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「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(I) -地域を基盤としたソーシャルワークの視座-

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(1)Title. 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(I) -地域を基盤としたソーシ ャルワークの視座-. Author(s). 五十嵐, 雅浩. Citation. 北海道教育大学紀要. 人文科学・社会科学編, 57(2): 191-204. Issue Date. 2007-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/849. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(人文科学・社会科学編)第57巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(HumanitiesandSocialSciences)Vol.57,No.2. 平成19年2月 February,2007. 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ) 一地域を基盤としたソーシャルワークの視座−. 五十嵐 雅 浩 北海道教育大学函館枚地域創生研究室. AFrameworkofSocialWorkforCommunityIntervention(I) −ThePerspectiveofCommunitybasedPractice− IGARASHI Masahiro. DepartmentofSocialWork,HakodateCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 概 要 2000年の社会福祉法により,地方自治体における地域福祉の推進と地域福祉システム構築の計画的な策定 が法的な根拠として示された.地方分権一括法を経て地方分権化が進む動向の中で地域を基盤としたソー シャルワークの研究は,岐路についたばかりである.社会福祉法で掲げられた「地域福祉の推進」のあり方 は,住民参加のもとローカル・ガバナンスのあり方と共に,改めて地方自治体の中で,住民と共に確認され ていくことになる.本研究は,「地域福祉の推進」に関するソーシャルワーク研究の枠組みを整理すること を目的に,わが国の政策動向を中心に文献的考察を行っている.その中で地域を基盤としたソーシャルワー ク実践における「目的」と「機能」に注目し考察している.. Keywords:社会福祉法 地域福祉の推進 公私協働 ローカル・ガバナンス ソーシャルワーク. はじめに. 社会福祉基礎構造改革と称され,2000年に戦後 の社会福祉基本法であった社会福祉事業法が,福 祉の分権化と市町村による計画的構築を趣旨とす る社会福祉関係人法を経て,社会福祉法へと改 称・改正されている.昨今の財政的な「自立」が 求められる地方自治体においては,地方分権化に. 向けた新しい地域福祉システム構築の計画的な策 定が求められている.また,同時に新しい地域を. 基盤としたソーシャルワークのあり方が模索され ている.. 本稿ではまず,法的に位置づけられた社会福祉 の理念とその実現のための一つの目的とされる 「地域福祉の推進」について,政策動向に内在化 した公私関係のベクトルに注目し整理する.第2. 191.

(3) 五十嵐 雅 浩. 節では,戦後,わが国の政策における目的概念と. られた.. して捉えられ,実践されてきた地域福祉の動向か. 1994年にわが国の社会保障の全体像と主要施策. ら今日のローカル・ガバナンスの構築を通して求. の進むべき方向とともに介護保険制度導入を視野. められる地域福祉システムのあり方について考察. に入れ「21世紀福祉ビジョンー少子・高齢社会に. する.第3節では,方法論研究の視点から地域福. 向けて−」を報告している.そこでは,はじめて. 祉実践におけるジェネラリスト・ソーシャルワー. 地域福祉との関係から公私協働のあり方が碇起さ. クとケアマネジメントとの関係に焦点を当て理論. れている.21世紀の少子・高齢社会における目指. 研究の動向を概観する.最後に「地域福祉」とい. すべき福祉社会のあり方として,何よりも,生涯. う政策論と方法論との融合が求められる地域を基. を通じて元気である限り,働き,楽しみ,社会に. 盤としたソーシャルワーク研究の課題について. 貢献するという,「自立した個人」の形成を支援. 「目的論」と「機能論」の観点から考察している.. できる地域社会を構築すること.また,自立が困. 難になった場合においては,個人の尊厳に立脚し 1.地域福祉の推進と公私協働 社会福祉法の中で. 「地域福祉」という考え方が,. つつ家族,地域組織,企業,国,地方公共団体等 社会全体で支える「自助・共助・公助」のシステ ムが適切に組み合わされた重層的な福祉構造とし. 法律のなかにはじめて明記された.同じく2000年. ていくことが必要であると提言されている.「自. に施行された介護保険制度の創設とともに社会福. 助・共助・公助」の重層的な地域福祉システムの. 祉基礎構造改革としての最終的な方向性が示さ. 構築を通して個人の自立を基盤とし,国民連帯で. れ,わが国の社会福祉は地方分権に向けた地域福. これを支えるという自立と相互扶助の精神を具体. 祉を軸に展開する時代に入ったといえる.今日,. 化していくこと.そのためには,地域社会がもつ. それぞれの地方自治体では地方分権化に向け,社. 福祉機能を拡充,強化していくことが重要である. 会福祉法の目的の一つとして掲げられた「地域福. と重ねて碇言している.公的な役割については,. 祉の推進」とともに医療・保健・福祉の一体的な. 地域のシステムづくり,必需的なサービスの確保,. 供給システム構築のための計画的な策定が求めら. インフラ整備,人材の養成確保等について中心的. れている.また,今回見直しが行われた介護保険. な役割を果たすことと,住民に身近で気軽に安心. 制度の中では,改めて市町村での公私協働による. して利用できる保健医療福祉に関する総合的相談. 予防も含めた総合的な地域ケアの仕組みづくりが. 体制や,サービスのネットワーク,地域の情報発. 提案され,地域包括支援センターの設置と共に社. 信体制を整備すべきであること.公的部門におけ. 会福祉士の配置が法的に位置づけられている.高. る国と地方の関係については,住民に身近なサー. 齢者領域に限らず地域住民の主体形成をベースと. ビスについては,できるだけ市町村を中心として,. した地域福祉の推進とその実践を担う地域を基盤. 一元的,計画的に実施ができる体制に移行すると. とした新しいソーシャルワークのあり方も模索さ. ともに,福祉面での規制横和を含め,そのための. れる段階にある.. 基盤整備を行うことが必要であるとされている.. わが国の90年代以降,改革期の政策動向を通し. て地方分権化とともに強調されてきたのは,公私. 1996年には国の社会保障関係審議会会長会議が 「社会保障構造改革の方向」を報告している.改. 協働による地域福祉のあり方である.1990年の福. 革の基本的な方向として(1)国民経済との調和と社. 祉関係人法の改正により,人口の高齢化に対応す. 会保障に対する国民の需要への適切な対応,(2)個. べく,それまで法的には位置づけがなされていな. 人の自立を支援する利用者本位の仕組みの重視,. かった在宅福祉サービスが施設福祉サービスを含. (3)公私の適切な役割分担と民間活力の導入の促進. めた市町村への権限委譲という形で分権化が進め. の3点が碇言され,その中でも改めて地方自治体. 192.

