教師からみた学級特徴形成への児童の関与度と児童理解の関係について
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(2) (4)調査協力者Dについて. 語りの内容を中心に調査結果を総合的にまとめる. と、調査協力者Aは、児童との直接的な関わりの有. 学級特徴として【明るさ】【活発・雑然】【低学. 無が児童を捉える際のイメージに強く影響している. 習意欲】の3因子が抽出された。. と読みとれた。【幼児的活発性】すなわち、“教師と. また、視点数が多い群は【明るさ】の特徴形成に. の親密かっ活発な関わり”持てる子かどうかが、児. 対して関与しておらず、視点数の少ない群は【活発・. 童の学校適応に対する教師の中での一つの目安にな. 雑然】に関与していなかった。. っていると考えられる。そのため、自分自身に関わ. 【明るさ】【活発・雑然】のどちらも“元気さ”. ってこない児童に対しては、特に注意深い観察や理. という特徴を表しているが、【明るさ】においては. 解のための眼差しが向けられ、関わってくる子には. 「手のかからない元気さ」という意味合いが含まれ. 安心してしまっている部分がある可能性が窺えた。. ていることが語りの内容から読みとれた。つまり、 視点数の多い群は【明るさ】が(一)であるので、. (2)調査協力者Bについて. 教師にとって気がかりであると同時に手がかかるた. 学級特徴として【指導困難性】【快活性】【明るい. めに多面的な理解につながっていると思われる。. 声】【真面日さ】の4因子が抽出された。. 反対に、視点数の少ない群は一活発・雑然】が(一). また、視点数が多い群は【指導困難性】の特徴の. であるので、気になる点はあるが手がかからないた. 形成に(十)である傾向が見られ、視点数の少ない. めに限られた視点のみでの理解になっていると考え. 群は(一)の傾向が見られた。. られる。この背景として、主に特別な配慮が必要な. このことから、問題行動を起こしがちな児童に対. 児童への指導・支援を担う補助教員の役割が関係し. しては、本人自身や生活面・家庭面・友達との関わ. ていると思われる。. り方など多くの側面についての情報を把握している と考えられる。一方、忘れ物など比較的小さな指導. 1V.総合考察. 要素はあるものの、おとなしく目立たない児童につ. 1.BとC先生では学級特徴の形成と児童理解度に. いては大きな問題は起こさないであろうという安心. 正の関係がみられるなど、4名いずれの結果から. 感からか相対的に理解度が低くなったと考えられる。. も二つの要因に関係があることがうかがえた。. 2.学級特徴の観点から捉えたときのr特に指導を. (3)調査協力者Cについて. 要する児童」に対しては深く理解し、「手のかか. 学級特徴として【自律的・頑張り】【内気・要支. らない児童」には理解度が低くなっている傾向が. 援】【意欲的・活発】の3因子が抽出された。. 4名にみられた。また、他児童と「比較」した認. また、視点数が多い群には【自律的・頑張り】の. 知に偏ることで、本人自身に注目されにくくなり. 特徴形成に(十)の、視点数の少ない群は(一)の. 理解度が下がる可能性も考えられた。. 傾向がみられた。また、特に気になる児童に対して. 3.同一学級を対象にしたC・D間での比較では、. は理解度が高かった。. 教師に理解されやすい児童はほぼ重なり合うが、. この学級は個別の支援を必要とする児童がとりわ. 理解されにくい児童については異なるという傾向. け多い学級状況であるためか、特に指導を要する児. が確認された。. 童に加え、教師に協力的な児童への理解も深くなさ. 4.想起順位および教師一兎董間の会話頻度は、児童. れていた。このように両極端の児童を多面的に捉え、. 理解の深さには無関係であると考えられた。. 言わば中問的なそこそこ手のかかる児童について理 解度が下がったというこの傾向は、指導を要する児. 主任指導教員 古川雅文. 童が特に多い学級ならではと言えるのかもしれない。. 指導教員 秋光恵子. 一85一.
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