インフルエンザ
魚沼基幹病院 感染管理認定看護師
目 崎 恵
手洗いとマス クはあるけど、
インフルエンザウイルスの特徴
インフルエンザと風邪は違う 流行するのはA型、B型 A型もタイプはいくつかある→A型に何度かかかる人もいる。 感染してから発症するまでは1~3日 人にうつす期間は症状が出る1日前から ウイルス排出期間は10日間程度(小児は長い) 38℃を超える発熱、筋肉痛、関節痛、咽頭痛、頭痛、全身倦怠感などが 症状の特徴 肺炎や脳炎など合併症を起こしやすい。 死亡率が高い。 5インフルエンザウイルスの潜伏期間と感染期間
これは知っていてください! 潜伏期間 1~3日 感染期間 発症1日前~発症後3~7日(個人差がある) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 感 染 の 機 会 発 症 感 染 期 間 陽 性 6インフルエンザはどう感染する
?
飛沫感染
飛沫感染とは
……
感染者のくしゃみや咳によって、ウイルスを含んだ気道
分泌物の飛沫が周囲に飛び散る(1回のくしゃみで約
200万個、咳で約10万個のウイルス)。およそ1m以内
の距離で接する際に伝播し感染するもの。
7接触感染
接触感染とは
……
飛沫に汚染された環境表面やモノなどに触れる
ことによってウイルスが付着した手を介する感染。
手についたウイルスを目や鼻、口などに無意識
にもっていくことにより、粘膜からウイルスが侵入
することで感染する。
8インフルエンザはどう感染する
?
インフルエンザウイルスは、環境内で生き続けることは
できないが、それでも
2~8時間は生存されるといわれ
ている。条件がよいと(乾燥、低温)長く生存できる。
※ どこに存在しているかわからない
インフルエンザの生存期間
9咳やくしゃみにあるウイルスをまき散らさないように 咳やくしゃみにより環境にウイルスがくっつき、その部分を触った 手で、粘膜を触る事
自分自身と周りの人たちを、インフルエンザウイルス
から守るためには・・・・・
10 咳が出るときはマスクをつけましょう 人がたくさん集まる場所ではマスクを着けましょう こまめに手を洗いましょう 自分の体に取り込まないようにしましょう。インフルエンザウイルスは
…
• 合併症を起こす、また死亡する可能性がある。
• 飛沫と、ウイルスを触った手から感染する。
• 目では見えない(どこにいるかわからない)
• 感染期間は、症状が出る
1日前から。
インフルエンザの特徴や感染経路から施設にお
いての対策を考えていくことが大事。
12福祉施設におけるインフルエンザ対策には
この
3つがカギ。
1. 持ち込みを防止する
2. 職員が媒介者にならない
3. 症状から早期発見と早期対応
これができれば、インフルエンザによる福祉施設内 アウトブレイクを防ぐことができます。1.持ち込みを防止するためにどうするか?
2.職員が媒介者にならないために
だれから持ち込まれるか?(出入りする人)
職員 利用者
面会者 お客さん 業者
どうやって持ち込まれるか?
• インフルエンザに感染し、感染気にある人の飛沫と手から感染する。 • 環境内にいる、インフルエンザウイルスを触った手から感染する。感染は、飛沫と手から!
手に付いているウイルスの除去と、飛沫をコントロールできれ ば、持ち込みは阻止できる。飛沫を施設内に入れない!!
