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ココが 変 わる2 理 数 教 育 の 強 化 こうした 前 倒 し 実 施 は 特 に 理 数 科 目 において 行 われる 先 に 解 の 公 式 を 例 に 出 したが 代 表 的 な 3 割 カット 上 位 学 年 への 移 行 または 削 除 内 容 には 以 下 のようなものがある 小

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Academic year: 2021

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「学習指導要領」の改訂と「移行措置」について

関塾 教務部 1.改訂の主旨 背景 過去「ゆとり教育」への移行をともない、より活発になってきた学力低下論争や学力低下の実態 を裏打ちするかのような調査結果報道(PISA,全国学力テスト)への対応 狙い 教育基本法(H18.12.22)・学校基本法(H19.6、27)改正において明確化された学力要素 ①基礎的・基本的な知識・技能の習得 ②知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等 ③学習意欲 これらを「確かな学力」として、「実践的に学校教育現場で培われるようにすること」、が今回の新 しい学習指導要領の狙いである。 2.改訂指導要領の実施と「移行措置」 実施時期 幼稚園=平成 21 年度(1 年後)から全面実施 小学校=平成 23 年度(3年後)から全面実施 中学校=平成 24 年度(4 年後)から全面実施 高 校=平成 25 年度(5 年後)から全面実施(見込み)※高 1 生より年次ごとに実施 なお、この新しい学習指導要領の内容は平成 21 年度、つまり来年から“前倒し実施する”。

《ココが変わる①》 学習内容の大幅増と「移行措置」

いわゆる「学習内容3割カット」によって「上の学校」へ持ち上がったり、削除された学習内容が復 活する。 改訂実施年度に全員が完全に新しい学習内容を習得できるように、改訂実施年度にむけて、段階的 に学習内容を取り込むことを「移行措置」と呼んでいる。「前倒し」で新しい学習内容を学ぶこと になる。 たとえば、前回の改訂で発展的な内容として中学の学習内容からなくなってしまった(高校数学I へ移行)数学の「解の公式」を例にする。これは今回の改訂で高校から中3に戻ってくる。これを4 年後の改訂実施年度に急に戻してしまうと、その時の高1にとって「解の公式」は高校の学習内容 でなくなっているのに、改訂実施前年度に中3だったときにも学習していないというような穴がで きてしまう。こうしたことは特に、学習内容が下位学年に移行することによっておこる。その「穴」 を埋めるのが「移行措置」である。 ※ PISA OECDによる国際的な生徒の学習到達度調査のこと。2000 年から3年ごとに実施されて おり、数学では日本は 2000 年の1位が 2006 年には 10 位に、科学では 2 位が 5 位に下 がっている。2006 年の試験ではフィンランド、香港、韓国が各分野で上位を占めている。

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《ココが変わる②》 理数教育の強化

こうした前倒し実施は、特に理数科目において行われる。先に「解の公式」を例に出したが、代表的な 「3 割カット」≒上位学年への移行、または削除内容には以下のようなものがある。 小学校 算数 ··· 「仮分数」「ひし形・台形の面積の求め方」「多角形」「反比例」「文字を用いた式」など ※特に算数は用語・記号なども増加があります。( > < 通分 約分など) 理科 ··· 「水中の小さな生物」「主な臓器の存在」「水の通り道(植物)」「食物連鎖」「月と太陽」など 中学校 数学 ··· 「不等式」「図形の移動」「球の表面積・体積」「有理数・無理数」 「二次方程式の解の公式」「円周角の定理の逆」「標本調査」など 理科 ··· 第 1 分野:「電力量」「熱量」「原子の周期表」「力の合成一分解」「仕事」「イオン」など 第 2 分野:「種子をつくらない植物の仲間」「無せきつい動物の仲間」「遺伝」など これら理数科目の内容が次の改訂指導要領ではすべて復活するとともに、平成 21 年度より前倒し して実施される。

