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Webページやその部分構成要素のリアルタイム共有・記録機能の設計と開発

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Academic year: 2021

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Web ページやその部分構成要素の

リアルタイム共有・記録機能の設計と開発

田中 充† 勅使河原 可海† 創価大学工学研究科† 1.はじめに 我々は、同期・非同期統合型マルチメディア 会議システム ASSIST を様々な用途に柔軟に対応 さ せ る た め 、 現 在 そ の 開 発 環 境 で あ る ADK(ASSIST Development Kit)を構築中である。 この ADK は、Web ページの再利用性を高めるため、 Web ページの構成要素のテンプレート化、データ ベースアクセスの容易化を可能にする。また、 同期・非同期統合型という側面から、Web ページ をリアルタイム共有することが重要なポイント となる。 我々は、PC 教室の授業での利用を目的として、 Plug-in やコンポーネントなどのインストールを 一切行わない Web ベーススライド共有ツールを 開発し、運用してきた[1]。これは、Web サービ スのセッション間で教員の開いている Web ペー ジ情報を学生側と共有することによって実現す るものである。 本稿では、そのスライド同期ツールを応用さ せ、Web ページ、もしくは Web ページ内の構成要 素をグループ間でリアルタイムに共有し、その 履歴を記録するための機能の設計と開発につい て報告する。この機能が実現されれば、記録さ れた履歴情報を基に、その Web ページ共有利用 の再現を行うことが可能となる。 2.スライド同期ツールの概要とその仕組み よく管理された PC 教室では、トラブルを防ぐ ため、各端末に自由にソフトウェアのインスト ールをすることができない。そのために、 教 員が、自作のソフトウェアをインストールしよ うとしても、その PC 教室の管理者など様々な人 とのやりとりが必要となり、ソフトウェアのバ ージョンアップなどにも多くの手間が必要とな る。 また、PC 教室でプレゼンテーションソフトに よってプロジェクター上にスライド表示をさせ る場合、学生の PC のディスプレイ上にもそのス ライドを表示させたいという要望がある。 そこで、何の Plug-in やコンポーネントのイ ンストールを必要とせず、Web ページの切り替え を行うスライド同期ツールを開発した。これは、 事前にプレゼンテーションファイルの各スライ ドを画像ファイルに変換し、さらにそれを表示 するための HTML ファイルを自動生成しておき、 実際の授業の中では、サーバサイドで、教員の 開いている Web ページの情報を管理しておき、 学生のブラウザでは、定期的に教員の開いてい るページに更新がないか確認し、もし更新があ れば、学生の Web ブラウザ上でその対象のペー ジを開くというものである。 これまで実際の授業で利用したが、同期制御 フレームによる定期的な更新確認を 3 秒間に 1 度行った場合、ある授業での利用では、遅延時 間は6秒以内が7割であった。しかしながら、 あるクラスのアンケート結果では、遅延時間が 気になった学生は7%未満であり、運用上それ ほど問題ないことが確認された。 3.Web ページやその構成要素の共有手法 (1)設計方針 これまでのスライド同期ツールは、教員があ くまでも事前に特別なツールを用いて生成され たページにアクセスすることによって、スライ ドのページを学生側に自動提示するものであっ た。特に1対多を対象としたものである。 また、会議などで用いるグループウェアとい う観点に立った場合、スケジュールの共有やタ スクの共有などを行うことが想定される。最近、 Web ベースグループウェアを利用するケースが多 くなっているが、その Web ベースグループウェ アのページをそのまま全部共有表示するとなる と、場合によっては、個人的な情報をグループ に提示してしまうことになり問題となる。 そこで、この機能をより汎用的に、グループ 間での Web ページ共有および、Web ページの構成 要素単位での共有を可能にするために、次のよ うな方針で設計を行う。

Design and Development of Facilities for Sharing Web Pages and the Partial Elements Real-timely

