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日本と中央アジアとの経済関係の現状,課題と今後の展望

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日本と中央アジアとの経済関係の現状,課題と今後の展望

下 社 学

(⽇本貿易振興機構(ジェトロ)企画部主幹)

The current situation, challenge and perspective of the

economic relations between Japan and Central Asia

SHIMOYASHIRO, Manabu

Senior Director, Planning Dept., Japan External Trade Organization (JETRO)

Abstract

In this paper, from the perspective of economic exchange between Japan and Central Asia (Uzbekistan, Kazakhstan, Kyrgyzstan, Tajikistan, Turkmenistan), the current situation and challenge, as well as future prospects, will be described through the work of promoting trade and investment.

One of the characteristics of economic exchange between Japan and Central Asia is that the forms and fields of business developed by the target countries differ significantly, and one is that the public and private sectors are working together unexpectedly. One can point out that neither Japan nor the target countries can be decisively important economic partners, and as a result, exchanges remain at a low level.

The lack of information is at the top of the challenge in developing economic exchanges between Japan and Central Asia. Also the difficulty of logistics, the vulnerable foreign exchange circumstances and the compliance problem are major bottleneck for commercial activities for Japanese companies.

Although rosy expectations for future economic exchanges are forbidden, there are several directions for efforts that can contribute to building win-win relationships. 1.は じ め に 本論では⽇本と中央アジア(ウズベキスタン,カザフスタン,クルグズスタン,タジキ スタン,トルクメニスタン)との経済交流という観点から,その現状と課題,ならびに今 後の展望について,貿易と投資を振興するという業務を通じて得た知⾒を述べる。

Keywords: Uzbekistan, Kazakhstan, Kyrgyzstan, Tajikistan, Turkmenistan, Japan, Business, Economy, Trade, Investment

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2.日本と中央アジアとの経済交流の現状 ⽇本と中央アジアの経済交流の特徴として,⼀つは対象国によって展開するビジネスの 形態や分野が⼤きく異なる点,⼀つは期せずして官⺠⼀体となった取り組みが中⼼となっ ている点,⼀つは⽇本と対象国のどちらにもお互いが決定的に重要な経済パートナーにな りえず,結果として交流が低⽔準にとどまっている点が指摘できる。 (1)国別の特徴 国別にみていくと,⽇系企業の進出の分野・業態が最も多様なのはカザフスタンである。 ⽇系企業がかかわるビジネスの分野・形態は,a. カスピ海沖油⽥開発,ウラン鉱⼭開発, ⽯化プラントコンソーシアム参画,建機販売といった資源開発に関するもの,b. ⾃動⾞ や家電,⼯具の販社など,所得⽔準の⾼さや⽇本製品の需要を取り込んだものが特徴的で ある。他⽅で,c. 政府開発援助(ODA)を卒業しつつあり円借款によるインフラ整備な どは区切りがついている(1)。なお,d. カザフスタンはクルグズスタンと同様にユーラシア 経済同盟(EAEC)に加盟しているが,加盟国が標榜する共同市場のポテンシャルを意識 した⽣産投資,すなわちカザフスタンに⽣産拠点を設けロシアやクルグズスタン市場へ輸 出しようという構想に明確に基づいた案件は極めて限定的である(2) そのほか,輸送機器⽣産や流通,物流など⽐較的広い分野で投資が試みられたが頓挫し た例も多い。農業分野の投資が⾒られるのもカザフスタンの経済構造と潜在性に着⽬した 事例としてユニークである。 個別の事例としては,資源・⽯化プラント系では,アティラウ製油所近代化(丸紅。フ ェーズ 1 は 2001 年,フェーズ 3 は 2011 年 12 ⽉受注)(3),ウラン鉱⼭開発(住友商事,関 ⻄電⼒。2006 年 1 ⽉)(4),ウラン鉱⼭開発(丸紅,東京電⼒,中部電⼒。2007 年 4 ⽉)(5) レアアース回収(住友商事。2012 年 11 ⽉)(6),東芝のレアメタル合弁会社設⽴(2011 年 9 ⽉)(7),同,カザトムプロムから⽶ウエスチングハウスの株式 10%購⼊(2017 年 10 ⽉発 表,2018 年 1 ⽉ 1 ⽇取得)(8),インペックスのカシャガン油⽥開発(98 年設⽴)(9)などがあ (1) 直近は 2010 年度「CAREC 物流回廊(ジャンブル州)整備事業」63 億 6,100 万円を限度とする円借款 貸付契約。円借款とアジア開発銀⾏(ADB)の協調融資促進を⽬的としたスキーム(ACFA:Accelerated Co-Financing scheme with ADB)による中央アジア地域で 2 番⽬の事業。2003 年度の「アスタナ上下 ⽔道整備事業」(213 億 6,100 万円)以降,7 年ぶりの供与。https://www.jica.go.jp/press/2010/20100823_ 01_01.html (2) 防災製品メーカーの東京製綱株式会社は数少ない⼀例。同社プレスリリースによると「当社防災製品 の同国および中央アジアにおけるデファクトス タンダードを構築し,(中略)海外防災製品の拡販, 事業の拡⼤を図ってまいります」としている。http://www.tokyorope.co.jp/info/assets/pdf/20170706_ release_2.pdf (3) https://www.marubeni.com/jp/dbps_data/news/2011/111230.html (4) http://www.jaif.or.jp/news_db/data/2006/0126-1-4.html (5) https://www.tepco.co.jp/cc/press/07042402-j.html (6) https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2012/group/20121105_2 (7) カザトムプロム社とレアメタル分野に関する合弁会社である KT レアメタルズ社を設⽴。https://www. toshiba.co.jp/about/press/2011_09/pr_j2902.htm (8) 東芝は 2017 年 10 ⽉3⽇,同年3⽉に経営破綻した原⼦⼒プラントメーカー,⽶ウエスチングハウス の株式 10%を,カザトムプロム社から 5 億 2,200 万ドル(約 590 億円)で翌年 1 ⽉ 1 ⽇付に取得する と発表。https://jp.reuters.com/article/toshiba-wh-idJPKCN1C80NX (9) http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000369.html