(4) 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ). おける公私協働による多元的な供給体制のあり方. 域住民が地域社会を構成する一員として日常生活. が碇言されている.. を営み,社会,経済,文化その他あらゆる分野の. その後,1998年に出された社会福祉基礎構造改. 活動に参加する機会が与えられるように,地域福. 革(中間まとめ)においても,改革の理念として. 祉の推進に努めなければならない」と明記され法. 社会福祉の基礎となるのは,他人を思いやり,お. 律上の「地域福祉」の文言と位置づけが新たに規. 互いを支え,助け合おうとする精神であり,社会. 定され,同法の目的の一つとして掲げられる.. 福祉を作り上げ,支えていくのは全ての国民であ. この規定では,地域福祉の主体を「地域住民,. るとし,このような理念に基づく社会福祉を実現. 社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会. するためには,国及び地方公共団体に社会福祉を. 福祉に関する活動を行う者」とし,福祉サービス. 増進する責務があること.それを前碇としつつ,. の利用者が「福祉サービスを必要とする地域住民」. (1)対等な関係の確立,(2)地域での総合的な支援,. と規定され,これまでは,法律上「理解者」や「協. (3)多様な主体の参入促進,(4)質と効率性の向上,. 力者」でしかなかった「地域住民」の法的位置づ. (5)透明性の確保,(6)公平かつ公正な負担,(7)福祉. けが変更された.この社会福祉法によって,「地. 文化の創造を挙げ,基本的な方向性が提言されて. 域福祉の推進」を目的とすると地域福祉システム. いる.地域福祉と公私関係について見ると,その. 構築に向けた地方自治体による計画的な策定のた. 中では,(7)の「福祉文化の創造」として集約され. めの法的な根拠が整理された.また基本理念であ. ている.社会福祉に対する住民の積極的かつ主体. る,住民一人一人の地域での自立生活を支援する. 的な参加を通じて,福祉に対する関心と理解を深. ために,どのような住民の主体形成1)を基盤とし. めることにより,「自助・共助・公助」を通して,. た公私協働による地域福祉システムを構築してい. 地域に根ざしたそれぞれに個性ある福祉の文化を. くのかという課題が地方自治体に問いかけられて. 創造する必要があると碇言されている.そして. いる.. 2000年の介護保険法制定へとつながり,保険者を. 「地域福祉の推進」の実施においては,市町村. 市町村とした社会福祉サービスにおける分権化が. 社会福祉協議会が改めて「地域福祉の推進を図る. 加速していく.これら一連の社会福祉基礎構造改. ことを目的とする団体」であると法的に位置づけ. 革の最終段階として同年の社会福祉事業法の改. られた.(第109条),また,「地域福祉の推進」を. 称・改正を通した社会福祉法の制定へと連動す. 図るため,新たに市町村が「市町村地域福祉計画」. る.. を(第107条),都道府県が「都道府県地域福祉支 社会福祉法では,社会福祉の目的が「援護,育. 成,または更生の措置を要する者に対し,その独. 立心をそこなうことなく,正常な社会人として生. 援計画」をそれぞれ策定することが明記されてい る(第108条).. この二つの計画は,自治体の策定義務とはなっ. 活できるように援助すること」から「福祉サービ. ていない.しかし,地方分権一括法の制定ととも. スは,個人の尊厳の保持を旨とし,その内容は,. に社会保障制度全体の地方分権化が加速する今日. 福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成. の地方自治体において,地域福祉計画の策定は避. され,又はその有する能力に応じ自立した日常生. けて通れない状況となっている.この地域福祉計. 活を営むことができるように支援するものとし. 画は,これまでの福祉計画とは異なった特徴を. て,良質かつ適切なものでなければならない」と. もっている.介護保険法の制定に先駆けて市町村. なり,また同法第4条では新たに「地域福祉の推. に義務化された老人保健福祉計画の場合,市町村. 進」が「地域住民,社会福祉を目的とする事業を. の地域の実情に即した,具体的な数値目標の設定. 経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者. と,福祉サービスおよびマンパワー等の資源の量. は,相互に協力し,福祉サービスを必要とする地. 的拡大を視野に入れ策定することが求められた.. 193.

(5) 五十嵐 雅 浩. しかし,地域福祉計画では,策定のプロセスと策. なる.とするとそこには,法的に位置づけられた. 定段階において,住民の積極的な参加や分権化に. 「自助」「共助」「公助」の仕組みをみることがで. 向けた地域福祉のビジョンに関する住民相互の認. きる.. 識の共有が重視されている.社会福祉法(第4条). の規定では,「地域福祉の推進に努めなければな. 2.公私関係のベクトルとローカル・ガバナ. らない者」は,第1に,「地域住民」であり,第. ンス. 2に「社会福祉を目的とする事業を経営する者」. という第1種社会福祉事業者と第2種社会福祉事. 社会福祉法で位置づけられた「地域福祉の推進」. 業者のほか,社会福祉事業を経営する立場での市. の考え方は,90年代以降の改革動向を通して法的. 町村や都道府県,国などと,介護保険事業者のよ. に位置づけられ具現化する以前から社会福祉の分. うに協同組合,株式会社,NPOなどの事業を経. 野では目的概念として導入されてきた(井岡,1980. 営する者である.第3に「社会福祉に関する活動. :259).それは戦後,占領軍の主導による日本社. を行う者」としてボランティアや主体的な住民活. 会福祉の近代化・民主化過程で,社会福祉への住. 動等となっている.. 民参加を促進し,社会福祉協議会の設置を通して,. 澤井勝(2005:247−248)は,社会福祉法では. 「地. その達成をめざす機能的方法として地域組織化の. 域福祉の推進」に向け,地域住民に努力義務を課. 手法が取り入れられてきた.そのソーシャルワー. すことで,地域福祉の責任ある主体として位置づ. クの方法としてアメリカのコミュニティ・オーガ. けたのが特徴であるとともに,ボランティアや住. ニゼーションの手法が導入されている(ex.Ross. 民活動などについても地域福祉の担い手として積 極的に位置づけているが,そのボランティアも多. く岡村〉,1967;牧,1971).. その後,高度経済成長を経て,1973年のオイル. くが地域住民であり,地域住民はこの法律で二重. ショックを契機とする国の財政危機が懸念される. に責任ある主体として位置づけられていると分析. 1975年以降の時期まで,コミュニティ構想や地域. する.また,国,都道府県,市町村については第. 再編成の指向が急展開する.そのような政策動向. 6条で,「国及び地方公共団体は,社会福祉を目. の中で1971年,中央社会福祉審議会による「コミュ. 的とする事業を経営する者と協力して,社会福祉. ニティ形成と社会福祉」の答申が出される.そこ. を目的とする事業の広範かつ計画的な実施が図ら. ではコミュニティ・ケアや在宅ケアの発展方策と. れるよう,福祉サービスを提供する体制の確保に. して地域における社会福祉の包括的な展開が検討. 関する施策,福祉サービスの適切な利用の推進に. されていく.井岡勉(1980:262)は,この時期,. 関する施策その他の必要な各般の措置を講じなけ. 国のコミュニティ構想と共に地域福祉が提起・指. ればならない」と定めている条文についても,国. 向されてきた背景を次のように整理している.(1). と地方自治体が福祉サービスの確保についてその. 高度経済政策の諸矛盾の露呈として経済格差や人. 公権力を行使して適切な措置を講じる義務を課. 口流出,社会的な人間関係の希薄化や公害,環境. し,行政責任を明確にしているとされていること.. 問題等々地域住民の生活困難としての貧困化が顕. さらに地方自治体も,事業者であるとともに行政. 在化するなかで,社会福祉の対象が増大し,まさ. 責任を明確にもった公権力,という形で二重に規. に地域住民共通の課題になってきたこと.(2)とり. 定されていると解釈できると述べている.この澤. わけ在宅老人や障害者の福祉課題が,核家族化の. 井の解釈をもとに公私関係を整理してみると,住. 進行=家族機能の低下とともに深刻化してきたこ. 民と福祉活動者,事業者と地方自治体,国と地方. と,しかもそれに対して施設整備が絶対的に不足. 自治体の2著聞は,それぞれ重なり合いながら責. しており,加えて施設収容方式が人権の視点から. 任ある主体と位置づけられ規定されていることに. 問い直されるなかで,在宅福祉対策が緊急課題と. 194.

