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共同相続人のうち自己の相続分の全部を譲渡した者は、遺産確認の訴えの当事者適絡を有しない、とした事案

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全文

(1)

共同相続人のうち自己の相続分の全部を譲渡した者

は、遺産確認の訴えの当事者適絡を有しない、とし

た事案

著者

小向 悠介

雑誌名

東北ローレビュー

2

ページ

97-121

発行年

2015-02-20

URL

http://hdl.handle.net/10097/00127038

(2)

E自制問i卸~蓮陽語調~~翠自I囚I自伝講話量圃

共同相続人のうち自己の相続分の

部を譲渡した

者は、遺産確認の訴えの当事者適絡を有しない、

とした事案

東北大学大学院博士後JUJ

¥

小向

悠 介

最 高 裁 平 成2

6

{

手2)

1

1

4r1第二小 法 延 判 決 (平成23年間第603 号遺産雌認、建物 IYJ 泌さ~;~t'ì求事件) I!州寺

1

5

9

8

1

f

T

I 事実の概張 l 事 実

2 原 務

(名ILj)長高:間平成2

2

年1

2

月1

0

n

LEX

/

D

B

2

5

5

0

3

1

3

2

)

I I ~I'リ旨 : Jl~(判決・依来、完民し 皿 評 釈 l 本 判 決 の 意 義 2 遺 産Ti(li認 の 訴 え の 確 認 訴 訟 と し て の 竹 質 3 遺産確認の訴えと問布必~的共同訴訟 4 相続分の a浪i度と遺産分~,I/lJ r'統の当事者rMifお 5 意 義①及 び そ の 射 程 (1) 先行する1')1例と;むJ完ψの関係 (2) 必J発①の自.J,f'1¥(こついて 6 意 義②について 7 意 義③と先例との関係について 8 残 さ れ た 問 題 (1)相続分の一部~l~波について (2) 民法9

0

5

条1.iJiの「相続分」と、IIf分金銭的柿¥.11'1務との関係 (3) 相続分oI11il.:tと 'J~~長との|則係 (4) 共同相続人に合まれるおーの純 I'~

9

7

(3)

I

事実の概要

1

事実

(1) Aは、建物及び複数の土地(以下、「本件不動産」とする)を所有していた -/)<、

H

自手日

2

8

:

:

l

2

6

日にタ

E

亡した。

(

2

)

A

の共同相続人や代製相続人、または共問中川流人の締.利義務を相続した 者(以下、 'jiに「共同相続人

J

とする)のうち、

Xl

C

X6

及 び

X7

(以

F

ix

ら」とする)は、

l

'

i

J

じく

A

の共同相続人である

D

B

Yl

Y2

及 び

Y3

(以、│ご

iY

ら」とする)、その他のAの共同相続人である

E

、F、 G 及びH(以下、

iE

ら」とする)を被作として、本件不動産がAの遺産であ ることの確認を求める訴えを提起した 1)。なお、 Dは第l緋係属後に死亡 し、 Y4 がその地位を承継した。 また、原審 I~I 頭弁論終結後に死亡した C の地位は、

X2

X3

X4

及び

X5

がそれぞれ承継し、同級に、原審IIDf[弁 lii首終結後に死亡した

B

の地位は、

Yl

Y2

及びY3がそれぞれ承継した。 (3) ところで、 Eらは第 1審係属前に、自己の相続分の全r1I¥を、他の共同相 続人に譲渡した。第

l

緋係属後、この事実が

1

9

J

らかになったため、

X

らは

E

らに対・する訴えを取り下げる手続をした。 (4) 第

1

審(名市民地判平成

2

2

2

2

5

1

1LEX

/

D

B

2

5

5

0

3

1

3

1

)

は、前記訴えの取 下げにより Eらが訴訟当事者ではなくなったことを前提とし、 XらのlifjE誌 を楽却した。Xら、 Yらの双方から控訴がされた。

1

1) なお 判│ド同:ぞ…で 物の一古部部t五iを"山l片{イ心iしているXlに対する当;該主丸干イ内,J1吋布f{部:鴻弘似う分Tのlゆ明9別l波しを,求kめるi訴;r孫1昨Fえが、t!l2'r~í'l: として 併合審理されている。本仰では、検討の対象である第1

'

Ml

についてのみ係り上げる

98

*~ヒローレビュー Vol.2 (20日February)

(4)

2

原審(名古屋高判平成

2

2

1

2

1

0

LEX

/

D

B

2

5

5

0

3

1

3

2

)

原、審は、 Xらによる訴えの取下げの効力を問題として、第1若手を取り消し、 Yらに関する部分について事件を第l審に差し戻した。その理由は、以下の とおりである。 まず、「遺産雌認の訴えは、特定の財産が現に被相続人の遺産に属するこ と、換言すれば¥当該財産が現に共同相続人による泣産分割前の共有状態に あることの確認を求める訴えとして、適法であるが (最高裁昭和57年(オ)第184 号同61年 3月13日第 l小法廷判決・民集40巻2号389頁)、かかる訴えは、共同相 続人全員が当事者として閑与し、その間で合ーにのみ確定することを要する いわゆる固有必要的共同訴訟と解すべきであり (松高裁昭和60年附第727号平 成元年 3 月 28 日 tí~3小法廷判決・民集43巻3号167頁)、また、固有必要的共同訴 訟である遺産確認の訴えの継続中にした共同被告の一部に対する訴えの取下 げは、効力を生じないというべきである (最高裁平成 5年(オ)第641号同 6年 1月 25日第 3小法廷判決・民ffi48巻l号41頁

)

J

。 次にEらについて、 「各相続財産についての各相続分全部」を譲渡したこと が認められるが、 「キ1=1続放棄とは異なり、相続分の譲渡に遡及効はなく、これ により

J

Eらが Aの 「共同相続人としての地位を喪失するものとはいえず、 したがって、同人らは、遺産陣認の訴えにおける当事者適格を喪失したとい うこともできない。……このような悶有必要的共同訴訟の継続中にした共同 被告の一部に対する訴えの取下げが効力を生じないjことは、前記判例のと おりであるから、 Xらの訴えの取下げは効力を生じなかったとする。よって、 当該取下げが効力を生じないことを看過してなされた第l審の訴訟手続は迫 法である、とした。 これに対して、

Y

らから上告受理申立てがされた。 共同相続人のうち向己の相続分の全部を浪波した者は、逃産確認 の訴えの当事者適絡を有しない、 としたtJ~案 (小向 悠介)

99

(5)

H

判旨:原判決破棄、差戻し

「遺産総認の訴えは、その確定判決により特定の財産が遺産分割の対象で、 ある財産であるか否かを既判力をもって確定し、これに続く:遺産分割若手判の 手続等において、当該財産の遺産帰属性を争うことを許さないとすることに よって共同相続人間の紛争の解決に資することを目的とする訴えであり、そ のため、共同相続人全員が当事者として関与し、その間でのみ合ーに確定す ることを要する固有必要的共同訴訟と解されているものである(最高裁H百平11 57年(オ)第184号伺61年3月13日第一小法廷判決・民集40巻2号389頁、最高裁昭和60 年(オ)第727号平成元年3月28日第三小法廷判決・民集43巻3号167頁参照)。しか し共同相続人のうち自己の相続分の全部を譲渡した者は、積極財産と消極 財産とを包括した遺産全体に対する割合的な持分を全て失うことになり、遺 産分割審判の手続等において遺産に閲する財産につきその分割を求めること はできないのであるから、その者との聞で、追産分割の前提問題で、ある当該財 産の遺産帰属性を雌定すべき必要性はないというべきである。そうすると、 共同相続人のうち自己の相続分の全部を譲渡した者は、追産{i{fi認の訴えの当 事者適格を有しないと解するのが相当である」。 「これをみ;件についてみると、