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る。販社系では,豊⽥通商がトヨタ(10),および⽇野トラックの販社(11)を展開。ほか,主 に資源開発の現場での需要から,コマツ建機販社出資(三井物産)(12),⽇⽴建機⼦会社(ユ ーラシアンマシナリー)(13),電動⼯具販社(マキタ。2014 年 10 ⽉)(14)など。また,現地⾃ 動⾞組み⽴てメーカーのアッセンブルラインでのトヨタ SUV フォーチュナーの組み⽴て 事業が 2014 年 6 ⽉から⾏われた(15)が,販売実績が芳しくなく 2016 年末に⽣産を停⽌し た(16)。ソニーは駐在員事務所を置き販売活動を⽀援している。数少ない製造業投資では防 災製品の⽣産販売拠点として東京製綱(2016 年 11 ⽉〜)(17),JT にほんたばこの国際部⾨ JTI の⽣産拠点(18)などがある。流通ではコンビニ(ミニストップ)が総合物流のセンコー と進出,2013 年 1 ⽉にアルマトイに第⼀号店をオープンした(19)が,2014 年 6 ⽉撤退し た(20)。物流では同じくセンコーによるホルゴス物流基地建設の取り組み(21)も撤退を余儀 なくされた。ミニストップやホルゴス物流基地の事例はユニークな取り組みとして注⽬を 集めたが,通貨テンゲの切り下げやカザフ側パートナーの意向が⽇本側事業主体と乖離し たこと,カザフ側の関連法整備が遅々として進まなかったことなどが投資引き上げの背景 にある。農業事業では豊⽥通商による投資実績がある(22)。中央アジアでは唯⼀の⽇本の⾦ 融機関の出先として UFJ 銀⾏が駐在員事務所を置く(23)ほか,⽇通(2019 年 8 ⽉)(24),東海 運(2016 年 7 ⽉)(25)など物流事業者が駐在員事務所を持っている。報道関係はカザフスタ ンを含めいずれのマスコミも中央アジアには拠点を置いておらず,モスクワ,ウラジオス トク(26),東京などからカバーしている。 ウズベキスタンでの特徴として,a. ⽇本の公的⽀援案件,いわゆる ODA 事業が中⼼と なっている点が挙げられる。⼀⼈当たり所得が⾼いカザフスタンのようにインフラ等整備 事業がスコープから外れるわけでもなく,タジキスタンやクルグズスタンのように債務の 多さから貸し付けが⾏われないわけでもない。他⽅で,近年まで厳しい外為規制のため域 内最⼤の⼈⼝を誇る市場としてのポテンシャルがありながらコマーシャルビジネスに踏 み切れず,ODA 案件が商社のコアビジネスとなってきた経緯がある。ウズベキスタン向 け円借款は 90 年代,通信,交通インフラ部⾨を中⼼に実施されてきたが,近年は電⼒セ クターが中⼼となっており,同国の電⼒事情の改善,産業の基盤整備に⼤きく寄与してい (10) https://www.toyota.kz/index.json (11) https://www.toyota-tsusho.com/70th/digitalbook/_SWF_Window.html?pagecode=373 (12) https://www.mitsui.com/jp/ja/ir/library/securities/__icsFiles/afieldfile/2020/06/19/ja_101yuho.pdf (13) https://www.hitachicm.com/global/jp/news-jpn/press/18-07-10j/ (14) https://www.makita.co.jp/company/history.html (15) https://global.toyota/jp/detail/3000603 (16) https://informburo.kz/novosti/v-kazahstane-bolshe-ne-budut-proizvodit-krossover-toyota-fortuner-iz-za-nizkogo- sprosa.html (17) http://www.tokyorope.co.jp/info/assets/pdf/20170706_release_2.pdf (18) https://www.jti.com/asia/kazakhstan (19) https://www.logi-today.com/28707 (20) https://www.logi-today.com/113502 (21) https://www.logi-today.com/335 (22) 農業法⼈持ち株会社 Koktem EA 社の第三者割当増資を引き受け同社に 20%出資。https://www.toyota- tsusho.com/press/detail/140703_002656.html (23) https://www.bk.mufg.jp/ippan/tempo/network/europe.html (24) https://www.nittsu.co.jp/press/2019/20190822-1.html (25) http://www.azumaship.co.jp/company/location/map_os_10_kazakhstan.html (26) NHK は 2015 年の安倍総理の中央アジア歴訪時などウラジオストク⽀局から取材を⾏った。

