336
特集
技 術 高度 化 志 向 と
日 本 造船
噸
盞
2
.
2
我 が
国
に
お
け
る ブ
ロ
ッ
ク
建 造
法
に
つ い
て
正
員
川
瀬
晃
序
ブロ ック建 造
法
は
,
船
の
構
造 が 鋲 か ら
溶 接
に
転 換
した の
に
伴
い
採
用 さ れ た
手法
で
あ
る が
,
その
内容
につ
い ては
次
の
様
に 説 明 さ れている
。
「従
来の建 造 方 式 が
,一
つ
一
つ の
部
材
を 船 台 上 に 運 び 上
げ
,
船 台
上 で船
体
を
組
み
F.
げ
てい
く
の
に
対
し, 船
体
を
幾
つ かの ブロ ッ ク に
分 割
し
,
個々の ブロ ッ
ク
を
予 め 地 上で
紅
み 屯て
出 来
上がっ た ブロ ッ クを船
台
上に
運び
h
げ
,
相 圧に接 合
す
る
方 式 を
言
う
の で あ る
」
1)と して
い る。 し か し, この
様 な 目
に
見 え
る
事 象
だ け で な
く
,
「
ブ
ロ ッ ク
建 造 法
の
導
入 は
,
造
船 界
の イ ノベ
ー
シ ョ ンであ り
,
それ は
個
別 イノベ
ー
ショ ンを
束
に し た
形
で
出
来
E
がっ て き
た
」
21
,
と
紹 介
さ れ てい る
様
に
,
ブロ ッ ク
建 造 法
は
,
鋲 か ら
溶 接 構 造
へ の
転 換
に
合
わ せて進 め られた が
,
単
に 溶 接 技 術
だけ で な く
,
種々 の技 術の 集 大 成の
結
果 とし て
, 本 格 的 な
建 造
シ ステム
を生
み 出 したの で
あ
る。
現在
で
も
,
同 じ建 造
シス テ ムが
採 用
さ れてい る が
,
こ こ で は
,
昭
和
40
年
代 ま
で の成 立
過程
を主として記 述 する
。
後述 す
る よ
う
に
,
ブロ ック と は
,
我
が
国
で
名 付 け た 「
名
称 」
であっ て
,
名 実
と
も
に
我
が 国 が ブロ ック
建 造 法
に
大
き
く貢
献 して き たの であ り
,
その誕 生の話 か ら始め る
。
1
フロ ッ
ク
組 立 法
の
開 発
・導
入
我 国
に お け る ブロッ ク
建 造
の
芽
生 え は
,
大 正
10
年
に
佐
世
保
海 軍工
廠
で
水 雷 艇
の
艦 首 部
の修 理 工
事
に
際
して
,
溶接
の
使
用 に よ り地 上で
艦 首 部
をブ ロッ ク と して仕 ヒげ たの が
最 初 だ と福
田 烈 が
「
ブロ ッ ク
建
造
方
式の 思い 出 」3 }と して
発 表
し てい る
。一
方
,
民 間
で は
第
一・
次大
戦 中の ス トッ クボ
ー
トの急
速 建 造で,
川
崎 造 船 所 (
神
戸
)
が 鋲 構 造で はある
が
,
地 ヒ
で
ブ
ロ ック
ま
がいの
も
の
を組
み
立
て て
,
建 造 期
間
の短 縮を図 り
,
9
,
100DWT
貨物 船
を
起
工後
,
30
日で完 成
さ
せている41。
これ らの
例
で
判
る よ
う
に
,
ブロ ッ ク
建 造 法
の
採
用 に は二
つ の要
因
があっ た
。一
つ は
溶 接
を
採 用
し た
場 合
に
,
当
時の
溶 接技 術 及
び
作 業 員
の
技 能
か ら
考
えて
,
溶接 部 分
の
強 度 を
確
保 す る に は 下
向
き
溶 接
に て
施
⊥ さ せ る
事
が 必
要
で
あ
っ
た
。
こ の 目 的のため に
,
地 ヒ で ブロ ッ クに して下
向 き溶接
を
行
わせ るこ とに し た。 二 つ 目 は
,
川 崎 造 船
所
が
船 台期 間
の
短
縮 を 計 両し た よ
う
に
,
T
.
事
期 間の短 縮 を 図 り
,
引渡
し
を
早
め る
事 を 凵的
と し て
,
船 台
での 五
事
を ブロ ッ クに
し
て
地
L
で行 わ せる ことが
あ
っ た。 こ の 二つ の実 例は
,一・
時 的
な も
の で試 験
的
に
実 施
した
範
囲 を 出 ないが
,
昭
和
に人ると
,
日本
海 軍
は
,
小 型 艦 艇
に
溶 接 構
造 を 採 川 し
始
め
,
同 時
に ブ
ロ ック 建 造
法
も
部 分 的
に
採 用
した
゜
「
ll
。
特
に 昭
和
8 年
に建
造
し た
潜 水
母 艦 「大 鯨 」 (排
水
量
約
10
,
000
トン
)
は
,
横 須 賀 海
軍コ
1
廠
に て
4
月 起 工
,
11
月 進
水 と当
時の常 識
的
な
船 台 期 間
の 1/
2
〜
1
/
3
程 度で
,
工
期 短
縮 を
口
∫能 と
し た。
これ は,
最 初
か ら 工期 短
縮 を 意 識 して
溶
接 構 造
を
全
面 的 に
採 用
し
,
ブロ ッ ク
建 造 法 も
大 幅 に
取
り入
れ
,
ブロ ッ ク
組
立の定 盤
計 画
まで
作 成 した
と
言
わ れている
。
しか し
,
船 台
工
事
での 溶 接に よ る
船 体 変
形へ
の対 応 が 出 来
ず
に
,
船 型 保 持
に
失敗
して
,
結 果 的
に は
大 幅 な手 直
しが 必
要
と
な
っ た
6
福
田 烈 氏 に よ れ ば
,
この工
事 を担 当
し た
当 時
の
造 船 部 船 殻
工 場 長 藁 谷 造
船 少 佐
が
,
ブ ロ ッ
ク と 言 う
言
葉
を
最 初
に
使
川 し たと言っ ている。
そ
の
後 も溶接
の
採
用
は
続 け
られた が
,
昭 和
10
年 秋 に 起 き た
第
四
艦 隊 事 件 後
は
,
溶
接 部 分
の
構 造 強 度 的 な 問
題 が
指
摘 さ れ
,
海
軍で
も溶接 採
川 が 制 限 さ れ
始
め
,
ブロ ッ ク建 造
法
も大
き く後 退 し
た7,
。
2
第
二
次 大 戦
中
の 量
産 艦 船
へ の
適
用
昭 和
16
年に ア メ リ カとの戦
争
が 始 ま る と
,
艦 船
の
量産
化
が
進
め ら れ
,
そ
れに
合 わ
せて
溶 接
の
採
用 も 大
幅
に
拡 大 し
た,
当
然の 事 と して
,
工
事 期 間 短 縮 を
日 的 と し た ブロ ッ ク
建
造 法 が 本 格 的に採 用さ れ た
。一
例 を 挙 げ ると
,
呉 海 軍
工
廠
にお け る
.
