平成29年度
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目次
Ⅰ.平成29年度事業計画の新規・重点事項 ……… Ⅱ.企業年金ナショナルセンター事業 ……… 【1】企業年金制度の拡充を目指した活動 ……… 1.政策提言活動 2.確定拠出年金の継続投資教育の共同実施事業 【2】会員支援サービス ……… 1.相談・助言事業 2.会員向け役職員研修 3.企業年金に関する情報提供 4.ホームページの開設・運営サービス 5.地方協議会の運営支援 6.その他 Ⅲ.年金通算センター事業 ……… 1.年金通算センター事業の円滑な運営 2.裁定請求書未提出者対策 3.年金給付等に係る数理業務の実施 Ⅳ.年金資産の効率的な管理・運用 ……… 1.効率的な運用のためのポートフォリオ戦略の遂行 2.効率的なマネジャー・ストラクチャーの構築 3.スチュワードシップ活動の充実 Ⅴ.その他の事業等 ……… 1.共同運用事業 2.解散・特例解散・代行返上基金等に関する国からの受託業務 Ⅵ.適正な事業運営 ……… 1.コンプライアンス・業務監査の徹底 2.人財育成 3.ISMS及びBCMSの継続的実施 4.連合会ネットワークのセキュリティ強化 5.連合会の代行返上等に係る検討 3 7 8 9 3 8 3 22
Ⅰ.平成29年度事業計画の新規・重点事項
「企業年金のナショナルセンター」及び「企業年金の通算センター」の役割を万全に 果たし、企業年金連合会(以下「連合会」という。)の存在価値を維持・強化するべく、 以下の新規・重点事項について実施する。 1.会員の新規加入・維持及び脱退一時金等の移換のための取組みの推進 確定給付企業年金・確定拠出年金の新規会員の加入及び既存会員の維持を図るた め、企業年金実施企業への訪問活動やセミナー・意見交換会の充実等を行う。また、 確定給付企業年金からの脱退一時金等の移換のための周知・広報などを推進する。 2.政策提言活動の推進 企業年金の制度別・設立形態別のニーズを踏まえ、常設委員会における調査審議 を行うとともに、企業年金制度の普及・発展に資する政策提言活動について、経済 団体等と適宜連携しつつ実施する。 3.厚生年金基金の解散等への対応及び総合型の企業年金への支援 厚生年金基金の解散等に関する相談への対応を行うとともに、中小企業の受け皿 となる総合型の企業年金に対し、常設委員会での調査審議や意見交換会等を開催す るなどにより、事業運営の一助となるよう支援する。 4.研修事業の見直し、eラーニングの導入推進などの支援サービスの充実 スポット研修として開催していた「支給停止情報事務研修」等の年金実務研修へ の格上げ、新たなスポット研修の創設などを行うとともに、実務担当者向けの解説 や時事の相談事例等をコンテンツとした e ラーニングの導入を推進する。 5.リスク対応掛金及びリスク分担型企業年金の導入支援 リスク対応掛金及びリスク分担型企業年金制度の実施に伴い、「リスク対応掛金・ リスク分担型企業年金導入研修」を開催するほか、導入又は導入を検討している企 業年金の情報収集などを行い、企業年金に対するこれら制度の導入を支援する。 6.確定拠出年金の継続投資教育の共同実施事業の推進 確定拠出年金の継続投資教育への支援の充実を図るため、新たに継続投資教育の 共同実施事業を開始する。 7.企業年金管理士(確定拠出年金)の充実 企業年金管理士(確定拠出年金)研修の受講資格を得るための研修を増設するほ か、継続投資教育講師養成研修を行うなど、企業年金管理士(確定拠出年金)の活 躍の機会の拡大を図る。3
Ⅱ.企業年金ナショナルセンター事業
1.政策提言活動