(6) 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ). なってきたこと.(3)生活・福祉要求の実現をめざ. 地域福祉の推進が現実「安上がり福祉」の方策と. す住民運動や労働運動が急進展するとともに,社. して利用され,公私役割分担の名のもとに,民間. 会福祉協議会活動においても住民連動型の福祉活. への下請け化,ボランティアや住民の「連帯」等. 動が台頭し始め,また市民ボランティア活動が広. の方向が強調される.この時期の地域福祉の推進. がりつつあることに対して,一定の政策的な対応. と公私協働の関係は,家族機能や終身雇用観を前. や方向づけを必要とするに至ったこと,等である.. 提とした企業福利への過度の評価と依存をベース. 1980年代にかけてイギリスのコミュニティ・ケア. とする「私助」に傾斜した協働関係であったとみ. の考え方の影響を受け,全国社会福祉協議会に中. ることができる(松井,2002:195−196).. 央ボランティアセンターの設置,市区町村社協に. 1990年以降,このような国の財政的な危機を背. 奉仕活動センターが設置される.また都道府県社. 景として新自由主義的な福祉ミックスの導入など. 会福祉協議会を中心とする「福祉のまちづくり運. 経済政策とリンクし,公私関係に関する議論が活. 動」や「福祉ネットワークづくり」など在宅福祉. 発化する中,基礎構造改革が進められていく.. の展開を通して地域福祉の推進が図られていく.. 今後の「地域福祉の推進」を通して構築される. この時期,自由主義的な経済システムをベースと. 福祉社会のあり方として,今日,家族機能や終身. した雇用,教育,福祉,医療などへの国家介入と,. 雇用を前碇とした企業福利という基盤自体がゆら. 所得の再分配等による教育や社会保障等への支出. ぐ中で,改革期を通して再編が進む福祉国家と,. が比較的高い国=福祉国家の見直し,もしくは再. 地方分権が進む福祉社会との協働のあり方として. 編としての新しい福祉社会構築へという文脈でイ. も問われている.福祉社会は福社国家による下支. ギリスをはじめとして先進諸国において議論され. えとなる非市場原理に基づく社会保障システムが. ていく.(ex.Robson,1976;Johnson,1987). なければ十分な展開をすることは困難である.ま. 岡本栄一(2002:247)は,多義的でもある福 祉国家の見直しに関するこれらの議論を概観し 「福祉社会」の性格を次のように整理している.. た福祉社会においても,NPOやボランティア団 体による福祉活動等,対人的な活動に伴う,知識. や技術と共に共有されるモラルと「公助」として. (1)国家から地方に権限が委譲される分権社会,(2). のインフラ整備なしに十分な活動を継続していく. 各国で福祉が平等に共有化され,それが国際化・. ことはできない(杉岡,1998:44−46).したがっ. 世界化していくような社会,(3)物質的な保障のみ. て,「福祉国家と福祉社会」の協働を前碇とした,. ならず,生活の質(QOL)が追求されるような. 地域福祉の推進における公私協働のシステムもそ. 社会,(4)多元的な価値の容認とそれにもとづく多. の延長上に位置づけられる必要があると考えるこ. 元的なセクターが参画する社会,(5)ボランティア. とができる(武川,2006:151−165).. 活動など市民参加が活発化するような社会,であ. 昨今の障害者自立支援法の制定や介護保険法の 改正等にみるように利用者の応益負担への転換が. る. この「地方分権化」「/トさな政府」「多元化」「民. 進められる中で経済的な負担から福祉サービスの. 営化」といった文脈で議論された福祉社会論の流. 利用を削ることを余儀なくされる場合等も懸念さ. れを受けて,オイルショック以後のわが国の財政. れる.国民は,ますます経済市場の荒波に直接さ. 的危機の状況が叫ばれる.そして危機回避策とし. らされ,リスクと自己責任のもとで「非市場原理」. て掲げられたのが「福祉見直し論」「日本型福祉. に支えられたセーフティ・ネットの機能は弱体化. 社会論」である.この「日本型福祉社会論」は,. していく危険性がある.それは,改革を通して再. 経済計画の中に位置づけられ,在宅福祉や地域福. 編が進む福祉国家体制と共に分権化した地域福祉. 祉の推進は住民の「負担と責任」の増大を要件と. のシステムとしてのセーフティ・ネットの重要性. して提言される.ある意味で,在宅福祉の展開や. とともに,地方自治体における「公助」の責任を. 195.

(7) 五十嵐 雅 浩. どのように明確にしていくのかという問題とも関. ることができる.しかし,昨今では,公的な支援. 係してくる.. を受けた住民活動としての訪問介護サービス等,. 松井二郎(2002:204−206)は,1990年代以降,. ボランティア団体が担うフォーマルなサービスや. 新自由主義的な福祉ミックスの導入が進められ,. 公的な支援による嘱託の有償ボランティアなど,. 社会福祉の領域における支配原理であった「非市. 公私の「協働」のあり方を通して,また「公共性」. 場原理」を「市場原理」をおきかえていくという. の確認を通しての位置づけが必要になってきてい. 社会福祉の領域への「市場原理」の導入について. る.. 経済の領域と社会福祉の領域との間の境界線をと. 近年,地方分権と福祉社会論の延長として,こ. り払い,経済の領域と社会福祉の領域のボーダレ. れまで福祉や雇用の領域において基軸的な役割を. ス化は,社会福祉の固有性とアイデンティティの. 果たしてきた福祉国家体制の再編動向を通して市. 喪失につながる問題でもあると指摘する.また右. 場原理主義的なガバナンス像へのオルタナティブ. 田紀久恵(2005:13−17)は,今日,地域福祉の. の可能性としてのソーシャル・ガバナンス(社会. 推進を掲げる福祉行政の動向を通して,その安易. 的な共治)のあり方が論点となってきている(宮. さや危険性がしばしば批判される公私協働のあり. 本,2005:5).. 方について,地方自治体において基礎となる原理. ガバナンス論の視座から,桧井二郎(2002:211). の確認が不可欠であること.また公私協働をふく. は社会的公共空間の形成としての「市民型福祉」. めた総体としての地域福祉実践は,公共的営為の. の概念を用い,次のように述べている.「自由な. 一部であり,それゆえに,地域福祉の概念にはガ. 市場と市場原理を優先させた『市場福祉主義』で. バナンス論としての新たな「公共」の構築が重要. もなければ,また集権的システムとしての『国家. であると指摘している.武智秀之(1996:20ト202). 福祉主義』でもない.市民型福祉とは,これまで. は,「公共性」の概念について,供給側から公私. 主従関係(上下関係)にあった中央政府と地方政. 関係を考えるのではなく需要側から考えるなら. 府との関係を対等な協力関係に改め,中央政府は. ば,公共性とは機構の問題ではなくむしろ,共通. 全国民を対象とするナショナル・ミニマムの計. 関心事の発見,共通空間の形成,公開度の高さ,. 画・実現の責任を担い,地方自治体は市民の生活. に存在していること.また機構,所有,雇用,規. にもっとも近い生活圏を拠点にして,市民との対. 制範囲,社会的意思,公開度のうち,どの次元を. 話と参加にもとづきながら,セーフティ・ネット. 重視するかで公共の意味は異なってくる,とその. のシビル・ミニマムのための総合政策の計画・実. 多次元性について説明している.地域福祉実践に. 現の責任を担うことを意味する.」そして,多様. おける公私関係についても,その主体,範囲など. なサービス供給主体(地方政府,社会福祉法人,. についていくつかの基本的枠組みが考えられる.. 非営利組織,市民団体,民間企業,市民)の間に. 地域を基盤としたソーシャルワークもしくは,地. 対等な協力関係を構築しながら,社会的公共空間. 域福祉実践におけるフォーマル(公的)やイン. としての市民型福祉を形成していくことが今日求. フォーマル(非公的)という区分では,法制度の. められていると述べている.. 基づいた行政や福祉サービスをフォーマルな福祉. 分権化を通した各地方自治体ごとの新しい地域. サービスと捉え,家族機能を含め近隣支援や対人. 福祉システムの実現のためには,自治体行政の透. 的な生活支援を伴う様々な住民相互の営みをイン. 明性,行政の執行過程を担う住民活動,その住民. フォーマルな支援,または,サービスであると見. による政策評価など,情報公開を通した「参加」. ることもできる.また直接的な生活支援の活動で. ないし「参画」を促進し,「行政の過度の市場化」. なくとも,多様に存在する住民主体の地域活動な. を「説明責任」の確立によってコントロールでき. どもインフォーマルな社会資源であると位置づけ. る,「協働の仕組み」が追求される必要がある(澤. 196.

