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精神分裂病の経過と家族の感情表出および家族機能との関連 : 青年期の患者をもつ家族を対象として

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Academic year: 2021

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全文

(1)

精神分裂病の経過と家族の感情表出および家族機能

との関連 : 青年期の患者をもつ家族を対象とし

著者

甘佐 京子

発行年

2001-03-26

URL

http://hdl.handle.net/10422/343

(2)

別紙様式3 論  文  内  容  要  旨 串整理番号 (ふりがな) 氏   名 あまさ きょうこ 甘佐 京子 修士論文題目 精神分裂病の経過と家族の感情表出および家族機億との関連 一青年期の患者をもつ家族を対象として-く目的> 精神分裂病の発病や再選の要因のひとつとして家族関係があると昔われている。特に家族 の感情と再罪との関係について数多くの報告がなされている。 i酌こ,精神分裂病患者の示す 症状をはじめとする何らかの要因が、家族機能や家族の感情に影響をおよぼすと考えられる。 しかし、そうした要因についての報告はほとんどみられない。 そこで、本研究では要因の一つとして青年期における精神分裂病の経過を取り上げ、家族 の感情および家族機能との関連性を明らかにすることを目的とした。 く方牡> 対 象 : 10-30代前半の精神分裂病患者の家族25組48名、うち父親24名(50%)56.5± 6.8歳(Mean ± SD)、母親24名(50%)53.9 ± 5.8歳 調査方酷:既存の尺度による質問紙を用いた自己報告法。および承諾の許可が得られた対象 者の方のみ半構成面接を実施した。 面接できたご家族は全対象者25家族のうち18家族である。 寅施期間1.平成12年7月20日から平成12年9月5日 回収率は96%であった。 く操作した定義> 家 族 :血縁や婚姻によって結ばれ生括を共にする集団をいう。 本研究では家族の中軸をなす父母を家族として代表させる。 家族機能:家族の凝集性・柔軟性・コミュニケーションの三つで示される家族の状態とす る。 家族感情:精神分裂病患者である子どもに対して家族が示す感情 く鮒定用具の説明> 家族機能:日本語版faces m (貞木&糎野1992) 家族の親密性を示す家族凝集性および家族の問題に対する対処能力を示す家族柔軟性に関 する質問から構成されている。家族機能は、撮集性および柔軟性の尺度得点によって、 '<バ ランス型''、 u中間型''、 "極端型''の3タイプに分類した。 家族の感情表出(ExpressedEmotion :以下EEという) :家族囲難度尺度(大島他1994) 患者との共同生活に起因する家族の生括行動の障害を把握するもので、 16項目の質問か ら構成されている。尺度の合計点数が7点以上の高困難群を批判的で否定的な感情を持つ高 EE群とした。 く結果> 家族の感情乗出は家族の7割が高EEを示した。また、家族機能についてバランス型群は 全体の26.5%にすぎなかった。特に、家族凝集性では全体に高い凝集性を示したが、家族柔 軟性では家族員別に差がみられ父親が高く母親は全体に低い傾向を示した。 家族柔軟性とは.発病年齢(γ--0.376、 P〈O.05)、患者の年齢(γ-0.423、 P<0.01)、`父母の 年齢(γ--0.449、 P〈O.01)に相関が認められた。さらに、感情表出と患者の畢病年齢(γ--0.323、P く0.05)、初回受静から初回入院までの期間(γ-0.493、 KO.01)に.それぞれ相関が静められた。 患者の治療形態(入院あるいは通院か)と家族感情の高さでは、患者が通院治療の家族の方が (備考H.研究の日的・方牡・結果・考察・総括の順に記載すること。 (1200字以内) 2. *印の欄には記入しないこと。

(3)

(続紙) 感情衷出は有意(U-89.0、 P<0.01)に低かった。 く考察> 家族が患者に示す感情表出に批判的な傾向がみられた理由は、 2つ考えられた。 1つ には、発病してからの期間も短く急性症状を呈しやすいこと、 2つめに発病年齢が低い ほど生活習慣の確立・社会性の罪達も不十分であり精神症状が落ち着いても日常生活に 様々な困難が生じてくることがあげられる。特に、日常的に関わる母親は、高いストレ スにさらされることになり、対処能力を示す家族柔軟性も低下していると推測できる。 また、全体に高い家族凝集性は患者への感情的巻き込まれを示すと考えられるが、同 時に患者-の関心の高さも示していると思われる。家族を理解していく上で、感情乗出 の高さだけでなく家族のもつ力を示す家族機能も併せて観察することが重要であること が示唆される。 く総括> 青年期の精神分裂病患者の家族機能は、病気の経過との関連よりも家族の年齢やそれ に伴う男達課題や家族内役割と関連していた。また、家族の感情表出は患者の発病年齢、 拍・療形態、初回畳替から初回入院までの期間など、病気の経過と関連していた。こうし た要因との関連を踏まえて対象家族に応じた家族介入が必要だと考える。

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