ことわざの形式の変化について(二〇〇四年度卒業論文要旨集)
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(2) ことわざの形式の変化について. 国語学研究室一〇九〇. 徳茂. 貴子. 本研究は、ことわざの形式︵音数とその組み合わせによって 構成される韻律︶の変化について扱ったものである。これまで、. ことわざの﹁形式の変化﹂をテーマとする研究はあまりなされ てこなかった。﹃僅諺大成﹄と明治期以前のことわざ関係資料 七十九種を用いた統計調査が本研究の主な調査方法である。 ことわざには、省略・付加・語句の変化によって形式が変化 したものが多くある。その中でも、七音・五音で構成されるも のは時代が進むほど増えており、特に一六〇〇年前後でその増 加が著しい。内訳では、ほとんどが一句形式・二句形式である。 ことわざが流行し七音・五音形式のものが増加した頃の時代 背景を見ると、俳譜連歌︵以下、俳語︶が行われた時期とほぼ. 同じである。俳語が庶民化し盛行したのは室町末期から江戸時 代である。 また、調査資料の中には俳書・狂歌集や俳人の編纂したもの がある。そして、江戸時代のことわざ関係書の集大成﹃僅言集 覧﹄ の引書の四分の一は俳書が占めている。また、俳書収載の 俳静には、ことわざ化したものやことわざが俳言として読み込 まれているものが見られる。七音・五音の形式は耳なじみが良 く、言いやすいという面もあらたのだろう。ことわざの形式の 変化には俳譜が深く関連していると考えられる。. −96−.
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