報告集,
昭和 56年 3) 谷 資 信,
萩 原 哲也 :エ ネルギ 考 察による鉄 筋コ ン クリー
ト構 造 物の耐 震 安 全 性,
日 本 建 築 学 会 大会学 術講演梗概 集, 昭 和58年9月 4) 日向 野 登,
野 村 設 郎.
土田伸二,
北 山茂樹,
山城 武雄: エ ネルギー
入力に 及 ぼ す各 種 構 造特 性の影 響,
日本 建 築 学会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
昭 和58年9月 5)西垣大郎,
水 畑 耕 治 :鉄 筋コ ン ク リー
ト構 造 物の動 的 耐 震 性 評 価に関する研 究,
日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集 第332 号,
昭 和58年10月 6) 堀 田 潔,
南 忠夫 :弾塑性系の 入力エ ネル ギー
に関す る基 礎的 考察, 日本 建 築学会大 会 学 術講 演 集, 昭 和60年 10月 7) 秋 山 宏,
高 橋 誠 :損 傷 分 散型多 層 骨 組の Ds値 :日 本建築学会論文集 報 告 集 第341号,
昭和59年7月 8) 日本 建 築 学 会 :建 築 耐 震 設 計に おける保 有 耐 力と変 形 性 能,
rg
2章 鋼 構造,
技 報 堂 昭 和56年6月SYNOPSIS
UDO :624.
02 :624.
042.
7 :620.
1
1NELASTIC
RESPONSES
OF
REINFORCED
CONCRETE
RIGm
FRAMES
TO
STRONG
EARTHQUAKE
GROUND
MOTIONS
by Dr
.
HIROSHI AKIYAMA,
Assoc.
Prof,
Univ,
of Tokyo.
MAKOTO TAKAHASHI
,
Tech.
Engni.
,
Univ.
of Tokyo,
Members of A.
1.
J.
Using
restoring−force
characteristics peculiar to the reinfoTced concrete rigidframe
,inelastic
responses ofmulti