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日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究(V)

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(1)Title. 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究(V). Author(s). 外崎, 与之. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. B, 生物学,地学,農学編, 17(1): 64-77. Issue Date. 1966-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6258. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第17巻. 第1号. 北海道教育大学紀要(第二部B). 1年9月 昭和4. 二 一語 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究 (V) キノ 外. 崎. 与. 之. 北海道教育大学函館分校鉱物学研究室 Stud 1 i he ~1eguro t at t orphi es on the Petrography ofthe ~1eta]庄 ー c Be Di i daka Moun l dく ins t id。 (V) tin the Southern Hi c ta s r a , Ho Yono TONOSAK1. log I Labor Miner i l d。 Un dく i i i i ty of Educat ca e Branch, Ho a ve s on atory a r , Hakodat. ‐(外崎 1965 前報告N ) では, 片麻岩質ミ グマタイト帯 における塊状質岩石と細粒質片麻岩との , 一部につき, おもに岩石の産状とその造岩鉱物の光学的性質とについて記述 した。 本報告 (V) で. は, おな じく細粒質片麻岩のうち, 未記載 の岩石, 及び片麻岩質ミグマタイト帯に随伴される各種 の塩基性火成岩類について述 べてある。 b) 斜長石斑状変晶黒雲母片麻岩 (P超gわc r臨海 夢2 r /婚抄Po ごろ ) 本岩の名称を冠 e z s s rp毎飾る超s ‘ する岩類は日高変成帯, とくに日高西縁相では, その主要岩帯に相当 し, 研究者によって岩帯の性 958 質がくわ しく記述されている (舟橋, 1957 ,広 , 舟橋・猪木, 1956 , 橋本, 1 , 猪木・奏, 1956 9 6 木崎 9 1 1 3 6 ) これら 諸報告によると 1 4 本岩帯の岩石中には いずれも結晶粒度が 田, の 。 ,5 , , , , mm か ら 2 mm 内 外, と き に 3n lm 以上に及ぶ porphyroblastic plagioclase が 含 まれ る こ と に よ っ. て特徴ずけられている。 本文に記載する岩石は, 日高変成帯西縁相の上述の岩帯とは関係なく, 当 地域では, 猿留川上流地帯 の細 粒片麻岩中に局所的に見い出されるも のである。 き 、 罪で . 岩石はその色調が灰白色を帯 び, かつ 岩石中には, 片理面に平行に米つぶ状 の l oc agi ase を含み, それらは結晶長軸を pl. しば しば定方位に排列させる特徴的な組. 織を有 している。 検鏡するに, 本岩は第 1図に見られるように, 各鉱物は寄木状. に組みあっているものの, 岩石は破砕作 用の影響を受けるため, 他形結晶を示す 場合が多くな っている。 造岩鉱物はおも laseoquartz・bi i te か ら な り に plagioc ot , i i 組 成 鉱 物 の う え か らは b te gneiss と ot. l mm. 第1図 斜長石斑状変晶黒雲母片麻岩の顕微鏡. 写真。 各造岩鉱物は他形結晶を示し, 寄木状組織に織りあうことに注意され ′”s た い。 PI′斜長石 ′ ) ”g/ o c e ,Qt′ 石英 (Q血“魂 Bi: 黒雲母 (鼓α〃β ) , 直父ニコル (64). 同様であるにもかかわらず, 本岩には, l lase の大型結晶が含まれることか ) agioc 1 らそれと区別 している。 副成分鉱物と し. lka l f ldspar.ch l i i ‐ t ては a e or e.garnet. i i te そ の他 が あ る。 本 岩 t t e・magne apat.

(3) . クト. 崎. 与. 之. 類における主成分鉱物 の量的な割合を容量 比であらわすと第1表のようになる。 なお, 鉱物容量比 を重量比に換算 し, その資料から計算 した推定化学成分 (ノルム値・ニグリ値併記) は第2表に示 してある。 以下本岩における各鉱物の光. 第1表 斜長石斑状変晶黒雲母片麻岩における 主成分鉱物の容量 分鉱物の容量比 比 (単位 Vol , %) P1 l agi oc a se A1 ka l f l d i - e spar. Qua t r z Bi i t ot e M 【 t us covl e. Feo M【 no. M【 go Cao Na 20 K20 P205. H20 什 ) H 日20 日 H . Bi o‐ 722 Qua-706 Qua-711. 5I ,5. 5, ,7 l ,1. 6o .1. 45 ,3. 22.9. 23.0 16,6. 27.9 24.8. 0 .8. 0 ,3. 1 ,3. 23 ,7. 16 ,9. 26 ,8. 100,o. Ioo,o. 63,7. 61,9 0,7 18.3. 64,3. 1,5 4 ,3 - 2,6 3,4. 2,2. 0,5 18,7 0,7. or ab an hy. l i. 3.8. 4.3 1,8. 5,o 1,2. 1,0 0,3. 0,8 0,2. 0,6 0,2. 99,8. 99,8. 99.9. -. Q C. 3,o - 1,9. 4,2 2,0. -. 73,2. 100,o. 718. 0.8 4 ,8 - 3.2. 83 ,1. 28 ,6. 711. 16,7. 76.3. o .7. ・oo.o. 706. 0,9. 23 .5. 8! i Z ご o 8 ′ 岩石 は 一般 に 寄 木 状 組織を 示 す が,. の 平 行排 列 か ら, 片 麻 状 組織 に な る も の も あ る。. こ の よ う に 岩 石 組 織 の ちが い は, 含 ま i te れ る biot. の性質に多かれすくなかれ. 反 映 して い る も の の よ う で あ る。 す な わ i i ち, 前 者 の 岩 石 中 の b t te は, 後者の o biot i i i te に く ら べ て, b t te 含 量 そ の も o. -. 肋r gsメ03 Fesば03. 706. 711. 718. I9,1. 16,4. 17,5. 3,7 ll.7 35,6. 3,1 10,6. 2,I 7.2 42,5. lo,8. 36,2 17,0. 8,0 6,7. 6.5 5,5. 4 ,2. 1,4 2.1. 0.9 0.9. 14,7. l,7 1 l,2. 12,0. 18,9. 9,o 4 ,8. t 1 1 ・ m 刀sqZfc 80.9 ′ 習 ヂの な ヂ8 ? ’ ; ” c 17,6 H20 1.3. 83.3 15,5 1.0. 88,2 10,8. 1 7 ぞαZ o. 99,8. 99,8. 99,8. b i i t ot e. 岩 石 試 料 に よ っ て は,. 斜長石斑状変晶黒雲母片麻岩の推定化学成分・ノルム値及びニグリ値. 0,8. (単位 %) 706. 711. 718. 241 什) 45. S i. 236. 219. q. 什) 60. 什) 43. 1 a f 1 1 ・ c l l a く ! mg k. 37. 38. 41. 35 9. 30 13. 22 13. 19. ・9. 24. 100. 100. 10O. o.50. 0,45 0,22 0,43. 0,50 0.14. o,23 o,26. c/f l n. 0.59. 斜長石斑状変晶黒雲母片麻岩における黒雲母・石英・斜長石の粒度組成 (単位 l ) nn ・. Spe c .N0 , QI Md Bi o‐706. 722. 71,4. 第 3 表. Bi o-711. 7・8. o, 2. 第 2 表. A1 203 Fe 203. 7, 1. 28.4. . Sio2 Tio2. 7o6. 19.9. Cordi i t e r e ot he r s. 学 的 性 質 に つ い て 述 べ る。. Q3. M. MaX QDa So. sk. Spec , No , QI. Md. Q3. M. Max QDa s。. S I く.

