• 検索結果がありません。

安全な快適な住生活をつくろう

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "安全な快適な住生活をつくろう"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

家庭科(家庭基礎)学習指導案

1.単元(題材)名:「安全で快適な住生活をつくろう」 2.単元設定の理由: ○単元・題材観 住居は人が居住する目的で作った器であり、人はここに生まれ、育ち、家庭をつくり、老い、一生を終える場であり、 住居なくしては1日として安らかな生活は送り得ない。住居は家族の身の安全を守る避難場所だけでなく、思考、団ら ん、社会生活による社交・儀礼など人間生活全てを包み込む場として集団生活を営む欲求をみたさなければならない。 高校生は日常、住居について自分で管理している場所は少なく、家族との共有スペースの管理についても保護者に頼 っており、意識的に点検・管理している状況ではない。しかし、将来自分の家族を持ち、安全で快適な住環境を維持す るためには、生徒自身が住居にかかわる基本的な知識・技術を身につけ、地域社会と連携した住環境を工夫する能力を 身につける必要がある。平成23年に発生した東日本大震災や平成28年の熊本地震、平成29年の九州北部豪雨、平成30 年7月の豪雨など毎年のように巨大災害が発生し、地震による家屋の倒壊や豪雨による土砂崩れ・洪水により多くの尊 い命が失われている。私たちはこのような自然環境の変化に対応し、災害に対する備えを日頃から自分ごととしておこ なうことが必要とされている。そのために、住居の災害対策の知識を持ち、計画的に住居を管理する能力を身につけ、 家族や地域社会との連携を図り、いざという時に助け合える関係作りをする必要がある。 そこで本単元では、学習指導要領の「ア.ライフステージに応じた住環境の特徴、防災などの安全や環境に配慮した 住居の機能について理解し、適切な住居の計画・管理に必要な技能を身につけること」「イ.住居の機能や快適性、住 居と地域社会との関わりについて考察し、防災などの安全や環境に配慮した住生活や住環境を工夫すること」を目標に 住居単体を扱うだけでなく、住環境を学習することを通して、地域社会と住居との関係まで視野を広げることができる 好単元である。 ○生徒観 このクラスは経営科学科の3年生で、運動部に所属する生徒が多いクラスである。進路希望は就職希望15名と進学 希望25名の割合であり、大学への進学、公務員を希望する生徒が多い。 生徒は中学校時、中学校技術・家庭(家庭分野)の(2)住居の機能と住まい方について「ア 家族の住空間につい て考え、住居の基本的な機能について知ること。イ 家族の安全を考えた室内環境の整え方を知り、快適な住まい方を 工夫できること」を学習している。 アンケート(総数36名)によると、中学時に「住居」について学習した生徒は22名(58%)、学習していない 生徒11名(30%)わからない4名(10%)と答えている。また、学習した内容について覚えていることの記入で は、自分の考えた家をつくる2名(5%)、家のちがい2名(5%)、二重窓1名、間取り1名であり、住居の学習内 容ををよく覚えていない生徒14名(39%)が多い。 生徒自身に「自分は災害に遭遇する可能性があると思うか」の問いに「遭遇する可能性がある」と答えたのは29名 (81%)で、ほとんどの生徒が災害は自分にも起こりうる状況だと思っている。しかし、「自宅に地震対策をしてい るか」の問いに「している」のは28%、「していない」50%、「わからない」18%で地震対策がされているか知 らないケースも多い。また、「自宅に非常時持ち出し袋を用意しているか」の問いに「用意している」のは3名(8%) 「用意していない」29名(81%)。「わからない」4名(11%)でほとんどの生徒の自宅に非常時持ち出し袋が 用意されていない状況にある。「災害にあった時に連絡を取る手段を家族で話し合っているか」の問いに「話し合って いる」は4名(11%)、「話し合っていない」28名(78%)、「わからない」4名(11%)で災害に遭った際 に家族と連絡が取れない生徒が出てしまう可能性が高い。もしもに備えることの重要性を伝え、生徒自身の自宅近くの 避難所の場所の確認をすることの大切さを伝える必要がある。災害に遭遇する可能性があることを理解していても実際 の行動に移れていない状況にあると考えられる。 これまで、全体での一斉授業では一部の生徒の意見が反映されてしまう傾向にあった。まじめに活動し、意見は持っ ていても発言できない生徒も多い状況である。そこで、グループ活動を設定したところ、一斉授業では意見の出しにく い生徒にも発言や発表の機会が生まれ、活発な意見交換が行える様子がみられた。グループ活動を通じて、全ての生徒 に活躍の場を与える授業をおこないたい。 公7