(8) 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ). 井,2005:253).ゆえに地域福祉計画策走プロセ. ケアを通して自立生活支援を行うという考え方が. スを通して行われる行政と住民との協働作業は,. 主流となってきている.今日,そのチーム実践の. 住民のエンパワメントを通じて地域社会を再構築. あり方としても問われるケアマネジメントとソー. し,行政と住民とが協力しつつ地域福祉システム. シャルワークとの関係に焦点を当て,理論研究の. という新しい公共空間をつくることをめざすとい. 視点から概観する.. う意味においてローカル・ガバナンスの実現に向 けた試金石でもあるといえる.(武川,2006:7). 主にアメリカで整理されてきたソーシャルワー ク理論においては,貧困対策を源流とした社会背. 地方分権化が進む地域福祉実践は,「福祉」の. 景のもと専門職としての方法論確立に向け,問題. 法制度や地方自治体における医療・保健・福祉等. 設定の領域区分に応じた問題の明確化とその解決. の連携システムとしての実践枠組みの再構築とい. を指向する伝統的三分法(ケースワーク,グルー. う作業から敷術し,自治に係る司法,行政,経済. プワーク,コミュニティ・オーガニゼイション). の問題を含め,そこではローカル・ガバナンスの. を用いて理論化が行われてきた.そこでは歴史的. あり方に関する議論と連動する視座が自ずと求め. に議論されてきた「人」と「環境」のどちらに問. られてくる.今後の地方自治体による「公助」と. 題を設定して介入すべきなのかという議論ととも. してのインフラ整備の問題等に伴う過度な市場化. に,その包括的な理論モデルは構築可能であるの. やボランティア活動などのインフォーマル資源へ. か,という理論的な命題としても議論されてきた. の過度な期待への懸念等,「自助」「共助」「公助」. (久保,2002:142−162).1970年代以降のその統. における関係性のベクトルをも協議の指標とでき. 合化指向からソーシャルワークの「共通基盤」に. る地域福祉の仕組みづくりが求められているとも. 関する論議を経て,生態学などの視座を導入し,. いえる.. 予定調和的な循環系として「人一環境」システム を捉える等,理論的な統合化の試みが続けられて. 3.地域を基盤とするソーシャルワークと公 私協働. きた.その「人一環境」の全体的視野から,多様. な社会・環境システムとの交互作用に焦点を当て たシステム指向のメタ方法論がジェネラリスト・. 地方自治体において「自助」「共助」「公助」の. ソーシャルワークである(太田,1998:4−10;秋. 関係性の整理や地域福祉システムの構築とともに. 山,2002:163−190).このようなシステム指向の. 求められているのは,直接,住民とのかかわりを. 理論化に対しては,時間軸を止めることでシステ. 通して,その実践を担う地域を基盤としたソー. ム間の分析の精度が増すという意味において利用. シャルワークのあり方でもある.今回の介護保険. 者の生活のもつ「時間性」や「個人の歴史性」を. 法改正では,地域包括支援センターの創設ととも. 捉えられない.また,さまざまな社会システム間. にソーシャルワーカー(社会福祉士)の設置が保. で利用者の適合・不適合の状況を分析するという. 健師,介護支援専門員と共に法的に義務づけられ. 視座では「権利性」を捉える視点が弱いという指. た.. 摘もされてもきた(佐藤,2001:172−181).その わが国の公的な福祉制度を通して実践される. 後,システム指向を基盤としながらも差別や偏見. ソーシャルワークの仕組みにおいては,高齢者領. 等の状況から抑止的な社会状況の中で本来もつ利. 域に限らず利用者のためのケアマネジメントの手. 用者の潜在的な可能性が発揮されていない状態に. 法を通した個別支援を軸に構成されてきている.. 注目し,その開放を促すことを重視した介入を行. そこでは地域での多彩な住民活動やNPO等の社. うエンパワメント(Empowerment)の概念を用. 会資源を有効に活かせるよう,その他のソーシャ. いた方法論.また従来の援助仮説では,社会の中. ルワークの方法を駆使し連携を保ち包括的な地域. で逸脱,不適合,または,個人の病理に「問題」. 197.

