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(1)

独立行政法人国際協力機構

インドネシア共和国エネルギー鉱物資源省

インドネシア国

地熱発電開発マスタープラン調査

ファイナルレポート

2007 年 9 月

西 日 本 技 術 開 発 株 式 会 社

No.

経済

JR

07-104

(2)

序 文

日本国政府は、インドネシア国政府の要請に基づき、同国の地熱発電開発マスタープラ ン調査を行うことを決定し、独立行政法人国際協力機構がこの調査を実施しました。 当機構は、平成 18 年 3 月から平成 19 年 9 月までの間、7 回にわたり西日本技術開発株式 会社の島田寛一を団長とし、西日本技術開発株式会社の団員から構成される調査団を現地 に派遣しました。 調査団は、インドネシア国政府関係者と協議を行うとともに、現地調査を実施し、帰国 後の国内作業を経て、ここに本報告書完成の運びとなりました。 この報告書が、インドネシア国の地熱発電開発の推進に寄与するとともに、両国の友好 親善の一層の発展に役立つことを願うものです。 終わりに、調査にご協力とご支援をいただいた関係者各位に対し、心から感謝申し上げ ます。 平成 19 年 9 月 独立行政法人 国際協力機構 理 事 伊 沢 正

(3)

平成19 年 9 月 独立行政法人 国際協力機構 理 事 伊沢 正 殿

伝 達 状

インドネシア国地熱発電開発マスタープラン調査を終了いたしましたので、ここにファ イナルレポートを提出いたします。本調査は、貴機構との契約に基づき、平成18 年 3 月か ら同19 年 9 月までの約 19 ヵ月にわたり、西日本技術開発株式会社が実施してきました。 本地調査では、地球温暖化防止に有効で地方の社会開発にも貢献できる地熱開発の促進 を目指し同国政府が設定した2025 年までの開発目標を達成するために、地熱資源の開発可 能量や必要な電力量を調査し、これらに対応した地熱発電開発マスタープランを作成しま した。また、マスタープランに沿った開発を実施し目標を達成するために、短期的に、中 長期的に見て必要な政府が実施すべき促進策を提言いたしました。同国政府は、官民協調 (PPP)により地熱発電開発事業の拡大を図ろうとしています。このために必要な政策 についても、事業の経済性評価や社会的意義を検討し併せて提言いたしました。 マスタープランに沿った開発が実施できるように提言された促進策が実施されれば、同 国の地熱資源は必要な電力やエネルギーの供給に適切に利用できるようになり、また、化 石燃料の代替エネルギーとして用いられれば、温暖化防止策の一つとして地球環境保全に 貢献することが可能となると信じております。本調査の結果が、同国の地熱発電開発の推 進に寄与するとともに、我が国とインドネシア国との良好な関係維持や将来の活発な交流 に役立つことを願うものです。 本調査実施にあたり、インドネシア国エネルギー鉱物資源省関係者の皆様には熱心にご 協力をいただき、また、貴機構本部、貴機構インドネシア事務所、在インドネシア大使館、 国際協力銀行の皆様には、暖かいご支援、ご指導をいただきました。関係者の皆様に、心 より御礼申し上げます。 インドネシア国 地熱発電開発マスタープラン調査団 総括 島田 寛一

(4)

i

結 論 と 提 言

結 論 本調査はインドネシア国における地熱発電開発マスタープラン(以下、「地熱開発マスタープ ラン」または「マスタープラン」)を検討し、作成したものである。本調査で得られた結論を以下にま とめた。 1.地熱資源開発調査結果 インドネシア国政府は、27,000MW を超える発電能力を有するとされる同国の地熱資源を 開発する意向があり、そのための法制度の整備及び開発目標(9,500MW、2025 年;Road Map)の設定を行っていることが確認された。 化石燃料代替エネルギーとしての地熱発電開発を同国政府は進めようとしているが、目 標通り進んでいない現実が確認された。 本調査の資源調査及び評価により、2025 年の開発目標となっている 9, 500MW の地熱発 電所建設を行うのに十分な地熱資源が賦存していることが確認された。確度の高い資源 量を推定できた 50 地域からは開発可能量は 9,076MW(第1図)と算出された。その他の地域 にも十分な資源が存在することから、調査の進展により開発可能資源量は拡大するはずであ る。9, 500MWの発電事業には、十分な資源量と判断される。 I Ibbooii--JJaabbooii1100MMWW S SeeuullaawwaahhAAggaamm227755MMWW L LaauuDDeebbuukk--DDeebbuukk//SSiibbaayyaakk22MMWW,,3388MMWW S Saarruullaa––SSiibbuuaallBBuuaallii663300MMWW S S..MMeerraappii––SSaammppuurraaggaa110000MMWW S Siippaahhoolloonn––TTaarruuttuunngg5500MMWW M Muuaarraallaabbuuhh224400MMWW G G..TTaallaanngg3300MMWW S SuunnggaaiiPPeennuuhh335555MMWW L Leemmppuurr//KKeerriinnccii2200MMWW B B..GGeedduunnggHHuulluuLLaaiiss//TTaammbbaannggSSaawwaahh991100MMWW M MaarrggaaBBaayyuurr117700MMWW L LuummuuttBBaallaaii662200MMWW S SuuoohhAAnnttaattaaii––GG..SSeekkiinnccaauu339900MMWW R Raajjaabbaassaa112200MMWW W WaaiiRRaattaaii112200MMWW U Ulluubbeelluu444400MMWW K Kaammoojjaanngg114400MMWW,,118800MMWW C Coossoollookk––CCiissuukkaarraammee118800MMWW C Ciittaammaann––GG..KKaarraanngg2200MMWW G G..SSaallaakk338800MMWW,,112200MMWW D Daarraajjaatt114455MMWW,,118855MMWW G G..WWaayyaanngg--WWiinndduu111100MMWW,,229900MMWW G G..PPaattuuhhaa550000MMWW G G..KKaarraahhaa––GG..TTeellaaggaabbooddaass440000MMWW T Taannggkkuubbaannppeerraahhuu2200MMWW D Diieenngg6600MMWW,,334400MMWW T Teelloommooyyoo5500MMWW U Unnggaarraann118800MMWW W Wiilliiss//NNggeebbeell112200MMWW I Ijjeenn4400MMWW B Beedduugguull117755MMWW H Huu’’uuDDaahhaa3300MMWW U Ulluummbbuu3366MMWW W WaaiiSSaannoo1100MMWW BBeennaa––MMaattaallookkoo2200MMWW S Sookkoorriiaa––MMuuttuubbuussaa2200MMWW O Okkaa––LLaarraannttuukkaa2200MMWW A Attaaddeeii1100MMWW L Laahheennddoonngg--TToommppaassoo2200MMWW,,332200MMWW K Koottaammoobbaagguu114400MMWW S Suuwwaawwaa––GGoorroonnttaalloo5555MMWW M Meerraannaa220000MMWW T Tuulleehhuu2200MMWW J Jaaiilloolloo2200MMWW

: Expansion field 114400MMWW (orange) = installed, 112200MMWW (White) = expansion : New development field 224400MMWW (yellow) = New development

L LuummuuttBBaallaaii((ggrreeeenn)) ::PPEERRTTAAMMIINNAAWWoorrkkiinnggAArreeaa MMuuaarraallaabbuuhh((wwhhiittee)) ::OOppeennFFiieelldd SUMATRA 4,520 MW JAVA-BALI 3,635 MW NUSA TENGGARA 146 MW SULAWESI 735 MW MALUKU 40 MW I INNDDOONNEESSIIAA 5 500FFiieellddss 9 9,,007766MMWW 第1図 開発可能な地熱資源量(50 地域) 開発の対象となるほとんどの地熱地域は、周辺環境保全上課題となるものは無いことが 確認されたが、国立公園や森林保護地域等が設定されている地域では、その影響を受 け開発規模の縮小等の対応を取らなければならないことが明らかになった。 本マスタープランで取り上げた地域の地熱開発促進のためには、国や政府調査機関によ り質・量ともに十分な地熱資源に関するデータの民間への提供が不可欠である。現在提