(2)

○指導観 単元の指導にあたっては、住生活についての基本的な知識を学ぶだけでなく、住環境を含めた広い視野で住居を捉え、 行動する力を身につけることをねらっている。そのために、ライフサイクルによって家族構成が変化し、高齢化により 身体的に変化することで、必要となる住宅設備も変化することに気づかせるため視聴覚教材を使って視覚的な理解を図 る活動をおこなう。バリアフリーやユニバーサルデザインなどどの世代でも安心して生活できる住環境整備について紹 介し、視野を広げる活動をおこなう。また、健康に配慮した採光や照明、通風・換気などの知識を自身の家庭内の設備 の点検活動を通じて学ぶ活動をおこなう必要がある。 また、高校では中学と違い、住環境と地域社会との関わりについて考察し、防災などの安全や環境に配慮した住生活 や住環境を工夫する取り組みが必要である。そのために、家庭内の防犯・防災について各自の住居を点検し、共有する ことで家族構成や住宅の状況によって出来る対策が異なることを学ばせる。その際、防犯や震災時の自助・公助だけで なく互助(ボランティアや住民組織の活動)についても目を向けさせる取り組みをおこない、普段から地域社会が活性 化することで、災害時に自らの命や地域の全ての命を守ることにつながることに気付かせたい。また、高校生に出来る 地域貢献を探ることで、高校生にも災害に強い地域社会を築く基盤をつくる力があることに気付き、積極的に地域に関 わる姿勢を身につけさせることをねらっている。 学習活動のなかで、グループ活動を取り入れることで、自分の考えをまとめグループに伝える「主体的で対話的」な 活動を行いたい。また、グループの意見を発表し、他者の意見を受けて考えることで「深い学び」につなげる活動をお こない思考力・判断力・表現力を向上させる取り組みにしたい。 3.単元の指導目標 ① ライフサイクルに適した住空間の変化や健康的な住環境の知識や技術を身につける。 【技能】【知識・理解】 ② 住空間のデザインの方法を理解する。 【知識・理解】 ③ 安全な住生活について学習し、家庭内や地域の防犯・防災について考える。 【思考・判断・表現】 ④ 持続可能な住環境と地域社会の取り組みに関心を持ち、意欲をもって取り組んでいる。 【関心・意欲・態度】 4.単元の指導計画 (全4時間) ○第1次 住む人の生活に合った住空間とは・・・・・・・・ 1時間 ○第2次 健康な住生活をつくる ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1時間 ○第3次 安全な住生活をつくる ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1時間(本時1/1) ○第4次 持続可能な住環境と地域社会・・・・・・・・・・・・ 1時間 5.本時 (1)本時の指導目標 ① 過去の災害から防災対策の大切さを知り、各自の家庭での防災の取り組みに関心を持ち、自分に出来る取り組 みをグループで考え発表する。 【思考・判断・表現】 (2)本時の手立て ・各自の家庭での防災対策を見直させる。 ・電子黒板を使用し、視聴覚教材から災害時の工夫について視覚的に理解させる。 ・グループ活動を通じて、それぞれの考え方を意見交換することで、思考力・判断力・表現力の向上を図る。 (3)本時の授業仮説 電子黒板を使って、災害時の住宅の様子を視覚的に提示し、災害が身近な問題であることを実感させる。各自 の家庭での災害対策についてチェック表を使って見直し、災害対策を家族に依存している自分に気付かせる。ま た、高校生の自分にできる取り組みをグループで意見交換することで、家庭での日頃からの安全確認や非常時へ の備えの大切さを理解できるようになるのではないか。また、災害時の地域での連携の大切さを知ることで、自 分たちが地域社会に貢献できる力があることを実感する取り組みになるのではないか。最後に、グループ活動を 通じて、それぞれの考え方を意見交換することで、思考力・判断力・表現力の向上を図ることができるのではな いか。 (4)教 材 生徒:教科書「未来をつくる 新高校家庭総合」(大修館)、資料集「生活ハンドブック」(第一学習社) 教師:教科書「未来をつくる 新高校家庭総合」(大修館)、資料集「生活ハンドブック」(第一学習社) 自作プリント、電子黒板(自作PowerPoint)

(3)