(9) 五十嵐 雅 浩. を設定していたが,逆に人間の可能性や長所に焦. が整理され公的サービスが徐々に増える中で前述. 点を当てアセスメントを行い,利用者に対しマイ. のジェネラリストとしての多様なソーシャルワー. ナスのレッテルを貼らずに長所を生かした問題解. クの方法の中の主要な手法として位置づけが認識. 決を図るストレングス(Strength)の概念を用い. されるようになっていく(白澤,1991:19−23).. た方法論,また,ポストモダンの現象学的認識論. イギリスにおいは,地方分権を推し進める政策. に基づいて利用者の「歴史性」を当事者間の「語. 動向の中で1970年「地方自治体社会サービス法」. り(narrative)」や「物語(story)」を通して現. により在宅福祉サービスの整備発展が進められ,. 実構成される社会プロセスとして捉え援助を組み. 1982年に「ソーシャルワーカー:役割と任務」に. 立てる方法論も整理されてきた(ex.野口,1995. 関するバークレイ報告書が出される.そこでは,. :28−34;久保,1995:2ト27;小桧,1996:. 伝統的なケースワーク等を主流とする方法とは異. 46−55).しかし,伝統的な三分法の方法も実践さ. なるコミュニティ・ソーシャルワークの方法が打. れる中で,それぞれが学際的に異なる科学を取り. ち出され議論が活発化する.その後の1988年のグ. 込みながら理論化してきた歴史的背景もあるこ. リフィス報告書における,「コミュニティ・ケア. と.またジェネラリスト・ソーシャルワークの場. :活動の指針」へとつながり,分権化を通した社. 合,「人一環境」という広範な視座をもつがゆえ. 会サービス部によるパッチシステムといわれる小. に問題解決過程に必要な援助システムの枠組み. 地域を基盤としたソーシャルワークの方法が模索. (ミクロ・メゾ・マクロなど)を柔軟に捉え,役. されていく(ex.Hadley他1987).そこではジェ. 割や機能に応じて専門的な知識や技術を使い分け. ネラリストとしてのコミュニティ・ソーシャル. なければならない.その様な実践の多様さゆえに,. ワークが実践される中,ニーズとサービス・資源. 統合的に把握するのが難しいという実践的な課題. との仲介・調整に焦点を当てるケアマネジメント. も存在する.(ex.Johnson,2001). 一方,アメリカにおいて,これらのソーシャル. (イギリスでは人権の視点からケア)の方法が核 となりチームでの実践の方法が各地域ごとで模索. ワーク理論の構築とは別の文脈で1970年代以降,. されていく.1990年には,国民保健サービス及び. 政府の推進する政策動向の中でケースマネジメン. コミュニティ・ケア法によって法的に制度化され. トの手法が開発される.そこでは,脱施設化や脱. 自治体の社会サービス部が実施する高齢者や障害. 長期入院化の政策として進められ,地域で分断さ. 者を対象としてケアマネジメントを主としたソー. れている様々な社会資源としての民間サービスや. シャルワークが整理されていく(ex.payne. 医療機関等を効果的,効率的に結び供給していく. 1995).周知のようにわが国においても,同様に. システムの構築と,そのシステムのもとでのケー. 2000年以降,介護保険制度創設の際にケースマネ. スマネジメントによる諸サービスの調整・仲介と. ジメントの方法が組み込まれケアマネジメントと. いうサービスの碇供方法が実践されていく.具体. して方法論が整理された.今日では,高齢者領域. 的には,地域生活を送るために長期にわたって多. に限らず,個別の社会生活ニーズに応じた包括的. 様なサービスを必要とする人々のために,基礎的. な地域生活支援を実践するための手法としてケア. な社会生活ニーズのアセスメントとサービス利用. マネジメントが用いられている.. 計画の作成,計画に基づいたサービスの仲介・調 整を行うというものである.. 2000年にIFSW(国際ソーシャルワーカー連 盟)総会で採択された国際的なソーシャルワーク. ソーシャルワークとの関係においては,1970年. の定義が改めて碇起された.「ソーシャルワーク. 代の後半以降,ソーシャルワーク概念枠組みの中. 専門職は,人間の福利(ウエルビーイング)の増. でのケースマネジメントの位置づけに閲し議論さ. 進をめざして,社会の変革を進め,人間関係にお. れるようになる.徐々にその実践における有効性. ける問題解決を図り,人びとのエンパワメントと. 198.

(10) 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ). 開放を促していく.ソーシャルワークは,人間の. きるという状況にはなかった.今後は出来る限り. 行動と社会システムに関する理論を利用して,人. 無理なく在宅で生活を続け,必要に応じて地域の. びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入す. 中で柔軟に福祉施設等の利用を行い,身近な地域. る.人権と社会正義の原理は,ソーシャルワーク. 生活を支援できる多様な地域包括支援サービスの. の拠り所とする基盤である.」この定義でも示さ. 充実が求められている.また今回の介護保険法改. れているように今日のソーシャルワーカーは,「人. 正の趣旨にも見られるように,地方自治体の責任. 一環境」を包括的に捉え実践するジェネラリスト. のもとでの自立生活支援サービスの充実として. としてのソーシャルワークが求められているとい. 「予防」をも地域の中で行っていこうとする地域. える.そこでは,ケースマネジメントの方法も含. 福祉の考え方に変わってきている.これまで措置. め,個人・家族,集団,組織,地域,国の制度政. を中心とする社会福祉サービスにおいては,サー. 策等のミクロ・メゾ・マクロといった対象システ. ビス利用ができるかどうかという判断,決定と自. ムのサイズにとらわれることなく,問題やニーズ. 立生活支援を目的とした地域を基盤としたソー. の包括的把握にもとづくアセスメントの視点と介. シャルワークとは必ずしも連動されず,ある意味. 入を行うことでもある.また前述したようにソー. では法的な措置という制約のなかで福祉施設や機. シャルワーカーの立場や課題に応じて多様な役割. 関等の裁量に任されてきたともいえる.. と機能2)を担い,必要な問題解決プロセスを見つ. 介護保険制度を利用したケアマネジメントにお. け出し歴史的に蓄積されてきた多様な技術・技. いては,法制度として利用できる介護(予防)サー. 法・アプローチを柔軟に使いこなすことが要求さ. ビスというフォーマルな社会資源をどう活用する. れている.これら諸外国が先行するソーシャル. のかということがまず基本となる.その上で,利. ワークの実践状況や理論研究の動向を踏まえ,わ. 用者の意向や必要性に応じて住民のボランティア. が国独自の風土と共に法制度の枠組みを通した. 活動など地域の中で行われている相互支援の関わ. ソーシャルワーク実践をもとに理論研究が行われ. りなどの多様なインフォーマルな社会資源を視野. てきた.. に入れて個別支援のプランが立てられる.そこで. 今日,社会福祉法の理念でもある,住み慣れた. は,介護保険等のケアマネジメントを通して情報. 地域での自立生活支援のあり方を考えた場合,個. 提供でき,必要に応じて利用者が活用できるイン. 別支援を軸に,これまで社会福祉協議会等が担っ. フォーマルな社会資源との豊富なつながりをもっ. てきたコミュニティ・オーガニゼーション(又は. ているという前碇がなければ,利用者の選択肢と. コミュニティワーク)をも包含すること.また地. して情報碇供できない.また,インフォーマル資. 域の中での多様な住民活動やボランティア活動等. 源との有機的なつながり以前に,地域によっては,. も調整・仲介し,利用者の意向に応じてそれらを. 利用できるインフォーマルな社会資源が不足して. 活用し,法制度化されていない福祉活動をも視野. いたり,表面化していなかったりする場合もある.. に入れ介入すること.そのような地域の中で「人. そのようなケアマネジメントの手法だけでは対応. 一環境」を視野に入れ実践できる,地域を基盤と. できない,個別から地域までの多様な課題に対し. したジェネラリストとしてのソーシャルワーク実. 介入できるソーシャルワークの総体としての実践. 践が求められているといえる.これまでソーシャ. 方法が求められる.そこでは拠って立つソーシャ. ルワークの状況としては,主に高度経済成長期を. ルワーカーの立場や役割に応じ地域を基盤とした. 通して福祉施設の充実という形態を通して発展し. 方法論として整理していかなければならない.ま. てきた.しかし従来,入所型の福祉施設は立地条. たそのような個別支援と連動する地域を基盤とし. 件等,地域による偏在がみられ,必ずしも住み慣. たソーシャルワークを行うチームアプローチの方. れた身近な地域でより専門的なサービスを碇供で. 法やソーシャルワーカーと連携する医療や保健領. 199.