(5)

ii 供されているデータの量や質は民間が参入の判断を行うには不十分なものである。 地熱発電は、化石燃料代替電源として用いれば大量の CO2削減効果がある。同国の場 合も有望地域 50 地域で新設される今後 8,200MW の地熱発電事業が実施できるとすれ ば、毎年 50,122 x 103ton の CO 2の大気放出量が削減できることになる。 この国の地熱発電開発事業は、ほとんどすべて CDM 事業化することが可能である。 CDM 事業化は、マスタープランに掲げられた各事業の経済性を改善し、開発促進に貢 献すると考えられる。 本マスタープランに掲げられた地熱発電開発事業促進には二つの阻害要素があると考 えられる。ひとつは地熱資源開発リスクであり、もうひとつは大きな初期投資である。この 阻害要素の緩和のために技術支援が必要である。 地熱多目的利用は、インドネシア国においても地熱発電所が建設される地域の社会開発 に貢献できることが明らかなった。特に、農業への利用の可能性が高いことが明らかにな った。導入拡大には適切なビジネスモデルが必要である。 インドネシア国における地熱資源は、利用価値の高い国産の再生可能エネルギー源で あることから、化石燃料代替としてできるだけ早期に開発すべきであると、本調査の結果 からも結論される。 2.地熱開発マスタープラン 環境保全や規制、電力需給等に関する情報と地熱資源評価結果とを併せて検討するこ とにより、各地域に適した開発計画が立案された。これらを基に 2025 年までに 9,500MW の地熱開発を行うための計画を作成した(マスタープラン:第 1 表、第 2 表)。 作成したマスタープランでは、中短期的に見れば、開発は Road Map の目標にあわせて 実施することはできない。しかしながら、2025 年には Road map 目標を達成できる可能性 が示された。 現状の政策のままでは、2025 年の Road Map 目標の達成も難しいと判断された。2025 年 度までに 9,500MW の地熱発電開発を行うには、現在以上の国の地熱発電開発推進体 制や支援体制の確立、国の調査機関の技術力の強化等が必要であることが明らかにな った。 この調査により、大規模開発ができる地熱地域はジャワ島・スマトラ島に集中していること が明らかになった。 Road Map の目標達成には、2012~2016 年までは、拡張を含み現在発電所建設計画が ある、ジャワ島を中心とした既開発地域での発電所建設が優先され、その後、ジャワ島に 加え、大規模な資源が比較的低コストで開発可能なスマトラ島の各地熱地域の開発を中 心に進めることが適当と判断された(第 2 図)。 現在、独立電源となっている離島を含む遠隔地の電源は、そのほとんどが化石燃料 を用いる内燃力発電であるため、経済性の面から地熱発電開発は有望な代替電源開 発として期待されている。しかしながら、小規模事業であるため、現状の電力売買

(6)

iii 価格では、民間が参入できるほどの経済性を持たないことから、中央もしくは地方 政府主導で開発を行うことを検討する必要がある。また、民間事業の導入を図る場 合には、開発規模・電力売買価格、政府による開発リスク低減等の配慮が必要であ る。 本調査におけるデータ・情報は、地熱開発データベースとしてまとめた。今後の開発の検 討や民間事業者参入の検討に用いることが可能である。ただし、現在のデータは、事業 化検討に必要な情報としては不足しているため、なお一層の資源調査活動が不可欠で ある。

(7)

iv 第 1 表 地熱開発マスタープラン(概要) 2,000 3,442 4,600 6,000 9,500 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 Year P o w er O u tput Capaci ty (M W )

Maluku and North Maluku

Centaral, South and Southeast Sulawesi North Sulawesi

East Nusa Tenggara West Nusa Tenggara Java-Bali

Sumatra

Milestone of the Road Map

第2図 地熱開発マスタープランに基づく地熱開発量の経年変化

Region DevelopmentRank

Number of Field Installed Capacity (MW) Development Plan by 2008 (MW) Development Plan by 2012 (MW) Development Plan by 2016 (MW) Development Plan by 2020 (MW) Development Plan by 2025 (MW) A 8 2 10 530 915 1,715 2,995 B 5 - 0 20 160 510 750 C 6 - 0 0 0 420 725 L 1 - 0 0 0 0 50 N 12 - 0 0 0 0 200 Total 32 2 10 550 1,075 2,645 4,720 A 9 835 1,115 1,295 1,515 2,330 3,025 B 3 - 0 0 165 340 480 C 2 - 0 0 0 60 60 L 2 - 0 0 0 0 70 N 6 - 0 0 0 0 200 Total 22 835 1,115 1,295 1,680 2,730 3,835 A 2 - 3 9 9 26 56 B 1 - 0 0 10 20 20 C 4 - 0 0 0 60 70 N 1 - 0 0 0 0 0 Total 8 0 3 9 19 106 146 A 3 20 60 120 160 240 480 C 2 - 0 0 0 90 255 N 3 - 0 0 0 0 24 Total 8 20 60 120 160 330 759 C 2 - 0 0 0 40 40 N 1 - 0 0 0 0 0 Total 3 0 0 0 0 40 40 73 857 1,188 1,974 2,934 5,851 9,500 - 857 2,000 3,442 4,600 6,000 9,500 Sulawesi Total

The Road Map

Maluku Sumatra

Java-Bali

(8)

v

第2表 地熱開発マスタープラン (1)

Sumatra

Existing 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 Total(MW)

N.Sumatra 8 SARULA A 300 110 110 110 630

N.Sumatra 9 SIBUAL BUALI A

Lampung 27 ULUBELU A 110 110 110 110 440

N.Sumatra 7 LAU DEBUK-DEBUK / SIBAYAK A 2 8 30 40

Jambi 17 SUNGAI PENUH A 55 110 110 80 355

S.Sumatra 25 LUMUT BALAI A 110 110 110 110 180 620

Bengkulu 21 B. GEDUNG HULU LAIS A 110 220 220 60 610

Bengkulu 22 TAMBANG SAWAH A 220 80 300

Jambi 15 LEMPUR / KERINCI B T 20 20

W.Sumatra 13 MUARALABUH B T 55 55 55 75 240

Lampung 28 SUOH ANTATAI B T 110 110 110 330

Lampung 29 G. SEKINCAU B T 30 30 60

N.Sumatra 10 S. MERAPI - SAMPURAGA B T 55 45 100

Aceh 3 SEULAWAH AGAM C T 55 55 55 110 275

Lampung 30 RAJABASA C T 40 40 40 120

Lampung 31 WAI RATAI C T 40 40 40 120

S.Sumatra 24 MARGA BAYUR C T 55 55 60 170

Aceh 1 IBOIH - JABOI C T 10 10

W.Sumatra 14 G. TALANG C T 30 30

N.Sumatra 71 SIPAHOLON-TARUTUNG L T 20 30 50

Aceh 2 LHO PRIA LAOT N

Aceh 4 G. GEUREUDONG N

Aceh 5 G. KEMBAR N

N.Sumatra 6 G. SINABUNG N

N.Sumatra 11 PUSUK BUKIT - DANAU TOBA N

N.Sumatra 12 SIMBOLON - SAMOSIR N T 200 200

Jambi 16 SUNGAI TENANG N

Jambi 18 SUNGAI BETUNG N

Jambi 19 AIR DIKIT N

Jambi 20 G. KACA N

Bengkulu 23 BUKIT DAUN N

S.Sumatra 26 RANTAU DADAP - SEGAMIT N

2 8 220 320 385 140 480 30 510 550 355 385 595 290 450 2 10 10 10 10 230 550 550 935 935 1075 1555 1585 2095 2645 3000 3385 3980 4270 4720 4720 1159.6 1234.4 1336 1425.6 3634.8 3754.8 3859.6 4002 4158.8 4318 4488.4 4662.4 4848 5005.2 5198.4 5418.8 5653.2 5903.6 6170.4 Java-Bali W.Java 32 KAMOJANG A 140 60 60 60 320 W.Java 33 G. SALAK A 380 60 60 500 W.Java 34 DARAJAT A 145 110 75 330 W.Java 36 G. PATUHA A 60 60 110 110 160 500

W.Java 37 G. WAYANG - WINDU A 110 110 110 70 400

W.Java 38 G. KARAHA A 30 55 110 110 305

W.Java 39 G. TELAGABODAS A 55 40 95

C.Java 44 DIENG A 60 60 60 110 110 400

Bali 52 BEDUGUL A 10 55 55 55 175

W.Java 35 CISOLOK - CISUKARAME B T 55 55 70 180

C.Java 47 UNGARAN B T 55 55 70 180

E.Java 50 WILIS / NGEBEL B T 55 65 120

W.Java 40 TANGKUBANPERAHU C T 20 20

E.Java 51 IJEN C T 20 20 40

C.Java 46 TELOMOYO L T 50 50

Banten 42 CITAMAN - G. KARANG L T 20 20

Banten 41 BATUKUWUNG N

Banten 43 G. ENDUT N

C.Java 45 MANGUNAN N T 200 200

C.Java 48 G. SLAMET N

E.Java 49 G. ARJUNO - WELIRANG N

E.Java 72 IYANG ARGOPURO N

835 280 60 120 10 375 240 100 465 245 235 220 110 540

835 835 1115 1115 1115 1175 1295 1295 1295 1305 1680 1920 2020 2485 2730 2965 3185 3295 3295 3835 3835

6803.2 7236 7810 8460.8 6925.2 7657.2 8444.8 9204.8 10130 10903.6 11882.8 12907.6 13986 15107.2 16054.4 17300.8 18626 20037.2 21542.8

Red Font : exisiting geothermal development plan

Preliminary Study (Surface Survey by Government) T Tendering Exploration Stage Exploitation Stage Blue Font Existing Working Area of PERTAMINA

