- 1 -
第1学年○組 算数科学習指導案
指導者 ○○○ ○○○
1.単元名 「おおきさくらべ(1)」
2.単元の目標
関心・意欲・態度 長さ・かさの比べ方に興味をもち、そのよさを知り、進んでいかそうとする。 数学的な考え方 長さ・かさの比較を通して、測定の基礎となる考え方を身につけることができる。 技能 具体物の長さ・かさの比較をすることができる。 知識・理解 長さ・かさの概念を理解する。3.単元の評価規準
観点 関心・意欲・態度 数学的な考え方 技能 知識・理解 評 価 規 準 身近にあるものの長さ、 かさに関心をもち、比較 しようとしている。 直接比較や間接比較、任 意単位を使った比較の 仕方を考えることがで きる。 長さやかさについて、身 の回りにあるものの大 きさを単位としてその いくつ分かで数値化し、 比べることができる。 直接比較や 間接比較の 仕方を理解している。 評価方法:行動観察・ノート・発言4.単元観
5.児童の実態
①実態調査から ・2つの物の長さ比べができる。 →58% ・任意単位に着目して、いくつ分多いか考えることができる。→51% ・水のかさの大小を比較することができる。 →94% ・3つの水のかさの多い順を考えることができる。 →70% 単元前の算数タイムやトレーニングタイムで、はっきりと違いが分かるもので長さやかさを 比較させたり、言葉の意味を確かめたりする。 ②サポートヒントシート(□)の分析と、日ごろの見取り(☆)から 児童 配慮を必要とする実態 適切と思われる配慮 A 児 □情報の出力 □情報の整理 ・題意が捉えやすいように実物を提示する。 ・キーワードとなる言葉をカードにして提示する。 B 児 □情報の入力(聞く) □注意集中 ☆字形、記述のスピード ・キーワードとなる言葉をカードにして提示する。 ・作業を小分けにしてスモールステップにする。 ・めあての文字や枠をあらかじめ書いておく。 本学級ではユニバーサルデザインの授業づくりを基本としながらも、日ごろの見取りでやや 困難さのあるA 児と B 児については、「適切と思われる配慮」を提供する。 発達段階的にみて、児童は漠然とした大きさの感覚があり、「長い、短い」「多い、少ない」とい う量の感覚(外延量)としての認識はできていると考えられる。また、友達と背比べをしたりアサガ オの葉の大きさ比べをしたりした生活経験もある。 本単元は、「長さ」「かさ」の量について、大小の比較を通して測定の基礎となる考え方とその 概念を養うことをねらいとしている。測定の基礎となる考えとは、ある大きさを基準にとり、その いくつ分かで量の大きさを求めることであり、その基準となるものが単位である。本単元は、次学 年の「長さ」「100㎝をこえる長さ」の学習での普遍単位へとつながっていく。 本単元の指導にあたっては、直接比較から間接比較へ、そして任意単位による数値化へとつなが りをもって学習を進める中で、長さやかさの概念を養う。様々な場面で、比較や測定を行うことを 通して、量の意味やその測定の仕方についての理解をより確かなものにしたり、量の大きさについ ての感覚を豊かなものにしたりする。 本時学習においては、いろいろなものの長さを比べる活動を通して、長さ比べという活動に興味 をもたせ、直接比較や間接比較の仕方など測定の基礎になる考え方とその概念を養いたい。6.単元指導計画(総時数5時間)