(11) 五十嵐 雅 浩. 域などの他職種とのチームマネジメントのあり方. ループの活動など社会福祉の問題を通じた住民活. としても問われている.. 動,ボランティアやNPO等による多彩な活動が 新しいコミュニティ形成を通して展開されて来て. まとめにかえて一今後の課題 (1)ソーシャルワークと地域の「基盤」. ケアマネジメントを軸として地域を基盤とした. いる.. これらの活動が,地域福祉に果たす役割ととも にこれらの福祉コミュニティの解釈については,. 岡村重夫(1974:65−101)によって,1970年代か. ソーシャルワークをどのように展開するのかとい. ら地域福祉を推進する住民の組織化活動の目的と. う問題は,ジェネラリストとしてのソーシャル. して説明されてきた.今日では,老人福祉施設協. ワーカーが,福祉コミュニティと共に多様な地域. 議会のような職能組織やネットワークとして解釈. 活動とどのように関わりをもち,どのような連携. される場合もあるが,一般にボランティア活動な. を図る必要があるのかというソーシャルワークと. ど福祉の問題を共通関心事として形成されるコ. しての「機能」と「目的」の問題でもある.これ. ミュニティの総称として使われ,地理的な範域を. までの地方自治体でのローカル・ガバナンスの実. 単位とし活動する集合体としての地理的コミュニ. 現という文脈から見てきた「地域福祉の推進」を. ティまたは,共通の興味,関心のもとで活動し点. 通して,今後の地域を基盤としたソーシャルワー. 在する集合体としての機能的コミュニティと基本. クの方法における目的論としての課題を考えてみ. 的には区別なく,広く解釈されている.ここで改. たい.. めて岡村による「福祉コミュニティ」の解釈とそ. 阿部志郎(1999:32)は,「新しい時代は,ボ ランティア活動の振興に期待するするとともにボ. の機能と役割に注目してみたい. 岡村は,「福祉コミュニティ」の構成員は,人. ランタリズムの再評価,さらに民間独自の領域と. 権意識と生活主体者としての自覚をもった構成員. 責任,NPO理念,市民活動の方向性,公私の選. であること.またその活動では,福祉サービスを. 択と役割分担の問題の以前に,憲法八九条を含め. 必要とする対象者とサービス提供機関・施設・団. て,公私関係を思想史的に検討し,その限界を超. 体との共同討議の場であり,そこから地域社会に. えようとする努力が必要ではないか」と述べ,そ. おける社会福祉サービスの欠陥を指摘することが. れがマイノリティに対する社会福祉の姿勢と立場. できるし,また社会福祉以外の専門家集団とも協. を明らかにする途であるとし,実践思想としての. 力して社会福祉以外の専門分化的制度の改善の必. あり方を再確認することの重要性を指摘する.. 要を指摘し,要求する場でもあるということ.加. また吉田久一(1990:289)は,歴史研究の立. えて「福祉コミュニティ」は,公共機関が実施し. 場から,公私関係における「協働」と「分離」の. ない福祉サービスを一時的にこれに代って実施す. 関係性を取り上げ,日本人の国民的な特質や思想. る機能をもっているので,社会生活上の不利条件. 基盤の視座を含め歴史的な展望を通して日本では. をもつ者が,地域社会において少数者であるため. その関係が定立しにくいと述べ,公私の「協働」. に無視されるような社会的状況においては,自分. や「緊張」,むしろ両者の「緊張」を通じての国. の生活を守るために団結し,かれらの利益を代弁. 民的「協働」が合っていると述べている.. する者と協力して,生活者としての自己を貫徹す. 昨今,地方自治体における地域福祉計画の策定,. るための機構として,「福祉コミュニティ」は不. 自然災害への予防対策や介護保険法の改正等々の. 可欠のものでなければならないと述べている.さ. 行政施策の展開などを背景としながら,一人暮ら. らに一般的な地域コミュニティが成立していない. しの高齢者の見守り,子育て問題や虐待予防,障. ような地域社会状況においてこそ,このような「福. 害をもつ人の地域生活上の支援,セルフヘルプグ. 祉コミュニティ」は必要であるとも述べている.. 200.

(12) 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ). これまで見てきた国の改革期を通した公私協働. のあり方を提言する政策動向でもわかるように, 「公助」の役割や機能縮小が進むのに対して住民. の思想的な背景を整理している.さらにその く共 生〉と く共同〉の関係性について,「く共生〉と く共. 同〉 は少なくとも現代の人間社会に関しては,相. の支え合いとしての「自助」の重要性が強調され. 互補完的な理念といえる.共同的関係が同質化を. てきている.「共助」のあり方は供給主体の「多. 強要するように嬢小化していく場合には,く共生〉. 元化」の文脈の問題でもあるが,ある意味で地方. はむしろ積極的な対抗理念となり,他方,〈共生〉. 自治体における公私の責任の明確化と共に地域住. が赤裸々な く生存競争〉 を隠蔽するものになるの. 民に課せられた課題でもある.国が示す地域にお. に対しては,く共同〉が対抗理念となるという仕. ける「福祉文化」の醸成という文脈で語られる主. 方で,相互に補完しあう必要がある.」と述べて. 張は,住民相互の価値判断にかかわる主張でもあ. いる.. り,政治的な行為でもある.そこでは,ともする. ソーシャルワーカーが地域との関わりをもつと. と地域福祉計画策走等の動向の中でも,今日緊縮. いうことは,地域に存在する多様に張り巡らされ. が迫られる地方財政の中でフォーマルなサービス. た多様な「価値」を尊重しつつ,その関係性の中. の補完的な位置づけでインフォーマルな社会資源. に分け入り「福祉コミュニティ」という「共生」. の確保という視点から福祉コミュニティ形成の重. と「共同」の価値を築いていくことでもある.地. 要性が強調され議論されてしまう可能性も否定で. 域を基盤とするソーシャルワークにおいては,単. きない.それぞれ地域の中には,固有に存在する. に多様な社会資源との関わりとして供給側の視座. 多種多様な住民相互のつながりやコミュニティが. から福祉コミュニティの必要性を考えるのではな. もつ「多様な価値」が存在する.そこでは,潜在. く,地域の「基盤」そのものをよく見つめ直すと. 的に存在する差別・偏見・因習的なしがらみ等も. ともに地域とのかかわりにおける実践的な目的を. 含めて暗黙に習慣化された固有の「価値」として. 思想的な基盤をも含めて明確にしていくことが求. も存在する.地方自治体や公的な福祉サービスに. められる.その上でソーシャルワーカーとして求. 対する要求や積極的な共同討議を行う役割も担う. められる多様な機能や役割に応じた実践の方法を. こと.さらに差別や偏見にさらされることの多い. 整理していかなければならない.. 地域の中でマイノリティである人たちとの積極的 な共生のあり方をも問う,岡村の「福祉コミュニ. (2)地域を基盤としたソーシャルワークのもつ視. ティ」形成の考え方は今日でもなお,その重要性. 座. は増している.それは,前節において阿部や吉田. 地域を基盤とした方法論を考える上でもう一方. も述べている公私協働における「緊張感」や「批 判性」を構築することでもあり,またわが国や地. の軸は,その機能論としての課題である.. 副田あけみ(1998:50−51)は,ケースマネジ. 域の歴史性を踏まえ,その思想基盤をも考慮する. メントの方法を目的によって二つに分類してい. 必要がある.「自助」として表現される住民相互. る.一つは費用効率の高いサービス供給管理シス. の支援活動への理解においても,それは必要にな. テムの構築・維持を主たる目的とし,ケースマネ. る.. ジャーがサービスの利用を調整・管理する「シス 高出真治(1999:62)は,「生活問題の発生,. テム指向モデル」と,利用者のサービス利用の権. また援助において く共生〉 を考えることは,それ. 利の実現を主たる目的とし,生活全般にわたって. ぞれの側面にかかわる二つの重要な点があると. 必要な諸サービスの調整・仲介および権利擁護活. し,共生が必要な背景として,その反対の状況で. 動を含む多様な援助活動をケースマネジャーに期. ある差別・排除の問題であり,そしてもう一つは,. 待する「利用者指向モデル」である.今日,介護. 援助にとって必要となる共同である」と述べ,そ. 保険下におけるケアマネジメントでは,要介護度. 201.