Region No Field name DevelopmentRank

Cumulative Capacity (MW) Minimum Demand (MW) TOTAL (MW) Cumulative Capacity (MW) Minimum Demand (MW) TOTAL (MW)

(9)

vi

第2表 地熱開発マスタープラン (2)

West Nusa Tenggara

W.Nusa Tenggara 53 HU'U DAHA C T 30 30

0 30

0 30 30 30 30 30 30 30 30 30

58.4 64.8 71.6 79.2 87.2 95.6 104.8 114 124 132.4 141.2 150.4 160.8 170.4 180.4 190.8 202 214 227.2

East Nusa Tenggara

E.Nusa Tenggara 55 ULUMBU A 6 10 10 10 36

E.Nusa Tenggara 56 BENA - MATALOKO A 2.5 8 10 20

E.Nusa Tenggara 57 SOKORIA - MUTUBUSA B T 10 10 20

E.Nusa Tenggara 54 WAI SANO C T 10 10

E.Nusa Tenggara 58 OKA - LARANTUKA C T 10 10 20

E.Nusa Tenggara 60 ATADEI C T 10 10

E.Nusa Tenggara 59 ILI LABALEKEN N

0 3 6 10 18 40 10 10 20 0 3 3 9 9 9 9 9 9 9 19 36 76 76 76 86 86 86 96 116 116 32.6 35.92 39.64 43.72 47.8 52.32 57.28 62.16 67.52 70.68 74.08 77.72 81.6 85.76 92.36 99.56 107.4 115.96 125.36 North Sulawesi N.Sulawesi 61 LAHENDONG A 20 20 20 20 40 25 30 55 110 340 N.Sulawesi 63 TOMPASO A N.Sulawesi 62 KOTAMOBAGU A 40 55 45 140 Golontaro 73 SUWAWA-GORONTALO C T 10 20 25 55 20 20 20 20 40 40 10 80 75 75 135 20 40 60 60 80 120 120 120 160 160 160 160 170 250 250 325 325 400 400 535 535 101.2 107.2 116 126 134.8 147.2 161.2 174 188 208 230.8 256 284 314.8 349.2 388 431.2 480 534.4

Centaral, South and Southeast Sulawesi

C.Sulawesi 65 MERANA C T 40 40 60 60 200 C.Sulawesi 64 BORA N S.Sulawesi 66 BITUANG N T 24 24 SE.Sulawesi 67 LAINEA N 0 40 40 60 60 24 0 40 40 80 80 140 140 140 200 224 224 252 268.8 289.6 312 332.8 354.8 378 402.4 428.4 466.4 497.2 530.4 565.2 599.2 636.8 676.8 719.2 764.4 812.4

Maluku and North Maluku

Maluku 69 TULEHU C T 20 20

N.Maluku 70 JAILOLO C T 20 20

N.Maluku 68 TONGA WAYANA N

0 40

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 40 40 40 40 40 40 40 40 40

25.6 26.8 28.4 30.4 31.6 33.2 34.8 36.4 38 40.8 43.6 46.4 49.6 52.8 56.4 60.4 64.4 68.8 73.6

Red Font : exisiting geothermal development plan

TOTAL (MW) 857 31 300 6 20 320 440 0 425 10 525 778 250 1,095 795 735 605 780 360 1,169 9,500 857 888 1,188 1,194 1,214 1,534 1,974 1,974 2,399 2,409 2,934 3,711 3,961 5,056 5,851 6,586 7,191 7,971 8,331 9,500 9,500 8,433 8,974 9,691 10,478 11,194 12,095 13,040 13,996 15,135 16,140 17,358 18,631 19,975 21,335 22,568 24,135 25,803 27,584 29,486 2,000 3,442 4,600 6,000 9,500 813 1,469 1,667 149 0

Preliminary Study (Surface Survey by Government) T Tendering Exploration Stage Exploitation Stage Blue Font Existing Working Area of PERTAMINA TOTAL (MW)

Cumulative Capacity (MW) Total of Minimum Demand (MW) Minimum Demand (MW) TOTAL (MW) Cumulative Capacity (MW) Minimum Demand (MW) Minimum Demand (MW) TOTAL (MW) Cumulative Capacity (MW) Cumulative Capacity (MW) Minimum Demand (MW) TOTAL (MW) Cumulative Capacity (MW) TOTAL (MW) Cumulative Capacity (MW) Minimum Demand (MW) TOTAL (MW) Shortage (MW)

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vii 提 言 Road Map 目標達成のための資源量は賦存していることが明らかになったが、現状のままでは目標 達成は難しいことも明らかになった。2025 年度までに 9,500MW の地熱発電開発を行うために、国の 地熱発電開発推進体制や支援体制の確立、国の調査機関の技術力の強化等が必要である。また、 同国の地熱開発事業促進に対する主な障害は、他の国と同様に、①資源開発リスク、②多額の初 期投資負担にあることが確認された。目標達成のための提言を以下にまとめた。 同国の地熱発電事業の必ずしも良好でない経済性は、主に、多額の初期投資負担及び、同国 で特に課題となっている低い買電価格に起因している。現行の国営電力会社(PLN)方針によ る買電価格(5¢/kWh 以下、多くは 4.4~4.6¢/kWh)は、発電事業の経済性に多大な影響を 与えており、現行のままでは民間企業による開発促進は極めて困難と見られる。政府は政策的 支援措置(インセンティブの付与)を講じる必要がある。 資源開発のリスクは、事業経済性と同様に、民間事業者が地熱発電事業に参入する際の重要 な判断要素である。現在、この判断のための資源調査データは政府が提供することになってい る。しかしながら、その質も量も不足している。精度の良いデータを収集する必要がある。政府 調査機関(CGR)は資源調査のための技術力をつけるべきである。 マスタープラン実施のために、次の基本戦略の提案を行う。 ランクAフィールドについて、ここではワーキングエリア(WKP)が設定され、開発事業者は決定 している。これらのフィールドでは、調査井掘削により地熱貯留層の情報は得られ、資源開発リ スクは障害とはなっていない。各事業者は開発計画を持っている。このような状況にありながら、 PLN により電力買い取り価格が低いために事業者が開発意欲を有していない。事業促進には 適度な経済インセンティブが必要である。 ランクBおよびCフィールドについて、ここではワーキングエリア(WKP)設定はまだ行われていな い。地上調査データからは有望な資源の賦存が推定されている。しかし、調査井掘削による貯 留層の確認は行われていない。WKP に設定のために、政府による早急な促進調査の実施が必 要である。こららは民間参入判断のための情報として不可欠である。 離島、遠隔地の小規模地熱発電事業は、高コストの内燃力発電代替として、また地方電化の電 源としても重要である。小規模事業であるために、民間参入が難しいと考えられる。 マスタープランの実現に向けて、各種の課題を克服するために、制度的・技術的・財務的な支 援策について 10 項目の提言を挙げた(第3図)。なお、これらの提言のうち、中・長期的な開発 支援に関しては、それらの政策効果発現に時間がかかると予想されることから、短期的支援と 共にいずれも直ちに着手することが望まれる。

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viii (分類) 地熱法執行体制の整備 政府による資源量調査 の推進 経済インセンティブの賦与 (政策資金の確保) 地熱開発技術の高度化 地熱技術者人材育成 経済インセンティブの賦与 (購入価格の引き上げ、 政策的支援実施) 開発費低減対策の推進 民間開発事業者の参入促進 関係者間の調整ルール確立 (森林保護との調整等) 技術の国産化推進・ 関連産業の育成 高等教育機関における 人材供給体制の強化 制度的支援 財務的支援 技術的支援 短期的目標実現に向けて (主としてRank-A地域の開発支援)       中期的目標実現に向けて       (主としてRank-B、Rank-C地域 の開発支援)     長期的目標実現に向けて リスク低減 対策 初期投資 負担低減 対策 第3図 地熱開発マスタープラン実現のための 10 項目の提言

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ix <短期的政策> ① 経済インセンティブの付与:買電価格の引き上げ・補助、税制・金融面の支援等 ② 地熱法執行体制の整備:「地熱法」施行規則の早急な制定等 ③ 関係者間の調整ルールの整備:関係省庁による地熱法と森林法の運用のすり合わせ等 ④ 民間事業者の参入促進:民間投資の環境整備、発電事業への参加スキームの多様化 <中期的政策> ⑤ 政府による資源調査の推進:資源リスク低減のための政府による先導的な促進調査の実施 ⑥ 地熱技術者の人材育成:政府の関係機関の技術力向上や保有資機材の更新等 ⑦ 開発費低減対策の推進:地熱井掘削に係る資機材の保有や調達への制度・経済面の支援等 ⑧ 政策資金の確保:恒久的なエネルギー政策財源の確保 <長期的政策> ⑨ 高等教育機関おける人材供給体制の整備:大学における地熱教育の拡充等 ⑩ 技術の国産化推進・関連産業の育成:地熱発電関連機器の国産化、熱水利用産業の推進等 なお、今回のマスタープラン作成では、現時点での様々な条件を考慮して最も精度の高い計画立 案のために詳細な検討を行った。しかしながら、全般的に見ると収集したデータの精度は必ずしも高 くないことから、提案したマスタープラン(個別地域のアクションプランを含む)は将来にわたっても充分 な精度をものではない。このため、今後、新たに質の高いデータ・情報を収集することにより、より精度 の高いマスタープランを定期的に再構築することが望まれる。