(4) . 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究 (V) i i t t o e のが若干減少 し, かつそ の色調もうすれ, 多色性の表示される度合も弱まる傾向がある。 B が l l i と して析出するのである ・ 【 葉片状~板状の結晶 o u は概 して pag case q a z な どの結晶粒界面に ,. i t te・ i t ot e の 包 有 鉱 物 と して apa 他 に 上 記 鉱 物 の 結 晶 体 中に 包 有 さ れ る 鱗 片 状 の も の が あ る。 Bi 4 V oo 1 6 2 2 キ 0 0 1 = o ←) γ n i ) 0 0 完 ( ) に 全, n ( , ,m ) . garnet・magnette な どが 見 い 出 さ れ る。 努 開 ( 1 , d b k B i i d した 結 Z t t 度 を 計 測 i 結 粒 l l 晶 X=browni o e = e o の r r r wn edd a ow, Yコr sh brown sh ye , ,. 果は第3表に掲げてある。 AP巧#β′ 本鉱物は寄木状組織を示す特定の岩石試料にわずかに含 ま i i t ot e に 随伴して産出する。 れ て い る。 結 晶 は 04 nlnlxo.2 mm 大の粒状個 体からなり, 通常 b 鉱物は無色を示すが, その個体周縁部では, ときにうすい青味を帯 びるものがある。 不規則方向に. 裂開が発達する。 l io ag P超gi odαse′ 既述 のように, 本岩には寄木状組織と片麻状組織とを示すものがあるが, p lase-porphyroblast の分布は後者の組織を有する岩石中にとくに日立って観察される。 結晶体の形 c 5) の第20表に, その粒度組成は本文の第3表にそれぞれ示 して い 態頻度は前報告y (外崎, 196 l lb i t lb l i i ine 様式の双晶構造, 他に若干の Car e 様式の双晶 が認 sbad-a t e‐ ) er c る。 また結晶には, a 1. lt e ) との関係頻 度は第4表に掲示 してある。 つぎに rma められる。 双晶構造と累帯構造 ( no yp l l i して o c a c 小型結晶と大型結晶とを区分 s の pag , それぞれの光 学性を測定 したところ, 両者には顕 1 l 著 な 差 異 は 認 め が たく, と も に 低 温 型 式 の andec as e に相当する。 小型結晶 (粒径約 0.2 mm~0.3. 010 ) mm): 結 晶 軸c に わ ず か に 伸 長, 勢 開 (100)・(010) に や や 良 好,n・D =1,545on( ,(-)2V= ′ 0 o 0 0 0 ′ へt 86 , 83 , 80 , X へt r ace of ・ olo=(-)5, X へt race of oolol 1 001=(-)4, raceofoloo1 0 ( 0 ( 0 ( Z 0 1 0 X Y 0 0 6 0 0 8 8 1 7 l b l ー 8 1 ニー40 olo (n韻 )in zo olo = , t = , ) in a i e aw=(リ e.L( l . , , 大 型 結 晶 (1,5 mm~2n lm): 結 晶 軸 c 伸 長 の 卓 状 結 晶, 勢 開 (001)・(010) に 完 全, n・D=1.547~ 0 lb i l lb i t 1,544, (-)2V =84 (Car t el el a aw) aw) sbad‐a . Q卿γね - 岩石組織の ち , (-)2V-820 (. i i 0.2mm~0,4 mm,gne tur が い か ら, 本 鉱 物 は 他 形 粒 状 結 晶 ( s s ct ) と間隙充填結晶 (約2mm, ex e. とを表示するようになる。 結晶体はいずれも波動消光が強く,とくに,間隙充 填結晶ではその度合が強く, 個体粒界面が鋸歯状の縫合組織を 呈するようになる。 結晶粒度を計測. i t ct t e ) ex ur granoblas. Zd物α〆 ′ 本鉱物は寄木状組織を呈する比較的粗粒な 岩 した 資 料 は 第 3 表 に 示 して い る。 A肋研がe. 0,8n 石中に斑状変晶 ( lm xo ,5mm) と して産する。 結晶体には (010) にやや明瞭な勢開が発 達 し, 不鮮明な molre appearance が認められる。 見い出 した個体は光軸面に平行な断面 で あ る か 37) の方法に したがっ た。 (-)2V=570 ら, 光軸角 の測定は 坪井誠太郎 (19 , l lka l f lds l i i d d ‐ / spα 鰯臨海 gi ) 本岩は pag oc asひa e s ls ) カ リ長石-黒雲母片麻岩 (A及ば〆 e par・ c f lka l ldspar i i te な ど か ら構 成 さ れ, 細 粒 片 麻 岩 に お け る 他 の 岩 石 に く ら べ て, a ‐ e quartz・biot. 含量. l l dspar 量 の多少を除くと, 本岩と前 lka iイe に 富 む こ と に よ っ て そ れ と 識 別 さ れ る。 した が っ て, a. 述の黒雲母片麻岩・斜長石斑状変晶黒雲母片麻岩とは, ほとん ど見る べき差異があらわれてはいな し、○. l f ldspar・quar i i l l lka i i t t t ‐ e z の 斑状変晶が発達 したり, b o e の平 ag oc as eoa 検鏡するに, 本岩には p 行排列による片麻状組織, あるいは寄木状組織を示すものな どが見い出される。 これらの組織をあ f lka l ldspar の含量は, 概 して寄木状の試料中に増加する傾向があるから,第 i ‐ らわ す 岩 類 の う ち,a e. 2図には, その顕微鏡写真を掲げておいた。 図に見られるように, 他形的な各粒状結晶は寄木状に 織りあい, 一見 したところ, 岩石には方向性を 欠くように思われる。 しか し仔細に観察す る と, こ f ldsparoquar i t - e z な どからな る leucocratic layer の種 の薄片におい て も, お も に plagioclaseoalkal l i i i t と, b c layer とが不鮮明ながら縞状に織りあう組織を認めることができ ot e に富 む ・ anoc rat ne (66).

(5) . ト ク. 与. 崎. 之. る。 副 成 分 鉱 物 と し て は, green hornblende・muscovite・. その他がある。 本岩類における 1 主成分鉱物 の容量比 (VO , %) は第5表に, その資料 (鉱. i i te te・magnet garnet・apat. 物重量比) から計算 した推定化学成分は第6表に掲げてあ. る。 ldspar・quartz ife r βz o瓦解 ′ 本鉱物には, plagioclase・alkal. な どの結晶粒界に晶出する 鱗片状結晶と, それらのサ リッ. i te は板状に晶出 したり, ない ク鉱物とは関係なく, biot しは葉片状につ らなるものな どがある。 前者は本岩類のな. かでも, 割に細粒状の岩石や, 多少圧砕の影響を表示する 岩石中 に見い出される。 結晶の粒度 (最大径) を計測 した 第5表 カリ長石‐黒雲母片麻岩における主成 l (単位 Vo 分鉱物の容量比 . %). ‐黒雲母片麻岩の顕微鏡写 真。 石英と斜長石との粒状 結晶がアルカリ長石に包有 さ れて い る。 PI: 斜長石. . カメαs (〃”g ) e , Kf: ア ル カ. / !ゾ倣おP”“ リ 長 石(A茨” Qt;石英(Q′mr r ) z ,Bi:黒 ′ r ) 雲母(β ome , 直交ニコル. A1 203. Fe 203 Fe0 M[ no M[ g0 Ca0 Na 0 2o K20. P205 日20( + 十 ). 0( 日20← - - → ) . 703. 710. 37,8 6.9 33.6 20,9. 52 .0 5 ,7 18,7 23 .1. 53,9 7.9 18,6 19.2. 0.4 78.3 21,7. 0,5 76 .4 23,6. 0,4 80.4 19,6. loo ,0. 100,0. 100,0. l P1 agi oc a se l dspa Au l i -f r く a e Qua t r z Bi i t ot e ~ lus i t cov e Cord i i t e r e othe r s . 第2図 寄木状組織を示すカリ長石. S i02 Ti02. 702. 04. -. -. 第6表. カリ長石‐黒雲母片麻岩の推定化学成分・ノルム値及びニグリ値 (単位 %). 702. 710. 65,5 0,6. 62 ,2 0,6. 16 ・7. 19.2. - 3,1. -. 0.9 4.8. 0.9 3 ,4. 2.5. 2,2 3 ,3. 3.2 1,6. 4,6 2.7. 0 ○,2. 0.7 0.2. 100,0. loo.○. - 0 ○ .9. 第7 表 Spec ,No , QI. -. Q C or ab. 702. 710. 27,5 5,1. 12.7 2 ,6. S i. 16 ,4 9,9. 1 a f 1 1 1. 9.5 27,3. an hy. 12,5 14 .4 7,8. l i. l,2 1.4 81,9. 肋r gsf03 Fes′03. t n l ′ ! 海 s ” ) コ ′ ヂe ’ } ? C 日2 0 ) 〆 . 6 ,6. 16 .l 38 ,8. 5,5 4,4. c lk a. 1,2 1,4. !. 17,0. 86.6 12,5. loo,o. loo,0. 1,1. q. 710. 240 一 ト う ( 30. 224 ← ← ) 40. 36. 41. 39. 25 13. lo. 1 ng k c/f ・ n. 0 ,9. 702. 15. 21. 100. 1o 0o O. o,55 。.25. 0,48 0,28. o.25. 0,52. lm) カリ長石-黒雲母片麻岩におけ る黒雲母・石英・斜長石の粒度組成 (単位 n Md. Q3. M. Max QDa so. sk. Spec . QI , No. Md. Q3. ョ. 11 1 Q -71 Bi 。 。,24 0.38 。,6 0,86 0.o8 ,.22 o o- 702 0,20 0.29 0,36 0.30 ・.3o ua ,0 1 1 Pl Bi I6 0,18 0.260 1,28 p 0,22 1.4 0,o5 1,271 a‐ 702 0,12 0,2o o,4 o- 710 0,1 P1 3, 0, 1, 0, Qua-702 0. 0, 0, 0, a- 710. (67). M Max QDa so sk L Z L. 1,05 1.26. 1,03.