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る。株式会社国際協⼒銀⾏(JBIC)による輸出ローンは過去,製油所建設・改修や繊維プ ラント,現在は肥料プラント建設に適⽤されている。新エネルギー・産業技術総合開発機 構(NEDO)による実証事業も⽇本製発電設備の普及に⼀役買っている(27)。資源関連では b. 豊富に賦存する天然ガス開発に⽇本企業は参画していない。商社がウラン精鉱を買い 付けている(28)が,供給先は濃縮⼯場のあるロシアとみられる。⽯油天然ガス・⾦属鉱物資 源機構(JOGMEC)がウラン探鉱を⾏っている(29)。製造業投資として,c. バス・トラッ ク組み⽴てへの参画があるが,マイナー出資とはいえ ODA に頼らない直接投資の事例と して注⽬に値する。現地の⾃動⾞メーカーであるサマルカンド・オートモービル・ファク トリー(SAF)に伊藤忠商事といすゞがそれぞれ 8%の出資を⾏い(30),2008 年以降いすゞ ブランドの⼩型・中型バス・トラック組み⽴てが年産 2,000〜3,000 台の規模で⾏われてい る(31)。⽇本から主要部品のシャシーを輸⼊決済するための外貨調達が輸⼊代替案件として 優遇されてきた経緯から,⽣産・販売は政府の⾃動⾞産業発展プログラムに基づいて計 画・実⾏されてきた。2019 年 11 ⽉からはピックアップトラック「D−MAX(ディーマッ クス)」の組み⽴ても始まった(32)。近年は為替事情の改善と所得の向上に着⽬し,d.⽇本 製⾃動⾞の販社設⽴の動きもある。住友商事がトヨタ製 4WD の販社ネットワークを現地 企業と協⼒し展開している(33)。2016 年 12 ⽉に成⽴したミルジヨエフ政権による経済改⾰ に呼応した動きとして注⽬される。また,e. プラント建設では第 3 国が EPC(設計・調 達・建設)を⾏う案件の関連設備建設を請け負う事例があり,リスク回避型ビジネスのケ ースとして着⽬される。カシュカダリア州 GTL プラント LTFT(低温フィッシャー・トロ プシュ)リアクター建設に⽇⽴造船が従事している(34)。EPC 契約者は韓国現代建設である (35)。その他の事例としては,90 年代後半から 2000 年台初にかけソニーの OB が現地の旧 国営電気機器メーカーと協⼒しテレビ組⽴事業を始めた TOKYOCENTASIA の事例があっ たが,外為規制のため組み⽴て部品購⼊のための資⾦調達に苦労し,時代もブラウン管テ レビではなくなりつつあったため撤退した。丸紅は 2000 年代初頭,フェルガナ盆地でく ず繭から絹⽷を製造する⼯場,シルクロードを⽴ち上げ,⽇本への輸出実績も⽣まれたが, 原材料の調達が思わしくなく⽣産が減少し最終的に撤退した。住友商事は 2008 年,韓国 テレコム(KT)と無線ブロードバンドインターネット接続事業の EVO を⽴ち上げたが, その後撤退している。JTI は 2017 年以降,現地のたばこ⼯場と共同で Winston などの銘柄 の紙巻きたばこ⽣産を⾏っている(36)。名古屋⼤学などが事務所を設置し(37),学術交流の 中⼼的役割を果たしている。 クルグズスタンでは過去,⽇本の商社や鉱物資源開発企業が駐在員事務所を設置してい (27) https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100755.html (28) https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2011/110208.html (29) http://www.jogmec.go.jp/news/release/release0192.html (30) https://www.isuzu.co.jp/press/2015/7_29uzb.html (31) https://www.isuzu.co.jp/w_car/world/uzbekistan/isuzu.html (32) https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/12/65098b7f78c0b735.html (33) https://www.toyota-centralasia.com/ (34) https://www.hitachizosen.co.jp/AR2015_J.pdf (35) https://www.uzdaily.uz/en/post/31280 (36) https://repost.uz/jti-progress (37) http://www.nagoya-u.ac.jp/international/inter/hub/index.html

