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(1)大阪経大論集・第62巻第1号・2011年5月. 117. 韓国における 「外国人のための韓国語教育」 の研究現況 学位論文, 学術論文の分析を中心に. 梁 Ⅰ. は. じ. め. . 玉. に. 11. 研究目的 韓国で外国人のための韓国語教育に関する研究が本格的に始まったのは1990年代以降で ある。特に, 2002年の 2002 FIFA ワールドカップの成功的な日韓共同開催や東南アジア ・中国・日本などで起きた韓流1) ブームなどにより, 韓国語教育に関する関心が国内外で 急激に高まった。その結果, 2004年には国内の韓国語教育機関が約60か所2) に増加し, こ の機関を利用して韓国語を学習した外国人は約7千人以上にまで増加3) した。このような 動きの中で「外国人のための韓国語教育」に関する研究はどのように変化しており, その 変化が意味しているのは何かを考察したうえで, 今後の日本における韓国語教育の課題を 探ってみたい。 周知のように外国語は無意識的に習得できるものではなく, 意識的に長い時間をかけて 学習しなければならない。その際, 習得を目指す外国語が日常的に使用されている環境で ないところでの学習活動の場合は, 学習者にとって教育方法は学習の効率性に大きく影響 を与える重要な問題であるといえよう。 本研究の目的は, 韓国で行われている外国人のための韓国語教育に関する研究内容を紹. 1) ハンリュウあるいはかんりゅうという。日本では2000年頃から2005年頃にかけて起きた韓国大衆文 化の流行を指す言葉であり, その発端は2003年4月∼9月に NHK BS 2 の海外ドラマ枠で放送され た『冬のソナタ』というテレビドラマである。同ドラマの主演ベ・ヨンジュンが「ヨン様ブーム」 を起こし, 韓国人俳優に注目が集まるようになった結果, すでに台湾などで広まっていた「韓流」 という言葉が日本でも用いられるようになった。 2) 大学付設の韓国語教育機関としては, 1959年開設された延世大学韓国語学堂をはじめ, 1969年ソウ ル大学語学研究所, 1986年高麗大学民族文化研究所の韓国語文化研究部, 1988年梨花女子大学言語 教育院, 1989年鮮文大学韓国語教育院, 1990年西江大学国際平生 (生涯) 教育院, 1993年慶熙大学 国際教育院等がある。韓国語世界化財団の資料によると, 2008年現在82大学が韓国語の教育機関を 運営しており, 韓国語の教育プログラムを有している大学まで数えると, 大学全体の約7割程度が 韓国語の教育に参加している。(シン・ヒョンスク,「韓国語教育の昨日と今日」, 2009年,『韓国語 文学研究』第53集, p. 16) 3) シン・ヒョンスク,「韓国語教育の昨日と今日」, 2009年,『韓国語文学研究』第53集, p. 14.

(2) 118. 大阪経大論集. 第62巻第1号. 介するとともに, それを多角的に分析し日本をはじめ諸外国で韓国語を教育する際の教育 方向を提示することである。 12. 研究方法 本研究は, 韓国の学術論文検索サイトである‘リス’(http: // www.riss.kr) に登録され ている韓国語教育関連の論文を検索し, その統計処理にもとづいて分析したものである。 韓国の学術論文検索サイトである‘リス’は, 韓国では最も多くの学術論文および単行本 が収録されており, 多くの人が利用している学術論文サイトとして知られている。 本研究の検索は2011年2月に実施しており, キーワードは「外国人のための韓国語」で ある。学術誌に掲載された論文や修士・博士論文を中心に検索して統計処理した。その際, テーマ別に教育学, 語学, 言語技能, 文学, 文化, 韓国語教育政策, 辞書, その他等に分 類した。さらに教育学は教育課程, 教育現況, 教材開発, 教育方法等に, 語学は文法, 語 彙, 音声, 音韻等に, 言語技能はスピーキング, リスニング, リーディング, ライティン グ等に細分した。. Ⅱ. 本. 論. 21. 修士・博士論文の場合 「外国人のための韓国語」という検索キーワードを用いて修士・博士論文を検索した結 果, 合計462編 (国内博士論文24編, 海外博士論文1編, 修士論文437編) の論文が検索で きたが, 内容を確認してみると, 教育学, 語学, 言語技能, 文学, 文化, 韓国語教育政策, 辞書等のテーマには合致しない論文も多く, それを除けば414編が発表されていることが わかった。最初に発表された論文は, 1973年江原大学教育大学院のイ・ユミが発表した修 士論文の「結婚移民者のための韓国語訪問教育の研究 の活動を中心に. 春川市多文化家族支援センター. 」である。博士論文としては, 2003年延世大学ヤン・スンミンの「韓. 国的多文化相談の模索のための農村地域結婚移民女性たちのストレス要因と反応に関する 研究」である。 上記の二編の研究はともに多文化家庭と関連した論文であり, 国際結婚や外国人労働者 の受け入れなでによる韓国社会の変化に伴い韓国語教育および韓国語の教育方法に関する 関心も高まったことがうかがえる。 大学別に論文の本数をみると, 梨花女子大学が59編でもっとも多く, 慶熙大学37編, 漢 陽大学33編, 延世大学30編, 高麗大学23編の順であり, ソウル地域の大学が上位を占めて いる。 図1〉は, 発表された論文の本数を年度別にまとめたものである。 〈図1〉からわかるように,「外国人のための韓国語」関連の修士・博士論文の本数は 毎年増加している。 2011年2月はじめまでに掲載された韓国語教育関連414編の修士・博士論文をテーマ別 にまとめたのが〈図2〉である。.