(1)企業年金の制度別・設立形態別のニーズを踏まえ、常設委員会等を開催し、企 業年金運営に関する重要事項を調査審議するとともに、会員へ情報発信。 (2)企業年金制度の普及・発展に資する政策提言活動を、経済団体等と適宜連携し つつ実施。 (3)社会保障審議会企業年金部会における議論を踏まえた法令改正等に対して、パ ブリックコメント等で意見表明。2.確定拠出年金の継続投資教育の共同実施事業
確定拠出年金の継続投資教育への支援の充実を図るため、新たに継続投資教育の 共同実施事業(資料提供等業務)を開始。併せて、継続投資教育の講師養成研修を実 施する。1.相談・助言事業
(1)制度運営等に関する相談・助言 年金実務等の制度運営全般、年金財政及び資産運用等について、相談・助言を実 施。また、専門的な法律相談に対して弁護士の紹介を実施するとともに、会員のコ ンプライアンスに関する相談にも対応。 (2)相談事例集等の掲載 制度別Q&A、企業年金用語集、コンサルティング室に寄せられた質問の事例集 及びコンプライアンスマニュアルを、ホームページに掲載。 (3)厚生年金基金の解散等に関する相談 解散・特例解散・代行返上を検討している厚生年金基金の事務が円滑に進むよう、 専用の相談体制のもと、厚生年金基金からの相談に対応。 (4)総合型の企業年金への支援 中小企業の受け皿となる総合型の企業年金に対し、常設委員会での調査審議や意 見交換会等を開催するなどにより、事業運営の一助となるよう支援。 (5)e ラーニングの導入 確定給付型の企業年金のニーズ等を踏まえ、実務担当者向けの解説や時事の相談 事例等をコンテンツとした e ラーニングを導入。【1】企業年金制度の拡充を目指した活動
【2】会員支援サービス
4 (6)確定拠出年金に関するコンサルティングサービスの実施 確定拠出年金における継続投資教育などについて、専門の相談窓口によるコンサ ルティングサービスを実施。
2.会員向け役職員研修
(1)研修事業の実施 会員の要望を踏まえ、研修カリキュラムの見直しを図るとともに、会員の関心の高 いテーマを取り上げ、年間69回の役職員研修を実施。併せて、各研修・セミナーの 担当講師や具体的なテーマなどについても、ニュースレターやホームページ等で随時 案内。 (2)既存研修の再編 ① 厚生年金基金向け「年金実務研修」「経理(日常・決算)業務研修」の研修カリ キュラムを再編成し、参加しやすいコンパクトな1日研修にまとめ、新たに「厚 生年金基金総合研修」として実施。 ② スポット研修として開催していた「支給停止情報事務研修」「企業年金税務研修」 「ライフプラン研修」について、多くのご参加をいただいていることから、研修 カリキュラムの充実を図るとともに、年金実務研修に組み入れて継続して実施。 ③ これまでの「新企業年金制度設計研修」について、制度詳細や導入時の留意点 等を解説する「リスク対応掛金・リスク分担型企業年金導入研修」として実施。 ④ 企業年金管理士(確定拠出年金)研修の受講機会を拡大するため、DC継続投 資教育研修及びDCステップアップ研修を1回ずつ増設。 (3)スポット研修の見直し ① 資産運用に関するホットトピックス研修 年金資産運用の課題や年金ガバナンス、運用ストラテジーなど、最新の市場動 向を含めた専門性の高い内容をコンパクトにまとめた研修を新たに実施。 ② DC制度ホットトピックス研修 改正確定拠出年金法の施行にともない、新たに導入された事項について解説す るとともに、受講者相互の交流を深めるグループディスカッションを行う研修を 新たに実施。 ③ 社会保険トピックス研修 企業年金担当者が業務遂行するうえで必要な、社会保険に関する法律改正など のトピックスを分かりやすく解説する研修を新たに実施。5
3.企業年金に関する情報提供
