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I期非小細胞肺癌に対する定位照射後の縦隔リンパ節再発に対して追加照射を施行した経験の報告 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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山 梨 肺 癌 研 究 会 会 誌21巻2008

I期非小細胞肺癌に対する定位照射後の

縦隔 リンパ節再発に対 して迫加照射 を施行 した経験の報告

山梨大学医学部放射線科 斉藤 亮

要 旨 【目的】I期 非 小 細 胞 肺 癌 に 対 す る 定 位 照 射 後 の 縦 隔 リ ンパ 節 再 発 に対 して 追 加 照 射 を施 行 した 経 験 を報 告 す る。 【対象 】2001年3月 か ら2006年6月 ま で に 定位 照 射 を 施 行 した1期 非 小 細 胞 肺 癌 患 者84名 中 、縦 隔 リ ンパ 節 転 移 に 対 して 照 射 を行 っ た9症 例 を 対 象 と した。 男 性8例 、女 性1例 。 年 齢 は70歳 か ら85歳(中 央 値75歳)。 扁 平 上 皮 癌2例

腺 癌4例 、1arge cell neuroendocrine ca. 1例 、 組 織 型 不 明2例 。 定位 照 射 時 のStageI

Aが3例 、StageIBが5例。 肺 癌 術 後 局 所 再発 例 が1例、 定 位照 射 時medically inoperable

は7例medically operableは2例 と判 断 され て い た 。 【方 法 】 追 加 照射 は腫 大 リンパ 節 転 移 に 対 して 行 わ れ 、3例 がWeekly TXT併 用(60Gy/30fr,66Gy/33fr)。 他 は 照 射 単 独(58 ∼66Gy)で あ った。 定位 照 射 か ら縦 隔 照 射 ま で の期 間4∼27ヶ 月(中 央 値10ヶ 月)【 結 果 】 照 射 単 独 の6例 と も治 療 開 始 時 の 線 量 は66Gy/33frを 予 定 して い た が 、3例 は 有 害 事 象 の た め 途 中 で 中断 され た 。 縦 隔 照 射 後 の 観 察 期 間1∼32ヶ 月(内3例 が1ヶ 月) 。治 療 効果 (RECISTに て 評 価)はCR1例 、PR5例 、 評 価 不 能3例 。Grade3以 上 の 有 害 事 象 は 食 道 炎 Grade31例 、放 射 線 肺 炎Grade31例Grade51臥 最 終 状 態 は 放 射 線 肺 炎 死1例 他 病 死3例 、 腫 瘍 死2例 、 頸 部 リンパ 節 転 移 に 対 して 追 加 照 射 後 経 過 観 察 中1例 、肺 内 転 移 に対 して 外 来 化 学 療 法 中1例 、無 病 生 存 中1例。 【結 語 】1期 非 小 細 胞 肺 癌 に 対 す る 定 位 照 射 後 に縦 隔 リ ンパ 節 再 発 に 対 して 追 加 照 射 を 施 行 した 経 験 を 報 告 した 。9例 中1例 に 合 併 症 死 を認 め て お り、追 加 照 射 の 適 応 、お よ び 照 射 法 を 十 分 検 討 す る必 要 が あ る と考 え た 。 キ ー ワー ド=非 小 細 胞 肺 癌 、 定 位 照 射 、 縦 隔 リンパ 節 再 発 【目的 】 非小細胞 肺癌 に対す る定位 照射 の成績 は 多数報 告i)謁が あるが、再発 後の治療 方 針 につ いて の報 告は認 めない。今回 、我 々 は縦隔 リンパ節再 発に対 して追 加照射 を 施 行 した症 例 を9例 経験 したの で、 これ を報告す る。 【対象 】 2001年3月 か ら2006年6月 までに定 位 照射 を施行 した1期 非小 細胞肺 癌患者 84名 中 、縦隔 リンパ節転 移 に対 して照射 を行 った9症 働 全例 に対 して予想 され る有害 事象 と本治療 がevidenceが ある治 療 法 で は な い こ と を説 明 し同 意 を得 た 上 で 治 療 した 。性別は 男 性8例 、女 性1例 。 年 齢 は70歳 ∼85歳 で 中央 値 は75歳 。組 織 型 は 扁 平 上 皮 癌 が2例 、 腺 癌 が4例 、 largecellneuroendocrineca.が1例、組織 型 不 明 が2例 だ っ た。定位 照 射 時 のstage はIAが3例 、IBが5例 、 術 後 再 発 が 1例 。 定 位 照 射 時 にmedicallyinoperable だ っ た 症 例 は7例 、medicallyoperableだ っ た 症 例 は2例(肺 癌 術 後 局 所 再 発 例1 例)。定 位 照 射 か ら縦 隔 照 射 ま で の 期 間 は 4∼27ヶ 月 で 中 央 値 は10ヶ 月 。縦 隔 照 射 後 の観 察 期 間 は1∼32ヶ 月 で 中知 直は7 ケ月 。 一34一