1. 施設に入るときには必ず手指衛生をしてもらおう(外部からの 手に付いた微生物を一度シャットアウト) インフルエンザウイルスは、 手と飛沫から感染する
持ち込み防止対策 その1
利用者 面会者利用者・面会者が施設内に入る時に、手のウイルスを除去する。
施設玄関に手洗い場があれば手を洗ってもらう環境作り。 また、なければアルコールを設置する環境を作る等、
入る時に手洗い、手指衛生ができるよう整えていく。
インフルエンザを持ち込む可能性のある人の施設内出入りを 制限し、施設内に入り込まないようにする。
1. 発熱、咳など症状がないかをきちんと把握する。 送迎に行った際必ず確認する。確認できるシステムを作る。 2. 家族内で咳、発熱など症状がある方、インフルエンザに罹ってい る家族がいる、などの情報を確認する。 3. 施設内に入る時に、必ず手指衛生を実施してから出入るように する。 4. 他施設を利用している利用者に対しては、他施設の状況を把握 することも重要。 5. 施設からのお知らせ等で、事前にお願いすることも方法のひとつ。 22
利用者の感染のリスクをきちんと把握して、持ち込
まないよう対策をとる。
1. インフルエンザワクチンの接種をしよう。 2. 職員の家族、同居者がインフルエンザに罹ったら報告、対策 をとっていこう。 3. 施設に入るときには必ず手指衛生をしよう。 4. 自分自身の体調を整えよう 24
職員からの持ち込みを防ぐためには
職員1. インフルエンザワクチンの接種
インフルエンザワクチンの期待
1. 施設内感染防止に有効(集団接種の効果)
2. 重症化の予防(合併症や死亡の予防)
施設内で生活している高齢者の発病予防効果20~40% インフルエンザ関連の死亡の予防効果80% と報告 252. 家族・同居者がインフルエンザに罹ったら報告
と対策をとりましょう
26 施設職員 インフルエンザ発 症 家族がインフルエンザに かかったら、報告してね。 ルール化しておく。 「弟がインフルエンザに なっちゃったんです。」症状なし
施設内
感染期間はいつから?… 発症の1日前 いつ感染・発症してもおかしくない状況 1日後 発熱、頭痛出現→インフルエンザ陽性施設内
1日間 出勤 人 に 移 し て い る 可 能 性 271. 家族内でインフルエンザ発病者がいるとした場合、感染、発 症のリスクを持ちながら、仕事をすることになる。 2. 症状の変化を確認する。何か症状あればインフルエンザの 疑いが高い。 3. 発症時に周囲に感染させないよう、1週間はマスクを着用し、 勤務する。(症状出てからでは遅い!) 4. 当たり前のことですが、出勤してすぐに手洗い!(これは、家 族にインフルエンザの人がいるいないに限らず必要)
早めに対策をとって、他の人にうつらないようにする。
28出勤時、外出より戻った際 など、外部からの持ち込みをしな いようにするためには
手洗い、手指衛生
!
とにかく、外部からの病原体を、一度リセットすることが大事。3. 病院・施設に入るときには必ず手洗い、手
指衛生をしましょう。
294.
自分自身の体調を整えよう
30熱がある
体調が悪い
咳が出ている
周囲へ拡げるリスクも考えて対応していくことが
重要。
5. もしインフルエンザにかかってしまったら
就業制限を決めておくことは重要。
(まずは、就業制限がどうなっているのか確認してみましょう)• 症状が出た日を
0日目として5日間経過、かつ解熱後2
日・・・
• 解熱を確認して
2日たってから・・・
• どんな休みを用いるか(病休?有給休暇?) 等など・・
流行時期の風邪症状はインフルエンザを疑う
発熱、倦怠感、食事摂取量が少ない、鼻水やくしゃみ
が出ているなど、何かいつもと違う。
インフルエンザを疑ったら(疑った段階から)
まずは、帰宅できるか確認する。それまでの間・・・ 1. 他の利用者との接触を避ける。個室があれば個室に入っていただく。 2. 可能であれば、利用者にサージカルマスクを着けてもらう。 3. 出来なければ他の利用者との距離を2m以上確保する。 4. インフルエンザ(疑)の利用者に接する時は、サージカルマスクを着用 する。(個室に入った際は、個室に入る時に着用する) 5. (標準予防策の中の手指衛生、個人防護具・・・) 6. 利用者の周囲環境、利用者の高頻度接触箇所を清浄化する。 インフルエンザが診断されたら 1. 接触した他の利用者さんの症状を注意深く観察するよう、家族に伝える。 (3日間程度) 2. 濃厚接触した職員は3日間マスク着用し勤務する。報告体制について
利用者さん、職員、施設に出入りする方がインフルエンザを 発症した時に、報告体制が整備されているか確認しましょう。