ボールゲームでのルール作りを通した児童間の関係向上について : 小学校1年生体育科の授業の実践
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(2) といえ,単元や本研究の目標と照らし合わせた. いう目的は達成できたと考えられるが,その活. 際に児童たちが興味を持ち,楽しんで行えるで. 動を行う場面は体育科でなくてもよいのでは. あろうと考えて設定した。. ないかという結論に至った。. なお,それぞれの授業の後にはアンケート調 査を行い,児童の感想と考え方を調査した。. V.今後の課題. IV.研究の成果. 今後の課題として,以下のような点が上げら. 授業実践を行い,その後アンケート調査をし. れる。. た結果,児童には以下のような変容が認められ. ① 分析結果から,一部の児童が圧迫を感じ,. た。. 「楽しい」という気持ちを得られなかった. ① 授業前までは自分本位な行動が目立っ. こと。r. ていたA児が取り合いになったボールを. ② 授業実践の流れとして道徳と体育科の. 譲っていたこと. 連携が図れず,児童の意識付けがうまくい. ②ドッジボールをしている時に,児童たち. かなかったこと。また,体育科で行う意味. が自主的にルールの間違いを指摘し,指摘. づけが薄かったこと。. された児童もそれを素直に聞いたこと. ③実践を通じ,2ヶ月という短い期間では. ③児童の一人が「昨日女の子にボールを渡. 表面的な変容は確認できたが,長期的にど. して投げさせてあげた」と言ってきたこと. うなるのかが分からなかったこと。. ④アンケートに,「Aくんが投げさせてく. 今回課題として出てきた部分は改善するた. れた」rボールを取り合いしなくなってよ. めには,いくつもの試案の実践・検討と長期的. かった」と書かれていたこと。. に学校での実践を行う必要があると考えられ. これらの結果から,児童の考え方を変容させ. る。. るということは結果を出すことができたと考. 今後,本論文の課題について本格的な研究と. える。. 実践を進めていきたいと考える。. しかし,これらの変容があったのは主にドッ ジボールが苦手な子や女の子であり,ドッジボ. ールが得意な児童は不満や圧迫感を感じてい る様子が見て取れた。結果として本研究は,上 位に位置する児童の感情をそのままにして,下. 位に位置する児童の楽しいという感情を押し 上げた形になった。児童同士の関係向上という. 観点ではクラスの児童全体のr楽しい」という 気持ちが上昇することが望ましく,一部の児童 が逆に「楽しくない」と感じてしまったことは. 今後の課題といえるだろう また,体育科の目標を十分に果たしていない という問題点もあり,「この実践を体育で行う 必要があるのか。」という意見もあった。. 以上のことから,本研究は,児童間の関係作 りと,他の児童のことを意識して遊びを行うと. 一151一.
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