(6) . 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究 (V) o ′ i low ~ browni 001 資 料 は 第 7 表 に 示 して あ る。 nr( sh ) ght yel ,m ) =1.642on ( , (-)2V キo, X =l l l l i l ow, Z′=dark b r own o c ye ag s e と同 じく他形粒状を呈 し, 波動消光 a , @似“鉛 細粒状岩石では p は 一 般 に 弱 く な っ て い る。 と こ ろ が 岩 石 が い く らか 粗 粒に な り 初 め ると, 含ま れ る quartz は間隙. 充填的に晶出する傾向が生じ波動消光を示すようになる。 そ して波動消光の度合が強くなると, 一. 個体結晶においても, 光軸方位の分散による歪が表 示されるようになる。 結晶粒を計測 した結果は 第 7 表 に 示 して あ る。 PZ Q擦りαα購 ′ 本鉱物のほとん どが粒状結晶 (径0 ,3mm) からなる。 しか し i 同 一 薄 片 中 で も, l eucoc cl rat e ay r に伴なわれる結晶体では結晶粒度がやや増加 し, ときに3mm. 大に達する目形卓状結晶が見い出される。 こ の結晶粒度のちがいで注意されるのは, 小結晶は概 し i i t て, そ の 長 軸 の 排 列 が 不 規 則 で あ る のに た い し, 大 型 結 晶 は 定 方 位 の 伸 長 を 示 し, b ot e ととも. に片麻状構造を強調 していることである。 双晶様式には, アル バイ ト式とペ リク リソ式の衆片双晶 が高頻度を占め, 他に若干のカルルスバ ト式双晶が認められる。 双晶構造と累帯構造との関係頻 度 を測定 した結果は第8表に 示 してある。 個体は概 して結晶軸c 伸長, 努開 ( 01 0) の両面に 001 )・(. ′へ f olo(ma )in zone↓0loin a lb i t n,D -1,546~1,544, (一)2V =840 e law = , X trace o 0 ( 0 ( 0 l (十)18, X 010=88, Y(010-750 ) に相当す e (An 32~36 as , Z 010=20 . 低 温 型 式 のandec. 顕著,. / d る。 なお本鉱物の結晶粒度を計測 した資料は第7表に掲げてある。 A豹α”〆 t spの : Qua r z と同 〃 じく細粒状岩石中 の個体では, 他形粒状結晶 (径0,3mm 前後) からなるが,他方, 粗粒状岩石中. l l i の 結晶 で は, 間 隙 充 填 的 に 径 lmm, ま れ に 2 mm 程 度 に 晶 出 して い る。 本 鉱 物 中 に は p oc e・ as ag. な どの微粒結晶 が包有され る が, そ の plagioclase 中 に は, しば しば mylmekite 構造が生 じている。 結晶体には, 徴斜長石格子状構造, ベル ト石構造, 双晶構造な どは一般に欠くが, 不鮮. quartz. 明 な mo l re appearanc e が 認 め られ る。 男 開 (0lo) に や や 明 瞭, 光 軸 面 及 び鈍 等 分 線 Z 軌 は と も 0 o) 面にほぼ垂直, (-)2V 580 に (0l ; 560 ,54 (径 o,8 mm 大) , 光軸角は大型結晶 (径2mm. 2Vα-680~640 前後) ではやや増加する傾向がある ( )。 第8 表. カリ長石-黒雲母片麻岩・童青石-黒雲母-片麻岩産斜長石の双品構造と 累帯構造との関係頻度 (単立 %. GnKf -702 GnKf ‐710 Gncr 而7i9 GnCr ‐720. 1,0. 1,0. ‐. 2.0 53,8 44 .2. 32. 「 0.14 0.20 1.62. d r !だ鰯緩! ) 童 青 石-白 雲 母-黒 雲 母 片 麻 岩 (Cord沼”『必“z Z ) z f sのり s s e g7 1 e z. m. v s. 本岩類 の主成 分鉱物に. i i ine は,plagioclase・quart muscovit cordieri te な どがあり 他に若干の magne t teoal teotourmal ) at ,. が含まれる。 構成鉱物と して, cordierite の斑状変晶を含むことによって他の岩類と識別す る こ と i i i ができる。 主成分鉱物 のなかでは, とくに b t t ot e と mus cov e と が 伸 長 性 を 示 し, 岩 石 は片 麻 状. 組織を示すようになる (第3図参照)。 水岩の鉱物容量比を測定 した結果が第9表に, その鉱物重 量比から計算 した推定化学成分 (ノ ルム値・ニグリ値併記) は第1 0表にそれ ぞれ 示 してある。 脳卿s i i i i t te に密 接に 随伴 して 産 出 coひだβ′ 本鉱物 (約o lm xo.4n lm)は, b ot e 及 び cord er ,6n. する。 結晶の色調は無色, 個体の柱面・軸 -面上では複屈折強く, n・uscovite 特有の高次の干渉色 (赤・藍・青) をあらわす。 勢開 ( ool ) に完全, 直消光, Retardation(, , m ) ‐1070nw, 男開線. 0 0 r ) の 延 長 正 (Z′ z e“『 〃′ 平均 0.5 mm xo,4 mm 大の卵形状 の外形を有す , (-) 2V=43 ~41 . Coγd. る結晶からなるが, ときには, 結晶軸c 方向に2mm 大に伸長する個体も認められる (第3図 の2.