E

らは、いずれも自己の相続分の全部を譲渡 しており、第

1

事件(ヲ│用者注本件遺産雌認の訴えのこと)の訴えの当事者適 格を有しないことになるから、原告らの

E

らに対する訴えの取下げは有効に なされたことになる」。 「以上と異なり第

I

事件につき第

H

停の訴訟手続には違法がある・・・・・・とし て、第

1

審判決を取り消した原若手の前記判断には、判決に影響を及ぼすこと が明らかな法令の違反がある。....一本件については、本案の審理をさせるた め、原審に差し戻すのが相当である」。 100 京北ローレビューVo.12(2015.February)

(6)

皿 評 釈

1

本判決の意義

木判決は、遺産分割Tì~に、 共同相続人のうち11己の相続分の全部を譲渡し た者(以下、 「相続分譲渡人」とする)について、遺産機認の訴えの当事者適絡 が認められないことを、最I13j裁として初めて判断したものである。 本判決の椛造は次のとおりである。キI:lfOi:分説

i

度人は、相続うト一一和経財産 と

a

'

j

槻財産とを包括した遺産全体に対する訓合的な持分一 ーを失う (判示 A) 。 中1I <<~'é分を失った相続分譲渡人は、遺産分割森判等の手続得;において、遺 産に属する財産につき分~ilj を求められない (判示B) 。 分制を求められない相 続分譲渡人と他の共同相続人との聞では、遺産分i1pjの前提問題である当該財 産の迫産,;出属性を雌定する必要性はなく、遺産

l

l

r

i

k~性を確定する必要のない 相続分譲渡人は、遺産確認の訴えの当事者適絡をイ

I

しない (判示

C

)

。当事者 適絡をイ

I

しない者に対する訴えの取下げは、布効になされる (判示D)。すな わち本判決は、キ

1

1

続分譲渡の効果から逃産分制手続への│珂う不可を導く (A →B)。そして、遺産分割手続への関与不可から、 HIl時硝;定の利拾の不存在を 導き、地産保認の訴えにおける当事者適格の不存犯を噂く (B→C)。この理 解を前提として本判決は、

E

らの譲渡が中

1

1

統分全日

¥

1

の誠iJ.主である一一民法 905条 1m にいう相続分の譲渡である一一一と評価liし、原務とは民.なる結論を 導いている。 -)j、原若手の梢造は次のとおりである。(a)Eらは、各相続H1・産についての 各相続分令部を譲渡したことが認められる。(b)キlI*3

e

分譲渡に遡及効が無いこ とから、共同相続人としての地位は喪失しない。したがって、 (c)当事者適格 は盟失せず、 (d)同イT必要的共同訴訟である遺産雌認の訴えの継続中にした、 共同被作の一部にした訴えの取下げは効力を生じない。(b)→(c)の判示は、本 判決の(B)→(C)の判示に対応すると見られる。では、遡及効が)nr,いことが、ど 共同相続人のうち自己の相続分の令部を

;11秘した行[立、巡産刊tJZ の訴えの当事者~絡を:(,しない、 とした 'J~~住(小l打j 悠介) 101

(7)

うして共同訴訟人の地位が喪失しないことにつながるのか。 この点を理解する手がかりとなるのが、

)

J

;

(

:

がの事実評価

i

部分(a)である。 そ こでは、

E

らの譲渡について「各相続j材産についての各相続分全部」の譲渡 と判示している。すなわち、ここでは相続分という諦が、「例々の特定財産に ついての持分の集合

J

2)として用いられている。原審は、本件における

E

ら の譲渡について、あくまでも個々の相続財産についての譲渡が行われ、結果 的に競技人が有していたすべての相続財産の持分の譲渡がされたにすぎな い、と評価したのではないかと考えられる。この、各相続財産についての持 分の誠波の集合であるという事実評側が、 (b)の判示へとつながったのであろ う。このように見ると、本判決と原審判決との逃いは、本件における相続分 譲渡を法的にどう許制するか一一民法9

0

5

1

項の相続分譲渡と評価するか 否かーーという、司

V

"

A

評価

i

l

の追いにあるといえよう。 本判決は当事者適栴判断の前提として、民法905条1項にいうキII~~,分を、包 折的割合的持分と解釈している(判示A)。後述するように、

i

込山裁のこうし た解釈は本判決より

l

i

t

r

に既に見られたところであるが、本判決はこの点を改 めて示したものである。 中11続分譲渡人について従来は、遺産分割手続一一本稿では協議、調停、審 判を含む表現としてJI1I,、るー ーの当事者適絡が学説上論じられ、また、大阪 市 ikllr~和 54年 7)J6 11家)J32巻3号96n(以下、 illHHI54年決定」とする)等の 裁判例 31 が見られたところである。 本判決は~・F.5裁が、従来の学説や II(何[1 54 年決定などの下級手作裁判例と同種の見解に立ち、相続分を失った相続分譲渡 人が、遺産分割手続において相続財産の分加を求められないことを、初めて 19J示したものである (判示B)。 また、本件のような遺産確認の訴えの坊・百

i

における、相続分誠波人の当事 者迎格(判示C)に│則して、先行する公表裁判例で言及するものは比られず、

2} … 引 一M叫一制削川『 附 附 …新糊附版船i主開撒削宥t恨民叫吋一蹴附鋭拙釈糊 ( 一 …〔川イ布州i池地……~rμ~山正』にU口-_口山....:.:~下; 4 斐主│陥附

s

剖"、 2初013ω)

3) その他に例えば、やJI)I家審尼崎支審IIsf.n50{!'-5 ) 130 U家JJ28巻5号38!:J:がある。 102 ].jはじローレピューVo.l2C2015.February)

(8)

学:説においても、正凶から論じたものは見られなかったところであるべ最 日裁は、本判決が先例とする最判11(1利

6

1

3

)

)

1

3

日民集

4

0

巻2号

3

8

9

t

J

(以 下、「昭和6111~判決J とする)や、 11~判平成元年 3))28 日民 ~43巻 3 サ 167TI (以 下、「平成元年判決Jとする)において、遺産確認の訴えの適法性を、遺産分割 手続における紛争を解決するために肯定してきた。そこでは、遺産雌認の訴 えは続く逃I2II分割手続を当然に予定しており、そこに適法性の重要な根拠が あるとされている。したがって、遺産分割手続に関与できない者との関係で は、適法性の屯裂な根拠が欠けることになる。その意味で判示

C

は、遺産確 認の訴えに│刻する判例理論の延長線上にあるものと考えられる。*"可決は、 従来の学説や裁判例において明示的・意識的に論じられていなかったこの点 を、初めて 19)示したものである。 すなわち、本判決の意義は、 ①民 法

9

0

5

Pii

にいう相続分の譲渡は、包括 的別合的持分の譲渡であること (以下、「意義①」 とする)、 ②相続分譲渡によ り、相続分説波人は迫産分割手続に│則与できなくなること(以下、「意義②」 とする)、①相続分譲渡により、相続分譲渡人は迫産確認の訴えの当事Jj:者適絡 を失うこと(以下、「意義③

J

とする)、の

3

点、を示したところに認められる。 以下では、本判決の判示をなぞり、遺産確認の訴えの確認訴訟としての性 質

(

2

)、同訴えが固有必要的共同訴訟とされる点

(

3

)

、相続分の譲渡と遺 産 分 制 手 続 (4 )の!II

n

に、検討-の│清艇となる事項を線認する。それらを踏ま え、意義①及 び そ の 射 校 、 意 義②、

X

;

i

:

義①を検討し (5、6、7)、故後に、 残された問題

(

8

)を概観する。 4) 絞判子成,i;:!IO3 刀 28111~~43巻 3:;'16711についての山本有l彦のJ干釈が、包}/;受巡行や相続 分j賞受人の、~'J~ .r,'適僚について触れていた。 そこでは、 íJ~liÓ)相続人と!")ーの航手I) .ì覧務を有す るので、.ii!jlU(t,訟の訴えの当事者に合まれるべきであろう」とされている(山本手

