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移乗動作自立へ向けて病棟との適切な情報の共有が有効だった脳梗塞の一例

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Academic year: 2021

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key words 脳卒中片麻痺・足漕ぎ車椅子・下肢荷重率 【背景】回復期病棟の脳卒中片麻痺者(以下,片麻痺者) は,車椅子での生活を余儀なくされている.そのため入 院中の片麻痺者は活動量が低下することが予測される. 廃用症候群の予防という観点からも,片麻痺者自身が車 椅子を駆動し移動することが重要である.しかし,片麻 痺者の車椅子駆動は非麻痺側のみで行われ,麻痺側の運 動が得られにくいことに加え,非対称性の姿勢を助長す るデメリットがある.関矢らは,麻痺側の下肢も使用す る足漕ぎ車椅子を用い,歩行速度の改善,下肢交互運動 獲得が可能であることを示唆している.そこで,今回, 足漕ぎ車椅子を使用し麻痺側の筋活動を向上させること により,麻痺側の下肢機能へどのような影響を及ぼすか 一症例にて検討することとした. 【方法】本症例は,被殻出血により右片麻痺を呈した60 代男性であった.Brs:上肢Ⅱ・下肢Ⅲの運動麻痺を認 めていた.運動性失語を認めるが指示理解良好であった. 入院時の移動能力は,モジュラー型車椅子を使用してい た.研究デザインをABA法とし,通常の運動療法前に 自主練習として,病棟にて方向転換を含む車椅子自操を 10分間,A期はモジュラー型車椅子,B期は足漕ぎ車椅 子とし,各期間7日間施行した.アウトカムとして,車 椅子走行距離,下肢荷重率,FACTを施行した.本研究 はヘルシンキ宣言に沿って対象者の倫理的配慮を行っ た. 【結果】結果は,走行距離(7日間の平均):A期52.9m, B期300m,A’期116.3mで あ っ た. 下 肢 荷 重 率(Kgf/ Kg)とFACT(点)(初期/ A期後/ B期後/ A’期後)は, 0.26/0.27/0.33/0.27および7/8/13/13であった. 【考察】今回,足漕ぎ車椅子駆動を行った結果,下肢荷 重率・FACTの上昇を認めた.ペダリングにより座位で の麻痺側足底への荷重率が増大し静的座位バランスが安 定したと考えた.これにより座位における支持基底面内 の重心移動が可能になったと考えた.病棟における足漕 ぎ車椅子駆動は麻痺側下肢の筋収縮を促し廃用症候群の 予防,座位でのADL拡大に寄与すると考えた. O-024 脳卒中片麻痺患者における足漕ぎ車椅子駆 動が下肢機能に与える影響について 大塚 貴司,伊藤 貴史,石井 健史,寺島  優 医療法人社団苑田会リハビリテーション病院 key words 移乗・チームアプローチ・情報共有 【はじめに】理学療法(以下PT)室と病棟との移乗動作 の自立度に相違が生じていた症例を経験した.病棟での 移乗動作の問題点が改善するために,症例及び看護師へ の動作方法の伝え方を工夫したことで,病棟での自立度 が向上したので以下に報告する. 【症例紹介】症例は左脳幹・左小脳梗塞を発症した40歳 代男性である.右片麻痺,左上下肢及び体幹に失調症状, 構音障害,嚥下障害を呈していた.既往歴に14歳時に脳 挫傷(前頭葉)があった.発表に関して,本人に書面に て説明し,同意を得た. 【経過】発症から43病日に当院へ転院し,覚醒及び耐久 性の低下を認めた.FIM運動項目得点(以下FIM運動), FIM認知項目得点(以下FIM認知)はともに25点,FIM 移乗(椅子・ベッド・車いす)項目得点(以下FIM移乗) は2点だった.182病日には覚醒及び耐久性が改善し, FIM運動は46点,FIM認知は30点,FIM移乗は4点とな った.しかし,PT室での移乗動作は介助を要さず監視 で実施可能であり,病棟での能力との間に相違がみられ た.病棟での移乗動作を評価したところ,方向転換時に ふらつきがみられ,その場面で転倒リスクを認め介助を 要していた.PT評価より,ふらつきが生じる問題点は, 右下肢支持性低下と体幹不安定性と考えた.そこで症例 及び看護師に対し,問題点を改善するための動作方法を, 運動学的な用語を極力使用せず平易な言葉で伝えた.そ の後,病棟にて適切な方法で移乗動作を繰り返すことが でき,その結果,移乗動作は改善し,207病日のFIM運 動は65点,FIM認知は32点,FIM移乗は6点(修正自立, 手すり使用)となった. 【考察】他職種と情報を共有する際には,分かりやすい 言葉を使うなどの工夫が必要であるとの報告がある.今 回,問題点を改善するための動作方法を,平易な言葉で 症例及び看護師へ伝えたことで,病棟でも適切な動作を 反復することができ,移乗動作の自立度の改善につなが ったと考えられる. O-023 移乗動作自立へ向けて病棟との適切な情報 の共有が有効だった脳梗塞の一例 原田 涼平1),富田 英正2),副島美和子3) 村山 浩一1) 1)神奈川リハビリテーション病院理学療法科 2) 神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション 科 3)神奈川リハビリテーション病院看護部

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