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高校生における「心の支え」の存在と非行経験の関連

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Academic year: 2021

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(1)高校生における「心の支え」の存在と非行経験の関連                                   専攻    学校教育学                                   コース   臨床心理学.                                   学籍番号  M070569.           問題と目的                 氏名    木下 由賓利  虐待と非行の関連について注目されている(松浦・ 橋本,2007;松浦,2005;定本,2005など).虐待による            研究皿. 後遺症(杉山,2006)が直接非行に結びつくわけではな    心の支え得点の高さが非行得点に及ぼす影響 いが,複雑に絡み合うことによって行動異常の発達を 促す作用があると言われている(松浦,橋本,2007).し   【方法】回答された心の支え尺度と非行経験に関する. かし,虐待された子どもが必ず非行をするわけではな  13項目の質問項目をもとに分析が行われた。心の支え レ)(菅原,1004).西島(1005)は,[育ちなおし(愛着再形 の文橡別に一しの支え島群低群に分類(独立変数)し,非. 成)]がなされれば,非行を思いとどまる自己統制が身  行経験得点を従属変数としたt検定が行われた. につくと述べている.愛着が非行を抑制することは,非  【結果】一般高校生におけるt検定結果は、表1−4に. 行の抑制要因,非行の立ちなおり,再犯防止に関する  示されている。友たちについては重大非行得点のみに 研究にも見られる.(松井,2003;白井,2005他;岡本地)  有意差が見られ、先生、父親、母親に関しては全ての.  そこで本研究では[虐待の後遺症を抱えていても愛  非行得点について有意差が見られた。                           丁目阯er 心0)支え島群・低群別の非行得点平均値、SDおよびt横定の結果仮だち). 着丈橡者が存在することで非行を予防できるのではな         友だち支え麟    友だち支湖群.                                  平均   SD     平均   SD   t値 いか]という観点から,研究Iにおいて[愛着の更     非行全体得点 18.99 τ.35  rτ。5丁 6.τ9 r.79                            重大非行得点   5,91   2,25     5,rO   r.99  3.43榊ヰ. 新コ(Bowlby,1988)に焦点を当てた[心の支え]尺度を作   鮒非行信点 13・08 5・τ7  「2・4T 5・32 0・98                             pく.05‡  pく.01■ホ  Pく.O01‡‡^                            Tab1日2 心の支え高静低群別の非行得点平均値、SDおよびt検定の結果(先生). 成し,支えの文橡ごとに心の支えを構成する因子を明         舳支え麟    先生支え島群.                                  平均     S0       平i匂     SD     t’直. らかにすることが目的とされた。研究nにおいて[心の   非行全体得点 19.08 了.78   r了一1r 6,00 2.5目舳.                            重大非行得点   5.了3   2,35     5.08   r.82  2.日2洲. 支えコと非行経験の関連について明らかにする事が目   醐非行得点 「3・35 6・03   「2・03 4・8「 2・21オ                             pく.05オ  pく.01‡‡  Pく.O01‡‡‡                            Tablo3 心の支え島群・低群別の非行得点平均値、SDおよびt横定の結果{父親〕. 的とされた.                          父親支え低群    父親支え認.                                  平均   SD     平均   SD   上値.           研究I        非行全体得点 19.τ2 了。81  16・T5 6・O0 3・80榊.                            重大非行得点   5,80   2,40     5.07   r.8r  3.06納. 【方法】心の支え尺度は先行研究(杉本・庄司(2006),  鮒非行得点 「3.9「 5.99   「1’68 4,83 3.68榊                             pく.05’  pく.01‡‡  P(.001‡^ヰ                            Tab−64 心の支え島群・低群別の非行得点平均値、SDおよびt検定の結果(母親〕. 斉藤(2007)他)を参考に作成され,心の支えにしている         鵬支え低群    畷支え島群.                                  平均   SD     平均   SD   t値 友だち,先生,父親,母親について回答された.      非行全体得点 19・τ1 了・75  16・69 5・99 3・91舳                            重大非行得点   5,92   2.5r     4.97   r.59  4.05‡榊. 【結果】A友だち,B先生,C父,D母について回答され   鮒非行得点 13・T9 5・92   「「・τ3 4・9「 3・41州                             pく.05ホ  pく.01ヰ‡  Pく.001オヰホ. た心の支え尺度17項目について,因子分析(主因子法 プロマックス回転)が行なわれた1その結果,因子負荷 量の絶対値O.35以上を基準に,A,B,Cでは3因子(安ら   虐待の疑いがある高校生におけるt検定結果は、表 ぎ・成長支援・基本的信頼),Dでは2因子(愛1青・基本  5,6に示されている。友だちと父親についてはどの非 的信頼)が採用された.α係数は十分な値が得られた.  行得点にも有意差が見られなかった。.                        一128一.