1

1

必:i判批」 51頁(ジュリ 946号49l'~ (1989)))。 共同相続人のうち1'1己の相続分の全部をu高j皮した行は、遺産施{惚 の訴えの当ょ)r者適絡を訂しない、とした!Jq長(小前l悠 介)

103

(9)

2

遺産確認の訴えの確認訴

としての性質

確認の訴えについては、その対象が論理的に無限定であることから、線認 の訴えの利訴の有無によって、適切な訴えを選別することが必要とされ る九一般的には、即時雄定の利益がある場・合に線認の利主主が認められる。 すなわち「現に、原告の訂する権利または法律的地位に危険または不安が存 在し、これを除去するために被告に対し確認判決を符ることが必要かつ迎切 な場合

J

6)に、訴えの適法性が肯定される。判断に当たっては学説上、①確 認の訴えが手段として適当かどうかという、方法選択の適切性、 ②確認対象 の選択が適当かどうかという、対象選択の適切性、 ③確認:1可決をすべき必要 性が現に認められるかどうかという、即時確定の必要性、 ④被告とされてい るお-が確認判決の名宛人として適当かどうかという、被告選択の適切性が考 慮され、 これらのうち

1

つでも欠けると、確認の利識は否定されるとされて いる7)

地 ilß.確認の;訴えについては、昭和 6UI::'判決がll~日放として初めてその迎法 性を

i

守定した。すなわち、遺産確認の訴えは、「端的に、当該財産が現に被相 続人の遺産に泌すること、換言すれば、 当該財産が現に共同相続人による遺 産分川前の共有│刈係にあることの確認を求める訴え」として適法であるとす る。その根拠は以下のように整理できる8)。 ①訴えの必

E

Z

性について。共有持分{i(

l認の訴え一一 「当該Jl

1

産につきrl

の法定相続分に応じた共イ}持分を有することの

M

i

認の訴え」 ー ーでは、係争 財政の遺産帰属性が既判力によって保定されない。よって、遺産分割税判後

5) -é木浩ーほか rWJ~;孫必ìli (LEGAL QUEST)J357.lT(.111内予言介) (イi斐│則、 2013)

6) l!i判附,fU30"ド12)f26 日 l(JI~9巻141}2082.!T。

7) 三木ほか・liiH&il5) 357iJ (川内)0(わは、実質的には、'í'I~1'í.適絡の 1111阻であるとされてい る。

8) {,左上部布IrドIHJtJ199ri(判よ1・339}~.197Ú (1987))、 水 町 武「干JPIJrJJ481T以下 (ild'i会 縦 w高波下IJmt~J 例僻i泌氏'JH,~llrU証1611f-IJU 142μ(法W会、 1989))を参!恨の上繋理した。

(10)

の 民 事 訴 訟 に よ り 、 遺 産 制 属 性 に つ い て の 審 判 の 効 力 が 何 定 さ れ る 可 能 性 が あり、共有持分有

l

f

r

認の訴えでは十分な

W

f

o

i

:Jとにはならない。 を〉訴えの有効性について。遺産確認の訴えの原告勝訴の硲定判決は、当該

1

1

1

産 が 遺 産 分

;

'

I

'

J

の対象たる財産であることを既判力によって雌定する。した がヲて、これに統く遺産分割審判の手続、」えびその審判の確定後において、 当 ~il財産の遺産婦泌性を争うことを詐さない。 すなわち、遺産婦凶性を端的 に石確定することで①の問題を回避し、紛争-の解決を図ることができる。 @先例との蛙合性について。遺産の;)~:I吋所不

I

と民法249条 以下 の通 常 の 共 布とは、基本的性質を具にしないとする先例91がある。そうすると、通常の 共ギす者間では共布持分確認訴訟が認められているのであるから、あえて相続 人らの共有であることの確認を求めることとなる遺産確認の訴えを適法とす ることは、先例との整合性を欠くのではないか一一共有持分確認の訴えとは 別に、遺産確認の訴えを認める必要↑*は

4

!lf:いのではないかーーという疑念が 生じる。しかし、この点に│刻しては、追随共有と通常の共有とでは、共同所 不T の解消手続及びそれによる所有権I~1~J' の効染に、 fliI)度上の必見がある。 す なオっち、遺産共布における手続は遺産分;

'

1

1]1iI'判であり、これは遺産帰属性に っし、て既判力をイIし な い 一 方 で 、 通 常 の j毛布における手続は

J

毛布物分割訴 訟101で あ り 、 こ れ は 分 割 部 分 の 所 有 権 取 符 を 既 判 力 を も っ て 縦 定 す る 111。 その差異からと

t

じる必要性のために、辿陛雌認の訴えを認めることは、前記 先f9Uと整合的に説明できる。

I

産確認の訴えの適法性を肯定したIf(何

1

1

6

1

年判決の結論については、「当 然すぎるほど当然の判決」であり、「学説・実務界ともに、...5'~Ji命を l唱える 余j:f:hはまずありえない

J

121とされる。そして、If

H

;f日

6

1

年判決の!日j記②の 「 実 9) 制りlIil利30~1~5 )j3111L~~ 9巻6号793.a. 10) Ii~字引Ifl和50{1'1 l)J 7 11L~tß29巻 10サ 1525.ri 11 ) 水野・日!J払li:l8)151U以下によれば、既宇Ij))の無い遺産分割審判では、所イf徽取得の効果が 後の民事訴訟で被るnf能性があるが、 Jt1i物分;I;Ij;訴ぷでは、他のJHf.r,.の所イIとされた分割 部分の所イi縦取得の効朱肉体はもはや争えないという趣旨である、とされている 12) 井上治典 「宇JIltt:Jl26ri(重判解附利61il;皮125ri(1987))。 JI:同州統人のうち白己の判1,*1'分の令部を浪i皮した行は、泣前1

ii2 の訴えの当事者適怖をイIしない、とした事業(小向 悠 介) 105

(11)

質的線拠に着目し、そこから遺産確認の訴えが同有必要的共同訴訟にあたる とする結論を導い

J

13)たとされるのが、次に凡る平成元年判決である。

3

遺産確認の訴えと固有必要的共同訴訟

平成元年判決は、 IIH和61年判決を引川し、まず①「遺産確認の訴えは、当 該財産が現に共問中11~~é人による遺産分割 lìlj の共有関係にあることの雌認を求 める訴え

J

であるとする。次に、 ②遺産確認の訴えの 「原告勝訴の判ijcは:、 当該財産が遺産分illlJの対象で‘ある財産であることを既判力を持って確定し、 これに続く遺産分割待判の手続及び布務午IJの係定後において、当該財産の遺 i17i帰属性を争うことを詐さないとすることによって共同相続人IIIJの紛争の解 決に資することができるのであって、この点に右訴えの適法性を

1

1

・定する実 質的根拠がある」とする。 よって、遺産Tí(l1認の「訴えは、共同中m~c 人全日が 当事者として│刻与し、その問で合ーにのみ(i(af.Eすることを要するいわゆる間 有必要的共同訴訟と燃するのが相当である」と判示する。 問有必要的共同訴訟とは、「共同訴訟人間で合一雄定14)が凶られることが 必要な共同訴訟であるのみならず、共同訴訟人となるべき者全

u

が訴えまた は訴えられなければ、、

i

'

事者適格…・・・を欠くものとして、訴えは不適法とし て却下される類型

J

15)の共同訴訟(民TJ"f:訴訟法

4

0

1

項)である。 どのような場合に、共同訴訟人となるべき者全員を当事者とすることが必 要一 一これを[訴訟共同の必要がある」という 16)ーーとされるのかの基準 について、学説上、伝統的通説である色t瑚処分権説(実体法説)と、有力説で ある訴訟政策説(手IH在考対説)とが対立しているとされる 17)0 (JIj 1'tの管理処 13) ,従(IJI布1',"r宇'J~tJ 20lfi(判評3738'200以(1990))。 14)

r

共同訴訟人I:IJで訴ぷ7t.f1と手続i並行を統ーすることによって判決のIAJ作を統ーすること」 をいう (三木ほか',ìíl~ì主 5)535N [~1l1雄郷)) 15) 秋山幹9)ほか(末

i

n

維大=村絞俊夫凪

nn

rコンメンタールl('J~;孔益法 1 [第2版)J393j:f (日本~"f諸社、 2α則。 16) 三木ほか・,ìíJf~il:5) 535頁 〔菱田〕。 106 京北ローレビューVo.l2(2015.February)