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たが撤退して久しい。近年では語学に堪能で安価な労働⼒に着⽬しコールセンター事業を ⾏う例がある(38)。技能実習⽣としてクルグズスタン⼈が⽇本の介護やホテル受付業務など のサービス産業で就労する例があり,⾼い評価を得ている。⾸都ビシュケクのアラバエフ ⼤学⽇本語学院には⽇本語教育と技能実習⽣の送り出し機関が設置されている(39)。市場の ⼩ささ,所得の低さなどから⾃動⾞や家電の販社の展開はなく,また債務の多さから円借 款など有償資⾦協⼒も途絶えている。 タジキスタンは内戦の影響や返済能⼒の⽋如などから円借款も⾏われず永らく⽇本企 業のビジネスのスコープに⼊ってこなかったが,⽢草の⼀次加⼯合弁⼯場が設⽴されユニ ークな投資事例として注⽬される(40)。2014 年に無償資⾦協⼒事業として⾸都ドゥシャン ベ空港の航空保安機材の近代化および貨物取扱施設の整備が⽇本企業の参加によって実 施された(41) トルクメニスタンは域内でも最も外国⼈のアクセスが難しく,限られた⽇本企業のプレ イヤーのみがビジネスを展開している。ほとんどがプラント事業で,⽇本の商社とエンジ ニアリング会社,トルコのエンジニアリング会社とのコンソーシアムによるもので,JBIC と⺠間⾦融機関が協調融資,⽇本貿易保険(NEXI)が保険付与というフォーメーション で実施されている(42)。⽇本の建機メーカーも駐在員事務所を置き,商社と連携して需要に 応えている。 このように,カザフスタンにおける資源開発系は国の戦略部⾨であることからビジネス の主体が相⼿国政府,もしくは国策を強く反映した事業体であり,ウズベキスタンでも ODA 案件はもちろん,輸送機器組み⽴て案件であっても相⼿国政府の関与が⼤きい。こ うしたことから,⽇本側の事業主体が⺠間であるのに対し,相⼿国側は政府,あるいは国 策会社が対応するといった,いわば「ねじれ」の現象がビジネスの最前線で⽇常的にみら れることになる。これは,相⼿国政府のコミットメントが得られるという点で⼀定のメリ ットととらえられる⼀⽅で,政権交代や組閣,官僚のスキャンダルなどによって,それま で培ってきた⼈脈が途絶えビジネスの再構築を余儀なくされたり,重要案件は⼤統領の承 認事案となり決裁に多くの時間を要したり,また,汚職の温床となるといった要素もはら んでいる(43)。⽇本側は官⺠⼀体となった経済交流をはかるべく,⼀般社団法⼈ロシア NIS 貿易会(ROTOBO)が⼆国間経済委員会事務局となり(44)各国との経済合同会議を実施して いるほか,カザフスタンについては官⺠経済協議会を⽴ち上げ(45),ウズベキスタンについ ても同様の取り組みが始まろうとしている。 中央アジアは歴史的経緯からロシアとの経済の結びつきが強く,近年は広域経済圏構想 (38) https://www.sbtjapan.co.jp/company/worldwide.html (39) https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/2fe16771227ff69b.html (40) https://www.cfiec.jp/2009/h21-eurasia-0617-2/ (41) https://www.addedvalue.co.jp/business/overseas_project/airportdevelopment.html (42) https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2014/html/0000025463.html https://www.sojitz.com/jp/news/2014/10/20141017.php https://www.mes.co.jp/archive-news/press/2016/20160719.html (43) ウズベキスタンで発⽣した⽇本の ODA 案件に関わる不正事案について,両国政府間で再発防⽌が協 議された。https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press22_000087.html (44) https://www.rotobo.or.jp/activities/committees/index.html (45) https://www.jp-kz.org/conference/index.html