(7) . 外. 参照)。 この後者の. 崎. 与‐. 之. i t は, 一般に葉片状排列を 示す biot e に随伴 し, その伸長方向と同 i i 一 方 位と な り, b t ot e による組織を押 し拡げて成長 している。 個体は概 して変質が著 しく ( ) , 001 面上では, その影響がとくに鋭敏に表示されている。 また一個体でも, 原鉱物 ( d i i t c o e r r e ) の残晶 i te cordi er. i を と どめ る こと な く, そ の ほ と ん どが muscovi te・biot te の 来 合 体, も しく は p l e green を帯び a l h i i i i t i i in る c or e や pntc mi i t ca( t ) な どに 置 換 交代 さ れ て い る。 男 開 (010)・(100) の cord e ep r e 両面に顕著, 多色性, 双晶構造を欠く。 直消光, Retardat i on(m紙)‐ ‐230 m”, 伸 長 方 向 の 光 学 性 ′ 0 負 (X) /(100 i ) f i i e ′ 第3図に伺われるように, b t ot , 光軸 面 / e の数個体が相 , (-)2V=62 . β幻r ′ ′ X b 寄って葉片状と なり,岩石 の片理構造を強調 して い る。 = rowni l l i sh ye ow, Z =redd sh brown~. dark brown の 顕 著な 多 色 性 を 有 す る l i i i t or t on の影響 を 強 く 受 za 。 しか し岩石 が 圧 砕 され て ch i d i i けたも の, 及 び muscovte と cor erte とに随伴する一部の biot i t e では, そ の色調 多色性 の度. , 合が種々 の程度に弱まる傾向. がある。 なお包有鉱物と して, 当鉱物中には zirco距apatite・ ine・magnet tourmal i te な どが. 認 め られ る。 nγ(ma )=1,645. 面. 謝 ′ 博 識. 001 on( ) ,個体の結晶 粒度を計 測 した資料は第11表に 掲げて. 片麻岩における他の岩石にく らべて, いく らか粗 粒質にな. . . る か ら, quar t z は間隙充填. . 結晶と して産出する。 一部に 斑状変晶になるも の も あ る. . 第3図 童青石‐白雲母‐黒雲母片麻岩の顕微鏡写真。 黒雲母・ 童青石などの伸長排列から岩石は片麻状組織を示すよ うになる。 童青石は白雲母もしくはピナイト質雲母に よる置換がいちじるしい。 PI: 斜長石(理αgi r ) odαs β , Qt: 石英(@‘〃”) o旗β ) , Bi: 黒雲母(β′ , Mus:白 黒雲(肌〃sのひ能) ) e ,Crd: 童青石(Cord海“Z , P: ピ ′ ナイト質雲母(P棚顔c“ ) 7 cα 第9表 童青石‐白雲母‐黒雲母片麻岩に おける主成分鉱物の容量比 (単位 Vol , %) l P1 oc a se agi ds A1 ka l f l i - e r pa Quar t z B iot i t e N 1 i t us cov e Cord i i t e r e he ot r s. 7わ′”/. 719. 720. 727. 45.2. 19,2. 33,6. 23,0. 40,0. 6,4 3,4 2.0 6S.2. 2.5 9,0. 37.8 20.9. 20,0. 28.9. 0,4 6.9 0,4. 31.8. 0.4 59.2 40.8. 71,4. 100,0. 100, ) (. 100.○. 28,6. Q‘ ‘ ”〆な ′ 本岩は細粒. あ る。. . 第1 0表. が, こ れ ら は P 1 l agi oc as eと ともに l i l eucoc t r a c ayer 中 に 見 い 出 さ れ る。 な お quartz l l i は, p i i oc ag as e・b t ot e など. と, その伸長方向 (光軸) を. 童青石‐白雲母-黒雲母片麻岩の推定化学成 分ノルム値及びニグリ値. 720 Si02 Ti02 A1 203 Fe 203 Fe0 N1 no M[ g0 Cao Na 20 K20 P205 H20 汁) 120(一 7わ′”/. (69). 64.9 0.9 15,o 1.o 6,7 - 4.2 l,4 1.8 2,4 - 1,3 03 99.9. (単位 %). 720 Q C or ab an hy 肋r . ′03 gs Fesf○3 l i t n l 1 1s”/に 1 1/の’ ?に H20 ′”! o. 31,2 6.8 14.5 15.2 7.o 20,5 10.5 10,o l,7 l,4 74,7 23,6 16 99,9. 720 S i q 1 a f 1 1 1 c k l a ! n ・g k fn ・. 248 什) 10O 34 48 6 lz 10O o.50 o.47 0.13.

(8) . 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究 (V). Bi ‐ m719 o Qua-719 Qua‐720 0・. 0,. 0,. 0,. 2. 0,. 1,. 1.. P1 a- 720 0・. 0・I 0・. 0.. 1, 0,. 1,. 1,63. 特定位に向け, 岩石の片理構 造を強調 している (第3図参照) 。 本鉱物の結晶粒度を計測 した結果 0)に顕著, 001 )・(01 e ′ 個体はほとん ど結晶軸c伸長, 勢開( は 第11表 に 示 して あ る。 P超 郡の超s 0. ペリクリソ式・アルバイ ト式の衆片双晶及 び正累帯構造が認められる。 n・D =1.5455,(一)2V=85. 0 ( 0 ( ( ′へ 1b i t e1 aw=(+)180 ~830 , X 010=88, Y 010=73,Z 010= ,眼 )in zone↓010ina , X 010( A 33 付近) に属する種と思われる。 A d l 80 1 , 光学的性質から推 し低温型式の n ecase ( n. ) 塩基性火成岩類とその関係岩類 2. 片麻岩質ミグマタイ ト帯には, すでにふれたように, 岩脈状も しくは片麻岩類に随伴される各種 i i i ) 閃緑斑 ) 輝緑岩,i ) 角 閃斑楓岩,i の塩基性火成岩類が認められる。 本項目では, そ のうち, i. ) 角閃岩な どを取り上げることに した。 以下これらの各岩類における産状と 鏡下 の性質, と 岩, i v くに造岩鉱物の光学的性質に視点をおいて記述をすすめることに したい。 i ). 輝緑岩類. 目 黒地方の変成帯には, 輝緑岩類が岩脈群を形成 し, 特異な単元を有することはすでに指摘 した 963)。 この輝緑岩岩脈の分布は, 当変成域では, 岩帯の 56 ところである (外崎,19 , 外崎・中田, 1 ちがいによる差異が認められ, とくに, ホルンフェ ルス帯や縞状片麻岩帯及 び片麻岩質ミグマタイ ト帯において顕著になっている。 また岩脈は, 上述の変成岩域のな かでも, 局所的に密集して産出. する傾向が強く, たとえば, 片麻岩質ミ グマタイ ト帯では, 豊似橋上流約250m 地点の河岸露頭で は, 約50mの範囲に八岩脈が観察される。 第4図には, 猿留川中流の豊似橋 (図中の記号Tの位 置) から記念橋 (図中の記号 Kの位置) 間. に観察される輝緑岩・閃緑斑岩・角閃岩な どの 分 布 を 示 して い る。. 片麻岩質ミ グマタイ ト帯における輝緑岩 の規模は, 幅lmに満たぬものから, 5m omに達するもの 大 (幌満越え沢上流では1 がある) のも のまで見い出されるが, 概 し て lm~2m前後の岩体が多く な っ て い 1 、 1′ ’ 、′ ′. 、 、. d. る。 観察された輝緑岩類のほとん どは, そ の貫入方向が NS を示 し, 片麻岩の片理構. 0 5km .. ・帯における塩基性 第4図 片麻岩質ミグマタイー 岩の分布図 a , D′の郷β の証 市の“β加 増わり′(輝 緑岩・閃緑斑岩) ,Ampル渉〆ぞ彰 (角 , b ′ ′g“ ?破産β(片 麻 ? s sosβ “ ? 閃 岩), c ’ 8 , G・ ′た er 岩 質 ミ グ マ タ イ ト), d . CordZ. ′だ (塗 青 石 ミ グ マ タイ ト) ′ “”g“ ? ” , ′k m′ マヒ綿砦質ミグ e i 〃”me ( g , Gr”〃′ マタイ ト) , T: 豊似橋, K: 記念橋 (70). 造を明瞭に貫ぬいている。 岩脈中では, 岩 体 の中 核部と周縁部とでは岩質を異にする 場合があり, その極端なときには, 周縁部 が黒灰色を帯 びる綱粒岩となり, その部分 を 一 見 した と こ ろ で は, 当 地 方 のホ ル ン フ. ェ ルス帯の岩石とは岩質的に 識別できぬこ ‐ (幅5m) とがある。 なお, ある種の輝緑砦 に は, 岩体周縁に幅lm程 度に優白岩を伴.