(3) 韓国における 「外国人のための韓国語教育」 の研究現況. 119. 〈図1〉 年度別学位論文の本数 120. 113 98. 100 80. 59. 60. 49. 40 24 23 20. 15. 18 18. 12 9 2. 3. 2 0 0 0. 1 9 9 9. 7. 5. 1 9 9 8. 1 9 9 7. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1 9 9 6. 1 9 9 5. 1 9 9 4. 1 9 9 3. 1 9 8 2. 1 9 8 0. 1 9 7 3. 0 2 0 1 1. 2 0 1 0. 2 0 0 9. 2 0 0 8. 2 0 0 7. 2 0 0 6. 2 0 0 5. 2 0 0 4. 2 0 0 3. 2 0 0 2. 2 0 0 1. 〈図2〉 学位論文のテーマ別内訳 文学, 22, 5% 文化, 26, 6%. 言語機能, 61, 15%. その他, 2, 1%. 語学, 151, 36%. 教育学, 71, 17% 教育政策, 81, 20%. 〈図2〉で示しているように, テーマ別には語学に関する論文がもっとも多い。次に多 いのは教育政策と教育学に関する論文であるが, 教育政策と教育学を合わせると全体の37 %を占めており, 教育関連の論文が多いのも特徴である。 〈図3〉は, 学位論文テーマの年度別推移を示したグラフである。 〈図3〉で確認できるように, 語学・教育政策・教育学とともに近年増加傾向にあるのが 言語技能に関する論文である。言語技能に関する活発な研究は, 従来の文法や発音, 語彙 等の語学を重視しつつもスピーキング, リスニング, リーディング, ライティング重視の 言語技能も強化してきていることを物語っている。 〈図4〉は, 語学関連論文の中でもっとも多い文法に関する論文を内容別にまとめたグ.

(4) 120. 大阪経大論集. 第62巻第1号. 〈図3〉 学位論文テーマの年度別推移 本 60 50 40 30 20 10 0 年度 73 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 語学 1 1 1 3 5 2 1 4 7 1 教育政策 1 1 3 教育学 1 1 1 2 2 4 言語機能 文化 文学. 1. 1 1 1. 1. 1. 3 3 1. 04 2 3 5. 05 2 4 7. 06 7 3 4. 07 12 9 8. 08 22 7 7. 09 27 20 13. 10 48 28 14. 11 5 2 2. 3 1. 4 3 2. 3 1 3. 9 5. 7 20 6 4 3. 8 6 6. 2. その他. 1. 1. 〈図4〉 文法関連論文の内容別内訳 (学位論文) 16 14 12 10 8 6 4 2 0 感嘆詞. 敬語. 動詞. 比較文法. 語尾. 接尾語. 助動詞. 助詞. 形容詞. 形態詞.

