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学習指導要領

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Academic year: 2021

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(2) 世 界 の 一 体 化 と 日 本 ウ ヨーロッパ・アメリカの工業化と国民形成 産業革命と資本主義の確立、フランス革命とア メリカ諸国の独立、自由主義と国民主義の進展を 扱い、ヨーロッパ・アメリカにおける工業化と国 民形成を理解させる。 エ アジア諸国の変貌と近代の日本 ヨーロッパの進出期におけるアジア諸国の状 況、植民地化や従属化の過程での抵抗と挫折、伝 統文化の変容、その中での日本の動向を扱い、19 世紀の世界の一体化と日本の近代化を理解させ る。 [産業革命と資本主義の確立] ・産業革命と資本主義の確立について知る。 ・資本家・労働者が形成され、労働や社会生活の在 り方が変化したことを知る。 [フランス革命とアメリカ諸国の独立] ・フランス革命とアメリカ諸国の独立について知 る [自由主義・国民主義の進展] ・自由主義と国民主義の進展について知る。 ・19 世紀のイタリア・ドイツの統一について知る。 [アメリカ合衆国の発展] ・アメリカ合衆国の西部への領土拡張と移民の流 入、先住民やアフリカ系の人々に対する抑圧、南 北戦争後の急速な工業化について知る。 [アジア諸国の変貌] ・18 世紀後半から19 世紀までのアジア諸国の状況 と、ヨーロッパ諸国の進出によって引き起こされ た変化について知る。 ・18 世紀後半から19 世紀までのアジア諸帝国の動 揺と、それに対する社会変革へのアジアの主体的 な動きについて知る。 [日本の開国と近代化] ・19 世紀の世界の一体化と日本の開国・明治維新に ついて知る。

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(3) 地 球 社 会 と 日 本 イ 世界戦争と平和 帝国主義諸国の抗争とアジア・アフリカの対 応、二つの世界大戦の原因と総力戦としての性 格、それらが世界と日本に及ぼした影響を理解さ せ、19 世紀後期から 20 世紀前半までの世界の動 向と平和の意義について考察させる。 [帝国主義] ・帝国主義諸国の抗争と日本を含むアジア・アフリ カの対応について知る。 [第一次世界大戦とロシア革命] ・第一次世界大戦が始まった原因と性格について知 る。 ・大戦中にロシアで社会主義革命が起こったことを 知る。 [第一次世界大戦後の国際秩序] ・国際連盟やヴェルサイユ体制・ワシントン体制の 理念について知る。 ・アジア諸地域の民族運動が高揚したこと [世界恐慌とファシズムの台頭] ・世界恐慌とその対応が、ファシズムの台頭や新た な国際対立を生み出したことを知る。 ・東アジアにおける日本の動向について知る。 [第二次世界大戦] ・第二次世界大戦について、戦争の被害の甚大さや 戦争の複合的な性格について知る。

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(1) 私 た ち の 時 代 と 歴 史 (2) 近 代 の 日 本 と 世 界 現代の社会やその諸課題が歴史的に形成された ものであるという観点から、近現代の歴史的事象と 現在との結び付きを考える活動を通して、歴史への 関心を高め、歴史を学ぶ意義に気付かせる。 開国前後から第二次世界大戦終結までの政治や 経済、国際環境、国民生活や文化の動向について、 相互の関連を重視して考察させる。 ア 近代国家の形成と国際関係の推移 (ア)近代の萌芽や欧米諸国のアジア進出、文明開 化などに見られる欧米文化の導入と明治政府に よる諸改革に伴う社会や文化の変容、自由民権運 動と立憲体制の成立に着目して、開国から明治維 新を経て近代国家が形成される過程について考 察させる。 身近な社会的事象や、地域の事象、現代社会の課 題などを歴史的に追求し、近現代の歴史的事象と 現代との結びつきに気づくことで、自らが歴史の 当事者であることを知る。 〔近代の萌芽〕 ・欧米で資本主義経済を特質とする近代国家が成立 し、植民地を求めてアジアに進出したことを知る。 ・手工業の発展、国学や蘭学などの新しい思想や学 問の登場、寺子屋などの教育機関の発達を知ると ともに、これらが日本の近代化の基盤になったこ とを知る。 〔開国から幕府の滅亡〕 ・アメリカからの開国要求を契機に、江戸幕府が開 国したことを知る。 ・日米修好通商条約によって、日本が欧米の貿易市 場として開かれたことを知る。また、その内容が 不平等な条約であったことを知る。 ・開国後の政治情勢の中で尊皇攘夷派と公武合体 派の対立があったことを知る。 〔明治初期の諸改革〕 ・ 明治新政府が中央集権化を図るとともに、富国強 兵、殖産興業政策の下で、廃藩置県、封建的身分 制度の廃止、学制や徴兵令、地租改正などの諸改 革を実施したことを知る。 ・ 欧米文化が導入され、人々の生活が変化していっ たことを知る。 〔明治初期の外交〕 ・ 清国と日清修好条規、朝鮮とは日朝修好条規が結 ばれたことを知る。