(9) . クト. 崎. 与. 之. 」 r. なうことがある。 輝緑岩は一般に暗緑色も しくは濃緑色を帯びる中粒~細粒の塊状岩からなる。 岩 石はいずれも輝緑岩特有のオフィティ ツク組織を示 して い る が, これらの鉱物組成から見ると, A) 正輝緑岩・B) 含輝石角閃輝緑岩及びC) 角閃輝緑岩の三種類に区分することができる。 A) 正輝緑岩 (対伊〃?〆 〆 l l 如卿s i ● l i l i ) 主成分鉱物は p e t ag oc e・aug e・hornb te な どか as end・ura ら構成され, 若干の quart titanite・calcit伊 magnetite そ の他が見い出される。 本岩脈における主 成分鉱物の容量比は第1 2表に示す通りである。 岩石は概 してオフィ ティッ ク組織を示すが, 一岩石 l i l i 中 でも, 部 分 的 に は, p t oc e な どが斑晶となるから, ここでは斑状輝緑岩を 含め, 一 ag as e・aug. 括して扱うことに した。 典型的な岩脈 の顕微鏡写真は第5図に 掲げてある。. P超godαse- 0,3mm×0,lmm 大 の粒状小結晶からなるが 第5図に見られるように 長径2 , , l i mm 以上 に 達 す る こと が あ る。 P1 oc e は概 して新鮮, 自形柱状を呈するものの, なかには分 ag as. 解による汚濁が目立ち, 結晶外形も丸味を帯 びる不規則状になることがある。 大型結晶 の 一部 に i l i t tみura t は, 男開面に平行に, cal c e・ s e l l r c e の微 粒 第12表 正輝緑岩における主成分. 鉱物の容量比. (単位 VOL %). P1 l agi oc a e s Qua t r z Aug i t e. Hornbl ende Ur l i t a e. Ti i t t an e Ca l i t c e othe r s. . Dn ÷ { ) 0I. Dn ÷ { ) 02. 50.6 0.2 13.4. 64,4 0,9. 5.9 24.6. 1,7 0,3. 3,3 50.8 49,2 100,0. 12,6 5,5 13,9 0,6. 片結晶が生じ, ときにアルバイ ト化することも認めら i i t れる。 しか し一個体のなかでは, albi on に基づ zat. く An 分子の極端な低下は認 めがたいよ う で あ.る。. 双晶構造も顕著であって, そ の様式のほとん どがカル ルスバ ド式-アルバイ ト式の双晶であり, 若干 の 個 体が十字状に貫入 しあう構造を有する。 累帯構造は正 累帯を示 し, その累帯様式には, 個体周縁部に限って. 0,2 1,9 65.3. 密に累帯する部分と, 累帯の内核と外縁との二層から なる単純な構造を示すものとがある。 個体は結晶軸c. 34,7. 001 伸 長, 勢 開( 010 ) ・ ( )に 完 全, n,D=1,553, (十)2Vコ. 100.0. ′へ 800~760 o in )in zone ↓ 0l , nax , X trace of olo ( .. lb i tel a aw=(十)270 , 推. . き1 も 、,. ゞ も ぎ. 定される化学組成は An. 跨ぎ鱒 ,. . 藻も ぎ . ,. i 51~46 に 相 当 し, bas c. ineか らl i te ande s abrador. 付近と思われる。 r A”gz Z B′ 結晶は形態・ 粒度とも不定であるが,. 6 nm) 大 型 結晶(lmmxo 1 .. ほ ど概 して 自 形 を 示 す o が小 型 結 晶 ( .3mm× 0,l mm)で は, そ の 外 形. が丸味を帯びる他形結晶 となる。 結晶体は普通に 単晶と して産出するが, 第5図 長柱状斜長石を含む正輝緑岩の顕微鏡写真。 部分的にオフ ィ テイ ック組織を示すことに注意されたい。 PI:斜長石. /”s (P/ oc ), Py: 含 チ タ ン輝石(T′ ノ′ero ”g′ e /のz ′〃 ) ! ′ s ”〃g′ ,. Ur: ウラル石(Ur” / ! ′ ) 〃 ,直交ニコル. (7ヱ). o 数個体の結晶粒 ( .6mm 大) が相寄りあい票斑品 をつくるものもある。 本.

(10) . 日高山脈南部目黒地方の変成常に関する研究 (V) l i t eに ende・ura 鉱物の変質は一般に認められ, とくに個体の周縁, 男闇面に平行に brown hornbl 移 化 して い る。 ま た 0,8 mm xo,5 mm 大の結晶体では, 個体中央部も しくは一個体のほとん どが 00) 22) を双晶面とす る様式が l i t ur e に変質するものもある。 双晶構造はまれではある が (1 a , (1 へ110) は約900 延長性正 角 ( 1 0 0 1 1 1 著 野開面間の交 0)・( ) の両面に顕 , 認められる。 勢開 (11 , o o へZ(m紙) =47 on ( 0 へZ′( 0 1 0 / / ( 十 )2V=540 4 0 0 1 ( ) 1 1 0 光軸面 b Y = ( ) ) o c n = c (Z′ ) ) , , , , ,m , ,. f 0 X l i le i l t Y =grayi l ih erous an o et 520 sh purp , Z=purpe or v , X< Y くZ‘ Ti , 50 . =gray~ g t gray,. の 一種と思われる。. te augi. i t e の周縁部に はコロナ状 嵐omb ‘雛dβ ′ 単 晶 と して 見し・出 さ れ るこ と は 稀 で, 一 般 的 に は, aug. i im)に随伴 して産出する。 両鉱物の構造 関係を解析 し,その測定値をウルフ氏 網に投影す t ( r eac onr l i te と brown hornb ede とに見 ると, 前 述 した ホ ル ン フェ ル ス 帯 を 貫 ぬ く 正 輝 緑 岩 に おけ る aug. 963) と同一の結果を示 している。 双晶構造・累帯構造 は認められない。 られる連晶構造 (外崎, 1. ′ b= Y cへZ′( ) =180o 110 ) l ・( ,m , 勢 開 (110)・(110) の 両 面 に や や 完 全, 伸 長 方 向 の 光 学 性 正 (Z) , , ′ 0 0 1 ) と b Z 0 0 o ( l l h i X = own V 0 6 2 6 r 2 V 8 6 6 e o s 2 6 ~ w 0 1 0 ( 十 ) = 2 0 ~ = 一 ) y = ( ) ( , o n cへZ( , ) , ,皿 , te に 随伴する l ende に 属 す る 種 と 見 る こ と が で き る。 他 に augi rnb sh brown. Common ho greeni 0 へ 0 i ingt l t i on e (2Vγ=70,c Z=240) な ど l t l e と共生する cumn cへZ=28), ura ende ( rnb green ho が認 め られ る。. ある種の塩 基性火成岩に優白岩を随伴することはしば しば報告さ れているところである。 筆者は同種の優白岩を豊似橋上流地帯の一輝緑岩中に見い出 した。 優白岩 正輝緑岩に伴なわれる優白岩. は灰色ない し青灰色を帯びる細粒繊密な塊状岩で, 微閃緑 岩ともいえる岩質を示 している。 検鏡するに, 本岩はおも. i 5,6 %) t e( に plagioclase 行7,2 %),quartz(14,8 %),ural か らな り,. ter carbonaceous mat. こ 幕ふ. 組 織 を 示 してし・る。. 騒ぎニ F. ′. ね. 三か き !} キ 書誌滋養 ー. も」 ,響くごきざごぎ零 -. 、 美馬 ‐. . .. な どが含まれる。 上述の鉱物は第6. 図における本岩の顕微鏡写真に伺われるように完晶質粒状. 三一 、 ー. . i do l( 2.4 %)・garne t t・ep e. 他 に ore minera. 理α g!の奴彫 ′ 平均 0.6mm ×0.4mm 大の半自形~目形 ,. ヂ. の卓状 結晶から構成される。 双晶構造が著しく, その頻度. う. 一” β f o mm. 辰周縁部に随伴 第6図 正輝緑岩の岩月 する優白 岩 の 顕 微 鏡 写真。. 各造岩鉱物は完品質粒状組織. におりあっ ている。 PI; 斜 ) 長石 /”g!oc/”se , Qt: 石 f ) 英 (Qmr z , UE ウラ ル石 / ざ超) (U〆 ” , 直交ニコル. ) の双晶法により測定したところ, 無双晶個 951 を牛来 (1 ミド式 2%, カルルスノ 8% 体 (U) ,3 , , 票片式双晶 (A). 3%, 複雑式双晶 (C) 双品 (C) , 47%の結果を得, C‐ ,1 双晶(60%)に富むことがわかる。 累帯構造は一般に正累帯 のそ れが高頻度を示すが, なかに交互累帯様式を示すもの 001 01 0) )・( も少なくない。 個体は結晶軸c 伸長, 男開 (. に 顕著, n・D-1.553~1.550, (十)2V=880, 780, 760 , lb i X′へtrace of olo(max t aw= e. n z。ne↓ ○lo in a )i .. ine (An48~ An44 i s cande )に相 (十)250 , 光 学 性 か ら bas. 当す る。 Q卿〆” ′ P1agioclase の結晶粒間の充填結晶と し て産出する。 結晶は割に波動消光が強く, ときには, 一個. bo l i i ) t e( l l ・ cへZ=160 a r停ー s e 類似のa ph ( 1 ) Br nhomblende のなかに, 極く稀ではあるが, 光学性正を示し, p o ・ v を見い出した。 本鉱物の性状については, 他の輝緑岩中の mnphibole を検討のうえ, 別に報告の予定であ る。. (72).