等 輸 送艦 (
特 務艦 特
一
略 称
・
特々 )の
建 造
が
あ
る。
1,
800
排
水
量
噸
で
長
さ
94m
,
船 殻 重 量
610
トンの
輸
送 艦 を大 型立体 ブロ ッ ク (艦 首
・
艦
尾は90 トン
, 機 関 室
サ イ
ド
は
80
トンな ど
)
に
分 割 し
て
組
み
立
て,
建 造
ドック
内
に
2
隻 を
並べ て 建 造 し た
。
ドッ ク
期
間は
初
め は
50
日
,
後 半
は
30H
に て
進
水 させ
,
合
計
18
隻
の
連 続建 造
に
成
功 し
た
。
完 全に ブロ ッ ク建 造 法 採 用 に よる
成 果
で
あ
る。 こ の
成
果
を 生 み
出 す
ため には
,
準 備
段 階 で 実
物
大の モ デ ル
を作 成
し
,
ブロッ ク
分 割
,
艤
装 品の取 付 位 置 な どの
検 討
を
事 前
に
行
い
,
工作 図 を 作 成 し
,
艤 装 品
の地上 での
取付
も
実 現
さ せ
たS /
’
tt
一
方, 民
間
で も
戦 時 中
は
戦 時標
準 船の建 造 が 進 め ら
れ
,
部
分 的では あるが
,
溶接
の
採
用と ブロ ッ
ク 建 造 が 採 用
一
54 一
2,
2
我 が 国にお ける ブロ
ック
建 造法
につ いて
337
さ
れてい た が
.
大 型 クレ
ー
ンや
組 立 定 盤 な
どが
整 備 出 来 ず
,
本格的
な
採
用 と
は
諄
い
難 か
っ
た
。 で
も
,
こ
れ
らの
出 来 事
が
戦 後の溶 接の 採 用
,
ブロ ッ ク建 造 法の導入の 下 地 に なっ た
こ と は 問 違い の ない
事
実である
。
3
戦
後
の
ブ
ロッ
ク
建造法
の
導
入
敗 戦 後の
Ji
領
.
ドでは
,
我 が 国の 造
船 業
は
大 型船
の
建 造
は
禁
止 さ れていた が
,
東 京 大 学 吉 識 教
授
の
発 案
で
造 船 協 会 内
に
鋼 船
工
作 法 研
究
委
員 会
が
設
け ら れ て
,
全 国
の
造 船 所 か ら
委 員 を 選 出 し
,
造 船工作 法に関 する研
究
が
始
め ら れた
。
.
・
方
,
造船
の
海外 事
情につ い ては
,
戦 時 中 は
情 報
は な
く
,
ま
た
戦 後
も
海
外 渡
航
は
禁止
さ れ てい
た か ら
,
僅 か
に
海外 文 献
に頼る し か な かっ た
。
その 中で
,
エ ッ カ ボ
ー
ン氏の
「
ブロ
ッ ク
組
立
法
に
関 す
る
論
文
」
を 入
手
し,
之
に
大
いに
刺 激 を 受
け
T
.
作 法 委 員会
で も
議 論
を
交
わ し た
と言
わ れ てい る91
・
。
そ の
後
,
大 型 船の建 造 も 許μ
1
’
さ れ
,
海 外 造 船
所
の
見 学 も
認
め ら れ る
様
にな り
.
そ れ ら を 参 考 に し て 溶
接
T
.
iB
の
建 設
,
大
型 ク レ
ー
ン の
設置
な どが
各
社
で
進
め ら れ
,
ハ
ー
ド面
か ら
の ブ ロ ッ ク建 造の
準
備 が
.
整 え ら れ た
。
昭 和
26
年
8
月
,
NBC
呉 造 船 部
が 呉
海
軍 工
廠 を
一
部 借 用
す る形で開 設さ れ
,
NBC
(
National
Bulk
Carriers
)の
自
社船
38
,
000
DWT
の 大 型 タンカ
ー
4
隻
の 連 続 建 造
が 翌
27
年
に
開 始
さ れ た10
.
。
こ の
NBC
呉 で は
,
海
軍工
廠 時 代
の
大
型 ク レ
ー
ン
C50〜
100
トン) や
,
戦
艦 大 和 建 造 時
の
大
型
装 甲 鋼 板
の重 量に耐
.