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要旨-1

要 旨

Road Map(~2025 年)に対応した地熱発電開発マスタープランを作成するために,インドネシ ア全地域の開発有望地域を対象に実施した調査結果を以下に要約する。 1. インドネシアのエネルギー事情と地熱開発の現状 地熱開発計画立案の基礎的情報とするために同国のエネルギー事情及び地熱開発の概要を調 査した。 インドネシアは 1997 年 7 月のアジア通貨危機において大きな経済的影響を受けたが、その後 の各種改革の実施と好調な国内個人消費により経済は回復傾向にある。GDP 成長率は、2003 年 4.5%、2004 年には 5.1%、2005 年 5.6%を達成した。ここ数年、経済はおおむね堅調に推移して いる。インドネシアの 2004 年の1次エネルギー総供給量は 128,856 千 TOE(ton oil equivalent) であった。このうち、45%は石油で、天然ガス 33%、石炭 16%、残る 5%が地熱、水力などであ る。また、最終エネルギー需要は 79,124 千 TOE となった。産業部門が全体の 39%を占め、運 輸部門 29%、残る 32%は商業・家庭、その他部門によって消費されている。 インドネシアは世界最大の地熱ポテンシャルを保有しており、同国内の地熱ポテンシャルは 約 27,000MW 相当であるが、現在の地熱発電は 857MW であるが、膨大なポテンシャルを考慮 すると、国内資源量の恵みを十分活かしているとは言えない状態にある。1990 年代には同国の 地熱開発は促進されたが、アジア通貨危機により多くの事業が中断し、現在も全体的に停滞し ている。2003 年、政府は地熱法を制定し、地熱開発に民間企業が参加する手続きを定めた。ま た、同年 PERTAMINA を株式会社化し、地熱事業は子会社の Pertamina Geothermal Energy(PGE) に移管させた。また、PRTAMINA が地熱開発権を有している地域のうち、開発に着手していな い地域は政府に返還されることになった。

インドネシア政府は石油エネルギー依存体質からの脱却を図るため、再生可能エネルギーの 開発促進を図ることとし、2002 年には「国家エネルギー計画(National Energy Policy: NEP)」を 策定し、また、2006 年には「国家エネルギー政策に関する大統領令(2006 年第 5 号)」の発布 し、2025 年までに地熱により1次エネルギーの 5%を供給する開発目標を打ち出した。これに あわせ、鉱山エネルギー省は「地熱開発 Road Map(Road Map Development Planning of Geothermal

Energy for 2004-2020)」策定し、2025 年の地熱の開発目標を 9,500MW とした。 2. 全国地熱資源調査 予備的評価では、73 地域を対象に既存データの収集および情報の分析を行った。当初対象地 域として予定されていた 70 地域に加えて、第1次現地調査時にインドネシア側から要望された 3 地域を加えて、73 地域を調査対象地域とした。これらの地域について、収集した資料にもと づき、地熱概念モデルの評価、容積法による地熱資源量評価、および簡易経済性評価を実施し た。これらの結果に加え、地域の安全性や開発段階等も考慮し、補足資源調査対象 23 地域を選 定した。 これらの調査結果にもとづき、地熱構造モデルの再検討を行った。これらの結果を地熱資源

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評価に反映させた。 地熱資源量は,データが収集できた 49 地点について評価を行った。資源量は、情報・データ 不足のため不確実さはあるものの,合計 15,859MW の資源量と計算された。より精度の高い評 価のモデルおよび技術移転の観点から開発有望地域2地点で物理探査が実施された。2地点と してイ国政府が開発を主導する地点および国の機関である PERTAMINA が開発を実施する地点 が選定された。対象となったフローレス島の Sokoria-Mutubusa 地点及びスラウェシ島の Kotamobagu では、TM/TDEM 探査が行われ地下比抵抗分布が明らかにされた。これにより2地 点ではより詳細な地熱構造が把握された。 マスタープラン策定の基礎資料となる各地熱地域の地熱資源について、貯留層構造(深部地 質構造),熱源(火山活動や熱水活動の歴史),貯留層の広がり,貯留層流体(貯留層流体の特 性・挙動)を解析し、集約した。これらの結果は地熱構造モデル集約図や地熱資源集約表にまと めた。 地熱資源データベースについては,カウンターパートの地下資源センター(CGR) のオリジナ ルデータベースを土台として,新たに追加した方がよいと判断される情報を格納できるように 機能を拡張することで地熱資源データベースを構築した。拡張した機能は「地熱貯留層の特性 および資源量評価」と「坑井の生産データ」に関するデータ格納機能である。この地熱資源デ ータベースは、①地質、②地化学、③物理探査、④坑井調査、⑤地熱資源量の項目からなり、 本調査で収集・検討したこれらのデータをデータベースに格納した。 構築した地熱系モデルにもとづき、容積法およびモンテカルロ解析により地熱資源量を求め た。地熱資源量評価の可能なデータが得られた 39 地域について評価を行った。なお,既に開発 段階にある地域では,貯留層シミュレーションなど容積法よりも詳細な手法で地熱資源量が評 価されていることから,それらの地域は容積法による評価の対象から除外し,開発計画規模を 採用した。 簡易経済性評価は、有効なデータが得られた 38 地域と既開発地域および調査レベルが進んで いる 11 地域の合計 49 地域を対象に,地熱発電開発を行う場合に推定される「kW 当たりの初期 投資額」を計算した。試算結果は,約 1,500~2,200 US$/kW の範囲となり、マスタープラン検 討における各地域の経済性を比較するうえで有効な結果を得た。 インドネシアにおける地熱資源開発促進のためにふさわしいマスタープラン計画を作成する ためには,各地域の地熱資源開発の現状を把握することが必要である。地熱資源データベース により整理された各地域の地熱資源データにもとづき、地域毎の地熱構造、地熱資源量,地熱 流体の化学特性および調査開発段階にもとづき,インドネシアにおける将来の電源開発に資す る可能性のある地域を地熱資源の面から評価した。 3. 電力セクター調査 マスタープラン作成の資料とするために必要な電力需給状態及び送電線設備等を調査した。 同国の 2004~2006 年の電力セクター状況およびこれらに基づく将来予測に関する情報を収集 した。 2004 年における電力セクターの状況は次のようにまとめられる。この年の電力需要(販売電 力量)は 100,097GWh であり、最大需要電力は 18,896MW であった。これに対し 21,882MW の

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要旨-3 発電設備により 120,161GWh の発電が行われた。発電設備の内訳は、汽力 6,900MW(31.5%)、 コ ン バ イ ン ド サ イ ク ル 発 電 6,561MW ( 30.0% )、 水 力 3,199MW ( 14.6% )、 デ ィ ー ゼ ル 2,921MW(13.4%)、ガスタービン 6,900MW(6.8%)、地熱 807MW(3.7%)となっている。今後 の電力需要見通しは、年約7%での需要増加が想定され、電力需要は 2025 年には 450,000GWh、 最大電力需要は 79,900MW に達すると想定されている。このような需要想定から地熱発電によ り供給すべき電力量を見積もった。 インドネシアの送電適用電圧は 500kV、275kV(設計:現状 150kV 運用)、150kV、70kV で、 配電線は 20kV である。電力系統としてはジャワ島が最も発達しており、次に発達しているの はスマトラ島である。スラウェシ島・カリマンタン島以下は系統が分断された形で点在してい る。調査対象の 73 地域で発電される電力は、いずれもインドネシア国内の電力系統(送電線、 配電線)につなぐことができる。73 地域から電力系統への接続のための送電線の長さを見積も った。さらに接続方法も併せて検討した。 4. 自然・社会環境調査 マスタープラン提案事業の実施に伴う環境影響を検討した。検討は計画・開発可能調査(F/S) 段階,建設段階および操業段階に分けて汚染,自然環境および社会環境の3段階に分け,正の 影響(+)と負の影響(-)を深刻な影響が予想される(A),軽微な影響が予想される(B),影響の有無 は不明(C)という区分で評価した。 計画・開発可能調査(F/S)段階では地表調査や調査井掘削により,汚染や自然環境に軽微な 負の影響が予想される。建設段階では,地熱井掘削や坑井設備や発電設備の工事による汚染や 自然環境,地形改変や住民移転への影響が懸念される。また,建設段階においては発電所運転 による地熱水の排出,不凝結ガスの排出による処理による汚染や自然環境への影響が懸念され る。一方,地域経済や住民の暮らしについては正の影響が期待される。 地熱発電開発が環境や地域社会に及ぼすまたは及ぼす恐れのある影響について,地熱開発マ スタープラン段階における IEE 調査(初期環境調査)を実施し予測・評価を行った。収集した 資料をもとに 70 地域で想定される発電規模や保護地域との地理的関係を評価し,地熱発電事業 を実施する際の環境的制約の情報を地熱資源データベースに反映させた。本調査では社会環境、 自然環境、汚染,騒音,振動,地盤沈下等の項目で収集可能な情報を集約した。 初期環境調査の結果を基に,補足地質地化学調査を実施した 18 地域の環境影響について国際 協力機構の環境社会配慮ガイドラインに従い,環境社会配慮確認のための国際協力銀行ガイド ラインを参照し,予測・評価を行った。 5. 地熱開発マスタープランの策定 データに基づき地熱開発マスタープランを作成した。地熱開発マスタープランは主に地熱地 域ごとの開発優先順位づけとその開発実行計画から構成されている。 マスタープラン策定は、次の各プロセスに沿って実施した。 現時点で既に地熱発電開発もしくは増設の計画が存在する地域および既開発地点で将来想定 される計画も優先した。 インドネシア国内の各地熱有望地域について、各種の資源調査・検討結果に基づき、開発可