(11) . 外. 崎. 与. 之. 体中でも, 光軸方位の分散による不均一性が認められる。 ひγ〆鳶β′ 本岩の有色鉱物は uralite に i t 変質しており, 薄片下では原鉱物の残晶は認め られ な か っ た。 Ural e は淡緑色を帯びるせんい状. 0.4mm× も しくは不定形結晶を呈 し, plagioclase の個体粒間に見られる場合が多い。 ある単晶 ( 2 ( ) h b d l 一 と 2 o e 種 推 き る 0 r e の 定 で n n , mm) の外形から, 本岩の有色鉱物は 。 B) 含 輝 石 角 閃 輝 緑 岩 (Pymxe i彫りβ濯ぎ 7 7 β〃〆多ば血加肥) 本輝緑岩はその産出が稀であっ g た僻め! て, 豊似橋上流に一岩脈が見い出されたに過ぎない。 本岩は幅3m大の岩脈であって, さきにもふ れたように, その中核部と周縁部とでは, 岩石の粒度や色調にかなりの ちがいが生じている。 すな 第13表 含輝石角閃輝緑岩における岩体の 中核部と周縁部との鉱物容量比 (単位 Vol , %) YT‐00 I l P1 agi a oc s e A1 ka l f l dspa i - e r Qua t r z Au t e 1 gi. Hornb l ende Ura l i t e or l 1 ine - e n ・ r a. / S . ! ” c s 肋 「 海 〆 ” s 7 「 『”′ o. YT ) 02. YT一) 03. 48,5 --. 58.6 0,5. 41.2. 8.0 23.3. 0,2 38,2. 1.3 50,3. 17,3 2,9 48.5. 40.9. 42,4 57.6. 100.0. 100.0. 100O. 51.5. れるように, 各組成鉱物の量比には若干の差異 i t が 認 め られ, と く に, aug e と brown hor企 l b ende との量比には見る べき差が あ らわ れ て. 5,8 0,2. い る よ う で あ る。 した が っ て, 岩 石 の 性 質 は,. 岩脈の中核部が正輝緑岩に, その周縁部では, 角閃輝緑岩と もいえる鉱物組みあわせを示 して いる。 第7図にはこ の顕微鏡写真を 示 した。 写 真1は岩脈の中核岩石を 示 し, 同じく, 写真2 はその比較的周縁部 の岩. YT』01: 岩 体 の 中 核 部, YT』02: 岩 体 の周 縁 部 か ら15cm 内 部, YT』03: 岩 体 の周 縁 部. , . 4. (くも : i 」 )耀き! 麦『 7「ごl .. きト ー す 毎喬 瀞 ~塞ぎ , .. こ . , . .. .. ん ・ ・ . ′. るものであ る。 中核部と周縁部とのそれぞれの. 鉱物容量比は第1 3表に掲げてある。 表から知 ら. 1,2. 2,2 0.3 59.1. わち, 岩脈の中核部は灰緑色の粗粒塊状岩から なるのにたい し, その周縁部では, 黒灰色の細 l l i 粒岩となり, 典型的な ch ed margin を有す. r 2. L. ミ. 季 . 石 の薄片から撮影した顕. ー 綿 微鏡写真である。 覇 P迄gどの超se ′ 本 岩 構 「 , 成の主要部を占める当鉱 L ・ l 物 は brown hornb ende 差 ・ と 随 伴 し, こ れ らは オ フ 産 も ィティック状 に 織りあう ; . . 亭 ・. 闘 競. ものが少なくない (第7 図参照)。 個体のほとん. 熟も老*挙. どは, カ ル ル ス バ ド式 ・ ア ル バ イ ト式 o その複合. 第7図 含輝石角閃輝緑岩の顕微鏡写真。 ( 1 )岩脈の中核部, 各造. 岩鉱物はオフイ ティック組織を示している。 ( 2 ) 岩脈の周 縁部。 中核部と周緑部との鉱物の結晶粒度の差に注意され たい。 PI: 斜長石(Pm郡の厄s ) β ow〃 , Ho: 角閃石(Br / de P T ′加川f ) 2の め卿7 チタン輝石 : ( er o sα f穿た) y z f z , , Ur: ウラル石(Ur / ′ ′の 直交ニコル ”. 様式の双晶構造, 及 び正 累帯構造を 示 している。 個体は結晶軸c 伸長 (と き に 0.8mm), 平 均 粒 径. は岩脈の中核 部 の 結 晶 0,4m m ×0.2mm, 岩脈周. 0.1l ende ( 2 ) 本岩の粉末試料を検鏡したところ, 少量の gr ( e en hon・bl nm,cへZ′=190 , Z′=deep g ) が認められた。 r e en. (73). l lo・ i =ye v sh gr e en ,.