え る 堅 岡 な 定 盤 が あ り
,
他
の
民 間造 船
所
の
様
にハ
ー
ドの
新 設
す る こ と 無 しに
大 型
タ ン カ
ー
のブロ
ッ ク建 造が 可能であっ た
。
ま た 同
型 船
4
隻
の
連 続 建 造
を
行
う
こと が
決
定 していたので
,
事 前 検 討
が
慎 重
に
進
め られ
,
溶 接構 造
を 全 面 的 に 採 用 し, ブ ロ ッ ク
建 造
に
対 す
る ソフ ト
面
か ら の
計
画 が 進 め ら れ た11
.
/
t
この ソフ ト 面 か らの 大 き な
変 革
は
,
二つ
挙 げ
ら れる
。一
つ は
管
理
糾 織
を 職 種 別 か ら
「
ステ
ー
ジ
別」
に
変 え
た
.
事
であ
り
,
もう
.
.
・
つ
は 設 計に
「
生
産 設計 」
の
考 え方 を導
入 し た
事
である
/
t 先 ず
,
管 理 組 織 をステ
ー
ジ別に
再 編
成 する
事
は
,
ブロ ッ ク建 造 法 で は 地 上 に てブロ ッ ク
組
立 を
行 う
ので
,
そ
れ まで の加 工 工 場
.
と船 台 と
の
問
に
組
立ス テ
ー
ジ が 必
要
に な
っ た
。
そこで
,
加工
・
組
立
・
搭 載
と
E’
う
ステ
ー
ジ が 出 来て
,
ス テ
ー
ジ
単 位
の
管
理 が
必 要 と な り
ス テ
ー
ジ
別
の
管
理
組 織
が
生 ま れて
来
た
/
t この
転 換
を
如 実
に
示
してい るの は
,
鋼
船
.
匚
作 法
委
員
会
の工
作 法
に関
す
る
出 版
が
,
最
初の昭
和
20
年 代
は
,
職
種
別の編 集 で
「
現 図
」 「
罫
.
書」 な
どの
職種 単 位
で
13
章
に分 か れてい る が
,
昭
和
30
年 代
に
出 版
さ れ た 「鋼 船 工
作 法 」 は
,
その 時 代のブ ロ ッ ク建 造
法
の状 態 を 表 現 して
内
業
・
紅 立
・
搭 載
とス テ
ー
ジ
毎
に
纏
め ら れてい る
事
で
, この
間 に
建 造 法
の
転 換
が 進 め ら れ た
事
を 良 く示 し てい る。
生 産
設 計
に
関
して は
,
ブロ ッ
ク建 造 法 を採 用 す
る
事
は
,
第
一
に ブロ ック 分 割 を
如 何
に
す
る か
と言 う事 を
,
設 計 図
の
上 で
検
討
し ない
と決
め
ら
れ
な
い。 こ の
段 階
で
,
どの
様
に
船
を 造る かと 言 うことが 基 本に無い と
検 討
で きない
。
そ れま
での 完 成 した 船 を 示 してい た
設 計
図で は
な く
,
どの
様
に建
造 する か を 織 り込んだ図 面の作成 が 必 要
.
と な り
,
い わ ゆ る
「
生
産 設 計 」
が
誕
生 し た
。
戦
時
中の量 産の 場
合
は
,
モデル
を
事
前に作 成 して
検 討 を
し た が
,
之
は
設 計 図 面
を 基に して
モ デル を
作
成 す るの で
,
工作 図は出 来て
も 「
生 産
設 計 」
と
呼
べ る
段 階
に ま で は
進
展 し な かっ
た
。
こ の ブロ ッ
ク建 造 法
に
伴 う改 革
は
,
そ れ まで の
単
に船 台
T
−
TPを ブロ ッ クと して地 ヒ⊥
事
に移 行し ただ けで な
く
,
そ
の
後
の鋼
船
工
作 法 研 究 委 員 会 な
どの
活 動
と
柑 俟
っ て
,
船
の
建 造シス テム の転 換 を
成
し
遂 げ
たの で
あ
る。
4
ブ
ロ ッ
ク建 造 法
の
本格
的
な
発 展
戦
後
,
ブロ ッ ク建 造
法 を本 格 的
に
採 用
し
始
める と
,
例 え
ば
昭 和
25
年
を
100
と し た 船 殻生産
指 数
は
,
昭
和
35
年
まで
に大 き
く低
下 し
20
と なっ てい る
1
乳
, こ の
成 果
は
,
鋲
か ら
溶 接
へ の
構
造の転 換
.
に
伴 う新
しい工
作 法
,
即 ち
ブロ ッ ク
建
造方 式
が
大 き く貢献
し ている
。
こ の
後 も
,
ブロ ッ ク建 造
方
式の採 用に よ り
,
徐々に 生 産
性 を 向
上 さ せ たtt 史に
,
昭
和
40
年 前 後
に
大 型 造 船 所
の
新 設 が 進
め ら れ た が
,
そ れ は 鋲
構
造
時 代
の 古い 造 船
所
設
備
を
部 分
的に改 良 してブロッ
ク 建
造
に適 合 さ せ てい たの
を
,
その
成 果 を全
て
盛 り
込 む
形
で
溶
接 構
造に
適
し
,
本 格 的 な
ブロ ッ ク
建 造 法
に
合
わ せ た 造
船
所
を 建
設
し た
事
に 大 き な
意 義
があるtt
言
い 換 える と
,
そ れ ま
での 鋲 構 造 時
代
の
Construction
的 な船
の建 造
方
式 か ら,
ブロ ッ
ク建 造 方 式
の
Production
を
意 識
し た 造
船 所
に
転 換
したのであ り
,
単に 大型 造 船
所
を 建 設 した わ けで は ない事
を 強 調 し たい
。
これ らの
造 船 所
で
本 格 的
な ブロ ッ ク 建 造
方
式
が 開
花
し たの で
あ り
,
こ の改
革
の過 程 を 以 ドに
説 明 す
る
。
4
.