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(イ)条約改正や日清・日露戦争前後の対外関係の 変化、政党の役割と社会的な基盤に注目して、国 際環境や政党政治の推移について考察させる。 ・ ロシアや清国などと領土画定が進められていっ たことを知る。 〔自由民権運動の展開〕 ・ 藩閥政府に対する不満と不平士族の反乱が、自由 民権運動につながっていったことを知る。 ・ 士族から豪農層、貧農へと政治的関心が高まった ことを知る。 〔立憲体制の成立〕 ・ 大日本帝国憲法の制定により、欧米諸国以外で初 めて立憲体制が整えられたことを知る。 ・ 刑法や民法など諸法典が整備されたことを知る。 〔条約改正〕 ・ 明治政府が欧米諸国との不平等条約改正を主要 な外交課題として取り組んでいたことを知る。 〔日清・日露戦争と国際関係〕 ・ 朝鮮に対する支配権をめぐり日本と清国との間 で対立が起き、日清戦争が始まったことを知る。 ・ 日清戦争は下関条約によって講和が成立したこ とを知る。 ・ 三国干渉によって日本とロシアの対立が激しくな ったことや列強の中国分割が進んだことを知る。 ・ 日英同盟を結んだ日本は、ロシアと朝鮮や満州の 権益をめぐり対立し、日露戦争に至った経緯を知 る。 ・ 日露戦争はポーツマス条約によって講和が成立 したことを知る。 ・ 日清・日露戦争を通じて日本は国際的地位を高 め、韓国併合を行うなど東アジアでの勢力を拡大 させたことを知る。 〔政党政治の展開〕 ・ 第一次護憲運動と原敬内閣の成立により、本格的 な政党内閣が組織されたことを知る。 ・ 第一次世界大戦を経て労働争議や小作争議などが 増加したことを知る。

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イ 近代産業の発展と両大戦をめぐる国際情勢 (ア)産業革命の進行、都市や村落の生活の変化と 社会問題の発生、学問・文化の進展と教育の普及、 大衆社会と大衆文化の形成に着目して、近代産業 の発展と国民生活の変化について考察させる。 (イ)諸国家間の対立や協調関係と日本の立場、国 内の経済・社会の動向、アジア近隣諸国との関係 に着目して、二つの世界大戦とその間の内外情勢 の変化について考察させる。 ・ 第二次護憲運動を経て二大政党制が始まったこ とを知る。 ・ 加藤高明内閣のもとで普通選挙法が成立したこ とを知る。 〔産業革命の進展と資本主義の発展〕 ・日本の産業革命は、紡績業や製糸業を中心とする 軽工業から始まったことを知る。 ・日本の産業革命における重工業の発展は、日清・ 日露戦争による軍需によることを知る。 〔国民生活の変化〕 ・ 工業化の進展など、産業構造の変化により農村か ら都市へ大規模な人口移動が起きたことを知る。 ・日露戦争後から昭和初期にかけて、「大正デモク ラシー」という風潮の中で様々な思想が浸透した ことを知る。 〔第一次世界大戦前後の国内外の動向〕 ・ 第一次世界大戦において、日本が連合国として参 戦し、主に中国における利権を得て国際的な立場 を強めようとしたことを知る。 ・ パリ講和会議とワシントン会議及び幣原外交に ついて知る。また、五・四運動、三・一独立運動 について知る。 ・ 大戦景気と社会・産業構造の変化について知る。 〔戦間期の国内外の動向〕 ・戦後恐慌、震災恐慌、金融恐慌、昭和恐慌など、 日本で続けて恐慌が発生し、経済状況が悪化する 中で、国民生活が厳しさを増して社会不安が増大 したことを知る。 ・ 世界恐慌によって資本主義諸国が経済危機を強 めたことを知る。 ・ 国家主義思想の影響や軍部の台頭によって、五・ 一五事件や二・二六事件などが起こったことを知 る。