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「⼀帯⼀路」を背景に中国の進出も盛んである。⽇本の進出が⼿薄だったことから韓国の 進出も活発である。そのほか,建設や流通ではトルコ,資源や輸送機器,重⼯部⾨では欧 ⽶との結びつきも強い。このように多くのステークホルダーが現地経済界に強固にコミッ トし,それらの利害が交錯する中,中央アジアにとって⽇本の経済界のプレゼンスは決し て⾼くはないのが現状である。より端的に⾔えば⽇本製機械設備や消費財,サービスが現 地市場に浸透していない,し得ない,その代替品で間に合っているということである。⽇ 本製品・サービスの品質の⾼さは現地でも⼗分認識されており⾼く評されているが,時と してオーバースペックともいえるこれらが価格競争⼒を失い,機会損失を招く結果となっ ている。ソ連崩壊,新⽣独⽴から 30 年という期間に国によって濃淡の差こそあれ市場経 済化が浸透し経済基盤が確⽴,個⼈・企業の所得・売り上げは⼤きく拡⼤してはいるが, 妥協を許さないモノづくり思想で⽣産された⾼価格帯の⽇本製品が⼀般のレベルにまで 広く⾏き渡るには相当時間がかかるだろう。カザフスタンでのトヨタ⾞⼈気やウズベキス タンでの発電所における,運転時のトラブルを許されないガスタービンなどは例外的な存 在と⾔える。 さらに,コンプライアンス(法令遵守)に忠実な⽇本企業の⾏動様式は中央アジアでは 時に疎んじられる場合もあり,この点で柔軟な諸外国とは同じ⼟俵で戦えない。⽇本側に とっても,5 か国あわせて 7,500 万強という決して⼤きくはない市場で,購買⼒はカザフ スタンを除けば押しなべて低く,内陸国特有のロジスティックス上の難しさや煩雑な許認 可取得,営業や販売促進のチャレンジ,売り上げ回収のリスクなどを考えれば,他地域に 資源を投⼊するのが順当と考えがちであるのも納得がいく。 (2)貿 易 ⽇本の対中央アジア諸国貿易は⾮常に少ない。2019 年の⽇本の対世界貿易に占める中 央アジア 5 か国の割合は 0.01%程度にとどまる。2001 年⽐では輸出は 5 倍強,輸⼊は 6 倍強に増加しているが,中央アジアの主要な貿易相⼿国・地域が 2018 年から 2019 年にか けおおむね増加したのに対し,⽇本は減少に転じている。 5 か国との貿易の構造を⾒るとカザフスタンからの資源輸⼊が最も多い。2019 年はフェ ロアロイ(46)が対カザフスタン輸⼊の 47%,原油は 51%を占めた。原油(47)の輸⼊は 2013 年から始まり,2018 年は前年⽐ 62%増の 8 億 8,800 万ドルと過去最⾼を記録したが,2019 年は 40%減の 5 億 2,900 万ドルとなった。伝統的にフェロアロイが最⼤の品⽬だったが 2019 年は逆転した。ウズベキスタンからの輸⼊は伝統的に⾦が 90%以上を占めてきたが, 2014 年以降,ウズベキスタンの⾦輸出⽅針が変更となりほぼスイスに⼀本化されたため 急減しほぼゼロとなった。⾦以外の輸⼊品⽬には綿⽷,絹⽷がある。 (46) 合⾦鉄(フェロアロイ)とは,鉄を⽣産する過程で必要な副原料。http://www.jmc.co.jp/products/ ferroalloy.html (47) カザフスタンのカスピ海沖に賦存する油⽥に⽇本は権益を持つ。カシャガン油⽥は約 90-130 億バレ ルの原油可採埋蔵量を有し過去 40 年間で世界最⼤の発⾒と⾔われる巨⼤油⽥。インペックス北カス ピ海⽯油株式会社(1998 年 8 ⽉に設⽴され,独⽴⾏政法⼈ ⽯油天然ガス・⾦属鉱物資源機構(JOGMEC) の出資及び債務保証を受けるとともに,⽯油資源開発株式会社及び三菱商事株式会社からの出資を受 けている。出資⽐率は,JOGMEC:50%,国際⽯油開発帝⽯株式会社:45%,⽯油資源開発株式会社及 び三菱商事株式会社:各 2.5%。)が 7.56%の権益を保有。2013 年 9 ⽉⽣産開始,2016 年 10 ⽉より原 油出荷開始。https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20130912.pdf