(12) . 蟹暮 繁 . 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究 (V). 0 0 ′ 縁部の結晶 0,2mm ×0,lmm と な っ て い る。 n・D=1.554~1,551, (十)2Vコ80 ~75, X へtrace lb i 0 %~4 5% 60 tel aw=(十)2 of olo (m“ ) in zone↓0lo in a , 光学的性質から An 分子の含量5 i c andesine と推定することができる。 前後の bas β符卿2/ 2 0削る座れdB′ 岩脈の中核岩石に含 ま れ る 結晶は概 して半自形状結晶 (結晶軸c 伸長,. Q 0.2mm)と な る。 結 晶 体 は い ず 0,6 mm xo.4 mm) を 呈 す る が, 同周 縁 岩 石 中 の も の で は 他 形 結 晶( れ. れもその色調が特色ある褐色を帯びるが, その結晶周縁では局所的に淡色化する傾向があり, とき に l l i te 類似の鉱物) が生じている。 個体は ( 0)・ 11 ende (t remo e green の hornb にその部分には pal q 0 へ 0 11 0) は約55 である。 伸長方向の光学 (1 ) の両面に顕著な勢開か発達 し, その面問交角 (11 10 性 0 ′ 0 0 o へ l l ′ Z 0 0 2 6 1 0 0 owi /( 1) on ( ) Z), b=Y, 光軸面 / ( ,mx) ; ,(-)2V=80 ,76 ,72, X =ye 性正 ( ,c 曲 l i ende に属する種と思われる。 sh brown, Common hornb sh brown, Z′= deep brown or redd. 雄 謙. . . 本鉱物は概 して岩脈周縁の岩石中に数個体の結晶がポケッ ト (径0.3mm 程度) 状. に に 票合 して 産出 す る。 第 8 図 に は, 2mm×lmm 範囲に, 本鉱物のみが晶洞状に見い出されるもの の 一見. 遜 鱈 副 鱒 1 も . したところ, の一部を示 した。 結晶は無色, ときにうすい灰褐色を帯 びるが, 後者のそれは, a l i t gr ne e 様鉱物に類似 している。 本鉱物の小結晶 (約0 .lmm ‘ 〆 ′ ′. き .. ‘滝 三 ・. ず ・ ‐ {. 〆 F. \ , 〆.. 、ず. . L ー‐. tな 〆. , に 三. 第8図 含輝石角閃輝緑岩中に. 晶洞状に見い出される ) 透角閃石 (Tre ?〆”e “ . 本写真では, 2nml× 11 l u l l 範囲に数個体の. 透角閃石結晶が票合し て産出する. 前後) では 鱗片状を呈するが, 第8図に見られるように個体が 大型になると葉片状も しくは柱状結晶となる。 観察 し得た鉱物 中には, 結晶軸 ”こ垂直な断面がなく, したがって, 本鉱物中. l 0) 勢開は認められなかっ た。 延長 e 特有の ( 11 に は amphibo. 0 へ 0 0 021 ) 性 正(Z′ , ,(-)2V-88 ~86,c Z=14 , 複 屈 折 率 γ-αキ0 (コ ン ペ ソ セ ータ ー に よ る 概 測 値)。 r A”gz f e′. 本岩の鉱物容量比に示されるように, 当鉱物はお. もに岩脈中核部分の岩石に含まれている。 本鉱物は単品になる. l ende も の は 少 な く, そ の ほ と ん どが 結 晶 外 縁 を brown hornb l ende の個 体中央部にわ に よ っ て ふ ち ど られ, ま た は, hornb. 00) を双晶面とする双晶構造 ずかに残晶的に見い出される。(1 が認められるが, 当地方のホルンフェ ルス帯の岩石を貫ぬく輝 t e に 見 られ る 十 字 形 o ×字形の双晶 緑岩中の titaniferousaugi. ) は認められなかっ た。 本鉱物 構造 (外崎・中田・川原, 1965 ′ Z 0 ) ) には輝石特有の勢開顕著, 延長性正( ,b=Y, 光軸面/頁01 ,. cへZ( n ) =4 ,. 0 ′ i 0 0 010 ) on ( ght , (十)2V=54 , 53, 50, X -l. ′ l ) e gray, Z コpale brown\or pun . 結 晶 体 の 色調, そ の 多 色 性 の. 特徴から推 し titaniferous augite の 一種と思われる。 de C ) 本輝緑岩に属する岩 ‐霞めα s e ) 角閃輝緑岩 (品のれゎ毎〆 z. l i om前後の岩脈及び, これまで記載して t as c gneiss 中に貫入する幅l 石 に は, 幌 満 ご え 沢 上 流 の b. きた豊似橋上流にお ける岩脈中の若干のものがこれに含まれる。 岩石は褐色ない し茶褐色を帯びる l ・ se と brown hornb ende と か らな り, こ 細粒質の塊状岩からな る。 検鏡するに, おもに plagioclを. れらは輝緑岩特有の組織を示 している (第9図参照)。 構成鉱物の量は岩石種のちがいによる変異 l l i ende に多少の開きがあら oc ase 含 量 に は ほ と ん ど認 め られ ぬ の に た い し, brown hornb ag が pl 4表には鉱物量の割合を容量比で表示 してあるが, 同表の結果からもその傾向が認 われている。 第1 め られ る。. 0,3mn 1,2mm×0,9nml ) と 細 粒結 晶 ( 理αgodαse ′ 岩 石 に よ っ て, や や粗 粒 な 寄 木状 結 晶 ( l× (74).

(13) . 外. 崎. 与. 之 0.ln lm) と があ る (第 9. 図の1参照)。 結晶はい ずれも双晶構造に富み, その様式には, アル バイ ト式 と カ ル ル ス バ ト式 と. が組みあう複合双晶が高 頻度を占める。 幌満ごえ 沢に見られる砦脈 (第9 図の1) 中における粗粒 l l i なp oc ag ase の一部には, バ ヴェ ノ 式 双 晶 (Baveno. ing twinn ) と 思 わ れ る個. 体が認められた。 また同 l i l 一 岩石 中 の p ag oc as e. 1 ) 幌満ごえ沢上流に見 られる 第9図 角閃輝緑岩の顕微鏡写真。 ( 脈幅10 n前後の岩脈。 ( l 2 ) 豊似橋上流の岩脈。 PI: 斜長 / ・ de ) o c e ) 石 / ”g′ ”s ′ omぞ/ z omろ卿7 ,Ho; 褐色角閃石 (β , 直交ニコル 第14表 角閃輝緑岩における主成分鉱 l 物の容量比 (単位 Vo .) . Pl agi oc a se Quar t z Augi t e Hornbl ende Ur l i t a e Ti i t t an e l Ca i t c e 0the r s. には顕著な累 帯構造が表 示されるが, その様式に. は, 正累帯・逆累 帯・交 互累帯及び, 一個体中で も こ れ らの累帯様式が重複 して複合状になり,かなり複雑な個体が見受けられる。. Dh-002. Dh-00I. 547. 63,5. ′へ raceofom ( nIDニー,553, (十)2V-800 ,X t 圃給)in 0 d 0 l b l l oi i ine に B ↓ t 2 i 7 o z ne n a e aw=(十) . asc an es. 41.9. 26,6. 相当するものと思われる。 Brα脇 ゐoγ”腿鋼dg′ 本岩が褐色を帯びるのは お ,. - 0,4. 4,O 1.I 64,3. 3,O. . 57,7 42.3. 1 7 oただ. 100,0. 0.8. 4.O. 35,7 100,0. l も に 赤 味 勝 ち の brown hornb ende を 含 む こと に よ. る。 本鉱物は一般に結晶 軸cに伸長性を示すが, その 形態には, 長柱状あるいは針状・ 短柱状のものな ど, 種々 の晶へきを示すものがある。 また結晶粒度にも個. 体差によるちがいが認められ, とくに大型なものでは. 1,2 mm×o,3mm 以上に 達するが, 概 して 0,3mm×. o,lmm 程度の結晶粒が高頻度を占める。 結晶体には, しばしば双晶面 ( 00) 1 , あるいは双晶外形. が×字形を有する双晶構造が表示され, ときに不鮮明な累帯構造を呈することがある。 包有鉱物を. 欠き, かつ変質が認められぬため, 当結晶は概 して新鮮になっている。 結晶軸cに垂直な断面では 菱形を有 し, その面上には, 本鉱物特有の (11 0)・(11 0) 雰開が発達する。 b=Y, 01 0 /( ) , 光軸面/ ,. 0 0 へ′ ′ 010 110 ) cへZ( ) 1 1紙) =23 on( , ,C Z (岨 ) ‐20 on ( , nID ニー,673, (一)2V=804 78q 62q x = l i i l edd sh brown~deep brown, 鉄 含 量 に 富 む common hornb ende に相当する ght brown, Z′=r ”). 角 閃 班 糧 岩 (品僻 め/ g i lde ) ‐gのかo. 。 角閃斑糎岩は猿留川支流タ ソネナイ沢中流部において,. i te zone に属する) の片理面を貫ぬく岩脈状岩石である 本岩脈の 縞状 片 麻 岩 (gne s sose nligmati 。 o o 走向・傾斜は N7o E 3o N を示 し その規模は脈幅1 5m前後にな ている 前述した輝緑岩. ,. っ. 。. に比. l l 較して角閃斑綱岩は粗粒状となり, plagi oc e の 針状 結 晶 や 黒 緑 色 を 帯 びる green hornb as ende. が肉眼にても明瞭に観察することができる。 岩石は暗緑色を 帯びる塊状岩にて, 片理構造や組成鉱 物の流動に基づく流理構造な どは認められない。 なお本岩脈の周縁部分には, 脈幅lm前後の優白 (75).

