中学生の持つ「食卓イメージ」と食生活との関わり
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(2) 低いことより,ひとりで食事をする習慣とr食卓イメー. 皿結果. ジ」の関連がうかがえた。. (1)全校計画をもとに全校で食育を推進している学校. はわずか4%であり,半数以上の学校は全体計画で. 3.授業実践の評価. はなく一部での取り組みであり,家庭科の時間で食. (1)「食卓ときいて思い浮かぶこと」として学習後に加. 育を行っていることがわかった。. 筆されたキーワードはr家族・会話・共食・コ食」といっ. (2)家庭科の年間授業時数の少なさに多くの教員が. た家族に関わるものや,食マナーや,手伝い,栄養・. 苦労している様子がうかがえた。またその限られた時. 健康に関わるものが多かった。. 間内で今よりも学ばせたいこととして最も多くあげられ. (2)学習前は理想の食卓としてr家族との会話が少な. たのは「基礎的な日常食の調理」(60%,30人)で,. い形式」と「家族と会話しながら囲む形式」を,ほぼ同. 次いで「食品の選択」(38%,19人),「食のマナー」. 数の生徒が選んでいたが,学習後は86%の生徒が. (38%,19人),「家庭や食卓の大切さ」(32%,16. 後者を選んだ。. 人)などであった。. (3)授業の感想ではr授業はわかりやすかった」. (3)中学生の食に関して気になることとして,中学生. (86%),r食卓の大切さを考えられた」(80%)をはじ. の食習慣や家庭での食生活の乱れに関する内容を. め,良好な回答の割合が高かった。. マンガ教材を授業に取り入れることで理解しやすく. あげた教員が22人と最も多かった。. なり,また食卓のイメージをふくらませて自分たちの. 食生活に関心を持つことができたため,本授業は食 生活分野の導入になりうることが示された。. (1)食行動に関する「インスタントカップ麺の利用頻. 度」が週2回以上と答えた者は男子で12.3%,女子 で4.3%と男子の利用頻度が高く,またr食事の手伝. IV考察. いをする割合」は男子で64.0%,女子では84.1%な. 食に対しては男女の意識の差が大きいことを踏ま. ど男女間で有意な差が見られた。さらに調理技能や,. え,食に対する興味・関心を持たせられるような授業. 食べの興味欄心,健康状態についても男女差が顕. を構築する必要があると考えられた。また,よい食卓. 著に見られ,男子の意識の低さが目立った。. イメージと良好な家族関係や家族に対する好ましい. (2)食卓に対して概ね肯定的なイメージを持っている. 感情は関連があることが明らかとなったが,家族関係. 者が多いことがわかったが,会話に関わる「楽しい」. は大変デリケートな問題であるため,授業で扱う際は. rにぎやかだ」についてあてはまると回答した女子は. 客観的に家族の大切さを考えさせるような工夫が必. 男子よりも多かった。このことより女子が家族との会話. 要である。さらに食卓イメージと食行動との関連も見. を好み,またそれが「家族への関心」の高さとも関わ. られたことから,踏み込みにくい家族や家庭の食に. っていると考えられた。. ついて直接アプローチしなくても,食行動を尋ねるこ. (3)食卓イメージの得点をもとに食生活に関わる種々. とによってある程度家庭の様子を推察できると考えら. の要因との関連を分析した結果,r食行動」r食環境」. れる。さらにそこから中学生にとって身近な食の指導. 「食べの興味・関心」の中の,家族との関わりに関す. を行うことを通して生活指導することも可能である。. る内容のものと「食卓イメージ」との間に関連が見られ ることがわかった。. (4)「インスタントカップ麺の利用頻度」や「子どもだけ. で夕食を買って食べる頻度」の高い者,「食事のあい. 主任指導教員 岸田恵津. さつを言う頻度」が低い者では食卓イメージの得点が. 指導教員 岸田恵津. 一439一.
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