(2) Tablo5 心の貰え島群・低群別の非行得意平均値、SDおよびt検定の結果(先生). T8』lo9  対応あり農園=貢えθ〕珂象〕σ〕書■比酸{慮福0い壷り〕.       (慮衛されている疑いのある高根生〕. 平掲貞⑦大小の長. 先生支え低群       先生支え島群. 非行経腕なし    醒撒な非行経8あり   ■大な非行語資あり 友たら一荒生. 平均    SD         平均    SD    t値. 痕だ喜一文,. ;ξ{ラ…≧体{長点    22,38    9.93           「8,86    5.8「    「.64. 友だち一田園. 量大非行得点   6,93  3,02      5,29  1,88  2.4帥. 先生→園. 重量識非{i=得点    15,45    T−23            13.5丁    4,59     1.1τ. 荒生一目園 父需一目腕.  pく.05ヰ  ロく.01^ホ  Pく.001’■‡. T2b186 心の支え島群・低群別σ〕非行得点平均値、SDおよびt検定の結果(㊥硯). T8b1o1O    珂臨なし!因{非行腰腕〕の多量比軽工富筒賢いあり〕.       (虐待されている疑いのある高梗生〕. 平均点の大小の1 心の支え友だち 心σ〕支え先生  心の支え父親  心θ〕支え田親. 母親支え低群       母親支え島群 非行経験なし一蟹識な非行握登. 平均   SD       平均   SD   t値. 非行蟹壊なし一I大な非行経壊. 享E{i全体得点    22,50    8.91          16,29    4,30   3.54’“‡. 霊籔な非行経腕一E大な非行経腕. 量大非行得点   6,63  2,91      4,94  1,25  3.05舳 重…微ヨ芦iラ{書点    15,88    6.44           11,35    3.τ1   3.33‘‘. 得られたプロファイルプロットは以下に示されている.. pく.05高 pく、01’事  P〈.O01‘t‘. 購d.     非行の重大さと心の支えの対象が 心 ω 算.       心の支え得点に及ぽタ影響. 員. 尺 服 構 息. 【方法】i一般高校生と1i虐待疑いあり高校生それぞ れについて3(非行経験;非行なし,軽微,重大以4(心. ..\級イー. 『“ 一 ・・…. の支えの文橡;友だち,先生,父親,母親)の2要因分散. 珊    』一i.毛  ・        り書、皇           昌=.」. 一↓づ納岬一一一. 分析カ布われた.従属変数は心の支え得点であった.. ‘一i81. 【結果】iでは非行経験の主効果. 非行経験別各ヨ司象への心の受身尺度勧黒. (F(2.15,698.01・178.74,p〈.OOl),心の支えの主効果    サ). (F(2,324)・7.49,p<.OO1))が有意で,交互作用が有意で. @  榊 @  κ @{1一. あった(F(4.31,698.01)・2.42,p〈.05).iiてばこ・の支え. 一一四一’凹  ’ 一一一一川■’’’.  ‘’’一■■■II■■’■■’’■II1I’’■一’’■一’I一’■■■■■■■■一■1■’一一一一III一一. f凹’’’一一一 ’一一一一一一一■’’一I’■III■■’  凹’’ 一■■■一    ’I一’’一’o一一一一■I. @黄  榊 目. @握  {o. ,/ざ_. @掲 @貞  柵. の主効果((2.58,139.5)・14.18,p〈.OO1)と交互作用. @  「,o. @  鮒. (F(5.17,139.5)・2.45,p〈.05)が見られた.単純主効果. @  1{一. I−II’IIIIII一. ■一II’■IIII.  荘だを’I’’’■■■’■一一■■’’’’I’■■I.   荒宙一一一一一■I’I一一一一一1一■一一一一一■一一一一一一. @軸.帥. @ 出.1−o. _し_.ぎし。 l  1帖.げ.   鵡珊一1−1一一一■一■■■一■一一■’一一■■一■一’■. f一’’一一’’’’’’’’’’ ’’一’’’■. o鳶雌冷し. の検定を行ったところ,iでは支えの文橡ABCと非行. 小躍保f一’浦II一一一一■■一一■一一’11’’I’I’I’■■■’■. @蘂宍鴇{=. 経験全てにおいて有意であった.iiでは支えの文橡B.  皇’.拙III■’■■II’             ■一一一IIIIIII.   「.丑。■■■一一一一■I一■一一     ■■■一■I−I■■■・■■■■■■■■■I■■■. @控.〃. @ ∼1.晩. @ 誠一一}   5E.紺一。.。..。。■■。。。。■  ヨ,.硝. x….山.       H82 宗行線8醐各対象へω心の買え尺度議、点            {慮得識1司あり篠). と非行経験全てにおいて有意であった.多重比較を行 ったところ表(7−1O)のような結果が示された.. 【総合考察】本研究の結果から,心の支えは非行を抑.    Tab18τ 対応あり婁因(支えの対象〕の多量比盤(’胆高後生〕. 制する傾向にあることが示唆されたが,その文橡によ. な非行経 あヒ. 友だち一先生 友だち一父親 友だち一母線 先生一父親 先生一與親 父親一印親. って異なる特徴が見られたまた,一般高校生と虐待の. 友灘姜」〉父積. 疑いがある高校生においても非行抑制の機能を持つ他 者に違いが見られた.母親に対する心の支えはどちら. Tab1日日   対応なし要因{非行経咬〕の多I比頭{一般高梗生〕. の群においても非行抑制に大きな影響を与えることと. 平均点の大小の……. 心の支え夜だち 心の支え先生  心の支え父硯  心の支気母硯 非行経質なし一転穂な非行経験  婁密〉なし 非行経質なし一重大な非行擢療 軽種な非行経蒙一重大な非行擢療  蟹識〉重大  竪撮〉重大. なし〉量大. ともに,先生が持つ役割の重要さにおいても新たな知 見が得られた..           主任指導教員 藤田継道             指導教員 藤田継進. 一129一.

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