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平 成20年4月1日 【検討 項 目】 定位 照射 時 と縦 隔照射時 で照射野 の重 な りが あるか、か つ、重 な りの有無 に よ り 有害 事象(NCI・CTCver2で 評価)に差が でるか比較 した。 治療完 遂で きたか ど う か の調査。治療効果 はRECISTに て評価。 最終 状態 の調 査 を行 った。 【照 射 方 法1 全 例 でCTsimulationに て 治 療 計 画 を 行 い 治 療 に は10MVx線 を使 用 した。 照 射 野 設 定 はGTV=臨 床 的 に転 移 リンパ 節 と 考 え られ る リンパ 節 。CTV=GTV[+領 域 リンパ 節]。PTV=CTV+1cm+呼 吸 性 移 動 の 誤 差 と した 。 1治 療 方 法 】 weeklyTXT併 用 で 総 線 量 が 60Gy/30frの 症 例 が1例 。weeklyTXT 併 用 で 総 線 量 が66Gy/33frの 症 例 が2例 。 照 射 単 独 で 総 線 量 が58Gyの 症 例 が1例 、 60Gyが1例 、66Gyが4例 。 照 射 単 独 の6例 と も治 療 開 始 時 の線 量 は 66Gy/33frを 予 定 して い た が 、1例 は grade2の 放 射 線 肺 炎 、 も う1例 はgrade3 の 食 道 炎 の 出 現 に よ って 途 中 で 中断 され た 。 定 位 照 射 時 との線 束 に 重 な りが あ っ た 症 例 は7例(7例 と もPTV同 士 は 重 な っ て い な い)、線 束 の 重 な りが 無 か っ た 症 例 は2例 。 【結 果 】 治 療 効 果 はCRが1例 、PRが5例 、評 価 不 能 が3例 だ っ た。 有 害 事 象 はGrade3 以 上 の 有 害 事 象 は食 道 炎grade3が1例 、 放 射線 肺 炎grade3が1例 、 放 射 線 肺炎 grade5が1例 だ った 。いず れ も定 位 照 射 時 との 線 束 の 重 な りが あ っ た 症 例 だ っ た。 線 束 の 重 な り が 無 か っ た2症 例 で は grade3以 上 の有 害 事象 を認 め な か った 最 終状 態 は治療 関連 死 が1例 、他 病死 が 3例 、腫瘍 死 が2例 、頸部 リンパ節転移 に対 して追加 照射 後経過観 察 中が1例 、 肺 内転移 に対 して外 来化 学療法 中が1例 、 無病 生存 中 が1例 。 【症 例11 80歳 台 男 性 。Karnafskyperformance status(以 後KPSと 記 載 す る)は80。 組 織 型 は 不 明 で あ っ た。定位 照 射 時 のstage は 旧 だ った 。 定 位 照 射 時 の 線 量 分 布 と LinacgaphyをFig1に 示 す 。 定位 照 射後1 年3ヵ 月 後 に 縦 隔+右 肺 門 リ ンパ 節 転 移 を認 め(Fig2)、これ に 対 して の照 射 施 行 し た(Fig3)。58Gy/29fr終 了 時 にchestX--pに てgrade2の 放 射線 肺 炎 出 現 した 。そ の 時 点 で は 自覚 症 状 は 無 か っ た が 、血 液 ガ ス 上 は異 常 を認 め た た め照 射 中断 と した。 照 射 中 断2週 間 後 にgrade3の 放 射線 肺 炎 が 出現 し再 入 院 。 入 院 加 療 に て軽 快 した が 、 照 射 中断 後2ヶ 月 後 誤 嚥 性 肺 炎 に て 死 亡 。定 位 照 射 後2週 間 と1ヵ 月 後 のCT をFig4に 示 した 。放 射 線 肺 炎 出 現 部 位 は 定位 照 射 時 の線 束 と重 な っ た 部 位 か ら広 が っ て い る よ うに見 えた 。 【症例2】 70歳 台男性。KPS70。 組織 型 は腺 癌。 定位 照射 時のStageはIA。 定位 照射後8 ヵ月後 に縦 隔 リンパ 節転移 に対 しての照 射施 行(縦 隔照射 時脳 転移 も確 認 され た ため全脳照 射 も同時期 に施行)。RT単 独 でG6Gy/33fr施 行 した。照射2週 間後 の chestX-pに て放射線 肺炎 が確 認 され 、 その後 ステ ロイ ドに て改 善、増悪 を繰 り 返 し、再 照射後1ヶ 月 で放射 線肺 炎 にて 治療 関連 死 とな った。再 照射 前 には放射 線 肺炎 は局所 のみ に限局 して いるが、再 照射 後 はび慢性 に間質性 変化が広 が った。 一35-一 一一