ね ら い 問 題 UDの視点・教師の支援 評価規準 1 本 時 長 さ を 比 べ る 方 法 を 考え、長さ比べをする 活動を通して、長さ比 べに興味をもち、直接 比 較 や 間 接 比 較 の 仕 方 を 知 る こ と が で き る。 どちらがながいですか。 ・鉛筆などの提示の仕方を工夫 することで、「長さを比べる方 法を見つける」ことにめあてを 焦点化する。 【シンプル】 ・実感を伴って理解できるよう に、実物を操作しながら比較の 仕方を確かめる。 【ビジュアル】 関・知 【発言・ 行動観察】 2 間接比較を、身近な事 に活用することがで きる。 しらべましょう。 ・身近なものの長さ調べをし、 発表し合う。 【シェア】 技 【発言・ 行動観察】 3 机 の 縦 と 横 の 長 さ を 比べる活動を通して、 任意単位を使って、そ の い く つ 分 と し て 比 べ る こ と の よ さ を 知 り、測定の仕方を身に つけることができる。 たてとよこをくらべてみま しょう。 どちらがながいですか。 ・直接重ねて比較できない課題 を設定し、身の回りのもので長 さ比べができないか考えさせ、 めあてを「長さを何かのいくつ 分であらわそう」と焦点化す る。 【シンプル】 ・机の縦と横を測るときに、測 り方の写真を提示し、前時まで との測り方の違いに気付かせ る。また、「もとになるもの(基 準量)」に印をつけさせ、「○ ○のいくつ分」として比べさせ る。 【ビジュアル】 考・技 【発言・ 行動観察 ・ノート】 4 一方の容器の水を他 方に移したり第3の 容器を用いたりして かさ比べをすること ができる。 どちらがおおくはいります か。 ・長さ比べの時と同じように 「かさ比べも○○のいくつ分 で考える」ことにめあてを焦点 化する。 【シンプル】 ・他方の容器に移し替えたり、 同形同大のビーカーに移した りして比較させることで、どち らが簡単か方法を説明させる。 【シェア】 関・技 【発言・ 行動観察】 5 コップを単位として、 そ の 何 杯 分 か を 調 べ て か さ を 比 べ る 活 動 を通して、数値化のよ さに気づき、測定の仕 方 を 身 に つ け る こ と ができる。 おなじコップをつかってく らべましょう。 ・想起事項のポイントを掲示す ることで、かさの場合も「○○ のいくつ分」で比べることが大 切であることに気づかせるよ うにする。また、それぞれのか さ比べを「基準量のいくつ分」 の表現を使って説明させる。 【シェア】 ・初めの量を示すことで、形が 変わってもかさは変わらない ことが理解できるようにする。 【ビジュアル】 考 【発言・ 行動観察】- 3 -
7.本時の授業構想
8.本時の展開(1/5)
(1)本時のねらい 長さを比べる方法を考え、長さ比べをする活動を通して、長さ比べに興味をもち、直接比較や間 接比較の仕方を知ることができる。 (2)本時におけるユニバーサルデザインの視点 本時は、はじめて「長さ」「かさ」といった「量」を扱う単元の導入である。そこで、実際に操作 させる活動の中で、長さの比べ方に興味をもたせ、直接比較や間接比較の仕方を理解させたい。よっ て、本時では以下の視点に重点をおく。 ・鉛筆などの提示の仕方を工夫することで、「長さを比べる方法を見つける」ことにめあてを焦点化 する。【シンプル】 ・どのように比べるとよいか理解できるように、実物を操作しながら比較の仕方を確かめる。 【ビジュアル】 (3)本時の過程 学 習 活 動 教師の支援(○)と配慮の視点(※) 導 入 1 問題解決をする。(1問目) (1)2本の鉛筆を見て、長さの比べ方を考える。 (2)本時学習のめあてをつかむ。 (3)全体でたしかめる。 ※めあての文字や枠をあらかじめ書い ておく。 (B児) ○めあてを焦点化するために、鉛筆の 端が見えないように握り、青の鉛筆 を飛び出させて提示し、正確に比較 することの必要性を感じることがで きるようにする。 ○長さを比べるときのポイントを整理 しやすいように、「はし」や「そろ える」といった、キーワードを提示 する。 【着眼1】自力解決に向かうための見通しをもたせる工夫 めあてを「長さを比べる方法を見つける」ことに焦点化するために、直接比較では、鉛筆の端を見 せなかったり、ひもをまっすぐでない状態で提示したりする。さらに、自力解決の前に、なぜこのま までは正確にできないのかを全体でたしかめ、キーワードとして提示しておく。 