(5) 韓国における 「外国人のための韓国語教育」 の研究現況. 121. ラフである。 〈図4〉の韓国語文法に関する研究では, 語尾に関する論文が最も多く, その次は助詞, 敬語, 動詞, 比較文法の順であった。韓国語は語尾が発達した言語の一つであり, それに よって語尾に関する研究が多くなるのは必然的な結果といえよう。語尾が発達した韓国語 は, 先語末語尾4), 語末語尾5) によって多様な表現が出来る。さらに中国語や英語等では みられない助詞および敬語が発達しており, 韓国語を教育する際に多くの困難が予想され るだけにその分野の研究も活発に行われていると思われる。 22. 学術論文の場合 検索キーワード「外国人のための韓国語」で学術論文を検索した結果, 合計147編の論 文を検索できたが, そのうち研究内容と関連のない論文を除けば123編の学術論文が発表 されたことになる。これをテーマ別にまとめたのが〈図5〉である。 〈図5〉で示しているように, 学術論文も学位論文と同様に語学関連の論文がもっとも 多く発表されているものの, 学位論文と比較して教育政策や言語技能に関する内容は少な く, 教育学に関する内容が多い。これを年度別にまとめたのが〈図6〉である。 〈図6〉をみると, 語学関連の論文は教育学関連の論文とともに持続的に発表されてい る反面, 文化・文学・教育政策関連の論文は2000年代に入ってから発表されていることが わかる。言語技能に関する論文も2000年以降増えてきており, 従来の語学中心の韓国語教 育に加えてスピーキング, リスニング, リーディング, ライティングを中心とする言語技 4) 先語末語尾とは, それだけでは語を完結させず, 必ず語末語尾を後続させる語尾のことをいう。す なわち, 用言の語幹と語末語尾の間に置かれる文法形態素である。代表的な先語末語尾には, 尊敬 法の−−, 現在を表す−  /−, −−, 過去を表わす−/−, −−, 未来時制で意思 ・推測を表す−−, − −等がある。 5) 語末語尾とは, それ以上語尾を後続させず, 後の形態を完成させる語尾をいう。活用語尾において 最後にくる語尾のことであり, 普通は語尾という。文が言い切られるか, 継続するかによって, 終 結語尾と非終結語尾 (連結語尾・転成語尾) に分けられる。終結語尾とは, その活用語が文全体の 術語となり, その分を完成させて言い切りの形態 (終結形) を作る語尾であり, 文法的意味に応じ て平叙形・感嘆形・疑問形・命令形・勧誘形に分けられている。平叙形には− /−( )

(6) , 感嘆形には−()−, 疑問形には−()−/− () −, 命令形には−/−(), 勧誘形には−/−()

(7)  などがある。連結語尾とは, 並列節や従属節を構成して主節と結ん だり, 補助用言と結ぶ語形を作る語尾のことである。この活用形では文を完結させることはできず, 必ず語や節が後続する。並列の−/−(), 逆接の−()/−, 原因・理由の−/, −() , 譲歩の−/, 目的・意図の−(), 到達目標の− , 必然・当為の−/ !, 比喩の−", そして本用言と補助用言を結合して一つの術語とする語尾である補助的連結語尾 には−/, −, − , −等がある。転成語尾とは, 活用語や活用語を含む節が文の中で他 の品詞のように機能させる語末語尾である。その対応する品詞の機能に応じて名詞形語尾・冠詞形 語尾・副詞形語尾に分けられる。名詞形語尾には−()#, −$等がある。冠詞形語尾には現在の 進行相である−, −(), 過去の完了相である−(), −%, 過去の未完了相である−%, 未来の予定相である−()&等がある。副詞形語尾には− があるが, 用言に連なる語尾すべてを いう場合もある。.

(8) 122. 大阪経大論集. 第62巻第1号. 〈図5〉 学術論文のテーマ別内訳 文学, 5, 4%. 辞書, 2, 1%. その他, 2, 2%. 語学, 50, 41% 教育学, 43, 35%. 文化, 5, 4%. 言語機能, 9, 7%. 教育政策, 7, 6%. 〈図6〉 学術論文テーマの年度別推移 本 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0. 87 90 91 92 93 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 1 2 1 1 4 3 3 1 8 1 7 教育政策 2 3 教育学 1 1 3 1 1 3 2 7 1 1 1 2 2 言語機能 1 1 2 1. 08 09 10 6 9 3 1 1 5 8 4 3 1. 文化 文学 辞書. 1. 語学. その他. 2 1. 1. 1 1 1. 1. 1 1 1. 2.

