生徒集団の自浄作用を機能させるための心の教育総合プラン-生徒指導における統制・参加・委任の3段階-
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(2) プログラムAでは、「K J法的手法を用いた. この問題点の解決に向け、「生徒指導」以外. 同僚性・協働性を高める教員研修」と「生徒. の領域の視点を含めてアプローチを補完した. 理解を深めるための教員研修」を実施した。. 結果、次のような「心の教育総合プラン」と. その結果、多くの教師が自分自身や職員組織. なった。. について内省し、教員としての資質向上や教. 1.「統制」段階. 員間の共通理解の必要性を実感することがで. 「行き過ぎた統制」を防止するためには、. きた。. 成果主義に陥らないこと、教師が問題を一人 で抱え込まないようにすることなどが大切で. プログラムBは、A高等学校の生徒会活動. ある。そのためには協働的指導体制の構築が. に携わる形で、生徒会担当教員と連携して. 欠かせない。教師同士がビジョンを共有し、. 「日本一の学校づくり」の推進を行った。残. それぞれの役割を果たしながら共通課題を達. 念ながら、新型インフルエンザの影響で文化. 成していける組織作りが必要である。. 祭が中止になり、「日本一の学校づくり」も頓. 2.「参加」段階. 挫する形になったが、生徒会役員や代表生徒. 「凝集性の副作用」を和らげるためには、. の成長により、機能的な生徒会組織に近づく. 特別活動と道徳教育とを相互に関連付けて 「課題達成的凝集性」と「対人的凝集性」を. ことができた。. プログラムCは特定クラスを対象に、国語、. バランスよく高めていくことが重要である。. 総合的な学習の時間、LHRの授業を通して. ただ、集団への不適応を起こす生徒が出た場. r自己省察できる集団づくり」を目指した。. 合にはいつでも対応できるように、教育相談 体制の充実を図る必要がある。また、「凝集性. その結果、Q−Uの学級生活不満足群の割合. の副作用」を生徒自身に気付かせていくため. がプログラム実施前は54%だったのに対し、. に、個々の道徳性発達を促して「自己省察で. 終了後には39%に変化するなど、プログラ. きる生徒集団作り」行っていくことも求めら. ムの有効性が確認できた。. れる。. 3.「委任」段階. 第4章 生徒集団の自浄作用を機能させるた. キャリア教育の視点から見ると、「委任」段. め心の教育総合プラン. 階は生徒が自分自身の手でr未来」を作って. プログラムの実践を終えて、新たに見えて. いく段階と捉えられる。生徒たちが卒業後ど. きたr生徒指導における統制・参加・委任の. のように生きていくかはこの「委任」段階に かかっている。教師は、生徒が自らの中に課. 3段階」の問題点は次の通りである。. 題を見つけ、自らの力で解決に向かっていく. ための学習の機会としてのr委任」を行って. 表2プログラム実践を通して見えてきた問題点 「統制」段階. 「行き過ぎた統制」. 「参加」段階. 「凝集性の副作用」. 「委任」段階. 「委任の限界と教師の役割」. いく必要がある。. 主任指導教員 渡邊 満. 指導教員 新井肇. 一75.
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