(12)

分権説は、「訴訟の11的となっている権利または法律関係が、権利.rr'または法 律関係の当事者全日によってのみ、または全

H

に対してのみ行使できる性質 のものである場合

J

181に訴訟共同の必要を;恕める。後者の訴訟政策説は、 「訴 訟物たる権利の性質、紛争解決の実効性、 )h~作 ・被告聞の利得の調節、当事 者と当事者にならない利害関係人の利告の調節、当該手続の進行状況等の実 体法的観点及び訴訟法的観点、の双方から考

i

d

:

して

J

19)訴訟共同の必要を判断 すべきとする。この点に関して、最市裁がどのような見解であるかについて、 行理処分権説に依拠しているとする向きもある201が、

r

n

剖!処分椛説のみに よって単純に説明がで‘きるわけではない

J

211とされている。 もっとも、遺産総認の訴えの場面においては、この対立はあまりなl床を持 たないとされる。その理由は、両説は実体法的要素と訴訟法的要ぷのいずれ を強調するかの対立にすぎないこと、遺産隙認の訴えは、両説どちらからも 回有必要的共同訴訟が成立すると解されること、による 221。尖

l

授に、管理処 分権説231、訴訟政策説241のどちらからも、辿産確認の訴えが│育│有必要的共 同訴訟となることが肯定されている。 平成元年判決の型由付けについては、 ①は伝統的な管理処分続説に依拠し つつ、同時に②で訴訟政策説にも依拠していると解されている2510 1可判決の 調査官も、「訴訟政策的観点のみを重視しているかのようにもみえるけれど 171 学況の繋.f1Jl及び};{IJUについて、鶴

m

i&r通常 J~lí;1訴訟と必要的共 I"J訴訟とのJ克界J 70氏以 下 (f]伊JtJl雌主t挺'i:=引l山114本王将埼平布1利1彦彦i編 『新. 法付伶t~学戸の 7争骨勺..点. ',,'Xシリ一ズ4 民 T事i持~,訴訴斗芯~i法去の 7争'円.' 2

ω9))参!照!t照{司1。 181 秋111ほ か .JiiH骨抜15)393氏。 19) 庶子一応(1,:r条島平氏'JI訴 訟 法〔第2版)J213μ 〔新・:;~宇可=高僑1.:ぶ=尚!日約成) (弘文堂、 2011)。 20) 宗

m

税彦 「判 批J111民(i.去研63を4~}110以 (990)。) 21) 越ILI.f1l広「判jlU21611 (市街宏志ほか編 riJIJ/II1ジユリ201号民事訴訟法判例I'ijji(郊4版JJ 216W (2010))

2 泊21 上野泰刺

y

児)

r

i世E箆E向悩t団認の3訴Fえについて一一l以:M川止川

υ

れk山JA山'I:川 一一J101ωIJ瓜;j'以以ド(1附剣i法1.:3鈎9巻6号6臼3頁 09ω9ω附0ωω)川)。 23) 伊藤/fi

r

民事Jf,;訟法;P4版J619頁(イI斐IKI、2011)。

24) 辰子原符.liij拘住19)215A(新堂=尚縞=向 LLI]、向儲宏志 n(.'.'!'~揮必民'J~訴i法i1.: F (第

2版JJ3-10頁i:l32(有主主│湖、 2012)。

25) 前回日広

r

'J!IJlltJ12511(量判解平成冗il.'JlU24m、館山・liij掲住21)217氏。 J~Iíi)tIlMI人のうち白己の州統分の全郎を議il!iした ""1立、泣注目。!i夜、 の添えの"il)j:者適絡をイTしない、とした邪案 (小向 悠介)

1

07

(13)

も、もとより従来の判例との撃合性をも十分に検討した上で、司ト案に即した 説示をしたものと解されるから、本判決をもって伝統的な判例理論から逸脱 したものとまで解すべきものではなかろう

J

26)とする。

4

相続分の譲渡と遺産分割手続の当事者適格

民法

9

0

5

l

項は、共同相続人が遺産分割前に、自己の相続分を譲渡できる ことを前提とする規定である。相続分の譲受人となるべき者は、共同相続人 でもその他の者でもよい27)。同項にいうところの相続分とは、「積極財産の みならず消極財産をも含む包括的な遺産全体に対する各共同相続人の割合的 持分、分数的割合

J

28)であるとされる。 相続分の誠波により、相続分譲渡人の相続分は譲受人に移転し、譲受人は 相続分譲波人の相続財産全体に対する分数的割合を取得する29)。有効な譲渡 により相続人たる地位の交代が行われた結果、譲受人が相続についての一切 の権利義務を取得する反 面 、 相 続 分 譲 渡 人 は 一 切 の そ う し た 権 利 義 務 を 失 う。よって、遺産 分割手続においては、譲受人は手続に参加させられるべき 地位を有し、一方で相続分譲波人は、そうした地位を失い除外される 30)。さ らに、当事者たるべき者を欠いた逃産分割手続、及び、当:i;

F

者ではない者が 力1Iわった遺産分割手続は、どちらも無効であるとされる 31)3210 26) ITI'I叫1:太 r'f)l解J105μιJ、F(i}.;\"l会制 rM/::,裁判所:1'1) 例解泌氏、J~t,~j 平成元年度J 96頁(i1; ?tf会、 (991))

27) もっとも、 ;í~受人が共 1,.)相絞人の場合、 このtí- は]収))~権を行使される第三者ではないと併 されている ('1'川首之助=良久雄 刊|税法 (~41仮)j301 (((平I斐│湖、 2000))。 28) 谷11=久t1t編'liiH以上2)280μ 〔有地=二宮〕。 29) 谷仁1=久 氏 制・ilijj/,j注2)282t.f(イ

n

血=一日〕。 30) 篠山「関係人及び務干1)手続の受継J468i'J(小11111ほ か 編 「泊施分i'fjの 研 究Jl 467TJ(判 例 タイムズ相、1973)(初 出、平1)タ169サ63頁 (1965)))、谷円=久氏制・liiHMi_t2)284J~ 以下 〔有 地 =ーニ'I':'_f)

31) 当'Jf_,l'j-たるべき 者 を 欠 い た 協 活 及 び,Jll停 について、 *点j也宇)1Ilil利39{lo5 )J 7 11下 民 集151& 5サ1035W(分l;flJla,演の事案)、谷口=久氏編 lIIj拘注2)391氏、 396!T(伊政,",,;])、時lJ比lt

リ1)r相 続i1

(第51反)J186頁(弘文句;i:、 2014)。 、'í-'J~者たるべき者を欠いた者PFI) について、 i抑l

比・ilij掲 内195以。t止J市的相続分の泌受人が除外された場合の;l¥j停または:fff判について、谷rI =久111:制・liiHtl注2)285J:i(街 地 =二'm。

(14)

相続分の譲渡と泣産分制手続の当事者8適格につき、先例となる裁判例とし て、 皿1で、触れた昭和54年決定がある。この事案は遺産分刑務判の場面にお いて、 相続分の譲渡と当該務判の当事者適格について判断をしたものであ る。なお、遺産分割審判という点において、本件のような遺産保認の訴えの 場ー合とは事案が異なっている。 この裁判例では、まず、 「共同相続人間で相続分の譲渡が行われた場合、相 続分譲波人は右譲渡により遺産分割手続の当事者適格を失う」として、譲渡 人を辿産分割手続から除外した原若手判の判断を是認する。次に、 迫産分割に │刻する審判が固有必要的共同訴訟に類似することから、当該審判において共 同相続人全員について合一確定が要前される、とする。そして、相続分の識 波により「譲受人は逃産分割に関与することができるのみならず、必ず│刻与 させられなければならぬ地位を取得するん よって、 「逃産分割に閲する審判 前に、 相続分の譲渡が行われた場合、相続分譲受人がその地位に基づき間後 の:i1'l産分割手続に関与していれば、それで、共同相続人全員につき合一雌定 の要前は充足される」とした。当該事案では、譲受人が手続に終始関与して いたことから、民{若手判の適法性を肯定した。

