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フルフラールとソーダライムによる気体-固体反応

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Academic year: 2021

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(1)

フルフラールとソーダライムによる気体−固体反応

著者

藤吉 一誠, 田中 親男

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

18

ページ

105-108

別言語のタイトル

GAS-SOLID REACTION BETWEEN FURFURAL AND

SODALIME

(2)

フルフラールとソーダライムによる気体−固体反応

著者

藤吉 一誠, 田中 親男

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

18

ページ

105-108

別言語のタイトル

GAS-SOLID REACTION BETWEEN FURFURAL AND

SODALIME

(3)

フ)レフラ-JL,とソ-ダライムによる

気体→固体反応

藤 吉 - 誠・田 中 親 男*

(受理 昭和51年5月29日)

GAS・SOLID REACTION BETWEEN FURFURAL

AND SODALIME

Issei FUJIYOSHI and Chikao TANAKA

For the kinetic consideration of furan formation reaction from furfural with alkali, Sodalime as

the source of alkali was packed in tlle reactor, and then furfural vapor was feeded.

In this gasISOlid system, increaslng VOlumetric feed rate caused an exchange to the reaction

rate-1imiting step from the gas丘Im diffusion rate-limiting step.

Vel∝ity-00nstants and Arrhenius equation were de丘ned in the reaction rate-limltlng Step・

1.緒   言 多くの有機薬品の原料として有用なフラン(以下F と略す)をフルフラール(以下FFと略す)より合成 する工業的方法はNi, Co, Pd等を触媒として使用 し,反応率および選択率の向上を目的とした報告が多 い1).これらの方法では反応は直接的なカルポニル基 の脱敵によってFが生成すると考えられている. これに対して, FFにアルカリ性物質を作用させて Fを生成する方法がHurdら2)により報告されてい る.これによれば, FFのアルデヒド基がカルポキシ ル化され,さらに脱炭酸反応を起してFが生成すると 考えられている. いずれの方法においても, FFからFの生成反応は 発熱量が大きく,また原料のFFが不安定なために, 反応速度論的研究はこれまで報告されていない.そこ で筆者らはアルカリ源としてソーダライムを用い,こ れにFF蒸気を供給して気体一固体反応の解析を行 い,初期反応速度定数を求めた.

2.実験装置および方法

本実験に用いた反応器の詳細をFig・ 1に,フP-* 日本錬水K.K. シートをFig.2に示す. 反応器は鉄製で,固体充填物層は内径30mm,高さ 70mm.整流層には直径2mmの鉛球を充塀,両層は 40meshのステンレス網により分離した.充填層の中 心軸に外径4mmのステンレス製熱伝対挿入管を設置 した. 冷却捕集器を氷水槽に3段直列に設置した. 固体反応物であるソーダライムは関東化学製1級試 莱(粒径1・5-3・5mm)を300oC, 1時間熱処理して 使用した.なお,ソーダライムの組成は有効NaOH llwt%,カルシウム塩89wt%,炭酸塩は検出されな かった.これをガラス球(粒径1.4mm)で希釈して 反応器内に充塀し,硝酸塩浴に垂直に設置した. FFは関東化学製1級試薬を減圧蒸留によって精製, 注射筒型マイクロフイダー(東電機製MF-1)より気 化器に滴下,ここで一定流量の窒素で希釈されて反応 器に供給した. 実験操作はまず,流量計測された乾燥窒素を系全体 に流しておき,コックClを系外に切り換え,気化器 にFFの供給を開始する. 30分後にコックClを反応 器方向へ切り換え,第1段の冷却描集器に留分による くもりを認めた時点より所定時間だけ描集を行った 後,コックC2を系外-切り換える. 実験条件はFF濃度10m01%,充填物はソーダライ ム3gおよびガラス球52gとした.反応温度は225,

(4)

105       鹿児島大学工学部研究報告 第18号.(1976) 4 lJ l】 ll 剴R 2 C"ヤ it lt 1

1整流層 3 充頃層 5 鉛′くッキン Fig. 1 2 ステンレス網 4 熱伝対挿入管 Tablel 実 験 条 件 混合ガス供給速度 (mol/min) 留分回収時間 (mi ∩) 235, 245, 260, 270oCとし,混合ガス供給速度およ びこれに対する留分回収時間はTable lのようにし た. 1マイクロフイダー  2 気化器  3 反応器 4 塩浴  5 冷却描集器  6 氷水槽 7 N2送入ロ, Cl, C2, 3万コック Fig.2 反応装置のフローシート

3.実験結果および考察

3.1充填層内部の温度分布 化学反応式は次式で示される.