(13) 五十嵐 雅 浩. に応じて使えるサービスの種類や供給量を厳格に. 論を構築することができるのかという問題が課さ. 定め,利用料の一部負担に加え,設定枠を超える. れている.また実際の方法論として,その二つの. 場合は,全額自己負担となる.たいていの場合,. 視座を含めたアセスメントや評価の方法など具体. 利用者とケアマネジャーがその枠の範囲内でケア. 的な方法論のプロセスとしても整理していかなけ. プランを作成することが求められる.これにより,. ればならない.. 介護保険サービス全体を効果的・効率的にマネジ. 前述で概要に触れたアメリカにおけるソーシャ. メントすることが,潜在的に課せられているとも. ルワーク研究においても,1970年代以降「人一環. いえる.ゆえに「利用者指向モデル」を目指すも. 境」を視野に入れた統合的な方法の検討が今日も. 現実には,「システム指向モデル」のケースマネ. 続けられてきている.特に多民族国家でもあるア. ジメントを行わざる得ない現状でもある(副田ほ. メリカ社会において,地域社会の中に組み込まれ. か,2004:49−53).しかし,なんらかの生活支援. た人種的な差別や偏見等による抑圧的な権力構造. を必要としている人の問題は,環境との関わりの. などがマイノリティの人たちの社会生活に及ぼす. 中でより個別的であり,多様化した生活への意向. 影響等,システム指向のもつ社会システム内での. とともに地域の中での固有の関係性のもとで営む. 予定調和的適合からの逸脱というエコロジカルな. 社会的な生活や地域の生活文化をも視野に入れな. 視野からでは確認できない「環境の中の生活」や. ければならない.それは,今日のケアマネジメン. 民族的な生活文化の差異をもつ固有の「環境の中. トの手法を軸とするジュネリックなソーシャル. の生活」の影響等,不可視な問題や事象が存在す. ワークの方法において,それら利用者の地域生活. る(Norton,1993:82).そのような当事者の固. という「環境」を視野に入れ実践することの可能. 有の社会生活の事象に焦点を当て現象学や文化人. 性を問うことでもある.そこでは,個別支援を通. 類学等で構築されてきた英知や視座を援用し,環. したケアマネジメントを含む延長線上でその他の. 境との文脈的認識を通して援助を行っていく方法. ソーシャルワークの方法を用いるのか,もしくは. の構築も行われてきた.そのような検討の延長線. ケアマネジメントとその他のソーシャルワークが. 上に今日,前述の定義にも位置づけられた「エン. 併行もしく別の視座をもつ実践として連携を図る. パワメント」の視座や「ストレングス」,ポスト・. のかという協働のあり方でもある.. モダンの視座などが方法論として整理され構築さ. 前述したように介護保険下におけるケアマネジ メントでは個人のサービスに対する多様なニーズ. れてきている.. わが国においても,その実践の方法が問われて. に対し,原則として,その平等性や客観性を重視. いる市町村社会福祉協議会や地域包括支援セン. する立場からの「実質的」な基準を設定すること. ターにおけるケアマネジメントと連動する地域を. は,難しい.自ずと「形式的」基準を目安にする. 基盤としたソーシャルワークの方法論等,法制度. ことが求められる.言うなれば,方法論において. に先行する形で構築されてきた地域に根ざす独自. 中立性を維持できる立場からの理論過程と共に形. の実践や方法が整理されてきている(ex.大橋. 式的視座が必要となる.一方,利用者の自己実現. 他,2006)そのような,今日までに蓄積されてき. に根ざす個人の志向性や歴史性を考慮する場合,. ている地域を基盤としたソーシャルワークの機能. そこでは,ソーシャルワーカーとの関係性を通し. 論としての具体的なプロセス研究については次塙. て碇供されるサービスや支援の実質的な視座が求. での課題としたい.. められる.. 地域を基盤としたソーシャルワークの方法論に おいても,この二つの視座をもつ実践をどのよう に機能的につなぎ合わせ,包括した体系をもつ理. 202. 註 1)岡村(1974:31−41)は,人間の社会的関係の中での.