5

意義

の射

( 1 ) 先行する判例と意義①の関係 先述した、遺産全体に対する包括的制合的持分という相続分の理解につい て、 一部の文献は、 以判l昭和53年

7

月13日判l時908号41頁 (以下、fUWfrl53年判 決」とする)を、あるいは最判平成13年

7

月101=1民集55巻 5号-955頁 (以下、 「平成13年判決」とする)を当該理解についての判例としている331。平成13年 判決は、 「共同相続人11日で相続分の譲渡がされたときは、 1~'l極財産と消極財産 321 呈i'jf-将ではない者が加わった協波及び;凶作について、潮凡-Iiij扶li.t31) 186氏。当事者では ない者が}JIIわった術開l について、斎藤秀夫=幼i也幻夫編fiJ:f!'f.家 )J~:ffi干IJi去J 525r~ (ィーi旧敏1m (山林内院、 1987)、伊政パ司 f-tll税 法J361頁 (イI斐 r~1 、 2002)。

331 谷11=久l'i:編-iliHUi工2)280>=1:(有 地 =一日〕、iOJ兄-J)ijj品u・31)153n

共同相続人のうちI~ 己の相続分の全部を"刻E した者は、 述I産確認

(15)

とを包抗した遺産全体に対する譲渡人の割合的な持分が誠受人に移転し、譲 受人は従!日Jから有していた相続分と新たに取得した相続分とを合計した相続 分を布する者として遺産分割に加わる

J

34)と判示する(下線は引用者による)。 本判決においても下線部と同じ文言の判示がされているが、しかし、本判決 は│附和

5

3

:4三判決、平成

1

3

年判決ともに、先例として引用していない。これら が、本判決において先例として引用されていないJll

l

山について、上告理由を 確認できない現段│併においては推測!の域を11¥ないものであるが、以下のこと が考ーえられる。まず、

n

a

*

I1

5

3

年判決について、間判決が、原容の判 断を是認 する汁を

i

L

l

i

ベたにすぎないものであったことが考えられる3510そして、平成

1

3

年判決の主たる論点は、相続分譲渡がされた場合に、キ

1

1

続財産に含まれて いる民地の移転登記に

l

捺して、民地法

3

n

i'Iの?'f11]'を要するかという民地 法の解釈問題であった。そのため、最山裁は先の引Jlj部分を先例と解してい ないのではないかと推測される36)。 もっとも平成

1

3

年判決については、先例か汗かの点とは別に、本判決との 関連性が沼、められる。間判決は本件と同様に、共同相続人間における相続分 全部設波の'Ji.請さであった。この点で、本判決と問題状況が似ている。しかし、 平成 13~IS'1'リ決とその原森(以下、「平成

1

3

年以審

J

とする)との判断の違いは、 本件のように耶実評価にではなく、民法905条 1 1J~ にいう相続分の解釈と、そ れを前犯とした

I

民地法

3

1

項の解釈の追いにあった。

9

0

5

条 lJ

J

i

の包話的相続分譲渡がされた場合における、例別財産について の持分の移転について、平成

1

3

年原審は、相続分譲渡の11的及び効果から見 て、包括的制度に内包されるものである一一ゆえに民地法の脱定が適用され 34) 批判、!と成13{1ニ7JJlOII民集55巻5号955j:i(960氏〕。 35) 相続分の理解について、 「民法905条I項によって取灰しの対象となる相続分の汲i度とは、 品i'i傾財産とij'i板財産とを包析した遺産全体に対する相続分の包t,f;(川県波をいう1 Jとドl示した のは、ll}fj{sJ~主ではなく j,')判決の原審であった (広ぬ尚絞|珂 111文字1)IIIHII52{1~8 J) 29日金宇)1559号 25μ)

36) 予成 13{1二判決は、 fft犯行による移転登記巾 ~N均l下処分についてのi附j'í 訴訟であった。 この 'J~~住では、包tMM存分議i皮をlìíHM: として、側々の相続財産である J1~J也の移転t~11己q1i;l'iがされ

ていた。

(16)

る一一ーと理解する。これに対して平成13年判決は、包括的譲渡に伴って生じ るもの一一これは相続と同じであるから、民地法3条1項の規定は適用され ない←一一と理解する。相続分譲渡に│刻する追いは、 一見すると分かりにくい が、次のような迎いである。平成13年原審は、相続分譲渡を分析的に捉え、 905条l項にいう譲渡は、各相続財産についての共有持分の譲渡の集合であ る、と理解している37)。一方平成13年判決は、包括的割合的持分の移転こそ が相続分の譲渡であり、個々の移転は当該譲渡に付│植する副次的なものであ ると理角平しているものと解される。これを要するに、民法905条1項の相続分 について、平成13年原審は個々の共有持分の集合である一一集合にすぎない と捉えており、平成 13ij~判決は逃産全体に対する包括的割合的持分であ る、 と十足えているのである。 このように、平成13年判決においては、 主たる論点の前提問題として905条

1

項の条文解釈が示されていた。この解釈は本判決においても踏襲されてい る。そうすると、同項にいう相続分についての最高裁は、右

i

!

極財産と消極財 産とを包括した遺産全体に対する包括的割合的持分であると理解しているも のと解される。この四!解を再確認したことに、本判決の第

1

のJJ.義が認めら れる。問題となるのは、その射殺である。 (2) 意義①の射程について 平成

1

3

年判決、本判決とも、共同相続人間での譲渡の事案であった。これ を踏まえると、少なくとも共同相続人間における相続分全部譲渡のや・案であ れば、包括的割合的持分とする相続分の理解が、射程として及ぶと考えられ る。 他方、共同相続人ではない者が譲受人である場合にも、上記相続分理W~が 妥当するのかについて、本判決の判示のみからは不明で、ある。 平成 13il~判決 は相続分譲渡について、 「共同相続人間において

J

と限定しつつも、 「包括的 37) 平 成13年判決のよ告 受理巾立理11]の1"'1で、この点が桁摘されて い る (蚊判平成13"F7 }-J10 日民総55Zii5 ~サ955Tl [96TH))。 共同相続人のうち自己の相続分の全部を液波した者は、遺 産

w

認、 の訴えの当事者適絡を有しない、とした事案(小li'J悠介)

1

1

1

(17)

なキ11統人たる地位を譲渡」と判示している381。ここからは、同判決は包括的 中11続分の譲渡について、遺産に関する権利義務の 1;;i~ 主体の変更ということ のみならず、共同相続人としての地位そのものの変更という内符も含めて解 しているように読める。 この場合譲受人は、中相I陥bI~' 相続人の