1
ス ケ
ジ
ュ
ー
ル に つ いて
昭
和
30
年 代
に
建 造
してい た
60
,
000DWT
タン カ
ー
の
場
合
,
入 荷 する
鋼 板 枚
数が何 千 枚で あ り
,
内 業工場で何 万
個
の
部材
に
切 断
・
加
一
11
し
,
組
立 工
場
で
何
百
個
の ブロ ッ ク に
組
立て
,
船 台
で
一
つ の船 体 に 纏 め 上 げ るのが
船 殻
丁
程
で
あ
る
と
言
われてい た。 これ らの管 理の基 本 に な るの は
,
ス ケジ
ュ
ー
ルで
あ
り
,
ブロ ッ ク建 造 法 を 本 格 的に進
展
さ せ る には
,
作 成 手 法
の
改 革
が 必 要 で あっ た。
a
.
船 殻 部
門の 工
事単
位 を 現 図 か ら始 ま り
,
最
後
の ブ ロ
ック
搭 載 ま
で
を 含
めて
,
ブロ ッ ク
単
位とする
。
之は
,
部 材
単 位
に
ま
で
名称
をつ
け,
そ れ を ブロ ックと関
連
づ
け
る
名称
とし
,
更に鋼 板
一
枚 単 位の
Cutting
Plan
を
作
成 した
。
之
は
歩 留
ま
り
の
向
上 も あるが
,
こ れ に よっ て鋼 材
.
.
一
枚 毎に番
号
をつ け
,
.
一
枚 毎
の
管
理
を可 能
と
し
た
事
が
大
き な 成
果
を 生
338
TECHNO
MAR 】NE
冂本 造 船 学 会 誌 第
885
号 〔平成 17年5丿
D
み
出
し ている
。
b
.
搭
載 予 定 も ブロ ック
名
で示 さ れ る よ
う
になっ た
。
そ
れ
以 前
の
搭 載
予
定
は, 構 造
区
分
毎
で
,
例 え
ば
一
二
重 底 構 造
・
外 板 構 造
・
機 関 室 構 造
な ど を 指 示 し たに
過 ぎず
,
現 場での
裁 量
余
地 が 大
き く
,
船 台
と加 工との調 整 は
現 場 任
せで
あ
っ
た
.
c
.
この ブロ ッ ク
単 位
の
搭 載
予
定
か ら
,
ブロ ック
単 位
・
定
盤 別の
組
立
予 定
が
作 成
さ れ た
。
この組 立 予 定の作 成
時
に
,
ブ ロ ッ クの
種 類 別 (
平 面
・
曲
り
・
立 体 な ど )の仕
分 け
が な
さ れ,
同 時
に 工
事 量
の
均
一
化 が 図
ら れて
,
工
事
計
画
の
中
心
を従 来
の搭
載
か ら
組
立に
移
して
,
造 船
所 全
体の 工程 を
計
画
す る
事
が
始
め ら れ た。 こ の
事
は
,
搭 載
予
定
を 綿 密 にフ ォ ロ
ー
し て組
立 予定
を
作
成
す
るの では
な く
,
組 立
[
事 量 を均
一
化
さ せ
,
特に進
水 前
に は
独 自
の
計
画 を
作
成 し
,
完 成 ブロ ッ
ク
を
ス トレ
ー
ジ して
進 水 後
の
急 速 搭 載
に
備 え
るスケ ジュ
ー
ル
も作 成
さ れ る
様
に なっ た。
d
.
加
工 予
定
は
,
組 疏
予 定
を 基
礎
に おい て作
成
さ れ
,
加
工 工
場
へ の鋼 材 投 入
計 画
が
一
枚 単 位
で
作 成
可
能
に な り, 加
T
.
系 列
の
整
流
も進
め ら れ, 造
船 所
では
,
初
め て
罫 書
・
切
断
工
程
に コ ン ベ ア
ー
が
導
人 さ れ
,
流 れ
作 業
を 可
能
とし た 13 /。
e
.
更
に
,
鋼 材
発
注
に ま で 改
革
を
進
め
,
そ
れ
ま
で の
構 造
単 位
の
鋼 材 発 注 を
ブ ロ ッ
ク に基 礎
を 置い た 発
注
に
切 り替
え
,
納
期
管
理 も
進
め ら れて
鋼 材 在 庫 量 を大 幅
に
削 減
さ せ
た14)
。
以上の 改
革
は
,
「
生 産
設 計 」
よ
り算 出
さ れ た
管
理 量 (重
量
・
部 材
数
・
切
断
長
・
溶 接 長 な
ど
) を
ベ
ー
ス に して
進
め ら
れ
,
そ れ に よっ て初め て
詳 細
な
計
画
作 成
が
iH
来 た
。
4
.
2
ブ
ロ ッ ク
組 立作 業
に つ いて
戦 後
の
溶接 採
用 後の ブロ ッ ク
紅
立 は
,
船 台脇
の
地
上
組 立
場
や
新 設
の 溶
接
工場 にて
,
鋼
板
を
溶接
(
表 面 溶接 後
,
反 転
して
裏 面 溶 接 )
し, その後 に
部材 取 付 位 置
や
周 辺
ラ
イ
ン
を
罫書
き
,
ガ ス
切 断後
に
部材
を配
材
し
取 付
・
溶接
工
事
を
進
め
た
。
之 が
最 初
の
頃
の
単 純
なブ ロ ッ
ク紅 立 作 業である
。
a
.