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⽇本からの輸出は当該年度の ODA 案件の履⾏により⼤きく左右される。例えば対ウズ ベキスタンでは 2011 年,2015 年,2018 年にガスタービン(HS コード 8412),蒸気タービ ン(同 8406)が輸出を押し上げているが,円借款による⽕⼒発電所近代化案件が寄与し ている。2011 年の⽇本の対ウズベキスタン輸出総額に占めるシェアは 27.9%,2015 年 32.0%,2018 年 30.8%となっている。対ウズベキスタン輸出では⺠間案件による機械・設 備,部品の輸出実績もある。2006 年以降,サマルカンド⾃動⾞⼯場におけるいすゞブラ ンドのバス・トラック組み⽴て向けシャシー(8706),2007 年,および 2017 年以降の紡 績機(8445),2019 年の豊⽥通商,NEC によるウズベクテレコム向け基幹通信システム事 業(48)のための⾳声,画像その他のデータを受信,変換,送信⼜は再⽣するための機械 (851762)などが統計上,確認できる。 (3)投 資 中央アジアにおける⽇本の⺠間企業の直接投資案件は⾮常に少ない。今⽇,直接投資受 ⼊額を数字で把握するのは,⽇本側統計では不可であり(49),現地側ではカザフスタンが国 際収⽀ベースで発表(50)しているほかは困難である(51)。ウズベキスタンでは国別投資受⼊ 額と称する統計値を含む報道を⽬にすることがあるが,ODA の有償・無償資⾦協⼒もカ ウントしているようで直接投資受⼊額を把握するのは難しい。 投資協定はウズベキスタンとの間で 2009 年 9 ⽉ 24 ⽇発効済み(52),カザフスタンとの間 で 2015 年 10 ⽉ 25 ⽇発効済み(53)。租税条約はソ連時代の⼆重課税回避のための租税条約 が有効であるが,ウズベキスタンとの間で 2020 年 10 ⽉ 17 ⽇に⼆国間租税条約が発効し た(54)。カザフスタンとの間では 2008 年 12 ⽉ 30 ⽇に発効済み(55)。これらは⺠間企業の直 接投資を側⾯から⽀援し,リスクを軽減しうるものではあるが,当然ながら投資を決断す る絶対的な条件,つまりリターンを担保するものではない。 3.課 題 ⼈⼝がすでに減少傾向にある⽇本にとって,⼈⼝ボーナス期にある地域の経済発展を取 り込むのは合理的である。また,安全保障の観点からロシアおよび中国に隣接する地域と 経済交流を基盤とした友好関係を維持することも重要だ。こうした観点から⽇本と中央ア ジアの経済交流の重要性を説くのは簡単だが,実際の現場には四半世紀という短い期間で ありながらも,すでに数多くの問題が堆積し,また⽇々⽣まれては関係者がそれらの解消 (48) 株式会社国際協⼒銀⾏(JBIC),株式会社⽇本貿易保険(NEXI),および株式会社三井住友銀⾏の資⾦融 資案件。https://jpn.nec.com/press/201903/20190313_01.html (49) ⽇本の財務省統計では国際収⽀ベースの対外直接投資フロー値が公表されているが,中央アジアを含 む国・地域区分は「東欧・ロシア等」としてのみ。 (50) https://nationalbank.kz/ru/news/mezhdunarodnaya-investicionnaya-poziciya (51) 国連貿易開発会議(UNCTAD)の公表する投資データベースでは受け⼊れ国の対外・対内直接投資額 に関するデータが⼊⼿できるが,投資国別の内訳は把握できない。 (52) https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_33.html (53) https://www.mofa.go.jp/mofaj/ila/et/page22_001881.html (54) https://www.uz.emb-japan.go.jp/itpr_ja/convention2020_00001.html (55) https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_40.html