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(3) 現 代 の 日 本 と 世 界 ウ 近代の追究 近代における政治や経済、国際環境、国民生活や 文化の動向が相互に深くかかわっているという観 点から、産業と生活、国際情勢と国民、地域社会の 変化などについて、具体的な歴史的事象と関連させ た適切な主題を設定して追究し表現する活動を通 して、歴史的な見方や考え方を育てる。 第二次世界大戦後の政治や経済、国際環境、国民 生活や文化の動向について、現代の諸課題と近現代 の歴史との関連を重視して考察させる。 ア 現代日本の政治と国際社会 占領政策と諸改革、新憲法の成立、平和条約と独 立、国際交流や国際貢献の拡大などに着目して、我 が国の再出発及びその後の政治や対外関係の推移 について考察させる。 〔第二次世界大戦前後の国内外の動向〕 ・ 日中戦争が長期化する中で、国内では大政翼賛会 が発足して全体主義的な国家体制が構築される など、東亜新秩序の形式によって局面を打開しよ うとしたことを知る。 ・近代日本がどのように形成され展開してきたか を、政治や経済、国際環境、国民生活や文化の動 向が相互に深くかかわっていることを知る。 〔我が国の再出発〕 ・ 第二次世界大戦敗戦後、日本はアメリカ軍を中心 とした連合国軍の占領下に置かれていたことや、 連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCA P)が日本の非軍事化と民主化を目的に間接統治 を実施したことを知る。 ・ 戦後、我が国の民主化を推進するために、連合国 軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)が五 大改革を行ったことについて、その概要を知る。 ・ GHQ草案を基に新たに制定された日本国憲法 について、大日本帝国憲法との大きな違いを踏ま えて、特に三大原理について知る。 ・ 戦後の混乱の中で、民主選挙の実施とともに、我 が国における政党政治が復活したことや様々な 社会運動が行われたことについて知る。 〔冷戦の開始と講和〕 ・ 連合国を中心に国際連合(国連)が結成される一 方、アメリカを中心とする西側陣営とソ連を中心 とする東側陣営の対立=「冷たい戦争」(冷戦) が始まり、世界が東西対立(冷戦)に巻き込まれた ことを知る。

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イ 経済の発展と国民生活の変化 戦後の経済復興、高度経済成長と科学技術の発 達、経済の国際化、生活意識や価値観の変化などに 着目して、日本経済の発展と国民生活の変化につい て考察させる。 ・ 東アジア情勢の変化の中でアメリカの対日占領 政策が「日本の非軍事化と民主化」から「西側(資 本主義)陣営の一員として早期の経済復興実現」 へと変化したことを知る。 ・ 朝鮮戦争の開始が日本の政治・経済に大きな影響 を与えたことを知る。 ・ サンフランシスコ平和条約が調印され、日本が独 立を回復したことや、同条約調印と同じ日に、日 米安全保障条約が調印されたことを知る。 ・ 琉球諸島、小笠原諸島、奄美諸島は、サンフラン シスコ平和条約締結後もアメリカの施政権下に 置かれたことを知る。 〔政治や対外関係の推移〕 ・ 我が国の戦後の政治状況について、保革対立の下 での保守一党優位の政治体制(55 年体制)が約 40 年続いたことを知る。 ・ 日ソ共同宣言、国際連合への加盟、日韓基本条約、 沖縄返還、日中国交回復などを事例として、我が 国の独立後の外交政策について知る。 ・ 冷戦の終結とともに、国際社会から我が国に求め られるようになった国際貢献の具体的な内容に ついて知る。 〔日本経済の発展と国民生活の変化〕 ・ 我が国が戦後の経済復興を成し遂げ、高度経済成 長、石油危機を経て世界有数の経済大国となった ことについて知る。 ・ 高度経済成長の過程において、社会構造や家族の 形態が変化したことや、公害などの社会問題が発 生したことを知る。 ・ 二度の石油危機を経て、高度経済成長が終焉し、 日本経済が安定成長の時代に入ったことについ て知る。