こ の
時
に
,
部 材
だ け を 先 に 組 立 を
行 う方 法
を
採 用 す
る と
能 率
が 上 がる
事
が
判 り
,
事 前
に 小 組 立 範
囲
を
決
めて
,
小
組
立ス テ
ー
ジに て
先
に
組
み 立 てて ブロ ック 組 立の
時
に
配
材 す る 方 法 が 取 られ
,
各
造
船 所
と
も
小 組立 工場 を 別 に 設
置
す
る よ
う
に なっ た。
最 初
は
,
そ
の
名
の
通 り小
さい 工 場 で あ
っ た が
,
VLCC
を 建 造 する
時 代
になる と
,
この小 組 立 部 材
の溶
接
長は
,
ブ ロ ッ ク組 立の溶 接 長よ
り多 く
な り
,
主 要 な
ステ
ー
ジ
を構 成 す
る よ
う
に なっ た
。
こ の工
程
は
,
中 央 平 行
部
の
内 部材
につ い ては
共 通 化
が 図 ら れ
,
組 立
作 業
と して は
最 初
の コ
ンベ
アー
の 導 入 が 実現
し た15)
。
その後
は機 械 化
も進
め ら れ
,
取 付
・
溶接
な どの 自
動 化 も
進 み
,
切 断
ラ
イ
ン
と
直 接
コ
ン ベ ア
ー
で
連 結 す
るこ と まで試み られた
。
b
.
平 面
ブロ ッ ク の
組 立
は
,
最 初の頃 は ヒに 述べ た よ
う
な 手
法
であっ た が
, パ
ネル上 に
直接
に
内 部材
を
配材 す
る よ
り
,
別
に
場 所 を 決
め て
内
部
材
だ け を 先 に 組 み 立て る
方 法
が
生 ま れて き た
。
主 と して
中央 部 内部 材 を対
象
とする 工
法
で
あ り
,
最 初 は 別に
場 所
を とる こ と に異 論 も あっ た が
,
「
枠
組
工
法
」
と して
定 着
し た。
この枠 組 で も
,
カラ
ー
プレ
ー
トの
取 り付 け
が 増
え
る と
,
ロ ン ジ材 を ウエ ブに貫 通 さ せる 工
法
や
,
VLCC
などの 大 型
船
で は
縦 向
溶 接 が
増
えて
,
之へ の
対 応 も色
々
と考
え ら れ,
一・
例
と して は ブロ ッ クの起 倒 装
置
によ
り
,
下
向 き
に て
溶 接
を
可
能
に す る 造 船 所 も あっ た
。
その
後
, この 平 面ブ ロッ ク
絹
立 は
,
鋼 板 同 十 を先
に
溶 接
し
ロ ン ジ
を
ラ イン ウエル ダ
ー
にて
溶
接 する 工
法
,
鋼板
に
先
にロ ンジ
を 溶接
し
,
そ れ をパネル に す る 工
法
な ど
色
々
な組
立工
法
を生 み
出
しているt
α
曲 り外 板
ブロ ッ ク の
組 立
は
,
曲 り
外 板
を
支
える
冶 具
が 必
要
で
あ
る
。
最 初の頃 は
,
冶 具の高 さ を
現
図で はフ レ
ー
ム ライン上に て
計測
し ていた
。
この
場
合 は
冶 具
を 立て る
位
置
がフ レ
ー
ム スペ
ー
スに
左 右
さ れ
,
極 端 に
言
え ば ブロ ッ ク
毎
に冶
具
の立て る
位 置
が異 な り
,
複 雑 な 作 業 と なっ た
。
こ
のた め
,
現 図に て
組
立
定
盤の
位 置
に
合
わ せた 定 点 を
決
めて
冶
具の高 さ
寸 法
を
計 測 す
る
手 法
に
改 善
し
,
冶
具
を
立 て る 位
置 を 共
通
化
で き た
。
その後
,
こ の
曲 り外 板
の
冶
具 寸 法につ
いて は
,
電 算
化の 進 展 と 相 俟っ て
冶 具構 造 も含
め て
大 き
な
改 善
が な さ れ てい る
。
d
.
昭 和
40
年 前 後
の
大
型
船
の
新
しい
造 船 所
の
建 設
に
伴
い
,
板 継 溶接
に片 面
自
動 溶 接 法 が 採 用 さ れ たの と
相 俟
っ て
組
立 匸
場
の
平面
ブロ ック ラ インにコ ン ベ ア
ー
の
導 人が 始
め
られ た。
曲 り外 板
ブ ロ ッ ク ラインに も適 用 を始め られ た が
,
コ ン ベ ア
ー
方式
よ
り
ス キ ッ
ド定 盤
方 式 を 利 用 し た 流 れ 作業
方
式 が
本 格 的
に
な
っ た。
4.
3
ブ
ロ ック
搭 載
につ い て
a
.
船 台
工
事
では
,
船 型
保
持 に
当
た る シッ プ ラ イ ト
作
業
が
重要
であ り, 鋲
構
造
時代
は
外 板
フ レ
ー
ム
を全 部 建
て て か
ら
,
「
フ レ
ー
ム建
揃
い
検
査
」
を
行
い
,
船 体
の
「
ッ タイ
」 を
確 認 し
てい た
,
ブロ ッ ク
建
造 に な る と
,
こ の
手 法
は
取 れ な
い ので
,
各
造
船 所
と
も色
々
な方 法 を考
え た と思 わ れ る が,一
例 を挙 げ
る
と ビル デ イン グ セン タ
ー
の
外 板
ブロ ッ クを
搭
載 し た
時
に
,
一
つ の ブロ
ッ ク で は固
定 す
る
事 無
く, 前
後
の ブロ ックを
含
め た
3
個の ブロッ クが
搭 載
さ れてか ら
見
通 し て 固 定 す る と
言 う手 法
を
採
用 した 造
船 所 もあ
っ た
。
初 期
の ブロ ック
相
互の
取 り
合いは
,
地
上で
仕
上
げ
る
事
は
少 な く船
台
上 にて
切 り合
わせ を
す
るのが
普
通 で あっ た
、
,
之
は
次
に
述
べる
精 度
上の
問 題
が
あ り
,
現 場切 り合
わ せ
を無 く
す
事
が大 き な 凵標 と なっ た
。
同 時に シ ッ プラ イ トの
手 法 も
,
従 来
の
基
準
線
(
WL
・
BL
な ど
)
を
使 用 す
る
方 法
か ら
,
精
一
56
一
2
.
