ベネズエラ
大統領選挙に向けての動向と
オリノコベルトの最近の状況
オリノコベルトの最近の状況
2012年2月23日
石油調査部
舩木 弥和子
舩木 弥和子
1本日の内容
大統領選挙に向けての動向 野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針 オリノコベルトの最近の状況 オリノコベルトの最近の状況大統領選挙に向けての動向
大統領選挙に向けての動向
2011年9月 2012年10月 日に大統領選挙を実 2011年9月、2012年10月7日に大統領選挙を実 施することを全国選挙評議会(CNE)が決定 大統領任期6年、多選、連続再選を認める – チャベス大統領就任時には、任期5年、10年以内の再 選禁止 – 1999年の新憲法、任期6年、連続2期の再選可 – 2007年12月、大統領の再選制限規定を撤廃し、任期 を7年に延長する憲法改正、国民投票で否決 年 統 規定を撤廃す – 2009年2月15日、大統領の再選制限規定を撤廃する 憲法改正、国民投票で承認 3大統領選挙に向けての動向
Chavez大統領
2011年6月にがん摘出手術を行い、その後も0 年6月にがん摘出手術を行 、その後も 複数回にわたり化学療法を受けた 健康状態に不安を抱えるものの立候補を表 健康状態に不安を抱えるものの立候補を表 明 支持率(50%程度で推移) 資金力 テレビ等 支持率(50%程度で推移)、資金力、テレビ等 マスコミをおさえていること等から、Chavez大 統領が有利との見方が多い 統領が有利との見方が多い 4大統領選挙に向けての動向
2012年2月12日、野党連合「民主統一会議大統領選挙に向けての動向
(MUD)」の大統領予備選挙 ベネズエラ有権者1,800万人が投票可能 ネズエラ有権者1,800万人が投票可能 投票したのは有権者の17%に当たる306万人 H i C il ミランダ州知事 P bl Pé ス Henrique Caprilesミランダ州知事、Pablo Pérez ス
リア州知事、Leopoldo López前チャカオ市長等6 名が立候補 Ló 氏 1月に急遽立候補を取 名が立候補→ López氏、1月に急遽立候補を取 りやめ、Capriles氏を支持 氏が 得票率 統 候補 Capriles氏が64%の得票率でMUDの統一候補 に選出された 5
大統領選挙に向けての動向
Henrique Capriles Radonski氏
1972年生まれ 39歳
1972年生まれ、39歳
Universidad Central de Venezuela、コロンビア
大学等で法律を学ぶ 25歳で国会下院議員に選出された後、27歳よ歳 国 院議員 選 、 歳 りカラカスのバルタ市長、35歳よりミランダ州 知事を務める 中道左派、ブラジルのルラ前大統領をモデル に 資本主義体制下で貧困層への国富の分 に、資本主義体制下で貧困層への国富の分 配を進める政策をめざすと表明 治安の改善 インフレの克服等を政策課題と 治安の改善、インフレの克服等を政策課題と
野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針
野党連合MUD の石油 ガス部門の政策指針
1月24日、野党連合MUD は400人以上の専門家
により作成された政策のガイドライ により作成された政策のガイドライン
Lineamientos para el Programa de Gobierno de U id d N i l(2013 2019)を発表
Unidad Nacional(2013-2019)を発表
MUD:Mesa de la Unidad Democrática
反チャベス勢力の結集を目的に、2009年中頃に 発足。伝統政党を含み、政治思想は右から左ま 発足。伝統政党を含み、政治思想 右 ら ま で幅広い。加入する政党のうち15党が国会に議 席を持つ 石油・ガス部門については50人の専門家が議論 を重ね 石油・ガス産業の問題点を指摘 解決策 を重ね、石油 ガス産業の問題点を指摘、解決策 と目標を示した 7
野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針
《MUDが指摘する石油・ガス産業の主な問題点》
生産目標未達 投資不足 エネルギー石油相がPDVSA総裁を兼務相 総裁を兼務 PDVSAは石油・ガス産業とは無関係な子会社やFONDENを負 担し、財務状況が弱体化、中核事業への投資が犠牲に 契約を守らないためPDVSAの評判下落 探鉱、メインテナンス、二次回収、安全対策に十分な注意がは らわれていない 埋蔵量、生産量、輸出、財務に関する情報への信頼がない 十分なメインテナンスが行われず技術者がいないため製油所 は予定外の閉鎖続き 現政権の計画する製油所では場所的に原油、製品の輸送コス トが増加、重質油を扱うには不十分 8野党連合
油 ガ 部門
政策指針
野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針
《解決策》
投資水準を維持し、効率的に探鉱を行い、生 産能力や技術力を高める ベネズエラ国民に利益をもたらすように石油産 業を発展させる展 9野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針
《目標》