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に多⼤な,時には元本すら回収できないほどのエネルギーを費やすのが現状である。 ⽇本と中央アジアとの経済交流を発展させるうえでの課題の筆頭は情報不⾜である。⽇ 本側に中央アジア市場に関する,⽇本語で読める資料が圧倒的に不⾜している。市場に関 する情報がないのでビジネスのスコープにすら⼊ってこない。中央アジア側が開催する投 資セミナーでは各分野の代表がプレゼンテーションを⾏うことが多いが,「〇〇の経済特 区を設置した,優遇条件は〇〇である,さあ投資してください」といったものに終始して いる。この地域に初めて触れる企業関係者は中央アジア 5 か国の名前や場所すらおぼつか ないところ,なじみのない特区の地名が頻出する時点で説明に追いつけず,リアリティを 持てないまま社内報告すら満⾜にできない状況に陥りがちである。複雑なものでなくても よいので具体的な数字を使って市場の⾒通しを⽰す,説得⼒のあるプレゼンテーションが 求められる。信頼のおける統計の発表も急務である。カザフスタンの国⽴銀⾏(中央銀⾏) の統計がこの地域では群を抜いて質量ともに充実している。近年はウズベキスタンの国家 統計委員会も投資判断における統計の重要性を認識し,国際⾦融機関の指導の下,拡充に 努めている。この地域では国際協⼒機構(JICA)が各セクターの案件調査を多く実施して いるが,基礎的な情報の積極的な公開は企業関係者の理解の⼀助になるものと考える。 ユーラシア⼤陸の深奥部に位置する中央アジアは物流の困難さが商業活動の⼤きなネ ックになる。裏を返せば,それがゆえにロジスティクス⾃体がビジネスとして重要な分野 ともなっている。ウズベキスタンは世界でも珍しい⼆重内陸国であり,国境を接する国は 他の中央アジア 4 カ国とアフガニスタンである。⽇本からの物流は主にロシア極東の港か ら荷揚げしシベリア鉄道を利⽤するシベリアランドブリッジ(SLB)と中国の連雲港など を介して鉄道輸送するチャイナランドブリッジ(CLB)である。中央アジア⽅⾯からの貨 物がないためコンテナ需要が⼀⽅通⾏となり勢いコンテナ⼿配のコストが⾼額になるの と,混載の場合,ウラジオストクや連雲港で貨物が留め置かれる傾向にある。コンテナが ⼿配出来ても⻑距離輸送に伴う温度の変化,振動といった問題や,通過国での盗難,複数 国の通関⼿続きなどへの配慮が不可⽋である(56)。ウズベキスタンで現在⾏われている⾃動 ⾞⽣産は地場資本ラヴォン・ブランドであるが,資本撤退する前は⽶シボレーとの合弁, その前⾝は韓国⼤宇⾃動⾞との合弁であった。CKD(完全組⽴)であったのでエンジンな ど基幹部品はじめ多くのパーツを韓国,その他の国々からアンディジャン州アサカ市に輸 送し組み⽴てるというスキームであった。⽇本のような周りを海に囲まれた国であればい ざ知らず,⼆重内陸国ウズベキスタンで無謀とも思えるビジネスモデルが最盛期は⼯場⽣ 産フルキャパシティの年間 20 数万台に達したことに鑑みると,やや乱暴な表現ではある が「やり⽅次第」という教訓を導き出すことができる。当時の⼤宇⾃動⾞関係者で韓国か ら派遣されたマネージャーにヒアリングした際,「部品輸出で稼ぐことができればよい」 といったコメントが印象的であった。 市場経済化の途中にある中央アジア諸国では外為事情もビジネスを⾏う上での課題で ある。ウズベキスタンではイスラム・カリモフ前政権下で厳しい外為為替規制が⾏われて きたが,2016 年末の政権交代によりシャフカト・ミルジヨエフ⼤統領による社会経済改 (56) SLB,CLB の現状については国⼟交通省委託による株式会社⽇通総合研究所の報告書に詳しく記載が ある。https://www.mlit.go.jp/common/001291983.pdf

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⾰が急ピッチで進められた。その⼀環として最も象徴的なものが為替の⾃由化である。複 数為替レートの⼀本化,すなわち公定レートの市場レート⽔準への⼤幅な切り下げ,およ び外貨交換,すなわち現地通貨スムによるドル買いの⾃由化が主な内容である。これによ り実現したのは,現地企業が設備更新や原材料調達に際して必要な決済通貨であるドルな どの外貨を,銀⾏で合法的に購⼊することができるようになったことである。それまで域 内最⼤⼈⼝規模を誇るにもかかわらず外為規制のため躊躇していた⽇系企業にとっては ⼤きな朗報となったはずである。カザフスタンでは 2015 年 8 ⽉の通貨テンゲの⼤幅な切 り下げなどがみられた。トルクメニスタンでは 2016 年以降,公定レートと市場レートの 乖離幅が広がり,市中の外貨購⼊が著しく困難になったと報じられた(57) ⽇本企業が中央アジアビジネスで最も頭を悩ますのがコンプライアンス問題であろう。 ウズベキスタンとの間では 2014 年,ODA 案件の鉄道建設コンサル事業で外国公務員贈賄 事件が報じられた。こうしたリスクと常に隣り合わせなのが対中央アジアビジネスの⼀⾯ でもある。⼤企業になればなるほどコンプライアンスを重視するが,他⽅で機会損失にも つながりかねない。 ウズベキスタンでプラントビジネスに従事する⽇系企業関係者によると,政権中枢から の働きかけが円滑な事業運営に⽀障をきたすといった事例が聞かれる。契約にないサブコ ン(下請け業者)を使うよう指⽰され,その業者の能⼒が低いために⼯事が滞り,しかし ⼯期の遅れは契約当事者である当該⽇系企業の責に帰されるといったケースである。ある いは,必要な機材や部品の輸⼊に際し,国際的なスタンダードでは求められないような旧 ソ連仕様のドキュメンテーションの提⽰を求められ通関に想定外の時間を要し,結果⽣じ た⼯期の遅れが同じく⽇系企業のペナルティにカウントされるといったケースである。途 上国には付き物ともいえるトラブルの類ではあるが,現場ではそれらの解決に多⼤な時間 と労⼒,コストを費やしており,ひいては⽇系企業の進出の阻害要因となりかねない。こ うした事例は同業他社や相⼿国政府⾼官が参加する経済合同会議などの平場で開陳され ることは稀で,個別に粛々と対応せざるを得ない。中央アジア各国でソ連時代から引き継 がれた政権が交代し,好む好まざるを問わず国際経済の潮流に巻き込まれ,否が応でも国 際スタンダードを受け⼊れビジネスマナーも少しずつ洗練されている⼀⽅で,国の意思決 定プロセスの⾻格が早晩に代わることは期待薄である。ルールを守って,お互いの出資に 応じ利益が公平に配分され,法の下で初めて利益の保護が担保されるといった成功体験を ⼀つでも多く中央アジアの企業関係者が体得することが肝要である。 4.今後の展望 将来的な経済交流にバラ⾊の期待は禁物ではあるが,ウインウインの関係構築に寄与し 得る取り組みの⽅向性はいくつか挙げることができる。 例えば,中央アジアの伝統的な主要産業である軽⼯業の経験を基盤に⽇本の新たな技術 を導⼊した新素材の開発である。エコロジーの観点から有利な国⼟にて厳しい品質管理の もとで⽣産する,いわば Made in Central Asia made by Japan の農産品・⾷品を陸続きの中国