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ウ 現代からの探究 現代の社会やその諸課題が歴史的に形成された ものであるという観点から、近現代の歴史にかかわ る身の回りの社会的事象と関連させた適切な主題 を設定させ、資料を活用して探究し、その解決に向 けた考えを表現する活動を通して、歴史的な見方や 考え方を身につけさせる。 ・現代の日本社会が直面する身近な社会的事象や、 地域の事象、現代の課題などについて、様々な資 料等を活用して、具体的な事例とともに知る。

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(1) 現 代 世 界 の 特 色 と 諸 課 題 の 地 理 的 考 察 世界諸地域の生活・文化及び地球的課題につい て、地域性や歴史的背景を踏まえて考察し、現代 世界の地理的認識を深めるとともに、地理的技能 及び地理的な見方や考え方を身に付けさせる。 ア 地球儀や地図からとらえる現代世界 地球儀と世界地図との比較、様々な世界地図 の読図などを通して、地理的技能を身に付けさ せるとともに、方位や時差、日本の位置と領域、 国家間の結び付きなどについてとらえさせる。 イ 世界の生活・文化の多様性 世界諸地域の生活・文化を地理的環境や民族 性と関連付けてとらえ、その多様性について理 解させるとともに、異文化を理解し尊重するこ との重要性について考察させる。 ウ 地球的課題の地理的考察 環境、資源・エネルギー、人口、食料及び居 住・都市問題を地球的及び地域的視野からとら え、地球的課題は地域を越えた課題であるとと もに地域によって現れ方が異なっていることを 理解させ、それらの課題の解決には持続可能な 社会の実現を目指した各国の取組や国際協力が 必要であることについて考察させる。 ・地球上位置を絶対値・相対値でとらえる。 ・時差の仕組みを理解する。 ・球面を平面にした際のメリット・デメリットを理解 させる。 ・国家の領域および日本の領域について理解させる。 ・交易・通信・交通などの様々な国家間のかかわりを 理解させる。 ・大地形および小地形で起きている事柄について理解 させる。 ・大気の大循環およびそれによって生じる気候区分と その状態を理解させる。 ・農業・工業・宗教・言語などについて理解するとと もに、生活・文化のグローバル化について理解させ る。 ・中国およびヨーロッパの生活・文化・産業などを通 じて、地球的課題を考察していく。

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(1) 私 た ち の 生 き る 社 会 (2) 現 代 社 会 と 人 間 と し て の 在 り 方 生 き 方 現代社会における諸課題を扱う中で、社会の在 り方を考察する基盤として、幸福、正義、公正な どについて理解させるとともに、現代社会に対す る関心を高め、いかに生きるかを主体的に考察す ることの大切さを自覚させる。 現代社会について、倫理、社会、文化、政治、 法、経済、国際社会など多様な角度から理解させ るとともに、自己とのかかわりに着目して、現代 社会に生きる人間としての在り方生き方について 考察させる。 ア 青年期と自己の形成 生涯における青年期の意義を理解させ、自己 実現と職業生活、社会参加、伝統や文化に触れ ながら自己形成の課題を考察させ、現代社会に おける青年の生き方について自覚を深めさせ る。 「幸福、正義、公正」などの考え方が、現代社会の諸 課題を考察するための基盤であることを知る。 例えば、生命・情報・環境の問題では、様々な争点や 対立点、視点があることを理解する。 ・青年期とは、社会とかかわり合う中で自己を形成し、 心理的、社会的な自立を遂げていくなど、自己を確立 する基盤を培う重要かつ特別な時期であることを理 解する。また、青年期の意義について、心理的離乳、 第二の誕生、境界人、第二反抗期などの言葉を使って、 説明できる。 ・青年期の課題として、自分らしい生き方・価値観を 見付け、「自分とは何であるか」を自覚するアイデン ティティ(自我同一性)の確立があることを知る。ま た、自己実現につながる将来の職業生活について考察 し、よりよく社会で生きることの大切さを理解する。 ・青年期の自己形成を図る上で、社会とのかかわりが 重要であることを知るとともに、社会参加が自己実現 の可能性を極めて高めることについて、具体的事例な どを踏まえて理解する。 ・我が国の伝統や文化が、私たちの日常生活に様々な 影響を与えていることを考察し、現代社会における伝 統や文化の継承の重要性について知る。