2
我
が
国
に おける ブロ ッ ク
建造 法
につ いて
339
度
の
良
いブロ
ック を 「
積
み木 」
を積
み 上げ
る よう
に して
搭
載 する 「積み木 丿
f
式 」 と も 呼べ る
T・
法 も発 案 さ れた
。
この
場 合
は
.
基
準 線 も参 考
と して チェ ッ ク
す
る
程 度
に
限 定
され
た
。
b
.
ブ ロ ッ ク精 度が
向
E
する に伴い
,
シッ プ ラ イ ト
手 法
も改 善
さ れ
,
前
の
船
の
進 水 後
に
計 画 的
に ス ト レ
ー
ジ し た ブ
ロ ッ ク
を
・
気
に
搭 載 す
る 「
急 速 展 開 法 」
と
名 付 け
る
手 法
が
始 ま り
,
進 水 後
の工
数
の
均
・
化
に
貢 献
し
,
同 時
に
船 台 期 間
の短
縮
にも
効 果
を 発
揮
し た
。
c
.
こ の 「急 速 展
開
法 」 な どの搭
載
匸宝 を 進め るに は
,
搭
載 クレ
ー
ンの
管
理 が
重
要 に な り
.
毎
E1
のク レ
ー
ンス ケ ジ
ュ
ー
ル の作 成 が 必 要にな り
,
各 社 と も詳 細 な 計 画 が 作 成 さ
れ た
.
d.
ま
た
,
搭 載
クレ
ー
ン の
大 型 化
,
及び
特 殊
な
装 置 を利
用 し た 大 型 立
体
ブロ ッ クの組 立 も始 ま り
,
ガ ン マ
・
ロ
ー
タ
スなどの
方
式 が 生み出 さ れ
,
組立
・
搭
載
の間 にプ リ
・
エ レ
ク ショ ン
と呼
べる
新
しいステ
ー
ジ
が 誕
生
し
た
。
之
は
,
艤 装
工 事との 関 連 もあ り
,
ク レ
ー
ン の 大 型 化に合わ せて採 用 す
る造
船 所
が
増
えて
き
た。
4
.
4
精 度 向
上
対 策
a
.
鋲
か ら
溶 接
へ の
転 換
は
,
継 壬
の
精 度 向
ヒが必
要
であ
っ た
。
鋲
時 代
は
.
取 合 部
の
鋲 孔
は
場 含
に よっ て は
・
方
にだ
け
孔
を
開
け
,
飛
び
孔
に よ る ボル トに よ る
仮 締
め
後
に 改 めて
孔
開 け を
施
工する ことが 出
来
た
。
溶
接の
場 合
は
,
取
り合い
部
に伸 ば し を取 り
,
取 り合い を
つ けてか ら
.
切 断 する
事
も 出
来
た が
,
手
に よ る 切 断では
,
良
好
な 溶 接
開 先
を
確 保
出 来 ず
,
溶 接
の品
質
へ の 影
響
も あ り
,
ま た 時 間 的 に もロ スが 大 き かっ た
。
この現 場での仲ば し を
取
らず に 出 来 る よ う に す る
事
が
.
ブロ ッ ク
建
造
法
の大 き な
課 題 に なっ ていた
.
,
こ の
精 度
の 問 題 は
,
溶 接 を採
用 し た
場
合 は 大 き く二つ あっ た
.
,
・
つ
は,
部材
精 度の 問 題 で あ る。
鋲時
代の 部材
切断
は機
械 切 断 が 主 と し
て
採 用 され
てい た
が
,
溶 接 が採 用 さ れ
る と
ガスに よ る切 断が 卞 になっ たtt こ れ は
内
部
材
など は
手
に よ
る 切
断
が
卞
で
,
部 材 精 度
の
確 保
が
困 難
で
あ
っ た
。
も う
一
つ
の 問 題
は
,
溶 接
に よ る
収 縮
・
変 形
の
問
題で ある
,
.
之は鋲
時 代
に は全
く経 験
しなか っ た
問
題であっ た
。
b,
部 材 精 度
の
向
.
上につ い ては
,
統 計 的 手 法
による
精 度
管 理
の
実 例
と して
7
船 殻
工
事
にお ける
精 度 管
理の
考 察
」
と
言 う論 文
が発
表
さ れ てい る 16
.
。
こ の中で
著 者
は
,
部
材
の
幾 何 学 的精 度
を
個 別誤
差 と
累積 誤
差 と に
分 け
て
両 者
の
関
係
を
.
・
矯
正して
,
誤
差
累積 式
によ る
精 度 計
画 を
行
い
,
精
度の
裏 付 け
を
持
っ た
T
.
作 要 領
を
決 定
して
,
ブロ ッ ク
組
立
精 度
の
向
ヒに
大 きな 貢 献 を し
た。
c
.
部 材 精 度
の
根 本
は
,
現 図
・
罫 書
・.
切
断
の プロ セ ス に
あ
るが
.
手
による
罫 書
・
切
断
に よる
場 合
は
,
そのば らつ
き
を
示 す
σ
≡
L86
で
あ
っ た
が
,
昭和
40
年 代
に
NC
.
切 断
が
採
用 され る とσ
≡
0
.