(5)学習の展開 学習内容と学習活動 指導上の留意点 教材 時間 配当 学習 形態 評価の観点 導 入 1 前時の振り返りをする。 2 本時のタイムスケジュー ルの確認をする。 3 本時の目標を知る。 ① プリントに注目させる。 ② 本時のタイムスケジュー ルを提示する。 ③ 本時の目標を提示する。 電子 黒板 2分 一斉 一斉 展 開 4 過去の災害の写真資料か ら災害が身近なものである ことを知る。防災のために住 宅の工夫が大切なことを知 る。 ④ 電子黒板の画像から予測 困難な自然災害は自分自 身や家族の生命を脅かす 恐れがあることを実感さ せる。 電子 黒板 3分 5 基礎的な防災対策の方法 を学ぶ。 6 自宅の防災対策チェック をおこないワークシートに 書く。 7 自分たちの力で防災や災 害時に貢献出来る取り組みを 考え記入させる。 8 グループで、自分たちの力 で防災に貢献出来る取り組 みを伝え合ったあと、グルー プ全員でよりよい工夫を考 える。 9 グループで考えた工夫の 内容をワークシートとB4用 紙にまとめる。 10 グループ内でまとめた意 見を発表し、結果をみんなで 共有する。 11 過去の災害時の地域での 取り組み例や家族と話して おくべきことを紹介する。 ⑤ 間取り図に災害時危険な 場所にチェックを記入さ せる。 ⑥ 電子黒板を使って基礎的 な防災対策の方法を提示 する。 ⑦ 自宅の災害対策をどれだ け知っているかに気付か せる。 ⑧ ワークシートに自分の意 見を記入させる時間をと る。 ⑨ 家族構成や住宅の構造に よって出来る対策はさま ざまで、場合によって変化 することに気付かせる。 ⑩ 工夫の内容と理由を含め て記入するように確認す る。ワークシート、B4用 紙に意見をまとめさせる。 ⑪ 発表に注目させ、他の班の 考え方を共有する。 ⑫ 普段からの地域交流によ って救われた命を紹介し、 地域住民で力をあわせる ことの必要性や家族で話 し合う必要性を伝える。 ワー クシ ート 電子 黒板 ワー クシ ート ワー クシ ート B4用 紙 B4用 紙 B4用 紙 電子 黒板 2分 5分 3分 5分 10 分 5分 5分 5分 個人 一斉 個人 個人 グル ープ グル ープ 一斉 一斉 グループで話し合 い、自分の力で防災 に貢献出来る取り組 みをワークシートに まとめている。 【思考・判断・表現】 ま と め 12本時の学習の経過について 確認する。 13次時の学習内容を確認する。 ⑬ 日頃からの住環境を整え る取り組みの必要性を気 付かせる。 ⑭ 次時の内容を確認させる。 電子 黒板 2分 3分 一斉 一斉 本時の授業に対する自己評価・生徒の反応および改善 過去の災害から防災対策の大切さを知り、自分に出来る取り組みをグループで考えよう。

(4)

板書計画 評価の観点

A

B

C

思考力・判断力・表現力 ワークシート グループで積極的に話し合 い、高校生の力で実際にお こなえる授業で学習した内 容以外の取り組みを挙げて 記入している。 グループで積極的に話し合 い、高校生の力で実際にお こなえる授業で学んだ内容 の取り組みを挙げて記入し ている。 グループで話し合ったが、 自分たちの力では実現でき ない取り組みを記入してい る。 「安全な住生活をつくる」 目標「過去の災害から防災対策の大切さを知り、自分に出来る取り組みをグループで考えよう。」 2.家庭内の防災対策について 3.「高校生に出来る防災対策を話し合おう。 4.地域社会の取り組み ・釜石の奇跡 ①家具 ・公助だけでなく互助 ②突っ張り棒 の大切さ ③ドア ④フィルム 5.家族会議をしよう! ⑤火災 ⑥ストッパー

参照

関連したドキュメント

出版社 教科書名 該当ページ 備考(海洋に関連する用語の記載) 相当領域(学習課題) 学習項目 2-4 海・漁港・船舶・鮨屋のイラスト A 生活・健康・安全 教育. 学校のまわり

子どもの学習従事時間を Fig.1 に示した。BL 期には学習への注意喚起が 2 回あり,強 化子があっても学習従事時間が 30

学期 指導計画(学習内容) 小学校との連携 評価の観点 評価基準 主な評価方法 主な判定基準. (おおむね満足できる

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名だったのに対して、2012 年度は 61 名となり約 1.5

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名、2012 年度は 61 名、2013 年度は 79 名、そして 2014 年度は 84

「PTA聖書を学ぶ会」の通常例会の出席者数の平均は 2011 年度は 43 名、2012 年度は 61 名、そして 2013 年度は 79

2011