(14) . 日高山脈南部日黒地方の変成帯に関する研究 (V) 1 l i oc s e と green と 1 ag 岩 が 随 伴 さ れ て い る。 角 閃 斑 糖 岩 を 検 鏡 す る に, そ の 組 成 鉱 物 は お も に p i i i t te・magne t l hornb ot e な どがく わ わ る。 こ れ らの 鉱 物 の な か で ende と か らな り,他 に 若 干量 の b l a l l o e は無方向的に 散在 して斑編岩組織をつく り また局所的には, p も 自形度の高い ai ca s. pg. ,. lase gioc. は. ,. l rnb ende に 透 入 して オ フ ィ テ ィ ッ ク 組 織 を 呈 して い る (第10図 参 照)。 green ho. Z婚e′ 本鉱物は第1 P超がo 0図から伺われるように, 自形度の高い卓状も しくは柱状 結晶を示し c. ている。 平均粒径は 0.6 mm xo.2mm 前後のもの で は あ る が, 斑晶状に析出する結晶のなかに ー、. …ず競-灘、 獅「「÷「『璽, 覇〆. 嘉ふ ー鯖 蝉雛 鰐 識欝轟き犠謝嚢 帖ゴ. 瞬離農墨耀墓 謝嚢蟻密封総蛋 . だ . . ′ ‐『. ( Z. ず 堪戸,幽圏圏圏. / 誇 り,J 鰹雫遍 十 幸煮圏圏圏醐 ず. ′ . ず 山私. . ,. は, 結 晶 軸 c 方 向に 2mm. 以上に伸長するものも見受 体には軽徴 けられる。 結晶 ナ功 ド酉^ 翻然. 」 勝 間・型 お 震. . . . . . . ~ ≧ い. ′. メ , (で く. . . ≦ 、. ” ・ . . 、 ′ 、 も 、 、 、 ≧ さ ′ 、. 、. ‐ . . 、. 乍 ′. ′. . ′‐ ′ ≦ ご す * 、 . . ま. ′ ′ 、‐‐ r. ゎ加 須β ) Ho: 緑色角閃石(Gr 2 or ’ 7 e e〃/. f olo( trace o )in zone , n“x .. i lb te に相当するものと思われる。 i 00 t ↓0lo in a el aw=(十)3 , 光学的性質から labrador l l i oc ase に は 比較 的 目 立 た ぬ Gだe ag 7 2 ゑo削る加 須B ′ 機械的な圧砕作用を受けた影響が さきの p. ,. l ende は 単晶 と して 産 の に た い し, 本 鉱 物 で は, そ れ が 鋭敏 に 反 映さ れ て い る。 す な わ ち, hornb. 出す ることは稀であって, そのほとん どが粒状化され, 光学方向を異にする他形結晶 (径0,lmm o.5mm×olmm) では, 圧砕に基づく携曲が 前後) の 票合からなる。 粒状化をまぬかれた個体 ( 認められる。 変質作用 が認められぬため結晶は 新鮮になっている。 双晶構造・累帯構造とも 欠く。. へ ′ へ , olo olo /( ) ) 0) に男開顕著, Y=b 0)・(11 ) =250 on ( 結晶体には (11 ,賦. ,c Z , c Z( , 光軸面 /. 0 X′=pale green z′-brownish green~dark green, 0 0 110 ) , ( ,腫 ) =22 on ( , (一)2Vコ80 ~72, i l r Z l~0,2mm ×o.lmm Common hornb l×o.2mn o g ′ 結 晶 粒 が o.5mn ende の 一 種 と 推 定 で き る。 鼓r ool) 面 大の他形結晶からな り そのほとん どが green hornblende に随伴 して見い出される。 (. , ′ に 努開完全, (-)2V キoo, X′=yellow, Z =reddish brown. 角閃班縄岩に伴なわれる優白岩 本岩は灰色ない し白色を 示す 塊状岩からなり, 岩質的にはアプ t i i reak 状 に密 集 す る場合が te が脈 幅 o.5 mm 程 度 に s ot ラ イ トと 類 似 して い る。 部 分 的 に は, b ある。 組成鉱物はおもに plagioclase・quartz・biotite からなり, これらは第10図 (2)に掲示されて いるように, 典型的な花闘岩組織を示 している。 i i t l i P1 c e の徴 e r oc as e は全般的に変質による汚濁が目立ち, かっ, 勢闇面・裂開面な どには s ag (76).

(15) . クト. 崎. 与. 之. 片状結晶が生じている。 個体は平均 lmm xo.6mm 大の卓状結晶からなり, これ. らは深成岩組織 in に よ っ て 貫 ぬ か れて い る te ve に 組 み あ っ て い る。,結 晶 体 は, 脈 幅 0,l mm 以下の albiteserlcl. が, その脈付近には. te l l ser c. の鱗片状結晶がとくに多量に晶出することがある。 累帯構造を欠くが. ア ル バ イ ト式 ・ ペ リ ク リ ソ式 及 びカ ル ル ス バ ド式 の 双 晶 構 造 は 普 通 に 認 め ら れ る。 n,D =1,545~ 0 ×′へt 1,543, (-)2V-850~83 l b i tel race of olo(n坦 )in zone↓0loin a aw =(十)180 , , An 分 子の含量33前後の andeclase に 相 当 す る。 Quartz は plagioclを ・ se の結晶粒間に 充填的に晶出 して. いる。 結晶体には波動消光が認められ, ときに, その度合が進んだものは, 光軸方位の分散 がある i t 程 度 は 識 別 で き る よ う に な る。 Bi ot e は o,5 mm×o,3 mm の 板 状 も しく は 不 定形 結 晶 を 呈 し,. i t or chl e に変質するものが少なくない。 Garnet を 包 有 し, ま た (ool) 努 開 面 に 平 行に, t i i t t an e・ ′ i i l l b te な どが生じて い る。 X′‐pal Z l l i h ser c ey e ow, =ye ows rown の軸色を有する。 引. 用. 文. 献. i 1) Gor ls l l r 195 1 t i ): Pet a rol 1, ogi ca udi l e so lp agi oc a se hv n s i 7 , M,( , Ai膨れ Mz , ,36, 884-90. 2 1956 ) 舟橋三男・猪木幸男 ( ); 五万分ノ ー地図幅 「幌泉」 (釧路-第7 0号) 及び同地質図幅説明書, 64 p , 地質調査所, i 3) Hunahash i i 1957 do i ); A1 ne orogen c movementi n Hokka p , M,( ,JaPa鶏 /oばれ EαG scら ″欲為のの び夕“仏, ser,4, 9, 415÷469,. 4 1958 ) 橋本誠二 ( ); 日高変成帯, 鈴木醇教授還暦記念論文集,17 36 ‐ . 5 ) 広田正一 ( 1963 ); 日高変成帯南部の幌満川流域における花高岩化作用, 一 第1部 岩石の記載とくに化 9 学成分について-, 地質難,6 -98 , ,82 6 ) 猪木幸男・奏光男 ( 1956 ); 五万分ノ ー地質図幅 「猿留」 (釧路-第7 1号) 及び同地質図幅説明書, 28p , 地質調査所, i 0n n igma 1964 daka n 7 ) Ki z l t t i ・ ak e tmnor l ー softhe Hi ・ e cb t e ‘ ′ ph , K,( . お‘ ,ぞ〃c ,泳ぎ , ,鼠域を諺の 袋物, , 8 ) 9 ) 10) 1 1 ). Ser ,4, 12, ill-169,. 193 7 坪井誠太郎 ( ):結晶の光軸面に平行なる薄片にて光軸角を求める方法, 地質雑,44 -504 ,503 , 956 外崎与之 (1 );日高国目黒地方にみられる輝緑岩について, 岩鉱学会誌,40 0‐ 82 , ,7 外崎与之・中田正次 ( 1963 ): 日高産輝緑岩中のチタン輝石と角閃石, 岩鉱学会誌,50 5-37 ,3 . 1963 外崎与之 ( ): 日高山脈南部日黒西方域の変成帯に関する研究 (1) , 北海道学芸大学紀要 (第二部 B), 13, 98p ,. 12 ) 外崎与之・中田正次・川原鳳策 ( 1 965 ); 日高産輝緑岩中に見られる単斜輝石の複合双品 (予報), 北大 水産学部研究集報,16 5 9. ,55‐ 13 1 96 ) 外崎与之 ( 5 ): 日高山脈南部目黒地方の変成帯に関する研究(y) , 北海道学芸大学紀要(第二部B). ,. 16, 53--68 ,. (77).

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参照

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