mI ・2NaOH

\ o〈cHO

- ll。LI

+ Na2CO3 + H2 25oC基準の標準反応熱はFF lmolあたり, 39・3 kcal/molヤ,かなり大きな発熱反応である.これ忙よ る反応器内の温度上昇を検討するために,充填物とし ●Omin 010min ●20min lIILll 0  1  2   3   4   5   6   7 L (cm) Fig. 3 充填層内部の温度分布 0   0   0   2 8   6   4   2 0   0   0   0 0   0   0   0 3   1   6   3 5   7   0   9 0   0   1   1

(5)

藤吉・田中:フルフラールとソーダライムによる気体一固体反応      107 てソ-ダライム3gおよびガラス球52gを使用,供給 気体として10m01%混合気体を0.041moりminで供 袷,充填層入口からの高さLcmにおける温度を熱伝 対挿入管内のCA熱伝対を移動させて測定した.この 結果をFig・ 3に示す. これによれば,温度は充填層内に均一に分布して おり,また温度上昇は10分後に最高3oCであって, Table lに示された回収時間においてはさらに低いと 考えられる. 3.2 容積速度に対する律速段階の遷移 気体一固体反応においては気相の容積速度Vによっ て律速段階の遷移が起るから,これに対する転化率X およびF生成速度γFの変化を求めた. VはTable 1 の供結速度と反応温度より計算され,エは初期留分の Fモル分率を用い,またγタは単位時間当りのF生成 量をソーダライム重量で除して求められる. 実験によって求められたγFとVの関係をFig・ 4に 示す.これによれば, Vが小さい領域でγFはVとと もに増加し,気挨拡散律速であることを示しており, 245oC以下の温度においてⅤ> 2.4りminの蘭域で γpが一定となり,反応律速-遷移することを示して いる.また, 260oCおよび270oCにおいても操作範囲 の供給速度において気膜拡散律速が持続した. 1       2 y (1/汎in) Fig. 4 反応速度と容積速度の関係 3.3 反応速度定数の解析 充填層反応器の基礎設計式は式(2)で示される.

筈-co/

dェ (- TFF) また化学反応速度式は式(3)で示される. -γFF - kCh(1-I) 式(2), (3)より次式が得られる. ・n⊥-k筈 1-エ (2) (3) (4) 前項の実験で求めたXを用いてInl/(1-エ)とW/V の関係を点綴するとFig・5が得られる.これによる と W/V<2g・min/1の領域に見られる直線部分は Fig・ 4のV>1.61/minに相当する反応律速域であっ て,この傾斜より式(4)にしたがって化学反応速定数 kを求めた.その結果をFig1 6に示す. これによると, 250oC付近を境として傾斜が臭って おり,低温側は反応律速,高温側は気膜拡散律速の支 配下にあると考えられる.アレニウス田子としては 1       2 Ⅳ/V (g ・ min/I) ◎ 225℃     Q.235℃ 合245℃      0 260℃ 令 270℃ Fig. 5 W/V VS. lnl/(1-I)

(6)

108      鹿児島大学工学部研究報告 第18号(1976) 1.9 1/rX103, (1/oK) Fig. 6 初期反応速度定数の温度依存性 2.0 225-245oCの直線部分より,活性化エネルギーE= 58.6kcal/mol,頻度因子A- 9.9×1023りmin ・ gが得 られた. 4.緒   言 ソーダライム3gおよびガラス球(粒径1.4mm) 52gよりなる充填層に, 10m01%のフルフラール蒸気 を供結して,反応温度225-270oCでフラン生成反応 を行なわせた. これらの条件における反応熱による温度上昇は最高 3oCで,充填層内部の温度分布は均一であった. 本反応では固体生成物層およびタール層が形成され るので,これらの影響の少い初期反応速度について検 討した. 245oC以下の反応温度において,気相の容積速度V が小さい場合に気膜拡散律速, Ⅴ>21/minの領域では 反応律速,また, 260oC以上の高温では気膜拡散律速 が支配的であった. 初期反応速度の温度依存性は250oC付近を境とし て傾斜が臭っており,反応律速域である低温側の直線 より,次のアレニウス式が求められた. k=9.9XIO23・ exp(-58. 6X 103/RT)1/min ・ g おわりに本実験を行うにあたり,有益な助言を賜っ た渡辺意一教授・高橋武重助教授に対し,感謝の意を 表します. 使用記号 A:頻度因子, 1/min・g Co:フルフラ-ル初濃度, mol/1 E :活性化エネルギー, cal/mol k :化学反応速度定数, 1/min・g R :気体定数, cat/deg・ moI rF :フラソ生成速度, mol/min・g -γFF :フルフラールの反応速度, mol/min・g T:温度, oX V :気相容積速度, 1/min W:ソーダライム充填量, g 参 考 文 献

1)例えは. Christopl-er L Wilson, J・ Chem・ S∝リ 1945, 6ト64.

U. S. Patent. Office, 3, 223, 714

特許公報. 16E311,昭4ト1531

2) C. D. HUrd, A. R. Goldsby and E・ N・ Osbarne・,

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