幼児教育における「表現」の意義に関する研究-フレーベル幼稚園の実践を通して-
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(2) が重要であること、さらに幼児期の教育が特に. lV.竈詰. 重要であること、なぜなら内部的本質を捉える. フレーベル幼稚園の保育実践を観察して、表. ための最初の出発点を含んであるからである。. 現の意義は次の三点にあると考える。第一に自. 子どもが外界に働きかけ自己を表現するには、. 己決定である。教師が子どもと話し合い、遊び. 教育的遊具を使って子どもの活動、形成、表現. たいことを自己決定するのである。第二に自己. 衝動をはぐくむことができるからである。これ. 発見・自己認識である。子どもは、自分自身の. らのことは表現の教育の基本であるといえる。. 力で自己の内面を自分の外にある遊具や自然物. そこで、現在のその実践化として、第二章で. やものを通して表現し形造ろうと努力し、自分. は、フレーベルが幼稚園を世界で初めて創設し. を知ろうとする。つまり、自己を発見し、自己. た地、バートブランケンブルクを訪間し、実際. を認識しようとする。さらに、友だちとの関わ. の取り組みを調査研究した。. りや、一緒に協力し合う中から、互いの表現を. フレーベル幼稚園では,現在のGisela Ho㎞園. 見合い、、更に自己を認識し表現することにな. 長へのインタビューを試み、また、フレーベル. るのである。第三に自己の世界を拡げ、人間と. 博物館では、研究を深めるべく活動をしている. して成長していくことである。お城を造ってい. M孤gittaRockste㎞館長へのインタビューを実施. た子どもたちは、教師の助言や友だちの刺激か. した。. らお城の周辺にあるベンチや樹木、人などへの. フレ』ベル幼稚園ではフレーベルの理念を受. 認識を広げ自己の世界を拡げていくのである.. け継ぎながら現在という時代を考慮して内容を. 以上の三点から、自己を決定し、自己を発見. 発展させ、幼稚園教育を行っている。その裏打. し、自己を認識し、または社会を認識し、さら. ちとして、高い見識を持った教師が存在するこ. に世界を認識することとなり、これらがらせん. とを忘れてはならない。また、自然や積木、そ. 的に循環していくことで、子どものさらなる. してレーケンマテリアルなどの教材を媒介にし. 成長へと導くのである。表現の意義を踏まえた. 保育を展開し、より豊かな表現力を培っている. 上で、子どもの表現するカをいかに培うかを考. ことがわかる。そして、子どもの世界を拡げ、. えることが、表現の過程を大切にしていくこと. より人間らしく生きることを身につけさせてい. ともつながるのである。. ると捉えた。. 幼児教育はr与え」「与えられる」関係、ま. フレーベル博物館ロックシュタイン館長のイ. さしく(Gabe)といえるだろう。なぜならGabe. ンタビューから、今も尚、フレーベルの思想を. はGi危つまりプレゼントだからである。プレゼ. 受け継ぎ、そのことを基盤にして、現在の教育. ントとは「与え」「与えられる」ものであると. を考えている。つまり、理念を受け継ぎながら. 解釈する。教師と子どもの関係はGabeの関係. 前へ進む教育が今、問われていることを再認識. でありたいと考える。. した。. ドイツのフレーベル幼稚園の訪間を通して、. 第三章では、フレーベルの思想を今も尚、継. 保育実践の観察から、また、へ一ン園長並びに. 承発展させながら保育に取り組んでいるフレー. ロックシュタイン館長が今も、フレーベル理論. ベル幼稚園の実践を観察した。保育参観並びに. を継承流布していることの意義を深く考え、幼. 担任のHame1or Beyerle㎞先生へのインタビュー. 稚園の今後の方向を見据えながら、保育内容領. から、表現については、教師も一緒になって表. 域「表現」に掲げられている「ねらい」を真筆. 現すること、子どもの自己決定の保障、さらに. に受け止め、それぞれの幼稚園で考えていく時. は教師の感性など、教師の役割が重要であるこ. 期ではないかと考える。. とを再確認した。. 主任指導教員 名須川知子. 指導教員 名須川知子. 一51一.
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