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フィリピンの投資環境 日比経済関係 日比貿易フィリピンの対日貿易は 輸出入ともに過去 10 年間を通して貿易全体の中で大きな割合を占めてきた 図表 5-1 と図表 5-2 は 2006 年から 2016 年におけるフィリピンの対日輸出入の推移である 図表 5-1 フィリピンの輸出と対日輸出の対比 (

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フィリピンの投資環境

日比経済関係

日比貿易

フィリピンの対日貿易は、輸出入ともに過去 10 年間を通して貿易全体の中で大きな割合を占め てきた。図表 5-1 と図表 5-2 は、2006 年から 2016 年におけるフィリピンの対日輸出入の推移であ る。 図表 5-1 フィリピンの輸出と対日輸出の対比 (注) 括弧内は輸出総額における日本のシェア (出所)UNCTAD STAT より作成 輸出において、日本がフィリピンの輸出全体に占める割合は 14%から 22%の間で推移してい る。前述の通り、日本と米国合わせて総額の 3 割を占めており、輸出額の順位は常に日本と米国 が 1 位もしくは 2 位であった。品目については、電子関連製品の増加が大きい。 0% 5% 10% 15% 20% 25% 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 2006 (2) 2007 (2) 2008 (2) 2009 (2) 2010 (1) 2011 (1) 2012 (1) 2013 (1) 2014 (1) 2015 (1) 2016 (1) (百万ドル) (年) 日本への輸出 日本以外への輸出 輸出全体に占める割合 (右軸)

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第 5 章 日比経済関係 図表 5-2 フィリピンの輸入と対日輸入の対比 (注) 括弧内は輸入総額における日本のシェア (出所)UNCTAD STAT より作成 輸入においても日本が全体に占める割合が大きい事はその割合や順位から見て取れるが、2010 年代に入って以降はその度合は低下傾向にある事がわかる。2009 年においては輸入総額及び対日 輸入双方が減少したが、全体の減少度合を日本の減少度合が下回った結果シェア及び順位が向上 した。しかし、2010 年以降は輸入額及び全体におけるシェア双方が減少に転じ、その減少傾向は 2015 年まで続いた。2016 年には対日輸入額が急増し、過去 10 年間で最大の輸入額となった。3 章 で述べた通り、日本からの輸入はエレクトロニクスの半製品が多く、輸出先国における需要の増 減に連動しているとみられる。

フィリピンにおける日系企業

図表 5-3 はフィリピンにおける日系企業の拠点数の推移である。2016 年においてフィリピンよ り日系企業の拠点数が多かったのは中国、米国、インド、ドイツ、インドネシア、タイ、ベトナム の 7 ヵ国であり、フィリピンはマレーシアやシンガポールよりも拠点数が多かった。フィリピン は日系企業の拠点数が多い国といえるだろう。フィリピン国内の拠点数の分布はフィリピン(マ ニラ)大使館登録企業が圧倒的に多く、在ダバオ領事事務所登録企業は拠点数・増減ともに少な い。 0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000 2006 (2) 2007 (2) 2008 (2) 2009 (1) 2010 (1) 2011 (1) 2012 (3) 2013 (3) 2014 (3) 2015 (3) 2016 (2) (百万ドル) (年) 日本からの輸入 日本以外からの輸入 輸入全体に占める割合(右軸)