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イ 現代の民主政治と政治参加の意義 基本的人権の保障、国民主権、平和主義と我 が国の安全について理解を深めさせ、天皇の地 位と役割、議会制民主主義と権力分立など日本 国憲法に定める政治の在り方について国民生活 とのかかわりから認識を深めさせるとともに、 民主政治における個人と国家について考察さ せ、政治参加の重要性と民主社会において自ら 生きる倫理について自覚を深めさせる。 ウ 個人の尊重と法の支配 個人の尊重を基礎として、国民の権利の保障、 法の支配と法や規範の意義及び役割、司法制度 の在り方について日本国憲法と関連させながら 理解を深めさせるとともに、生命の尊重、自由・ 権利と責任・義務、人間の尊厳と平等などにつ いて考察させ、他者と共に生きる倫理について 自覚を深めさせる。 ・社会契約説の基本的な考え方を理解し、民主政治と 国家の在り方について、個人と国家の関係の視点から 考察する。 ・日本国憲法が保障する基本的人権には、自由権、社 会権、平等権などがあり、さらに自由権の内容として、 身体の自由、精神活動の自由、経済活動の自由がある ことを理解する。 ・国民主権が民主政治の根幹であることを知り、現在 の我が国の選挙制度の仕組みについて理解する。 ・我が国における平和主義の考え方について、日本国 憲法前文や第9条を踏まえて理解する。 ・日本国憲法の条文を踏まえて、天皇が日本国及び日 本国民統合の象徴であることや天皇が行う国事行為 について理解する。 ・日本の政治制度の基本的な仕組みについて理解する とともに、内閣が国会に対して連帯して責任を負うと いう議院内閣制を採用していることなどについて説 明できる。 ・民主社会における政治参加の重要性について理解 し、新聞やニュースなどを通じて、現実の政治の動き について関心を深めていくとともに、有権者として求 められる力を身につける。 ・日本国憲法第13 条の「個人の尊重」について正し く理解し、個人の生命・自由及び幸福追求の権利は最 大限尊重されなければならないことを理解する。 ・法や社会規範が私たちの生活のあらゆる領域に関わ っており、私たちの権利を守っていることを理解す る。 ・司法制度の基本的な仕組みについて理解し、我が国 では、基本的には同じ事案について三回まで裁判を受 けることができる三審制を採用していることについ て説明できる。また、司法制度改革の一環として裁判 員制度が導入されたことを理解する。 ・生命がかけがえのないものであることについて理解 し、生命尊重の精神をあらゆる生活の中に生かしてい くことが重要であることを知る。