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能な地熱貯留層の存在確度をランク分けした。 現在、インドネシアでは国立公園として指定されている地域での地熱発電開発は許可されて いないため、推定される地熱貯留層範囲における国立公園範囲の占める割合に基づいて開発可 能な資源量を減じた。 将来の電力需要の増大を考慮して、2025 年時点の系統ごとの最低負荷に基づいて各地域での 地熱発電開発規模の上限を想定した。 地熱資源評価の結果に基づく資源量の開発について、想定される開発事業の財務的内部収益 率の大きい地域の開発順位を高くした。 経済性評価の補足として、(送電線建設を除く)発電事業の収益性がほぼ同等と評価される地 域については、建設が必要と想定される送電線の距離が長い地域の開発優先順位を低くするこ ととした。 以上の諸条件に基づき、各有望地域の開発優先順位と開発規模を決定した。決定された開発 規模に基づき、各地域の地熱開発計画を策定した。また、開発内容に応じた開発スケジュール を策定し、推定される開発コストも示した。各地域の地熱開発計画をとりまとめ、2025 年で総 計 9,500MW の開発を目標としたインドネシア全体での地熱開発マスタープラン(開発シナリ オ)を策定した。策定されたマスタープランに基づき、開発の計画について考察・検討した。 現地調査において増設あるいは開発計画がある地域については PERTAMINA や PLN からの聴 取に基づきそれらの計画を確認した。現有する開発・増設の計画のほとんどは、既存の地熱開 発地域(Working Area;WKP)において PERTAMINA もしくは他の民間企業により計画されて いるものおよび離島地域での小規模開発として PLN により計画されているものである。これら 現有計画での開発・増設の合計設備容量は 1,847MW に達する。また、既開発地点での増設計画 が将来想定される地域としては Salak 地点がある。 地熱資源評価は資源賦存の可能性検討、資源量評価結果を用いて実施した。地熱資源の有望 性に基づく開発優先順位検討のために、有望地域 73 地域を対象に、各地域の地熱資源について 評価した。ただし、その 73 地域のうち、50 地域についてのみ十分な資源調査データが得られ その資源特性・資源量について評価できた。 開発の優先順位付けに係わる地熱資源評価では、特に高温地熱貯留層の存在する以下の確度 により評価した。 1 :坑井の掘削により地熱貯留層が確認されている(既開発地域を含む) 2 :主に適正な温泉水または噴気ガスの化学データに基づく地化学温度により 地熱貯留層の存在確度が高いと判断される地域 3 :各種の地球科学的調査の結果や活発な地表地熱徴候の存在から地熱貯留層 の存在が推定される地域 Low :地熱貯留層の存在確度が低いか、存在するとしても比較的低温の貯留層し か存在しないと考えられる地域(ただし、低エンタルピー流体の利用による 地熱発電開発の可能性はある) また、評価に必要な資源調査データが十分に存在しない地域については、上記の 4 分類が不 可能な地域(NE)として分類した。 各地域で開発可能と考えられる資源量については、容積法により算出された資源量に基づき、 技術的に現実的な規模を推定した。本調査により算出された資源量だけでなく、過去にインド

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要旨-5 ネシア政府(CGR-MEMR;エネルギー鉱物資源省)や PERTAMINA によって算出された資源量 も参考とした。 本調査対象である 73 地域のうち、調査データが不十分な 23 地域に関する最低限の資源量の 合計は 1,050MW と計算された。また、インドネシア全国の 73 地域を除く地域での最低限の資 源量は合計で 2,853MW と計算された。 自然・社会環境評価では、国立公園による開発エリアの制約について検討した。現在、イン ドネシアでは国立公園として指定されている地域での地熱発電開発は許可されていない(ただ し、公園外から公園内への傾斜井掘削は可能である)。したがって、国立公園の設定がある有望 地域では、存在する資源量をすべて開発できるわけではない。そのような地域に関しては、推 定される地熱貯留層範囲における国立公園範囲の占める割合に基づいて開発可能な資源量を減 じた。推定される貯留層範囲の多くが国立公園に指定されており、存在する資源量に較べて開 発が可能な資源量が大きく減少するのは以下の地域であることが判明した。

スマトラ:Seulawah Agam、Lau Debuk-Debuk / Sibayak、S. Merapi - Sampuraga、Lempur / Kerinci、 G. Sekincau ジャワ-バリ:Ijen、Bedugul 電力セクター評価は、開発可能量の電力需要による制約を検討した。地熱発電による発生電 力は原則的に(ピーク対応ではなく)ベースロードとして使用されるため、ある地域で開発さ れるべき地熱発電の設備容量はその地域が属する電力系統の最低負荷により制限される。本評 価では、将来の電力需要の増大を考慮して、2025 年時点の系統ごとの最低負荷に基づいて各地 域での地熱発電開発規模の上限を想定した。 地熱発電事業の資源量・経済性評価有効なデータの得られた 49 地域について、資源特性を基 に簡易経済性評価を行った。各地域の資源量は 2025 年までに開発可能と考えられる量とした。 また、資源特性(発電所出力、生産井深度、生産井1本当たりの蒸気量・熱水量、還元井深度、 還元井1本当たりの還元能力)は容積法評価結果により求められた。 開発の優先順位付けの参考として、送電線の距離を把握検討した。なお、既に開発・増設計 画が存在している地域及び資源の有望性が評価できないランク NE の地域については、送電線 の距離は考慮していない。経済性の順位付けとしては収益性による分類を優先させた。さらに、 想定される送電線距離が 20km 未満の場合には順位は変更しないこととした。

送電線の距離は、Marga Bayur と Merana の優先度に影響したのみである。

以上の諸条件の評価に基づき、各有望地域の開発優先順位と開発規模を決定した。 決定した優先順位は「開発ランク」として(Table 1)に示した。優先順位が高い方から A、B、 C、L、N とした。ただし、ランク N に分類された地域については、まだ資源調査データが不十 分なため、今後の調査結果次第ではランク L よりも上位となる可能性は十分にある。なお、同 表の右端には、開発ランクに係わりなく、離島での地方電化やディーゼル発電等の代替電源と しての小規模地熱発電開発が望まれる地域を判別できるよう印を付けた。ランク A・B・C・L での開発可能資源量は合計 9,076MW であるが、ランク N でも最低 1,050MW、また本調査の対 象外である地域でも最低 2,853MW の開発が可能と想定される。 決定された開発規模に基づき、各地域(50 地域)の地熱開発計画を策定した。開発ランク B・ C・L の地域(既存開発計画が無い地域)については、資源特性や電力需要に応じた発電方式 や発電ユニット数を計画した。また、開発ランク A の地域を含めて、開発内容に応じた開発ス