(9) 韓国における 「外国人のための韓国語教育」 の研究現況. 123. 能教育にも関心が高まっていることを示している。また, 言語技能教育とともに文化教育 にも関心が高まりつつあることがわかる。 一方, 文法関連の論文は合計23編あったが, その内容を明確に分類できない8編を除い た15編を内容別に区分してみたのが〈図 7 1〉である。 〈図 71〉 文法関連論文の内容別内訳 (学術論文) 4. 3. 2. 1. 0 敬語. 冠形詞. 動詞. 名詞. 副詞. 比較文法. 語尾. 助詞. 形容詞. 呼称. 〈図 72〉 語学に関する論文テーマの年度別推移 (学術論文) 本 6 5 4 3 2 1 0 発音 音声 音韻 語彙 文法. 93 97 98 99 00 01 03 04 05 06 07 08 09 10 1 1 2 2 2 2. 1 1. 1 2. 2 1. 2 1. 1. 5 3. 1. 2 5. 1 1. 2 5. 1 2. そして,〈図 72〉は語学に関する論文テーマを発表年度別にまとめたものであるが, これをみると文法と語彙に関する論文がほとんどであることがわかる。特に, 語彙に関す る研究内容の多くは漢字を対象にしており, 理論的な文法の研究とともに 漢字文化圏以 外の学習者のための漢字に関する研究も活発に行われていることが確認できた。韓国の学 校教育では度外視されている漢字であるが, 外国人のためには持続的に研究が行われてお.

(10) 124. 大阪経大論集. 第62巻第1号. り, 韓国語が漢字文化圏の文字であることを再認識させられた。 23. 研究対象としての‘外国人’ 「外国人のための韓国語教育」の‘外国人’は主にどこの国の人を指しているのかにつ いて修士・博士論文と学術論文をそれぞれ調べてみると,〈図8〉と〈図9〉のような結 果となった。 その結果, 従来の場合は‘外国人’が具体的にどこの国の人なのかが明白にされておら ず, 外国人全体を指している場合が多かったが, 2000年代以降はそれを特定の国および階 層を明らかにした研究が多くなっていることがわかった。特に注目したいことは, 韓国人 と結婚した外国人女性‘結婚移住者’および多文化家庭6) への韓国語教育と福祉政策に関 7) する論文が年々増加しており, 東南アジアの‘外国人労働者’ のための韓国語教育関連. 〈図8〉 外国人の内訳と年度別推移 (学術論文) 本 16 14 12 10 8 6 4 2 0 トルコ人 タイ人 中国人 日本人 外国人留学生 外国人労働者 外国人一般 アメリカ人 多文化家庭 結婚移住者 その他. 87 90 91 92 93 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 1 2 2 1 1 2 4 3 3 10 1 4 3 8 3 9 8 15 1 1 1 2 1 2 1 1 1 2 1 1 2. 10. 4 5 1. 6) 行政自治部,「地方自治体別外国人住民実態調査結果発表報道資料」(2007) 報告書によると, 国際 結婚した家庭の子どもが 全体外国人の中で占める割合は 6.1%であるものの, 2006年の2万5千人 から2007年には1万9千人が増加し, 75.3%の高い増加率を示している。(シン・ヒョンスク, 「韓 国語教育の昨日と今日」, 2009年,『韓国語文学研究』第53集, p. 59) 7) 法務部の統計によると, 韓国に外国人の労働者が流入し始めた1987年当時の外国人労働者数は6千 人程度だったが, 2004年の集計によると, 国内の外国人登録者数は約46万人, 長期・短期および不 法滞在外国人は約20万人で, 合計約67万人であるとしている。これは20年足らずで約100倍増加し たことになる。(シン・ヒョンスク,「韓国語教育の昨日と今日」, 2009年,『韓国語文学研究』第53 集, p. 16).

(11) 韓国における 「外国人のための韓国語教育」 の研究現況. 125. 〈図9〉 外国人の内訳と年度別推移 (学位論文) 本 16 14 12 10 8 6 4 2 0. 02. ロシア人 モンゴル人 ベトナム人 フィリピン人 トルコ人 ドイツ人 タイ人 ウズベキスタン人 インドネシア人 中国人留学生 中国人 日本人. 03. 04. 05. 06. 07. 08 1 1. 1 1. 09. 2. 10 1 1 1. 2 10 2. 1 1 2 15 2. 11 1. 1 1 1 1. 1 4. 1 2. 2 1. 2. 1 2. 8. 2. 〈表1〉外国人とテーマ別内訳 (学術論文) 教育学 アメリカ人. 教育政策. 語学. 1. 日本人. 1. 中国人. 1. タイ人. 1. トルコ人. 1. 1. の論文が増加傾向にあるという点である。そして外国人の中でも中国人留学生関連の韓国 語教育および福祉政策関連の論文も増加していることがわかる。これは常に変化している 韓国社会を反映している動きであり, 外国人のための韓国語教育に関する研究も社会の変 化とともにその対象を具体化する必要性を認識していたことを表していることといえよう。 その結果, 異なる立場にいるそれぞれの外国人に合った韓国語教育の効果的な方法が提示 できたのではないかと思われる。 〈表1〉と〈図10〉は, 論題に明記された外国人と論文テーマとの関係を表したもので ある。 〈図10〉が示しているように, 外国人の中でも中国人を対象とした研究論文が 特に多 く, 日本人のための研究論文も多くみられた。しかし, 中国人と日本人を除けばまだ研究.