J

地血位を有することになろう。仮に、共同相続人でない譲受人は、相 続人の地位まではl収容

z

i

しないとしよう。それは、遺産に│刻する権利義務の婦 同主体と相続人の地位との分属を認めるということであるから、キ11続分譲渡 にキ11統人の地位変則も合まれるとする平成13::1::判決と、整千干しないと考えら れる391。本判決はこの点について

r

Y

l

示しないが、次に

6

で比るようにな義② は、相続分;創立により相続人の地位が変更することを前拠とする。したがっ て、共同相続人ではない者が譲受人である場合にも、包

i

;ti的割合的持分とい う

t

記相続分割!併が及ぶものと解される。

6

意義②について

木判決は、

4

でよ

L

た学説や裁判例と同様の見解に立ち、相続分譲渡人が追 M~分~Ifll手続に|刈うする地位を失うことを認めたものである。 5(2)で見た、包 目的相続分の議波には共同相続人としての地位の変則が合まれているとする 理解を

l

i

i

j

拠として、「誠

J

i

主人は相続│剥係から離脱するのが当然となる

J

401と 以内裁も解していると見られる。 ところで本判決は、「遺産分割若手判の手続等」と判示しており、文言ーからは

i

立政分別協議や調停を含まないようにも見える。しかし、包抗的相続分譲渡 38) 以下IJ'II.成13年7)l!0日1";%55巻5号955頁 (961W)。 39) 本判決についての1記述栄r;J

r

判批J5U~ (ひろば6 m9 r;'50U (2014))は本偏と民なり、 本f'l:1J;(慌が、このような分属を肯定するものであるとする。1友達は、-i'f'l:1f,(瀞が、 i立rt_確認 JF,芯の、~ 'J~ r.適絡は相続人の

r

r

JHoJ;相続人としての地

1

立(身分)Jによって基礎付けられる とみていた」と分析する。 そして、 i位向銭はそれとは民なり、 rril1~i'!分','pJを求めることがで きる地{叫 がil1rt_ViË必の訴えの当'J~者適絡を基礎付けるとみている」 とする。 40) 1'i-11=久1'1縦 jjiHfl注2)334W (伊藤〕。もっとも、iJt必はこのような凡解に反対の立場で ある。

112

!lLltローレビューYo.l2 (2015, February)

(18)

による相続│則係からの向性脱をTaj-定するならば、 l%Il,l義や:湖特の:場介にも同様 に、相続分譲渡人は遺産分割協議手続あるいは調停下杭に関与する地位を失 うことになろう。 また、遺産分前詐'"リや訓K:では、、'í'J~者でない才fが利害関 係人 (家'HヲH件手続ìM2条 2 項、 258~決 llJO として遺産分間手続に|対'J- するこ とがある。「分吉)1を求めることはできない」という判不は、相続分説波人が利 害関係人となる場合の捌│徐までを合める趣旨ではなく、分割を求める当事者 としての地位の喪失を述べるにとどまると解するのがぶ直であろう。

7

怠義

と先例との関係に

いて

既に述べたとおり、本判決は、遺産確認の訴えに│則する判例理論の延長線 上にある。平成元年判決は、遺産保

L

l

ι

訴11公に共

I

,)i相続人全員が当

-

'

F

1'i'として 閲ワーすることを求めていた。ここでいう共同相続人とはどのような将である のかについては、同判決の残された

I

I

f

J

J組であった41)。本判決はこの点に│対し て、 lつの場合を

r

y

)

らかにするものである。そこではまず、 包抗的制合的持 分を失った相続分議波人は、泊産分;11リf.統で遺産の分;ljリを求められないとす る。そして、そのような相続分譲渡人について、

J

H

珪の遺産帰属性を確定す べき必要性は無いとする。すなわち、本判決は、問イ

I

必要的共同訴訟である 迫産確認の訴えにおける、当事者たるべき者・の範1Jl'1を判断したものであるこ とが分かる。 そして、千成元年判決のいう、共同相続人間の紛争の解決に資するという 視点を断まえると、遺産相続に関辿して同有必要的 J~I日日IF訟か1fかを示した 従来の判例一ーキI蹴人の地位不存不I:Tí(!l,1!.!,訴訟、共イïH・分権確認訴訟、:J ~1T 関 係確認訴訟、遺言無効i!(i1認訴訟一ーと本判決について、それらが問イ

i

必要的 共同訴l訟であるか、また、固有必要的共同訴訟であるとして、どの純四の者 が当

'

)

q

'i-でなければならないのか、ということの考察ができるように思われ

I

41) iJ'4>:'

jij掲 注4)51 (iが、この.',¥の分桁を行っていたところである

Jl:[.iJ判時7t人のうち IÏ己の相続分の全tH> を "ílil!tした(í.は、 道il1'1~礼ぷ

(19)

る。 相続人の地位不存化確認に関する批判平成 16年 7 月 6 日民 ~58巻 5 サ 1319 U(以下、「平成 16年判決」とする)は、「共IliJ 相続人が、 他の共 IliJ*"~'é人に対 し、その者が被相続人の遺産につき相続人の地位を有しないことの雌認を求 める訴えは、当該他の共同相続人に相続欠絡

'

F

l

l

i

があるか否か等を審理判断 し、遺産分割前の共打開係にある当該遺産につきその者が相続人の地位を有 するか否かを既判力をもって確定することにより…・・・共同相続人間の紛争解

1

:

盗-91"ことをけ的とする」訴えであり、 問有必要的共同訴訟であると判 示した(下線は引川者による)。 この判例と関辿する訴訟との関係について、平成16年判決の調在行解説は 大襲、次のように述べている 42)。相続人の地位不存在確認訴訟及び遺産確認 訴訟は、特定の者の相続人の地位の有無という悦点から、または、特定の物 の泣産帰属性という悦点から、共同相続人

I

I

¥Jの遺産共有│刻係を保定するもの である431。共布│則係そのものを確認する点で、共有持分権の存併を確認対象 とする共有持分権硲認訴訟一一これは問イf必要的共同訴訟ではないとされ る44)ーーとは異なる。むしろ、 目的物{牛について特定人

I

I

¥Jの共有関係を確 認する訴え一 一これは問イ

T

必要的共同訴訟であるとされる45)ーーと共通す る。また、相続人の地位の存否を個別訴沿によって確定させるとすると、抜 数の個別訴訟の結論がオ問した場合に、辿;産分

i

'

i

Jl手続においていずれの訴訟 の結論を優先させるか、という理論上凶雌な11]1題を生じさせることになる。 よって、相続人の地位不存在確認訴訟は、同イ

T

必要的共同訴訟と解すべきで ある。 この調査官解説で述べられた、遺産

j

h

i

l

刈係という観点一一これは実体法 421 太1I1,li1;;il'r!11)併J43J n以下(ìl~W会編 fJt::内政判所中1) 仰1)~r;Jl.J.~'FX.~平成16年度(川J 421A (i.去V!i会、 2

7))

431

t

:

本 博 之 =I-.'Jlf!iリ)r民'J~訴訟法 (~7j仮)J 722WU17 (上野) (弘文堂、 2012)はこれ

を、「迂iilrJHil則係の存体 '(IÎ または主体耐そのものを IJFI~対象とする j と述べている 44) 最判 Hfl~1I40ir'5 J) 20日民集19>.'il4~;-859H

451 大判大正2年7JJllllii:W 9紛662n

(20)

的観点であるとされている46)ー ーを基にすると、以下のように考えること ができる。この泣産共有│対係は、後の追産分割手続を前提とする判定的なも の47)である。すなわち、 「遺産を構成している個別財産の名共同相続人への 帰属が雌定するためには、遺産の分;11リを待たなければならない

J

48)。加えて、 民法

9

0

6

条により、相続財産を各共同相続人の事怖を断まえて、総合的に分割

l

することが要求される4910これらからすると、遺産分割手続には当事者全日 が加わっていることが要求され、また、当!J~者とならない者を加えないこと が要求される。そして、当事者たるべき者を欠いたり、 当事者ではない者が 加わった造産分割手続は、どちらも無効と f~l" されていることは既に凡た。 し たがって、遺産共有関係においては、当事者全員が過不足無く手続に参加し ていることが非

7

5

・に重要なのである。換言すれば、 手続の主体たるべき者の 範囲を過不足無く雌定すること、すなわち人的範囲の維定が、逃産分;'iU制度 から要請されるということである。 こうした、遺産共有関係の実体法上の性質からすると、相続人の地位不存 在確認訴訟は、被告が相続人であるか否かを、 共同相続人全1~ との|刻係で確 定するものであるから、遺産共有関係の人的範囲を雌定するものである。他 方、地

t

N

f{i{ti認訴訟は、ある財産総が迫ー産に析するか何かを共

I

I

I

J

相続人全日と の関係で確定するものである。遺産婦属性を共同相続人 「全

u

との

J

I

対係で {({If定させるのであるから、人的純聞の雌定は、訴訟の前提とはいえ当該訴訟 において重要な点となる。 すなわち、 実体法上の人的範囲雌定の lfI~・性が、 手続而であるこれらの訴訟においても表れているのである。ゆえに、両訴訟 は固有必要的共同訴訟で、あると併されるのである。 このような理解からすると、共イ

