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自然への気付きを高める小学校理科観察学習の研究 : 視点を定め比較しながら調べる活動を通して

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Academic year: 2021

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(1)自然への気付きを高める小学校理科観察学習の研究   一視点を定め比較しながら調べる活動を通して一                         教育実践高度化専攻                         授業実践リーダーコース.                         学籍番号P11033H                         氏   名 山本有里子 1.問題の所在と研究の目的  第3学年における理科の学習では,生活科の. 3.研究の概要  1章では,問題の所在と研究の目的について. 中で行ってきた身近な自然に触れ,関心をもつ. 述べた。. ことに加え,見通しをもって自然を観察し,そ.  2章では,理科における比較の意義や理科の. のしくみやきまりを理解することが目標とされ. 学習理論,観察学習の先行研究など,本研究で. ている。また,ここで行われる観察学習では,. の理論的背景について述べた。. 観察するものに意識を集中させ,観察するべき.  それらの先行研究から,本研究では,稲垣. 視点を明確にして,自然の姿を写し取っていく. (2000)の「比較する資質,能力を育成する3つ. ことが必要となってくる。. の学習場面」,松本(2002)の「理科における3つ.  ただし,第3学年の子どもが,いきなり視点. の対話」を組み込み,単元計画を立てた。また,. をもった観察学習を行うことは難しいと思われ. 実践では,手代木(2007)の「言葉のスケッチ」. る。. の活動を取り入れると共に,比較を重視した予.  そこで本研究では,小学校学習指導要領解説. 想カードと観察カードを作成し,植物の観察学. 理科編にあげられる「身近な自然の事物・現象. 習を行うこととした。. を比較しながら調べる」という第3学年の問題.             璽. 解決能力の育成に焦点を当て,観察学習を構想. する。自然に対する子どもの気付きを高める. ことを目的として,観察の視点をもって比較 しながら調べる活動を重視した授業づくりを. 行う。理科の観察において比較を通して観察 学習を行うことで,理解の一層の充実を図り たいと考える。. 2.研究報告書の構成.    図1実践における授業構成.  本報告書は,以下の5章で構成した。.  3章では,第3学年,r植物を調べよう」単元. 1章 問題の所在と研究の目的. 1rたねをまこう(全5時間)」,単元2r植物の. 2章 研究の方法および内容. 育ちとつくり(全4時間)」,単元3「植物の一. 3章 実践I第3学年「植物を調べよう」. 生(全3時間)」において,全12時間の授業計. 4章 実践n第3学年rかげのでき方と太陽の. 画を示すと共に,教材の工夫(通常の教材とし.   光」. てホウセンカ,追加教材としてオクラ)や観察. 5章 まとめと今後の課題. カードを工夫し,実践をデザインした(表1)。.

(2) 表1 r植物を調べよう」単元計画,全12時間,. 表2 rかげのでき方と太陽の光」単元計画,全8時間 前’. 『たねをまこう」単元計画全5時間. 1 かげの観察. 授業内容. 時. I 植物のそだちを予想しよう(ホウセンカ) 2 植物のそだちを予想しよう(オクラ〕 3 たねのかんさつをしよう. よそうカード1 よそうカード. 5 新しく出た芽をかんさつしよう. 観察カード. のだとつ[. c両全4口. ’.. 7. 授業内容 1 そだった部分をかんさつしよう 2. 植物のからだのつくり. 3. 他の植物のからだのつくり(発展〕. 4. まとめ. 観察カード. 3. にwて. か1の. ’’. A彫の. のがい. 8. め. 9. テスト. の. f一. し. 熱. の 、. 鞠 {4. の昆のがい 由’. 一一. め. 【アンケート】 【ワークシート13単元後. を使用し,観察前の考えと比較させた。また, の一生. 1. の・ ’. ナた. いてか1のい.  ワークシートは,観察前と観察後に同じもの. 一…面. 3日. 単元の学習後にも,同じワークシートを使用し,. 授業内容 2. 5 6. r. ビーオ. 壷iの’. ●. 点2. のい. ・ビ㌧ルシー. 4. 点1. との日のい. 3 か1の口. 1観察カード1. 4 たねをまこう. r. 2 か1がで. 休. 【アンケート】【ワークシート=1観察前 ②観察後1. か. の一. のかんっ. カー“. 学習前の考えと比較させた。. えよ一 めよ一. よ. 一カー“.  学習前と学習後のかげについての考えの変化 を見取るため,松森(1997)をもとにアンケー.  実践Iでは,植物の観察学習を2クラス(51 名)で4回行った。また,授業では,子どもの 実態に合わせ,予想カードと観察カードの改善 を行った。子どもの気付きの高まりを検証する ために,子どもの観察カードの記述を分析した。.  結果として,植物同士の比較や,植物の成. 長の前後での比較は,ほぼ全員の子どもが4 回の観察を通して達成できた。また,各授業 で教師が着目させたい観点について気付きの 記述がみられた。しかし,諸感覚についての. 観点は,4回を通しての記述に変化は見られ ず,教師が意識付けを十分できなかった観点 についても記述は得られなかった。また,予 想カードを学習にうまく位置づけられなかっ たことから,自分の予想との比較を行わせる ことに課題が残った。.  4章では,第3学年,単元「かげのでき方と 太陽の光」において,全8時間の授業計画を示 すと共に,実験装置の工夫やワークシートを作. トを作成し,単元の学習前と学習後に実施した。.  結果として,ワークシートは,観察後に実施 したクラス,単元後に実施したクラスともに. 96%の子どもがかげについての正しい概念を得 ることができた。. 4.結論及ぴ今後の課題  実践Iおよび実践I1では,個体同士,時間経 過,自分の予想,の3つの比較場面において比 較の活動を行うことができ,部分的に子どもの 気付きの高まりを検証することができた。しか し,子どもに比較の視点をもたせて観察を行う ことは難しく,教師の指導が大きく影響すると いうことがわかった。.  今後の課題としては,子どもに比較の視点を もたせて観察を行わせるために,毎時間の予想. の活動を充実し,見通しをもった学習を行わせ ることや,他者との対話を充実することが考え られる。子どもがよりよく気付きを得るために さらなる工夫を積み重ねる必要がある。. 成し,授業を行った。.  実践1Iでは,実践Iの課題から,自分の予想 との比較を重視する授業を行った(表2)。. 修学指導教員佐藤 真・伊藤 博之. 指導教員松本件示.

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