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エ 現代の経済社会と経済活動の在り方 現代の経済社会の変容などに触れながら、市 場経済の機能と限界、政府の役割と財政・租税、 金融について理解を深めさせ、経済成長や景気 変動と国民福祉の向上の関連について考察させ る。また、雇用、労働問題、社会保障について 理解を深めさせるとともに、個人や企業の経済 活動における役割と責任について考察させる。 ・社会生活を営む上で、自由・権利と責任・義務とは 切り離すことのできない関係にあることを理解する。 ・人間は尊厳をもつかけがえのない人格として平等で あり、他の人々の願いを自分の場合と同様に尊重する ことが必要であることを考察する。 ・現代の経済社会の変容について、産業構造や人々の ライフスタイルの変化に注目して説明できる。 ・市場が需要と供給をつなぐ取引の場であり、需要と 供給の関係による「価格の自動調整機能」があること を、A.スミスの「見えざる手」という言葉を使用し て説明できる。 ・財政とは、政府による経済活動であり、所得税や消 費税などといった租税を財源として成り立ち、社会保 障費や地方交付税交付金などの歳出がまかなわれて いることを理解する。 ・銀行などの金融機関が資金の供給を行うことで経済 が成り立っていることや、日本銀行が発券銀行、銀行 の銀行、政府の銀行の働きをもつことを理解する。 ・戦後の我が国において実現された高度経済成長につ いて理解し、高度経済成長が経済社会全体に与えた影 響について説明できる。 ・日本国憲法に規定された勤労の義務や労働基本権に ついて理解するとともに、近年の傾向である非正規雇 用の増加などに代表される雇用・労働問題について知 る。 ・病気やけがなどによる生活不安、失業・労働災害・ 事故などに対して、国の責任として生活の保障する社 会保障制度の意義や役割を理解する。中でも医療保険 と年金保険については、それぞれ国民皆保険、国民皆 年金が整備されていることを理解する。 ・個人や企業が経済活動を行う上で、法的責任と社会 的責任を負っていることや、私たち個人が社会生活を 営むに当たり、環境保全や社会貢献に配慮したするこ とが重要であることを理解する。

(13)

オ 国際社会の動向と日本の果たすべき役割 グローバル化が進展する国際社会における政 治や経済の動向に触れながら、人権、国家主権、 領土に関する国際法の意義、人種・民族問題、 核兵器と軍縮問題、我が国の安全保障と防衛及 び国際貢献、経済における相互依存関係の深ま り、地域的経済統合、南北問題など国際社会に おける貧困や格差について理解させ、国際平和、 国際協力や国際協調を推進する上での国際的な 組織の役割について認識させるとともに、国際 社会における日本の果たすべき役割及び日本人 の生き方について考察させる。 ・現代のグローバル社会が、人、商品、資本、情報な どが国境を越えて自由に移動し、国際的な相互依存関 係が深まる中で形成されてきたことを説明できる。 ・国際社会における国際法の重要性について知るとと もに、国家主権の尊重、人権や領土に関する国際的な 取り決めの遵守、国際平和の実現や国際的な人権問題 の解決に向けて、国際連合や非政府組織などの果たす 役割が増大していることを理解する。 ・人種や民族の違いが、宗教や言語などの問題と結び 付いて地域紛争を引き起こすことがあることを知る。 また、グローバル化の進展とともに、文化や宗教など の違いを越えて、人類が共生に向けた努力を行うこと が重要であることを理解する。 ・核兵器をめぐる現状と世界の軍縮への取組について 理解するとともに、国際連合をはじめとする国際機関 や非政府組織などが軍縮に取り組んでいることを知 る。 ・現在の我が国の安全保障について理解するととも に、国際社会の平和と安全の維持において自衛隊が果 たしている役割について知る。 ・世界的な規模で自由な経済活動が拡大していること や、国際経済問題の解決には地球規模での連携が必要 であることを理解する。 ・グローバル化の進展とともに、国際的な経済の相互 依存関係が深まっていることを理解し、欧州連合など の事例を踏まえて地域的経済統合の動きについて知 る。 ・南北問題や南南問題などの国際的な経済問題の解決 のためには、国際協調が必要であることを認識し、国 際機関や非政府組織などの果たす役割の重要性につ いて理解する。

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(3) 共 に 生 き る 社 会 を 目 指 し て 持続可能な社会の形成に参画するという観点か ら課題を探究する活動を通して、現代社会に対す る理解を深めさせるとともに、現代に生きる人間 としての在り方生き方について考察を深めさせ る。 ・持続可能な社会の形成に参画することの重要性につ いて理解し、「個人と社会の関係」、「社会と社会の 関係」、「現役世代と将来世代の関係」のいずれかに 注目して現代社会の諸課題について考察できる。

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