(1)企業年金に関する最新情報の提供 ① 月刊「企業年金」の発行 企業年金制度の最新動向及び連合会・会員の活動状況等、会員等にとって身近 でタイムリーな内容を取り上げた月刊「企業年金」を発行。 ② メールマガジンの発行 会員への「企業年金ニュースレター」(週2回発行)及び「DC FILE」(隔 月発行)について内容の充実を図り、必要な情報をタイムリーに提供。 ③ ホームページコンテンツの充実 会員等のニーズを踏まえてコンテンツの一層の充実を図る。 (2)企業年金の事業運営に役立つ書籍の発行 ① 企業年金に関する基礎資料 企業年金制度全般から公的年金制度や海外の年金制度に至るまで、各制度の解 説及び豊富な統計データを集約した「企業年金に関する基礎資料」を発行。 ② 企業年金 受託者責任ハンドブック 平成17年発行以降の資産運用ガイドラインの修正・追加に対応するとともに、 資産運用の多様化等を踏まえ、「企業年金 受託者責任ハンドブック(改定版)」 を発行。 (3)企業年金の実態に関する統計調査 会員及び運用受託機関に対し、資産配分・リスク管理等の関心の高い調査項目を 中心とした資産運用に関する実態調査等を実施し、会員等に調査結果を提供。 (4)企業年金セミナーの開催 企業年金に関する情報提供の充実を図るため、資産運用実態調査結果の説明をは じめとして、企業年金に関する最新動向や会員の関心が高いテーマを取り上げたセ ミナーを開催。 (5)企業年金運用懇談会(仮称)の開催 企業年金と運用機関との間で、企業価値向上に寄与する運用について種々の意見 交換を行うため、「企業年金運用懇談会(仮称)」を開催。 (6)企業年金連合会事業説明会の開催 中途脱退者等に係る移換事務や会員サービスなど、連合会の事業概要をはじめと して、企業年金の最新動向等、関心が高いテーマを取り上げた説明会を開催。 (7)規約型DB運営セミナー及び意見交換会の開催 規約型確定給付企業年金運営に係る課題についての解説等を行うセミナーのほか、 新たに事業運営の一助となるための意見交換会を開催。6 (8)企業型DC担当者セミナーの開催 企業型確定拠出年金の最新情報と課題や取り組みなど、制度担当者を対象に事例 を交えたセミナーを開催。
4.ホームページの開設・運営サービス
会員の情報発信の手段として、ホームページ開設・運営サービスを引き続き実施。 さらなる利用拡大を図るため、会員訪問活動時のサービス利用勧奨活動を実施。5.地方協議会の運営支援
(1)企業年金運営意見交換会開催の支援 地方協議会等が主催する会員と連合会役職員との制度運営全般に関する意見交換 会の開催を支援。 (2)資産運用相談会開催の支援 地方協議会等が主催する資産運用に関する相談会の開催を支援。 (3)講師派遣 地方協議会等が主催する研修会等に連合会役職員を講師として派遣。 (4)地方協議会の事業運営経費の交付 地方協議会の円滑な事業運営(総会、理事会及び研修会等の開催)に資するため、 会費収入の一部を各地方協議会に交付。6.その他
(1)新規会員の加入促進及び既存会員の維持 会員以外の企業年金担当者も参加可能としたセミナー等の各種イベントを開催し、 会員加入につなげる。当該イベント等の申込企業やアンケート回答企業に対し、会 員サービスの案内を行うなど、より効率的な営業活動を実施。 また、連合会各部門の職員による会員訪問活動の実施等により、既存会員の維持 を図る。 (2)脱退一時金等の移換促進 新規会員加入促進のための訪問活動の際、企業年金担当者に対しポータビリティ 制度及び中途脱退者への説明義務等について説明するとともに、これまでに脱退一 時金の移換申出のない会員を中心に、脱退一時金の連合会への移換を勧奨。7
Ⅲ.年金通算センター事業
1.年金通算センター事業の円滑な運営
