保育士、幼稚園・小学校教員に必要なピアノ実技力~学生のつまずきからピアノ教育を考える~
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(2) か。現在の国立大学の教員養成系の学部になった. ストを収集し、分類した。その結果と教員採用試. 師範科ではどのような教育がなされていたのかを. 験のピアノ実技課題をリンクさせ、今後求められ. 探った。. るピアノ教育とその課題について提唱している。. 第2章では、今日の音楽教育に現場おいてどの. 3.まとめと今書の課題. ようなピアノ実技力が求められているかをr幼稚. 本研究を通じて、教員養成系の大学のピアノレ. 園の保育活動案の考察」と、「小学校歌唱共通教材. ッスンではピアノの実技のみを習得させるのでは. 全24曲のピアノ伴奏の分析」との2点で探究し. なく、子どもへの指導法も含む実際ρ教育現場に. た。幼稚園の保育活動案からは、ピアノが用いら. 即した学習内容が求められていることが分かった。. れている保育活動を取り出し、そこで必要なピア. 学生が目標をもってピアノの学習に臨めるような. ノ実技カを具体的に表した。歌唱共通教材からは、. ピアノ教育を行うことで、能動的なピアノ実技の. 24曲のピアノ伴奏において学生がつまずきやす. 習得が望めるだろう。. い部分を抜き出し、弾きにくさを述べた上で、そ. また、教員をめざす学生のピアノ実技カは様々. の解決方法を提案した。. であり、元々持っていたピアノスキルを活かして. 第3章では、教員を目指す学生が今、抱えてい. 教員を目指す者と、教員を目指すためにピアノス. るつまずきを見出すために、兵庫教育大学におい. キルの晋を必要とする者がいる。両者の実態を把. て、r教員養成大学の学生を対象にしたピアノの学. 握した上で、多様性がみられるカリキュラム構造. 習に関するアンケート」を実施し、得られた結果. をしなければならない。. をもとに考察していった。初等教育コース1回生. 最後に、教員養成課程のピアノ教育は、ピアノ. の学生のつまずきは、大学に入学する前にピアノ. 実技の専門性と音楽教育指導の専門性の狭間にあ. の経験がある人とない人を対照させ、学生のっま. る、ということが最大の課題ではないかと考える。. ずきを導き出した。また、芸術(音楽)コースに. この両者のバランスをうまく取ることが教員養成. 在籍する1∼4回生のアンケート結果は、それぞ. 系大学のピアノ教育の課題であり、筆者の課題で. れの学年を照らし合わせ、学生のつまずきを浮き. もある。今後は本研究を活かし、効果的なテキス. 彫りにした。. トを作成し、ピアノ教育の実践を行っていきたい。. 第4章では、教員養成課程のピアノ教育に用い られるテキストについて述べた。関西地方にある. 主任指導教員 竹内 俊一. 教員養成系大学で使用されているピアノテキスト. 指導教員 木下 千代. をもとに、教員をめざす学生のためのピアノテキ. 一425一.
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