【着眼2】考えをつなぐ数学的な表現 具体的な操作活動を通して、長さを比べる方法を考え、試行錯誤する中で、直接比較や間接比較の 仕方を理解させる。 【着眼3】思考を深める学び合いの工夫 テープを使った長さの比較をペアで活動させることで、考えを出し合ったり、協力して操作を行っ たりしながら間接比較の仕方を見つけられるようにする。また、ペア活動や全体交流の中で、正しく 比較できた根拠を明確にして比較の方法を説明できるように、実際に操作しながら「テープをどのよ うに動かしたのか」の説明を行う。 はしをそろえて くらべます。 あかのほうがながいです。 めあて くらべかたをかんがえて、どちらがながいかくらべよう。どちらが ながいですか。
展 開 2 問題解決をする。(2問目) (1)2本のひもを見て、長さの比べ方を考える。 (2)全体でたしかめる。 3 問題解決をする。(3問目) (1)はがきの縦と横の長さの比べ方を考える。 (2)全体でたしかめる。 ・折って縦が長いことをたしかめる。 4 問題解決をする。(4問目) (1)ノートの縦と横の長さの比べ方を考える。 ○題意を捉えやすいように、実際に赤 いひもと青いひもを2本提示する。 ○曲がったものの比べ方を考えるため に、ひもをまっすぐでない状態で提 示する。 ○見通しをもたせるために、なぜこの ままでは正確に比べられないのかを 全体でたしかめる。 ○題意を捉えやすいように、実際には がきを提示する。 ○比べる部分を明確にし、比べる方法 を考えることができるように、はが きの縦に赤、横に青の色をつける。 ○折って重ねなければ比べることがで きないことを理解できるように、実 物を操作しながら比較の仕方を確か める。 ○次の問題の解き方のモデルとなるよ うに、長さの比べ方や説明の仕方を 確かめる。 ○題意を捉えやすいように、実際にノ ートを提示する。 ○比べる部分を明確にし、比べる方法 を考えることができるように、ノー トの縦に赤、横に青の色をつける。 はしがそろっていません。 まがっています。 なぜこのままでは 比べられないのですか。 おって かさねて、くらべます。 たてのほうがながいです。 これまでに見つけた比べ方が 使えそうですか。 まっすぐのばし、 はしをそろえてくらべます。 あかのほうがながいです。
はがきの たてと
よこの ながさを
くらべましょう。
ノートの たてと
よこの ながさを
くらべましょう。
どちらが ながいですか。
たて よこ- 5 - 終 末 (2)全体でたしかめる。 ・テープを使って比べる方法を伝え、比べ方を考える。 (3)自力解決をする。 ・ペアでテープを使った比べ方を見つける。 (4)全体交流をする。 5 本時学習のまとめをする。 6 本時学習の振り返りをする。 ・できたこと ・わかったこと ・友達の考えのいいところ 等 ○間接比較の必要性を感じられるよう に、折ることができないものの縦と 横の長さを比較する活動を位置づけ る。 ○テープを使って比べる方法を理解で きるように、実物を操作しながら比 較させる。 ○テープを使って比べる方法を見つけ るために、操作をしながら「テープ をどのように動かしたのか」を説明 させる。 ○活動のヒントとなるように、これま でに見つけた比べ方のポイントを板 書に提示しておく。 ○今後、いろいろなものを自分たちで 比べることができるように、比べる ときに大切なことを板書にまとめ、 視覚的に捉えることができるように する。 テープをたてにそろえます。 つぎに、よこにそろえます。 たてがはみでるので、 たてのほうがながいです。 〈評価〉 直接比較や間接比較の仕方を 理解している。 (知) これまでに見つけた比べ方が 使えそうですか。 まとめ ながさをくらべるときにたいせつなことは、 ①はしを そろえる。 ②まっすぐ のばす。 ③おって かさねる。 ④テープを つかう。