†Michiru Tanaka, Yoshimi Teshigawara

Graduate School of Engineering, Soka University

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・開発基盤として、我々がこれまで構築してき た ADK の Web ページ表示機能を活用する。 ・表示される Web ページのリンクは、同期制御 フレームを経由するように HTML を書き換えて表 示させる。 ・アクセスの高速化および、会議録として利用 を可能にするために、書き換えられた HTML を蓄 積保存する。また、そのアクセス履歴をデータ ベースに保存する。 (2)Web ページ共有の流れ 図1に Web ページ共有の流れの図を示す。 まず制御権を持つユーザが共有したい URL を 指定する(図中①)。これは、どのページの URL でもかまわない。また、手入力でなく利用の過 程(リンク)などで指定されることもある。 次に、この共有するページ情報がブラウザ上 の同期制御フレームを経由してサーバに送られ る。では、サーバサイドでは、得られた URL を 元に、実際の Web ページから HTML を取得する ( 図 中 ② 、③)。もし、このままそのページの HTML をブラウザに表示すれば、そのページの中 のリンクをクリックすれば、直接そのページを 開いてしまうことになるので、同期制御フレー ム経由で伝達するように HTML のリンク情報を修 正する(図中④)。 そして、アクセスの高速化と利用場面の再現 を行うために、修正された HTML をキャッシュフ ォルダに保存する(図中⑤)。また、この時の時 間情報や対象の URL 情報などをアクセス履歴デ ータベースに記録する(図中⑥)。 制御権を持つユーザのブラウザ上の同期制御 フレームに、修正された HTML を持つ対象の Web ページを別のフレームに自動的に開からせるス クリプトが入った HTML を読み込ませる(図中⑦)。 読み込まれた同期制御フレームのスクリプトか ら、キャッシュされた Web ページを対象のフレ ームに読み込む要求を出し(図中⑧)、制御権を 持つユーザのブラウザ上に表示させる(図中⑨)。 また、参加者の Web ブラウザの同期制御フレ ームは、更新情報がないか確認するために、定 期的にリロードされる。もし、新たに共有ペー ジ情報が入った場合は、そのページを読み込む ためのスクリプトを読み込ませ実行し、そして、 表示対象のフレームにキャッシュされた共有す る Web ページを読み込む。 (3)Web ページの部分構成要素のky朋友 Web ページの指定は、URL で行えるが、Web ペ ージの部分構成要素を指定するためには工夫が 必要である。 ADK では、再利用性を高めるために再帰的に利 用可能な HTML 構成要素表示のためのカスタムタ グを用いることができる。表示モードに応じて このカスタムタグ単位にメニューを表示させる ことが可能であり、ここに共有のメニュー項目 を表示させることによって、対象の範囲を指定 することを可能にする。あとの共有方法は Web ページの時とほぼ同様である。 4.まとめと今後の課題 本稿では、グループユーザ間でリアルタイム に Web ページやその構成要素を共有するための 設計と開発について論じた。これが実現されれ ば、特別なソフトウェアを必要とすることなく、 ユーザ間で Web ページなどの共有が可能となる ばかりでなく、操作の履歴の記録によって、ビ デオ・音声情報と連動した Web ページ共有の再 現が可能となる。 参考文献 [1]田中充,勅使河原可海:コンピュータ教室に おける授業支援のための Web ベーススライド共 有ツールの開発とその利用, FIT2002 情報技術 レターズ,Vol.1,pp.226-227, 2002.9 同期制御フレーム 表示対象の フレーム 実際の Webページ 同期制御フレーム ①ユーザがURLを指定 ②対象のURLを開く要求 アクセス履歴データベース ③指定されたHTMLの取得 HTML 修正された HTML ④制御フレームを経由して利用するために 各々のリンク先を修正 アクセスしたHTMLを保存するキャッシュ フォルダ ⑤HTML ファイル の蓄積 ⑥アクセスログの記録 ⑦ページを開くスクリプトを持つ HTMLを戻す ⑧ページを開くスクリプトの実行 修正された HTML キャッシュ された HTML 表示対象の フレーム サーブレットコンテナ (Servlet or JSP) ⑨ キャッシュされたHTMLファイルの取得 制御権を持つユーザのWebブラウザ 参加者のWebブラウザ 制御権を持つユーザ 最終的には同一のものが表示される 参加者 図1 同期制御フレームを用いた Web ページの共有

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参照

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