(14) 「地域福祉の推進」に関する方法論的検討(Ⅰ). 生活主体認識論を基盤に据え地域福祉概念を構築して いる.右田(2005:47−50)は,岡村の生活主体認識に 加え,権利主体認識と生存主体認識の三要素と捉え住. e秒Unwi1Ltd(=辻清明・星野信也訳(1980)『福祉 国家と福祉社会〈幻想と現実〉』東京大学出版会 ・Johnson,N.(1987)The WbL7おreStatein Transition (=青木郁夫・山本隆訳(1993)『福祉国家のゆくえ〈福. 民の主体性を啓理している.また大橋(1999:93−105) は,地域福祉の住民主体形成を基盤とする福祉教育論. 祉多元主義の諸問題〉』法律文化社 ・岡本栄一(2002)「21世紀福祉社会とボランタリズム」. を整理している. 2)たとえば太田・秋山(1999:155−200)の整理では,. 相談援助者(Conferee)・支援者(Enabler)・弁護者 (Adovocator)・管理者(Manager)・保護者 (Guardian)・仲介者(Broker)調停者(Mediater). ネットワーカー(Networker)ケースマネジャー (CaseManeger)エデュケーター(Educator)である. また,副田(2005:151)は介入方法として[Ⅰ直凛サー ビス提供](丑相談面凛,カウンセリング(影待定のアプ. ローチを用いたカウンセリング・臨床ケースワーク③ グループワーク④教育指導[Ⅱサービス・資源の結合] ①サービスや資源の伸介,リファーナル②ケースマネ. 阿部志郎・石田紀久恵・宮田和明・松井二郎編『戦後 社会福祉の総括と二一世紀への展望 〈Ⅱ思想と理論〉』 ドメス出版 243−272 ・松井二郎(2002)「社会福祉再編成期における社会福祉. 理論の課題」阿部志郎・石田紀久恵・宮田和明・松井 二郎編『戦後社会福祉の総括と二一世紀への展望 〈Ⅱ 思想と理論〉』ドメス出版159−217 ・武川止吾(2006)『地域福祉の主流化〈福祉国家と市民. 社会Ⅲ〉』法律文化社 ・真田是(1997)『地域福祉と社会福祉協議会』かもがわ. 出版. ジメント,サービス調整③調停④個別権利擁護,代弁. ・阿部志郎(1999)「戦後社会福祉の総括 〈思想史的立場. 活動[Ⅲサービス碇供システムの改善・強化]①組織. からの反省と課題」一番ヶ瀬康子・高島進・高田真治・. 分析②サービス碇供方法改善・強化の計画と実施③. 京極高宣『戦後社会福祉の総括と二一世紀への展望〈Ⅰ. チームワーク,職種間協働,ネットワーキング④コン. 総括と展望〉ドメス出版15−38. サルテーション[Ⅳサービス・資源開発](手サービス・. プログラム開発②地域におけるプログラム計画③政 策・運営手順の改善・開発④権利擁護運動,と整理し. ・吉田久一(1990)民間社会事業の系譜 社会保障研究 所(1992)『リーディング日本の社会保障4〈社会福祉〉』 有斐閣 269−289 ・杉岡直人(1998)「新たな社会福祉サービス供給組織と. ている.. ボランティア活動〈NPO法案をめぐる動きと課題〉」『社 会福祉研究』 No.7140−46 引用文献 ・岡村重夫(1974)『地域福祉論』光生館 ・大橋謙策(1999)『地域福祉』放送大学教育振興会 ・石田紀久恵(2005)『自治型地域福祉の理論』ミネルヴァ. 書房 ・武川正吾(1996)「社会政策における参加」社会保障. ・宮本太郎(2005)「ソーシャル・ガバナンス 〈その構造. と展開〉」 山口二郎・宮本太郎・坪郷賓編著『ポスト 福祉国家とソーシャル・ガバナンス』ミネルヴァ書房 5. ・佐藤豊道(2001)『ジェネラリスト・ソーシャルワーク 研究〈人間:環境:時間:空間の交互作用〉』川島書店 ・久保紘章(2002)『社会福祉実践方法と人と環境への視. 研究所『社会福祉における市民参加』東京大学出版. 野』仲村優一・窪田暁子・岡本民夫・太田義弘編『戦. 737. 後社会福祉の総括と二一世紀への展望 〈Ⅳ実践方法と. ・澤井勝(2005)ガバナンス時代と地域福祉 武川正吾 編(2005)『地域福祉計画 〈ガバナンス時代の社会福祉 計画〉有斐閣アルマ 237−258 ・山本主税・川上富雄編(2003)『地域福祉時代の社会福. 祉協議会』中央法規 ・Ross,MG.(1967)Communi&07mnizationPrinciPle, rゐgo叩〟〃dP用Cfオcゼ(=岡村重夫訳(1968)『コミュ ニティ・オーガニゼーション,原則,理論および実際』 全国社会福祉協議会). ・牧賢一(1971)『コミュニティ・オーガニゼーション概. 論』全国社会福祉協議会 ・井岡勉「地域福祉論の課題」 嶋田啓一郎編(1980)『社 会福祉の思想と理論』ミネルヴァ書房 257−280. ・Robson,W.A.(1976)肋LhreSiaieAnd肋Lf21reSoci−. 援助技術〉』ドメス出版142−162 ・太田義弘(1998)「ジェネラリスト・ソーシャルワーク の意義と課題」『ソーシャルワーク研究』Vol.24No.1 相川書房4−10 ・秋山新二(2002)「社会福祉実践モデルとアプローチの. 変遷」仲村優一・窪田暁子・岡本民夫・太田義弘編『戦 後社会福祉の総括と二一世紀への展望 〈Ⅳ実践方法と 援助技術〉』ドメス出版163−190 ・野口裕二(1995)「構成主義アプローチーポストモダン・. ソーシャルワークの可能性」『ソーシャルワーク研究』 Vol.21No.3相川書房28−34 ・久保美紀(1995)「ソーシャルワークにおける Empowcrmcnt概念の検討−pOWCrとの関連を中心 に」『ソーシャルワーク研究』Vol.21No.2相川書房. 203.

(15) 五十嵐 雅 浩 〈バークレイ委員会報告〉』全国社会福祉協議会. 21−27. ・小松源助(1996)「ソーシャルワーク実践におけるスト. CommunityCareAgendaForAction(1988)〈ARe−. レングス視点の特質とその展開」『ソーシャルワーク研. portToTheSecretaryofStateForSocialServices. 究』Vol.22No.1相川書房 46−55. BySirRoyGriffiths〉(=小田兼三訳(1989)『コミュ. ・Johnson,L.C.,Yanca,S.J.,(2001)SocialWbrkP771Ctice: ACg〃ゼ和才ねf4抄γ0αCゐ乃ゐゼd(=山辺朗子・岩間仲之. ニティ・ケア:行動のための指針〈グリフィス報告〉』. 海声社. (2004)訳『ジェネラリスト・ソーシャルワーク』ミ. ネルヴァ書房 ・白澤政和(1991)『ケースマネジメントの理論と実際〈生. 活を支える援助システム〉』中央法規 ・Hadley,R.,CooperM.,Dale,P.,andStacy.G.(1987)A Co∽∽〟′Zオ抄SocオαJ肋戒ゝ月b′Zd占00点(=小田兼三・. 清水陸別監訳『コミュニティ・ソーシャルワーク 〈ハ ンドブック:地域福祉を進める技術』川島書店). ・Payne,M.(1995)SocialWbrkAndCommuni&Care (=杉本敏夫・清水陸別監訳(1998)『地域福祉とケア. マネジメント 〈ソーシャルワーカーの新しい役割〉』筒 井書房 ・太田義弘・秋山新二編(1999)『ジェネラル・ソーシャ. ルワーク』光生館 ・高田真治(1999)社会福祉における「共生」の思想 嶋田啓一郎監『社会福祉の思想と人間観』48−64 ミネ. ルヴァ書房 ・武智秀之(1996)「政府と非営利団体」社会保障研究所 『社会福祉における市民参加』東京大学出版179−207 ・副田あけみ(1998)「高齢者福祉におけるジェネラリス. ト・アプローチの展開」『ソー. シャルワーク研究』. Vol.24No.1相川書房 47−52 ・副田あけみ編(2004)『介護保険下の在宅介護支援セン. ター 〈ケアマネジメントとソーシャルワーク〉 中央法 規 ・Norton,D.G.(1993)Diversity,EarlySocialization, andTemporalDevelopment:TheDualPerspective. Revisited.Journalq′SochllWbrk,38,82−90. ・大橋謙策他(2006)『コミュニティソーシャルワークの. 理論と実際』NPO 日本地域福祉研究所. 参考文献 ・全国社会福祉協議会(2001)『全国社会福祉協議会90年. 通史』 ・東京都社会福祉協議会(2001)『東京都社会福祉協議会 の50年』. ・中央社会福祉審議会社会福祉基礎構造改革分科会「社 会福祉基礎構造改革について(中間まとめ)」(1998) ・厚生省大臣官房政策課(1994)『21世紀福祉ビジョン〈少. 子・高齢社会に向けて〉』第一法規 ・「SocialWorkcrs〈ThcirRoIcandTasks」(1982)(= 小田兼三訳(1984)『ソーシャルワーカー:役割と任務. 204. (函館校講師).

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参照

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