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ケジュールを策定し、推定される開発コストも示した。 以上の検討・評価の結果に基づき、2025 年までのインドネシア全国における地熱開発マスタ ープラン(開発シナリオ)を策定した。なお、本マスタープランは、資源的・技術的・社会条 件的に可能と考えられる開発計画で、将来の目標として位置づけられるものである。ただし、 その実現のために必要な開発者の参画の有無までを考慮したものではない。 地熱開発マスタープランの最終的な目標は、「地熱開発 Road Map」に示されている 2025 年時 点で総計 9,500MW の発電容量を開発することとした。地熱開発マスタープランの策定では、前 項に述べた各地域での開発スケジュールに基づくとともに、各系統での将来の需要予測(第 5 章参照)も考慮して、開発開始・発電所運転開始のタイミングを調整した。また、多数の地域 をほぼ同時に入札に掛けるには、予備調査や入札手続き準備のための期間が十分とは言い難い ため、開発ランク B・C の一部の地域の開発開始(入札)のタイミングを 1~2 年間遅らせるや や「現実的」なケースについても想定した。「現実的」ケースの地熱開発マスタープラン表を (Table 2)に示す。このケースでは、ランク B・C の地域について、ランク・順位の高い地域 から開発を進めるものであり、23 地域を 3 年間かけて毎年 7~8 地域を入札にかけるという計 画である。 「現実的」ケースに関する各地域(系統)の地熱開発マスタープランを Table 3 示す。ランク N の地域における開発については、現時点は開発地域を特定できないため、便宜的にスマトラ で 200MW、ジャワ-バリで 200MW、スラウェシ中・南部で 24MW の開発を想定した。既開発 の地域は現在ジャワに集中しているが、今後の多量の開発のためにはスマトラにおける開発が 中心となってくることが分かる。その他の外島では、電力需要が少ないために、開発量は微増 に止まっている。 国家電力総合計画(RUKN)(2005 年)は今後の電力需要見通しに基づき、必要な電源開発計 画を示している。その際、“供給側のコストを最小とする”哲学に基づき電源開発を計画してい る。これによると 2025 年で地熱は電力供給の 3.7%、1次エネルギーの 1.2%程度しか供給しな いものと想定される。この場合、「国家エネルギー政策に関する大統領令(2006 年第 5 号)」に 基づいたエネルギーミックス達成は困難なものとなっている。これに対し、地熱開発マスター プラン通り地熱開発が進展した場合の電源構成がどのようになるか検討を行った。この場合、 “エネルギーミックスの達成”を基本哲学として検討を行った。 各種電源の経済性比較によると、Java-Bali 系統、Sumatra 系統のような大規模系統において は 600MW クラスの最新式火力発電設備の投入が可能であるため、ベース供給力としては石炭 火力が有利であるが、残る小規模系統においては 50MW クラスの小規模電源を投入することに なるため、ベース供給力としては地熱発電が有利であることが判明した。また、大規模系統で はピーク電源約 30%、ミドル電源約 30%、ベース電源約 40%程度の構成が適当であり、小規模 系統ではピーク電源約 40%、ミドル電源約 20%、ベース電源約 40%の構成が適当であることが 分かった。 これらを踏まえ、地熱開発マスタープランに沿って開発が行われた場合の各系統別の電源開 発計画を検討した。また、この結果、2025 年には「国家エネルギー政策に関する大統領令(2006 年第5号)」による1次エネルギーの 5%以上を地熱エネルギーにより賄うエネルギーミックス の達成が図られるものとなっていることを示した。

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要旨-7 6. 地熱開発データベース インドネシア国の地熱開発に必要な情報を管理するデータベースの作成を行った。一般に地熱開発 に必要な情報は,①地熱資源,②社会/環境,③送電線計画等に関するものである。これらに関する情 報を一括管理できるデータベース「地熱開発データベース」を新たに構築し,CGR(地下資源センター、 エネルギー鉱物資源賞省)情報管理室のサーバーにインストールした。 このデータベースには,将来的に外部に対して情報を発信する「オープンデータベース」としても活 用できるように,各項目に専用のチェックボックスを設け,チェックのオン・オフによって情報を「公開」, 「非公開」に設定できる機能を追加した。情報を公開する際,公開する内容を事前に加筆修正する機 能も合わせて設定し,公開情報の質・量を調整できるようにした。 地熱開発データベースが管理する情報は インドネシア全体の地熱開発に関する概要(地熱資源,社会/環境,送電線) 各地熱開発有望地域に関する個別情報(地熱資源,社会/環境,送電線) である。 作成したデータベースには、本調査によって収集した 73 地域の情報を入力し,CGR のスタッフが 独自にデータ管理・更新ができるように,その取扱い方法について技術移転を行った。地熱開発デー タベースの取扱い説明は、本報告書に記述した。 7. CDM 事業化の可能性 インドネシアにおける CDM のポテンシャルとして、2025 年までに開発可能な資源量から既設および 既計画分を除いた開発可能量を基に、石油代替と仮定して排出係数を 0.819(t- CO2 /MWh)と想定し、 削減可能量を推定した。 10MW の地熱発電所の1年あたりの CO2削減効果は 61(kt-CO2/year)で、今後あらたに計画される地 熱発電所の建設を CDM 事業として行えば、年間 50,122(kt- CO2/year)の削減効果が期待される。 インドネシアにおいて CDM 事業として地熱発電を実施すると、排出係数を 0.819(t- CO2/MWh)で発

行されるクレジット CER(Certified Emission Reduction)の取引が 10US$/t-CO2となる場合、電力料金に

換算すると約 0.8cent/kWh の収益が上がることになる。これは、地熱発電開発のインセンティブのひと つになる。

インドネシアでは DarajatⅢ地熱発電プロジェクトの PDD(Project Design Document)が、2006 年 12 月 11 日に CDM 理事会に登録されている。これは、ジャワ島中部に建設される設備容量 110MW の地 熱発電プロジェクトである。 本調査ではスマトラ島 Muaralabuh 地点の 55MW 地熱発電とフローレス島 Sokoria 地点 10MW 小規 模地熱発電のモデル PDD を作成し、インドネシアの地熱発電プロジェクトが CDM 事業になることを示 した。作成したモデル PDD は報告書の添付資料に示す。 地熱発電では、地熱井から噴出する蒸気中の不凝結ガス中に微量の CO2や CH4が含まれている。 この量が多くなると削減量が少なく(時には効果がゼロに)なる場合があり、注意が必要である。蒸気中 のガス濃度が 10wt%近くになると、CO2削減効果がほとんどなくなる。 8. 地熱資源の多目的利用の可能性 地熱資源は発電だけでなく農業・水産業等にも多目的に利用可能であり,地熱先進諸国では地熱

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発電所から熱の供給を受けたり地熱井を掘削したりして、利用を図っている。途上国では,特に電力公 社や民間開発事業者が行う地熱開発では電力利用のみが着目され,熱供給等で地域へ開発の恩恵 をもたらすことはほとんどの場合考えられていない。今後は、地熱資源を有する地域の開発に、地熱発 電からの廃熱や余剰熱を利用した地熱多目的利用による産業を導入するべきである。地方が地熱開 発の恩恵を受けるためには、発電利用だけでなく農業等への多目的地熱利用を含む総合的な地熱開 発方法の検討が必要である。本報告では,地熱利用先進諸国の地熱直接利用の事例、インドネシア 国でのさまざまな利用促進の努力の例等を紹介し、今後の地熱地点へ多目的利用導入に有用な情報 をまとめた。 地熱多目的利用事業の導入可能性については、次のようにまとめられる。 地熱エネルギーの発電以外の多目的な利用による地域の開発は、代替化石燃料消費量削 減及び地球環境保全へ貢献することから、地熱開発先進諸国では積極的に進められてい る。 インドネシア国でも地熱多目的利用による産業を導入し、地方の開発を進めることが可 能である。 地熱エネルギー確保にはリスクが伴う場合があることから、地熱発電開発計画と同時に 多目的利用についても計画するのが適している。 インドネシア国でも、地熱多目的利用のための調査研究が行われ、既設の地熱発電所が ある Kamojang や Lahendong で地熱多目的事業は注目されている。 地熱利用及び地熱供給に関する法制度は現状では必ずしも充分ではなく、同国の現状に 即したものが検討され、制定される必要がある。 同国の地熱多目的利用に関する調査研究は、BPPT(科学技術庁)を中心に進められてお り、今後は、地熱開発を進める MEMR-DGMCG(鉱物石炭地熱総局)と同様に重要な役 割を担うものと期待される。 同国で地熱多目的利用を普及拡大するためには、利用するための技術的課題の解決、事 業の経済性・流通やマーケットの状況把握等を行い、ビジネス・モデルを確立することが 必要である。 地熱開発先進諸国の経験やノウハウを基に技術協力を行い、パイロット事業を行うこと によりビジネスモデルを確立し、各地で計画される地熱発電事業に適切に組み込むのが、 地方開発への地熱多目的利用の導入拡大に効果的と考えられる。 9. 地熱開発促進の課題と政策的支援の必要性 同国の地熱発電開発はその阻害要素のために、現状のままでは目標に達することは不可能で あることが明らかにされた。促進には支援が必要であるが、その効果を把握するために、地熱 発電の価格モデルを用い、地熱開発促進上の課題と政策的支援の必要性を検討した。この結果、 地熱発電事業は、①資源特性が収益性を大きく左右すること、②開発リードタイムが長く初期 投資が大きいため売電価格が高くならざるを得ないこと、が判明した。これは地熱発電の障害 が資源開発リスクと初期投資の負担にあることを示している。 インドネシアでは PLN は地熱発電、石炭火力発電などすべての民間発電事業者(IPP)から の購入電力を 5¢/kWh 以下で購入することとしている。これは電気料金の安定、PLN の財政基