T

持分腕確認訴訟は、遺産分割手続の場面 46) 太111. ,jíH~ìl: 42) 43lIT。 47) 谷11=久町制・,iiHl;liJ二2)29m (i~JJ>'!'jl男〕、 425a (川11'世I!)。 48) 谷LI=久i't制,・jil拘注2)29 m (ゆJQ)。 49) l

a

JJllrl.fl1621;r9月4日家)140巻11;.161貨は、共同相続人が一部の相続財産について、民法 256条に基づく;W'iI\.のJHï物分;'.~J~,7*をすることは"干されないとする。 同判決の 'jq住は、 共同 相続人全

u

が、'i'H者として、,J(l告または被告となっていたものであった。 共同制!杭人のうちf'I己の相続分の全部を"i!i度したおは、遺産隊,.2. の訴えの‘'í.!f>ti"i!!i絡をイI しない、 とした 'J>~住 (小前l 悠介) 115

(21)

であっても、固有必要的共同訴訟と!げされるものではないということが分か る。この訴えは、

1

11i1々のキ11続財産について各人の持分を確認する以上のもの

ではなく、 遺産共イ

i

関係の人的範囲を保定するものではないからである50}。

また、地fU!~;;;カ {i'{I[認訴訟に|則して、最判1I!1 和 56:'1"'.9 )1 11 日比集35巻 6 号

1013頁は、相続分&び遺産分割方法を指定する遺言の 1!\~効確認の訴えは、泣 m確認訴訟等とは w なり、同有必要的共同訴rÌ~で、はないとする。 この判例に |刻して、先に見た、I~J&:16年'I'IJ

i

たの湖

1

H

O

日説は、遺言はその内特が多岐にわ たるために、関係当事者

l

f

lJの訴訟で、紛争が解決される場令が存杭する可.能性 を指摘する 51}。また、山本手IIJまは、地,?内谷ごとの取扱いは複雑であるため、 原告の一予測可能性を告する点を指摘する52}。 遺言無効縦認の;訴えと迫産保認の訴え等との児同についても、起

t

i

童共有関 係の人的純問確定という:j:J[.江川、ら検,

H

'

してみよう 53}。泣有無効{i'{{[芯訴訟の場 合、相続人が複数ならば迂l:

l

i

i

U

Hil

則係が存在する点は、逃産

l

I!主認訴訟等と共 通である。一方、迫言内容の多材t性からは、泣産共耳

i

l

均係の人1'1

0

i

i

i

U

聞が知型 的にはィ、Iljj{í{l[ である。 ところで、ある訴訟~型が問有必説的共|日l 訴訟である か何かの'PJ断は、、11・ji.者適怖の問題、すなわち訴訟要件の問題である541。し かし、起l: ilU~ ;tTI刈係の人的純問を{i'{li~とするためには、側々の足l:1i"の具体的 IJ..J

符に立ち人らなくてはならない。つまり、訴必要件判断の段│併で、本案のrjl

核となる判断をせざるを仰ないことになる。 i訴訟要件について、イ立案判決を するための要件であるとのJIIl解を前提とする│以りは、このような、

l

i

事者適絡

50} なお、遺産JHi関係がイI化し、かつ、ある相続l吋Jli1の制属主体に争いがある場合に、 injl7f 分',1,11f.絞によらずに JHi持分峨峨沼、:JF ,/J_~によって俳~~;IH.Y.分の俄;とを認めることは、総合的分

叫によらない十11統JH~nのM kJí町iiÆ を認めるものである。 よって、このような尖1'1的に illl'n 分

;切手続を治脱する Jf~でのJHi{.\'分術院ぷ,JF,d:は、たとえ、'í'jq'í'''iリi が下鋭に|均ワーしていたと

しても疋1?1'l分割引l伎の旭liijにJi.し、そもそも訴えの利益を欠くものと解される。 51} klll'liilt<li142H32頁、 439uitl7 52) 1114>:・1刷 新t4} 53以。 53) ill, flλj脊によっては、あるJH波概のi位以対象性を争うことも-i)・えられる しかし、それは illW.侃必の訴えで解決すれば)Eりるのであるから、そもそも日rl:,,2.の平1比もが必められないもの と解される。よって、本文で1;1:1I11Mとしていないの 54) :,f:ほか.1抑制i15)367μ (JJ[いI.J、jJt政 .liiH{:)il:23118lii

116 ~LIヒローレビューVo1. 2 (2015.February)

(22)

判断の点を看過して、迂1:言無 ~M(ii ~J訴訟が固有必要的共同訴訟であるとする ことは困難であろう。 以上のように見ると、遺産相続に│刻述して間有必要的共同訴訟か否かを示 した従来の判例は、当該訴訟が固有必要的共同訴訟であるか、また、間有必 要的共同訴訟であるとして、とずの範囲の者が当事者となるのかという点につ いて、共同相続人間の紛争の解決に資するという視点は一貫しつつも、さら に、遺産共有限

l

係の実体法的性質一 ーすなわち、人的純間隙定という制点 一一ーを踏まえ、訴訟頚型ごとに間有必要的共同訴訟の成立を判断してきたも のであるといえる。遺産相続の場面における確認訴訟では、遺産共有│児係の 人的範囲を類型的に確定できるか否かが、間有必要的共同訴訟であるか否か を決定するものであったとして、判例理論を理解することができょう。 こうした判例理論があった中、本判決は、同有必要的共同訴訟である遺産 保認訴訟において、ある者が逃産共有│羽係の人的範問│付に含まれるか否か を、包括的中1:I~c分の譲渡に着目して判断したものである。 すなわち、包括的 割合的持分である相続分を譲渡した共同相続人は、起

I

産確認訴訟の当事者適 格を喪失し、この訴えから除外されることを示したのである。本判決は、次 のように上記判例理論と整合的に理解できる。まず、遺産相続の場面におけ る確認訴訟が同有必要的共同訴訟である場合には、確定されるべき人的範囲 に含まれる者全員が訴訟当事者であるか否かが、当事者適絡充足の判断基準 である。そして、相続分譲渡人は、遺産分;'f1j手続に関与する資格を喪失する のであるから、この者は、ある財産権の逃産帰属性について、共同相続人全 日との関係で

'

T

i{li定させるべき範略の者ではない。よって、相続分譲波人は固 有必要的共同訴訟である遺産確認訴訟の当事者適格を喪失する。このように 立義③については、固有必要的共同訴訟の成否に│刻する従前の判例理論を第

1

段階とすると、いわば第

2

段階として、 当事者適絡の判断基準が従来の判 例理論から理論的に導かれることを示した点が重要で、ある。 共同相続人のうち白己の相続分の全部を議iJlt した者は、 遺産官'{Ilii~、 の訴えの当事者適絡を有しない、とした事案 (小1"1悠介) 117

(23)

8

残された問題

(1) 相続分の一部譲渡について 民法905条l項に関しては、同項にいう相続分の一部譲渡もできると解さ れている。例えば、「本条の相続分が包括的遺産全体に対する分数的割合にと どまるかぎり、多少複雑になっても、それをさらに分川し、第三者・に譲渡す ることを妨げる耳1¥1-1:1はない

J

55)というものである。一方で、中

1

1

続関係が複キ

f

:t になることから、一部設

i

肢を否定する学説もある 56)。芥定説のいう相続│刻係 の複雑化の点も合め、本判決、あるいは平成13il~判 i犬の:j:lJ示からは、最高裁 がこうした一部譲渡を