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の富裕層に訴求するといった取り組みも考えられる。 ⽇本で不⾜する⼈材の供給源として中央アジアとの連携を深めるのも有意義である。 ⽔問題は中央アジアにおいてはアラル海やラグーンダムにみられるとおり,多国間の⾮ 常に難しい利害調整を必要とする,いわば中央アジアのアキレス腱である。⽇本の ODA と優れた⽔処理技術を活⽤し,他のステークホルダーが実現しえないようなソリューショ ンを提供することで,この地域に⽇本の存在感を⽰しうるのではないか。 観光は治安が⽐較的安全な中央アジアにおいて⼤きな可能性を秘めている。シルクロー ドのイスラム遺跡は⾔うに及ばず,湖や草原,⼭岳などの⾃然,料理や舞踊,⾳楽,⼿芸 といった有形無形の⽂化芸術は⼤きな観光資源である。ともすると中央アジア各国はおら が村への我⽥引⽔的な観光キャンペーンを打ちがちだが,リピーターを呼び込むためにも ウズベキスタンの歴史遺産とカザフスタンの乗⾺体験や,クルグズスタン・イシククル湖 のウォーターレジャー,タジキスタンのトレッキングを組み合わせる,また各国ごとに特 徴のあるカーペットなどの⼿芸や陶器の製作体験,料理教室など共通のテーマを設定し魅 ⼒あるユニークな旅程を提案するなど,域内の連携を検討すべきである。島国の⽇本⼈に とって列⾞での陸路の国境越えは旅に求める⾮⽇常体験を満⾜させ得る,中央アジア観光 のハイライトとなる可能性を秘めている。 こうした今後の⽇本と中央アジアの経済交流の底上げを可能とする状況の変化として, ⼀つに新⽣独⽴から四半世紀を経,⼈も企業もある程度の財を蓄積し,市場としてコマー シャルビジネスのスコープに⼊りつつあること,⼀つは各国のビジネス関連法が少しずつ 整備され,また各国が国際経済の枠組みに組み込まれていく中でビジネスの共通⾔語を獲 得しつつあること,⼀つは⼈の往来やネットの普及によりお互いの距離が近づきつつある ことが指摘できる。 参 考 文 献 ⽇本貿易振興機構, 通商弘報, ビジネス短信, エリアレポート, 地域分析レポート, 世界貿易投資報 告, 各号 国際協⼒機構(JICA)ODA ⾒える化サイト, https://www.jica.go.jp/oda/regions/index.html(2021 年 1 ⽉ 閲覧) 国際協⼒機構(JICA)旧国際協⼒銀⾏(JBIC),海外経済協⼒基⾦のプレスリリース, https://www.jica. go.jp/press/archives/jbic/index.html(2021 年 1 ⽉閲覧) 株式会社国際協⼒銀⾏(JBIC)プレスリリース, https://www.jbic.go.jp/ja/information/press/asia.html(2021 年 1 ⽉閲覧) 国⼟交通省(2018),“シベリア鉄道の貨物輸送の 利⽤促進に関する 調査委託業務 報告書, https:// www.mlit.go.jp/common/001291983.pdf

ITC trade map, https://www.trademap.org/Index.aspx(2020 年 12 ⽉閲覧) UNCTADstat, https://unctadstat.unctad.org/EN/About.html,(2020 年 12 ⽉閲覧)

参照

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