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フィリピンの投資環境 図表 5-3 在外公館別日系企業数の推移 (注) 括弧内は登録先在外公館別日系企業数の世界における順位 (出所)日本国外務省 HP より作成 図表 5-4 フィリピンにおける日系企業数(地域別) (単位:社) 企業形態 フィリピン 北部 中部 南部 全体 ルソン 地方 ビサヤ 地方 ミンダナオ 地方 1.本邦企業 (現地法人化されていない企業) 101 96 5 0 ①支店 39 38 1 0 ②駐在員事務所、出張所等 62 58 4 0 2.現地法人化された日系企業 1,070 907 145 18 ①本邦企業が100%出資した 企業 604 502 93 9 (ア)本店 522 451 66 5 (イ)支店、駐在員事務所、 出張所 82 51 27 4 ②合弁企業 283 246 29 8 ③日本人が海外に渡って興した 会社 183 159 23 1 計 1,171 1,003 150 18 (注) 2011 年 10 月 1 日時点(統計データが更新されていないため、参考情報として掲示) (出所)在フィリピン日本国大使館 2011 年進出日系企業実態調査データより作成 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 2012 (7) 2013 (9) 2014 (7) 2015 (8) 2016 (8) (拠点数) (年) フィリピン大使館登録企業数 在セブ領事事務所登録企業数 在ダバオ領事事務所登録企業数

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第 5 章 日比経済関係 図表 5-5 フィリピンにおける日系企業の地域別進出実態 地方 州 日系企業数(社) 割合(%) ルソン地方 マニラ首都圏 577 47% ラグナ州 199 16% カビテ州 150 12% バタンガス州 53 4% ザンバレス州 31 3% パンパンガ州 22 2% その他(ルソン地方) 29 2% ビサヤ地方 セブ州 149 12% アクラン州 1 0.1% レイテ州 1 0.1% ミンダナオ地方 南ダバオ州 11 1% 東ミサミス州 3 0.2% 北スリガオ州 2 0.2% 南コタバト州 1 0.1% 北アグサン州 1 0.1% 計 1,230 100% (注) 2011 年 10 月 1 日時点(統計データが更新されていないため、参考情報として掲示)。 複数事務所をカウントしている企業があり、図表 5-4 の地方別合計と一致しない。 (出所)在フィリピン日本国大使館 2011 年進出日系企業実態調査データより作成 図表 5-6 マニラ首都圏の都市別進出日系企業数 マニラ首都圏都市 日系企業数(社) マカティ市 306 マニラ市 63 パシッグ市 45 ムンティンルパ市 32 ケソン市 28 パラニャーケ市 27 パサイ市 23 タギッグ市 22 マンダルーヨン市 16 ラス・ピニャス市 8 マリキナ市 4 バレンズエラ市

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フィリピンの投資環境 図表 5-7 産業別企業数(ルソン地方) 産業別(ル ソン地方) 業種別 2010 年 (社) 2011 年 (社) 第一次産業 農業 9 11 林業 0 0 漁業 0 0 小計 9 11 第二次産業 鉱業 1 2 建設業 67 66 製造業 399 411 小計 467 479 第三次産業 電気・ガス・熱供給・水道業 8 7 情報通信業 39 45 運輸業 57 60 卸売・小売業 109 119 金融・保険業 21 21 不動産業 7 9 飲食店、宿泊業 24 30 医療、福祉 8 8 教育、学習支援業 15 16 複合サービス業 27 30 サービス業(他に分類されないもの) 116 138 小計 433 484 分類不能の産業 29 29 計 938 1003 (注) 2011 年 10 月 1 日時点(統計データが更新されていないため、参考情報として掲示) (出所)在フィリピン日本国大使館 2011 年進出日系企業実態調査データより作成