①生産能力増強 探鉱 開発部門へ投資を行い ①生産能力増強:探鉱・開発部門へ投資を行い、 生産量を維持、増加させる。技術開発を進める。 ②ガス資源の開発促進 ガス輸出 国内ガス利用( ②ガス資源の開発促進:ガス輸出、国内ガス利用( 石化、発電)、非随伴ガス開発に投資する。 ③精製部門の再検討:精製部門を評価し、精製能 力拡張、製油所所在地変更、人員、メインテナン ス等について計画を立てる。 ④石化産業促進:価格や税制を検討し、ガスへの ④石化産業促進 価格や税制を検討し、ガ の アクセスを確保する。 ⑤制度 枠組みの再検討: PDVSA の改革 民間 ⑤制度、枠組みの再検討: PDVSA の改革、民間 企業参加増、独立した規制機関の設置。野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針
⑤制度、枠組みの再検討 ネルギ 石油相と 総裁を別の人間が エネルギー石油相とPDVSA総裁を別の人間が 担当 FONDEN等社会プログラムや石油・ガス部門以 外の子会社はPDVSA以外の機関が担当 専門知識や技術を持った人材がベネズエラ、 PDVSAに戻るようなインセンティブを設ける戻 うな ィ を設け 成熟油田やオリノコベルトの開発はPDVSAと国 内外の企業が協力して行う 内外の企業が協力して行う 契約や投資計画の見直し 11野党連合
油 ガ 部門
政策指針
野党連合MUD の石油・ガス部門の政策指針
《評価》
《解決策》は一般的、《目標》のうち⑤以外は現政《解決策》は 般的、《目標》のうち⑤以外は現政 権が目指すものと変わらない。 《目標》の⑤を実 現できるかがポイント 現できるかがポイント MUDが現状を把握できているか疑問 ガイドラインとして示されたに過ぎず 政策ではな ガイドラインとして示されたに過ぎず、政策ではな い メ セ ジは理解できるが 実現は難しい メッセージは理解できるが、実現は難しい 12オリノコベルトの最近の状況(1)
2012年1月、Ramirezエネルギ ー石油相の発言Junín-2、6、10
石油相の発言 Junín -2:Petromacareoが掘削 開始 3D地震探鉱も実施中 7 開始、3D地震探鉱も実施中、7 月に生産開始、12月までに2万 b/dを生産 b/dを生産 Junín-6:Petromirandaが1月25 日に掘削開始 6月に生産開 日に掘削開始、6月に生産開 始、年末には2万b/dを生産 が計画中 Junín -10:PDVSAが計画中の 16坑のうち最初の1坑の掘削 を開始 同井は を生産 (各種資料より作成) を開始。同井は870b/dを生産 する見通し 13オリノコベルトの最近の状況(1)
オリノコ ルトの最近の状況(1)
Carabobo project1
2012年1月、Ramirezエネp
j
ルギー石油相が、 Petrocaraboboが掘削開 始、8月に生産開始、年 末に3.5万b/d生産と発言 (各種資料より作成) (各種資料より作成)オリノコベルトの最近の状況(2)
Junín-4:2010年10月、政府は CNPCとのJV設立を承認Junín-4、5
Boyaca-4
Junín-5:2010年11月、PDVSA とEniが開発と製油所建設に関Boyaca-4
するJV agreement締結。探鉱・ 開発のJVはPetrojunin、精製のj JVはPetrobicentario。サインボ ーナス6.46億ドル。2013年より 7.5万b/dで生産開始、2018年に 24万b/dのプラトー生産に Boyaca-4:埋蔵量評価の結果、 可採埋蔵量は約10億bbl 可採埋蔵量は約10億bbl 15 (各種資料より作成)オリノコベルトの最近の状況(3)
オリノコベルトの最近の状況(3)
2011年12月、RosneftとCarabobo project2
PDVSA が共同開発に関 するMOU締結。サインボp
j
ーナス11億ドル、うち4.4億 ドルはJVagreement締結及 びベネズエラ政府承認後、 6.6億ドルは最終投資決定 後 後に支払う。Rosneftは PDVSAに15億ドル融資。 蔵 ピ 原始埋蔵量400億bbl。ピー ク時生産量40万b/d以上。 改 装 (各種資料より作成) 改質装置20万b/d 16 (各種資料より作成)オリノコベルトの最近の状況(3)
2012年1月、ペルーと上流プロジェクトで協力すること を目的とするMOU締結。Chavez大統領はPetroperu がA h の鉱区権益を取得する可能性があると がAyacuchoの鉱区権益を取得する可能性があると 語った 2012年1月 アルゼンチンと i の重質油プ ジ ク 2012年1月、アルゼンチンとJuninの重質油プロジェク トのジョイントベンチャーカンパニー設立で合意。投資 額22億ドル ピ ク時生産量10万b/dを予定 額22億ドル、ピーク時生産量10万b/dを予定 2011年5月、PDVSAとSK Engineering & Construction
がLOI締結 Juninの共同開発ついて評価を行う がLOI締結、Juninの共同開発ついて評価を行う。 KNOC、KOGAS、Hyundaiはオリノコベルトでの探鉱・ 開発の可能性についてPDVSAと協議 開発の可能性についてPDVSAと協議 2011年1月、オリノコベルト2鉱区の探鉱・開発にトル コが参加する可能性について協議 トルコはベネズエ コが参加する可能性について協議。トルコはベネズエ ラの上流部門に20~200億ドルを投資する計画