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山 梨 肺 癌 研 究 会 会 誌21巻2008 【考察 】 1期 非小細胞 肺癌 の定位 照射後 の縦隔 再 発 は5∼15%と いわれ て いる。grade3以 上 の有害 事象 は全て線 束が重 な った症 例 で起 き たが、今 回の症例 中719(78%) の症 例 で照射野 が重 なって いたた め、線 束 の重 な りがrisk因 子 になって い るか は不 明 であ る。線 束が重 な る症例 で は よ り厳重 な治療 適応 お よび経 過観察 が必要 と考 えた。縦 隔 リンパ節転 移は増 大すれ ばQOLお よび予後 に も大 き く影響 す る ことが 予想 され 、姑 息的 な意味 において も治療 の適応 はあ る と考 えるが、9例 中 1例 に合併 症死 を認 めてお り、追加照 射 の適応 、お よび 照射 法 を十分検 討 ずる必 要が あ る と考 えた。 【結語1 1期 非 小細胞肺 癌 に対す る定位 照射後 の 縦 隔 リンパ節 再発 は今 後 も経験 され る病 態 であ り、 再 照射 の方 法や 他 のsalvage の 手段 を検 討 してい く必要 があ る。 【引 用 文 献 】 i)OnishiH,ShiratoH,NagataY ,et al.Hypofractionatedstereotactic radiotherapy(HypoFXSRT)forstageI non-smallcellIungcancerupdated resultsof257patientsinaJapanese multi-institutionalstudy.JThorac Oncol.2007:S94-100. 2)OnishiH,ArakiT,ShiratoH,etal. Stereotactichypofractionated high-doseirradiationforstageI nOnSmall cellTungcarcinoma=clinical outcomesin245subjectsinaJapanese multiinstitutional.study.Cancer. 2004;101:1623・31 【挿 入図】 Fig1Case1の 定 位 照 射 時 のLinac graphyと 線 量 分 布 を示 す。 SRT後 昼 ヵ月 後 縦 隔照 射 直 前 く'"T Fig2Case1の 定 位 照 射 後15ヵ 月 の CT:縦 隔 、右 肺 門 に 腫 大 リンパ 節 を認 め 、 リ ンパ 節 転 移 の診 断 とな っ た。 一36一

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平 成20年4月1日 縦 隔 ÷肺 門 リンパ 節1転移 に 対 して の治 療 計 画 RTatone58Gv/29丘46(}v♂}offcord 定位照射時と綾隔照射時の線東に重なLJを認めた。 Fig3再 照射時 の照射計 画、DRR画 像 を示 す。 定位照射 時 と線 束 の重 な りを認 め る。 ユ髭)叫・1・i'再照 射終 了後2週 間 2004・ユ・9再 照 射終 了後 正ヶ月 「 Fig4再 定位照射 後2週 間 のCTで 線 束 と一致 した肺炎像 を認 め、放射線 肺炎 と 判 断 しステ ロイ ド開始 した。 ステ ロイ ド 開始 に よ り再照射 後1ヶ 月 のCTで は肺 炎所 見 は消 退 した。 一37一

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