《ココが変わる③》「スパイラル学習」

新しい学習内容を、指導該当学年でいきなり教えるのではなく、前学年で予備知識的な内容を教え ることで、新しい学習内容の理解を深め定着度を高める狙いがある。 小学算数の新課程「数と計算」の領域の例。 小1:(2)ウ簡単な 2 位数の加法・減法 小2:(2)ア 2 位数の加法・減法 イ簡単な 3 位数の加法・減法 小3:(2)ア~ウ 3 位数・4 位数の加法・減法 現行課程では、波線部の学習内容はもちろんない。これが新しい学習指導要領のもう一つのキーワ ード「スパイラル学習」である。 他に、 現行課程では小3でやらなくなった「分数の意味と表し方」が、新課程で小3に移行 現行課程では中1で初めて扱う「文字を用いた式」が、新課程で小6へ移行 なども「スパイラル学習」の例である。 基礎的・基本的な知識・技能の習得=基礎・基本の徹底を「スパイラル学習」は意味している。 現行指導要領では小2で「2 位数の加法・減法」、小3で「3 位数の加法・減法」が初めて教科書に出、 「ぶっつけ本番」の指導をしていた。これでは基礎・基本は定着しない、学力低下は止まらない、そ うした意見の現れが、この新しい学習指導要領および移行措置での理数前倒し実施ということにつ ながっている。 これは理数に限ったことではなく、主要5科目においても、なんらかの形で「スパイラル学習」は 導入されることになる。 理数教育が特に重要視されているのは、国際競争力の観点からであり、産業界から の強い要望に応えるためである。PISA(OECD=経済協力開発機構による国際的な生徒 の学習到達度調査)の結果が示す「学力低下」の事実は、産業界や学習塾の現場におい て実感されているできごととして否定できない現実といえる。

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3.学習内容増加に伴う、授業時間数の増加

《ココが変わる④》週1コマの授業時間増

文科省は、小・中学校の授業時間数を約 30 年ぶりに増加する。以下の 2 点により増加を行う。 ①小・中学校ともに、主要 4・5 科目十体育の増加 ②総合的な学習の時間・選択教科(中学)の削減・廃止 ①の点を「理数科目」について、年間の授業時間数は以下のようになる。 小学校算数(6 年間) H20 年度 869 時間 ⇒ H23 年度 I011 時間 / 142 時間の増加 小学校理科(4 年間) H20 年度 350 時間 ⇒ H23 年度 405 時間 / 55 時間の増加 中学校数学(3 年間) H20 年度 315 時間 ⇒ H24 年度 385 時間 / 70 時間の増加 中学校理科(3 年間) H20 年度 290 時間 ⇒ H24 年度 385 時間 / 95 時間の増加 ②の点について、「総合的な学習の時間」は以下のようになる。 小学校(4 年間) H20 年度 430 時間 ⇒ H23 年度 280 時間 / 150 時間の削減 中学校(4 年間) H20 年度 335 時間 ⇒ H23 年度 190 時間 / 145 時間の削減 (210 時間~335 時間とあるうち、最大時数を例にした) 有効に活用されていないとされる「総合的な学習の時間」などを削減し、その時間を主要5科目や体 育にまわすことが授業時間数増加の大きな仕組みである。したがって、理数科目が「移行措置」期間 から先行実施となることにあわせ、②の削減も同様に、平成 21 年度から先行実施される。 4.英語・国語・社会の学習内容について

《ココが変わる⑤》小学校5・6年で外国語活動(英語)の必修化

小学校の英語は平成 23 年度から年間にして 35 コマ、すなわち週1コマの必修化が始まる。移行措 置期間中は各学校の裁量により、授業時数を定めて実施することが可能。(つまり、移行措置期間 は英語の授業が0時間という学校があってもよいということになる。) 「外国語活動」の具体的な学習内容 文科省によると、「コミュニケーション」「体験」がキーワード。 具体的にはネイティブスピーカーの活用、専用教材「英語ノート」(テキスト・音声 CD)などを 導入した指導ということがあげられている。 この教材の内容は非公開だが、おおまかな学習単元の内容 は文科省の HP でも確認することがで きる。ただし、試作版として、今年は試験的に各地区の英語重点校およそ 550 校にすでに配布がな されており、平成 21 年度には全国の小学校5・6年の生徒に配布されることが決定している。 ※教材が全生徒に配布されても、採用(使用)の義務付けはない! 「英語ノート」の特徴と「外国語活動」の位置づけ 「聞く」「話す」に重点を置き、読み書きは原則として学ばない イラストを多用した紙面で、CDを中心に授業展開が進むように作られている ⇒ あいさつや自己紹介による英語のコミュニケーションを体験させる 登場する単語は小5で 130 語、小6で 150 語程度。小6でアルファベットは学習する。 小学校の英語は、中学校段階の文法等の前倒し実施ではない。文科省も「教科とは位置づけない」 と明言している通り、科目として評価の対象にはならない。 学習塾の現場においては、読み書きよりもフォニックスやリスニングを中心に指導を行う。