(1)年金受給者への確実な年金支給 ① 適正に管理された記録に基づいた年金の裁定及び支払事務を行うとともに、事 務の効率化を図り、確実な年金支給を推進。 ② 地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する住民基本台帳ネットワーク システム(住基ネット)を活用して、現況届の提出を省略することにより、受給 者へのサービス向上を図る。 (2)中途脱退者等に係る不一致記録の整備 中途脱退者等記録と被保険者記録との突き合わせにより不一致が判明した記録 について整備を促進。 (3)確定給付企業年金等からの記録の確実な承継 厚生年金基金及び確定給付企業年金から移換される中途脱退者等記録を確実に 承継。 (4)連合会に係るマイナンバー(個人番号)への対応 新規に連合会の年金受給者になられた方のマイナンバー(個人番号)の収集を引 き続き行うとともに、収集した連合会受給者のマイナンバー(個人番号)の適正な 管理の実施。2.裁定請求書未提出者対策
(1)裁定請求書不達者対策及び請求保留者対策を継続的に実施。 (2)裁定請求書未提出者に対する広報活動を効果的に実施。3.年金給付等に係る数理業務の実施
連合会の年金給付及び一時金給付に係る数理業務を実施。8
Ⅳ.年金資産の効率的な管理・運用
1.効率的な運用のためのポートフォリオ戦略の遂行
(1)今後も拡大するキャッシュアウトに備え、年金給付原資を効率的に確保していく 対策を継続。 (2)積立水準を安定的に維持していくために、運用基本方針に従い、債務構造と積立 水準に応じて資産配分比率を弾力的に調整するなどして、効率的な運用を継続。2.効率的なマネジャー・ストラクチャーの構築
各資産クラスの運用委託先を効率性の観点から必要に応じて見直す。3.スチュワードシップ活動の充実
責任ある機関投資家として、スチュワードシップ活動をさらに充実。Ⅴ.その他の事業等
1.共同運用事業
平成28年度下期より開始した共同運用事業を円滑に遂行。2.解散・特例解散・代行返上基金等に関する国からの受託業務
(1)記録整理に関する業務 解散・特例解散・代行返上基金等の加入員であった者に対する老齢厚生年金の支 給に必要な記録の整理に関する業務を円滑に遂行。 (2)返還額検証に関する業務 解散・特例解散・代行返上基金等の責任準備金相当額等の検証に関する業務を円 滑に遂行。9
Ⅵ.適正な事業運営
1.コンプライアンス・業務監査の徹底
(1)職員のコンプライアンス意識の向上を図り、コンプライアンスを実践するととも に、各部門の業務監査の実施により、適正な事業運営を実現。 (2)各部門での業務監査を通じて、事故・不適切事項の発生防止及び業務改善・問題 解決を支援し、適切な業務遂行を促進。 (3)調達は原則として一般競争入札に付するものとし、調達委員会による契約審査及 びコンプライアンス・業務監査室による監査を実施し、調達契約を適正化するとと もに、適正化による経費の削減を促進。2.人財育成
教育訓練基本方針に基づき、職員の専門性を高める観点から、職員研修を実施し、 人財の育成を推進。3.ISMS及びBCMSの継続的実施
(1)情報資産のリスクアセスメントなどに基づく情報セキュリティマネジメントシス テム(ISMS)を継続的に実施。 (2)地震や火災などの災害発生時に、年金給付などの重要業務を確実に継続するため、 事業継続計画に基づく事業継続マネジメントシステム(BCMS)を継続的に実施。4.連合会ネットワークのセキュリティ強化
年金情報を保護するための、個人情報等のインターネットからの遮断や、ネットワ ーク監視システムの構築などの対策が完了したことを踏まえ、CSIRT を導入の上、訓 練等を充実させるなど体制面の強化を図る。※ CSIRT(Computer Security Incident Response Team)とは、コンピュータセキュリティにかかるインシデン トに対処するための組織の総称。インシデント関連情報、脆弱性情報、攻撃予兆情報を常に収集、分析し、対 応方針や手順の策定などの活動を行う。
5.連合会の代行返上等に係る検討
連合会内部に設置したプロジェクトにおいて、連合会が代行返上等を行うことによ り生じる受給者や待期者に対する影響や連合会の課題・問題等について、引き続き検 討を進める。10