• 検索結果がありません。

生徒集団の自浄作用を機能させるための心の教育総合プラン-生徒指導における統制・参加・委任の3段階-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "生徒集団の自浄作用を機能させるための心の教育総合プラン-生徒指導における統制・参加・委任の3段階-"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)生徒集団の自浄作用を機能させるための心の教育総合プラン.      一生徒指導における統制・参加・委任の3段階一 専 攻  教育実践高度化専攻 コース  心の教育実践コース. 学籍番号 P08042F 氏 名  益  本 光  章. 第1章 課題意識とプランの日的. 正教育と学校教育の逢いを明確にし、学校教.  本プランは、「生徒間の脆い人問関係」と. 育システムに応じて次のような修正を加えた。. r教師の生徒指導観の揺らぎ」の2点を学校.  ①「委任」段階を目標値として設定する。. 教育上の課題と考え、生徒が適切な人間関係.  ②局面を指導の基準とする3段階の生徒指. を築くためには教師としてどのような関わり.   導アプローチを加える。. が必要なのかということについて検討した。.  ③r集団の自浄作用」を機能させるために.  集団自らが問題を認識し自らの力で解決を.   生徒会活動の活性化を行う。. 図っていくr集団の自浄作用」が機能してい.  こうして構築した指導システムを「生徒指. る状態こそが生徒間の適切な人間関係が構築. 導における統制・参加・委任の3段階」と名. されている状態である考え、学校においてこ. 付け、本プランの柱とした。. のr集団の自浄作用」を機能させるための手 立てを明らかにすることを本プランの目的と. 第3章 r集団の自浄作用」を機能させるた. した。.     めのプログラム.  プログラムの実践は、筆者が以前勤めてい. 第2章 r集団の自浄作用」を機能させるた. た私立のA高等学校に連携協力を依頼し、平.     めの基本的な考え方. 成21年4月から12月の期間(合計27目)で行っ.  「集団の自浄作用」を機能させる方法とし. た。プログラムを行うに当たっては、A高等. て宇治少年院で成果を上げた「統制・参加・. 学校の過去5年間の生徒会運営の省察を行い、. 委任の三段階リリース方式」に着目した。統. そこから3つの課題を導き出した。この課題. 制主義的なシステムを使ってインフォーマル. を解決していくために、次の3つのプ1コグラ. 集団を組織化し、それを合意主義的なシステ. ムを開発し実践した。. ムに変化させていくこの方法は「集団の自浄. 表1 プログラムの目的と対象者. 作用」を機能させるのに最適であると考え、. 段階的かっ戦略的なグループマネージメント システムを学校教育へ導入することを試みた。. ただr統制・参加・委任の三段階リリース方. プログラム名. 日的. プログラムA. 教師同士の共通渥編に向けて. プログラムB. 機能的な生徒会組機の確立に向けて. プログラムC. 践己省実できる生徒集団作りに向けて. 式」を学校教育に導入するに当たっては、矯. 一74一. 対貧者 徴師. 生後会. 3年2組.

(2)  プログラムAでは、「K J法的手法を用いた.  この問題点の解決に向け、「生徒指導」以外. 同僚性・協働性を高める教員研修」と「生徒. の領域の視点を含めてアプローチを補完した. 理解を深めるための教員研修」を実施した。. 結果、次のような「心の教育総合プラン」と. その結果、多くの教師が自分自身や職員組織. なった。. について内省し、教員としての資質向上や教. 1.「統制」段階. 員間の共通理解の必要性を実感することがで.  「行き過ぎた統制」を防止するためには、. きた。. 成果主義に陥らないこと、教師が問題を一人 で抱え込まないようにすることなどが大切で.  プログラムBは、A高等学校の生徒会活動. ある。そのためには協働的指導体制の構築が. に携わる形で、生徒会担当教員と連携して. 欠かせない。教師同士がビジョンを共有し、. 「日本一の学校づくり」の推進を行った。残. それぞれの役割を果たしながら共通課題を達. 念ながら、新型インフルエンザの影響で文化. 成していける組織作りが必要である。. 祭が中止になり、「日本一の学校づくり」も頓. 2.「参加」段階. 挫する形になったが、生徒会役員や代表生徒.  「凝集性の副作用」を和らげるためには、. の成長により、機能的な生徒会組織に近づく. 特別活動と道徳教育とを相互に関連付けて 「課題達成的凝集性」と「対人的凝集性」を. ことができた。.  プログラムCは特定クラスを対象に、国語、. バランスよく高めていくことが重要である。. 総合的な学習の時間、LHRの授業を通して. ただ、集団への不適応を起こす生徒が出た場. r自己省察できる集団づくり」を目指した。. 合にはいつでも対応できるように、教育相談 体制の充実を図る必要がある。また、「凝集性. その結果、Q−Uの学級生活不満足群の割合. の副作用」を生徒自身に気付かせていくため. がプログラム実施前は54%だったのに対し、. に、個々の道徳性発達を促して「自己省察で. 終了後には39%に変化するなど、プログラ. きる生徒集団作り」行っていくことも求めら. ムの有効性が確認できた。. れる。. 3.「委任」段階. 第4章 生徒集団の自浄作用を機能させるた.  キャリア教育の視点から見ると、「委任」段.     め心の教育総合プラン. 階は生徒が自分自身の手でr未来」を作って.  プログラムの実践を終えて、新たに見えて. いく段階と捉えられる。生徒たちが卒業後ど. きたr生徒指導における統制・参加・委任の. のように生きていくかはこの「委任」段階に かかっている。教師は、生徒が自らの中に課. 3段階」の問題点は次の通りである。. 題を見つけ、自らの力で解決に向かっていく. ための学習の機会としてのr委任」を行って. 表2プログラム実践を通して見えてきた問題点 「統制」段階. 「行き過ぎた統制」. 「参加」段階. 「凝集性の副作用」. 「委任」段階. 「委任の限界と教師の役割」. いく必要がある。. 主任指導教員  渡邊 満. 指導教員    新井肇. 一75.

(3)

参照

関連したドキュメント

年度まで,第 2 期は, 「日本語教育の振興」の枠組みから外れ, 「相互理解を進 める国際交流」に位置付けられた 2001 年度から 2003

「職業指導(キャリアガイダンス)」を適切に大学の教育活動に位置づける

印刷物をみた。右側を開けるのか,左側を開け

適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

HACCP とは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのあ る微生物汚染等の 危害をあらかじめ分析( Hazard Analysis )

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き