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要旨-9 盤確立を図るためであり、1つの政策目標に沿った政策である。しかしながら、このような買 電価格を前提とすると地熱発電の経済性は大幅に悪化する。民間企業は地熱開発に対する動機 付けを全く持ち得ない状況になっている。今後、地熱開発マスタープランに沿った開発シナリ オを推進していくためには、PLN の買電価格を地熱開発事業者の投資回収が可能なレベルに引 き上げるか、またはそれが困難な場合、政府が各種支援策からなる政策パッケージを提供する ことにより、売電価格と買電価格とのギャップを埋め合わせる必要がある。 地熱開発に対する政策的支援策の検討では、PLN の買電価格の値上げ、優遇税制、政府によ る地熱開発促進調査、開発に対する低利融資、建設に対する低利融資、建設に対する補助金、 ODA 資金の代表例として円借款利用、の各種支援策を取り上げ、その効果を検討した。この結 果、政府の施策はそれぞれ概ね 0.3¢/kWh 程度の売電価格を減少させる効果があることが分か った。これに対し、円借款は約 2¢/kWh 程度の売電価格低減効果を有する非常に強力な施策で あることが分かった。 また、政府の支援策がない場合、今後の地熱開発を促進するためには、民間企業の開発地域 の場合、少なくとも 10¢/kWh の買電価格が必要であり、Pertamina の開発地域の場合、少なくと も 8¢/kWh の買電価格が必要とされている。買電価格をここまで引き上げられない場合は、それ を補う政府の支援策が必要となっている。 なお、5$/ton の CDM は約 0.4¢/kWh の売電価格低減効果を有し、掘削費 1m$/本の上昇は 1¢ /kWh 程度の買電価格上昇効果を有していると試算された。 10. 地熱開発促進のための政策提言 今後の地熱開発の基本的進め方として、今回調査対象の 73 地域を開発の進捗状況、資源有望 性などの要素を考慮して、ランクA、B、C、N、Lの 5 分類に分類した。 ランクA地域は、既に地熱開発区域(Working Area; WKP)が設定されており、開発事業者も 決定し各開発事業者はそれぞれの開発計画を有している地域である。しかしながらその計画が 予定通り進展していない地域も多い。ほとんどの地域に共通している理由は、PLN の買電価格 が低いため、事業者が開発に躊躇し、また、資金調達に苦労していることにある。ランクA地 域は 2012 年までの開発目標量のほぼ全量を占める地域であるため、2012 年の目標達成にむけ て、これらの地域に対しては経済インセンティブの賦与により早急に開発促進を図るべきであ る。また、国営会社の開発計画に対しては、円借款など ODA 資金の積極的な利用も検討される 必要がある。 ランクB、ランクC地域はいずれも現時点では地熱開発区域(WKP)が設定されていない。 また、これらの地域にはまだ調査井掘削を伴う調査が行われていない。このため、地表データ からは有望性が期待されるものの、資源に関するリスクが大きいと考えられる地域である。こ のため、これらの地域の開発に当たっては、第一に地熱開発区域(WKP)の設定が不可欠で ある。このためには、適切な地熱開発区域の設定のための政府による十分な資源調査が必要で ある。地上調査のみの調査でも地熱開発区域(WKP)の設定は可能ではあるが、民間企業の 参入を確実にするためには、調査井掘削を伴う調査の実施が早急に望まれる。 遠隔離島における地熱地域では、系統の電力需要が少なことから小規模の開発が予定される。 小規模系統においては地熱発電が経済的には最も有利な発電形態と考えられ、燃料費の低減の

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ため、積極的な開発が期待されている。また、地方電化推進の観点からも早急な開発が望まれ る資源である。しかしながら、開発規模が小さい上、遠隔離島という地理的な問題から、民間 事業者の参入はあまり多くを期待できない可能性がある。このような地域にあっては、地方電 化推進の観点から政府が主体となって調査・開発を行うことが望まれる。 地熱開発促進に当たっての提言を時系列の観点から以下のようにまとめた。 短期的政策 提言1 経済インセンティブの賦与 提言2 地熱法執行体制の整備 提言3 関係者間の調整ルールの整備 提言4 民間事業者の参入促進 中期的政策 提言5 政府による資源調査の推進 提言6 地熱技術者の人材育成 提言7 開発費低減対策の推進 提言8 政策資金の確保 長期的政策 提言9 高等教育機関における人材供給体制の整備 提言 10 技術の国産化、関連産業の育成 これらの提言はいずれも直ちに実施に移されることが望まれる。

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要旨-11

Table 1 Exploitable Resource Potential and Development Priority of the Promising Field

N.Sumatra 89 SARULASIBUAL BUALI ○ 1 E1 21 660 630 630 0 300 330 A Lampung 27 ULUBELU ○ 1 E1 19 440 440 440 0 220 220 A W.Java 32 KAMOJANG ○ 1 E1 10 320 320 320 140 120 60 A W.Java 33 G. SALAK ○ 1 E1 1 500 500 500 380 0 120 A W.Java 34 DARAJAT ○ 1 E1 3 330 330 330 145 110 75 A W.Java 36 G. PATUHA ○ 1 E1 19 500 500 500 0 120 380 A W.Java 37 G. WAYANG - WINDU ○ 1 E1 15 400 400 400 110 110 180 A W.Java 38 39 G. KARAHA G. TELAGABODAS ○ 1 E1 9 400 400 400 0 30 370 A C.Java 44 DIENG ○ 1 E1 4 400 400 400 60 120 220 A N.Sulawesi 61 63 LAHENDONG TOMPASO** ○ 1 E1 11 380 380 340 20 100 220 A Bali 52 BEDUGUL ○ 1 E2 6 330 175 175 0 175 0 A

N.Sumatra 7 LAU DEBUK-DEBUK / SIBAYAK ○ 1 E3 6 160 40 40 2 8 30 A E.Nusa Tenggara 55 ULUMBU ○ 1 E3 14 150 150 36 0 6 30 A ○ E.Nusa Tenggara 56 BENA - MATALOKO ○ 1 E4 8 30 30 20 0 2.5 18 A ○

Jambi 17 SUNGAI PENUH ○ 2 E1 5 355 355 355 0 55 300 A S.Sumatra 25 LUMUT BALAI ○ 2 E1 50 620 620 620 0 220 400 A Bengkulu 2122 B. GEDUNG HULU LAISTAMBANG SAWAH ○ 2 E2 44 910 910 910 0 110 800 A N.Sulawesi 62 KOTAMOBAGU ○ 2 E2 2 220 160 140 0 40 100 A Jambi 15 LEMPUR / KERINCI 1 E4 32 60 20 20 0 0 20 B W.Sumatra 13 MUARALABUH 2 E1 7 240 240 240 0 0 240 B Lampung 28 SUOH ANTATAI 2 E1 18 600 330 330 0 0 330 B W.Java 35 CISOLOK - CISUKARAME 2 E1 4 180 180 180 0 0 180 B

C.Java 47 UNGARAN 2 E1 2 180 180 180 0 0 180 B

Lampung 29 G. SEKINCAU 2 E2 19 300 60 60 0 0 60 B E.Java 50 WILIS / NGEBEL 2 E2 5 120 120 120 0 0 120 B N.Sumatra 10 S. MERAPI - SAMPURAGA 2 E3 23 500 100 100 0 0 100 B E.Nusa Tenggara 57 SOKORIA - MUTUBUSA 2 E4 20 90 40 20 0 0 20 B ○

Aceh 3 SEULAWAH AGAM 3 E1 4 600 275 275 0 0 275 C

Lampung 30 RAJABASA 3 E2 8 120 120 120 0 0 120 C

Lampung 31 WAI RATAI 3 E2 16 120 120 120 0 0 120 C S.Sumatra 24 MARGA BAYUR 3 E2 29 170 170 170 0 0 170 C C.Sulawesi 65 MERANA 3 E2 40 200 200 200 0 0 200 C Golontaro 73 SUWAWA-GORONTALO 3 E3 24 130 130 55 0 0 55 C

Aceh 1 IBOIH - JABOI 3 E4 5 20 20 10 0 0 10 C ○

W.Sumatra 14 G. TALANG 3 E4 7 30 30 30 0 0 30 C

W.Java 40 TANGKUBANPERAHU 3 E4 16 20 20 20 0 0 20 C

E.Java 51 IJEN 3 E4 5 120 40 40 0 0 40 C

W.Nusa Tenggara 53 HU'U DAHA 3 E4 15 110 110 30 0 0 30 C ○ E.Nusa Tenggara 54 WAI SANO 3 E4 17 50 50 10 0 0 10 C ○ E.Nusa Tenggara 58 OKA - LARANTUKA 3 E4 10 90 90 20 0 0 20 C ○ E.Nusa Tenggara 60 ATADEI 3 E4 12 50 50 10 0 0 10 C ○