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《ココが変わる⑥》各科目の動向

英語 小学校(授業時間は各学年、年間 35 コマ新設) 教育再生懇談会は、英語教育をさらに小 3 から年間 35 コマ以上導入する方向で検討。 ⇒この時期は明確にはなっていないが、英語教育に詳しい専門家によると、早期教育段階から英 語を導入するのは、小 3 から英語教育を実施している隣国の韓国が、その手本とされている。 中学校(授業時間は各学年、年間 35 コマ増) 一転して文法重視の指導になると予想されている。(現行は聞く・話すが重点) 教科書ではコラム的な内容が本文の扱いに入るなど、場合によっては Lesson 数も増えることが想 定される。「指導語数」も現行の 900 語から 1200 語程度に増加させるなど、充実が図られる。 数学・理科 小・中学校 詳細は先述の「2.移行措置」の説明に準ずる(以下、補足) 基礎・基本の徹底を図るためのスパイラル学習の充実 小学校→中学校→高校,と「学習の円滑な接続」(算数・数学),「内容の系統性の確保」(理科)を 図るための指導の充実 ⇒ 学習意欲を高める狙い 分野目標として、「観察・実験」を通じた「分析・解釈」などの学習活動の充実(中学理科) 国語 小学校(授業時間は小1~5で 84 時間増) 「伝統的な言語文化と国語の特質」に関する事項を新設 古典に関する指導の充実として、ことわざ・故事成語・古文・漢文などの音読などを取り入れる。 学年配当漢字より上位学年で学ぶ漢字表記(またはその他の漢字)について、従来の交ぜ書きをル ビつき表記にし、配当学年の漢字の書きについても指導が強化される。※漢字配当に変更はない ローマ宇の取り扱いを小 4→小 3 に移行 中学校(授業時間は中2で年間 35 コマ増) 「伝統的な言語文化と国語の特質」に関する事項の強化 古典の指導の強化 漢字の書きの指導の充実 教材内容として、近代以降の代表的な作家作品をとりあげる ⇒総じて、読解力の強化を図ることが狙い 社会 小学校(授業時間は小4~6で 20 時間増) 総じて、知識事項の充実が図られる 小3・4で「47 都道府県の名称と位置」を学習 ⇒これは同時に平成 21 年度より先行実施される 小5で「世界の主な大陸と海洋」、「主な国の名称と位置」を学習 小6では「狩猟・採集の生活」=縄文時代、「世界文化遺産・国宝・重要文化財」、「国民の司法参加」も学 習 ⇒縄文時代は復活項目、司法参加は来年より始まる「裁判員制度」のことに触れると考えられる 中学校(授業時間は中3で年間 55 コマ増※下記に詳説) 理数科目同様に大幅な改訂が予定されている授業時数は中 3 で十 55 時間と大幅な増加になる ⇒中学 3 年間を通じては、3分野それぞれの授業時数増加に振り分けられるが、カリキュラムとし ては中3のはじめに歴史が入る ①地理分野(授業時間は年間 15 単位時間増) ` 世界の諸地域の取り扱いの増加 ⇒現行2~3カ国の調査学習から、6大陸それぞれの地域的特色の学習を実施 日本の諸地域の取り扱いの増加 ⇒現行2~3県の調査学習から、地域的特色を動態地誌的に学ぶ手法へ =端的には、学習の切り口がより細分化されると理解しておく 宗教に関する学習の充実もはかられる「世界の宗教分布」など

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②歴史分野(授業時間は年間 25 単位時間増) 主としては、近現代以降の学習の充実として、内容の細分化が図られる 改訂指導要領には「歴史の大まかな流れの重視」とあるが、導入の段階で「各時代の特色」を扱う ③公民分野(授業時間は年間 15 単位時間増) 歴史学習強化との関連性も強<見受けられる =国際社会における文化・宗教の多様性 裁判員制度の学習 現代社会における文化の意義や影響

参照

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