1

1

-

定するものか否かは読み取ることができない。最高 裁がどのように理解するのかについては、 今後の判例の民間を待つことにな ろう。 (2) 民法905条1項の 「相続分

J

と、可分金銭債権・債務との関係 従米の半JI例は、可分金銭債権・債務は分割されて当然に相続されるとして いる57)。つまり、これらは遺産分割

l

手続を原

W

J

として経る必要が無い聞の であるから、中

1

1

続財産ではあるが、遺産分割手続を当然に経なくてはならな い相続財産ではないことになる。一方、平成

1

3

年判決は、同

1

1

続分の譲渡によ る権利移転はその後に予定されている起

t

産分制により純利移転が雌定的に生 ずるまでの

I

W

定的なもの

J

悶(下線は引用者による)とする。そうすると一見、 55) 谷11=久1'(編・,jifj1;lil:2) 28m (街 地 =二白〕。 56) 中川=決・JjíH~i l:27) 303氏、鈴木禄弥 『相続法..,~生[改訂版JJ 186.Q(印l文社、 ω96)。 57) 1:1織につきI'l判1Ir!利29{ド4月8日民集804J,}819 .Q、的務につき l及判1Ii!利 3411~6月19日民 ~13どさ 6 ~}757μ等がある。 58) 例外として、例えば定都i郵便貯金依権に i刻する最下Jj 千成22~1~10JJ8 n 1~集6407 号 1719頁 がある。 59) 批判平成13"t'7 月 10 日民~55巻 5 号 955頁 (96!.Q)。 向下JjìR:の訓1f.H~~況は、こうした相続 分"lti皮の析ieltについて、「現時点では一応」とWl似しつつも、 「このように問解するのが判 例のな助というべきであろうJとする(大柄究明 「判解J593nit3 (法1".'会編 rh~I:ljJIX.判所 判例解説K'j~創平成 13年度(~ÎJ 576頁 (i};'I'.'会、 2004)))。

118

il!.lじローレピューVo.l2 (2015. February)

(24)

確定的に移転する可分金銭債権は、本判決が判示する相続分には原則として 合まれないため、相続分の譲渡後もなお相続分譲渡人に州民するように見え る。だが、遺産分訓対象ではないということから、民法

9

0

5

1

項の解釈にお ける包抗的相続分譲渡の対象ではない、という結論が論理必然的に導かれる わけではない

6

0

)

。なぜなら、両者の間には、訂

l

波される相続分の対象は分割 対象となるJt

1

産である、という理解の存在を必袈とするからである。当然分 割を打定した判例、そして、平成

1

3

年判決及び本判決のいずれも、このよう な組併をするのかどうかについて触れるものではない。そのため、民法

9

0

5

条 1mの相続分譲渡がされた場合に、可分金銭1!~権の 1wM主体がいずれの者と なるのかについては、今後の学説や判例による解IYJを要する事項であると見 るべきであろう。 さらに、可分金銭債務が存在する場合、上記の問題はより複雑である。相 続伯務がある場合に相続分を譲渡しても、債権者との関係では、相続分譲渡 人と譲受人が併存的債務引受けをしたと見られることになると!押されてい る61)。このときには、

9

0

5

1

項の相続分に可分金銭債務が合まれるか、と いう点を判断するに当たり、債権者との関係が考慮されるのか否か、考慮さ れるとすると、何を、どの程度考慮するのかという

1

m

:

週が生じることになる と考えられる。困難な問題であるが、この},',(,ま疑川の蛇示にとどめておくこ ととする。 (3) 相続分譲渡と事案との関係 本件jポ審と最日裁の判断を分けたもの、すなわち一 一例別財産についての 持分譲波の集合ではなく一 一包括的訓合的持分の譲渡である、と評価するこ とについて、評価のための基準あるいは判断要ぷをIYJらかにすることが必要 であろう。既に見たように、本件の節、審と品川裁との逃いは、民法

9

0

5

1

6

0

ω

)

なお … 一 と 一 附 削の… る』場崎子介Tにおいても、本文に述べたところと│自1!I.!lはInJじである。 61) 谷)1=久i't制.

iirJi.l注2)283頁〔二符〕。 共同相続人のうち内己の相続分の令

m

;

を,illJi!l:した州立、泣政w.J!!. の訴えの当事者適格をイiしない、 とした明後 (小il,) 悠介)

119

(25)

の中11続分譲渡と許制ilするか存かという、!]T案における相続分譲渡についての IjT尖評価の辿いにある621。ところで、遺産椛認訴訟では、人的純J111が似定さ れていること一一少なくとも容易に確定され科ることーーが、追ii"!1民主力隊認 訴訟とは異なり、問イi必要的共同訴訟であることを肯定する嬰肉である。そ うすると、相続分議i度の ~;Iê官lij基準が明確にできなければ、先に比た判例瑚論 が離されることになりかねない。また、包折的;'1リ合的持分譲渡か再かの点に L{I・いがあれば、相続({Iいが長期

l

化するおそれもあろう。 (4) 共同相続人に含まれる者の範囲 間有必要的共IfiJ訴訟である遺産権認訴訟の当事者適絡を決する基準であ る、共同相続人に合まれる者の範聞である。この点については既に、共同相 続人以外の者で包

J

目的相続分を譲り受けた.f'iや、包括受造者が合まれるとす る指摘がされていたところである6310 -)iで、包折的相続分のli真受人は含ま れないと!げするよ.!.1~~もある 6針。 本判決は、共IliJ相続人間のキ11続分説ìJ立の事案 であったために、こうした点は問題となっていない。 平成 13jl~ 判決が示し、 本判決も前提とする、包

1

1

i

的相続分の譲渡により相続人の地位が移転すると いう理解からすると、包抗的相続分の誠受人は共同相続人に合まれることに なろう 6510他方、包

J

丹受造者については疑

H

U

がある。民法

9

9

0

条により、包 抗受辿;者はキIL統人とIifJーの権利義務を有するとされる。だが、包折受泊者の 地位は遺言の布効性や内科に左右されるものである。そうすると、辿・産雌認 訴訟の当事者適怖のイi

J

!

!

r

iを判断するについて、包括受造者であるか符かを判 断することは、巡行1!!fi効確認訴訟の本案判断をすることに相当程度接近する

62) 念のため、‘1<成 13{1' 干I)ik との j~I;;) を再度(,(It;ほしておく。 1 ,;11可決と平成 13{ド J);('品との泌いは、

905条I耳ilこいう相続分は例別持分の1具合か包折的持分か、という[,;)耳lの解釈についての迎い である。一点、 ..j':'IHJi)~ と以来との泌いは、 、吋l円1';波主'J肝~.案米における t権?程t平利lリl移+転4 は 1伽例匹附1リ}別j刈リf付、,\ かt包止封f括』的持分の"fli泌l度主か、 という'Jf実に対する"村山lの泌いである。 63) 山本・ljii拘i:14)51n

64) 安i主・1抑制i1:3915Hi Ii:述によれば、

m

:r..・たる戊受人は、判決幼のlJ1:~U を受ける第一-:r.­ として、共1,;)訴訟(l~flfiP)J 参加l をするべきであるとされる。 65) t';;冶阿胃、本判決についての栄公正f判批J4 U (新・1")!列島平,JI.Walch l~ 'J~訴,û:WNo.46 (2014))

120

東北口ーレビューVoL2(2015.February)

(26)

こととなる。 包t1i受泊者か符かの l,~ は、包t1ï的相続分についての主体か否か を縦走するもの、すなわち人的純間的:定の

I

lIJ)Wであるとして、キ│ぱ

p

t

人の地位 不存不E確認訴訟がfl[うことになるとも!げされるが、この点も疑川の提示にと どめておくこととする。 (こむかい ゅうすけ) JnaJf日紋人のうち,(己の相続分の令部を液波した'Ij-(j;、illi主ii'u辺、 の,;JFえの、i''!f者適怖をイ{しない、とした事業 (小Ji'J悠介) 121

参照

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