Maluku 69 TULEHU 3 E4 12 40 40 20 0 0 20 C ○

N.Maluku 70 JAILOLO 3 14 40 40 20 0 0 20 C ○

C.Java 46 TELOMOYO Low E4 19 50 50 50 0 0 50 L

N.Sumatra 71 SIPAHOLON-TARUTUNG Low E4 19 50 50 50 0 0 50 L Banten 42 CITAMAN - G. KARANG Low E4 8 20 20 20 0 0 20 L

Aceh 2 LHO PRIA LAOT NE 3 0 N

Aceh 4 G. GEUREUDONG NE 11 0 N

Aceh 5 G. KEMBAR NE 59 0 N

N.Sumatra 6 G. SINABUNG NE 38 0 N

N.Sumatra 11 PUSUK BUKIT - DANAU TOBA NE 18 0 N

N.Sumatra 12 SIMBOLON - SAMOSIR NE 3 0 N

Jambi 16 SUNGAI TENANG NE 83 0 N

Jambi 18 SUNGAI BETUNG NE 32 0 N

Jambi 19 AIR DIKIT NE 35 0 N

Jambi 20 G. KACA NE 29 0 N

Bengkulu 23 BUKIT DAUN NE 14 0 N

S.Sumatra 26 RANTAU DADAP - SEGAMIT NE 25 0 N

Banten 41 BATUKUWUNG NE 6 0 N

Banten 43 G. ENDUT NE 13 0 N

C.Java 45 MANGUNAN NE 19 0 N

C.Java 48 G. SLAMET NE 20 0 N

E.Java 49 G. ARJUNO - WELIRANG NE 3 0 N

E.Nusa Tenggara 59 ILI LABALEKEN NE 15 0 N

C.Sulawesi 64 BORA NE 16 0 N

S.Sulawesi 66 BITUANG NE 4 0 N

SE.Sulawesi 67 LAINEA NE 53 0 N

N.Maluku 68 TONGA WAYANA NE 37 0 N

E.Java 72 IYANG ARGOPURO NE 26 0 N

TOTAL 11,405 9,635 9,076 857 1,847 6,373 * Reservoir Existing Possibility: 1 : Confirmed by well(s) 2 : Infered mainly by geothermometer

3 : Infered by some geoscientific data

Low : Low possibility or low temp. NE : Not enough data for evaluation ** No.63 TOMPASO: Reservoir possibility in TOMPASO is 2.

*** Economy: Classification of Project IRR E1 E2 E3 E4 ****Development Priority A Existing Power Plant or Existing Expansion/Development Plan

B High Possibility of Existing Geothermal Reservoir C Medium Possibility of Existing Geothermal Reservoir L Low Possibility of Existing Geothermal Reservoir N Not Enough Data for Evaluation

Expansion and Existing Developm ent Plan Field Name (underline: Existing W/A)

Develop ment Priority*** * Economy *** Expansion and Existing Developme nt Plan Possible Add./New Capacity (MW) Small Scale Develop. Resouce Potential (MW) Limited by demand (MW) T/L Length km Reservoir Existence Possibility * Region Installed Capacity (MW) Limited by National Park (MW) No

(24)

Table 2 Geothermal Development Master Plan (Practical Case)

Total

Existing 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 (MW)

N.Sumatra 8 SARULA A 300 110 110 110 630

N.Sumatra 9 SIBUAL BUALI A

Lampung 27 ULUBELU A 110 110 110 110 440

W.Java 32 KAMOJANG A 140 60 60 60 320

W.Java 33 G. SALAK A 380 60 60 500

W.Java 34 DARAJAT A 145 110 75 330

W.Java 36 G. PATUHA A 60 60 110 110 160 500

W.Java 37 G. WAYANG - WINDU A 110 110 110 70 400

W.Java 38 G. KARAHA A 30 55 110 110 305 W.Java 39 G. TELAGABODAS A 55 40 95 C.Java 44 DIENG A 60 60 60 110 110 400 N.Sulawesi 61 LAHENDONG A 20 20 20 20 40 25 30 55 110 340 N.Sulawesi 63 TOMPASO A Bali 52 BEDUGUL A 10 55 55 55 175

N.Sumatra 7 LAU DEBUK-DEBUK / SIBAYAK A 2 8 30 40

E.Nusa Tenggara 55 ULUMBU A 6 10 10 10 36

E.Nusa Tenggara 56 BENA - MATALOKO A 2.5 8 10 20

Jambi 17 SUNGAI PENUH A 55 110 110 80 355

S.Sumatra 25 LUMUT BALAI A 110 110 110 110 180 620 Bengkulu 21 B. GEDUNG HULU LAIS A 110 220 220 60 610

Bengkulu 22 TAMBANG SAWAH A 220 80 300

N.Sulawesi 62 KOTAMOBAGU A 40 55 45 140

Jambi 15 LEMPUR / KERINCI B T 20 20

W.Sumatra 13 MUARALABUH B T 55 55 55 75 240

Lampung 28 SUOH ANTATAI B T 110 110 110 330

W.Java 35 CISOLOK - CISUKARAME B T 55 55 70 180

C.Java 47 UNGARAN B T 55 55 70 180

Lampung 29 G. SEKINCAU B T 30 30 60

E.Java 50 WILIS / NGEBEL B T 55 65 120

N.Sumatra 10 S. MERAPI - SAMPURAGA B T 55 45 100

E.Nusa Tenggara 57 SOKORIA - MUTUBUSA B T 10 10 20

Aceh 3 SEULAWAH AGAM C T 55 55 55 110 275

Lampung 30 RAJABASA C T 40 40 40 120

Lampung 31 WAI RATAI C T 40 40 40 120

S.Sumatra 24 MARGA BAYUR C T 55 55 60 170

C.Sulawesi 65 MERANA C T 40 40 60 60 200

Golontaro 73 SUWAWA-GORONTALO C T 10 20 25 55

Aceh 1 IBOIH - JABOI C T 10 10

W.Sumatra 14 G. TALANG C T 30 30

W.Java 40 TANGKUBANPERAHU C T 20 20

E.Java 51 IJEN C T 20 20 40

W.Nusa Tenggara 53 HU'U DAHA C T 30 30

E.Nusa Tenggara 54 WAI SANO C T 10 10

E.Nusa Tenggara 58 OKA - LARANTUKA C T 10 10 20

E.Nusa Tenggara 60 ATADEI C T 10 10

Maluku 69 TULEHU C T 20 20

N.Maluku 70 JAILOLO C T 20 20

C.Java 46 TELOMOYO L T 50 50

N.Sumatra 71 SIPAHOLON-TARUTUNG L T 20 30 50

Banten 42 CITAMAN - G. KARANG L T 20 20

Aceh 2 LHO PRIA LAOT N

Aceh 4 G. GEUREUDONG N

Aceh 5 G. KEMBAR N

N.Sumatra 6 G. SINABUNG N

N.Sumatra 11 PUSUK BUKIT - DANAU TOBA N

N.Sumatra 12 SIMBOLON - SAMOSIR N

Jambi 16 SUNGAI TENANG N

Jambi 18 SUNGAI BETUNG N

Jambi 19 AIR DIKIT N

Jambi 20 G. KACA N

Bengkulu 23 BUKIT DAUN N T 424 424

S.Sumatra 26 RANTAU DADAP - SEGAMIT N

Banten 41 BATUKUWUNG N

Banten 43 G. ENDUT N

C.Java 45 MANGUNAN N

C.Java 48 G. SLAMET N

E.Java 49 G. ARJUNO - WELIRANG N

E.Java 72 IYANG ARGOPURO N

E.Nusa Tenggara 59 ILI LABALEKEN N

C.Sulawesi 64 BORA N

S.Sulawesi 66 BITUANG N

S.Sulawesi 67 LAINEA N

N.Maluku 68 TONGA WAYANA N

857 31 300 6 20 320 440 0 425 10 525 778 250 1,095 795 735 605 780 360 1,169 9,500

857 888 1,188 1,194 1,214 1,534 1,974 1,974 2,399 2,409 2,934 3,711 3,961 5,056 5,851 6,586 7,191 7,971 8,331 9,500 9,500

8,433 8,974 9,691 10,478 11,194 12,095 13,040 13,996 15,135 16,140 17,358 18,631 19,975 21,335 22,568 24,135 25,803 27,584 29,486

2,000 3,442 4,600 6,000 9,500

813 1,469 1,667 149 0

Red Font : exisiting geothermal development plan

Preliminary Study (Surface Survey by Government) T Tendering Exploration Stage Exploitation Stage Blue Font Existing Working Area of PERTAMINA

Total of Minimum Demand (MW) Development

Rank

TOTAL (MW) Cumulative Capacity (MW) Milestone of the Road Map (MW) Shortage (MW)

Table 1 Exploitable Resource Potential and Development Priority of the Promising Field
Table 2 Geothermal Development Master Plan (Practical Case)
Table 3 Geothermal Development Master Plan in Each Region (1)
Table 3 Geothermal Development Master Plan in Each Region (2)
+7

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