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第 5 章 日比経済関係

日・フィリピン経済連携協定締結

フィリピンにとっては初の二国間 EPA である日・フィリピン経済連携協定(Japan-Philippines Economic Partnership Agreement:JPEPA)は、2004 年 2 月に交渉が開始され、2008 年 12 月に発効 した。この協定は、両国間の物品、ヒト、サービス、資本の自由な移動並びに知的財産、競争政 策、ビジネス環境整備等の制度の調和・明確化を促進し、双方の経済活動を発展させるとともに、 知的財産、競争政策、ビジネス環境整備、更には人材養成、貿易投資、情報通信技術、中小企業等 の分野で二国間協力を充実させる等、二国間における包括的経済連携の推進を目的としている。 その概要は以下の通りである(以下は外務省発行の「日・フィリピン経済連携協定の概要」に よる)。また、本合意内容に基づく対象品目ごとの最新の税率については、財務省貿易統計 (http://www.customs.go.jp/tariff/2018_1/index.htm) 及び Republic of the Philippines Tariff Commission 公表情報(http://tariffcommission.gov.ph/finder/index.php?page=tariff-finder3)により確認することが 可能である。 往復貿易額の約 94%で関税撤廃 ①日本からの対フィリピン鉱工業品輸出→ほぼ全ての鉱工業品につき 2008 年 12 月の発効時 から 10 年以内に関税撤廃 ・鉄鋼:日本からの輸出量の 60%以上について 2008 年 12 月の発効時に関税を即時撤廃され ている。 ・自動車:現地組立車用部品の内、比で生産されていないものは関税即時撤廃、その他の部 品は即時~10 年以内に関税撤廃。3,000cc 超の乗用車・バス・トラック等は原則 2010 年、 遅くとも 2013 年に関税撤廃、3,000cc 以下の乗用車は段階的な関税削減の合意がなされ、2018 年 4 月現在では上記の内容は全て無税となっている。 ②農林水産品 イ.日本市場へのアクセスの改善 ・バナナ(生鮮、小さい種類のもの):2008 年 12 月の発効時から 10 年間で関税撤廃、その他 の種類も関税削減。 ・パイナップル(生鮮、900g 未満のもの)の関税割当:枠内無税(1 年目 1,000 トン→5 年目 1,800 トン)。 ・水産物:キハダマグロ、カツオ(2008 年 12 月の協定発効後 5 年間で関税撤廃の合意がなさ れ、2018 年 4 月現在では無税となっている)。 ロ.フィリピン市場へのアクセスの改善

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フィリピンの投資環境 ・投資:原則として内国民待遇及び最恵国待遇の相互付与、パフォーマンス要求の禁止(ロー カル・コンテンツ要件等)。 ・知的財産:知的財産制度の透明性向上、権利行使の強化、協議メカニズムの設置、知的財 産分野での協力。 ・競争:反競争的行為に対する取組による競争の促進及びその分野での協力。 ・ビジネス環境の整備:相手国企業等からの苦情・照会を可能とする委員会を設置。 ・協力:人材育成、金融サービス、情報通信技術、エネルギー・環境、科学技術、貿易・投資 促進、中小企業、観光、運輸、道路整備の 10 分野。 ・人の移動:短期の商用訪問者、企業内転勤者、看護師・介護福祉士等。 日本の財務省は経済協定を利用したフィリピンからの輸入額を公表している(経済連携協定別 時系列表)。図表 5-8 はフィリピンからの輸入額のうち JPEPA を利用した輸入が占める割合、地域 経済連携協定を利用した輸入の割合である。 図表 5-8 フィリピンから日本への輸入に占める EPA の利用額(億円)と割合 2013 2014 2015 2016 輸入額 比率 輸入額 比率 輸入額 比率 輸入額 比率 輸入総額 9,011 100.0% 10,763 100.0% 10,738 100.0% 9,829 100.0% 内、JPEPA を利用 2,180 24.2% 2,376 22.1% 2,516 23.4% 2,554 26.0% 内、地域協定を利用 13 0.1% 42 0.4% 58 0.5% 80 0.8% (出所)日本国財務省貿易統計より作成 2013 年から 2016 年の JPEPA の利用実績を見ると、フィリピンからの輸入額の 22%から 26%に とどまっており、一見すると輸入全体に占める JPEPA の割合が拡大しているようには見えない。 ただし、利用総額自体は 2016 年が 2013 年に対して 17%拡大している事や、その拡大傾向は全体 の輸入総額が伸び悩んだ時期や減少した時期も続いていることはフィリピンから日本への輸入の 促進として機能していると言えよう。一方、地域連携協定を活用した輸入は 1%未満の活用にと どまっている。

参照

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