(12) 126. 大阪経大論集. 第62巻第1号. 〈図10〉 外国人とテーマ別内訳 (学位論文) 本 35 30 25 20 15 10 5 0 日本人 中国人 中国留学生 インドネシア人 ウズベキスタン人 タイ人 ドイツ人 トルコ人 フィリピン人 ベトナム人 モンゴル人 ロシア人. 教育学 2 3. 教育政策 2 1 4. 言語技能 4 5. 語学 6 30. 文化 1 1. 1 1 1 1 1 1 1. 3 1 2. 1. 1 1. 対象の範囲は決して広いとは言えない。これらの研究テーマも語学に集中しており, 言語 技能や教育に関する研究ももっと活発に行われるべきであろう。特徴的だったのは, 中国 人留学生に関する研究内容はすべて教育政策に関するものであった。 したがって中国人と は別途処理した。. Ⅲ. 結. 論. 韓国で行われている「外国人のための韓国語教育」の現況について修士・博士論文と学 術論文を中心に考察してみた結果, 以下の三つにまとめることができた。 一つ,「外国人のための韓国語教育」に関する論文をテーマ別に区分してみると, 従来 は文法, 音声, 音韻等の語学中心の研究が多かったものの, 近年はスピーキング, リスニ ング, リーディング, ライティング等の言語技能中心の研究が増えていることが分かった。 このことは, 日本においての韓国語教育も語学教育を中心としながらも言語技能も重視し た教育方法を模索しなければならないことを示唆しているものといえよう。 二つ, 文法研究においては相変わらず語尾, 助詞および敬語に多くの研究が集中してお り, 外国人にとっては難しい領域といえよう。これらについて韓国語の教育者は学習者が より理解しやすい教育方法を模索すべきであろう。 三つ, 研究対象あるいは教育対象の外国人が, 結婚移住者・外国人労働者・中国人留学.

(13) 韓国における 「外国人のための韓国語教育」 の研究現況. 127. 生のように具体化していることから, 日本で韓国語を教育する際も教育対象がどのような グループかを考えて, それに合った教育を実施すべきであろう。 この結果をもとに「日本においての韓国語教育の現況」を調べたうえで, 日韓の韓国語 教育の実状について比較分析し, より効果的な韓国語の教育方法を提示できることを今後 の課題にしたい。 〈参考文献〉 http: // www.riss.kr キム・ギョンリョン (), 韓国語どう教えるべきか (  

(14) ), 太学社, 2006 キム・ジュンソップ (), 韓国語教育の理解 (    ), 韓国文化社, 2004 キム・ジュンソップ (), 韓国語教育の理解 (    ), 韓国文化社, 2008 キム・ジュンソップ (), 韓国語教育の理解 (    ), 夏雨, 2010 バク・ドクユ (), 韓国語教育の戦略と探索 (    ), 博文社, 2010 バク・ヨンスン (),. (外国語としての) 韓国語教育論. ( (. !)  . (外国語としての) 韓国語教育論. ( (. !)  . " ), 月印, 2001 バク・ヨンスン (), " ), 月印, 2002 シン・ヒョンスク (#$%) (2009) 「韓国語教育の昨日と今日」, (「 &' ()」,. 韓国語文学研究. 第53集.  *+ ,- &53.), 韓国語文学研究学会, 2009. ウリ語文学会 (/0*+1), 外国人のための韓国語教育 (  2 3  ), 国学資料院, 2001 ユン・ヨタク (456),. II 国語教育100年史.I. (  10078. I II ), ソウル大学. 出版部, 2006 チェ・ギルシ (9:;),. (外国人のための) 韓国語教育の実際 ( ( 2 3) .  <& ), ユーシーエルアイエヌシー (=>?@=), 2006 ホ・ヨン (AB), 外国語としての韓国語教育学概論 (  !  + C" ), 博而精, 2005.

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参照

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