53
と な り
,
こ の
部
材 精 度
向
上の
効
果は
極
め て
大 き く
,
ブロ ッ ク
建 造 法
に
大 き く貢献
し てい るITI。
d.
溶接
に よ る
収
縮 につ い て は
,
各 造 船 所
と
も実 績
デ
ー
タの
集 積
か ら あ る杠
度
の推
定
が u∫
能
と な
り
,
その
数値
を ど
の
様
に利 川 する か で
,
例 え ばフ レ
ー
ム スペ
ー
ス
毎
に
仲
ば し
量 を織 り込
む
方 法
〔
延
べ
尺 )
と
,
・
括 し
て
端 部
に
伸
ば
し量
を
集 中
さ せ る
方法
な ど
,
種
々の
対 策
を 盛 り 込 む よ
う
になっ
て き た
。
5
造 船 他 分 野
へ
の
影 響
a
.
艤 装 関 係 につ いては
,
地
L
にて ブロ ッ クの組 立 が 行
わ れ る と
,
そ の ブロ ッ ク に
艤
装
品
を
搭 載 前
に
取
り
付
ける ブ
ロ ッ ク
艤 装
が 開
始
さ れ た。
また
,
管
工場で は
部材 集
めの
手
法と して 「パ レッ ト組み」
が
行
われ て
,
必 要 な
艤
装 品が
一
つ の パ レッ
トに
纏
め ら れ
,
搬 出
・
取 付
さ れ る
方 法
が
生
み
出
さ れ た。
船 殻の ブ ロ ッ ク組立 に相 当 する考 え 方で
,
ユ ニ ッ ト
艤
装
と
称 す
る
定
盤に て
艤
装
品 同
士 を
組
立て
,
「
ユ ニ ッ ト
」
と
名
付 け
て
,
之
を
・
括 搭 載 す
る
方 法 も実 施
さ れ た、
こ の
様
に
船 殻 部 門
で
採 用
され た
手 法
と
同
じ
考
え
方
で
,
艤
装 部 門 も改 善さ れ ス ケジュ
ー
ル
・
材 料 手 配 な ど も 含め て更
に 進 め ら れ
,
殻
・
艤
・
体
の形 式 で 運 用 さ れ る 造 船
所
も生 ま
れて来 た
。
b
.
塗 装 関 係につ い て も ブロ ッ ク建 造 法 以 前では
,
全 く
考
え ら れ ない地
lt
でのブロ ッ ク塗 装 が 行 わ れ る よ う に なっ
た
。
これ は
,
タン カ
ー
の
油 槽 部
分 に
特 殊 塗装 を採
川
す
る
亨
が
進
め ら れ る と
,
特
殊 塗
装]
1tz
を
新
設し
,
ブ ロ ッ ク
組
立
完
∫
後
に
特 殊 塗 装 を
地 上 に て
施
.
ll
す
る
方法 を採 用す
る
事
が
進
め ら れ た が
,
之
な ど
も
ブロ ッ ク
建 造 法 な
しには
摎 え
られ
な
い
事
で
あ
る、
.
6
他 産 業
へ の
影 響
ブ ロ ッ ク建
造 法
の如
く
.
部
材
を
纏
め て 地 ヒ の
作 業
環 境の
良
い
場
で
仕 事 を 進
め ると
言 う発 想
は
,
他 産業 分野
に
も影響
を
与
え
,
同
じ
手 法
を 採 用 して成 果 を 挙 げ た 実 例 が 幾つ
か 報
告
さ れてい る
,
.
こ こ では
,
橋
梁」二
事
・
原
.
了
一
力 発 電 所 配
管
工
事
に
適 用
さ れ た
実 例
を
簡 単
に紹
介
す る
。
a
.
橋 梁
へ
の適 川 で は
,
昭 和
44
年
に
IHI
がニ ュ
ー
ジ
ー
ラ
ン ドの オ
ー
ク ラン ド11∫の オ
ー
ク ラン ド
・
ハ
ー
バ
ー
橋
の
拡 張
工
事
を
受 注
し た が
.
英
国
の コ ンサル タ ン ト会
社
は
,
「
パ
ネ
ル を 分
解
して製 作 し
.
現 地 に 搬 送 後
,
現 地 に て 既 存の 橋 梁
に
取 り付
けてい
く」
と
言 う
案
を
提 示
して き た
、
、
之に
対
して
.
「
全 長
1
,
100m
(重 量
,
約
一
万 トン)の
桁
を
26
個の ブロ ッ クに 分
割
して 日 本 国 内で製 作, 現 地 まで
海
卜輸 送 して現 地では
250
トン海
.
ヒ クレ
ー
ン
2
台
に て
所 定
340
TECHNO
MARINE
H
本 造 船 学会
誌 第885
号 〔平 成17年5月)
位 置
に
架 設す
る
手法 」
を
提 案
して
,
之
が
認
め られ
此
の
手 法
に よっ て工
事
を
進
め た
。
之 は
橋 梁 架 設
.
1
:
法
にブロ ッ ク
建 造
方 式の 考 え 方 を 適 用 し た 最 初の事 例で
,
その後の橋 梁
架
設
1
.
1
:
法
に
大 き
な
影 響 を与
え ている
。
b.
原
了ワ
丿
発
電
所
の 配
管
工
事
に
,
青
空ユ ニ ッ ト工 法 を 適
用
し て 大
き
な
成
果を
挙
げた
事
例 も 報 告 さ れてい る18)
。
こ
の
論 文
の
巾
で
著 者
は
次
の
様
に 述べ
て成
果 を 歌い
L
げ てい
る
。
「青
空ユ ニ ッ ト工
法
は
,
搬 人 作 業
と
組
立
・
溶 接 作 業
の
改
善
の
観 点
か ら
発 想
さ れ た
新
工
法
で
あ
り
,
現 地での 工
程 管
理の
合
理
化
,
作 業
の
安
全
性
の
向
上
,
品 質 管 埋
の
強化 等 も合
わ せて改 善 す る
事
を
狙
い
と し た ⊥法
と して
…
」
と
紹 介
し
,
他
の
陸
上の プラン トの配
管
工
事
にも ト
分
適 応 可
能
だ と して
い る
。
この
様
に ブロ ッ ク建 造 法 は, 他 産
業
分 野 に も大 き な
影 響
を 与 え種
々 の
貢献 を
果 た してい る
。
7
結
び
以 上で
,
ブロッ ク
建 造 法
に 関
す
る
概 略
の
紹 介 を終
∫
す
る
が
, この後に更 な る発 展 を 遂 げて現
在
の造 船 技 術の
一
分 野
を 占
め てい る
。
こ こ で
描
いているのは
,
その
初期
の
発
展
段
階 を記 し たに
過 ぎ
ない
。
この過
程
の中 か ら, 戦 後の混 乱の
巾
で
,
先
輩 達
が
新
しい
溶 接 技 術
の
採
用 と
相 俟
っ て,
船
の
新
しい建 造 シス
テ ム を
築 き
上
げ
た
事 を理 解
して
頂 け
れ
ば幸
いで
あ
る
。
この
時 代
は
,
学 卒
の
若
い
技 術 者
達 が
製
造 現 場に
身
を 置い て
, 現
場
の
問題 を探 し出 し
,
そ れ を
一
つ
一
つ
解 決
し,
全体
の
体 系
を
創 り
上
げ
たの で
あ
る
。
この
成 果
が
我
が
国 を造 船
世 界
・
に
導
い
た技 術
の
一
つ であろ
う
。
現 在
の 日
本
では
,
「物 造 り」
が
盛
ん に
話 題
に
な
っ て い る
が
,
こ のブロ ッ ク
建 造 方 式
を
開発
し
,
定 着
させ た
事
は 「
物
造 り」の実 例である
。
今 後
も
新
しい
技 術
を
駆 使
し て
,
建 造
分 野
で
「
物 造 り」
の
新 方 式 を 開発 す
る
事 を期 待 す
る。
参 考
文
献
1〕金
.
r
一
栄
・
:
「現代
H
本産業発達 史
・
造 船」
,
交 詢 社
,
昭 和39
年 (
P
−
468
)
,
2
)沢 井 実 :「戦後間 も ない イノ ベ
ー
ショ ン」
一
造 船 業 に お け
る ブロ ッ ク建 造 方 式の確立課 程
一,tt
イ ノベ
ー
ショ ン と技 術
蓄 積
層
「
,
伊丹敬 之
,
他
.
有 斐閣
,
200
年
,
3)福田 烈 :「ブ ロッ ク建 造 方 式の思い
出」,
船 舶グ ラフ
,
昭 和
41
年
1
月 弓
.
.
4) 川崎重 工業 株 式 会 社 社 り↓
.
昭 和34年12月 (P
−
251&279)
.
5) 大 園 大 輔 :「申:
艦八重 山船 体に応 用し た る電 気 溶 接につ い て」
,
造 船 協 会 会 報 第491G
』
,
昭 和7年4月
.
6) 酋島亮
.
二 :
「軍艦 大鯨の建 造の異 変 」
,
福田烈追悼 集
」
’
造 船 技
術 は 勝て り
tt
,
船 舶ク ラブ 出 版 社
,
昭 和43 年3月
.
7
) 牧野
茂
・
福
井
静夫
:
「
海 軍 造 船 技 術 概 要・
下 巻1.
今日の話
題 社
,
昭 和62年5月
,
8) 堀 元 美 :「造 船 に お け る 多 量 生 産 (1
〜
4)」
,
”
船の科 学
”
船 舶技 術 協 会
,
昭利
24
年
5
〜
8
月弓
』
.
9
) 田 中 正
一
:「船台虫夜話 (4)」
,
関 西 造 船 協 会 誌 189号
,
昭
和
58
年
6
月IJ
’
.
10
)大 園 政 幸 :「海軍造船 官の行っ た壮 大な実 験と 発展
」
,
幽
’
続
・
造 船 官の記 録
鈴
,
今凵の 話 題 社
,
平 成3年 1月
,
11
)
L
田
修 :「人事 労 務 管理 の 歴史分析 (
第
4
章
生 産
・
能 率
管
理 )」
,
佐口和 郎
,
他
.
ミ ネルヴァ書 房
,
2003
年
3
月
.
12
)元良 誠 { :「我が 国 造船百年の 歩み」
,
日 本 造 船 学 会 誌 821
.
号
,
1997
年
11
月 うナ
.
13
)松 山 泰 :「造 船 鉄 機工場に お け る流れ作 業 方 式の 利 用 につ
い て」
,
造船 協 会論 文 集
108
号
,
昭和
35
年
12
月
.
14>南 崎 邦 夫 :「船殼鋼 材の投 入管理」
,
鋼 船 工 作 法 シンポ ジュ ウ
ム
,
昭和
40
年
4
月
,
15) 南 崎 邦 夫 :「船 舶 建 造シ ス テ ム の歩み 」
,
成lr1堂
,
平成
8
年
4
月
.
16
〕横 田 健
,
他 :「船 殻」:事にお ける精 度 管 理の
一
考 察 」
,
造 船
協 会論 文 集 119号
,
昭和38年12月
.
17)木 原 博
,
他:「造 船に おけるNC 応用の現状お よび展望 」
,
鋼 船工作 法シンポ ジ
ュ
ウ ム
,
昭和46年
.
18)平野泰 直 :
「原子 力発電プラ ン トにおける配 管
.
1:事の改 善 」
,
火
JJ
発電
,
VOL 33
,
No
.
4
,
昭 和57年4月 号
,
58
一